JP2003056787A - 無噴出バッグ取付冶具及びその取付工法 - Google Patents

無噴出バッグ取付冶具及びその取付工法

Info

Publication number
JP2003056787A
JP2003056787A JP2001249879A JP2001249879A JP2003056787A JP 2003056787 A JP2003056787 A JP 2003056787A JP 2001249879 A JP2001249879 A JP 2001249879A JP 2001249879 A JP2001249879 A JP 2001249879A JP 2003056787 A JP2003056787 A JP 2003056787A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conduit
mounting
bag
permanent magnet
jetting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001249879A
Other languages
English (en)
Inventor
Masafumi Goto
理文 後藤
Masato Suzuki
昌人 鈴木
Shigeo Murai
茂雄 村井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toho Gas Co Ltd
Original Assignee
Toho Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toho Gas Co Ltd filed Critical Toho Gas Co Ltd
Priority to JP2001249879A priority Critical patent/JP2003056787A/ja
Publication of JP2003056787A publication Critical patent/JP2003056787A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pipe Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】無噴出バッグの導管への取り付け等に関わる作
業性を向上させること。 【解決手段】無噴出バッグ2を導管の外周に取り付ける
取付治具1は、無噴出バッグ2の基端開口周縁2bを固
定する略方形状の枠組4を備える。枠組4は、相対向す
る2辺が一対をなす取付金具5より構成され、相対向す
る他の2辺が一対をなすゴムパッキン6より構成され
る。各取付金具5のそれぞれには、永久磁石7が設けら
れる。各ゴムパッキン6の長さは、導管のほぼ半周の長
さに設定される。そして、二本のゴムパッキン6を導管
の外周面に湾曲して密着させた状態で、二本の取付金具
5を導管の軸線と平行に配置して永久磁石7の磁力によ
り導管の外周面に吸着させることにより、無噴出バッグ
2が取付治具1により導管に取り付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスの本支管工事
において、工事箇所前後の導管を遮断するための遮断バ
ッグを導管内部に対して出し入れするのに使用される無
噴出バッグに係り、詳しくは、無噴出バッグを導管外周
に取り付けるのに好適な無噴出バッグ取付治具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、ガス導管の本支管工事では、
図16に示すように、導管31を穿孔した後、その孔3
2を通じて遮断バッグ33を導管31の内部に挿入する
ことにより、工事箇所34の前後の導管31を遮断する
ようにしている。ここで、導管31に対する遮断バッグ
33の出し入れには、ガスの噴出が無い状態で作業を行
う必要性から、無噴出バッグ35が使用される。
【0003】図17に導管31に対する無噴出バッグ3
5の取り付け状態を示す。この無噴出バッグ35は、上
部に作業用の挿入孔を有し、基端部が取付治具36によ
り導管31の外周に取り付けられる。取付治具36は、
無噴出バッグ35の基端部の開口周縁に設けられて導管
31に密着させる方形枠状のゴムパッキン37と、その
ゴムパッキン37の相対向する2辺にそれぞれ設けられ
た一対をなす取付金具38と、両取付金具38の間を繋
ぐ数本のバンド39とを備える。そして、この取付治具
36は、導管31の上部外周にゴムパッキン37を密着
させた状態で、各バンド39を導管31の下部外周に巻
き付け、両取付金具38をバンド39で締め付けること
により、無噴出バッグ35を導管31に取り付けるよう
になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
取付治具36では、バンド39を導管31の外周下部に
巻き付ける必要性から、図17に示すように、導管31
の周囲全体の土砂の掘削が必要になる。この際、導管3
1に衝撃を与えないように導管31の付近は施工能率の
低い手堀で作業する必要がある。又、人が手堀すること
のできる作業スペースを確保するために、その分だけ掘
削幅を大きくする必要もある。このため、掘削に余分な
労力がかかるばかりでなく、その埋め戻しの労力も増え
ることになった。
【0005】又、前記従来の取付治具36では、導管3
1への取り付けに際し、数本のバンド39を巻き付ける
作業と、それらバンド39の一端を取付金具38に固定
する作業とが必要になる。このため、取り付けに手間取
ることがあり、同様に取り外しにも手間がかかることに
なった。
【0006】この発明は上記事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、無噴出バッグの導管に対する取り
付け・取り外しに関わる作業性を向上させることを可能
にした無噴出バッグ取付治具を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、無噴出バッグを導管の外
周に取り付ける取付治具であって、無噴出バッグの基端
開口周縁を固定する略方形状の枠組と、その枠組の相対
向する2辺が一対をなす取付金具より構成され、その枠
組の他の相対向する2辺が一対をなすパッキンより構成
されることと、二本の取付金具のそれぞれに永久磁石が
設けられることと、二本のパッキンの長さが導管の略半
周の長さに設定されることとを備え、二本のパッキンを
導管の外周面に湾曲して密着させた状態で、二本の取付
金具を導管の軸線と平行に配置して永久磁石の磁力によ
り導管の外周面に吸着させることを趣旨とする。
【0008】上記発明の構成によれば、次の作業によ
り、地中の導管の外周に無噴出バッグが取り付けられ
る。即ち、先ず、導管の周囲の土砂を、導管のほぼ上半
周が見える深さまで掘削する。次に、導管に穿孔等の必
要な加工を施す。次に、二本の取付金具を導管の軸線と
平行に配置し、二本のパッキンを導管の軸線に交差させ
ると共に導管の外周頂上に当接させて配置する。次に、
二本のパッキンを湾曲させながら、二本の取付金具をそ
れぞれ下方へ押し下げる。そして、二本のパッキンを導
管のほぼ半周分だけその外周面に密着させると共に、二
本の取付金具を導管の軸線と平行に配置して永久磁石の
磁力により導管の外周面に吸着させる。これにより、枠
組全体が導管の上半周に固定され、その枠組を介して無
噴出バッグが導管の上半周に取り付けられる。従って、
土砂の掘削は導管の上半周が見える深さまでで済み、導
管の全周囲の土砂を取り除く必要がない。又、取付治具
の取り付けは、二本のパッキンを導管上に載せて二本の
取付金具を下方へ押し下げるだけの一つの動作で済む。
ここで、パッキンとして、例えば、ゴムパッキンが挙げ
られる。
【0009】上記目的を達成するために、請求項2に記
載の発明は、請求項1に記載の発明において、取付金具
は、断面チャネル状をなし、その両開放端が導管の外周
に接触可能をなすことと、永久磁石は、各取付金具のチ
ャネル内部に配置されることとを備え、各取付金具の両
開放端を導管の外周に接触させた状態で、永久磁石、導
管及び取付金具の間で磁気回路を形成するように構成し
たことを趣旨とする。
【0010】上記発明の構成によれば、請求項1に記載
の発明の作用に加え、各取付金具の両開放端を導管の外
周に接触させた状態で、永久磁石、導管及び取付金具の
間で磁気回路が形成されるので、永久磁石のみと導管と
の間で磁気回路が形成される場合に比べて、数倍の吸着
力が得られる。
【0011】上記目的を達成するために、請求項3に記
載の発明は、請求項2に記載の発明において、取付金具
のチャネル内部には、永久磁石と共に摩擦材が設けら
れ、その摩擦材の導管との接触面には横滑り防止用の溝
加工が施されたことを趣旨とする。
【0012】上記発明の構成によれば、請求項2に記載
の発明の作用に加え、取付金具のチャネル内部の摩擦材
を導管の外周面に接触させたとき、その接触面の溝加工
により摩擦材と導管との間の摩擦係数が高められ、取付
金具の横滑りが防止されて無噴出バッグの横滑りが防止
される。ここで、摩擦材として、例えば、ゴム部材が挙
げられる。
【0013】上記目的を達成するために、請求項4に記
載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載
の発明において、永久磁石は、各取付金具毎に少なくと
も2片設けられ、各片が取付金具に対し磁極を同じくし
て固定されることを趣旨とする。
【0014】上記発明の構成によれば、請求項1乃至請
求項3の何れか一つに記載の発明の作用に加え、永久磁
石の各片が取付金具に対して磁極を同じくして固定され
ることから、異なる片の永久磁石同士で磁力線の短絡が
なく、各取付金具毎で永久磁石の磁力が弱められること
がない。
【0015】上記目的を達成するために、請求項5に記
載の発明は、無噴出バッグ取付治具を導管の外周に取り
付ける取付工法であって、地中に埋設された導管の被作
業位置が外部に露出する状態に土砂を掘削する掘削工程
と、外部に露出した導管の被作業位置に所要の加工を施
す加工工程と、加工の施された被作業位置の導管の上半
周上に磁力吸着可能な構成を備えた無噴出バッグ取付治
具を磁力により吸着させて取り付ける取付工程とを備え
たことを趣旨とする。
【0016】上記発明の構成によれば、掘削工程で、外
部に露出した導管の被作業位置に、加工肯定で所要の加
工が施された後、取付工程では、磁力吸着可能な構成を
備えた無噴出バッグ取付治具が導管の上半周上に載せて
磁力により吸着させるだけなので、少ない動作で取り付
け作業が完了する。
【0017】上記目的を達成するために、請求項6に記
載の発明は、無噴出バッグ取付治具を導管の外周に取り
付ける取付工法であって、地中に埋設された導管の被作
業位置に対応してその導管の上半周のみが外部に露出す
る状態に土砂を掘削する掘削工程と、外部に露出した導
管の被作業位置に所要の加工を施す加工工程と、加工の
施された被作業位置の導管の上半周上に磁力吸着可能な
構成を備えた無噴出バッグ取付治具を磁力により吸着さ
せて取り付ける取付工程とを備えたことを趣旨とする。
【0018】上記発明の構成によれば、掘削工程で、導
管の上半周のみが外部に露出する状態に土砂が掘削され
るので、土砂の掘削は導管の上半周が見える深さまでで
済み、導管の全周囲の土砂を取り除く必要がない。又、
取付工程では、磁力吸着可能な構成を備えた無噴出バッ
グ取付治具を導管の上半周上に載せて磁力により吸着さ
せるだけなので、少ない動作で作業が完了する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の無噴出バッグ取付
治具を具体化した一実施の形態を図面を参照して詳細に
説明する。
【0020】図1に無噴出バッグ取付治具1の側面図
を、図2に図1の破線円内の拡大図をそれぞれ示す。図
3に無噴出バッグ取付治具1の一部分解斜視図を示す。
図4に無噴出バッグ取付治具1の使用状態を示す。
【0021】この取付治具1は、図4に示すように、無
噴出バッグ2を金属製の導管3の外周に取り付けるため
のものであって、無噴出バッグ2の基端開口周縁を固定
する略方形状の枠組4を備える。この枠組4は、相対向
する2辺が一対をなす取付金具5より構成され、相対向
する他の2辺が一対をなすゴムパッキン(図1〜4には
一方のみ示される。)6より構成される。図1,2に示
すように、二本の取付金具5のそれぞれには、永久磁石
7が設けられる。図4に示すように、ゴムパッキン6の
長さは、導管3のほぼ半周の長さに設定される。そし
て、この取付治具1は、二本のゴムパッキン6を導管3
の外周面に湾曲して密着させた状態で、二本の取付金具
5を導管3の軸線と平行に配置して永久磁石7の磁力に
より導管3の外周面に吸着させることにより、導管3の
外周に固定される。
【0022】図1〜3に示すように、無噴出バッグ2
は、ビニル樹脂により略直方体形状に形成され、その上
部に作業用孔2aが設けら、基端開口周縁には方形状の
フランジ2bが設けられる。
【0023】図1〜3に示すように、各取付金具5は、
断面チャネル状をなすプレート金具8と、長尺板状の押
さえ金具9と、両金具8,9を締め付ける複数のボルト
10及びナット10aとを含む。そして、プレート金具
8と押さえ金具9との間に無噴出バッグ2のフランジ2
bの一辺を挟んでボルト10及びナット10aで締め付
けるようになっている。二本の取付金具5により、フラ
ンジ2bの相対向する2辺が締め付けられる。フランジ
2bの相対向する他の2辺は、二本のゴムパッキン6に
対してそれぞれ接着される。このようにして、無噴出バ
ッグ2の基端開口周縁が枠組4に対して固定される。各
取付金具5の押さえ金具9には、作業用のハンドル11
が設けられる。このハンドル11は、取付金具5を導管
3に取り付けたり、取付金具5を導管3から取り外した
りするときに手で握られる。又、押さえ金具9には、複
数のフック12が設けられる。これらのフック12は、
必要に応じてバンドを引っ掛けるために使用される。
【0024】図5にプレート金具8の下面を示す。図6
に図5のX−X線断面の拡大図を示す。プレート金具8
は、断面チャネル状をなし、その両開放端8aが導管3
の外周に接触可能となっている。永久磁石7は、プレー
ト金具8のチャネル内部に固定される。そして、図7に
示すように、各プレート金具8の両開放端8aを導管3
の外周面に接触させた状態で、永久磁石7、導管3及び
プレート金具8の間で閉塞した磁気回路を形成するよう
に構成される。
【0025】又、図5,6に示すように、プレート金具
8のチャネル内部には、永久磁石7と共に摩擦材として
のゴム部材13が設けられる。このゴム部材13の導管
3との接触面には、横滑り防止用の溝加工が施される。
即ち、プレート金具8のチャネルに表れるゴム部材13
の表面には、図6に示すように、同金具8の長手方向に
沿って平行に延びる複数の溝13aが形成される。この
ように溝加工の施されたゴム部材13の表面が導管3の
外周面に接触することになる。
【0026】この実施の形態では、図5に示すように、
各プレート金具8毎に、2片の永久磁石7が設けられ
る。そして、図8に示すように、2片の永久磁石7は、
プレート金具8に対して磁極を同じくして固定される。
即ち、図9に示すように、一方の永久磁石7がS極を上
向きにして、他方の永久磁石7がN極を上向きにしてプ
レート金具8に対して固定されるのではなく、図8に示
すように、両方の永久磁石7がそれぞれS極を上向きに
してプレート金具8に対して固定される。
【0027】次に、上記のように構成した無噴出バッグ
取付治具1を使用して行われるガス導管の本支管工事の
作業手順を説明する。
【0028】即ち、第1の工程(掘削工程)では、図1
0に示すように、工事区間において地中に埋設された状
態の導管3を、図11に示すように、その導管3の被作
業位置に対応する周囲の土砂を、導管3のほぼ上半周の
みが外部に露出する状態に土砂を掘削する。
【0029】次に、第2の工程では、図12に示すよう
に、外部に露出した被作業位置における導管3の上半周
部分に、穿孔用の台座21を装着する。ここでは、導管
3に磁力で吸着する台座21が使用される。
【0030】次に、第3の工程(加工工程)では、図1
3に示すように、被作業位置の台座21に対して穿孔機
22を装着し、穿孔等の所要な加工を導管3に施す。
【0031】次に、第4の工程(取付工程)では、図1
4に示すように、取付治具1によって無噴出バッグ2を
被作業位置における導管3の外周上に取り付ける。この
際、前述した二本の取付金具5を導管3の軸線と平行に
配置し、二本のゴムパッキン6を導管3の軸線に交差さ
せると共に導管3の外周頂上に当接させて配置する。そ
の後、二本のゴムパッキン6を湾曲させながら、二本の
取付金具5をそれぞれ手で下方へ押し下げる。そして、
二本のゴムパッキン6を導管3のほぼ半周分だけその外
周面に密着させると共に、二本の取付金具5を導管3の
軸線と平行に配置して永久磁石7の磁力により導管3の
外周面に吸着させる。これにより、図4,図14に示す
ように、枠組4の全体が導管3の上半周に固定され、そ
の枠組4を介して無噴出バッグ2が導管3の上半周に取
り付けられる。
【0032】その後、無噴出バッグ2を使用して、導管
3の穿孔を通じて遮断バッグ(図示略)を導管3の内部
に挿入するなどの必要な作業を行い、穿孔を閉鎖した
後、無噴出バッグ2と共に取付治具1を導管3から取り
外す。そして、掘削箇所を埋め戻すことにより、図15
に示すように工事箇所の復旧を完了する。
【0033】以上説明したように本実施の形態の無噴出
バッグ取付治具1及びその取付工法の構成では、図11
に示す掘削工程で、工事箇所の土砂の掘削が導管3の上
半周のみが外部に露出する状態に土砂が掘削されるの
で、土砂の掘削が導管3の上半周が見える深さまでで済
み、図17に示す従来例のように導管31の全周囲の土
砂を幅広く取り除く必要がない。このため、掘削土砂を
削減することができ、掘削に必要な作業時間を短縮する
ことができる。この掘削土砂の削減は、環境対策にも貢
献する。又、埋め戻しの土砂も削減できることから、埋
め戻しに必要な作業時間を短縮することができる。この
結果、従来例の取付治具36やそれを使用した取付工法
に比べて、掘削に関する作業性を向上させることがで
き、作業コストダウンを図ることができる。
【0034】更に、この取付治具1の取付工法では、相
対向する二本のゴムパッキン6を導管3の上半周に載せ
てハンドル11で二本の取付金具5を下方へ押し下げて
永久磁石7の磁力により両取付金具5を導管3上に吸着
させるだけなので、少ない動作で作業が完了する。同様
に、取付治具1の取り外しも、ハンドル11で二本の取
付金具5を上方へ引き上げるだけの少ない動作で済むこ
とになる。このため、無噴出バッグ2を、導管3に対し
てワンタッチで取り付けたり、取り外したりすることが
でき、複数のバンド39を取り回す必要のある従来例の
取付治具36に比べて、作業性を向上させることができ
る。
【0035】この実施の形態の取付治具1によれば、図
7に示すように、各取付金具5のプレート金具8の両開
放端8aを導管3の外周面に接触させた状態で、永久磁
石7、導管3及びプレート金具8の間で閉塞した磁気回
路が形成される。従って、永久磁石7のみを導管3に接
触させて両者7,3の間で磁気回路が形成される場合と
比べ、数倍の吸着力が得られるようになる。このため、
取付金具5を導管3に対して強力に固定することがで
き、無噴出バッグ2をより確実に導管3に取り付けるこ
とができる。
【0036】この実施の形態の取付治具1によれば、各
プレート金具8に設けられた2片の永久磁石7が同金具
8に対して磁極を同じくして固定される。従って、異な
る2片の永久磁石7の間で磁力線の短絡がなく、各プレ
ート金具8毎で永久磁石7の磁力が弱められることがな
い。このため、取付金具5を導管3に対して強力に固定
することができ、無噴出バッグ2をより確実に導管3に
取り付けることができることになる。
【0037】この実施の形態の取付治具1によれば、プ
レート金具8のチャネル内部のゴム部材13を導管3の
外周面に接触させた状態で、その接触面の溝加工により
ゴム部材13と導管3との間の摩擦係数が高められるこ
とになり、取付金具5の横滑りが防止されて無噴出バッ
グ2の横滑りが防止される。このため、上記永久磁石7
による効果に相乗し、取付金具5を導管3に対してより
強力に固定することができ、無噴出バッグ2をより一層
確実に導管3に取り付けることができることになる。
【0038】尚、本発明は前記実施の形態に限定される
ものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で
構成の一部を適宜に変更して実施することもできる。
【0039】例えば、各押さえ金具9に設けられたフッ
ク12を省略したり、各プレート金具8に設けられる永
久磁石7の数を増減したりしてもよい。
【0040】又、前記実施の形態の取付工法では、地中
に埋設された導管3の被作業位置に対応してその導管3
の上半周のみが外部に露出する状態に土砂を掘削する掘
削工程について説明した。これに対し、掘削工程が、金
属製導管の全周囲の土砂を取り除いて掘削する場合で
も、取付工程で、本実施の形態の取付治具1のように、
金属製導管の上半周上に磁力吸着可能な構成を備えた取
付治具を使用する場合であれば有効である。即ち、この
場合でも、掘削工程で、外部に露出した金属製導管の被
作業位置に、加工肯定で所要の加工が施された後、取付
工程では、取付治具が金属製導管の上半周上に載せて磁
力により吸着させるだけなので、少ない動作で取り付け
作業が完了することになる。従って、この場合でも、無
噴出バッグを導管に対してワンタッチで取り付けたり、
取り外したりすることができ、取付作業性を向上させる
効果を得ることができる。
【0041】
【発明の効果】請求項1に記載の発明の構成によれば、
無噴出バッグの導管に対する取り付け、取り外しのため
の作業性を向上させることができ、その取り付けに関わ
る土砂の掘削・埋め戻しの作業性を向上させることがで
きる。又、掘削土砂の削減により環境対策にも貢献する
ことができる。
【0042】請求項2に記載の発明の構成によれば、請
求項1に記載の発明の効果に加え、取付金具を導管に対
して強力に固定することができ、無噴出バッグをより確
実に導管に取り付けることができる。
【0043】請求項3に記載の発明の構成によれば、請
求項2に記載の発明の効果に相乗しし、取付金具を導管
に対してより強力に固定することができ、無噴出バッグ
をより一層確実に導管に取り付けることができる。
【0044】請求項4に記載の発明の構成によれば、請
求項1乃至請求項3の何れか一つに記載の発明の効果を
確保することができる。
【0045】請求項5に記載の発明の構成によれば、無
噴出バッグの導管に対する取り付け、取り外しのための
作業性を向上させることができる。
【0046】請求項6に記載の発明の構成によれば、無
噴出バッグの導管に対する取り付け、取り外しのための
作業性を向上させることができ、その取り付けに関わる
土砂の掘削・埋め戻しの作業性を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態に係り、無噴出バッグ取付治具を
示す側面図である。
【図2】図1の破線円内を示す拡大図である。
【図3】無噴出バッグ取付治具を示す一部分解斜視図で
ある。
【図4】無噴出バッグ取付治具の使用状態を示す側面図
である。
【図5】プレート金具の下面図である。
【図6】図5のX−X線断面の拡大図である。
【図7】永久磁石、導管及びプレート金具の間の磁気回
路を示す説明図である。
【図8】プレート金具における2片の永久磁石の極性の
関係を示す説明図である。
【図9】プレート金具における2片の永久磁石の極性の
関係を示す説明図である。
【図10】本支管工事の作業手順を示す説明図である。
【図11】本支管工事の作業手順を示す説明図である。
【図12】本支管工事の作業手順を示す説明図である。
【図13】本支管工事の作業手順を示す説明図である。
【図14】本支管工事の作業手順を示す説明図である。
【図15】本支管工事の作業手順を示す説明図である。
【図16】従来例の本支管工事を示す説明図である。
【図17】従来例の無噴出バッグ取付治具の取付状態を
示す説明図である。
【符号の説明】
1 取付治具 2 無噴出バッグ 2b フランジ 3 導管 4 枠組 5 取付金具 6 ゴムパッキン 7 永久磁石 8 プレート金具 8a 開放端 13 ゴム部材(摩擦材) 13 溝(溝加工)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村井 茂雄 名古屋市熱田区桜田町19番地18号 東邦瓦 斯株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無噴出バッグを導管の外周に取り付け
    る取付治具であって、 前記無噴出バッグの基端開口周縁を固定する略方形状の
    枠組と、 前記枠組の相対向する2辺が一対をなす取付金具より構
    成され、前記枠組の他の相対向する2辺が一対をなすパ
    ッキンより構成されることと、 前記二本の取付金具のそれぞれに永久磁石が設けられる
    ことと、 前記二本のパッキンの長さが前記導管の略半周の長さに
    設定されることとを備え、前記二本のパッキンを前記導
    管の外周面に湾曲して密着させた状態で、前記二本の取
    付金具を前記導管の軸線と平行に配置して前記永久磁石
    の磁力により前記導管の外周面に吸着させることを特徴
    とする無噴出バッグ取付治具。
  2. 【請求項2】 前記取付金具は、断面チャネル状をな
    し、その両開放端が前記導管の外周に接触可能をなすこ
    とと、 前記永久磁石は、前記各取付金具のチャネル内部に配置
    されることとを備え、前記各取付金具の両開放端を前記
    導管の外周に接触させた状態で、前記永久磁石、前記導
    管及び前記取付金具の間で磁気回路を形成するように構
    成したことを特徴とする請求項1に記載の無噴出バッグ
    取付治具。
  3. 【請求項3】 前記取付金具のチャネル内部には、前
    記永久磁石と共に摩擦材が設けられ、その摩擦材の前記
    導管との接触面には横滑り防止用の溝加工が施されたこ
    とを特徴とする請求項2に記載の無噴出バッグ取付治
    具。
  4. 【請求項4】 前記永久磁石は、前記各取付金具毎に
    少なくとも2片設けられ、各片が前記取付金具に対し磁
    極を同じくして固定されることを特徴とする請求項1乃
    至請求項3の何れか一つに記載の無噴出バッグ取付治
    具。
  5. 【請求項5】 無噴出バッグ取付治具を導管の外周に
    取り付ける取付工法であって、 地中に埋設された導管の被作業位置が外部に露出する状
    態に土砂を掘削する掘削工程と、 前記外部に露出した導管の被作業位置に所要の加工を施
    す加工工程と、 前記加工の施された被作業位置の導管の上半周上に磁力
    吸着可能な構成を備えた無噴出バッグ取付治具を磁力に
    より吸着させて取り付ける取付工程とを備えたことを特
    徴とする無噴出バッグ取付治具の取付工法。
  6. 【請求項6】 無噴出バッグ取付治具を導管の外周に
    取り付ける取付工法であって、 地中に埋設された導管の被作業位置に対応してその導管
    の上半周のみが外部に露出する状態に土砂を掘削する掘
    削工程と、 前記外部に露出した導管の被作業位置に所要の加工を施
    す加工工程と、 前記加工の施された被作業位置の導管の上半周上に磁力
    吸着可能な構成を備えた無噴出バッグ取付治具を磁力に
    より吸着させて取り付ける取付工程とを備えたことを特
    徴とする無噴出バッグ取付治具の取付工法。
JP2001249879A 2001-08-21 2001-08-21 無噴出バッグ取付冶具及びその取付工法 Pending JP2003056787A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001249879A JP2003056787A (ja) 2001-08-21 2001-08-21 無噴出バッグ取付冶具及びその取付工法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001249879A JP2003056787A (ja) 2001-08-21 2001-08-21 無噴出バッグ取付冶具及びその取付工法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003056787A true JP2003056787A (ja) 2003-02-26

Family

ID=19078805

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001249879A Pending JP2003056787A (ja) 2001-08-21 2001-08-21 無噴出バッグ取付冶具及びその取付工法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003056787A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102060151A (zh) * 2010-11-24 2011-05-18 太原理工大学 风险源泄漏自适应万向强磁封堵装置及其快速封堵方法
JP2012036955A (ja) * 2010-08-06 2012-02-23 Keiyo Gas Kk 作業用ノーブローバッグおよび作業用ノーブローバッグの取付方法
JP2012036954A (ja) * 2010-08-06 2012-02-23 Keiyo Gas Kk 作業用ノーブローバッグおよび作業用ノーブローバッグの取付方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012036955A (ja) * 2010-08-06 2012-02-23 Keiyo Gas Kk 作業用ノーブローバッグおよび作業用ノーブローバッグの取付方法
JP2012036954A (ja) * 2010-08-06 2012-02-23 Keiyo Gas Kk 作業用ノーブローバッグおよび作業用ノーブローバッグの取付方法
CN102060151A (zh) * 2010-11-24 2011-05-18 太原理工大学 风险源泄漏自适应万向强磁封堵装置及其快速封堵方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8561363B2 (en) Apparatus and method for stabilizing headstones
KR102042743B1 (ko) 파이프 버스팅 공법
JP2003056787A (ja) 無噴出バッグ取付冶具及びその取付工法
JP2005068816A (ja) 橋梁改築に伴う橋台の構築工法およびその橋台構造物
JP4679434B2 (ja) 管路用台座固定治具
JP7419431B2 (ja) フランジ補強具の装着方法
US20190169806A1 (en) Apparatus for marking the location of a utility fixture
KR100673485B1 (ko) 지중배전용 케이블 보호구조
JP2017206816A (ja) 杭基礎用のベース部材
JP2002115294A (ja) 排水路の形成方法および排水路装置
CN205776218U (zh) 人工挖孔桩钢套筒夹具
JP2007138577A (ja) 立坑構築方法
JPH02203302A (ja) 光ケーブル布設工法
KR101085163B1 (ko) 차집관거 관통구 차수패널
JP3667673B2 (ja) 管路用台座
JP2004244986A (ja) スリーブ保持具
JP4057635B1 (ja) 土留め鋼管および土留め工法
JP2003056047A (ja) 下水道用支管接着用固定具
JP3138646B2 (ja) 坑口パッキング
CA3002940C (en) Embedded poles for utility poles and structures
JP3497141B2 (ja) 管路用台座設置工法
KR200391163Y1 (ko) 콘크리트관 보수용 철망
JP3433893B2 (ja) 小口径推進用坑口止水装置
JP3087944U (ja) ハンドホール
CA2824492C (en) Tool and method for decoupling temporary pipes