JP2003054268A - 燃料タンクの開口部構造及びその開口部構造を有する燃料タンクの製造方法 - Google Patents
燃料タンクの開口部構造及びその開口部構造を有する燃料タンクの製造方法Info
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Abstract
ンクに関し、開口部において樹脂部材を介して燃料が透
過することを確実に防止すると共に、開口部に対し適切
に環状部材を一体的に結合し得るようにする。 【解決手段】 外層Po、内層Pi及び中間層Bを有す
る樹脂部材をブロー成形することによって燃料タンク本
体1を形成すると共に、開口部1hを一体的に形成す
る。開口部にて燃料タンク本体の外方に延出する筒状部
1eと、この筒状部の先端から開口部を拡径する方向に
折曲部1bが延出し開口部の開口面に平行な外面を有す
る重合部1dを形成する。そして、重合部1dの一部を
圧縮して圧縮部1cを形成すると共に、圧縮部に当接す
る部分に凹部2cを形成し、この凹部に、樹脂部材の一
部を導入して環状部材2を開口部に一体的に結合する。
Description
部構造及びその開口部構造を有する燃料タンクの製造方
法に関し、特に複数の層を有する樹脂部材をブロー成形
して燃料タンク本体を形成すると共に、開口部を一体的
に形成する燃料タンクの開口部構造及びその製造方法に
係る。
ては、樹脂化が進み、樹脂部材をブロー成形して燃料タ
ンク本体を形成すると共に、開口部を一体的に形成する
方法が普及し、所望の構造の開口部を有する樹脂製の燃
料タンクが普及している。このような燃料タンクの開口
部構造に関しては、例えば実開平4−7925号公報に
開示されており、その第3図に従来の構造が記載され、
その第1図に開口周壁の高さを抑えた構造が記載されて
いる。同公報においては、タンク本体に接合した蓋取付
基部にナット等の係合部を設け、これにボルト等の係合
部品を係合させて蓋をタンク本体に固定する構造とする
ことにより、限られた全高に対して十分大きな容量を確
保し得るとしている。また、特許第2906701号公
報にも従来技術として上記公報に記載のものと同様の構
造が記載されている。
しては、例えば実開昭61−83509号公報に記載の
ように複数の層を有する樹脂部材が用いられている。同
公報には、接着剤層を介して複数枚の構成材を張り合わ
せた多層の板部材を用いた多層ブロー成形タンクが開示
されている。
509号公報に記載のように、樹脂製の燃料タンクを製
造する場合には、複数の層を有する樹脂部材が用いられ
る。これは、燃料タンクとしての強度を保持する高密度
ポリエチレン等の強度保持部材と、燃料の透過を防止す
るバリア材とを接着剤等によって接合したもので、この
樹脂部材をブロー成形することによって燃料タンクが形
成され、開口部も同時に形成される。そして、開口部は
前掲の公報に記載のように蓋体で覆うことになるが、開
口部の端面は複数の層がタンク本体内に露呈する場合が
ある。この場合には、樹脂部材の最外層の強度保持部材
を介して燃料が外部に漏洩するおそれがある。
は、パッキンを介装してボルト等の係合部品で結合する
ことが提案されているが、蓋体の接合に際し、別途シー
ル性の高いパッキンやボルト等が必要となる。しかも、
透過防止機能に優れたパッキンを用いたとしても、樹脂
部材の最外層を介した燃料の漏洩が懸念される。
燃料が透過することを確実に防止し得る構造とすること
が望まれるが、樹脂部材による開口部の構造の改良に加
え、蓋体との接合を適切に行い、更には必要に応じてシ
ール部材を保持し得る環状部材を一体的に接合すること
が必要となる。
部材で形成する燃料タンクに関し、開口部において樹脂
部材を介して燃料が透過することを確実に防止すると共
に、開口部に対し適切に環状部材を一体的に結合し得る
燃料タンクの開口部構造を提供することを課題とする。
材をブロー成形して燃料タンク本体を形成すると共に、
開口部を一体的に形成する燃料タンクの製造方法におい
て、燃料の透過防止を確実に行ない得る開口部構造を有
すると共に、開口部に対し適切に環状部材を一体的に結
合し得る燃料タンクの製造方法を提供することを別の課
題とする。
め、本発明の燃料タンクの開口部構造は、請求項1に記
載のように、複数の層を有する樹脂部材で形成する燃料
タンク本体に開口部を一体的に形成して成る燃料タンク
の開口部構造において、前記開口部にて前記燃料タンク
本体外方に延出する筒状部と、該筒状部の先端から前記
開口部を拡径する方向に折曲部が延出し前記開口部の開
口面に平行な外面を有する重合部と、該重合部の少くと
も一部を前記開口面に垂直な方向に圧縮した圧縮部と、
前記開口部を囲繞し、少くとも前記圧縮部に当接する段
部を内側に形成すると共に、該段部に凹部を形成し、該
凹部に、前記開口部を構成する樹脂部材の一部を導入し
て前記開口部に一体的に結合して成る環状部材とを備え
ることとしたものである。前記凹部は、前記環状部材の
前記樹脂部材との当接面に形成するのであればその形状
及び方向は問わず、当接面からその裏面に連通する連通
孔としてもよい。
部材は、前記凹部に重合するように形成したリブを具備
したものとしてもよい。前記圧縮部は、前記筒状部に対
し前記開口部の径方向外側に位置する環状溝を構成する
こととしてもよい。そして、前記環状溝にシール部材を
配設するとよい。
請求項3に記載のように、複数の層を有する樹脂部材を
ブロー成形して燃料タンク本体を形成すると共に、開口
部を一体的に形成する燃料タンクの製造方法において、
段部を内側に形成すると共に該段部に凹部を形成して成
る環状部材を、前記開口部を形成すべき部分を囲繞する
ように配置した状態でブロー成形を行ない、前記環状部
材の内側に前記筒状部を形成し、前記筒状部の前記環状
部材に囲繞されない先端部を径方向外側に膨出させた
後、膨出部を圧縮して前記開口部の径方向外側で折曲す
る折曲部を形成すると共に、前記開口部の開口面に平行
な外面を有する重合部を形成し、該重合部の少くとも一
部を圧縮して圧縮部を形成すると共に、前記開口部を構
成する樹脂部材の一部を前記環状部材の凹部に導入して
前記環状部材を前記開口部に一体的に結合することとし
たものである。
を図面を参照して説明する。図1は本発明の燃料タンク
の開口部構造の一実施形態を示すもので、その一部の断
面を図2に示している。本実施形態の燃料タンクは、少
くとも外層、内層及び中間層を有する樹脂部材をブロー
成形することによって燃料タンク本体1が形成されると
共に、開口部1hが一体的に形成されるが、製造方法に
ついては後述する。
図1及び図2に示すように、開口部1hにて燃料タンク
本体1の外方に延出する筒状部1eと、この筒状部1e
の先端から開口部1hを拡径する方向に折曲部1bが延
出し開口部1hの開口面Shに平行な外面を有する重合
部1dが形成されている。そして、重合部1dの一部が
圧縮され、圧縮部1cが形成されている。尚、図1にお
いては燃料タンク本体1を構成する樹脂部材のハッチン
グを省略している。
体1を構成する樹脂部材は、強度保持部材で形成された
外層Po及び内層Piとの間に、バリア材で形成された
中間層Bが介装され、これらが接着性樹脂で接合された
複数の層を有する多層構造の樹脂部材である。本実施形
態で用いられる強度保持部材としては、超高分子量(高
密度)ポリエチレンが用いられ、バリア材としては、例
えばEVOH(エチレンとビニルアルコールが共重合し
た樹脂)が用いられる。尚、本発明においてはこれらの
材料を限定するものではなく、バリア材としては、ガソ
リン等の燃料の透過を確実に防止し得るガスバリア性を
有する材料であれば、どのようなものでもよい。
は内側(開口側)に折曲されているので、仮に燃料が内
層Piを透過しても折曲部1bのバリア層Bで適切に遮
断される。特に、中間層Bの最外側が圧縮部1cに位置
するように構成されており、圧縮部1cにおける外層P
oの厚さは筒状部1eのそれに比し、かなり薄く形成さ
れている。このように、外層Poの厚さは圧縮部1cで
薄くなっており、流路が狭くなっているので、燃料が開
口端面1pから透過する際の抵抗となる。これに対し、
圧縮部1cを有さない開口部構造においては、多層構造
の樹脂部材の開口端面(図2の1pに相当)がそのまま
外部空間と連通し得るので、たとえ蓋体4と固定部材5
との間にシール部材(図2の3に相当)が配設されたと
しても、外層Poを介して燃料が透過するおそれがあ
る。本実施形態では、理論的には、開口端面1p側から
外層Poを介して、しかも圧縮部1cの薄い部分を介し
て折曲部1bに到達し得ることになるが、実際には極く
僅かであり実質的に無視し得る量である。
折曲部1bから筒状部1eの外側面と平行に延出する立
壁部1kが形成されている。これにより、立壁部1kの
内側の圧縮部1cに環状溝が形成される。尚、図3に示
すように、立壁部1kを設けることなく、圧縮時に形成
される段差を圧縮部1cとしてそのまま外方に開放する
構造としてもよい。
ように配置され、燃料タンク本体1を構成する樹脂部材
で形成された開口部1hに固着されている。環状部材2
も樹脂製で、その内側が筒状部1eの外側面に当接し、
上端面が圧縮部1cの下面に当接すると共に、折曲部1
bに当接(本実施形態では、更に立壁部1kに当接)す
るように、段部2dが内側に形成されている。環状部材
2の詳細な構造は、図4乃至図6に示す通りであり、軸
方向の一方の端面(図5及び図6の下側端面)に環状の
凹部2rが形成され、外側面には螺子部2sが形成され
ている。
ように、環状部材2の円周に沿って所定間隔毎に、段部
2dに複数の凹部(代表して2cで表す)が形成されて
おり、後述するように筒状部1e及び重合部1dの成形
時に樹脂部材が凹部2c内に侵入し、環状部材2が筒状
部1eに対して回転しないように固定されている。ま
た、図4及び図5に示すように、環状部材2の円周に沿
って所定間隔毎に、段部2dの隅に複数のリブ(代表し
て2eで表す)が形成されている。これら凹部2c及び
リブ2eは図4及び図6に示すものに限らず、図10乃
至図19を参照して後述するように種々の態様がある。
尚、図4及び図6に示す凹部2fは、蓋体3に設けられ
た回転阻止用の係合部材(図示せず)を収容するもので
ある。
て、本実施形態の圧縮部1cは環状溝を構成し、これに
図1に示すようにゴム等の環状のシール部材3が収容さ
れ、その上に蓋体4が載置された後、内側に螺子部を有
する環状の固定部材5が装着される。而して、固定部材
5が環状部材2の螺子部2sに螺合されると、蓋体4が
シール部材3を介して圧縮部1cの上面に密着するよう
に固定される。このとき、環状部材2は前述のように筒
状部1eに対して回転しないように固定されているの
で、固定部材5を螺合する際に回転することはない。
構造においては、構造的に燃料タンク内の燃料が外部と
連通し得る部分は、シール部材3と蓋体4及び圧縮部1
cとの当接部、並びに多層構造の樹脂部材のうちの外層
Poであって、圧縮部1cにて薄く形成された部分のみ
となり、特に、中間層Bの最外側が圧縮部1cに位置す
るように構成されており、流路が狭くなっているので、
燃料の透過を確実に防止することができる。加えて、圧
縮部1cの底面は圧縮によって面粗度が向上し滑らかな
面となっているので良好なシール性を確保することがで
きる。
ンクの製造に供する金型の作動を説明するもので、金型
D1は図7の上下方向に移動可能に支持され、金型D2
は図7の左右方向に移動可能に支持されている。金型D
1の内側には凸部D1pが形成され、金型D2の内側に
は凹部D2rが形成されている。凸部D1pは図2に示
す圧縮部1cを形成し得る形状に形成され、凹部D2r
は環状部材2の螺子部2sを収容し得る形状に形成され
ている。尚、図7においては、燃料タンク本体1の開口
部1hは成形後の状態を示している。
程の一例を説明するもので、先ず図8の成形工程におい
て、環状部材2が金型D2の凹部D2r内に配置された
後に、前述の多層構造(本実施形態では三層)の樹脂部
材で構成された多層パリソンPTが金型D1,D2内に
配置される。そして、別途、連通管(図示せず)を介し
て、多層パリソンPTの内側に空気圧又は液圧が付与さ
れる。
液圧が付与されつつ、金型D1が金型D2に対して摺動
し、図8に白抜き矢印で示すように環状部材2方向に駆
動される。この結果、図8に示すように多層パリソンP
Tが膨出すると共に、環状部材2に当接する部分の膨出
が抑制されて筒状部1eが形成される。更に、図9に示
すように、折曲部1b及び重合部1dが良好な形状精度
で形成される。また、金型D1の凸部D1pによって重
合部1dが圧縮されて圧縮部1cが形成されると共に、
立壁部1kが延出形成される。このとき、環状部材2の
段部2dの隅に形成された複数のリブ2e間及び凹部2
c内に樹脂部材が充填されるので、環状部材2が筒状部
1eに対して回転しないように固定される。尚、このと
き蓋部1gも形成されるが、これは後に除去される。
の実施形態に比し、環状部材2の段部2dには特にリブ
を設けることなく、段部2dの隅を滑らかな曲面2vに
形成すると共に、この曲面2vに凹部2cを形成するこ
ととしたものである。また、図12及び図13は、図1
0及び図11に記載の凹部2cに代えて、複数の連通孔
(代表して2hで表す)を形成することとしたものであ
る。
11に記載の凹部2cと図12及び図13に記載の連通
孔2hを組み合わせて、段差のある中空部を有する連通
孔2jとしたものである。また、図16及び図17は、
図10及び図11に記載の凹部2cが環状部材2の軸方
向に形成されているのに対し、径方向に凹部2kを形成
することとしたものである。
6の実施形態に比し、環状部材2の段部2dの隅を滑ら
かな曲面に形成すると共に、この曲面に複数の連通孔
(代表して2hで表す)を形成することとしたものであ
る(図18及び図19にはこのうち1個のみを示してい
る)。加えて、各連通孔2hには、これを跨ぐようにリ
ブ2tが形成されており、このリブ2tは、本発明にい
う、凹部に重合するように形成したリブを構成する。
19に記載のように凹部2c,2k、連通孔2h,2
j、及び/又はリブ2e,2tが形成されており、これ
らの凹部2c、連通孔2h,2jに、樹脂部材の一部が
進入し、及び/又はリブ2e,2t間に進入するので、
環状部材2は燃料タンクの開口部(図1の1h)に一体
的に結合される。
で以下の効果を奏する。即ち、本発明の燃料タンクの開
口部構造においては、請求項1に記載のように、複数の
層を有する樹脂部材で形成する燃料タンク本体に開口部
を一体的に形成し、この開口部にて燃料タンク本体外方
に延出する筒状部と、該筒状部の先端から開口部を拡径
する方向に折曲部が延出し開口部の開口面に平行な外面
を有する重合部と、該重合部の少くとも一部を開口面に
垂直な方向に圧縮した圧縮部と、開口部を囲繞し、少く
とも圧縮部に当接する段部を内側に形成すると共に、該
段部に凹部を形成し、該凹部に、開口部を構成する樹脂
部材の一部を導入して開口部に一体的に結合して成る環
状部材とを備えたものであるので、開口部において樹脂
部材を介して燃料が透過するのを確実に防止することが
できる。しかも、環状部材が開口部に一体的に結合され
るので、重合部が適切に支持されて剛性が増大し、良好
なシール性を確保することができる。
部構造においては、環状部材が、凹部に重合するように
形成したリブを備えているので、一層確実に結合するこ
とができる。
請求項3に記載のように、複数の層を有する樹脂部材を
ブロー成形して燃料タンク本体を形成すると共に、開口
部を一体的に形成する方法において、段部を内側に形成
すると共に該段部に凹部を形成して成る環状部材を、開
口部を形成すべき部分を囲繞するように配置した状態で
ブロー成形を行ない、環状部材の内側に筒状部を形成
し、筒状部の環状部材に囲繞されない先端部を径方向外
側に膨出させた後、膨出部を圧縮して開口部の径方向外
側で折曲する折曲部を形成すると共に、開口部の開口面
に平行な外面を有する重合部を形成し、該重合部の少く
とも一部を圧縮して圧縮部を形成すると共に、開口部を
構成する樹脂部材の一部を環状部材の凹部に導入して環
状部材を開口部に一体的に結合することとしているの
で、圧縮部に平滑な面が形成されるだけでなく、圧縮部
における樹脂部材の厚さが薄く形成されるので、開口部
において樹脂部材を介して燃料が透過するのを確実に防
止し、良好なシール性を有する開口部構造とすることが
できる。しかも、適切な結合状態で環状部材を開口部に
一体的に成形することができるので、良好なシール性を
有し、燃料の透過防止を適切且つ確実に行ない得る開口
部構造とすることができる。
の断面図である。
構造の一部を拡大して示す断面図である。
部構造の一部を拡大して示す断面図である。
部材の一部を示す平面図である。
部材の一部の断面図で、図4のA−A線断面図である。
部材の一部の断面図で、図4のB−B線断面図である。
ンクの製造に供する金型の一部を拡大して示す断面図で
ある。
ンクの開口部の膨出工程を説明する断面図である。
ンクの開口部の圧縮工程を説明する断面図である。
状部材の一部の平面図である。
状部材に形成する凹部の一例を示す断面図である。
状部材に形成する凹部の一例を示す平面図である。
状部材に形成する凹部の一例を示す断面図である。
状部材に形成する凹部の一例を示す平面図である。
状部材に形成する凹部の一例を示す断面図である。
状部材に形成する凹部の一例を示す平面図である。
状部材に形成する凹部の一例を示す断面図である。
状部材に形成する凹部の一例を示す平面図である。
状部材に形成する凹部の一例を示す断面図である。
部, 1d 重合部,1e 筒状部, 1k 立壁部,
2 環状部材, 2c,2k 凹部,2d 段部,
2e,2t リブ, 2h,2j 連通孔,3 シール
部材, 4 蓋体, 5 固定部材, Po 外層,P
i 内層, B 中間層, PT 多層パリソン, D
1,D2 金型
Claims (3)
- 【請求項1】 複数の層を有する樹脂部材で形成する燃
料タンク本体に開口部を一体的に形成して成る燃料タン
クの開口部構造において、前記開口部にて前記燃料タン
ク本体外方に延出する筒状部と、該筒状部の先端から前
記開口部を拡径する方向に折曲部が延出し前記開口部の
開口面に平行な外面を有する重合部と、該重合部の少く
とも一部を前記開口面に垂直な方向に圧縮した圧縮部
と、前記開口部を囲繞し、少くとも前記圧縮部に当接す
る段部を内側に形成すると共に、該段部に凹部を形成
し、該凹部に、前記開口部を構成する樹脂部材の一部を
導入して前記開口部に一体的に結合して成る環状部材と
を備えたことを特徴とする燃料タンクの開口部構造。 - 【請求項2】 前記環状部材が、前記凹部に重合するよ
うに形成したリブを備えたことを特徴とする請求項1記
載の燃料タンクの開口部構造。 - 【請求項3】 複数の層を有する樹脂部材をブロー成形
して燃料タンク本体を形成すると共に、開口部を一体的
に形成する燃料タンクの製造方法において、段部を内側
に形成すると共に該段部に凹部を形成して成る環状部材
を、前記開口部を形成すべき部分を囲繞するように配置
した状態でブロー成形を行ない、前記環状部材の内側に
前記筒状部を形成し、前記筒状部の前記環状部材に囲繞
されない先端部を径方向外側に膨出させた後、膨出部を
圧縮して前記開口部の径方向外側で折曲する折曲部を形
成すると共に、前記開口部の開口面に平行な外面を有す
る重合部を形成し、該重合部の少くとも一部を圧縮して
圧縮部を形成すると共に、前記開口部を構成する樹脂部
材の一部を前記環状部材の凹部に導入して前記環状部材
を前記開口部に一体的に結合することを特徴とする燃料
タンクの製造方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001242508A JP4666837B2 (ja) | 2001-08-09 | 2001-08-09 | 燃料タンクの開口部構造及びその開口部構造を有する燃料タンクの製造方法 |
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