JP2003054383A - ワイパブレード及びワイパ装置 - Google Patents

ワイパブレード及びワイパ装置

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JP2003054383A
JP2003054383A JP2001247321A JP2001247321A JP2003054383A JP 2003054383 A JP2003054383 A JP 2003054383A JP 2001247321 A JP2001247321 A JP 2001247321A JP 2001247321 A JP2001247321 A JP 2001247321A JP 2003054383 A JP2003054383 A JP 2003054383A
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JP
Japan
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wiper
blade
wiper blade
weight
holder member
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Application number
JP2001247321A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Takahashi
浩志 高橋
Naoki Torii
直紀 鳥居
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Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 払拭位置にて異なる曲率を有する払拭面へも
好適に追従することができるワイパブレードを提供す
る。 【解決手段】 払拭面を払拭する長尺状のブレードラバ
ー15は、重力方向に湾曲変形可能なバッキング部材1
4により保持され、そのバッキング部材14の上面側に
は複数のウェイト部材Wが設けられている。ホルダ部材
13は、弾性材料からなり、その長手方向に沿って設け
られた複数のウェイト保持部33にウェイト部材Wをそ
れぞれ隔離して保持している。ホルダ部材13の上壁部
26が車両の走行時の走行風の風上側から風下側に向け
て傾斜した傾斜面26aを有し、該傾斜面26aと払拭
面とのなす角を鋭角に設定している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車のウインドシ
ールドガラス等を払拭するワイパ装置に適用されるワイ
パブレードに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のウインドシールドガラス等を払
拭する車両用ワイパ装置では、ウインドシールドガラス
が曲面ガラスであっても払拭性能が低下することなく確
実に払拭できるように、所謂トーナメント式のワイパブ
レードが一般的に用いられている。
【0003】また、そのトーナメント式のワイパブレー
ドと異なり、所定の剛性を有したバッキング自体を所定
形状に湾曲形成(ガラス曲率に応じた湾曲形状に形成)
させ、レバーを廃止したワイパブレードがある(例えば
特表2001−502638号公報)。この種のワイパ
ブレードは、レバーがないためブレードが低くでき、高
速走行性能(風切音や浮き上がりの発生など)には優れ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のワ
イパブレードにおいては、車両毎に異なるガラス曲率に
追従させるため専用の曲率を有するバッキングを製造し
設定する必要がある。そのため、車両毎又は車種毎に曲
率の異なるバッキングを多数設定しなければならず、標
準化が困難であり、部品管理が煩雑となり、コストも高
くなるという問題点があった。
【0005】また、曲率を設定しても、ガラス面の払拭
エリアはその払拭位置に応じて複雑に曲率が変化するた
め、払拭エリア内で曲率が大きく変化する場合にはバッ
キング曲率は一義的に設定できず、ガラス曲面(払拭
面)への追従性は十分ではなかった。
【0006】本発明は、このような問題点を解消し、払
拭位置にて異なる曲率を有する払拭面へも好適に追従す
ることができるワイパブレード及びワイパ装置を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、ワイパアームの先端に
回動可能に連結されるホルダ部材と、前記ホルダ部材に
保持されるバッキング部材と、前記ホルダ部材に保持さ
れ、前記バッキング部材の上面側に配置される複数のウ
ェイト部材と、前記バッキング部材に保持され、重力方
向に対して傾斜する払拭面を払拭するブレードラバーと
を備え、前記ウェイト部材は、その重量によって重力方
向に前記バッキング部材を湾曲変形せしめ、前記払拭面
に対し前記ブレードラバーを追従湾曲させたことを要旨
とする。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のワイパブレードにおいて、前記ホルダ部材は、弾性材
料からなり、その長手方向に沿って前記複数のウェイト
部材をそれぞれ隔離して保持するウェイト保持部を有し
ていることを要旨とする。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載のワイパブレードにおいて、前記ホルダ部材に
は、前記バッキング部材と前記複数のウェイト部材とを
隔離する干渉防止壁を設けたことを要旨とする。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3
のいずれか1に記載のワイパブレードにおいて、前記ホ
ルダ部材は、縦断面略台形に形成され、その上壁部が車
両の走行時の走行風の風上側から風下側に向けて傾斜し
た傾斜面を有し、該傾斜面と払拭面とのなす角を鋭角に
設定していることを要旨とする。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4
のいずれか1に記載のワイパブレードにおいて、前記ホ
ルダ部材は、連結部材を介して中央部で前記ワイパアー
ムと連結され、前記ウェイト部材は、前記ホルダ部材の
長手方向両端部に配置されていることを要旨とする。
【0012】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5
のいずれか1に記載のワイパブレードにおいて、前記ブ
レードラバーは、幅方向両側に溝部が長手方向に沿って
設けられ、前記バッキング部材は、前記ブレードラバー
の前記溝部にはまり込んで前記ブレードラバーを長手方
向に保持するブレードラバー保持部を有することを要旨
とする。
【0013】請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6
のいずれか1に記載のワイパブレードが連結されるワイ
パアームは、前記払拭面に向けて付勢する付勢手段を備
えていることを要旨とする。
【0014】(作用)請求項1に記載の発明によれば、
ウェイト部材の重さによりバッキング部材は重力方向に
湾曲変形するよう付勢され、払拭面に接触するブレード
ラバーはバッキング部材と共に重力方向に変形するよう
付勢される。これにより、払拭位置にて異なる曲率を有
する払拭面に対しても、ウェイト部材の重力によってバ
ッキング部材が撓み、ブレードラバーが各払拭位置にお
いて刻々と変化する曲率の払拭面にも確実に追従する。
【0015】請求項2に記載の発明によれば、ホルダ部
材は弾性材料からなるため、ウェイト部材によるバッキ
ング部材の湾曲変形を妨げない。ホルダ部材は、その長
手方向に沿って設けられた複数のウェイト保持部にウェ
イト部材をそれぞれ隔離して保持しているため、ウェイ
ト部材同士の衝突干渉を防止する。また、バッキング部
材にはウェイト部材を個々に独立して複数設けるように
したので、1個のウェイト部材が長手方向に長くなって
ブレードラバーの湾曲変形を妨げてしまうことを防止
し、長手方向において容易にブレードラバーを払拭面に
追従させる。
【0016】請求項3に記載の発明によれば、ウェイト
部材とバッキング部材との衝突干渉が防止される。請求
項4に記載の発明によれば、車両の高速走行時にその傾
斜面は気流を受けてその抵抗力の分力をワイパブレード
の払拭方向の力として作用させ、ワイパブレードの浮き
上がりを防止する。
【0017】請求項5に記載の発明によれば、車両用ワ
イパ装置においては、払拭面はワイパブレードの端部に
対応する位置で大きく湾曲しているので、ワイパアーム
によってワイパブレードを中央部で支持することで両端
を自由端とし、少なくともその両端部にウェイト部材を
配置することで、追従困難なワイパブレードの両端部を
払拭面へ押圧し、十分な追従性を確保することができ
る。
【0018】請求項6に記載の発明によれば、バッキン
グ部材のブレードラバー保持部からブレードラバーを抜
き取ることによって容易にブレードラバーのみを交換で
きる。これによって、消耗品であるブレードラバーのみ
の交換ができるので経済的であり、取り外したブレード
ラバーがゴム材のみで金属等の異質材を含まないので分
別や再利用が容易である。
【0019】請求項7に記載の発明によれば、ワイパア
ームの付勢手段によってワイパアームを払拭面に押圧
し、払拭面の曲率変化への追従をウェイト部材による重
力で補完することで、ウェイト部材自体も軽量のもので
済み、ワイパアームの付勢手段も小さな付勢力のもので
足りる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図1〜図14に従って説明する。図1(a)は本
実施形態のワイパブレードの要部平面図である。図1
(b)は同じくワイパブレードの要部正面図である。図
1(c)は同じくワイパブレードの要部底面図である。
図2は同じくワイパブレードの要部分解斜視図である。
図3は図1(a)のA−A線断面図である。図4は図1
(b)のB−B線断面図である。図5は図3のC−C線
断面図である。図6は図1(a)のD−D線断面図であ
る。
【0021】ワイパブレード10は、ワイパアーム11
に連結される連結部材12と、該連結部材12に連結さ
れるホルダ部材13と、該ホルダ部材13により保持さ
れるバッキング部材14及び複数のウェイト部材Wと、
そのバッキング部材14により保持されるブレードラバ
ー15とを備えている。ホルダ部材13の両端にはキャ
ップ部材16が嵌合されている。このワイパブレード1
0は、ワイパアーム11に設けられた付勢手段としての
バネ(図示せず)によりブレードラバー15が払拭面
(図示せず)に向けて付勢されている。なお、その払拭
面は重力方向に対して傾斜し、その傾斜角度は例えば5
5°〜70°の範囲内である。
【0022】前記ワイパアーム11は、その基端がワイ
パ装置の駆動源と駆動連結され(図示せず)、その先端
が図3に示すように略180°に折り曲げられた鈎状に
形成され、その先端に回動軸(リベット)17を介して
連結部材12が回動可能に連結されている。
【0023】前記連結部材12は、図4に示すように、
縦断面略U字状に形成され、図3に示すように、両壁部
12a,12b(図3において片側壁部12aのみ示
す)の長手方向の略中央位置に前記リベット17が貫挿
する貫通孔12cがそれぞれ設けられている。そして、
リベット17は、図4に示すように、連結部材12の右
壁部12aの外側から該壁部12aの貫通孔12cを貫
挿し、左壁部12bの貫通孔12cを貫挿して該壁部1
2bの外側へ突出する突出部分をカシメることにより連
結部材12に固定される。また、連結部材12は、その
底部12dの長手方向両端部に前記ホルダ部材13が2
つのリベット19にて固着されている。
【0024】前記ホルダ部材13は、図1(a)(b)
及び図3に示すように、中央部としての中央連結部20
と、該中央連結部20の両端から延設された長手方向両
端部としての第1及び第2カバー部21,22とを備
え、弾性材料としての合成樹脂にて一体に成形されてい
る。
【0025】前記中央連結部20は、前記連結部材12
よりやや長く、図4に示すように、縦断面略四角形の筒
状に形成されている。また、中央連結部20は、その下
壁部20aの中央に長手方向に延びる開口部20bが設
けられ、図3及び図4に示すように、その上壁部20c
が金属製固定板23とで前記バッキング部材14を挟持
するよう前記リベット19にて連結部材12に固着され
ている。
【0026】前記第1カバー部21と第2カバー部22
は、同じ形状に形成され、前記中央連結部20に対して
対称的に設けられている。第1及び第2カバー部21,
22は、図5に示すように、左右壁部24,25と上下
壁部26,27を有する縦断面略台形筒状に形成されて
いる。左壁部24と右壁部25とは、前記中央連結部2
0の両側壁間距離と同じ距離を離間して互いに平行し、
共に下壁部27と直交している。図5に示すように、上
壁部26は、左右壁部24,25に対して傾斜して形成
されている。この上壁部26は、その外表面26aが車
両の走行時の走行風の風上側から風下側に向けて傾斜
し、傾斜面としての外表面26aと払拭面とのなす角α
を鋭角に設定している。
【0027】上壁部26の右壁部25側には、上方へ突
出する凸部26bが設けられている。図2に示すよう
に、その凸部26bは、第1及び第2カバー部21,2
2の長手方向の両外端部にキャップ部材16を組み付け
る所定範囲を除いて第1及び第2カバー部21,22の
長手方向に沿って設けられている。
【0028】下壁部27は、前記中央連結部20の下壁
部20aの延長部となるよう連続感を持たせて形成さ
れ、その幅方向中央部に前記開口部20bと同じ幅の開
口部27aが第1及び第2カバー部21,22の筒体の
長手方向に沿って全体に亘って設けられている。
【0029】前記左壁部24と右壁部25との内側面に
は、内方へそれぞれ突出する一対の干渉防止壁28,2
9が前記下壁部27に平行な面で設けられている。その
干渉防止壁28,29は、それぞれの下面から下壁部2
7の上面までの距離が同じに設定されている。また、干
渉防止壁28,29は、同じ厚さと幅にて第1及び第2
カバー部21,22の筒体の長手方向に沿って全体に亘
って設けられている。そして、その干渉防止壁28,2
9により第1及び第2カバー部21,22の筒内は上下
2つの部分に区画され、本実施形態では、干渉防止壁2
8,29と下壁部27との間の下部分をバッキング保持
部30としている。
【0030】さらに、前記左壁部24と右壁部25との
内側面には、内方へそれぞれ突出する分割壁31,32
が設けられている。その分割壁31,32は、同じ厚さ
と幅にて干渉防止壁28,29と上壁部26との間に前
記干渉防止壁28,29に垂直に設けられている。分割
壁31,32は、第1及び第2カバー部21,22の筒
体の長手方向に亘って等間隔複数対設けられている。そ
の複数対の分割壁31,32は干渉防止壁28,29と
上壁部26との間の上部分を複数の小空間に分割し、本
実施形態では、それらの小空間をウェイト保持部33と
している。つまり、第1及び第2カバー部21,22の
筒内には、長手方向に沿って全体に亘って複数のウェイ
ト保持部33が形成されている。
【0031】なお、本実施形態では、前記干渉防止壁2
8と干渉防止壁29との対向面間の距離及び前記分割壁
31と分割壁32との対向面間の距離を、共に前記開口
部27aの幅(つまり開口部20bの幅)と同じに設定
している。
【0032】一方、前記バッキング部材14は、前記中
央連結部20に保持される複数の高背部14a(図3、
図4及び図9に示す)と、前記第1及び第2カバー部2
1,22のバッキング保持部30に保持される複数の低
背部14b(図3、図5及び図9に示す)とを備えてい
る。各高背部14aと各低背部14bは、図3及び図8
に示すように、同じ幅及び長さにてワイパブレード10
の長手方向に沿って等間隔に形成されている。各高背部
14aは、図3及び図9に示すように、各低背部14b
より高く形成されている。各高背部14a同士、各低背
部14b同士、及び高背部14aと低背部14bは、ワ
イパブレード10の長手方向に伸びる連結片14cにて
一体に連結されている。そして、バッキング部材14
は、その連結片14cにおいて剛性が低く、連結片14
cの厚さ方向(重力方向)に湾曲変形可能に形成されて
いる。また、各高背部14a及び各低背部14bには、
ブレードラバー保持部としての2つの爪片14dが対称
的に折曲成形されている。両爪片14dの先端間には案
内溝14eが形成されている。さらに、図3及び図14
に示すように、バッキング部材14の両端部における低
背部14bには、それぞれ係止孔14fが設けられてい
る。なお、本実施形態では、バッキング部材14は、図
7に示すような一枚の可撓性の金属薄板Kにて図8及び
図9に示すように折曲成形されている。
【0033】前記ブレードラバー15は、ゴムからな
り、ブレード取付部15aとガラス払拭部15bとを備
え、長尺状に成形されている。ブレード取付部15a
は、幅方向両側に溝部15cが長手方向に沿って設けら
れ、縦断面略エ字状に形成されている。ガラス払拭部1
5bは、縦断面略三角形に形成されている。なお、図4
〜図6に示すように、前記溝部15cの縦方向幅が前記
バッキング部材14の爪片14dの厚さとほぼ同じに設
定され、両溝部15cの底面間距離が前記両爪片14d
の先端間の間隔(つまり前記案内溝14eの水平方向
幅)とほぼ同じに設定されている。また、ブレードラバ
ー15の長さが前記バッキング部材14の長さと同じ設
定されている。
【0034】前記キャップ部材16は、図2、図12及
び図13に示すように、略有底筒状に形成され、筒体部
16aと、底部16bと、該底部16bの内面から立設
された爪部16c(図2、図3、図11及び図14に示
す)とを備えている。前記筒体部16aは、前記第1及
び第2カバー部21,22の端部とほぼ同じ縦断面形状
に形成され、第1及び第2カバー部21,22の端部の
外形寸法と同じ内形寸法を有している。図10に示すよ
うに、筒体部16aの下壁部16dは開口され、その開
口部16eの幅が前記下壁部27の開口部27aとほぼ
同じに設定されている。前記爪部16cは、その先端下
面に前記下壁部16dに向けてテーパ状突起16fが設
けられている。
【0035】前記ウェイト部材Wは、金属材料からな
り、前記ウェイト保持部33に対応した形状に形成され
ている。そして、各ウェイト保持部33内にそれぞれウ
ェイト部材Wを保持させ、中央連結部20の筒内に各高
背部14aを配置し第1及び第2カバー部21,22の
バッキング保持部30に各低背部14bをそれぞれウェ
イト保持部33の下側(ウェイト部材Wの重力又はワイ
パブレード使用状態で少なくともウェイト部材Wの重力
の分力が作用する側)に来るよう配置させる。図3に示
すように、バッキング部材14を高背部14aにおいて
固定板23と中央連結部20の上壁部20cとで挟持し
ながらリベット19にてホルダ部材13とともに連結部
材12に固着させる。次に、ブレードラバー15を、そ
の両溝部15cにそれぞれバッキング部材14の案内溝
14eの両側に長手方向に整列して成形された複数の爪
片14dがはまり込むようバッキング部材14の長手方
向に保持させる。最後に、図11〜図13に示すよう
に、第1及び第2カバー部21,22の外端部にそれぞ
れキャップ部材16を嵌合し、図3及び図14に示すよ
うに、前記爪部16cのテーパ状突起16fをバッキン
グ部材14両端の係止孔14fに引っかかる。
【0036】以下、本実施形態のワイパブレード10の
特徴を記載する。 (1) 払拭面を払拭する長尺状のブレードラバー15
は、ウェイト部材Wの重量によって重力方向又はその分
力方向に湾曲変形可能なバッキング部材14により保持
され、そのバッキング部材14の上面側には複数のウェ
イト部材Wが設けられている。従って、ウェイト部材W
は、その重量によって重力方向又はその分力方向にバッ
キング部材14を湾曲変形せしめ、払拭面に対してブレ
ードラバー15を追従湾曲させる。これにより、払拭エ
リア内の各払拭位置において刻々と変化する曲率の払拭
面に対しても、ウェイト部材Wの重力によってバッキン
グ部材14が払拭面方向に撓み、ブレードラバー15を
払拭面に追従させることができる。もちろん、曲率の異
なる他の払拭面に適用しても自在に追従することができ
る。その結果、異なる車種又は異なる払拭面曲率の車両
に対して一種のワイパブレード10にて対応できるた
め、ワイパブレード10の標準化及びコストダウンを図
ることができる。
【0037】また、この構造では、トーナメント式のブ
レードのようにレバーがないので、ワイパブレード10
の高さを低くすることができ、高速走行時の払拭性能も
優れている。
【0038】(2) ホルダ部材13は弾性材料からな
るため、ウェイト部材Wによるバッキング部材14の湾
曲変形を妨げない。また、ホルダ部材13は、その長手
方向に沿って設けられた複数のウェイト保持部33にウ
ェイト部材Wをそれぞれ隔離して保持しているため、ウ
ェイト部材W同士間の衝突干渉による異音発生を防止す
ることができる。さらに、バッキング部材14にはウェ
イト部材Wを個々に独立して複数設けるようにしたの
で、1個のウェイト部材Wが長手方向に長くなってワイ
パブレード10の湾曲変形を妨げてしまうことを防止
し、払拭面に対する追従性を向上できる。
【0039】(3) ホルダ部材13には、バッキング
部材14と複数のウェイト部材Wとを隔離する干渉防止
壁28,29を設けた。従って、ウェイト部材Wとバッ
キング部材14との衝突干渉による異音発生等を防止す
ることができる。
【0040】(4) ホルダ部材13の上壁部26が車
両の走行時の走行風の風上側から風下側に向けて傾斜し
た傾斜面26aを有し、該傾斜面26aと払拭面とのな
す角αを鋭角に設定している。従って、車両の高速走行
時にこの傾斜面26aは気流を受けてその抵抗力の分力
をワイパブレード10の払拭方向の力として作用させ、
ワイパブレード10の浮き上がりを防止することができ
る。
【0041】(5) ホルダ部材13は、連結部材12
を介して中央連結部20でワイパアーム11と連結され
ている。従って、車両用ワイパ装置においては、払拭面
はワイパブレード10の端部に対応する位置で大きく湾
曲しているので、ワイパアーム11によってワイパブレ
ード10を中央部で支持することで両端を自由端とし、
少なくともその両端部にウェイト部材Wを配置すること
で、追従困難なワイパブレード10の両端部を払拭面へ
押圧し、十分な追従性を確保することができる。
【0042】(6) ブレードラバー15は、そのブレ
ード取付部15aの幅方向両側に溝部15cが長手方向
に沿って設けられ、バッキング部材14は、案内溝14
eの両側にの長手方向に整列して形成された複数の爪片
14dをブレードラバー15の溝部15c内にはまり込
んで該ブレードラバー15を長手方向に保持している。
従って、バッキング部材14の案内溝14eからブレー
ドラバー15を抜き取ることによって容易にブレードラ
バー15のみを交換することができる。これによって、
消耗品であるブレードラバー15のみ交換できるので経
済的であり、取り外したブレードラバー15がゴム材の
みで金属等の異質材を含まないので分別や再利用が容易
である。
【0043】(7) ワイパブレード10は、ワイパア
ーム11に設けられた付勢手段としてのバネにより払拭
面に向けて付勢されている。従って、ワイパアーム11
の付勢手段によってワイパアーム11を払拭面に押圧
し、払拭面の曲率変化への追従をウェイト部材Wによる
重力で補完することで、ウェイト部材W自体も軽量のも
ので済み、ワイパアーム11の付勢手段も小さな付勢力
のもので足りる。その結果、ワイパアーム11を低剛性
の構成として設計でき、比較的安価なワイパ装置を得る
ことができる。
【0044】なお、本発明の実施の形態は、以下のよう
に変更されてもよい。 ○ 第1及び第2カバー部21,22を、中央連結部2
0に対して非対称的に異なる長さにて形成してもよい。
【0045】○ 払拭すべく払拭面の曲率に応じて第1
及び第2カバー部21,22の一部分(例えば先端側)
だけにウェイト保持部33を配置してもよい。この場
合、無駄なウェイト部材Wを省略でき、ワイパブレード
10のコスト低減を図ることができる。
【0046】○ ウェイト部材Wをウェイト(金属)粉
末が混練された高比重樹脂材料から成形してもよい。 ○ ウェイト部材Wをホルダ部材13内にインサート成
形してもよい。
【0047】○ ホルダ部材13を3つ以上のリベット
19にて連結部材12に固定してもよい。 ○ 固定板23を高剛性樹脂材料からなるものにて実施
してもよい。
【0048】
【発明の効果】請求項1〜6に記載の発明によれば、払
拭エリア内の各払拭位置において刻々と変化する曲率の
払拭面へ好適に追従することができるワイパブレードを
提供できる。
【0049】請求項7に記載の発明によれば、安価なワ
イパ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るワイパブレードの全体構成を示
し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面
図。
【図2】 本実施形態のワイパブレードの要部分解斜視
図。
【図3】 図1(a)のA−A線断面図。
【図4】 図1(b)のB−B線断面図。
【図5】 図3のC−C線断面図。
【図6】 図1(a)のD−D線断面図。
【図7】 バッキング部材を成形する金属薄板の平面
図。
【図8】 バッキング部材の平面図。
【図9】 バッキング部材の正面図。
【図10】図3のE−E線断面図。
【図11】図10のF−F線断面図。
【図12】図10のG−G線断面図。
【図13】図10のH−H線断面図。
【図14】図10のI−I線断面図。
【符号の説明】
10…ワイパブレード、11…ワイパアーム、12…連
結部材、13…ホルダ部材、14…バッキング部材、1
4d…ブレードラバー保持部としての爪片、15…ブレ
ードラバー、15c…溝部、20…中央部としての中央
連結部、21,22…長手方向端部としての第1及び第
2カバー部、26…上壁部、26a…傾斜面としての外
表面、28,29…干渉防止壁、33…ウェイト保持
部、W…ウェイト部材。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイパアーム(11)の先端に回動可能
    に連結されるホルダ部材(13)と、 前記ホルダ部材(13)に保持されるバッキング部材
    (14)と、 前記ホルダ部材(13)に保持され、前記バッキング部
    材(14)の上面側に配置される複数のウェイト部材
    (W)と、 前記バッキング部材(14)に保持され、重力方向に対
    して傾斜する払拭面を払拭するブレードラバー(15)
    とを備え、 前記ウェイト部材(W)は、その重量によって重力方向
    に前記バッキング部材(14)を湾曲変形せしめ、前記
    払拭面に対し前記ブレードラバー(15)を追従湾曲さ
    せたことを特徴とするワイパブレード。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のワイパブレードにおい
    て、 前記ホルダ部材(13)は、弾性材料からなり、その長
    手方向に沿って前記複数のウェイト部材(W)をそれぞ
    れ隔離して保持するウェイト保持部(33)を有してい
    ることを特徴とするワイパブレード。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のワイパブレー
    ドにおいて、 前記ホルダ部材(13)には、前記バッキング部材(1
    4)と前記複数のウェイト部材(W)とを隔離する干渉
    防止壁(28,29)を設けたことを特徴とするワイパ
    ブレード。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1に記載のワ
    イパブレードにおいて、 前記ホルダ部材(13)は、縦断面略台形に形成され、
    その上壁部(26)が車両の走行時の走行風の風上側か
    ら風下側に向けて傾斜した傾斜面(26a)を有し、該
    傾斜面(26a)と払拭面とのなす角(α)を鋭角に設
    定していることを特徴とするワイパブレード。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1に記載のワ
    イパブレードにおいて、 前記ホルダ部材(13)は、連結部材(12)を介して
    中央部(20)で前記ワイパアーム(11)と連結さ
    れ、前記ウェイト部材(W)は、前記ホルダ部材(1
    3)の長手方向両端部(21,22)に配置されている
    ことを特徴とするワイパブレード。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1に記載のワ
    イパブレードにおいて、 前記ブレードラバー(15)は、幅方向両側に溝部(1
    5c)が長手方向に沿って設けられ、前記バッキング部
    材(14)は、前記ブレードラバー(15)の前記溝部
    (15c)にはまり込んで前記ブレードラバー(15)
    を長手方向に保持するブレードラバー保持部(14d)
    を有することを特徴とするワイパブレード。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか1に記載のワ
    イパブレード(10)が連結されるワイパアーム(1
    1)は、前記払拭面に向けて付勢する付勢手段を備えて
    いることを特徴とするワイパ装置。
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