JP2003054411A - 列車接近検知方法および装置 - Google Patents

列車接近検知方法および装置

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JP2003054411A
JP2003054411A JP2001248823A JP2001248823A JP2003054411A JP 2003054411 A JP2003054411 A JP 2003054411A JP 2001248823 A JP2001248823 A JP 2001248823A JP 2001248823 A JP2001248823 A JP 2001248823A JP 2003054411 A JP2003054411 A JP 2003054411A
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train
spread spectrum
crossing
spectrum signal
traveling direction
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JP2001248823A
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Yuichi Fudewaki
雄一 筆脇
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地上装置のみで軌道上を走行する列車が踏切
に接近したことを確実に検知して踏切を最適時機で制御
できる、構成が簡単で保守性に優れた列車接近検知方法
および装置を得る。 【解決手段】 踏切を中心に上り下り両方に線路を挟ん
で平行に2本の漏洩伝送路を敷設し、スペクトル拡散技
術を利用して数m間隔で列車の存在を検知し、検知結果
を距離方向に順番に並べてメモリに蓄積し、蓄積された
一連のデータから列車の位置、走行速度、進行方向、列
車サイズを判定し、進行方向の経時変化と列車サイズと
から列車であると識別した場合に、列車の位置・速度情
報に基ずき、踏切棹の開閉制御、警報制御、踏切信号制
御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スペクトル拡散
技術を用い、漏洩同軸ケーブル(LCX)、漏洩導波管
等の漏洩伝送路を利用して列車の接近を検知する列車接
近検知方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄道線路用踏切において、不必要に歩行
者や自動車に線路の横断を禁止することがないよう、遮
断機を最適時機に降下させ、また、遮断機が降下後に、
接近中の列車が踏み切り手前で停止した場合には線路横
断を許すような機能を備えることが、交通の流れを無意
味に妨害することを防止し、また、周辺地域住民との協
調を改善するために求められている。
【0003】踏切の遮断機を最適時機に降下させるため
には、踏切に接近する列車の位置と走行速度をリアルタ
イムに精度良く検知する必要があり、従来、この種の装
置として、例えば特開平6−255492号公報に示さ
れるような列車接近検知装置がある。図4は、上記特開
平6−255492号公報に示されている従来の列車接
近検知装置の構成図である。図4において、18は鉄道
における軌道、24は踏切Aの進入、進出側に軌道18
に沿って敷設された漏洩伝送路、11は軌道18上を走
行する列車、19は列車種別、列車位置、進行方向等の
列車データを送信する車上装置、20はデータを送信す
るための車上アンテナであり、漏洩伝送路24と無線に
より接続される。21は踏切制御を行うための地上装置
であり、22はデータ伝送部、23は制御部である。
【0004】次に、動作について説明する。列車11
が、漏洩伝送路24が敷設されている走行区間に進入し
ていない時には、車上アンテナ20と漏洩伝送路24と
の距離が、データ伝送が可能な距離以上にあって、車上
アンテナ20からの送信データは漏洩伝送路24に与え
られず、地上装置21のデータ伝送部22が受信したデ
ータの信号レベルは受信可能レベル以下となって、列車
11から送信されたデータは受信し得ず、列車11が踏
み切りAに接近したことを検知しない。
【0005】列車11が、漏洩伝送路24が敷設された
走行区間に進入すると、車上アンテナ20と漏洩伝送路
24とが所定距離以内になって漏洩伝送路24に対しデ
ータ伝送が可能な距離になる。これにより、列車11の
車上アンテナ20から送信したデータが漏洩伝送路24
を介して地上装置21のデータ伝送部22へ入力され、
データ伝送部22が高い信号レベルで受信し、列車11
の接近を検知する。
【0006】このようにして、列車11の接近を地上装
置21が検知できる状態になった場合には、車上装置1
9により地上装置21に対して常時データ伝送が行わ
れ、制御部23は受け取った列車種別、列車位置、進行
方向等のデータから踏切遮断機の最適降下時期を算出し
て、踏切棹、警報機、踏切信号機等の保安設備の制御を
行う。
【0007】なお、踏切を列車11が通過した後に地上
装置21と列車11の車上装置19とのデータ伝送が不
能になったことを検知した時、踏切の保安設備の制御を
解除する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の列車接近検知装
置は、以上のように構成されているが、この装置を有効
に機能させるためには、踏切を通過する可能性のある列
車すべてに車上装置および車上アンテナを設備する必要
があり、貨物列車や点検作業や保守作業用の列車等、不
規則にしかも臨時的に踏切を通過するかも知れないすべ
ての列車に車上装置および車上アンテナを設備するに
は、列車の改造を含めて技術的にも費用の点でも困難が
あり、実用され難いという問題点があった。
【0009】また、装置の構成要素が車上装置と地上装
置に分散しているために、システムが複雑になり、定期
点検や故障時の故障個所発見に時間を要する等、保守性
の点でも問題点があった。また、万一車上装置が故障し
た場合に、地上装置がそのことを知るのが困難であり、
踏切事故の発生につながる可能性がある等の重大な欠点
があった。
【0010】また、従来の列車接近検知装置は、車上装
置から受け取った接近中の列車に関するデータのみによ
り踏切の保安設備を動作させるので、踏み切りから線路
内に人や自動車が誤って進入したような場合にも、無関
係に列車が踏み切りに進入するため、踏切事故を防止す
ることが出来ないという問題点があった。
【0011】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、地上装置のみで軌道上を走行
する列車が踏切に接近したことを確実に検知して踏切を
最適時機で制御できる、構成が簡単で保守性に優れた列
車接近検知方法および装置を提供することを目的とす
る。
【0012】また、この発明は、踏み切りから線路内に
人や自動車が誤って進入したような場合に、列車停止信
号を発生して接近中の列車を停止させ、踏切事故の発生
を未然に防止できる、保安性に優れた列車接近検知方法
および装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る列
車接近検知方法は、軌道上を走行する列車が踏切に接近
したことを検知して踏切を制御する列車接近検知方法に
おいて、踏切を中心に上り下り両方に線路を挟んで平行
に複数の漏洩伝送路を敷設し、該漏洩伝送路の一方から
送信スペクトル拡散信号を空間に放射し、他方で上記放
射された送信スペクトル拡散信号を受信し、該受信した
スペクトル拡散信号に基づいて所定の間隔で列車の存在
を検知し、該検知結果を距離方向に順番に並べてメモリ
に蓄積し、該蓄積された一連のデータから列車の位置、
走行速度、進行方向、列車サイズを判定し、進行方向の
経時変化と列車サイズとから検知対象物が列車であると
識別した場合に、該列車の位置・速度情報に基ずき、踏
切棹の開閉制御、警報制御、踏切信号制御を行うもので
ある。
【0014】請求項2の発明に係る列車接近検知方法
は、上記蓄積された一連のデータから列車の位置、走行
速度、進行方向、列車サイズを判定し、進行方向の経時
変化と列車サイズとから検知対象物が列車以外の物体で
あると識別した場合に、列車停止信号を発生し、上記列
車を緊急停止させるものである。
【0015】請求項3の発明に係る列車接近検知装置
は、軌道上を走行する列車が踏切に接近したことを検知
して踏切を制御する列車接近検知装置において、送信ス
ペクトル拡散信号および参照スペクトル拡散信号を発生
する送信手段と、踏切を中心に上り下り両方に線路を挟
んで平行に敷設され、一方が上記送信手段からの送信ス
ペクトル拡散信号を空間に放射し、他方が上記放射され
た送信スペクトル拡散信号を受信する複数の漏洩伝送路
と、上記他方の漏洩伝送路からの受信スペクトル拡散信
号と上記送信手段からの参照スペクトル拡散信号に基づ
いて所定の間隔で列車の存在を検知する検知手段と、該
検知手段の検知結果を距離方向に順番に並べて蓄積する
記憶手段と、該記憶手段に蓄積された一連のデータから
列車の位置、走行速度、進行方向、列車サイズを判定す
る判定手段と、上記進行方向の経時変化と上記列車サイ
ズとから列車を識別する列車識別手段と、上記判定手段
および上記列車識別手段の出力に基づいて、踏切棹の開
閉制御、警報制御、踏切信号制御を行う踏切制御手段と
を備えたものである。
【0016】請求項4の発明に係る列車接近検知装置
は、上記送信手段は、送信スペクトル拡散信号を発生す
る送信スペクトル拡散信号発生手段と、列車を検出する
場所までの距離に対応する遅延時間を発生させる測定距
離制御手段と、上記遅延時間に応じた位相タイミングを
持つ参照スペクトル拡散信号を発生する参照スペクトル
拡散信号発生手段とを有するものである。
【0017】請求項5の発明に係る列車接近検知装置
は、上記検知手段は、上記参照スペクトル拡散信号発生
手段からの参照スペクトル拡散信号と上記他方の漏洩伝
送路からの受信スペクトル拡散信号の相関をとる相関手
段と、該相関手段の出力に基づいて列車の存在を検知す
る列車検知手段とを有するものである。
【0018】請求項6の発明に係る列車接近検知装置
は、上記判定手段は、上記記憶手段に蓄積された一連の
データから列車の現在位置を検知する列車位置検知手段
と、上記記憶手段に蓄積された一連のデータから列車の
走行速度を算出する列車速度検知手段と、上記記憶手段
に蓄積された一連のデータから列車の進行方向を検知す
る進行方向検知手段と、上記記憶手段に蓄積された一連
のデータから列車の大きさを算出する列車サイズ検知手
段とを有するものである。
【0019】請求項7の発明に係る列車接近検知装置
は、上記列車識別手段が検知対象物を列車以外の物体で
あると識別した場合に列車停止信号を発生する列車停止
信号制御手段を備えたものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を、
図に基づいて説明する。 実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1による
列車接近検知装置を示す構成図である。図1において、
1は送信スペクトル拡散信号を発生する送信スペクトル
拡散信号発生手段、2は踏切の進行方向および進出方向
に線路に沿って敷設され、送信スペクトル拡散信号を空
間に放射する送信漏洩伝送路例えば送信LCX、3は同
じく踏切の進行方向および進出方向に線路に沿って線路
を挟んで送信LCX2と対向するように敷設され、空間
を伝播して到来した送信スペクトル拡散信号を受信する
受信漏洩伝送路例えば受信LCX、4は測定距離設定手
段、5は遅延手段、6は参照スペクトル拡散信号発生手
段である。なお、送信スペクトル拡散信号発生手段1、
測定距離設定手段4、遅延手段5および参照スペクトル
拡散信号発生手段6は送信手段を構成する。
【0021】また、7は参照スペクトル拡散信号発生手
段6から発生された参照スペクトル拡散信号と受信LC
X3からの入力の相関をとる相関手段、8は相関手段7
の出力レベルの変化からその測定点における列車の存在
を検知する列車検知手段である。なお、相関手段7と列
車検知手段8は、検知手段を構成する。9は列車検知手
段8で得られた検知結果を距離方向に並べて蓄積するメ
モリ手段(記憶手段)、10はメモリ手段9に蓄積され
た一連のデータから列車11の現在位置を検知する列車
位置検知手段、12はメモリ手段9に蓄積された一連の
データから列車11の走行速度を算出する列車速度検知
手段である。
【0022】また、13はメモリ手段9に蓄積された一
連のデータから列車11の進行方向を検知する進行方向
検知手段、14はメモリ手段9に蓄積された一連のデー
タから列車11の大きさを算出する列車サイズ検知手
段、15は進行方向検知手段13と列車サイズ検知手段
14の検知結果から検知対象物が列車か列車以外の物体
かを識別する列車識別手段、16は検知対象物が列車で
あると識別した場合に、列車の位置・速度・進行方向の
データから踏切制御の最適時機を算出し、踏切棹・踏切
警報・踏切信号等の踏切保安設備を制御する踏切制御手
段である。なお、列車位置検知手段10、列車速度検知
手段12、進行方向検知手段13および列車サイズ検知
手段は判定手段を構成する。
【0023】次に、動作について説明する。送信スペク
トル拡散信号発生手段1は、列車を検知するために一定
の繰り返し周期を持つ送信スペクトル拡散信号を発生す
る。送信スペクトル拡散信号は送信LCX2により受信
LCX3に向けて放射される。放射された送信スペクト
ル拡散信号は、空間を伝播し受信LCX3に受信され
る。
【0024】一方、測定距離制御手段4は、遅延手段5
を制御して列車を検出する場所(測定地点と呼ぶ)まで
の距離に対応する遅延時間を発生させる。参照スペクト
ル拡散信号発生手段6は、遅延手段5で発生した遅延時
間に応じた位相タイミングを持つ参照スペクトル拡散信
号を発生し、相関手段7に入力する。相関手段7は、参
照スペクトル拡散信号発生手段6から発生された参照ス
ペクトル拡散信号と受信LCX3から入力する受信スペ
クトル拡散信号の相関をとり、測定地点の受信信号レベ
ルを出力する。
【0025】列車検知手段8は、列車が居ない場合の相
関手段7の出力レベルをしきい値算出用データとして収
集し、平均値を求める等の方法によりしきい値を算出
し、記憶されたしきい値と相関手段7の出力レベルを比
較して列車の存在を検知する。この時、測定距離制御手
段4が設定した距離が列車検知点までの距離であり、距
離を数mずつずらしながら列車検知を繰り返すことによ
り、検知範囲全域に亙って列車の存在を検知し、検知結
果を距離方向の順番に並べて、メモリ手段9に蓄積す
る。
【0026】列車位置検知手段10は、メモリ手段9に
蓄積された一連のデータから、例えば列車検知ありの測
定点が連続している場合に、その両端の測定点が列車の
先頭および最後尾を示しているとみなして、踏切に一番
近い測定点の距離を列車の現在位置とする等の方法によ
り列車11の現在位置を検知する。列車速度検知手段1
2は、メモリ手段9に蓄積された一連のデータから、例
えば、連続した列車検知ありのデータ群の一番踏切に近
い点を列車の現在位置データとし、列車の現在位置デー
タの経時変化から列車11の速度を算出する等の方法に
より列車11の走行速度を検知する。
【0027】進行方向検知手段13は、メモリ手段9に
蓄積された一連のデータから、例えば、連続した列車検
知ありのデータ群の一番踏切に近い点を列車の現在位置
データとし、列車の現在位置データが時間の経時と共に
増加するか減少するかを判断する等の方法により列車1
1の進行方向を検知する。列車サイズ検知手段14は、
メモリ手段9に蓄積された一連のデータから、例えば連
続した列車検知ありのデータ群の両端の測定点の距離の
差を求める等の方法により列車11の大きさを検知す
る。
【0028】列車識別手段15は、進行方向検知手段1
3と列車サイズ検知手段14の検知結果から、例えば列
車の進行方向が一定であり、列車サイズが所定の大きさ
以上であった場合に列車と判定する等の方法により検知
対象物が列車か列車以外の物体かを識別する。
【0029】ここで、列車識別手段15が、進行方向の
経時変化と列車サイズから列車であることを判断する際
の、その判断基準の一例を図2に示す。図2において、
例えばLCXに沿って2m間隔に測定点を設定した場
合、列車検知手段8の出力が連続して得られた点数がN
点あったとすると、列車サイズ=2×N〔m〕となる。
長さの誤差が±2mあるが、列車と列車以外を区別する
だけなので問題ない。
【0030】また、検知対象の進行方向は、例えば列車
検知手段8の出力が連続して得られた場合に、踏切に近
い側の端の点を仮に列車位置として、直前の列車位置と
の変化から進行方向を推定できる。さらに、列車の速度
が遅くて10秒間の間には位置の変化がなかった場合
は、静止しているとみなして進行方向の変化なしと判断
する。その場合は、列車サイズで列車と列車以外を判断
するから支障ない。
【0031】次に、踏切制御手段16は、列車識別手段
15が検知対象物が列車であると識別した場合に、列車
の位置・速度・進行方向のデータから踏切制御の最適時
機を算出し、踏切棹・踏切警報・踏切信号等の踏切保安
設備を制御する。
【0032】このように、本実施の形態では、接近する
列車の現在位置、走行速度、進行方向、列車サイズ等、
踏切を最適時機に制御するために必要なすべてのデータ
を地上装置のみで検知できるため、旅客列車は勿論不規
則なダィヤで走行する貨物列車や臨時ダイヤで走行する
ことが多い点検・作業用保守用車等に対しても同様に踏
切を最適時機で制御可能で、しかも、列車側の改造が不
要であるため、即座に導入が可能になる。また、地上装
置のみで検知できるため、構成が簡単で保守が容易にな
る。
【0033】また、検知範囲全域に亘って数m間隔で列
車の存在を検知し、列車サィズと進行方向の変化具合か
ら列車を確実に識別するために、誤検知が少なく信頼性
が高い制御が可能になる。
【0034】実施の形態2.図3は、この発明の実施の
形態2による列車接近検知装置を示す構成図である。図
3において、図1と同一符号は同一または相当部分を示
し、その説明を省略する。上記実施の形態1では、列車
識別手段15が検知対象物が列車であると識別した場合
に、踏切制御手段16が列車の位置・速度・進行方向の
データから踏切制御の最適時機を算出し、踏切棹・踏切
警報・踏切信号等の踏切保安設備を制御するようにした
が、図3に示すように、列車識別手段15が検知対象物
が列車以外の物体であると識別した場合に列車停止信号
を発生する列車停止信号制御手段17を追加してもよ
い。この場合、列車識別手段15が、例えば列車サイズ
が所定の大きさ以下であると判定するとか進行方向が一
定しないで右往左往しているので列車ではないと判定す
るとかの方法により、検知対象物が列車以外の物体であ
ると識別した場合に列車停止信号制御手段17が列車停
止信号を発生して列車を緊急停止させる。これにより、
例えば踏切から線路内に人や自動車が誤って進入したよ
うな場合にも、それを検知して踏切に進入する列車を緊
急停止させて踏切事故の発生を未然に防止することがで
きる。
【0035】ここでは、列車サイズと進行方向の検知結
果から列車識別手段15が検知対象が列車か列車以外の
ものかを識別する場合を記したが、列車サイズが所定の
大きさ以上であれば列車サイズ単独により列車と識別し
てもよい。また、列車速度の検知結果を加味して判定精
度を上げてもよい。
【0036】また、ここでは、検知対象が列車以外のも
のであると識別した場合に列車停止信号を出力すると説
明したが、同時に踏切棹、踏切警報、踏切信号等の踏切
保安設備を制御することは言うまでもない。
【0037】このように、本実施の形態は、蓄積された
一連のデータから列車の位置、走行速度、進行方向、列
車サイズを判定し、進行方向の経時変化と列車サイズと
から列車以外の物体であると識別した場合に、列車停止
信号を発生し、列車を緊急停止させるために、踏み切り
から線路内に人や自動車が誤って進入したような場合に
も、踏切事故の発生を未然に防止でき、保安性に優れた
ものとすることができる。
【0038】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、地上
装置のみで軌道上を走行する列車の位置、速度、進行方
向、サイズを検知することにより、検知対象が列車であ
ることを識別した上で、列車が踏切に接近したことを確
実に検知して踏切を最適時機で制御できるために、不測
の事態の発生等により列車の速度が極端に遅くなった場
合や踏切の手前で列車が停止してしまったような場合
に、踏切を閉ざしたままにすることなく適正に開閉制御
できる、周辺地域に受け入れられ易い、高信頼性で高機
能な、保守性の高い列車接近検知方法および装置を提供
することができるという効果がある。また、装置を踏切
の近くに設置しLCX等の漏洩伝送路を線路の両側に設
置するだけなので、工事が簡単でトータルコストが安価
な装置を提供することができるという効果がある。
【0039】また、この発明によれば、検知対象物が列
車以外のものであることを識別して列車停止信号を発生
するために、例えば踏み切りから線路内に人や自動車が
誤って進入したような場合にも、列車停止信号を発生し
て接近中の列車を停止させて踏切事故の発生を未然に防
止できる、保安性に優れた列車接近検知方法および装置
を提供することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による列車接近検知
装置を示す構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1の動作説明に供する
ための図である。
【図3】 この発明の実施の形態2による列車接近検知
装置を示す構成図である。
【図4】 従来の列車接近検知装置を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
1 送信スペクトル拡散信号発生手段、2 送信LC
X、3 受信LCX、4測定距離設定手段、5 遅延手
段、6 参照スペクトル拡散信号発生手段、7相関手
段、8 列車検知手段、9 メモリ手段、10 列車位
置検知手段、11 列車、12 列車速度検知手段、1
3 進行方向検知手段、14 列車サイズ検知手段、1
5 列車識別手段、16 踏切制御手段、17 列車停
止信号制御手段。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軌道上を走行する列車が踏切に接近した
    ことを検知して踏切を制御する列車接近検知方法におい
    て、 踏切を中心に上り下り両方に線路を挟んで平行に複数の
    漏洩伝送路を敷設し、該漏洩伝送路の一方から送信スペ
    クトル拡散信号を空間に放射し、他方で上記放射された
    送信スペクトル拡散信号を受信し、該受信したスペクト
    ル拡散信号に基づいて所定の間隔で列車の存在を検知
    し、該検知結果を距離方向に順番に並べてメモリに蓄積
    し、該蓄積された一連のデータから列車の位置、走行速
    度、進行方向、列車サイズを判定し、進行方向の経時変
    化と列車サイズとから検知対象物が列車であると識別し
    た場合に、該列車の位置・速度情報に基ずき、踏切棹の
    開閉制御、警報制御、踏切信号制御を行うことを特徴と
    する列車接近検知方法。
  2. 【請求項2】 上記蓄積された一連のデータから列車の
    位置、走行速度、進行方向、列車サイズを判定し、進行
    方向の経時変化と列車サイズとから検知対象物が列車以
    外の物体であると識別した場合に、列車停止信号を発生
    し、上記列車を緊急停止させることを特徴とする請求項
    1記載の列車接近検知方法。
  3. 【請求項3】 軌道上を走行する列車が踏切に接近した
    ことを検知して踏切を制御する列車接近検知装置におい
    て、 送信スペクトル拡散信号および参照スペクトル拡散信号
    を発生する送信手段と、 踏切を中心に上り下り両方に線路を挟んで平行に敷設さ
    れ、一方が上記送信手段からの送信スペクトル拡散信号
    を空間に放射し、他方が上記放射された送信スペクトル
    拡散信号を受信する複数の漏洩伝送路と、 上記他方の漏洩伝送路からの受信スペクトル拡散信号と
    上記送信手段からの参照スペクトル拡散信号に基づいて
    所定の間隔で列車の存在を検知する検知手段と、 該検知手段の検知結果を距離方向に順番に並べて蓄積す
    る記憶手段と、 該記憶手段に蓄積された一連のデータから列車の位置、
    走行速度、進行方向、列車サイズを判定する判定手段
    と、 上記進行方向の経時変化と上記列車サイズとから列車を
    識別する列車識別手段と、 上記判定手段および上記列車識別手段の出力に基づい
    て、踏切棹の開閉制御、警報制御、踏切信号制御を行う
    踏切制御手段とを備えたことを特徴とする列車接近検知
    装置。
  4. 【請求項4】 上記送信手段は、送信スペクトル拡散信
    号を発生する送信スペクトル拡散信号発生手段と、列車
    を検出する場所までの距離に対応する遅延時間を発生さ
    せる測定距離制御手段と、上記遅延時間に応じた位相タ
    イミングを持つ参照スペクトル拡散信号を発生する参照
    スペクトル拡散信号発生手段とを有することを特徴とす
    る請求項3記載の列車接近検知装置。
  5. 【請求項5】 上記検知手段は、上記参照スペクトル拡
    散信号発生手段からの参照スペクトル拡散信号と上記他
    方の漏洩伝送路からの受信スペクトル拡散信号の相関を
    とる相関手段と、該相関手段の出力に基づいて列車の存
    在を検知する列車検知手段とを有することを特徴とする
    請求項4記載の列車接近検知装置。
  6. 【請求項6】 上記判定手段は、上記記憶手段に蓄積さ
    れた一連のデータから列車の現在位置を検知する列車位
    置検知手段と、上記記憶手段に蓄積された一連のデータ
    から列車の走行速度を算出する列車速度検知手段と、上
    記記憶手段に蓄積された一連のデータから列車の進行方
    向を検知する進行方向検知手段と、上記記憶手段に蓄積
    された一連のデータから列車の大きさを算出する列車サ
    イズ検知手段とを有することを特徴とする請求項3〜5
    のいずれかに記載の列車接近検知装置。
  7. 【請求項7】 上記列車識別手段が検知対象物を列車以
    外の物体であると識別した場合に列車停止信号を発生す
    る列車停止信号制御手段を備えたことを特徴とする請求
    項3〜6のいずれかに記載の列車接近検知装置。
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