JP2003055440A - アミン系エポキシ樹脂硬化剤の硬化促進剤及びエポキシ樹脂の硬化促進方法 - Google Patents

アミン系エポキシ樹脂硬化剤の硬化促進剤及びエポキシ樹脂の硬化促進方法

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恒彦 正富
Shoji Hikita
章二 引田
Takashi Kitajima
孝志 北島
Akihiro Nabeshima
亮浩 鍋島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アミン系エポキシ樹脂硬化剤の硬化速度
を顕著に向上させ得る硬化促進剤及びその硬化促進方法
を提供する。 【解決手段】 式(1)で表される化合物のチオシアン
酸塩を有効成分として含有することを特徴とするアミン
系エポキシ樹脂硬化剤用の硬化促進剤及びこの硬化促進
剤を用いた硬化促進方法。 (R)(R)NNH (1) (式中、R、Rは同一又は異なって炭素数1〜8の
アルキル基、フェニル基、ピリジル基、両者が結合して
炭素数2〜11のアルキレン基、又は−R−R −R
−で示される基を示す。R、Rは同一又は異なっ
て炭素数1〜8のアルキレン基を、Rは酸素原子、硫
黄原子、基=NR又は基=NNHを示す。Rは炭
素数1〜8のアルキル基を示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアミン系エポキシ樹
脂硬化剤の硬化促進剤及びエポキシ樹脂の硬化促進方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】エポキシ樹脂は、その硬化物が優れた電
気絶縁性、耐湿性、耐熱性、耐ハンダ性、耐薬品性、耐
久性、接着性、機械的強度等を有することから、例え
ば、電気、電子、土木建築等の各種分野において、封止
材、塗料、接着剤等として広く用いられている。
【0003】従来から、エポキシ樹脂の硬化は、エポキ
シ樹脂に硬化剤を添加して加熱することにより行われ
る。ここで代表的な硬化剤としては、例えば、ジエチレ
ントリアミン、トリエチレンテトラミン、イソホロンジ
アミン、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニ
ルスルホン、ポリアミド類、ジシアンジアミド、ヘキサ
ヒドロ無水フタル酸、メチルテトラヒドロ無水フタル
酸、無水メチルナジック酸、ノボラック型フェノール樹
脂、三級アミン類、イミダゾール類、三弗化硼素のアミ
ン錯体等を挙げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらの硬化剤のう
ち、室温でエポキシ樹脂を硬化させるものとしては、ジ
エチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、ポリア
ミド類、三級アミン類などのアミン系硬化剤が知られて
いる。これらのアミン系硬化剤は比較的安価で汎用性の
高いエポキシ樹脂用硬化剤であるが、ジエチレントリア
ミン及びトリエチレンテトラミンは硬化に4日を要し、
ポリアミド類及び三級アミン類は7日が必要である。
【0005】ところで、土木建築分野において、屋外施
工用のエポキシ樹脂系接着剤が汎用されているが、上述
したように、従来の硬化剤では加熱することなくエポキ
シ樹脂を硬化させるのは非常に困難であり、硬化させ得
るものでも4〜7日という非常に長い時間がかかる。特
に、屋外の温度が10℃又はそれ以下となることが多い
冬季施工にあっては、加熱により硬化反応を開始させる
ことが必須になっている。本発明の課題はこれらのアミ
ン系エポキシ樹脂硬化剤の硬化速度を顕著に向上させ得
る硬化促進剤及びその硬化促進方法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は式(1)で表さ
れる化合物のチオシアン酸塩を有効成分として含有する
ことを特徴とするアミン系エポキシ樹脂硬化剤の硬化促
進剤及びこの硬化促進剤を用いた硬化促進方法に係る。 (R)(R)NNH (1) (式中、R、Rは同一又は異なって炭素数1〜8の
アルキル基、フェニル基、ピリジル基、両者が結合して
炭素数2〜11のアルキレン基、又は−R−R −R
−で示される基を示す。R、Rは同一又は異なっ
て炭素数1〜8のアルキレン基を、Rは酸素原子、硫
黄原子、基=NR又は基=NNHを示す。Rは炭
素数1〜8のアルキル基を示す。)
【0007】
【発明の実施の形態】炭素数1〜8のアルキルとしては
例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、s−ブチル、n
−ペンチル、イソペンチル、t−ペンチル、ネオペンチ
ル、n−ヘキシル、イソヘキシル、ヘプチル、オクチル
等を挙げることができる。炭素数2〜11のアルキレン
としては例えば、エチレン、プロピレン、ブチレン、ヘ
キシレン、オクチレン、デカメチレン、ウンデカメチレ
ン等を挙げることができる。炭素数1〜8のアルキレン
としては、メチレン、エチレン、プロピレン、ブチレ
ン、ヘキシレン、オクチレンを例示できる。本発明のア
ミン系エポキシ樹脂硬化剤の脂硬化促進剤の有効成分と
して用いられる式(1)で表される化合物のチオシアン
酸塩は、例えばチオシアン酸アンモニウム水溶液に式
(1)で表される化合物を略等モル量添加し、生成する
アンモニアと水を留去しつつ徐々に80℃程度まで加温
しながら30分〜5時間程度反応させることにより製造
することができる。このものは粉末状態で使用するのが
好ましい。
【0008】式(1)で表される化合物の具体例として
は、1−アミノピロリジン(1−AP)、1−アミノピ
ペリジン、1−アミノホモピペリジン(AHP)、1−
アミノピペラジン、1−アミノ−N’−メチルピペラジ
ン(AMPI)、N−アミノモルホリン(AMP)、N
−アミノチオモルホリン、1,1−ジメチルヒドラジン
(UDMH)、1,1ージエチルヒドラジン、1,1−ジ
プロピルヒドラジン、1,1−ジブチルヒドラジン、モ
ノメチルヒドラジン、モノエチルヒドラジン、モノプロ
ピルヒドラジン、モノイソプロピルヒドラジン、モノブ
チルヒドラジン、モノ−tert−ブチルヒドラジン、
1−エチル−1−メチルヒドラジン、1−メチル−1−
プロピルヒドラジン、1−ブチル−1−メチルヒドラジ
ン、1−メチル−1−フェニルヒドラジン、1,1−ジ
フェニルヒドラジン、モノフェニルヒドラジン、2−ヒ
ドラジノピリジン等を挙げられる。
【0009】式(1)で表される化合物のチオシアン酸
塩は、WO 01/29109号公報に記載のようにア
ミン系硬化剤と併用することにより、エポキシ樹脂を硬
化させることはできるが、単独ではエポキシ樹脂を硬化
させることはできない。しかしながら今回アミン系エポ
キシ樹脂硬化剤の硬化速度を顕著に向上させる作用を有
することが見出され、アミン系硬化剤の硬化促進剤とし
て有用であることが認められた。
【0010】ここで、アミン系硬化剤としては、ジエチ
レントリアミン、トリエチレンテトラミン、イソホロン
ジアミン、メタキシリレンジアミン、ジアミノジフェニ
ルメタン、ジアミノジフェニルスルホン、ポリアミド
類、ジシアンジアミド、ヘキサヒドロ無水フタル酸、メ
チルテトラヒドロ無水フタル酸、無水メチルナジック
酸、ノボラック型フェノール樹脂、三級アミン類、イミ
ダゾール類、三弗化硼素のアミン錯体、及びこれらの変
性物等を挙げられる。アミン系硬化剤のエポキシ樹脂へ
の配合割合は、特に制限されず、エポキシ樹脂の種類、
その他の添加剤の種類や配合量、得られるエポキシ樹脂
硬化物の用途、硬化条件(設計された硬化時間や硬化温
度、硬化場所等)等の各種条件に応じて広い範囲から適
宜選択すればよいが、通常、エポキシ樹脂1当量に対し
て0.1〜1当量、好ましくは0.6〜1当量程度となる
ように用いるのが好ましい。
【0011】また、本発明のエポキシ樹脂の硬化促進方
法においては、式(1)で表される化合物のチオシアン
酸塩を硬化促進剤としてアミン系硬化剤100重量部に
対して1〜150重量部、好ましくは5〜50重量部の
割合で添加して用いると、硬化物の物性を殆ど変化させ
ることなく硬化速度の向上を図ることができる。更にア
ミン系硬化剤10モルに対して、式(1)で表される化
合物のチオシアン酸塩を0.5〜1モル用いるのが好ま
しい。
【0012】本発明のエポキシ樹脂用硬化剤を適用し得
るエポキシ樹脂としては特に制限はなく、従来から知ら
れているものでよい。その一例として、グリシジルエー
テル型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹
脂、環状脂肪族エポキシ樹脂、グリシジルエステル系樹
脂、複素環式エポキシ樹脂、ウレタン変性エポキシ樹脂
等を挙げられる。グリシジルエーテル型エポキシ樹脂と
してはビスフェノールA型、ビスフェノールF型、臭素
化ビスフェノールA型、水添ビスフェノールA型、ビス
フェノールS型、ビスフェノールAF型、ビフェニル
型、ナフタレン型、フルオレン型、フェノールノボラッ
ク型、クレゾールノボラック型、DPPノボラック型、
3官能型、トリス・ヒドロキシフェニルメタン型、テト
ラフェニロールエタン型等を挙げられる。グリシジルア
ミン型エポキシ樹脂としてはテトラグリシジルジアミノ
ジフェニルメタン、トリグリシジルイソシアヌレート、
ヒダントイン型、1,3−ビス(N,N−ジグリシジルア
ミノメチル)シクロヘキサン、アミノフェノール型、ア
ニリン型、トルイジン型等を挙げられる。
【0013】本発明のエポキシ樹脂硬化促進剤を適用す
るエポキシ樹脂には、必要に応じて、従来からエポキシ
樹脂に添加されている無機充填材や補強材等を添加する
こともできる。無機充填材としては公知のものを使用で
き、例えば、シリカ、溶融石英、炭酸カルシウム、炭酸
バリウム、硫酸バリウム、水和アルミナ、アルミナ、水
和マグネシア、ジルコン、コージライト、窒化珪素、窒
化硼素、窒化アルミニウム等を挙げられる。補強材とし
ても公知のものを使用でき、例えば、ガラスチョップ、
アスベスト、タルク、マイカ等の無機材料やガラス繊
維、チタン酸カリウム繊維、二酸化チタン繊維、ワラス
トナイト、ゾノトライト、珪酸亜鉛繊維等の無機繊維等
を挙げられる。尚、充填材、及び補強材の種類、純度、
添加量等を適宜変更することにより、得られる硬化物の
熱伝導率、耐クラック性、電気特性、耐トラッキング性
等を調整し得ることは公知であるが、通常は、エポキシ
樹脂100重量部に対して充填材及び補強材を合計量で
20〜160重量部程度、好ましくは50〜120重量
部程度添加するのがよい。充填材及び補強材は、それぞ
れ1種を単独で或いは2種以上を併用できる。
【0014】更に、本発明のエポキシ樹脂用硬化剤を適
用するエポキシ樹脂には、必要に応じて、従来からエポ
キシ樹脂の添加剤として常用されている添加剤を配合し
てもよい。このような添加剤としては、例えば、無機顔
料(粒子状二酸化チタン、カーボンブラック、弁柄、黄
色酸化鉄等)、有機顔料、粘度調整剤、レベリング剤、
消泡剤、カップリング剤、可塑剤、希釈剤、難燃剤、有
機溶媒等を挙げられる。本発明のエポキシ樹脂硬化促進
剤を用いて硬化させたエポキシ樹脂は、例えば、金属、
合成樹脂、セメント、セラミックス、繊維類、紙類等の
各種素材の少なくとも1種で構成された各種形状の物品
に適用できる。具体的には、各種形状の物品をアミン系
硬化剤及び本発明のエポキシ樹脂硬化促進剤を添加した
エポキシ樹脂に浸漬するか又は該物品表面にアミン系硬
化剤及び本発明のエポキシ樹脂硬化促進剤を添加したエ
ポキシ樹脂を塗布又は被覆した後、そのまま放置し、硬
化させればよい。加熱する場合には、温度等の条件は、
エポキシ樹脂の種類、本発明のエポキシ樹脂硬化促進剤
の種類及び配合量、他の添加剤を配合する場合はその種
類や配合量、得られるエポキシ樹脂硬化物の用途等の各
種条件に応じて適宜選択すればよいが、通常40〜80
℃程度とすればよい。
【0015】また、アミン系硬化剤及び本発明のエポキ
シ樹脂硬化促進剤を添加したエポキシ樹脂を、注型成形
等の通常の成形方法に従って任意の形状の成形物とし、
これを各種素材の少なくとも1種で構成された各種形状
の物品に、接着、嵌装等の通常の方法に従って取り付け
ることもできる。成形時の硬化条件は、塗布又は含浸の
場合と同程度でよい。本発明によれば、汎用のアミン系
硬化剤を用いてエポキシ樹脂の硬化速度を顕著に向上さ
せ得るという優れた効果が得られる。
【0016】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げ、本発明を更
に詳細に説明するが、何らこれらに限定されるものでは
ない。尚、実施例及び比較例で使用した市販のアミン系
エポキシ樹脂硬化剤は以下の通りである。ジェファーミ
ンD−230(ハンツマン・コーポレーション製、ポリ
オキシプロピレンジアミン)、ジェファーミンD−40
0(ハンツマン・コーポレーション製、ポリオキシプロ
ピレンジアミン)、ジェファーミンD−2000(ハン
ツマン・コーポレーション製、ポリオキシプロピレンジ
アミン)、ジェファーミンT−403(ハンツマン・コ
ーポレーション製、ポリオキシプロピレンジアミン)、
【0017】アデカハードナーEH220(旭電化工業
株式会社製、変性脂肪族ポリアミン)、アデカハードナ
ーEH227(旭電化工業株式会社製、変性脂肪族ポリ
アミン)、エポメイトRX3(ジャパンエポキシレジン
株式会社製、複素環式ジアミン変性物)、エポメイトR
X32(ジャパンエポキシレジン株式会社製、複素環式
ジアミン変性物)、エポメイトB002(ジャパンエポ
キシレジン株式会社製、複素環式ジアミン変性物)、エ
ポメイトRX221(ジャパンエポキシレジン株式会社
製、変性脂肪族ポリアミン)、エピキュアー3560
(ジャパンエポキシレジン株式会社製、変性脂肪族ポリ
アミン)、
【0018】バーサミド125(ヘンケルジャパン株式
会社製、ポリアミドアミン系)、カードライトNC54
0カードライト・コーポレーション製、フェナルカミン
系)、カードライトNC541LV(カードライト・コ
ーポレーション製、フェナルカミン系)
【0019】製造例1(1−アミノピロリジンチオシア
ン酸塩の製造) チオシアン酸アンモニウム76g(1モル)を四つ口フ
ラスコにとり、水50gに溶解させた。そこに、60%
1−アミノピロリジン水溶液143g(1モル)を加
え、室温下、20mmHgまで減圧し、徐々に加温しな
がら反応させ、水、アンモニアを留去した。80℃で2
時間保持した後、冷却し、142gの結晶を得た。この
ものはNMR、IR、HPLC法による分析の結果1−
アミノピロリジンチオシアン酸塩であることを確認した
(収率:98%)
【0020】実施例1 ビスフェノールA型エポキシ樹脂[商品名:エピコート
828、エポキシ当量:190、ジャパンエポキシレジ
ン(株)製]10gに、表1〜4に示す割合でアミン系
エポキシ樹脂硬化剤及び1−アミノピロリジンチオシア
ン酸塩(NR−Sという)を添加混合し、ガラス基板上
に0.3mm厚で塗布して室温にて硬化させ指触乾燥時
間又はショアD硬度が50となるまでの時間を測定し
た。結果を表1〜4に示す。なお表中のPHRはエポキ
シ樹脂100重量部に対する配合割合(重量部)を示
す。尚、表4のうちEDA,DETA,AEPを用いた
場合はアミンブラッシングにより、指触乾燥時間を測定
できないため、ショアD50の時点の時間を示した。表
1〜4の結果から、本発明のエポキシ樹脂硬化促進剤を
併用することにより、アミン系エポキシ硬化剤の硬化速
度を顕著に向上させ得ることがわかる。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】
【表3】
【0024】
【表4】
【0025】実施例2 ビスフェノールA型エポキシ樹脂[商品名:エピコート
806、エポキシ当量:165、ジャパンエポキシレジ
ン(株)製]10gに、表5に示す割合でアミン系エポ
キシ樹脂硬化剤及び1−アミノピロリジンチオシアン酸
塩を添加混合し、ガラス基板上に0.3mm厚で塗布し
て5℃にて硬化させ指触乾燥時間を測定した。結果を表
5に示す。表5の結果から、本発明のエポキシ樹脂硬化
促進剤を併用することにより、低温時においてもアミン
系エポキシ硬化剤の硬化速度を顕著に向上させ得ること
がわかる。
【0026】
【表5】
【0027】実施例3 1−アミノピロリジンチオシアン酸塩に替えてジメチル
ヒドラジンチオシアン酸塩(UDMH−Sという)を用
いた他は実施例1と同様にして指触乾燥時間を測定し
た。結果を表6に示す。
【0028】
【表6】
【0029】
【発明の効果】式(1)で表される化合物のチオシアン
酸塩は、単独ではエポキシ樹脂を硬化させることはでき
ないが、アミン系エポキシ樹脂硬化剤の硬化速度を顕著
に向上させる作用を有するため、アミン系硬化剤の硬化
促進剤として極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北島 孝志 徳島県徳島市川内町加賀須野463 大塚化 学株式会社徳島工場内 (72)発明者 鍋島 亮浩 徳島県徳島市川内町加賀須野463 大塚化 学株式会社徳島工場内 Fターム(参考) 4J036 AC02 AC03 AC05 AD07 AD08 AD09 AD21 AF01 AF03 AF05 AF06 AF08 AG00 AH06 AH07 AH09 DC03 DC04 DC05 DC06 DC09 DC10 DC31 DC40 DD04 DD05 FB13

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1)で表される化合物のチオシアン
    酸塩を有効成分として含有することを特徴とするアミン
    系エポキシ樹脂硬化剤の硬化促進剤。 (R)(R)NNH (1) (式中、R、Rは同一又は異なって炭素数1〜8の
    アルキル基、フェニル基、ピリジル基、両者が結合して
    炭素数2〜11のアルキレン基、又は−R−R −R
    −で示される基を示す。R、Rは同一又は異なっ
    て炭素数1〜8のアルキレン基を、Rは酸素原子、硫
    黄原子、基=NR又は基=NNHを示す。Rは炭
    素数1〜8のアルキル基を示す。)
  2. 【請求項2】 粉末状態の請求項1の硬化促進剤。
  3. 【請求項3】 エポキシ樹脂をアミン系硬化剤により硬
    化させるに際して、式(1)で表される化合物のチオシ
    アン酸塩を硬化促進剤として、アミン系硬化剤100重
    量部に対して1〜150重量部添加して硬化することを
    特徴とするエポキシ樹脂の硬化促進方法。
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