JP2003054875A - 荷役用クレーン装置 - Google Patents

荷役用クレーン装置

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JP2003054875A JP2001239990A JP2001239990A JP2003054875A JP 2003054875 A JP2003054875 A JP 2003054875A JP 2001239990 A JP2001239990 A JP 2001239990A JP 2001239990 A JP2001239990 A JP 2001239990A JP 2003054875 A JP2003054875 A JP 2003054875A
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Toshiyuki Okada
利幸 岡田
Hideji Miyake
秀治 三宅
Atsushi Chiba
淳 千葉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アウトリガーによる支持作業時間の短縮を図り
得るとともにその構成を簡単にし得るタイヤマウント式
の荷役用クレーン装置を提供する。 【解決手段】クレーン本体の両側部フレーム2の下部の
前後位置に、鉛直面内で揺動自在に設けられた揺動リン
ク6と、これら各揺動リンク6の内端側に連結されたタ
イヤ式の走行車輪装置7と、各揺動リンク6の外端側に
設けられた転倒防止支柱8と、各揺動リンク6を揺動さ
せる揺動用油圧シリンダ9と、これら各揺動用油圧シリ
ンダ9に油圧を供給する油圧装置とから構成されてお
り、クレーン本体の荷重を、走行車輪装置7と転倒防止
支柱8とにより支持するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、港湾施設に設けら
れる荷役用クレーン装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】港湾施設には、コンテナ船に対してコン
テナなどの荷物の積み下ろしを行う荷役用クレーン装置
が設けられており、レールマウント式およびタイヤマウ
ント式のものがある。
【0003】ところで、レールマウント式クレーン装置
は、岸壁に沿って敷設された案内レール上を走行自在に
設けられたものであり、例えばコンテナ船に対する位置
決めが容易であるなどの利点を有するが、案内レールが
敷設されていない場所での荷役作業ができないという欠
点があった。
【0004】このような案内レールが敷設されていない
場所での荷役作業については、タイヤマウント式クレー
ン装置が使用されることになるが、このタイヤマウント
式クレーン装置による荷役作業では、必ず、アウトリガ
ーにより、クレーン装置全体を確実に地上に支持するよ
うにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のタイヤ
マウント式クレーン装置によると、アウトリガーを長く
張り出す必要があり、時間を要するとともに、当該クレ
ーン装置に作用する全ての荷重がアウトリガーに加わる
ため、アウトリガー自体を、非常に強固にする必要があ
った。
【0006】そこで、本発明は、アウトリガーによる支
持作業時間の短縮を図り得るとともにその構成を簡単に
し得るタイヤマウント式の荷役用クレーン装置を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る荷役用クレーン装置は、荷物の積み
下ろしを行う荷役用クレーン装置であって、クレーン本
体の両側下部の前後位置に、鉛直面内で揺動自在に設け
られた揺動部材と、これら各揺動部材の一端側に連結さ
れたタイヤ式の走行車輪装置と、上記各揺動部材の他端
側に設けられた転倒防止部材と、上記各揺動部材を揺動
させる伸縮式油圧アクチュエータと、これら各油圧アク
チュエータに油圧を供給する油圧装置とから構成したも
のである。
【0008】この構成によると、クレーン本体を、両端
部に転倒防止部材および走行車輪装置とが連結された揺
動部材を介して支持するようにしたので、従来のアウト
リガーのように、単に、鉛直方向で出退する転倒防止部
材だけで支持する場合に比べて、その出退ストロークが
短くて済むとともに、走行車輪装置と併用して荷重を支
持するようにしているため、転倒防止部材の強度をそれ
程高くする必要もなく、したがって転倒防止部材による
支持のための作業時間の短縮を図り得るとともに、転倒
防止部材自身の構成を簡単にすることができる。
【0009】また、請求項2に係る荷役用クレーン装置
は、請求項1に記載の荷役用クレーン装置における各伸
縮式油圧アクチュエータにて発生する油圧力を検出する
圧力検出器または各伸縮式油圧アクチュエータにおける
動作部の変位量を検出する変位量検出器を設けるととも
に、これら圧力検出器および変位量検出器の少なくとも
いずれかの検出値を入力することにより上記各伸縮式油
圧アクチュエータを制御して走行車輪装置に作用する荷
重を調節する制御部を具備したものである。
【0010】この構成によると、請求項1の作用の他
に、制御部により伸縮式油圧アクチュエータの動作部を
制御して、走行車輪装置に作用する荷重を調節するよう
にしたので、走行輪に加わる荷重を軽減させることがで
き、したがって走行寿命を延ばすことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
荷役用クレーン装置を、図1〜図7に基づき説明する。
【0012】この荷役用クレーン装置は、例えば港湾施
設に配置されて、岸壁に接岸されたコンテナ船との間
で、コンテナなどの荷物の積み下ろしを行うためのタイ
ヤマウント式のガントリクレーンである。
【0013】図1〜図4に示すように、この荷役用クレ
ーン装置1は、側面視が門型状にされた左右一対の側部
フレーム2およびこれら両側部フレーム2同士を連結す
る連結部材3により形成されたクレーン本体4と、この
クレーン本体4における各側部フレーム2の下部の前後
位置に、走行方向と直交する水平支持ピン5を介して鉛
直面内で揺動自在に設けられた揺動リンク(揺動部材)
6と、この左右位置に且つ前後位置に設けられた揺動リ
ンク6の一端側(具体的には、側部フレームの中心寄り
の内端側である)に連結されたタイヤ式の走行車輪装置
7と、上記各揺動リンク6の他端側(具体的には、側部
フレームの端部寄りの外端側である)に設けられた転倒
防止支柱(転倒防止部材の一例で、アウトリガーともい
う)8と、走行車輪装置7寄り位置の側部フレーム2と
各揺動リンク6の内端側との間に配置されてこれら各揺
動リンク6を揺動させる揺動用油圧シリンダ(伸縮式油
圧アクチュエータの一例)9と、これら左右位置で且つ
前後位置に設けられた各揺動用油圧シリンダ9に油圧を
供給する油圧装置(図7参照)10とから構成されてい
る。
【0014】次に、クレーン本体4における支持機構に
ついて詳しく説明する。この支持機構は、上述したよう
に、側部フレーム2を、すなわちクレーン本体4を揺動
リンク6を介して4台の走行車輪装置7と4個の転倒防
止支柱8とにより支持するようにしたもので、その油圧
装置10とともに説明する。
【0015】すなわち、図4および図5に示すように、
揺動リンク6を側部フレーム2に支持する水平支持ピン
5の挿通位置Aは、当該挿通位置Aから、揺動リンク6
と転倒防止支柱8とを連結する第1連結ピン11の挿通
位置Bまでの距離L1と、当該挿通位置Aから、揺動リ
ンク6と走行車輪装置7とを連結する第2連結ピン12
の挿通位置Cまでの距離L2とが、1対2となるように
されている。
【0016】そして、側部フレーム2と揺動リンク6の
連結ピン12寄りの内端側との間に設けられた揺動用油
圧シリンダ9のロッド部9aが退入されると、揺動リン
ク6の外端側が下方に傾動して転倒防止支柱8が下降
し、この転倒防止支柱8により当該クレーン装置1に加
わる荷重の一部が支持されることになる。また、逆に、
揺動用油圧シリンダ9のロッド部9aが突出されると、
図6に示すように、揺動リンク6の外端側が上方に移動
して転倒防止支柱8が上昇されて、当該転倒防止支柱9
によるクレーン装置1での荷重の支持が解除される。
【0017】ここで、走行車輪装置7について、簡単に
説明する。この走行車輪装置7は、図4および図5に示
すように、台車本体21と、この台車本体21の前後部
にそれぞれ水平軸心回りで回転自在に支持された車軸2
2と、この車軸22の両端部に取り付けられたゴム製の
走行輪(タイヤ)23と、例えば台車本体21側に設け
られて例えばスプロケット機構を介して前部または後部
の走行輪23を回転させるモータ(図示しないが、電動
式または油圧式のものが用いられる)とから構成されて
おり、各走行車輪装置7の台車本体21の中心部と揺動
リンク6の内端側とが、上述した第2連結ピン12を介
して連結されている。
【0018】ところで、本第1の実施の形態における揺
動用油圧シリンダ9は、単動式のものが使用されてお
り、以下、この揺動用油圧シリンダ9に油圧を供給する
油圧装置10について説明する。
【0019】すなわち、図7に示すように、この油圧装
置10は、電動機31により駆動されて油タンク32内
の油を吐出する油圧ポンプ33と、この油圧ポンプ33
からの油圧を分流弁体34を介して各揺動用油圧シリン
ダ9にそれぞれ供給する油圧供給配管35と、この油圧
供給配管35の分流弁体34の上流側に介装された第1
電磁切換弁(例えば、3ポート2位置切換弁が使用され
ている)36と、上記油圧供給配管35の分流弁体34
の下流側に介装された第2電磁切換弁(例えば、2ポー
ト2位置切換弁が使用されている)37とから構成され
ている。
【0020】上記分流弁体34には、第1電磁切換弁3
6から吐出される油圧を、揺動用油圧シリンダ9の個数
に応じて分岐させるとともに上流側にそれぞれ絞り弁4
1が介装された4本の分岐管部42と、これら各分岐管
部42の絞り弁41の下流側に接続された油圧回り管部
43とから構成されている。
【0021】この油圧回り管部43は、途中にリリーフ
弁44が介装されたリリーフ管路45と、このリリーフ
管路45の両端部同士を接続するとともに各分岐管部4
2に応じて4本並列に設けられた第1接続管路46と、
これら各第1接続管路46と上記各分岐管部42とを接
続する第2接続管路47と、上記各第1接続管路46の
第2接続管路47との接続箇所の両側で且つ油圧をリリ
ーフ弁44側に流すようにそれぞれ配置された油取出し
用および油取込み用の逆止弁48,49と、途中に逆止
弁50が配置されて油タンク32内の油をリリーフ管路
45側に補充する油補充管51とから構成されている。
【0022】この油圧装置10の構成によると、任意の
分岐管部42における油圧がリリーフ弁44の設定圧を
越えた場合には、油圧は当該分岐管部42に第2接続管
路47を介して接続された第1接続管路46の油取出し
用逆止弁48からリリーフ管路45に流入するとともに
油圧が低い残りの分岐管部42に、第1接続管路46に
設けられた油取込み用逆止弁49および第2接続管路4
7から導かれて、他の揺動用油圧シリンダ9に供給され
る。
【0023】すなわち、ある箇所の揺動用油圧シリンダ
9が先にストロークエンドに達すると、当該揺動用油圧
シリンダ9に供給される余分な油圧が、油圧回り管部4
3を介して、油圧を必要としている他の揺動用油圧シリ
ンダ9に供給されることになり、油圧の有効利用が図ら
れている。
【0024】次に、上記クレーン装置1の全体的な動作
について説明する。クレーン装置1を走行させる場合に
は、例えば制御盤(図示せず)にて、第1電磁切換弁3
6および第2電磁切換弁37をそれぞれオン位置(イ)
にして、各揺動用油圧シリンダ9のロッド部9aを突出
させて揺動リンク6の内端側を下降(押圧)させる。す
なわち、走行時においては、揺動リンク6の外端側が上
方に移動して転倒防止支柱8が上昇されるため、クレー
ン装置1に加わる荷重は、全て、揺動リンク6を介して
走行車輪装置7にて支持されることになる。なお、クレ
ーン装置1を走行させている際には、第2電磁切換弁3
7をオフ位置(ロ)にして、揺動用油圧シリンダ9をロ
ック状態にしておけばよい。
【0025】そして、クレーン装置1を岸壁Gに移動さ
せて、例えばコンテナ船SへのコンテナWの積み込み作
業を行う場合の当該クレーン装置1の支持に際しては、
転倒防止支柱8が併用される。
【0026】すなわち、荷役作業を行う場合には、第1
電磁切換弁36がオフ位置(ロ)にされるとともに第2
電磁切換弁37がオン位置(イ)にされる。これによ
り、各揺動用油圧シリンダ9のピストン側油圧室(押圧
側)9bが各分岐管部42に設けられた絞り弁41を介
して油タンク32側にそれぞれ連通され、したがってク
レーン装置1の自重により、ピストン側油圧室9b内の
油が油タンク32側に押し戻されて揺動リンク6の内端
側が上昇するため、その外端側に設けられている転倒防
止支柱8が下降してその下端が接地し、当該転倒防止支
柱8と走行車輪装置7とでクレーン装置1の荷重が支持
された状態となる。なお、転倒防止支柱8と走行車輪装
置7とに作用する荷重の分担については、水平支持ピン
5回りでのモーメントが等しくなる、すなわち安定する
ような割合となる。
【0027】このように安定した支持状態で且つ揺動用
油圧シリンダ9における油圧をロックしない状態におい
て、荷重の変動があった場合、走行車輪装置7側の走行
輪23が弾性変形することになるが、この走行車輪装置
7と側部フレーム2との間に揺動リンク6が介在されて
いるため、走行車輪装置7だけで支持している場合に比
べて、1/3の変形量となる(転倒防止支柱側の第1連
結ピン11と水平支持ピン5との距離L1と、走行車輪
装置7側の第2連結ピン12と水平支持ピン5との距離
L2との比が1:2であるから)。さらに、転倒防止支
柱8と走行車輪装置7とに作用する荷重の割合も2:1
となるため、荷物の変動によりクレーン装置1が変動す
る量は、走行輪だけで支持する場合に比べて1/9[1
/3(力)×1/3(変位量)]となる。
【0028】このように、クレーン本体4を、両端部に
転倒防止支柱8および走行車輪装置7とが連結された揺
動リンク6を介して支持するようにしたので、従来のよ
うに、転倒防止支柱に相当するアウトリガーだけで支持
する場合に比べて、駆動用の油圧シリンダにおける出退
ストロークが短くて済むとともに、走行車輪装置と併用
して荷重を支持するようにしているため、アウトリガー
の強度をそれ程高くする必要もなく、したがってアウト
リガーによる支持のための作業時間の短縮を図り得ると
ともに、アウトリガー自身の構成を簡単にすることがで
きる。
【0029】なお、上記の構成によると、油圧の供給が
無い場合でも、転倒防止支柱8を使用してクレーン装置
1を安定して支持させることができる。すなわち、何ら
かの原因で油圧の供給が断たれた場合、第2電磁切換弁
37がオフ位置にされていると現状の支持状態が維持さ
れることになり、また第2電磁切換弁37がオン位置で
ある場合でも、転倒防止支柱8によりクレーン装置1が
支持される。
【0030】このように、第2電磁切換弁37をオフ位
置にさせて、揺動用油圧シリンダ9をロックすれば、た
とえ荷重が変動した場合でも、その変動した荷重成分
は、全て転倒防止支柱8が受けることになり、したがっ
て走行輪23で分担する荷重が変動しないため、より安
定した状態で荷役を行うことができる。
【0031】なお、上記の説明においては、アウトリガ
ーの張り出し方向、すなわち転倒防止支柱8が設けられ
た揺動リンク6の配置方向を、クレーン本体4の走行方
向としたが、例えば安定性向上のために、斜め外側(走
行方向と幅方向との中間方向)に張り出すように配置し
てもよく、また水平支持ピン5から第1連結ピン11ま
での距離L1と、当該水平支持ピン5から第2連結ピン
12までの距離L2とが、1対2となるように設定した
が、勿論、この比率に限定されるものではない。
【0032】ところで、上記実施の形態に係るクレーン
装置における揺動用油圧シリンダとしては、単動式のも
のを使用したが、例えば複動式の油圧シリンダを使用す
ることができる。
【0033】すなわち、図8に示すように、上記実施の
形態に係る油圧装置において、揺動用油圧シリンダ9′
として複動式のものを使用するとともに、油圧供給配管
35′として油圧供給管61と油圧戻り管62とを設け
たものであり、これに応じて、第1電磁切換弁36′と
して4ポート3位置切換式のものを使用するとともに、
各第2電磁切換弁37′として4ポート2位置切換式の
ものを使用する。
【0034】この構成によると、揺動用油圧シリンダ
9′のロッド部9′aを強制的に退入させることがで
き、したがって転倒防止支柱8に対して走行輪23を地
面から浮かすことができるので、走行輪23の交換を容
易に行うことができる。
【0035】さらに、上述した複動式の揺動用油圧シリ
ンダを制御することにより、走行車輪装置7に加わる荷
重を制御するようにしてもよい。すなわち、図9に示す
ように、複動式の揺動用油圧シリンダ9′のピストン側
油圧室9′bおよびロッド側油圧室9′cに接続された
油圧供給管61および油圧戻り管62に、それぞれ圧力
計(圧力検出器)63,64を設けるとともに、当該油
圧装置を制御するための制御部(図示せず)において、
上記各圧力計63,64から入力された検出圧力に基づ
き各第2電磁切換弁37′を制御するようにしたもので
ある。
【0036】この構成によると、制御部において、ピス
トン側油圧室9′bおよびロッド側油圧室9′c内にて
発生している油圧力が入力されて各揺動用油圧シリンダ
9′にて発生している力が求められ、そしてこれらの力
が所定の設定力になると、第2電磁切換弁37′がオフ
位置(ロ)にされる。すなわち、走行車輪装置7にて支
持する荷重を任意に調節することができる。
【0037】なお、上記の説明では、各油圧室9′b,
9′cでの圧力を検出するようにしたが、図9に示すよ
うに、揺動用油圧シリンダ9′のロッド部(動作部)
9′aの突出量(変位量)を検出する変位計(変位量検
出器)71を設けておき、このの変位計71にて検出さ
れた突出量を制御部に入力することにより、上記圧力計
を設けた場合と同様に、揺動用油圧シリンダ9′にて発
生する力を調節、すなわち走行車輪装置7にて支持する
荷重を任意に調節することができる。
【0038】勿論、走行車輪装置7にて支持する荷重を
調節するのに、圧力計からの検出圧力および変位計から
の突出量に基づき行うようにしてもよい。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に係る荷
役用クレーン装置の構成によると、クレーン本体を、両
端部に転倒防止部材および走行車輪装置とが連結された
揺動部材を介して支持するようにしたので、従来のアウ
トリガーのように、単に、鉛直方向で出退する転倒防止
部材だけで支持する場合に比べて、その出退ストローク
が短くて済むとともに、走行車輪装置と併用して荷重を
支持するようにしているため、転倒防止部材の強度をそ
れ程高くする必要もなく、したがって転倒防止部材によ
る支持のための作業時間の短縮を図り得るとともに、転
倒防止部材自身の構成を簡単にすることができる。
【0040】また、本発明の請求項2に係る荷役用クレ
ーン装置の構成によると、制御部により伸縮式油圧アク
チュエータの動作部を制御して、走行車輪装置に作用す
る荷重を調節するようにしたので、走行輪に加わる荷重
を軽減させることができ、したがって走行寿命を延ばす
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る荷役用クレーン装置
の正面図である。
【図2】図1のD−D矢視図である。
【図3】同荷役用クレーン装置の平面図である。
【図4】同荷役用クレーン装置における走行車輪装置近
傍の側面図である。
【図5】図4のE−E矢視図である。
【図6】同荷役用クレーン装置の走行時における走行車
輪装置近傍の側面図である。
【図7】同荷役用クレーン装置の油圧装置における油圧
回路図である。
【図8】同荷役用クレーン装置の変形例に係る油圧装置
の油圧回路図である。
【図9】同荷役用クレーン装置の変形例に係る油圧装置
の油圧回路図である。
【符号の説明】
1 荷役用クレーン装置 2 側部フレーム 4 クレーン本体 5 水平支持ピン 6 揺動リンク 7 走行車輪装置 8 転倒防止支柱 9 揺動用油圧シリンダ 9′ 揺動用油圧シリンダ 9a ロッド部 9a′ ロッド部 10 油圧装置 11 第1連結ピン 12 第2連結ピン 34 分流弁体 35 油圧供給配管 36 第1電磁切換弁 36′ 第1電磁切換弁 37 第2電磁切換弁 37′ 第2電磁切換弁 41 絞り弁 42 分流管部 43 油圧回り管部 44 リリーフ弁 45 リリーフ管路 46 第1接続管路 47 第2接続管路 48 逆止弁 49 逆止弁 63 圧力計 64 圧力計 71 変位計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 千葉 淳 大阪府大阪市住之江区南港北1丁目7番89 号 日立造船株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】荷物の積み下ろしを行う荷役用クレーン装
    置であって、 クレーン本体の両側下部の前後位置に、鉛直面内で揺動
    自在に設けられた揺動部材と、これら各揺動部材の一端
    側に連結されたタイヤ式の走行車輪装置と、上記各揺動
    部材の他端側に設けられた転倒防止部材と、上記各揺動
    部材を揺動させる伸縮式油圧アクチュエータと、これら
    各油圧アクチュエータに油圧を供給する油圧装置とから
    構成したことを特徴とする荷役用クレーン装置。
  2. 【請求項2】各伸縮式油圧アクチュエータにて発生する
    油圧力を検出する圧力検出器または各伸縮式油圧アクチ
    ュエータにおける動作部の変位量を検出する変位量検出
    器を設けるとともに、これら圧力検出器および変位量検
    出器の少なくともいずれかの検出値を入力することによ
    り上記各伸縮式油圧アクチュエータを制御して走行車輪
    装置に作用する荷重を調節する制御部を具備したことを
    特徴とする請求項1に記載の荷役用クレーン装置。
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