JP2003056420A - エアクリーナ装置 - Google Patents

エアクリーナ装置

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JP2003056420A
JP2003056420A JP2001243471A JP2001243471A JP2003056420A JP 2003056420 A JP2003056420 A JP 2003056420A JP 2001243471 A JP2001243471 A JP 2001243471A JP 2001243471 A JP2001243471 A JP 2001243471A JP 2003056420 A JP2003056420 A JP 2003056420A
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cleaner
air
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rib
cap
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JP2001243471A
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Tetsuo Nojima
徹男 野嶋
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Suzuki Motor Corp
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Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防水対策に万全を期すとともに高い性能を確
保維持し得るエアクリーナ装置を提供する。 【解決手段】 シートの下方で車体フレームに取り付け
られる。シートの下面形状に沿って吸入ダクト12を配
設し、吸入ダクト12の吸入口12aをシートの前部下
方に設置し、吸入した空気をエアクリーナ本体11に導
入し、吸入ダクト12の吸入口12aよりも低位置にク
リーナキャップ14を設ける。クリーナキャップ14に
一体形成された吸気通路14aの開口部から下方に突出
するリブ14cを一体に有し、クリーナケース15の内
側壁に高さ方向に延びるリブ15fを一体に形成する。
リブ15fをクリーナキャップ14のリブ14cと略同
一面上に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バギー車等と呼ば
れている鞍乗型不整地走行車(ATV;All Terrain
Vehicle)における特にエアクリーナ装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】この種の車両はオンロードは勿論のこ
と、特にオフロードあるいは水辺等における過酷な走行
条件でも優れた走行性能を有し、高い機動性を発揮す
る。その基本構成はたとえば、車体フレームの前後に4
つの車輪を有し、車体フレームにエンジンを搭載すると
ともに、その上部に燃料タンクやシートを載置するとい
うものである。
【0003】実使用において、特にぬかるみや水辺等を
走行する際、車輪のタイヤが水あるいは泥水を撥ね上げ
てフロントフェンダ等に付着させる。通常、フロントフ
ェンダ近傍には燃料タンクやシートが配置され、さらに
それらの下方では車体フレームにエアクリーナ装置が取
り付けられている。特にバギー車等にあっては、エアク
リーナ装置に水が侵入しないようにすることが極めて重
要である。エアクリーナ装置の防水対策として空気の吸
入ダクトを高い位置に設定し、また性能向上を図るため
大きいエレメント(フィルタ)を装着したいという要請
がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
エアクリーナ装置では吸入ダクトから入った空気が直
に、フィルタに当り、フィルタの一部に空気が集中して
通過する。そのためフィルタの性能あるいは効率を高く
することが必ずしも容易でなかった。また、仮に水分が
侵入した場合、いわゆる気・液分離が難しく、さらにこ
れらの不都合を解消するためにフィルタまわりあるいは
吸入ダクトの開口部に別パーツを付設すると、構造が複
雑化する上、コストが高くならざるを得なかった。
【0005】なお、たとえば特開平8−216958号
公報に記載の吸気装置、あるいは実開昭62−1607
68号公報に記載のエアクリーナのエレメント取付装置
のように、水がフィルタに直接当たらないようにクリー
ナケース内に邪魔板を設けたものが知られている。しか
しながら、これらの装置においても万全の防水対策を図
るのが必ずしも容易でなかった。
【0006】本発明はかかる実情に鑑み、防水対策に万
全を期すとともに高い性能を確保維持し得るエアクリー
ナ装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のエアクリーナ装
置は、車体フレームの前部および後部に車輪を配設し、
これら前輪と後輪との間の前記車体フレーム上部にシー
トを載置する車両において、前記シートの下方で前記車
体フレームに取り付けられるエアクリーナ装置であっ
て、前記シートの下面形状に沿って吸入ダクトを配設
し、前記シートの前部下方に配置した吸入ダクトの吸入
口から吸入した空気をエアクリーナ本体に導入し、前記
吸入ダクトの吸入口よりも低位置にクリーナキャップを
設け、該クリーナキャップに一体形成された吸気通路の
開口部から下方に突出するリブを一体に有し、クリーナ
ケースの内側壁に高さ方向に延びるリブを一体に形成
し、該リブを前記クリーナキャップのリブと側面視略同
一面上に配置することを特徴とする。
【0008】また、本発明のエアクリーナ装置におい
て、前記クリーナケースは、フィルタ保持用のホルダス
トッパを固定するための基台を有し、この基台の壁部と
前記クリーナケースのリブおよび内壁面とで略密閉空間
が形成されることを特徴とする。
【0009】また、本発明のエアクリーナ装置におい
て、前記吸気通路は、前記クリーナキャップの一側に偏
倚して設けられることを特徴とする。
【0010】また、本発明のエアクリーナ装置におい
て、前記クリーナケースの側壁に、フィルタで濾過され
た空気を送気する送気チューブが接続される開口部を有
し、前記送気チューブがクリーナケースに接続されるの
と反対側の送気チューブ開口部が前記クリーナケース側
開口部よりも高い位置に設定されることを特徴とする。
【0011】また、本発明のエアクリーナ装置は、車体
フレームの前部および後部に車輪を配設し、これら前輪
と後輪との間の前記車体フレーム上部にシートを載置す
る車両において、前記シートの下方で前記車体フレーム
に取り付けられるエアクリーナ装置であって、前記シー
トの下面形状に沿って吸入ダクトを配設し、前記シート
の前部下方に配置した吸入ダクトの吸入口から吸入した
空気をエアクリーナ本体に導入し、前記吸入ダクトの吸
入口よりも低位置にクリーナキャップを設け、該クリー
ナキャップに一体形成された吸気通路の開口部から下方
に突出するリブを一体に有し、クリーナケースの内側壁
に高さ方向に延びるリブを一体に形成し、該リブを前記
クリーナキャップのリブと側面視略同一面上に配置する
ことを特徴とする。
【0012】本発明によれば、エアクリーナ装置の吸入
ダクトをシートの前部下方に設置することで、水や泥水
の侵入を防ぐことができる。さらにまた、エアクリーナ
本体内に密閉空間を形成するリブを設定することによ
り、フィルタに対する隔壁が形成される。これにより気
・液を完全に分離し、水等がフィルタに直接当たらない
ようにすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基き、本発明による
エアクリーナ装置の好適な実施の形態を説明する。本発
明によるエアクリーナ装置は、鞍乗型4輪車あるいは自
動二輪車等に搭載される各種のガソリンエンジンに対し
て有効に適用可能であり、この実施形態ではたとえば図
1に示すように鞍乗型4輪車100の例とする。
【0014】図1において、本実施形態に係る鞍乗型4
輪車100の全体構成を説明する。なお、図中、矢印F
は前方を、また矢印Rは後方をそれぞれ表している。鞍
乗型4輪車100は鋼管製の車体フレーム101を備
え、車体フレーム101は左右一対のフロントアッパパ
イプ102およびフロントロアパイプ103と、左右一
対のリヤアッパパイプ104およびリヤロアパイプ10
5と、前部でフロントアッパパイプ102およびフロン
トロアパイプ103の間を縦方向に連結する左右一対の
縦パイプ106とを備えている。さらに、車体フレーム
101には図示を省略するが、縦パイプ106とフロン
トアッパパイプ102の前部との間を前後方向に連結す
る左右一対の横パイプと、上述の左右一対の各部材を車
幅方向に連結する複数のブリッジ部材とが含まれる。
【0015】車体フレーム101の前後には、図示しな
いサスペンション機構を介して左右一対の前輪107お
よび後輪108が配設され、この前後輪107,108
の間に位置するように車体フレーム101にエンジンユ
ニット109が搭載される。エンジンユニット109
は、たとえば4サイクル単気筒のエンジン110を含ん
でいる。また、エンジン110はベルト式変速装置を含
むトランスミッションケースと一体に構成され、エンジ
ン110の出力が該ベルト式変速装置により無段階に変
速されて、プロペラシャフト機構を介して前後輪10
7,108に伝達されるようになっている。エンジン1
10のインテークポートにはキャブレタ111が接続さ
れ、キャブレタ111により混合気が供給される。キャ
ブレタ111には、後述するエアクリーナ装置10が接
続される。エンジン110はシリンダを前傾させること
でエンジン高さを低く抑え、その後面にインテークポー
トを備えている。インテークポートは吸気効率を高める
目的で可能な限りストレート形状とするため、キャブレ
タ111は相対的にインテークポートよりも高い位置に
配設される。
【0016】車体フレーム101のリヤアッパパイプ1
04上には鞍乗型のシート112が設置され、その前方
には燃料タンク113が設置され、さらにその前方には
前輪107を操向するためのステアリングハンドル11
4が設けられている。また、車体フレーム101の前部
は前輪107の車軸の略上方まで延設され、その最前部
付近にエンジンユニット109の熱交換器(オイルクー
ラおよびラジエータ等)が設置される。
【0017】車体前部には前輪107および車体フレー
ム101の前部上方を覆うフロントフェンダ115が設
けられ、また後輪108および車体フレーム101の後
部上方を覆うリヤフェンダ116が設けられる。これら
のフロントフェンダ115およびリヤフェンダ116
は、合成樹脂成形品である。
【0018】さて、エアクリーナ装置10は図1に示さ
れるように、シート112の下方で車体フレーム101
に取り付けられる。エアクリーナ装置10は、後述する
フィルタを収容するエアクリーナ本体11とエアクリー
ナ本体11に空気を供給する吸入ダクト12とフィルタ
を通った清浄空気をキャブレタ111に供給する送気チ
ューブ13を含んでいる。そして、吸入ダクト12はシ
ート112の下面形状に沿って配設され、該吸入ダクト
12の吸入口12aをシート112の前部下方に設置し
ている。
【0019】図2は、エアクリーナ装置10の構成例を
示している。エアクリーナ本体11は、クリーナキャッ
プ14およびクリーナケース15からなる。吸入ダクト
12は蛇腹状のジョイント16を介して、クリーナキャ
ップ14と結合する。ジョイント16はその両端部で、
クランプ17によって吸入ダクト12およびクリーナキ
ャップ14にそれぞれ締結される。なお、吸入ダクト1
2は、吸入口12aに付設された取付用ブラケット12
bを介して車体側適所に固定される。
【0020】クリーナキャップ14は、図3(A)にも
示されるように概略矩形トレイ状を呈し、吸入ダクト1
2の吸入口12aよりも低位置に配置される。クリーナ
キャップ14の上部には、ジョイント16を介して吸入
ダクト12と接続する吸気通路14aが形成されてい
る。吸気通路14aは、平面視クリーナキャップ14の
一側に偏倚、すなわちオフセットして設けられる(オフ
セット角θ;図2(A)参照)。このようにオフセット
することで、吸気通路14aは図4(B)に示されるよ
うにクリーナキャップ14の裏面にて、該クリーナキャ
ップ14の矩形の角部寄りに開口する(開口部14
b)。また、クリーナキャップ14の裏面で開口部14
bの周囲に、断面略「コ」字状のリブ14cが立設す
る。このリブ14cはクリーナキャップ14と一体形成
される。
【0021】なお、クリーナキャップ14の外周には、
この例では図4に示されるように4つの係合部14dが
突設されている。これらの係合部14dは、後述するク
リーナケース15の係合部と係合し、クリーナケース1
5に冠着するクリーナキャップ14を結合固定する。
【0022】クリーナケース15は、概略箱型の有底構
造を有し(図3(B))、その一側壁に送気チューブ1
3が接続される開口部15aを有する。開口部15a
は、クリーナケース15のセンター位置となるように開
設される。開口部15aの周囲には環状の結合部15b
が突設され、結合部15bに嵌着する送気チューブ13
はクランプ18によって締結される。図2(B)に示さ
れるように、送気チューブ13の開口部13aは、クリ
ーナケース15の開口部15aよりも高位置に配置され
る。また、前述したように([0015]参照)、キャ
ブレタ111がエンジンのインテークポートよりも高い
位置にあり、さらにエアクリーナ装置10がシート11
2の下方であって、エンジンユニット109のベルト式
変速装置を含むトランスミッションケースの後斜め上方
に配置される。したがって、エアクリーナ装置10とキ
ャブレタ111とを連結する送気チューブ13は、吸入
ダクト12の下方に前上がりとなるようにして設けられ
る。このように送気チューブ13を前上がりに傾斜配置
することにより、送気チューブ13内で水が自重で流れ
落ちるようにし、この点でも水がキャブレタ111側へ
侵入しないようにする。
【0023】開口部15aが形成されたクリーナケース
15の内側壁には、図2(B)に示されるようにフィル
タホルダ19を介して、フィルタ20が装着保持され
る。フィルタ20は概略筒状に形成され、クリーナケー
ス15のセンター位置に配置される。フィルタ20の前
端側(開口部15a側)は、フィルタホルダ19の基端
部19aによって挟持されるかたちでクリーナケース1
5の内側壁に固定される。フィルタ20の後端側は、フ
ィルタホルダ19の尖端部19bが挿通し、さらに尖端
部19bにホルダストッパ21が嵌着することで所定位
置に保持される。
【0024】図3(B)あるいは図5(A)にも示され
るように、クリーナケース15における開口部15aと
対向する内側壁には、ホルダストッパ21を支持固定す
るための基台15cがクリーナケース15の底部から立
ち上がっている。基台15cの上部には、インサートナ
ット22が埋設されているとともに、ホルダストッパ2
1をガイドするためのガイド15dが立設されている。
ホルダストッパ21には図2(B)のように、ガイド1
5dまで延設された舌片21aが一体形成されている。
舌片21aはガイド15dと係合するとともに、インサ
ートナット22に螺合するビス23によって基台15c
の上部に固定される。
【0025】なお、クリーナケース15の底部適所には
ドレイン15eが設けられ、クリーナケース15内の水
抜きを行なえるようになっている。ドレイン15eには
クリップ24によってプラグ25が被着している。な
お、クリーナケース15の外周には、図5に示されるよ
うにクリーナキャップ14の係合部14dと係合する係
合部15gが設けられている
【0026】ここで、クリーナケース15の別の内側
壁、すなわち基台15cに隣接する内側壁において、図
3(B)あるいは図5(A)に示されるように該基台1
5cの至近位置でクリーナケース15の高さ方向に延び
るリブ15fが一体に形成されている。リブ15fは、
図2(B)のようにクリーナキャップ14をクリーナケ
ース15に冠着した際、側面視においてクリーナキャッ
プ14のリブ14c前面部分と略同一面上に配置される
ようになっている。
【0027】上記のようにリブ15fを設けることで、
図5(A)に点線で示したようにクリーナケース15の
角部にてクリーナケース15の内側壁と基台15cの側
壁とリブ15fとにより略密閉空間Sが形成される。こ
の場合、密閉空間Sは完全密閉ではなく、すなわち後述
するようにエアクリーナ本体11内の空気流に一定の指
向性を与えると同時に、適度な隙間等を持つことでエア
クリーナ本体11内に適正な空気流を確保し、その結果
キャブレタ111に必要かつ十分な空気を供給し得るよ
うに構成される。また、前述したように吸気通路14a
は平面視においてクリーナキャップ14の一側に偏倚し
て設けられる。これによりクリーナキャップ14の開口
部14bは、密閉空間Sの上部に対応配置される。
【0028】上記の場合、図2(B)に示したようにク
リーナキャップ14のリブ14cの下端は、フィルタ2
0よりも高さhだけ下がって配置されるように設定され
る。また、リブ15fの下端は、クリーナケース15の
底部から適度に離して(間隙Gが形成されるように)配
置される。このように間隙Gを設けることで、水が間隙
Gを通ってクリーナケース15の底部へ流れ込み易くす
る。
【0029】上記構成においてエンジン110を始動さ
せると、エアクリーナ装置10は送気チューブ13を介
して、キャブレタ111により負圧吸引される。この負
圧により吸入ダクト12の吸入口12aから空気が吸い
込まれる。そして、クリーナキャップ14の吸気通路1
4aを通ってエアクリーナ本体11内に空気が導入さ
れ、フィルタ20を通過することで塵、埃等が濾過され
た清浄空気をキャブレタ111に供給することができ
る。
【0030】特に本発明においては、エアクリーナ装置
10の吸入ダクト12の吸入口12aをシート112の
前部下方に設置することで、吸入口12aから水や泥水
が侵入するのを防ぐことができる。また、仮に吸入口1
2aから水等が侵入した場合でもエアクリーナ本体11
内にリブ14cあるいはリブ15fを設定することによ
り、水等がフィルタ20に直接当たらないようにする。
【0031】つまりクリーナキャップ14の開口部14
bから導入された空気はまず、リブ14cおよびリブ1
5f等によって構成される略密閉空間Sに沿って、エア
クリーナ本体11内を下方へと流れる。その際、空気内
に含まれた水分は、クリーナケース15の底部のドレイ
ン15eに集められる。これにより水等が除去された空
気がフィルタ20を通って、送気チューブ13を介して
キャブレタ111に供給される。さらに、送気チューブ
13が前上がり、即ちキャブレタ111側の開口部13
aの方が高位置に設定されている。このようにエアクリ
ーナ本体11内に水が侵入した場合でも、気・液を完全
分離することができる。
【0032】本発明装置では、クリーナキャップ14と
クリーナケース15を閉合させることにより、それらに
一体形成されたリブ14cおよびリブ15fが略同一面
上に配置され、簡易な構成によりエアクリーナ本体11
内に隔壁を形成する。その場合、クリーナケース15の
基台15cの側壁を有効利用して、密閉空間Sを構成す
ることで極めて簡素でコンパクトな構造を実現する。
【0033】また、吸気通路14aをクリーナキャップ
14の一側に偏倚して設けることで、密閉空間Sを構成
するためのリブ15fをクリーナケース15内に大きく
張り出すことなく、実質的に小さいものとすることがで
きる。このようにクリーナケース15内に設けるリブ1
5f等が小さいため、エアクリーナ本体11内における
フィルタ20の占有体積を大きく確保することができ
る。そして、フィルタ20を大きくすることで、その濾
過面積、したがって濾過性能が向上する。
【0034】以上、本発明を種々の実施形態とともに説
明したが、本発明はこれらの実施形態にのみ限定される
ものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能である。
たとえば上記実施形態で説明したリブ14cあるいはリ
ブ15f等の具体的形状等は図示例のもののみに限定さ
れず、断面略円弧状のリブ14c等、必要に応じて適宜
変更可能である。また、上記実施形態では4輪バギー車
の例で説明したが、この種のエンジンを搭載する車両
(たとえば自動二輪車)に対して有効に適用可能であ
り、上記実施形態と同様な作用効果を得ることができ
る。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、こ
の種のエアクリーナ装置において簡易な構成により、エ
アクリーナ本体内に導入された空気流に指向性を持た
せ、フィルタに直接水が当たらないようにし、確実に水
分を除去することができる。これによりエアクリーナ装
置の濾過性能を大幅に向上し、適正かつ円滑なキャブレ
タおよびエンジン作動を保証する上、構成が比較的簡単
であるためコスト的に極めて有利である。また、過酷な
走行条件を強いられる車両において極めて有効に作用す
る等の利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるエアクリーナ装置を
装備した車両の全体構成例を示す図である。
【図2】本発明の実施形態におけるエアクリーナ装置の
上面図および側面図である。
【図3】本発明の実施形態におけるエアクリーナ装置の
クリーナキャップおよびクリーナケースの概略構成を示
すそれぞれ斜視図である。
【図4】本発明の実施形態におけるエアクリーナ装置の
クリーナキャップの側面図および下面図である。
【図5】本発明の実施形態におけるエアクリーナ装置の
クリーナケースの平面図および側面図である。
【符号の説明】
10 エアクリーナ装置 11 エアクリーナ本体 12 吸入ダクト 12a 吸入口 13 送気チューブ 14 クリーナキャップ 14a 吸気通路 14b 開口部 14c リブ 15 クリーナケース 15c 基台 15f リブ 19 フィルタホルダ 20 フィルタ 21 ホルダストッパ 22 インサートナット 23 ビス 100 鞍乗型4輪車 101 車体フレーム 102 フロントアッパパイプ 103 フロントロアパイプ 104 リヤアッパパイプ 105 リヤロアパイプ 107 前輪 108 後輪 110 エンジン 111 キャブレタ 115 フロントフェンダ 116 リヤフェンダ S 密閉空間

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体フレームの前部および後部に車輪を
    配設し、これら前輪と後輪との間の前記車体フレーム上
    部にシートを載置する車両において、前記シートの下方
    で前記車体フレームに取り付けられるエアクリーナ装置
    であって、 前記シートの下面形状に沿って吸入ダクトを配設し、前
    記シートの前部下方に配置した吸入ダクトの吸入口から
    吸入した空気をエアクリーナ本体に導入し、 前記吸入ダクトの吸入口よりも低位置にクリーナキャッ
    プを設け、該クリーナキャップに一体形成された吸気通
    路の開口部から下方に突出するリブを一体に有し、 クリーナケースの内側壁に高さ方向に延びるリブを一体
    に形成し、該リブを前記クリーナキャップのリブと側面
    視略同一面上に配置することを特徴とするエアクリーナ
    装置。
  2. 【請求項2】 前記クリーナケースは、フィルタ保持用
    のホルダストッパを固定するための基台を有し、この基
    台の壁部と前記クリーナケースのリブおよび内壁面とで
    略密閉空間が形成されることを特徴とする請求項1に記
    載のエアクリーナ装置。
  3. 【請求項3】 前記吸気通路は、前記クリーナキャップ
    の一側に偏倚して設けられることを特徴とする請求項1
    または2に記載のエアクリーナ装置。
  4. 【請求項4】 前記クリーナケースの側壁に、フィルタ
    で濾過された空気を送気する送気チューブが接続される
    開口部を有し、前記送気チューブがクリーナケースに接
    続されるのと反対側の送気チューブ開口部が前記クリー
    ナケース側開口部よりも高い位置に設定されることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のエアクリ
    ーナ装置。
  5. 【請求項5】 車体フレームの前部および後部に車輪を
    配設し、これら前輪と後輪との間の前記車体フレーム上
    部にシートを載置し、このシートの前方で燃料タンクを
    前記車体フレームに取り付け、前記燃料タンクの下方に
    シリンダを前傾させたエンジンユニットを配設するとと
    もに前記車体フレームに載置し、このエンジンユニット
    を構成するトランスミッションケースの後斜め上方であ
    って前記シートの下方にエアクリーナを配置した車両の
    エアクリーナ装置であって、 前記シートの下面形状に沿って吸入ダクトを配設し、前
    記シートの前部下方に配置した吸入ダクトの吸入口から
    吸入した空気をエアクリーナ本体に導入し、 前記吸入ダクトの吸入口よりも低位置にクリーナキャッ
    プを設け、該クリーナキャップに一体形成された吸気通
    路の開口部から下方に突出するリブを一体に有し、 クリーナケースの内側壁に高さ方向に延びるリブを一体
    に形成し、該リブを前記クリーナキャップのリブと側面
    視略同一面上に配置することを特徴とする請求項1〜4
    のいずれか1項に記載のエアクリーナ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100400323C (zh) * 2005-03-25 2008-07-09 丰田合成株式会社 车辆进气道
US7465329B2 (en) 2004-09-29 2008-12-16 Honda Motor Co., Ltd. Intake system
CN101338712B (zh) * 2007-07-02 2011-02-02 力帆实业(集团)股份有限公司 一种摩托车空滤器

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