JP2003054645A - 被処理物用収容体 - Google Patents

被処理物用収容体

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JP2003054645A
JP2003054645A JP2002138910A JP2002138910A JP2003054645A JP 2003054645 A JP2003054645 A JP 2003054645A JP 2002138910 A JP2002138910 A JP 2002138910A JP 2002138910 A JP2002138910 A JP 2002138910A JP 2003054645 A JP2003054645 A JP 2003054645A
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container
processed
conductive member
conductive
insulating material
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Takehiko Abe
武彦 阿部
Eiichi Ishizeki
榮一 石関
Masaichi Washio
方一 鷲尾
Akihiro Oshima
明博 大島
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KSA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高電圧微弱電流の利用効率を向上する高電圧
微弱電流印加装置に用いられる被処理物用容器を提供す
る。 【解決手段】 被処理物を載置、収容する容器本体21
と、容器本体21の少なくとも内側面に配置された内側
導電性シート22と、内側導電性シート22を、高電圧
微弱電流印加装置のアース板に電気的に接続される外側
導電性シート23とを有し、内側導電性シート22と外
側導電性シート23とが導電性を有するリベット24で
連結されている。高電圧を印加する電極板と対向配置さ
れたアース板の上に被処理物用容器20を載置すること
により、被処理物へ高電圧微弱電流で形成された均一な
電界を作用させることができる。このため、被処理物に
高電圧微弱電流による好影響を与えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は各種の電気的処理
工程で用いられる被処理物用収容体に関し、特に、食材
をはじめとする各種の被処理物に高電圧微弱電流を印加
して被処理物の品質改善処理、品質劣化抑制、超低温加
工、温熱加工、殺菌処理、減菌処理などを施す場合に用
いられる被処理物用収容体に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
高電圧印加装置としては、被処理物に高電圧を印加して
食材などの被処理物の品質改善などを図る高電圧印加装
置が知られている。このような高電圧印加装置は、構
造、構成が多種類にわたって存在するが、構造、構成に
終始しており、実利面において重要な要因である被処理
物用収容体がなく、高電圧印加装置の作用を十分に発揮
することができないものであった。
【0003】すなわち、高電圧印加装置の電極板と略平
行に対向するアース板とを有する装置の場合、アース板
の上に直接被処理物を載置すると、被処理物である鮮
魚、精肉、多水分含有物、液状物などの処理に際して
は、物理的、衛生的、電気的に不都合が多発するうえ、
被処理物に対して均一な作用を与えにくいという問題点
があった。同様に、高電圧印加装置においてアース板を
備えず、電極板の上に直接被処理物を載置する場合にお
いても、被処理物の処理に際しては、物理的、衛生的、
電気的に不都合が多発するうえ、被処理物に対して均一
な作用を与えにくいという問題点があった。
【0004】また、被処理物を絶縁性の容器に収容した
状態でアース板や電極板の上に載置した場合には、容器
に阻まれて被処理物に高電圧を印加することができない
ため、被処理物に高電圧印加装置の作用を十分に与える
ことができないものであった。
【0005】更に、被処理物を収容する容器が導電性の
金属容器とすると、容器の壁部に電気的な漏洩が発生し
た場合に、被処理物に高電圧が均一に作用しないという
問題点がある。このため、被処理物全体に対して、品質
改善処理を施すことができないという問題点がある。
【0006】また、食品などの被処理物が絶縁性樹脂容
器に収容され、更に絶縁性樹脂でなる包装材で包装され
た後は、高電圧印加装置を用いて被処理物に電気的な作
用を与えようとしても、被処理物が包装材や絶縁性樹脂
容器で包囲されているため、被処理物に電気的影響が及
ばないものであった。
【0007】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものである。そこで、本発明の目的は、被処理物の状
態に左右されずに、被処理物に電気的影響を確実に与え
ることのできる被処理物用収容体を提供することにあ
る。
【0008】また、本発明の他の目的は、食材をはじめ
とする被処理物の取り扱いの利便性を向上できる被処理
物用収容体を提供することにある。
【0009】更に、本発明の他の目的は、被処理物の防
黴性、防腐性などの向上、並びに品質の長期保存性の向
上が図れる被処理物用収容体を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
かかる被処理物用収容体は、絶縁性材料でなる収容体本
体の内側に被処理物と接触する内側導電性部材が配置さ
れ、前記収容体本体の外側には外側導電性部材が配置さ
れ、前記内側導電性部材は前記外側導電性部材に前記収
容体本体を貫通して導電性連結部材で接続される接続部
が設けられ、前記内側導電性部材を前記接続部を介して
前記収容体本体の外部との電気的接触部とすることを特
徴としている。
【0011】この場合、接続部に通電することにより内
側導電性部材に通電することが可能となり、収容体本体
の内側に配置される被処理物を電気的に処理する作用を
奏することができる。また、収容本体の内側導電性部材
に収容された被処理物は必ず高電圧微弱電流印加装置の
アース板に接触するため、電界処理作用が確実に行われ
る。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の被処理物用収容体にあって、前記導電性連結部材は、
前記内側導電性部材及び前記外側導電性部材を前記収容
体本体を貫通して固定する導電性材料でなるリベット式
固定であることを特徴としている。
【0013】この場合、請求項1に記載の発明の作用に
加えて、内側導電性部材と外側導電性シートとをリベッ
トで通電しつつ容易に一体化できるとともに、電界処理
作用に使用する被処理物用収容体を重量、大型被処理物
に使用できる。なお、リベット式固定の他に、ネジ式固
定などの固定手段を用いてもよい。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の被処理物用収容体にあって、前記導電性部材は
導電性金属箔、導電性金属、導電性樹脂、炭素繊維から
なる織布、炭素繊維からなる網状体、板状グラファイト
カーボン、カーボンブラック、砂鉄などの金属粉末のい
ずれかであることを特徴としている。
【0015】請求項3記載の発明では、請求項1、2に
記載の発明の作用に加えて、被処理物用収容体本体の衛
生管理に有効に資することができる。また、炭素系材料
を用いることにより、軽量化を図ることができる。
【0016】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれかに記載の被処理物用収容体にあって、前記絶縁
性材料は絶縁性樹脂、ガラス、セラミックス、紙、ダン
ボール、木材、電気的絶縁を施した金属、ポリプロピレ
ン(PP)、ポリエチレン(PE)、PMMA、ポリス
チレン(PS)、PETなどの汎用あるいはスーパーエ
ンジニアリングプラスチック、ポリエチレンカプロラク
タム、ポリ乳酸、ポリグルタミン酸などの生分解性プラ
スチックのいずれかであることを特徴としている。
【0017】この場合、請求項1〜3に記載の発明の作
用に加えて、被処理物により被処理物用収容体の材質選
定に有効に資することができる。特に、リサイクルシス
テムの確立しているポリプロピレン(PP)、ポリエチ
レン(PE)、PMMA、ポリスチレン(PS)、PE
Tを用いた場合は、短期使用型の被処理物用収容体を実
現することができる。また、生分解性プラスチックを用
いた場合は、使い捨て型の被処理物用収容体を実現する
ことができる。
【0018】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれかに記載の被処理物用収容体にあって、前記被処
理物用収容体の形状は、平板状、箱状、袋状、円盤状、
円筒状のいずれかであることを特徴としている。
【0019】この場合、請求項1〜4に記載の発明の作
用に加えて、被処理物を液状物、粉体物、固形物に対応
して被処理物用収容体の使用ができる。
【0020】請求項6に記載の発明にかかる被処理物用
収容体は、絶縁性材料である周壁部と収容する被処理物
と接触する部分の底面に導電性部材でなる底部を備え、
前記底部導電性部材は前記収容体本体の外部との電気的
接触部とすることを特徴としている。
【0021】この場合、導電性部材でなる底部に被処理
物が載置され、連続接続機能が省略されているため、高
電圧微弱電流印加装置のアース板に直接接触できる。そ
して、請求項1〜5に記載の被処理物用収容体に比較し
て、自重の少ない軽量、小型である被処理物の電界処理
作用が確実にできる。
【0022】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の被処理物用収容体にあって、前記絶縁性材料は、絶縁
性樹脂、ガラス、セラミックス、紙、ダンボール、木
材、電気的絶縁を施した金属のいずれかであることを特
徴としている。
【0023】この場合、請求項6に記載の発明の作用に
加えて、被処理物により被処理物用収容体の材質選定に
有効に資することができる。
【0024】請求項8に記載の発明は、請求項6又は7
に記載の被処理物用収容体にあって、前記導電性部材は
導電性金属箔、導電性金属、導電性樹脂のいずれかであ
ることを特徴としている。
【0025】この場合、請求項6、7に記載の発明の作
用に加えて、被処理物用収容体本体の衛生管理に有効に
資することができる。
【0026】請求項9に記載の発明は、請求項6〜8の
いずれかに記載の被処理物用収容体にあって、前記被処
理物用収容体の形状は、箱状、袋状、円筒状のいずれか
であることを特徴としている。
【0027】この場合、請求項6〜8に記載の発明の作
用に加えて、被処理物を液状物、粉体物、固形物に対応
して被処理物用収容体の使用ができる。
【0028】請求項10に記載の発明にかかる被処理物
用収容体は、絶縁性材料でなる収容体本体の内側の被処
理物と接触する内側底面に内側導電性部材が配置され、
前記内側導電性部材の配置された位置で前記収容体本体
の裏面外側に外側導電性部材が配置され、前記内側導電
性部材と前記外側導電性部材の中間に在する前記収容体
本体の底部形成部において、それぞれ電気的絶縁を施さ
れ、前記内側導電性部材と前記外側導電性部材は別々に
前記収容体本体の外部との電気的接続部を有することを
特徴としている。
【0029】この場合、収容体本体を積み重ね使用がで
きる。収容体本体の被処理物に接触する内側導電性部材
は接続部を介して外部アースと接続され、収容体本体の
裏面外側導電性部材は、接続部を介して高電圧微弱電流
印加装置と接続され、下段に位置する収容体本体に収容
された被処理物に対して電界処理作用を施すことがで
き、収容体本体の多段積み重ね使用においても電界処理
作用が確実に実施できる。
【0030】請求項11に記載の発明は、請求項10に
記載の被処理物用収容体にあって、前記電気的接続部は
被覆電線、コネクター、金属材、金属箔であることを特
徴としている。
【0031】この場合、請求項10に記載の発明の作用
に加えて、被処理物用収容体を多段積み重ね使用して
も、何ら電気的に不都合を生ぜしめず使用できる。
【0032】請求項12に記載の発明は、請求項10又
は11に記載の被処理物用収容体にあって、前記絶縁性
材料は絶縁性樹脂、ガラス、セラミックス、紙、ダンボ
ール、木材、電気的絶縁を施した金属のいずれかである
ことを特徴としている。
【0033】この場合、請求項10、11に記載の発明
の作用に加えて、被処理物により被処理物用収容体の材
質選定に有効に資することができる。
【0034】請求項13に記載の発明は、請求項10〜
12のいずれかに記載の被処理物用収容体にあって、前
記導電性部材は、導電性金属箔、導電性金属、導電性樹
脂のいずれかであることを特徴としている。
【0035】この場合、請求項10〜12に記載の発明
の作用に加えて、被処理物用収容体本体の衛生管理に有
効に資することができる。
【0036】請求項14に記載の発明は、請求項10〜
13のいずれかに記載の被処理物用収容体にあって、前
記被処理物用収容体の形状は、箱状又は円筒状であるこ
とを特徴としている。
【0037】この場合、請求項10〜13に記載の発明
の作用に加えて、被処理物用収容体を多段積み重ね使用
に際して何ら支障は発生しない。
【0038】請求項15に記載の発明にかかる被処理物
用収容体は、絶縁性材料でなる収容体本体の内側で被処
理物と接触する内側面に導電性部材が配置され、前記内
側導電性部材は前記収容体本体の外部と電気的に絶縁さ
れ、前記収容体本体の外部との電気接触部を有しないこ
とを特徴としている。
【0039】この場合、収容体本体に収容された被処理
物は無方向性の電界処理作用を受け、被処理物の含有水
分は分子分解を進行させ低活性水化することができる。
【0040】請求項16に記載の発明は、請求項15に
記載の被処理物用収容体にあって、前記絶縁性材料は、
絶縁性樹脂、ガラス、セラミックス、紙、ダンボール、
木材、電気絶縁を施した金属のいずれかであることを特
徴としている。
【0041】この場合、請求項15に記載の発明の作用
に加えて、被処理物により被処理物用収容体の材質選定
に有効に資することができる。
【0042】請求項17に記載の発明は、請求項15又
は16に記載の被処理物用収容体にあって、前記導電性
部材は、導電性金属箔、導電性金属、導電性樹脂のいず
れかであることを特徴としている。
【0043】この場合、請求項15、16に記載の発明
の作用に加えて、被処理物用収容体本体の衛生管理に有
効に資することができる。
【0044】請求項18に記載の発明は、請求項15〜
17のいずれかに記載の被処理物用収容体にあって、前
記被処理物用収容体の形状は、箱状、円筒状、袋状のい
ずれかであることを特徴としている。
【0045】この場合、請求項15〜17に記載の発明
の作用に加えて、被処理物を液状物、粉体物、固形物に
対応して被処理物用収容体の使用ができる。
【0046】請求項19に記載の発明にかかる被処理物
用収容体は、請求項15〜18のいずれかに記載の被処
理物用収容体を内側容器とするとともに、この内側容器
を収容する収容体本体を外側容器とし、前記外側容器
は、絶縁性材料でなる周壁部と、前記外側容器が収容す
る被処理物と接触する底面分は導電性部材でなる底部を
備え、前記導電性部材なる底部は前記外側容器の外部と
の電気接触部となり、前記内側容器に収容した被処理物
と前記外側容器に収容した被処理物に対して、異質の電
界影響を同時に影響させることを特徴としている。
【0047】この場合、内側容器に収容された被処理物
は被処理物が接触する導電性部材が内側容器外部と絶縁
されているため、被処理物の含有水分は分子分解を進行
させて低活性水化し、外側容器に収容された被処理物は
被処理物が接触する導電性部材が外側容器の高電圧微弱
電流印加装置のアース板と電気的接触部を有するため、
進行方向性の電界処理作用を受けて被処理物は熱伝達効
率影響、バクテリア等の細胞膜の可逆破壊影響を受け
る。
【0048】請求項20に記載の発明は、請求項19に
記載の被処理物用収容体にあって、前記絶縁性材料は、
絶縁性樹脂、ガラス、セラミックス、紙、ダンボール、
木材、電気的絶縁を施した金属のいずれかであることを
特徴としている。
【0049】この場合、請求項19に記載の発明の作用
に加えて、被処理物により被処理物用収容体の材質選定
に有効に資することができる。
【0050】請求項21に記載の発明は、請求項19又
は20に記載の被処理物用収容体にあって、前記導電性
部材は、導電性金属箔、導電性金属、導電性樹脂のいず
れかであることを特徴としている。
【0051】この場合、請求項19、20に記載の発明
の作用に加えて、被処理物用収容体本体の衛生管理に有
効に資することができる。
【0052】請求項22に記載の発明は、請求項19〜
21のいずれかに記載の被処理物用収容体にあって、前
記被処理物用収容体の形状は、箱状、円筒状、袋状のい
ずれかであることを特徴としている。
【0053】この場合、請求項19〜21に記載の発明
の作用に加えて被処理物を液状物、粉体物、固形物に対
応して被処理物用収容体の使用ができる。
【0054】請求項23に記載の発明にかかる被処理物
用収容体は、請求項15〜18のいずれかに記載の被処
理物用収容体を内側容器とし、前記内側容器を収容する
収容体本体を外側容器とし、前記外側容器は、前記内側
容器を収容載置する載置台と、絶縁性材料でなる周壁部
と、前記載置台の占有部分を除いた部分の底面部分を形
成し導電性部材でなる底部とを備え、前記導電性部材は
前記外側容器の外部との電気接触部とし、前記外側容器
内部に位置する絶縁性材料でなる周壁部と頂部で形成す
る前記載置台内部の空間を物品収容部とし、前記外側容
器の底部外側より絶縁性材料でなる蓋にて封鎖し、前記
内側容器に収容した被処理物と前記外側容器に収容した
被処理物に対して、異質の電界影響を同時に影響させ、
前記載置台内部空間に収容した収容物は電界影響を受け
させないことを特徴としている。
【0055】この場合、内側容器に収容された被処理物
は無方向性の電界処理影響を受け、外側容器に収容され
た被処理物は進行方向性の電界処理影響を受ける。外側
容器内部の載置台の内部空間に収容した物品は電界影響
を受けないため、電界影響を受けると変質する物品、例
えばソース、調味液等を収容する。
【0056】請求項24に記載の発明は、請求項23に
記載の被処理物用収容体にあって、前記絶縁性材料は、
絶縁性樹脂、ガラス、セラミックス、紙、ダンボール、
木材、電気的絶縁を施した金属のいずれかであることを
特徴としている。
【0057】この場合、請求項23に記載の発明の作用
に加えて、被処理物により被処理物用収容体の材質選定
に有効に資することができる。
【0058】請求項25に記載の発明は、請求項23又
は24に記載の被処理物用収容体にあって、前記導電性
部材は、導電性金属箔、導電性金属、導電性樹脂のいず
れかであることを特徴としている。
【0059】この場合、請求項23、24に記載の発明
の作用に加えて、被処理物用収容体本体の衛生管理に有
効に資することができる。
【0060】請求項26に記載の発明は、請求項23〜
25のいずれかに記載の被処理物用収容体にあって、前
記被処理物収容体の形状は、箱状、円筒状、袋状のいず
れかであることを特徴としている。
【0061】この場合、請求項23〜25に記載の発明
の作用に加えて、被処理物を水、液状物、粉体物、固形
物に対応して被処理物用収容体の使用ができる。
【0062】請求項27に記載の発明にかかる被処理物
用収容体は、高電圧が印加される電極板と、蓋電極板に
略平行をなすように対向配置されるアース板と、これら
電極板及びアース板で挟まれた空間を取り囲む電界遮断
壁とを備える高電圧微弱電流印加装置の前記電極板と前
記アース板との間の領域内で前記アース板に接触して配
置される被処理物を収容する被処理物用収容体であっ
て、前記被処理物を載置、収容するとともに、電気絶縁
性を有する収容体本体の内側における該被処理物を載置
する位置に導電性部材が設けられ、前記導電性部材は前
記収容体本体の外側で前記アース板に電気的に接触する
接触部が設けられていることを特徴としている。
【0063】この場合、被処理物を載置、収容する被処
理物用収容体の立体的周壁部が電気絶縁性を有する材料
でなるため、高電圧微弱電流印加装置の電極板からの電
界影響が被処理物用収容体に載置、収容される被処理物
に対して確実に作用する。又、被処理物用収容体に載
置、収容する被処理物の載置、収容面には導電性部材が
敷設され、敷設された導電性部材は高電圧微弱電流印加
装置の電極板と略平行関係を保ち、被処理物用収容体の
外側で高電圧微弱電流印加装置のアース板に電気的に接
触する接触部が設けられているため、被処理物用収容体
に載置、収容する被処理物は電界エネルギーの影響を均
一に受けることができる。このため、食材を始めとする
各種の被処理物を高電圧微弱電流印加装置にて被処理物
の味質良化、品質劣化抑制、超低温加工、温熱加工、殺
菌減菌処理、防黴防腐抵抗処理を施すに当たり、被処理
物用収容体を使用することにより電界エネルギーの影響
利用目的が安定、的確に実現できる。
【0064】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る高電圧微弱電
流印加装置に用いられる被処理物用収容体の詳細を図面
に示す実施形態に基づいて説明する。
【0065】『高電圧微弱電流印加装置の構成』まず、
本発明に係る被処理物用収容体が用いられる高電圧微弱
電流印加装置について図1及び図2を用いて説明する。
【0066】図1に示すように、高電圧微弱電流印加装
置1は、電極板2と、この電極板2に略平行をなすよう
に対向配置されたアース板3と、これら電極板2及びア
ース板3で挟まれた空間(電界形成空間)を取り囲むよ
うに配置された電界遮断壁4とから大略構成されてい
る。なお、図1に示す高電圧微弱電流印加装置1は、ア
ース板3を下方に配置し、電極板2を上方に配置した例
である。
【0067】電極板2は、図2に示すように、例えばス
テンレスなどでなる導電性金属板5の表面全体に、例え
ばフッ素樹脂からなる絶縁蒸着膜6がコーティングさ
れ、更に絶縁蒸着膜6の外側に例えばフッ素樹脂でなる
絶縁シート7が真空で圧着(ラップ)された構造となっ
ている。
【0068】また、電極板2の上面中央には、図1に示
すように、導電性金属でなる昇降駆動ロッド8が立設さ
れている。この昇降駆動ロッド8は、導電性金属板5と
同様に絶縁蒸着膜6と絶縁シート7とで被覆されてい
る。昇降駆動ロッド8には、耐熱絶縁材で被覆された配
線9が接続されている。
【0069】この配線9には、図1に示すように、中継
器10、中間制御器11を介して高電圧微弱電流発生器
12が接続されている。
【0070】なお、絶縁蒸着膜6及び絶縁シート7の一
例として、例えばフッ素樹脂コーティングであるテフロ
ン(登録商標)加工による絶縁性材料層が使用できる。
もちろん、絶縁が確保できればフッ素樹脂以外の絶縁樹
脂材料をコーティングしてもよい。
【0071】アース板3は、電極板2と略同程度の大き
さ、且つ略同形状の導電性金属板で形成されている。こ
のアース板3には、耐熱絶縁樹脂で被覆されたアース線
13が接続されている。そして、アース線13は、処理
槽14から導出されて接地されている。なお、図1で
は、アース線13を処理槽14の底部から導出するよう
に示したが、処理槽14の上部開口部から取り出すよう
にして勿論よい。
【0072】電界遮蔽層4は、例えばフッ素樹脂でな
る。そして、電界遮蔽層4は、処理槽14の内側面全体
に真空仕上げによって処理槽14の内側面に密着するよ
うに形成されている。この電界遮蔽層4は、電極板2と
アース板3との間に形成される電界が外部に漏れる(リ
ークする)のを阻止する機能を有し、電極板2とアース
板3との間に形成される電界の強度を高めると共に、電
界を均一にする作用を有する。
【0073】図1に示すように、この高電圧微弱電流印
加装置1では、被処理物を収容した被処理物用容器20
をアース板3の上に載置するようになっている。
【0074】『被処理物用容器の構成』 <実施形態1>次に、本実施形態に係る被処理物用容器
20の構成を図3〜図6を用いて説明する。なお、図3
は被処理物用容器20の斜視図、図4は平面図、図5は
底面図、図6は図4のA−A断面図である。
【0075】被処理物用容器20は、絶縁性材料でなる
箱状の収容体本体としての容器本体21と、容器本体2
1の内側底部に略全面に配置(敷設)された内側導電性
部材としての内側導電性シート22と、容器本体21の
外側下面に配置された接続部としての外側導電性シート
23とを備えてなる。内側導電性シート22と外側導電
性シート23とは、図6に示すように、容器底部を貫通
する連結部材としての複数のリベット24で固定されて
いる。このリベット24は、例えばステンレス(SU
S)などの導電性金属でなり、容器本体21の底部内外
の内側導電性シート22と外側導電性シート23とを電
気的に接続している。また、リベット24の露出する上
下端部は、内側導電性シート22及び外側導電性シート
23との間の隙間から水分などが浸入しないように、防
水シール25が施されている。
【0076】なお、本実施形態では、内側導電性シート
22及び外側導電性シート23は、例えばアルミなどの
導電性金属の金属箔や、フィルムシートなどを用いるこ
とができる。また、容器本体21は、合成樹脂、ガラ
ス、セラミック、紙、ダンボール、木材などの絶縁性材
料を用いることができる。加えて、容器本体21の内側
面には、例えばキチンキトサンやチタンオキサイド触媒
などで抗菌処理を施してもよい。
【0077】このような構成の被処理物用容器20で
は、内側底面に配置された内側導電性シート22の上
に、被処理物が載置、収容される。内側導電性シート2
2は、導電性を有するリベット24を介して外側導電性
シート23と電気的に接続されている。また、外側導電
性シート23は、アース板3に接触して電気的に接続さ
れる。したがって、電極板2に高電圧が印加されると、
内側導電性シート22がアース板3と同等の機能を果た
す。この結果、電極板2と内側導電性シート22との間
の空間に、図1において破線で示すように乱れのない均
一な電界を形成することができる。このため、被処理物
を高電圧微弱電流に晒すことができ、被処理物に高電圧
微弱電流の作用を均一に及ぼすことができる。
【0078】なお、被処理物用容器20に収容する被処
理物は、高電圧微弱電流印加装置1が設置される装置に
よって決められる。例えば、高電圧微弱電流印加装置1
を蒸し器などに設置する場合は、被処理物用容器20に
は、蒸し物などの各種食材を収容する。また、高電圧微
弱電流印加装置1を殺菌装置に設定する場合は、被処理
物容器20には、被殺菌物を収容する。更に、高電圧微
弱電流印加装置1を冷凍、冷蔵装置に設置する場合は、
被冷凍物、非冷蔵物を収容して用いることができる。
【0079】<実施形態2>図7〜図9は、本発明に係
る被処理物用容器の実施形態2を示している。なお、図
7は斜視図、図8は平面図、図9は図8のA−A線断面
図である。
【0080】本実施形態2の被処理物用容器26は、図
8、図9に示すように、絶縁性材料でなる矩形状で4壁
を形成する絶縁壁27と、絶縁壁27の下部に接合され
た導電性部材でなる底板28を備えている。絶縁壁27
と底板28とは、図9に示すように、接合部から水分等
が侵入しないように図中破線円で囲む部分に防水施工部
分29が施されている。
【0081】従って、本実施形態2の被処理物用容器2
6では、底面に配置された導電性部材でなる底板28の
上に載置、収容された被処理物は、導電性部材である底
板28を介してアース板3に接触して電気的に接続され
る。従って、電極板2に高電圧が印加されると、導電性
部材でなる底板28がアース板3と同等の機能を果た
す。この結果、電極板2と導電性部材でなる床板28と
の空間に、図1において破線で示すように乱れのない均
一な電界を形成することができる。このため、被処理物
を高電圧微弱電流に晒すことができ、被処理物に高電圧
微弱電流の作用を均一に及ぼすことができる。
【0082】<実施形態3>図10〜図13は、本発明
に係る被処理物用容器の実施形態3を示している。
【0083】なお、図10は斜視図、図11は平面図、
図12は図11のA−A線断面図、図13は図11のB
−B線断面図である。
【0084】本実施形態3の被処理物用容器30は、図
10、図11に示すように、絶縁性材料でなる箱状体3
1と、この箱状体31の底部に敷設接合配置された導電
性部材34とを備え、図11に示すように、箱状体の裏
面外側に絶縁性材料35が接合配置され、絶縁性材料3
5は導電性部材36を備えている。導電性部材34と導
電性部材36は被覆電線33により箱状体31の外部に
取り付けたコネクター32に接続されている。導電性部
材34、絶縁性材料35、導電性部材36は防水施工部
分37が施される。
【0085】従って、本実施形態3の被処理物用容器3
0では、箱状体31の内部導電性部材34は被覆電線3
3、コネクター32を介して外部アースに接続し、箱状
31の裏面外側の導電性部材36は被覆電線33、コネ
クター32を介して図1に示す高電圧微弱電流発生装置
の中継器10に接続すれば良い。箱状体31の裏面外側
の導電性部材36は高電圧微弱電流印加装置1の電極板
2となり、箱状体31の内部導電性部材34は高電圧微
弱電流印加装置1のアース板3となる。
【0086】なお、箱状体31の4壁は高電圧微弱電流
印加装置1の電界遮蔽枠となり、図1において破線で示
すように乱れのない均一な電界を形成することができ
る。このため、被処理物を高電圧微弱電流に晒すことが
でき、被処理物に高電圧微弱電流の作用を均一に及ぼす
ことができる。このため、前記被処理物用容器30が個
々に高電圧微弱電流印加装置1として利用できる。
【0087】従って、長期間の大量品の電界処理には、
被処理物用容器30を多層に積み上げて使用することに
より、低コストで被処理物に対して電解加工処理ができ
る。
【0088】<実施形態4>図14、図15は、本発明
に係る被処理物用容器の実施形態4を示している。
【0089】なお、図14は斜視図、図15は図14の
A−A線断面図である。
【0090】本実施形態4の被処理物用容器38は、図
14に示すように、絶縁性材料でなる箱状体39と、箱
状体39の底部に敷設接合配置された絶縁性材料40、
導電性部材41を備え、図14に示すように、箱状体3
9の底部に敷設接合配置された絶縁性材料40、導電性
部材41は防水施工部分42が施されている。
【0091】従って、本実施形態4の被処理物用容器3
8では、箱状体39の内部に配置された導電性部材41
が、被処理物用容器38の外部と絶縁されているため、
図1に示す高電圧微弱電流印加装置1に被処理物用容器
38を配置しても高電圧微弱電流印加装置1のアース板
3に電気的接触部、電気的接続部が成立しない。
【0092】依って、被処理物用容器38の導電性部材
41に載置された被処理物に対して高電圧微弱電流印加
装置1の電極板2より印加される電界エネルギーは、無
方向性の電界エネルギーとして影響する。
【0093】従って、被処理物用容器38の導電性部材
41に載置された被処理物の含有水分はクラスター分解
を進行させて低活性水化する。
【0094】<実施形態5>図16〜図20は、本発明
に係る被処理物用容器の実施形態5を示している。
【0095】図16は内側容器および外側容器の斜視
図、図17は内側容器および外側容器の平面図、図18
は内側容器の平面図、図19は図18のA−A線断面
図、図20は図17のA−A線断面図である。
【0096】本実施形態5の被処理物用容器43は、図
16、図17に示すように、絶縁性材料でなる外側容器
44と、絶縁性材料でなる内側容器45とで構成され、
内側容器45は周壁と底部を有する略箱状に形成され
る。
【0097】図18、図19に示すように、絶縁性材料
でなる内側容器45の内側底部には、絶縁性材料46が
敷設され、絶縁性材料46の上面部には、導電性部材4
7が防水接合されている。絶縁性材料46は絶縁性材料
でなる略箱状の内側容器45と接合部から水分などが侵
入しないよう防水施工部分48が施され、内側容器45
の内部に配置された導電性部材47は、内側容器45の
外部と電気接触部、電気接続部を確保せず、内側容器4
5により外部と絶縁されている。
【0098】図20に示すように、内側容器45を収容
する外側容器44は絶縁性材料でなる周壁を有する略箱
状に形成され、底部に導電性部材49を備える。導電性
部材49は外側容器44の周壁部と防水接合50が施さ
れ、外側容器44の導電性部材49は、図1に示す高電
圧微弱電流印加装置1のアース板3と電気的接触部を確
保する。なお、外側容器44に水、液状水等を収容して
内側容器45を使用する際は、内側容器45が浮上する
ので、外側容器44は内側容器45の位置安定の為の絶
縁性材料でなる着脱式部材51、絶縁性材料でなる着脱
部52を備える。
【0099】従って、本実施形態5の被処理物用容器4
3は、内側容器45に収容する被処理物は無方向性電界
影響、外側容器44に収容する被処理物は方向性電界影
響を受け、被処理物用容器43を利用して同時に異質の
電界処理加工ができる。
【0100】<実施形態6>図21〜図24は、本発明
に係る被処理物用容器の実施形態5を示している。
【0101】図21は内側容器および外側容器の斜視
図、図22は内側容器および外側容器の平面図、図23
は図22のA−A線断面図、図24は内側容器を取り外
して封鎖用蓋を取り付けた図23に対応する断面図であ
る。
【0102】本実施形態6の被処理物用容器53は、前
記実施形態5と同様に絶縁性材料でなる略箱状の外側容
器54と、絶縁性材料でなる略箱状の内側容器55とで
構成され、絶縁性材料でなる外側容器54は、絶縁性材
料でなる周壁と、底部に導電性部材である底板56を備
え、導電性材料でなる底板56は外側容器54の周壁部
と防水接合部57が施されている。
【0103】また、外側容器54の内部底面には、絶縁
性材料でなる周壁と頂部形成する箱状部58が配置され
ている。箱状部58の下部は外側容器54の底板56と
防水接合部分57が施され、箱状部58の周壁と頂部の
内部は絶縁された空間59を形成している。
【0104】箱状部58の頂部に内側容器55を防水接
合部分57を介して載置する。内側容器55は内側底部
には絶縁性材料60が敷設され、絶縁性材料60の上面
部には、導電性部材61に防水接合部分57が施されて
いる。内側容器55の導電性部材61は内側容器55の
外部との電気的接続部を有しない。
【0105】外側容器54の底部の導電性部材でなる底
板56は、図1に示す高電圧微弱電流印加装置1のアー
ス板3と電気的接触部を確保する。また、箱状部58の
空間59は収容品を収納した後、絶縁性材料でなる封鎖
用蓋62にて底板56よりも下方に突出しないよう封鎖
部分63をもって接着封鎖する。
【0106】従って、本実施形態6の被処理物用容器5
3では、外側容器54に収容される被処理物は底部の導
電性底板56が高電圧微弱電流印加装置1のアース板3
と接触してアース機能を果たすため、進行方向性の電界
エネルギーの影響を受け、内側容器55に収容される被
処理物は内側容器55の導電性材料61に載置され、導
電性材料61は内側容器55の外部と完全絶縁されてい
るため、被処理物は無方向性の電界エネルギーの影響を
受ける。一方、箱状部58の空間59に収容された収容
品は電界エネルギーの影響を受けない。
【0107】従って、被処理物用容器53は、被処理物
処理に当たり、異質な電界影響区と非電界影響区とを同
時に提供することができる。
【0108】ところで、前記各実施形態にあって、導電
性部材は導電性金属箔、導電性金属、導電性樹脂のいず
れかを用いることができる。また、絶縁性材料は、絶縁
性樹脂、ガラス、セラミックス、紙、ダンボール、木
材、電気的絶縁を施した金属のいずれかを用いることが
できる。更に、被処理物用収容体の形状は、平板状、箱
状、袋状、円盤状、円筒状のいずれかとすることができ
る。
【0109】以上、本発明の実施形態について説明した
が、上記の実施形態の開示の一部をなす論述及び図面は
この発明を限定するものであると理解するべきではな
い。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施
例及び運用技術が明らかとなろう。
【0110】(長期使用型の被処理物用収容体)例え
ば、上記した実施形態では、導電性シートの材料とし
て、アルミニウムなどの導電性金属の金属箔や、フィル
ムシートなどを用いたが、例えば炭素繊維からなる織布
や網目状のものや、板状グラファイトカーボン、カーボ
ンブラック、砂鉄などの金属粉末を用いることもでき
る。なお、金属粉末やカーボンブラック、砂鉄などを用
いる場合は、例えばポリアセチレンやポリシランなどの
導電性高分子でバインドした上で、その外側周縁を絶縁
性樹脂で挟むようにして容器本体へ固定することができ
る。
【0111】上記したように、炭素繊維からなる織布や
網目状のものや、板状グラファイトカーボン、カーボン
ブラック、砂鉄などの金属粉末を用いた場合は、被処理
物用収容体の軽量化を図ることができる。また、このよ
うな電極装構造とすることで、長期使用型の被処理物用
収容体とすることができる。
【0112】(短期使用型の被処理物用収容体)また、
短期使用型の被処理物用収容体とする場合は、絶縁材に
フッ素樹脂を用いずに、汎用のポリプロピレン(PP)
や、ポリエチレン(PE)、PMMA、ポリスチレン
(PS)、PETなどを用いることができる。これらの
樹脂は、いずれも射出成形などができる材料であるた
め、製造が容易である。なお、これらの樹脂材料は、溶
媒に溶けるため、溶媒に樹脂を溶かして電極基材にコー
トし、乾燥させて溶媒を除去する方法を用いて製造して
もよい。これらの樹脂は、リサイクルシステムが確立さ
れているため、環境に対応できる短期使用型の被処理物
用収容体を実現することができる。
【0113】(使い捨て型の被処理物用収容体)使い捨
て型の被処理物用収容体としては、環境問題と密接に関
わり合ってくるため、用いる樹脂素材および電極素材
は、環境に優しいものまたはリサイクルが容易である必
要がある。そこで、絶縁材としては、生分解性の材料ま
たは、短期使用型の被処理物用収容体に用いた、ポリプ
ロピレン(PP)や、ポリエチレン(PE)、PMM
A、ポリスチレン(PS)、PETなどを使用する必要
がある。また、生分解性プラスチックで用いることがで
きる材料としては、代表的なものとしてポリ乳酸、ポリ
カプロラクタム(PCL)、ポリグルタミン酸(PG
A)などを挙げることができる。そして、こらの材料に
異種の添加物を加え、生分解の速度を制御したポリマー
ブレンドタイプ、ポリマーアロイタイプとしてもよい。
さらには、これらの材料をセルロース繊維などで補強す
る構成としてもよい。
【0114】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明によれば、接続部に通電することにより
内側導電性部材に通電することが可能となり、収容体本
体の内側に配置される被処理物を電気的に処理すること
ができる。また、収容本体の内側導電性部材に収容され
た被処理物は必ず高電圧微弱電流印加装置のアース板に
接触するため、電界処理作用を確実に行うことができ
る。
【0115】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の発明の効果に加えて、導電性連結部材を、前記内側導
電性部材及び前記外側導電性部材を前記収容体本体を貫
通して固定する導電性材料でなるリベット式固定とした
ので、内側導電性部材と外側導電性シートとをリベット
で通電しつつ容易に一体化できるとともに、電界処理作
用に使用する被処理物用収容体を重量、大型被処理物に
使用することができる。
【0116】請求項3に記載の発明によれば、請求項
1、2の発明の効果に加えて、導電性部材を導電性金属
箔、導電性金属、導電性樹脂のいずれかとしたので、被
処理物用収容体本体の衛生管理に有効に資することがで
きる。また、炭素系材料を用いることにより、軽量化を
図ることができる。
【0117】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
〜3の発明の効果に加えて、絶縁性材料を絶縁性樹脂、
ガラス、セラミックス、紙、ダンボール、木材、電気的
絶縁を施した金属のいずれかとしたので、被処理物によ
り被処理物用収容体の材質選定に有効に資することがで
きる。特に、リサイクルシステムの確立しているポリプ
ロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、PMMA、
ポリスチレン(PS)、PETを用いた場合は、短期使
用型の被処理物用収容体を実現することができる。ま
た、生分解性プラスチックを用いた場合は、使い捨て型
の被処理物用収容体を実現することができる。
【0118】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
〜4の発明の効果に加えて、被処理物用収容体の形状
を、平板状、箱状、袋状、円盤状、円筒状のいずれかと
したので、被処理物を液状物、粉体物、固形物に対応し
て被処理物用収容体の使用ができる。
【0119】請求項6に記載の発明によれば、絶縁性材
料である周壁部と収容する被処理物と接触する部分の底
面に導電性部材でなる底部を備え、底部導電性部材は前
記収容体本体の外部との電気的接触部としたので、導電
性部材でなる底部に被処理物が載置され、連続接続機能
が省略されているため、高電圧微弱電流印加装置のアー
ス板に直接接触できる。そして、請求項1〜5に記載の
被処理物用収容体に比較して、自重の少ない軽量、小型
である被処理物の電界処理作用が確実にできる。
【0120】請求項7に記載の発明によれば、請求項6
の発明の効果に加えて、絶縁性材料を、絶縁性樹脂、ガ
ラス、セラミックス、紙、ダンボール、木材、電気的絶
縁を施した金属のいずれかとしたので、被処理物により
被処理物用収容体の材質選定に有効に資することができ
る。
【0121】請求項8に記載の発明によれば、請求項
6、7の発明の効果に加えて、導電性部材は導電性金属
箔、導電性金属、導電性樹脂のいずれかとしたので、被
処理物用収容体本体の衛生管理に有効に資することがで
きる。
【0122】請求項9に記載の発明によれば、請求項6
〜8の発明の効果に加えて、被処理物用収容体の形状
を、箱状、袋状、円筒状のいずれかとしたので、被処理
物を液状物、粉体物、固形物に対応して被処理物用収容
体の使用ができる。
【0123】請求項10に記載の発明によれば、絶縁性
材料でなる収容体本体の内側の被処理物と接触する内側
底面に内側導電性部材が配置され、前記内側導電性部材
の配置された位置で前記収容体本体の裏面外側に外側導
電性部材が配置され、前記内側導電性部材と前記外側導
電性部材の中間に在する前記収容体本体の底部形成部に
おいて、それぞれ電気的絶縁を施され、前記内側導電性
部材と前記外側導電性部材は別々に前記収容体保体の外
部との電気的接続部を有する構成としたので、収容体本
体を積み重ね使用ができる。収容体本体の被処理物に接
触する内側導電性部材は接続部を介して外部アースと接
続され、収容体本体の裏面外側導電性部材は、接続部を
介して高電圧微弱電流印加装置と接続され、下段に位置
する収容体本体に収容された被処理物に対して電界処理
作用を施すことができ、収容体本体の多段積み重ね使用
においても電界処理作用が確実に実施できる。
【0124】請求項11に記載の発明によれば、請求項
10の発明の効果に加えて電気的接続部を被覆電線、コ
ネクターとしたので、被処理物用収容体を多段積み重ね
使用しても、何ら電気的に不都合を生ぜしめず使用する
ことができる。
【0125】請求項12に記載の発明によれば、請求項
10、11の発明の効果に加えて絶縁性材料を絶縁性樹
脂、ガラス、セラミックス、紙、ダンボール、木材、電
気的絶縁を施した金属のいずれかとしたので、被処理物
により被処理物用収容体の材質選定に有効に資すること
ができる。
【0126】請求項13に記載の発明によれば、請求項
10〜12の発明の効果に加えて、導電性部材を、導電
性金属箔、導電性金属、導電性樹脂のいずれかとしたの
で、被処理物用収容体本体の衛生管理に有効に資するこ
とができる。
【0127】請求項14に記載の発明によれば、請求項
10〜13の発明に加えて被処理物用収容体の形状を、
箱状又は円筒状としたので、被処理物用収容体を多段積
み重ね使用に際して何ら支障が発生するのを防止でき
る。
【0128】請求項15に記載の発明にかかる被処理物
用収容体は、絶縁性材料でなる収容体本体の内側で被処
理物と接触する内側面に導電性部材が配置され、前記内
側導電性部材は前記収容体本体の外部と電気的に絶縁さ
れ、前記収容体本体の外部との電気接触部を有しない構
造としたので、収容体本体に収容された被処理物は無方
向性の電界処理作用を受け、被処理物の含有水分は分子
分解を進行させ低活性水化することができる。
【0129】請求項16に記載の発明によれば、請求項
15の発明に加えて絶縁性材料を、絶縁性樹脂、ガラ
ス、セラミックス、紙、ダンボール、木材、電気絶縁を
施した金属のいずれかとしたので、被処理物により被処
理物用収容体の材質選定に有効に資することができる。
【0130】請求項17に記載の発明によれば、請求項
15、16の発明の効果に加えて、導電性部材を、導電
性金属箔、導電性金属、導電性樹脂のいずれかとしたの
で、被処理物用収容体本体の衛生管理に有効に資するこ
とができる。
【0131】請求項18に記載の発明によれば、請求項
15〜17の発明の効果に加えて、被処理物用収容体の
形状を、箱状、円筒状、袋状のいずれかとしたので、被
処理物を液状物、粉体物、固形物に対応して被処理物用
収容体の使用ができる。
【0132】請求項19に記載の発明によれば、請求項
15〜18のいずれかに記載の被処理物用収容体を内側
容器とするとともに、この内側容器を収容する収容体本
体を外側容器とし、前記外側容器は、絶縁性材料でなる
周壁部と、前記外側容器が収容する被処理物と接触する
底面分は導電性部材でなる底部を備え、前記導電性部材
なる底部は前記外側容器の外部との電気接触部となり、
前記内側容器に収容した被処理物と前記外側容器に収容
した被処理物に対して、異質の電界影響を同時に影響さ
せる構成としたので、内側容器に収容された被処理物は
被処理物が接触する導電性部材が内側容器外部と絶縁さ
れているため、被処理物の含有水分は分子分解を進行さ
せて低活性水化し、外側容器に収容された被処理物は被
処理物が接触する導電性部材が外側容器の高電圧微弱電
流印加装置のアース板と電気的接触部を有するため、進
行方向性の電界処理作用を受けて被処理物は熱伝達効率
影響、バクテリア等の細胞膜の可逆破壊影響を受けるこ
とができる。
【0133】請求項20に記載の発明によれば、請求項
19の発明の効果に加えて、絶縁性材料を、絶縁性樹
脂、ガラス、セラミックス、紙、ダンボール、木材、電
気的絶縁を施した金属のいずれかとしたので、被処理物
により被処理物用収容体の材質選定に有効に資すること
ができる。
【0134】請求項21に記載の発明によれば、請求項
19、20の発明の効果に加えて、導電性部材を、導電
性金属箔、導電性金属、導電性樹脂のいずれかとしたの
で、被処理物用収容体本体の衛生管理に有効に資するこ
とができる。
【0135】請求項22に記載の発明によれば、請求項
19〜21の発明の効果に加えて、被処理物用収容体の
形状を、箱状、円筒状、袋状のいずれかとしたので、被
処理物を液状物、粉体物、固形物に対応して被処理物用
収容体の使用ができる。
【0136】請求項23に記載の発明にかかる被処理物
用収容体は、請求項15〜18のいずれかに記載の被処
理物用収容体を内側容器とし、前記内側容器を収容する
収容体本体を外側容器とし、前記外側容器は、前記内側
容器を収容載置する載置台と、絶縁性材料でなる周壁部
と、前記載置台の占有部分を除いた部分の底面部分を形
成し導電性部材でなる底部とを備え、前記導電性部材は
前記外側容器の外部との電気接触部とし、前記外側容器
内部に位置する絶縁性材料でなる周壁部と頂部で形成す
る前記載置台内部の空間を物品収容部とし、前記外側容
器の底部外側より絶縁性材料でなる蓋にて封鎖し、前記
内側容器に収容した被処理物と前記外側容器に収容した
被処理物に対して、異質の電界影響を同時に影響させ、
前記載置台内部空間に収容した収容物は電界影響を受け
させない構成としたので、内側容器に収容された被処理
物は無方向性の電界処理影響を受け、外側容器に収容さ
れた被処理物は進行方向性の電界処理影響を受けること
ができる。従って、外側容器内部の載置台の内部空間に
収容した物品は電界影響を受けないため、電界影響を受
けると変質する物品、例えばソース、調味液等を収容す
ることにより特に効果が大となる。
【0137】請求項24に記載の発明によれば、請求項
23に記載の発明の効果に加えて、絶縁性材料を、絶縁
性樹脂、ガラス、セラミックス、紙、ダンボール、木
材、電気的絶縁を施した金属のいずれかとしたので、被
処理物により被処理物用収容体の材質選定に有効に資す
ることができる。
【0138】請求項25に記載の発明によれば、請求項
23、24に記載の発明の効果に加えて、導電性部材
を、導電性金属箔、導電性金属、導電性樹脂のいずれか
としたので、被処理物用収容体本体の衛生管理に有効に
資することができる。
【0139】請求項26に記載の発明によれば、請求項
23〜25記載の発明の効果に加えて、被処理物収容体
の形状を、箱状、円筒状、袋状のいずれかとしたので、
被処理物を水、液状物、粉体物、固形物に対応して被処
理物用収容体の使用ができる。
【0140】請求項27に記載の発明にかかる被処理物
用収容体は、高電圧が印加される電極板と、該電極板に
略平行をなすように対向配置されるアース板と、これら
電極板及びアース板で挟まれた空間を取り囲む電界遮断
壁とを備える高電圧微弱電流印加装置の前記電極板と前
記アース板との間の領域内で前記アース板に接触して配
置される被処理物を収容する被処理物用収容体であっ
て、前記被処理物を載置、収容するとともに、電気絶縁
性を有する収容体本体の内側における該被処理物を載置
する位置に導電性部材が設けられ、前記導電性部材は前
記収容体本体の外側で前記アース板に電気的に接触する
接触部を設けた構造としたので、被処理物を載置、収容
する被処理物用収容体の立体的周壁部が電気絶縁性を有
する材料でなるため、高電圧微弱電流印加装置の電極板
からの電界影響が被処理物用収容体に載置、収容される
被処理物に対して確実に作用することができる。又、被
処理物用収容体に載置、収容する被処理物の載置、収容
面には導電性部材が敷設され、敷設された導電性部材は
高電圧微弱電流印加装置の電極板と略平行関係を保ち、
被処理物用収容体の外側で高電圧微弱電流印加装置のア
ース板に電気的に接触する接触部が設けられているた
め、被処理物用収容体に載置、収容する被処理物は電界
エネルギーの影響を均一に受けることができる。このた
め、食材を始めとする各種の被処理物を高電圧微弱電流
印加装置にて被処理物の味質良化、品質劣化抑制、超低
温加工、温熱加工、殺菌減菌処理、防黴防腐抵抗処理を
施すに当たり、被処理物用収容体を使用することにより
電界エネルギーの影響利用目的が安定、的確に実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る被処理物用容器が用いられる高電
圧微弱電流印加装置の断面説明図である。
【図2】実施形態に係る高電圧微弱電流印加装置の電極
板の部分断面図である。
【図3】本発明に係る高電圧微弱電流印加装置に用いら
れる被処理物用容器の実施形態1を示す斜視図である。
【図4】実施形態1に係る被処理物用容器の平面図であ
る。
【図5】実施形態1に係る被処理物用容器の底面図であ
る。
【図6】図4のA−A線断面図である。
【図7】本発明に係る被処理物用容器の実施形態2を示
す斜視図である。
【図8】実施形態2に係る被処理物用容器の平面図であ
る。
【図9】図8のA−A線断面図である。
【図10】実施形態3に係る被処理物用容器の斜視図で
ある。
【図11】実施形態3に係る被処理物用容器の平面図で
ある。
【図12】図11のA−A線断面図である。
【図13】図11のB−B線断面図である。
【図14】実施形態4に係る被処理物用容器の斜視図で
ある。
【図15】図14のA−A線断面図である。
【図16】実施形態5に係る被処理物用容器の斜視図で
ある。
【図17】実施形態5に係る被処理物用容器の平面図で
ある。
【図18】実施形態5に係る被処理物用容器の内側容器
の平面図である。
【図19】図18のA−A線断面図である。
【図20】図17のA−A線断面図である。
【図21】実施形態6に係る被処理物用容器の斜視図で
ある。
【図22】実施形態6に係る被処理物用容器の平面図で
ある。
【図23】図22のA−A線断面図である。
【図24】実施形態6に係る被処理物用容器の内側容器
を取り外して封鎖用蓋を取り付けた断面図である。
【符号の説明】
1 高電圧微弱電流印加装置 2 電極板 3 アース板 4 電界遮断壁 20、26、30、38、43、53、 被処理物用容
器 21 容器本体 22 内側導電性シート 23 外側導電性シート 24 リベット 25 防水シール 32 コネクター 34、36、47、49 導電性部材 35、46、55、60 絶縁性材料 44、54 外側容器 45、55 内側容器 62 封鎖用蓋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大島 明博 群馬県多野郡新町2710−1ハイツパーシモ ン202号 Fターム(参考) 3E067 AA11 AB01 BA05A BB08A BB09A BB11A BB14A BB25A CA21 EE60 FA01 FB12 GC10 GD02 4B021 LW03 LW04 MC01 MP10 4B035 LC01 LC05 LG42 LK19 LP49 LT16 4B042 AC03 AC05 AC09 AD39 AG01 AG12 AH01 AP12 AT05

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性材料でなる収容体本体の内側に被
    処理物と接触する内側導電性部材が配置され、前記収容
    体本体の外側には外側導電性部材が配置され、前記内側
    導電性部材は前記外側導電性部材に前記収容体本体を貫
    通して導電性連結部材で接続される接続部が設けられ、
    前記内側導電性部材を前記接続部を介して前記収容体本
    体の外部との電気的接触部とすることを特徴とする被処
    理物用収容体。
  2. 【請求項2】 前記導電性連結部材は、前記内側導電性
    部材及び前記外側導電性部材を前記収容体本体を貫通し
    て固定する導電性材料でなるリベット式固定であること
    を特徴とする請求項1に記載の被処理物用収容体。
  3. 【請求項3】 前記導電性部材は導電性金属箔、導電性
    金属、導電性樹脂、炭素繊維からなる織布、炭素繊維か
    らなる網目状体、板状グラファイトカーボン、カーボン
    ブラック、砂鉄などの金属粉末のいずれかであることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の被処理物用収容体。
  4. 【請求項4】 前記絶縁性材料は絶縁性樹脂、ガラス、
    セラミックス、紙、ダンボール、木材、電気的絶縁を施
    した金属、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(P
    E)、PMMA、ポリスチレン(PS)、PETなどの
    汎用あるいはスーパーエンジニアリングプラスチック、
    ポリエチレンカプロラクタム、ポリ乳酸、ポリグルタミ
    ン酸などの生分解性プラスチックのいずれかであること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の被処理物
    用収容体。
  5. 【請求項5】 前記被処理物用収容体の形状は、平板
    状、箱状、袋状、円盤状、円筒状のいずれかであること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の被処理物
    用収容体。
  6. 【請求項6】 絶縁性材料である周壁部と収容する被処
    理物と接触する部分の底面に導電性部材でなる底部を備
    え、前記底部導電性部材は前記収容体本体の外部との電
    気的接触部とすることを特徴とする被処理物用収容体。
  7. 【請求項7】 前記絶縁性材料は、絶縁性樹脂、ガラ
    ス、セラミックス、紙、ダンボール、木材、電気的絶縁
    を施した金属のいずれかであることを特徴とする請求項
    6に記載の被処理物用収容体。
  8. 【請求項8】 前記導電性部材は導電性金属箔、導電性
    金属、導電性樹脂のいずれかであることを特徴とする請
    求項6又は7に記載の被処理物用収容体。
  9. 【請求項9】 前記被処理物用収容体の形状は、箱状、
    袋状、円筒状のいずれかであることを特徴とする請求項
    6〜8のいずれかに記載の被処理物用収容体。
  10. 【請求項10】 絶縁性材料でなる収容体本体の内側の
    被処理物と接触する内側底面に内側導電性部材が配置さ
    れ、前記内側導電性部材の配置された位置で前記収容体
    本体の裏面外側に外側導電性部材が配置され、前記内側
    導電性部材と前記外側導電性部材の中間に在する前記収
    容体本体の底部形成部で、それぞれ電気的絶縁を施さ
    れ、前記内側導電性部材と前記外側導電性部材は別々に
    前記収容体保体の外部との電気的接続部を有することを
    特徴とする被処理物用収容体。
  11. 【請求項11】 前記電気的接続部は被覆電線、コネク
    ターであることを特徴とする請求項10に記載の被処理
    物用収容体。
  12. 【請求項12】 前記絶縁性材料は絶縁性樹脂、ガラ
    ス、セラミックス、紙、ダンボール、木材、電気的絶縁
    を施した金属のいずれかであることを特徴とする請求項
    10又は11に記載の被処理物用収容体。
  13. 【請求項13】 前記導電性部材は、導電性金属箔、導
    電性金属、導電性樹脂のいずれかであることを特徴とす
    る請求項10〜12のいずれかに記載の被処理物用収容
    体。
  14. 【請求項14】 前記被処理物用収容体の形状は、箱状
    又は円筒状であることを特徴とする請求項10〜13の
    いずれかに記載の被処理物用収容体。
  15. 【請求項15】 絶縁性材料でなる収容体本体の内側で
    被処理物と接触する内側面に導電性部材が配置され、前
    記内側導電性部材は前記収容体本体の外部と電気的に絶
    縁され、前記収容体本体の外部との電気接触部を有しな
    いことを特徴とする被処理物用収容体。
  16. 【請求項16】 前記絶縁性材料は、絶縁性樹脂、ガラ
    ス、セラミックス、紙、ダンボール、木材、電気絶縁を
    施した金属のいずれかであることを特徴とする請求項1
    5に記載の被処理物用収容体。
  17. 【請求項17】 前記導電性部材は、導電性金属箔、導
    電性金属、導電性樹脂のいずれかであることを特徴とす
    る請求項15又は16に記載の被処理物用収容体。
  18. 【請求項18】 前記被処理物用収容体の形状は、箱
    状、円筒状、袋状のいずれかであることを特徴とする請
    求項15〜17のいずれかに記載の被処理物用収容体。
  19. 【請求項19】 請求項15〜18のいずれかに記載の
    被処理物用収容体を内側容器とするとともに、この内側
    容器を収容する収容体本体を外側容器とし、前記外側容
    器は、絶縁性材料でなる周壁部と、前記外側容器が収容
    する被処理物と接触する底面分は導電性部材でなる底部
    を備え、前記導電性部材なる底部は前記外側容器の外部
    との電気接触部となり、前記内側容器に収容した被処理
    物と前記外側容器に収容した被処理物に対して、異質の
    電界影響を同時に影響させることを特徴とする被処理物
    用収容体。
  20. 【請求項20】 前記絶縁性材料は、絶縁性樹脂、ガラ
    ス、セラミックス、紙、ダンボール、木材、電気的絶縁
    を施した金属のいずれかであることを特徴とする請求項
    19に記載の被処理物用収容体。
  21. 【請求項21】 前記導電性部材は、導電性金属箔、導
    電性金属、導電性樹脂のいずれかであることを特徴とす
    る請求項19又は20に記載の被処理物用収容体。
  22. 【請求項22】 前記被処理物用収容体の形状は、箱
    状、円筒状、袋状のいずれかであることを特徴とする請
    求項19〜21のいずれかに記載の被処理物用収容体。
  23. 【請求項23】 請求項15〜18のいずれかに記載の
    被処理物用収容体を内側容器とし、前記内側容器を収容
    する収容体本体を外側容器とし、前記外側容器は、前記
    内側容器を収容載置する載置台と、絶縁性材料でなる周
    壁部と、前記載置台の占有部分を除いた部分の底面部分
    を形成し導電性部材でなる底部とを備え、前記導電性部
    材は前記外側容器の外部との電気接触部とし、前記外側
    容器内部に位置する絶縁性材料でなる周壁部と頂部で形
    成する前記載置台内部の空間を物品収容部とし、前記外
    側容器の底部外側より絶縁性材料でなる蓋にて封鎖し、
    前記内側容器に収容した被処理物と前記外側容器に収容
    した被処理物に対して、異質の電界影響を同時に影響さ
    せ、前記載置台内部空間に収容した収容物は電界影響を
    受けさせないことを特徴とする被処理物用収容体。
  24. 【請求項24】 前記絶縁性材料は、絶縁性樹脂、ガラ
    ス、セラミックス、紙、ダンボール、木材、電気的絶縁
    を施した金属のいずれかであることを特徴とする請求項
    23に記載の被処理物用収容体。
  25. 【請求項25】 前記導電性部材は、導電性金属箔、導
    電性金属、導電性樹脂のいずれかであることを特徴とす
    る請求項23又は24に記載の被処理物用収容体。
  26. 【請求項26】 前記被処理物収容体の形状は、箱状、
    円筒状、袋状のいずれかであることを特徴とする請求項
    23〜25のいずれかに記載の被処理物用収容体。
  27. 【請求項27】 高電圧が印加される電極板と、蓋電極
    板に略平行をなすように対向配置されるアース板と、こ
    れら電極板及びアース板で挟まれた空間を取り囲む電界
    遮断壁とを備える高電圧微弱電流印加装置の前記電極板
    と前記アース板との間の領域内で前記アース板に接触し
    て配置される被処理物を収容する被処理物用収容体であ
    って、前記被処理物を載置、収容するとともに、電気絶
    縁性を有する収容体本体の内側における該被処理物を載
    置する位置に導電性部材が設けられ、前記導電性部材は
    前記収容体本体の外側で前記アース板に電気的に接触す
    る接触部が設けられていることを特徴とする被処理物用
    収容体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008004765A2 (en) * 2006-07-01 2008-01-10 Lg Electronics, Inc. Supercooling apparatus
EP2141976A2 (en) 2008-07-01 2010-01-06 Fujitsu Ltd. Enclosure
JP2015085326A (ja) * 2013-10-29 2015-05-07 ファナック アメリカ コーポレイション 導電性材料のロボット塗装システムのための静電気バリア
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