JP2003054033A - 潜像形成装置 - Google Patents

潜像形成装置

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JP2003054033A
JP2003054033A JP2001244727A JP2001244727A JP2003054033A JP 2003054033 A JP2003054033 A JP 2003054033A JP 2001244727 A JP2001244727 A JP 2001244727A JP 2001244727 A JP2001244727 A JP 2001244727A JP 2003054033 A JP2003054033 A JP 2003054033A
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JP2001244727A
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English (en)
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Yasushi Furuichi
泰 古市
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 干渉領域を使用するか否かに関わらず、両者
の潜像ドットの大きさに差が生じないようにすることを
目的とする。 【解決手段】 感光体にビームを照射する発光ユニット
4を有し、ビームの干渉領域および/または非干渉領域
を利用して潜像ドットを形成する潜像形成装置であっ
て、発光ユニット4は、レーザダイオード(LD)41
と、LD41が発した光を略平行光線に収束してビーム
を形成するコリメートレンズ42と、ビーム径を所定の
大きさにするアパーチャ43と、LD41のON・OF
Fタイミングおよび/または発光強度を制御するLD制
御板44とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光体に光を照射
して静電潜像を形成する潜像形成装置に関し、特に複数
の光照射領域の重複(干渉領域)を利用する潜像形成装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、潜像形成装置は、例えばデジタル
複写機の露光手段として用いられている。図5に、従来
のデジタル複写機を示す。このデジタル複写機の潜像形
成装置は、感光体(ドラム)1、帯電チャージャ2、ポ
リゴンモータ3、LDユニット4、現像スリーブ5、転
写チャージャ6、クリーナー7、を有する。感光体1
は、ドラム状の像担持体であり、図中に矢印で示す方向
に回転することにより複写が実行される。帯電チャージ
ャ2は、電荷を発生させ、感光体1の表面を帯電させ
る。ポリゴンモータ3は、図6および図7に示すよう
に、ポリゴンミラーを回転させることでLDユニット4
の発するレーザ光を感光体1上で走査させる。LDユニ
ット4は、LD(レーザダイオード)を発光させて感光
体1に照射し、感光体1の表面に静電潜像を形成する。
現像スリーブ5は、感光体1の表面に形成された潜像を
現像してトナー像(可視像)を形成する。転写チャージ
ャ6は、現像スリーブ5が現像したトナー像を、転写材
に静電転写する。クリーナー7は、感光体1の表面上に
残ったトナーを除去する。
【0003】図8を用いて、作像プロセスの概略を示
す。 (1)帯電:暗中において、帯電チャージャ2が負のコ
ロナ放電を行うと、感光体1の表面は負に帯電される。
ケーシング上のグリッドにより感光体1の表面上の電位
は一定に保たれる。 (2)露光:LDユニット4が発したレーザ光は、ポリ
ゴンミラーで反射され、感光体1の表面上に投影され
る。レーザ光が照射された部分では、負の電荷がなくな
る。 (3)現像:現像スリーブ5は、負に帯電したトナーに
負のバイアスを加え、感光体1の表面上で負に帯電して
いない部分にトナーを押し込むことにより、可視像を形
成する。 (4)Pセンサ:感光体1の表面上に現像された一定パ
ターンの画像濃度をフォトセンサで読み取り、その値に
よりトナー補給クラッチをON,OFFしてトナー濃度
を制御する。 (5)転写:感光体1と密着したペーパの裏面から正の
電荷を与えることにより、トナー像をペーパに転写す
る。 (6)分離:転写の際にペーパに与えられた正の電荷を
分離チャージャによって除去し、感光体1とペーパとの
吸着力を消去し、ペーパを分離する。さらに分離を容易
にするため分離爪を設ける。 (7)PCC:ACおよび負の電荷を感光体1に与える
ことで、転写の際に感光体1の表面上に残った電荷を消
去する。 (8)クリーニング:感光体1の表面上に残ったトナー
を導電性のファーブラシで電荷を除去し、クリーニング
ブレードで掻きおとす。 (9)除電:クリーニング後、感光体1の残留電荷を除
去するため全面露光を行い、次のコピーに備える。 作像プロセスでは、上記(1)〜(9)を繰り返し実行
することで、ペーパに原稿が転写される。
【0004】このような潜像形成装置は、発光素子が出
力する光(主として、LDが発するレーザ光)をポリゴ
ンミラー等の回転体を介して感光体1の表面上を主走査
方向に走査して1ライン分の画像信号の波形を得る。こ
れを副走査方向に繰り返し実行することにより、ドット
像を得ている。なお、主走査方向のラインは、光が走査
する方向のラインであり、同期検知板により各ラインご
との主走査開始位置が決定される。主走査方向のライン
は、ポリゴンモータ3の回転によって作像される。副走
査方向のライン像は、感光体1の回転方向のラインであ
り、感光体1の回転とポリゴンモータ3の回転とに基づ
いてライン像が作像される。
【0005】例えば、1インチ当たり1200のドット
で表現される1200dpi の画像では、基準となる1ド
ットの大きさは、2.54cm/1200≒21μmで
ある。(以下、Ndpi の画像の基準となる1ドットの径
を、Ndpi の基準ドット径と表現する。)よって、図9
に示すように、1200dpi のドット像を得る場合に
は、約21μm間隔で画像信号のON/OFFを行い、
1ライン分の走査が終了した後、副走査方向に約21μ
mの間隔を置いて1ライン目と同様の走査を繰り返す必
要がある。すなわち、画像の解像度(dpi )は、画像信
号の密度と換言できる。
【0006】近年、画像信号の高密度化(高解像度化)
の要求が高まっているが、光学系の精度を向上させるこ
とは難しいため、干渉が発生しない程度ドット同士の間
隔が開いた潜像を形成する際にも、実際には、画像の安
定化や均一性の確保等を図っている。すなわち、干渉が
発生する可能性があるパターンの潜像を形成する場合
は、ドットを適当な位置に分散させて目視上ムラが確認
できないように画像を形成している。
【0007】このため、ビームを小径化して互いに干渉
(光の重なり)を起こさないようにする方法とは逆に、
ビームの干渉を積極的に利用して画像信号を高密度化す
る方法が用いられることも多い。
【0008】図10に示すように、光の干渉領域を利用
する方法では、奇数ライン上にドット像を形成すること
を指示する画像信号がある場合(例えば、1ライン目の
1dot 目あるいは5ライン目の5dot 目)は、ライン上
の対応する位置においてレーザ光を照射し、偶数ライン
上にドット像を形成することを指示する画像信号がある
場合(例えば、2ライン目の3dot 目)は、そのライン
を挟む奇数ライン上でレーザ光を照射する。すなわち、
光の干渉領域を利用する方法では、レーザ光の照射を
1,3,5,・・・2n+1の奇数ライン上でのみ行
う。偶数ライン上にドット像を形成する画素信号の場合
は、照射するレーザ光の輝度を奇数ライン上にドット像
を形成する場合よりも弱くする(例えば、レーザ光の輝
度を1/2とする)。これにより、奇数ライン上にはド
ット像が形成されず、干渉領域となる偶数ライン上では
照射光が合成されて潜像が強められるため、ドット像が
作像される。
【0009】この方法では、レーザ光のビーム径が小さ
すぎると干渉領域が形成されないか、あるいは潜像ドッ
トがリング状に形成されてしまい、逆にビーム径が大き
すぎると、本来画像信号が存在しない領域までドット像
が作像されてしまうため、レーザ光を適当なビーム径に
設定している。なお、副走査方向の1ラインおきにレー
ザ光を照射することで、副走査方向の送り速度を、干渉
領域を利用しない方法(図9に示した方法)の2倍にで
きる。
【0010】干渉領域を利用する方法では、干渉領域を
利用して形成する潜像ドットと利用しないで形成する潜
像ドットとを併用してドット像を作像するため、正しい
ドット像を得るために、これらの潜像ドットが略同一と
なるように設定する必要がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術では、LDのOFFタイミングのみを制御していた
ため、干渉領域の大きさを上手く制御できず、干渉領域
を利用して形成した潜像ドットと利用しないで形成した
潜像ドットとで大きさが異なってしまうことがあった。
また、干渉領域を利用しないで形成した潜像ドットと干
渉領域を利用して形成した潜像ドットとの間で濃度差が
生じてしまうという問題があった。
【0012】本発明はかかる問題に鑑みてなされたもの
であり、干渉領域を利用して形成した潜像ドットと利用
しないで形成した潜像ドットとで、両者の潜像ドットの
大きさに差が生じないようにすることを目的とする。ま
た、干渉領域を利用して形成した潜像ドットと利用しな
いで形成した潜像ドットとで濃度差が生じないようにす
ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の潜像形成装置は、感光体にビームを照射
する発光ユニットを有し、ビームの干渉領域および/ま
たは非干渉領域を利用して潜像ドットを形成する潜像形
成装置であって、発光ユニットは、発光素子と、発光素
子が発した光を略平行光線に収束してビームを形成する
手段と、ビーム径を所定の大きさにする手段と、発光素
子のON・OFFタイミングおよび/または発光強度を
制御する照射エネルギー制御手段とを有することを特徴
とする。
【0014】請求項2記載の潜像形成装置は、感光体に
ビームを照射する発光ユニットを有し、ビームの干渉領
域および/または非干渉領域を利用して潜像ドットを形
成する潜像形成装置であって、発光ユニットは、発光素
子と、発光素子が発した光を略平行光線に集束してビー
ムを形成する手段と、ビーム径を所定の大きさにする手
段と、発光素子のON・OFFタイミングおよび発光強
度のいずれか一方を制御する照射エネルギー制御手段と
を有することを特徴とする。
【0015】請求項3の発明は請求項1または2記載の
潜像形成装置であって、ビーム径は、ビームの干渉領域
を利用して潜像ドットを形成する際に、潜像ドットに与
えられる照射エネルギーが、潜像ドットの中心で最大と
なるように設定されることを特徴とする。
【0016】請求項4の発明は請求項1または2記載の
潜像形成装置であって、ビーム径は、ドット間隔の3倍
以上、かつ、6倍以下の大きさに設定されることを特徴
とする。
【0017】請求項5の発明は請求項1から4のいずれ
か1項記載の潜像形成装置であって、照射エネルギー制
御手段は、干渉領域を利用して形成される潜像ドット
と、非干渉領域を利用して形成される潜像ドットとが略
同一となるように調整することを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】本実施形態による潜像形成装置
は、図5に示した従来のデジタル複写機に適用できる。
図1に、本実施形態を適用したLDユニット4を示す。
LDユニット4は、半導体レーザダイオード(LD)4
1、コリメートレンズ42、アパーチュア43、および
LD制御板44を有する。LD41は、感光体1に照射
するレーザ光を発生させる。本実施形態のLD41は、
波長λ=780nmのレーザ光を発するものとする。コ
リメートレンズ42は、LD41が発したレーザ光を略
平行光線に集束させる。アパーチャ43は、コリメート
レンズ42によって略平行光線とされたレーザ光を、所
定の径のビームにする。LD制御板44は、画像信号に
基づいて、LD41を制御して発光のON/OFFを切
り替える。また、LD41が発するレーザ光の輝度を制
御して、ビームのパワーを調整する。すなわちLD制御
板44は、LD41のON・OFFタイミングおよび/
または発光強度を制御して、ビームの照射エネルギーを
調整する。LDユニット4から照射された光は、従来の
デジタル複写機と同様にポリゴンモータ3の回転によっ
て、ポリゴンミラーおよびミラーを介して感光体1に照
射される。
【0019】まず、感光体1に照射するレーザ光のビー
ム径を設定する。図2に、感光体表面に形成されるビー
ムパターン(光照射パターン、合成光照射パターン)
を、アパーチャ43の口径を変化させた、4つの条件の
場合で示す。なお、ビームパターンは、感光体1の表面
上に形成された静電潜像パターンと考えてもよい。干渉
しない領域でのビームパターン(光照射パターン)は、
LDの照射位置を中心として、略正規分布曲線状に形成
される。ここでは、600dpi (42μm間隔)でLD
の照射位置を設定し、1/2ピッチ(21μm)で干渉
領域を作成している。したがって、42μm間隔に設定
されたLD照射位置の中間に干渉領域が形成されるた
め、1200dpi に相当するドット画像が得られること
になる。なお、図面上では干渉領域と干渉しない領域と
のビームパターンを同様に表しているが、実際には、干
渉しない領域の場合はレーザ光の輝度を低くして、合成
光照射パターンと光照射パターンとが略同一になるよう
に設定する。すなわち、干渉領域を利用して潜像ドット
を形成する場合は、干渉領域を利用しないで潜像ドット
を形成する場合より輝度の低いレーザ光によるビームを
照射し、ビームが干渉した状態ではじめて干渉領域を利
用しない場合のビームパターンと略同一となるようにす
る。
【0020】は、ビーム径を、1200dpi の基準ド
ット径(21μm)の約2.8倍(59μm)とした場
合のビームパターンを示す。このビーム径では、干渉領
域の中心でピーク値が得られていないため、潜像ドット
が正しく形成されない。は、ビーム径を、1200dp
i の基準ドット径の約3.7倍(79μm)に拡大した
場合のビームパターンを示す。このビーム径では、干渉
領域の中心でピークが形成されている。は、ビーム径
を、1200dpi の基準ドット径の約4.2倍(90μ
m)に拡大した場合のビームパターンを示す。このビー
ム径でも、干渉領域の中心でピークが形成されている。
は、ビーム径を、1200dpi の基準ドット径の約6
倍(128μm)に拡大した場合のビームパターンを示
す。このビーム径では、干渉領域の中心でピークが形成
されているものの、干渉領域の大きさがLD照射位置の
間隔とくらべてかなり大きくなってしまう。
【0021】1200dpi の場合は、ビームの径が約6
5μm(基準ドット径の約3倍)以上あれば、干渉領域
の中心でピーク値が得られ始める。すなわち、この径が
本実施形態を適用できる最小ビーム径となる。一方、ビ
ームの径が130μm(基準ドット径の約6倍)以上に
なると、1ドットラインの濃度を干渉領域を利用しない
場合の1ドットラインの濃度に調整できない等の不具合
が生じる。すなわち、この径が本実施形態におけるビー
ム径の上限となる。よって、ビーム径を基準ドット径
(換言すると、所望するドット間隔)の3倍以上、6倍
以下とすれば、干渉領域の中心にピーク値を得られ、か
つ、干渉領域を利用しない場合のドットと同じ大きさに
調整できる。本実施形態に最も適したビーム径は、78
μm(基準ドット径の約3.7倍)であり、この近傍の
ビーム径であれば比較的容易に調整できる。
【0022】ビーム径を変更する場合は、アパーチャ4
3の形状を変更すればよい。このようにビーム径を変え
ることで干渉領域でのビームパターンはLD照射位置の
中間(干渉領域の中心;1200dpi の位置)にピーク
を持つことができ、干渉領域を使用しない場合の1ドッ
トラインと同じ濃度に調整できる。これにより、作像プ
ロセスにおける副走査密度を2倍に向上できる。
【0023】次に、干渉領域を利用して潜像ドットを形
成する場合の照射エネルギーを設定する。まず、干渉領
域を利用するライン(例えば、図10の偶数ライン)の
みに、主走査方向に延びる1ドットライン像を形成する
作像プロセスを実行する。ライン数は、数本あればよい
が、後述の干渉領域との濃度調整にも使用することを考
慮して、20×20mmサイズの1ドットライン像とす
る。作像プロセス通過後の転写紙上のトナー画像を顕微
鏡等で目視しながら、主走査方向に延びるラインの幅
(副走査方向のライン幅)が所望の値となるようにレー
ザ光の輝度を調整する。なお、1200dpi の画像を所
望する場合、21μm幅にすると、種々の画像品質に対
応するために行われる画像設計の自由度がなくなり、斜
めライン切れ切れやドット画像を調整できない問題が発
生するため、約30μm幅とした。すなわち、1ドット
ライン幅を30μmとすることにより、隣接する画素同
士が各々の周縁部で重なり合うため、画像設計が容易と
なる。
【0024】上記の例では、LD制御板44がLD41
が発するレーザ光の輝度を変えることで照射エネルギー
を調整しているが、照射時間(画像信号のON・OF
F、すなわちLD41のON・OFFタイミング)の制
御によっても照射エネルギーを調整できる。図3に、本
実施形態によるLDユニット4が、照射時間を制御して
照射エネルギーを調整する場合の例を示す、従来では、
画像信号をOFFするタイミングのみを調整しており、
画像信号がONとなるタイミングは調整していなかった
が、本実施形態では、画像信号のON・OFF両方のタ
イミングを調整することでより正確に照射エネルギーを
調整できる。しかし、潜像は、照射時間を変更した場合
の方がより直線的に変化するため、画像を設計する際の
パラメータとして使用することが望ましい。よって、干
渉領域を利用して形成する潜像ドットの調整は、レーザ
光の輝度を制御して行うことが好ましい。
【0025】次に、干渉領域を利用しないで潜像ドット
を形成する場合の照射エネルギーを設定する。図4に、
上述のごとく干渉領域を利用して形成した1ドットライ
ン濃度と、干渉領域を使用しない位置での1ドットライ
ン濃度とが同じ濃度になるように調整するために照射エ
ネルギーを変化させた時のビームパターンを示す。な
お、に示す干渉領域作像時のビームパターン(1/e
2 =79μm)を基準エネルギーとし、、のビーム
パターンを相対的に示す。は、照射エネルギーを約
1.6倍に上げた場合(1/e2 =100μm)のLD
ビームパターンを示す。なおに対して変化の程度が分か
るように記載した。は、照射エネルギーを2.1倍に
上げた場合(1/e2 =112μm)のビームパターン
を示す。
【0026】まず、干渉領域を利用しないライン(例え
ば、図10の奇数ライン)のみに、主走査方向に延びる
1ドットライン像を作成する作像プロセスを実行する。
ライン数は、20×20mmサイズを考慮して、1ドッ
トラインを約470本作成した。作像プロセス通過後の
転写紙上のトナー画像の濃度計(例えば、マクベス濃度
計)で測定し、その時の画像濃度を得る。同様に、前述
の”干渉領域のレーザ光の輝度調整”に使用した転写紙
上のトナー画像を濃度計で測定し、干渉領域で決定した
照射エネルギーからの変更量としてレーザ光の輝度を調
整する。なお、この例においても、レーザ光の輝度を制
御して照射エネルギーを調整したが、上記同様に照射時
間(LD41のON・OFFタイミング、すなわち照射
タイミング)を制御しても照射エネルギーを調整でき
る。しかし、干渉領域の場合と異なるパラメータを制御
すると照射調整が非常に複雑となるため、同じパラメー
タを制御して照射エネルギーを調整することが好まし
い。
【0027】本実施形態では、干渉領域を利用しないで
ドット像を形成する場合の照射エネルギーを、干渉領域
を利用してドット像を形成する場合の照射エネルギーに
対し、約1.9倍にアップさせたエネルギーとしたこと
で同じ濃度の1ドットライン画像を得ることができた。
このように、まずビーム径を定めて干渉領域のドット像
を作像する条件を決定し、次いで干渉しない領域での照
射エネルギーを、干渉領域のドット像と同じ濃度になる
条件に調整すればよい。
【0028】仮に感光体1の感度や作像プロセスの速度
が変更された場合でも、干渉領域を利用する場合のレー
ザ光の輝度を基準として、干渉領域を利用しない位置で
のレーザ光の輝度を決定することで種々の装置に対応可
能となる。すなわち、まずビーム径を決定し、干渉領域
を利用する場合のレーザ光の輝度を設定する。干渉領域
を利用しない位置でのレーザ光の輝度は、干渉領域を利
用する場合の1ドットライン濃度と同一となるように
(本実施形態では、照射エネルギー(光エネルギー)を
1.9倍にする)決定すれば、同じ濃度の1ドットライ
ンが得られる。
【0029】なお、本実施形態においては、1200dp
i の潜像を形成する場合を例に説明を行ったが、他の解
像度の場合も上記の例と同様にビーム径を設定し、干渉
する領域の照射エネルギーを設定すればよい。すなわ
ち、まず、LD照射位置の中間でピークが得られるビー
ム径に設定し、次いで、副走査方向のラインが所望の幅
となるように干渉領域での照射エネルギーを設定し、最
後に、干渉領域を利用しない場合の照射エネルギーを決
定すればよい。最適なビーム径、あるいは干渉領域を利
用するラインと干渉領域を利用しないラインとの照射エ
ネルギーの比率等は、発光素子の種類あるいは感光体感
度等の条件によって変化するが上記同様にして設定でき
る。
【0030】本発明による潜像形成装置は、実施形態で
示したデジタル複写機に限定されることはなく、例えば
レーザプリンタ等に適用することもできる。また、発光
素子はLDに限定されるものではなく、LED(Light
Emitting Diode)等の発光素子を適用することも可能で
ある。このように、本発明はその主旨を逸脱しない範囲
内において変形実施が可能である。
【0031】
【発明の効果】以上の説明により明らかなように、請求
項1記載の潜像形成装置によれば、ビーム径を所定の大
きさに設定でき、さらに、発光素子のON・OFFタイ
ミングおよび/または発光強度を制御してビームの照射
エネルギーを調整できる。よって、潜像ドットを任意の
大きさ、例えば画像設計を行いやすい大きさに設定でき
る。これにより、干渉領域を利用して形成した潜像ドッ
トの大きさが、干渉領域を利用しないで形成した潜像ド
ットの大きさと異なるという問題の発生を抑えられる。
【0032】請求項2記載の潜像形成装置は、発光素子
のON・OFFタイミングおよび/または発光強度のい
ずれか一方のみを制御してビームの照射エネルギーを調
整する。よって、照射エネルギーの調整に用いなかった
一方を、画像濃度以外の調整(例えば、ジャギーの補正
やγ曲線調整等)用のパラメータとして利用できるた
め、画像設計が容易となる。
【0033】請求項3の発明は請求項1または2記載の
潜像形成装置であって、ビームの干渉領域を利用して潜
像ドットを形成する際に潜像ドットに与えられる照射エ
ネルギーが中心で最大となるように設定する。よって、
干渉領域が小さすぎて潜像ドットを形成できなかった
り、潜像ドットがリング状となってしまう問題が発生す
ることはない。
【0034】請求項4の発明は請求項1記載の潜像形成
装置であって、ビーム径をドット間隔の3倍以上、か
つ、6倍以下としている。よって、所望するドット間隔
(解像度)で静電潜像を形成できるうえに、干渉領域を
利用して形成する潜像ドットの大きさが干渉領域を利用
しないで形成する潜像ドットと比べて大きくなりすぎる
ことがない。
【0035】請求項5の発明は請求項1から4のいずれ
か1項記載の潜像形成装置であって、ビームの照射エネ
ルギーを制御して、干渉領域を利用しないで形成する潜
像ドットと干渉領域を利用しないで形成する潜像ドット
とが略同一になるよう調整できる。よって、干渉領域を
利用して形成した潜像ドットと利用しないで形成した潜
像ドットとで濃度差が生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を好適に実施したLDユニットの構成例
を示す図である。
【図2】光照射パターンおよび合成光照射パターンを示
す図である。
【図3】本発明を好適に実施したLDユニットにおける
レーザ光の照射タイミングを示す図である。
【図4】干渉領域を利用しない潜像ドットを形成する場
合に照射するLDのビームパターンを示す図である。
【図5】従来のデジタル複写機の構成を示す図である。
【図6】LDユニットの発した光が露光ユニットによっ
て感光体に照射される様子を示す図である。
【図7】LDユニットの発した光が露光ユニットによっ
て感光体に照射される様子を示す図である。
【図8】作像プロセスを説明するための図である。
【図9】干渉領域を利用しないでドット像を形成する手
法を示す図である。
【図10】干渉領域を利用してドット像を形成する手法
を示す図である。
【符号の説明】
1 感光体(ドラム) 2 帯電チャージャ 3 ポリゴンモータ 4 LDユニット 5 現像スリーブ 6 転写チャージャ 7 クリーナー 41 レーザダイオード(LD) 42 コリメートレンズ 43 アパーチャ 44 LD制御板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体にビームを照射する発光ユニット
    を有し、 ビームの干渉領域および/または非干渉領域を利用して
    潜像ドットを形成する潜像形成装置であって、 前記発光ユニットは、 発光素子と、 該発光素子が発した光を略平行光線に収束してビームを
    形成する手段と、 ビーム径を所定の大きさにする手段と、 前記発光素子のON・OFFタイミングおよび/または
    発光強度を制御する照射エネルギー制御手段とを有する
    ことを特徴とする潜像形成装置。
  2. 【請求項2】 感光体にビームを照射する発光ユニット
    を有し、 ビームの干渉領域および/または非干渉領域を利用して
    潜像ドットを形成する潜像形成装置であって、 前記発光ユニットは、 発光素子と、 該発光素子が発した光を略平行光線に集束してビームを
    形成する手段と、 ビーム径を所定の大きさにする手段と、 前記発光素子のON・OFFタイミングおよび発光強度
    のいずれか一方を制御する照射エネルギー制御手段とを
    有することを特徴とする潜像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記ビーム径は、ビームの干渉領域を利
    用して潜像ドットを形成する際に、前記潜像ドットに与
    えられる照射エネルギーが、該潜像ドットの中心で最大
    となるように設定されることを特徴とする請求項1また
    は2記載の潜像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記ビーム径は、ドット間隔の3倍以
    上、かつ、6倍以下の大きさに設定されることを特徴と
    する請求項1または2記載の潜像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記照射エネルギー制御手段は、干渉領
    域を利用して形成される潜像ドットと、非干渉領域を利
    用して形成される潜像ドットとが略同一となるように調
    整することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項
    記載の潜像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH04336859A (ja) * 1991-05-14 1992-11-25 Kyocera Corp 高密度画像形成方法
JPH06214177A (ja) * 1992-11-24 1994-08-05 Ricoh Co Ltd 光走査装置

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