JP2003055017A - 定 盤 - Google Patents

定 盤

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JP2003055017A
JP2003055017A JP2001246339A JP2001246339A JP2003055017A JP 2003055017 A JP2003055017 A JP 2003055017A JP 2001246339 A JP2001246339 A JP 2001246339A JP 2001246339 A JP2001246339 A JP 2001246339A JP 2003055017 A JP2003055017 A JP 2003055017A
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  • Aftertreatments Of Artificial And Natural Stones (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属繊維等の繊維を含む超高強度セメント硬
化体を用いた場合においても、随時型枠の交換や型枠面
の研磨をする必要がなく、容易に製造できる定盤を提供
する。 【解決手段】 少なくとも、セメント、ポゾラン質微粉
末、粒径2mm以下の細骨材、減水剤、繊維、及び水を含
む配合物の硬化体で形成される基層部と、セメント、ポ
ゾラン質微粉末、最大粒径1.0mm以下の細骨材、減水
剤、及び水を含む配合物の硬化体で形成される表層部と
からなる定盤であって表層部を研磨することで表面を平
滑にする定盤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超高強度セメント
硬化体からなる定盤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、計測器や半導体製造装置などに装
着される定盤、その他各種の実験台や除震台として使用
される定盤として、天然石材で形成された定盤が使用さ
れている。しかし、天然石材は高価であるほか、加工性
に難があり、しかも打撃による変形が大きいという問題
がある。そこで、最近では、石材に変えてセラミックス
製の定盤が開発されている。該セラミックス製の定盤
は、耐磨耗性が高く、打撃による反発係数も小さいの
で、定盤として信頼性が高い。しかしながら、セラミッ
クス製の定盤もまた高価であり、しかも寸法が1m×1
mを越すような大型の定盤の場合、これを一体物として
製造することは困難であり、複数のセラミックスセグメ
ントの組合わせ構造とするため、大型定盤の製造に手間
がかかるという問題がある。
【0003】そこで、近年、寸法安定性や耐衝撃性に優
れる超高強度セメント硬化体で、大型の定盤を一体物と
して製造する方法が提案されている。具体的には、超
高強度セメント硬化体(例えば、セメント、ポゾラン質
微粉末、細骨材、減水剤、及び水を含む配合物の硬化
体)の表面を研磨して、平滑性に優れる大型定盤を製造
する方法や、混練物(例えば、セメント、ポゾラン質
微粉末、細骨材、減水剤、金属繊維、及び水を含む配合
物の混練物)を表面精度が高く精密な型枠に流し込んで
成形することで、平滑性に優れる大型定盤を製造する方
法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
の方法では、適用できる超高強度セメント硬化体が限定
され、例えば、金属繊維等の繊維を含む超高強度セメン
ト硬化体に対しては適用することは困難であった(金属
繊維等の繊維を含む超高強度セメント硬化体に対して適
用しようとした場合、研磨中に硬化体表面から繊維が露
出して引っ掛かる等が生じ平滑性が得られ難い)。上記
の方法では、金属繊維等の繊維を含む超高強度セメン
ト硬化体に対しても適用できるが、随時型枠の交換や型
枠面の研磨をする必要があり高価なものとなる、という
問題があった。
【0005】そこで、本発明では、金属繊維等の繊維を
含む超高強度セメント硬化体を用いた場合においても、
随時型枠の交換や型枠面の研磨をする必要がなく、容易
に製造できる定盤を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために鋭意研究した結果、金属繊維等の繊維を
含む超高強度セメント硬化体を基層部とし、さらに繊維
を含まない超高強度セメント硬化体で形成される表層部
を設け、該表層部を研磨することで、上記課題を解決す
ることができるとの知見を得、本発明に到達した。
【0007】即ち、本発明は、少なくとも、セメント、
ポゾラン質微粉末、粒径2mm以下の細骨材、減水剤、繊
維、及び水を含む配合物の硬化体で形成される基層部
と、セメント、ポゾラン質微粉末、最大粒径1.0mm以下
の細骨材、減水剤、及び水を含む配合物の硬化体で形成
される表層部とからなる定盤であって、表層部を研磨す
ることで表面を平滑にすることを特徴とする定盤である
(請求項1)。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。まず、本発明の定盤における基層部について説明
する。本発明の定盤における基層部は、少なくとも、セ
メント、ポゾラン質微粉末、粒径2mm以下の細骨材、減
水剤、繊維、及び水を含む配合物の硬化体から形成され
るものである。該配合物の硬化体から形成される基層部
は、緻密で超高強度を発現するうえ、寸法安定性や耐衝
撃性にも優れるものである。
【0009】基層部で使用する材料及び配合について説
明する。本発明において、基層部で使用するセメントの
種類は限定するものではなく、普通ポルトランドセメン
ト、早強ポルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセ
メント、低熱ポルトランドセメント等の各種ポルトラン
ドセメントや高炉セメント、フライアッシュセメント等
の混合セメントを使用することができる。本発明におい
て、硬化体(基層部)の早期強度を向上しようとする場
合は、早強ポルトランドセメントを使用することが好ま
しく、配合物の流動性を向上しようとする場合は、中庸
熱ポルトランドセメントや低熱ポルトランドセメントを
使用することが好ましい。
【0010】ポゾラン質微粉末としては、シリカフュー
ム、シリカダスト、フライアッシュ、スラグ、火山灰、
シリカゾル、沈降シリカ等が挙げられる。一般に、シリ
カフュームやシリカダストでは、その平均粒径は、1.0
μm以下であり、粉砕等をする必要がないので本発明の
ポゾラン質微粉末として好適である。ポゾラン質微粉末
の配合量は、基層部(定盤)の強度から、セメント100
重量部に対して5〜50重量部が好ましい。ポゾラン質微
粉末が少ないと強度発現性が低下し、耐衝撃性も低下す
る。ポゾラン質微粉末の添加量が多くなると単位水量が
増大するのでやはり強度発現性が低下する。
【0011】基層部においては、粒径2mm以下の細骨材
が用いられる。ここで、細骨材の粒径とは、85%重量累
積粒径である。細骨材の粒径が2mmを超えると、基層部
(定盤)の強度発現性が低下し、耐衝撃性も低下する。
なお、基層部においては、最大粒径が2mm以下の細骨材
を用いることが好ましく、最大粒径が1.5mm以下の細骨
材を用いることがより好ましい。細骨材としては、川
砂、陸砂、海砂、砕砂、珪砂又はこれらの混合物を使用
することができる。細骨材の配合量は、基層部(定盤)
の強度や寸法安定性から、セメント100重量部に対して5
0〜250重量部が好ましく、80〜180重量部がより好まし
い。
【0012】減水剤としては、リグニン系、ナフタレン
スルホン酸系、メラミン系、ポリカルボン酸系の減水
剤、AE減水剤、高性能減水剤又は高性能AE減水剤を
使用することができる。これらのうち、減水効果の大き
な高性能減水剤又は高性能AE減水剤を使用することが
好ましい。減水剤の配合量は、セメント100重量部に対
して、固形分換算で0.5〜4.0重量部が好ましい。セメン
ト100重量部に対して、減水剤量(固形分換算)が0.5重
量部未満では、混練が困難になるとともに、配合物の流
動性が低く成形などの作業も困難となる。セメント100
重量部に対して、減水剤量(固形分換算)が4.0重量部
を超えると、強度発現性が低下し、耐衝撃性も低下す
る。なお、減水剤は、液状又は粉末状どちらでも使用可
能である。
【0013】水量は、セメント100重量部に対して10〜3
0重量部が好ましく、より好ましくは15〜25重量部であ
る。セメント100重量部に対して、水量が10重量部未満
では、混練が困難になるとともに、配合物の流動性が低
く成形などの作業も困難となる。セメント100重量部に
対して、水量が30重量部を超えると、強度発現性が低下
し、耐衝撃性も低下する。
【0014】繊維としては、金属繊維及び/又は有機質
繊維を使用することができる。金属繊維としては、鋼繊
維、アモルファス繊維等が挙げられるが、中でも鋼繊維
は強度に優れており、またコストや入手のし易さの点か
らも好ましいものである。金属繊維は、径0.01〜1.0m
m、長さ2〜30mmのものが好ましい。径が0.01mm未満では
繊維自身の強度が不足し、張力を受けた際に切れやすく
なる。径が1.0mmを超えると、同一配合量での本数が少
なくなり、曲げ強度や耐衝撃性を向上させる効果が低下
する。長さが30mmを超えると、混練の際ファイバーボー
ルが生じやすくなる。長さが2mm未満では曲げ強度や耐
衝撃性を向上させる効果が低下する。金属繊維の配合量
は、配合物の体積の0.1〜4.0%が好ましく、より好まし
くは0.2〜3.0%である。金属繊維の配合量が少ないと耐
衝撃性が低下する。金属繊維の配合量が多くなると混練
時の作業性等を確保するために単位水量も増大するの
で、強度発現性が低下し、耐衝撃性も低下する。
【0015】有機質繊維としては、ビニロン繊維、ポリ
プロピレン繊維、ポリエチレン繊維、アラミド繊維、炭
素繊維等が挙げられる。有機質繊維は、径0.005〜1.0m
m、長さ2〜30mmのものが好ましい。径が0.005mm未満で
は繊維自身の強度が不足し、張力を受けた際に切れやす
くなる。径が1.0mmを超えると、同一配合量での本数が
少なくなり、耐衝撃性を向上させる効果が低下する。長
さが30mmを超えると、混練の際ファイバーボールが生じ
やすくなる。長さが2mm未満では耐衝撃性を向上させる
効果が低下する。有機質繊維の配合量は、配合物の体積
の0.1〜10%が好ましく、0.2〜8.0%がより好ましい。
有機質繊維の配合量が少ないと耐衝撃性が低下する。有
機質繊維の配合量が多くなると混練時の作業性等を確保
するために単位水量も増大するので、強度発現性が低下
し、耐衝撃性も低下する。なお、本発明においては、金
属繊維と有機質繊維を併用することは差し支えない。
【0016】本発明においては、基層部(定盤)の充填
密度を高め、基層部(定盤)の緻密性をより高める観点
から、配合物に、平均粒径3〜20μm、より好ましくは
平均粒径4〜10μmの無機粉末を含ませることが好まし
い。無機粉末としては、石英粉末、石灰石粉末、炭化
物、窒化物等が挙げられるが、なかでも石英粉末は、コ
ストの点や硬化体の品質安定性の点から好ましいもので
ある。石英粉末としては、石英や非晶質石英、オパール
質やクリストバライト質のシリカ含有粉末等が挙げられ
る。無機粉末の配合量は、基層部(定盤)の強度発現性
や緻密性から、セメント100重量部に対して50重量部以
下が好ましく、20〜35重量部がより好ましい。
【0017】本発明においては、基層部(定盤)の靱性
を高める観点から、配合物に、平均粒度が1mm以下の繊
維状粒子又は薄片状粒子を含ませることが好ましい。こ
こで、粒子の粒度とは、その最大寸法の大きさ(特に、
繊維状粒子ではその長さ)である。繊維状粒子として
は、ウォラストナイト、ボーキサイト、ムライト等が、
薄片状粒子としては、マイカフレーク、タルクフレー
ク、バーミキュライトフレーク、アルミナフレーク等が
挙げられる。繊維状粒子又は薄片状粒子の配合量は、基
層部(定盤)の強度、緻密性や靱性から、セメント100
重量部に対して35重量部以下が好ましく、10〜25重量部
がより好ましい。なお、繊維状粒子においては、硬化体
の靱性を高める観点から、長さ/直径の比で表される針
状度が3以上のものを用いるのが好ましい。
【0018】次に、表層部で使用する材料及び配合につ
いて説明する。本発明において、表層部で使用するセメ
ントの種類は限定するものではなく、普通ポルトランド
セメント、早強ポルトランドセメント、中庸熱ポルトラ
ンドセメント、低熱ポルトランドセメント等の各種ポル
トランドセメントや高炉セメント、フライアッシュセメ
ント等の混合セメントを使用することができる。本発明
において、硬化体(表層部)の早期強度を向上しようと
する場合は、早強ポルトランドセメントを使用すること
が好ましく、配合物の流動性を向上しようとする場合
は、中庸熱ポルトランドセメントや低熱ポルトランドセ
メントを使用することが好ましい。
【0019】ポゾラン質微粉末としては、シリカフュー
ム、シリカダスト、フライアッシュ、スラグ、火山灰、
シリカゾル、沈降シリカ等が挙げられる。一般に、シリ
カフュームやシリカダストでは、その平均粒径は、1.0
μm以下であり、粉砕等をする必要がないので本発明の
ポゾラン質微粉末として好適である。ポゾラン質微粉末
の配合量は、表層部の強度から、セメント100重量部に
対して5〜50重量部が好ましい。ポゾラン質微粉末が少
ないと強度発現性が低下し、耐衝撃性も低下する。ポゾ
ラン質微粉末の添加量が多くなると単位水量が増大する
のでやはり強度発現性が低下する。
【0020】表層部においては、最大粒径1.0mm以下の
細骨材が用いられる。表層部における細骨材の最大粒径
が1.0mmを超えると、研磨によって表面を平滑にするこ
とが困難となるので好ましくない。細骨材としては、川
砂、陸砂、海砂、砕砂、珪砂又はこれらの混合物を使用
することができる。細骨材の配合量は、表層部の強度発
現性や寸法安定性から、セメント100重量部に対して50
〜250重量部が好ましく、80〜180重量部がより好まし
い。
【0021】減水剤としては、リグニン系、ナフタレン
スルホン酸系、メラミン系、ポリカルボン酸系の減水
剤、AE減水剤、高性能減水剤又は高性能AE減水剤を
使用することができる。これらのうち、減水効果の大き
な高性能減水剤又は高性能AE減水剤を使用することが
好ましい。減水剤の配合量は、セメント100重量部に対
して、固形分換算で0.5〜4.0重量部が好ましい。セメン
ト100重量部に対して、減水剤量(固形分換算)が0.5重
量部未満では、混練が困難になるとともに、配合物の流
動性が低く成形などの作業も困難となる。セメント100
重量部に対して、減水剤量(固形分換算)が4.0重量部
を超えると、強度発現性が低下し、耐衝撃性も低下す
る。なお、減水剤は、液状又は粉末状どちらでも使用可
能である。
【0022】水量は、セメント100重量部に対して10〜3
0重量部が好ましく、より好ましくは15〜25重量部であ
る。セメント100重量部に対して、水量が10重量部未満
では、混練が困難になるとともに、配合物の流動性が低
く成形などの作業も困難となる。セメント100重量部に
対して、水量が30重量部を超えると、強度発現性が低下
し、耐衝撃性も低下する。
【0023】次に、本発明の定盤の製造方法について説
明する。本発明において、配合物(基層部用又は表層部
用)の混練方法は、特に限定するものではなく、例え
ば、 1)水、減水剤以外の材料を予め混合しておき(プレミッ
クス)、該プレミックス、水、減水剤をミキサに投入
し、混練する。 2)水以外の材料を予め混合しておき(プレミックス、た
だし減水剤は粉末タイプのものを使用する)、該プレミ
ックス、水をミキサに投入し、混練する。 3)各材料を、それぞれ個別にミキサに投入し、混練す
る。 などの方法が挙げられる。
【0024】混練に用いるミキサは、通常のコンクリー
トの混練に用いられるどのタイプのものでもよく、例え
ば、揺動型ミキサ、パンタイプミキサ、二軸練りミキサ
等が用いられる。
【0025】混練後、所定の型枠に配合物を投入(流し
込み)して成形する。本発明においては、まず、表層部
用の配合物を型枠に投入(流し込み)し、続いて、基層
部用の配合物を型枠に投入(流し込み)すれば、大型の
定盤であっても一体物として容易に成形することができ
る。成形後、養生して硬化させる。養生は、気中養生や
蒸気養生等を行えば良い。養生後、表層部を研磨するこ
とにより、平滑性に優れる本発明の定盤を製造すること
ができる。なお、本発明においては、表層部の厚さは、
定盤製造時の作業の手間や硬化後の研磨を考慮して、5.
0〜10mmとすることが好ましい。
【0026】本発明の配合物(基層部用又は表層部用)
は、「JIS R 5201(セメントの物理試験方法)11.フロ
ー試験」に記載される方法において、15回の落下運動を
行わないで測定したフロー値が、230mm以上と流動性に
優れるものであり、型枠への投入(流し込み)等の作業
が容易である。また、上記配合物の硬化体(基層部用又
は表層部用)は、150MPaを超える圧縮強度と20MPaを超
える曲げ強度を発現するものであり、寸法安定性や耐衝
撃性にも優れるものである。さらに、表層部用の硬化体
は、繊維を含まないものであるので、研磨によって容易
に表面を平滑にすることができる。
【0027】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。 1.使用材料 以下に示す材料を使用した。 1)セメント ;低熱ポルトランドセメント(太平洋セメント(株)製) 2)ポゾラン質微粉末;シリカフューム 3)細骨材 ;珪砂5号 4)金属繊維 ;鋼繊維(直径:0.2mm、長さ:15mm) 5)高性能AE減水剤;ポリカルボン酸系高性能AE減水剤 6)水 ;水道水 7)無機粉末 ;石英粉(平均粒径7μm) 8)繊維状粒子 ;ウォラストナイト(平均長さ0.3mm、長さ/直径の比4)
【0028】実施例1(表層部用) 低熱ポルトランドセメント100重量部、シリカフューム3
2.5重量部、細骨材120重量部、高性能AE減水剤1.0重
量部(セメントに対する固形分)、水22重量部を二軸練
りミキサに投入し、混練した。該配合物のフロー値を、
「JIS R 5201(セメントの物理試験方法)11.フロー試
験」に記載される方法において、15回の落下運動を行わ
ないで測定した。その結果、フロー値は270mmであっ
た。また、前記配合物をφ50×100mmの型枠に流し込
み、20℃で48時間前置き後90℃で48時間蒸気養生した。
該硬化体の圧縮強度(3本の平均値)は210MPaであっ
た。また、前記配合物を4×4×16cmの型枠に流し込
み、20℃で48時間前置き後90℃で48時間蒸気養生した。
該硬化体の曲げ強度(3本の平均値)は25MPaであっ
た。
【0029】実施例2(基層部用) 低熱ポルトランドセメント100重量部、シリカフューム3
2.5重量部、細骨材120重量部、高性能AE減水剤1.0重
量部(セメントに対する固形分)、水22重量部、鋼繊維
(配合物中の体積の2%)を二軸練りミキサに投入し、混
練した。該配合物のフロー値を実施例1と同様に測定し
た。その結果、フロー値は250mmであった。また、圧縮
強度と曲げ強度も実施例1と同様に測定した。その結
果、圧縮強度は210MPa、曲げ強度は47MPaであった。
【0030】実施例3(基層部用) 低熱ポルトランドセメント100重量部、シリカフューム3
2.5重量部、細骨材120重量部、高性能AE減水剤1.0重
量部(セメントに対する固形分)、水22重量部、石英粉
30重量部、ウォラストナイト24重量部、鋼繊維(配合物
中の体積の2%)を二軸練りミキサに投入し、混練し
た。該配合物のフロー値を実施例1と同様に測定した。
その結果、フロー値は250mmであった。また、圧縮強度
と曲げ強度も実施例1と同様に測定した。その結果、圧
縮強度は230MPa、曲げ強度は47MPaであった。
【0031】実施例4(定盤の製造) 1m×2m、厚さ100mmの型枠内に、実施例1の配合物
(表層部用)を高さが5mmとなるように流し込んだ。そ
の上に、実施例3の配合物(基層部用)を流し込み、20
℃で48時間前置き後90℃で48時間蒸気養生した。養生
後、表層部を研磨したところ、容易に平滑にすることが
できた。得られた定盤は、極めて寸法精度が良く、表層
部と基層部の接合部にも異常は認められなかった。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の定盤は、
金属繊維等の繊維を含む超高強度セメント硬化体で形成
される基層部と、繊維を含まない超高強度セメント硬化
体で形成される表層部とからなるものであり、表層部を
研磨することで表面を容易に平滑にすることができる。
従って、随時の型枠の交換や型枠面の研磨は不要とな
る。また、本発明の定盤は、大型のものであっても、一
体物として容易に成形することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C04B 20:00 C04B 18:14 Z 18:14 14:04 Z 14:04 14:06 Z 14:06 24:26 E 24:26 14:48 D 14:48 16:06 E 16:06 14:38 Z 14:38) Fターム(参考) 4G012 PA03 PA04 PA07 PA08 PA12 PA15 PA19 PA20 PA24 PA27 PB04 PB16 PB23 PB24 PB35 PC02 PC03 PC11 PE04 4G028 DA01 DB01 GA05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、セメント、ポゾラン質微粉
    末、粒径2mm以下の細骨材、減水剤、繊維、及び水を含
    む配合物の硬化体で形成される基層部と、セメント、ポ
    ゾラン質微粉末、最大粒径1.0mm以下の細骨材、減水
    剤、及び水を含む配合物の硬化体で形成される表層部と
    からなる定盤であって、 表層部を研磨することで表面を平滑にすることを特徴と
    する定盤。
  2. 【請求項2】 繊維が、径0.01〜1.0mm、長さ2〜30mmの
    鋼繊維である請求項1記載の定盤。
  3. 【請求項3】 繊維が、径0.005〜1.0mm、長さ2〜30mm
    のビニロン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊
    維、アラミド繊維、炭素繊維から選ばれる1種以上の繊
    維である請求項1記載の定盤。
  4. 【請求項4】 基層部を形成する硬化体が、平均粒径3
    〜20μmの無機粉末を含む請求項1〜3のいずれかに記
    載の定盤。
  5. 【請求項5】 基層部を形成する硬化体が、平均粒度1m
    m以下の繊維状粒子又は薄片状粒子を含む請求項1〜4
    のいずれかに記載の定盤。
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