JP2003057607A - 焦点可変眼鏡 - Google Patents

焦点可変眼鏡

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JP2003057607A
JP2003057607A JP2001277276A JP2001277276A JP2003057607A JP 2003057607 A JP2003057607 A JP 2003057607A JP 2001277276 A JP2001277276 A JP 2001277276A JP 2001277276 A JP2001277276 A JP 2001277276A JP 2003057607 A JP2003057607 A JP 2003057607A
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lens
liquid
lenses
glasses
space
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JP2001277276A
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Toshihide Kuriyama
敏秀 栗山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】遠近両用眼鏡あるいは中近両用眼鏡は、遠方あ
るいは中距離の物体を見る時にはレンズの上方および中
央領域を用い、読書のように近くを見る時にはレンズの
下方の領域を用いるようになっているが、この遠近両用
眼鏡あるいは中近両用眼鏡をかけて外に出た場合、足元
の領域に焦点を合わせるのは困難であるため、階段を下
りる際など足元がぼやけて良く見えず危険が伴うという
欠点があった。 【解決手段】重ね合わされた2枚のレンズの間に空間が
形成され、その空間が凸レンズ状または凹レンズ状ある
いはそれらが組み合わされたレンズ形状をなし液体を保
持する構造を持つとともに、この空間がレンズの上部領
域あるいはレンズ上部の眼鏡フレーム領域に形成された
液溜め部にレンズの片脇の領域で接続され、その液溜め
部はその部分の液体が眼鏡をかけたの使用状態では流れ
出さないように堤状の構造を持ち液体を保持する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、焦点距離が可変な
眼鏡に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、高齢化に伴う目の焦点調整能力の
低下を補う眼鏡として、遠近両用眼鏡あるいは中近両用
眼鏡がある。これは、眼鏡レンズの焦点距離が同一レン
ズ内で変化しており、例えばレンズの上部領域および中
央領域が遠方あるいは中距離の物体を見るのに適した焦
点距離を持ち、レンズの下部領域が近方の物体を見るの
に適した焦点距離を持つものである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、眼鏡レ
ンズの一部の領域の焦点距離が他の領域の焦点距離と異
なる遠近両用眼鏡あるいは中近両用眼鏡は、上述のよう
に遠方あるいは中距離の物体を見る時にはレンズの上方
および中央領域を用い、読書のように近くを見る時には
レンズの下方の領域を用いるようになっているが、この
遠近両用眼鏡あるいは中近両用眼鏡をかけて外に出た場
合、足元の領域に焦点を合わせるのは困難であるため、
階段を下りる際など足元がぼやけて良く見えず危険が伴
うという欠点があった。そのため、眼鏡をはずしたり、
近視用の別の眼鏡に架け替えたりする事が必要であっ
た。また、焦点距離が可変なレンズとして電圧を加える
と屈折率が変化する液晶をレンズ材料に使用した眼鏡が
提案されているが、構造が複雑で電源が必要であるなど
の点で通常身につける眼鏡としてはふさわしくなかっ
た。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明によれば、重ね合
わされた2枚のレンズの間に空間が形成され、その空間
が凸レンズ状または凹レンズ状あるいはそれらが組み合
わされたレンズ形状をなし液体を保持する構造を持つと
ともに、この空間がレンズの上部領域あるいはレンズ上
部の眼鏡フレーム領域に形成された液溜め部にレンズの
片脇の領域で接続され、その液溜め部はその部分の液体
が眼鏡をかけたの使用状態では流れ出さないように堤状
の構造を持ち液体を保持する機能と、眼鏡を顔からはず
し眼鏡フレームを傾けレンズを歳差運動をさせることに
より保持していた液体を上記2枚のレンズの間の空間に
供給する機能を持ち、また、眼鏡フレームを傾けレンズ
を上記とは逆方向に歳差運動をさせることにより2枚の
レンズの間の空間にあった液体を上記液溜め部に戻すこ
とができることを特徴とする焦点可変眼鏡を得ることが
できる。 【0005】 【発明の実施の形態】本発明によれば、重ねあわされた
2枚のレンズの間に形成された凸レンズ状または凹レン
ズ状あるいはそれらが組み合わされたレンズ形状の空間
に液体を満たしたり空にすることにより、レンズの焦点
距離を変化させることができ、高齢になり眼の水晶体に
よる焦点調整機能が低下した人が、遠近両用あるいは中
近両用の眼鏡を用いた時困難であった足元の領域に焦点
を合わせることが可能になる。また、レンズ下部は2枚
のレンズが繋がれ液体を保持する空間を持つとともにレ
ンズ上部は液溜め部に接続され、その液溜め部は上記空
間を満たす液体を保持する機能と上記空間に液体を供給
する機能をもつため、眼鏡を外して歳差運動のように傾
けて回し元に戻すだけで、上記空間に液体を満たした状
態から空の状態へ、あるいは空の状態から液体を満たし
た状態へ容易に変えることができる。したがって、重ね
あわされた2枚のレンズの間の空間に液体がある状態と
ない状態で、焦点距離を変えることができ、遠近両用眼
鏡あるいは中近両用眼鏡としての使用状態と通常の眼鏡
の使用状態を1つの眼鏡で実現できる。 【0006】 【実施例】以下本発明の実施例について図面を参照して
詳細に説明する。図1は本発明の一実施例を示す焦点可
変眼鏡で、レンズに液溜め部が設けられたものである。
眼鏡のフレーム4により支持されたレンズ1は間に空間
を持つ2枚のレンズから構成されており、その中に液溜
め部2を持つとともに、この液溜め部2は液溜め部の一
部を構成する堤3の上方の空間を介してレンズ1の下部
の2枚のレンズに挟まれた空間と繋がった構造を持つ。
液溜め部2および2枚のレンズの間の空間から構成され
る領域には、少なくとも前記2枚のレンズの間の空間の
大部分を満たす分量の空気よりも高い屈折率を持つ液体
が封入されている。この液体として、水や電解質溶液な
どの無機物の他に、アルコール類などの有機物を使用す
ることができる。図2は、図1に示されたレンズ1の断
面で、左図は液溜め部と2枚のレンズの間の空間を繋ぐ
部分の断面図、中央図は眼鏡をかけた使用状態で液溜め
部からの液体の流出を堰き止める堤3の部分の断面図、
右図は液溜め部2の位置での断面図である。図2に示す
レンズ形状は、近視の人のための構造例で、第1のレン
ズ5と第2のレンズ6はそれぞれ凹レンズになってお
り、その間の空間は中心部の厚さは薄く周辺に行くにし
たがって厚くなっているが、2枚のレンズおよび間の空
間の形状は、利用形態たとえば近視用、遠視用、遠近両
用、中近両用などにあわせたものとすることができる。
図2の例では、近視の人が遠方を見る場合に、2枚のレ
ンズの間の空間に液体が蓄えられた状態で使用し、レン
ズ1は遠方に焦点をあわせる凹レンズとして働く、一
方、近視の人が近傍を見る場合には、レンズの間の空間
にあった液体は、一度眼鏡をはずしフレームごとレンズ
1が歳差運動をするように傾けてまわし元に戻すことに
より、レンズ1の上部の液溜め部に移動しそこで保持さ
れ、レンズ1の凹レンズとしての度が弱くなり近くを見
るのに適した焦点距離となる。 【0007】図3は、眼鏡のフレームの上部に液溜め部
が設けられた焦点可変眼鏡の一実施例を示すものであ
る。7は間に液体を保持する空間を持つ重ね合わされた
2枚のレンズからなるレンズ、8は眼鏡のフレームで上
部に液溜め部が設けられた構造を持つ。レンズ7の空間
はフレーム8上部の液溜め部の空間と液体が漏れないよ
うに接続されている。この眼鏡は、レンズ部に液溜め部
が設けられた図1の眼鏡と同様の機能を持つ。図4は、
図3の各部分での断面図で、左図は液溜め部と2枚のレ
ンズの間の空間を繋ぐ部分における断面図、中央図は液
溜め部からの液体の流出を堰き止める堤10における断
面図、右図は液溜め部における断面図である。第1のレ
ンズ11と第のレンズ12で液体が満たされる空間を形
成している。 【0008】このような構造を持つ焦点可変眼鏡は、2
枚のレズの間に形成された空間に液体を満たしたり空に
したりする事により、レンズ部分の焦点距離を変える事
ができ、目の焦点距離調節機能が低下した場合において
も、遠方および近傍の両方に足して焦点を結ぶことが可
能になり、従来、遠近両用眼鏡あるいは中近両用眼鏡を
かけて外に出た場合、足元の領域に焦点を合わせるのは
困難であるため、階段を下りる際など足元がぼやけて良
く見えず危険が伴うという欠点をなくする事ができた。
また、液溜め部と2枚のレンズの間の空間との間で液体
を移動させるには、眼鏡を外してレンズを水平に近い状
態で歳差運動のように傾きを回転するだけでよく、回転
方向により液溜め部からレンズの間の空間へ、また、レ
ンズの間の空間から液溜め部へと移すことができる。 【0009】なお、遠近両用眼鏡あるいは中近両用眼鏡
の他に、通常の近眼用の眼鏡にも本発明は適用すること
ができ、レンズ全体を遠方用と近傍用に焦点距離を変え
る事も可能であり、さらに、液体としてある特定の波長
の光を吸収する物質を使うことにより、普通の眼鏡とサ
ングラスの両方の働きを持たせることも可能である。 【0010】 【発明の効果】以上説明したように、本発明による焦点
可変眼鏡はレンズの焦点距離を変化させる事ができ、高
齢になり水晶体による焦点調整機能が低下した人が、遠
方を見る時と近傍を見る時の両方に場合において、焦点
を合わせることが可能になる。特に、レンズ内の焦点距
離が場所により変化した遠近両用あるいは中近両用眼鏡
を用いた場合も、本発明の焦点可変機能によりレンズ下
部の焦点距離を足元が鮮明に見えるような値にする事が
可能になる。また、眼鏡を外して傾け歳差運動を行い元
に戻すだけで、レンズ内の液体あるいは液溜め部の液体
を移動することができ、容易にレンズの焦点距離を変え
る事ができる。 【0011】
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明による焦点可変めがねの一実施例の構造
を示す図である。 【図2】図1の主要部分における断面図である。 【図3】本発明による焦点可変眼鏡の他の一実施例の構
造を示す図である。 【図4】図3の主要部分における断面図である。 【符号の説明】 1 レンズ 2 液溜め部 3 堤 4 フレーム 5 第1のレンズ 6 第2のレンズ 7 レンズ 8 フレーム 9 液溜め部 10 堤 11 第1のレンズ 12 第2のレンズ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】重ね合わされた2枚のレンズの間に空間が
    形成され、その空間が凸レンズ状または凹レンズ状ある
    いはそれらが組み合わされたレンズ形状をなし液体を保
    持する構造を持つとともに、この空間がレンズの上部領
    域あるいはレンズ上部の眼鏡フレーム領域に形成された
    液溜め部にレンズの片脇の領域で接続され、その液溜め
    部はその部分の液体が眼鏡をかけたの使用状態では流れ
    出さないように堤状の構造を持ち液体を保持する機能
    と、眼鏡を顔からはずし眼鏡フレームを傾けレンズを歳
    差運動をさせることにより保持していた液体を上記2枚
    のレンズの間の空間に供給する機能を持ち、また、眼鏡
    フレームを傾けレンズを上記とは逆方向に歳差運動をさ
    せることにより2枚のレンズの間の空間にあった液体を
    上記液溜め部に戻すことができることを特徴とする焦点
    可変眼鏡。
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