JP2005212223A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 感光体を帯電し、その帯電面に露光装置から出射する光ビームを照射して静電潜像を形成し、その静電潜像をトナー像として可視像化し、そのトナー像を転写材に転写して記録画像を得る画像形成装置であって、露光装置から出射する光ビームによって感光体表面に形成された互いに隣接する2つのビームスポットの一部が互いに重なり合っている画像形成装置において、トナー像に濃度むらが生じないようにする。
【解決手段】 2つのビームスポットBS2,BS1が時間差をもって感光体1の表面に形成されるときの光エネルギー量の総和が、2つのビームスポットBS1,BS2が感光体上に同時に形成されるときの光エネルギー量の総和よりも少なくなるようにし、その光エネルギー量を、感光体に形成した基準トナー像の画像濃度をフォトセンサにより検知することによって決定する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、帯電後の感光体表面を露光装置によって画像露光することにより、感光体に静電潜像を形成し、その静電潜像を現像装置によってトナー像として可視像化する画像形成装置に関する。
電子複写機、プリンタ、ファクシミリ或いはこれらの複合機などとして構成される上記形式の画像形成装置は従来より周知である。露光装置としては、例えば、レーザ装置又は発光ダイオード装置を有するものなどが使用される。かかる露光装置は、移動する感光体表面に、画像データに応じて、選択的に光ビームを照射し、該感光体表面にビームスポットを形成して、該感光体に静電潜像を形成する。帯電後の感光体表面に光ビームを照射して、その表面電位の絶対値を下げ、ここにトナーを静電的に付着させてトナー像を形成するのである。光ビームを照射したとき、感光体表面の電位の絶対値が低下するが、その電位低下が大きいほど、可視像化されたトナー像の画像濃度は高くなる。
ところで、感光体表面に同じ光エネルギー量の光ビームを照射しても、その照射し方によって、光ビーム照射後の感光体表面の電位が異なることがある。例えば、或る量の光エネルギーを持った光ビームを帯電後の感光体表面に一度だけ照射したときの感光体表面の電位低下と、帯電後の感光体表面の同じ個所に、上記光エネルギー量の半分の光エネルギーを持った光ビームを2回に分けて照射したときの感光体表面の電位低下の程度は互いに相違し、後者の方が、感光体表面の電位の絶対値が大きく低下する。これは、「相反則不軌」として、従来より一般に知られている現象である(特許文献1参照)。
一方、冒頭に記載した形式の画像形成装置においては、完成したトナー像の画質を高めるために、感光体表面にて副走査方向に隣接する2つのビームスポットの一部が、その副走査方向に互いに重なり合った状態で各ビームスポットが形成される。その際、副走査方向に互いに隣接する2つのビームスポットが同時に感光体表面に形成される場合と、その各ビームスポットがそれぞれ時間をあけて形成される場合とがある。例えば、露光装置が、複数の光源を有するレーザ装置と、その光源から出射した光ビームを反射させる複数のミラーを備えたポリゴンミラーを具備している場合、レーザ装置の2つの光源から同時に出射した2本の光ビームが、ポリゴンミラーの同一のミラー面で同時に反射して、感光体表面を照射した場合には、副走査方向に互いに隣接する2つのビームスポットは同時に感光体表面に形成される。これに対し、レーザ装置の2つの光源からそれぞれ時間差をもって出射した各光ビームがポリゴンミラーの異なったミラー面でそれぞれ反射して、感光体表面を照射した場合には、感光体上にて副走査方向に隣接する2つのビームスポットは、それぞれ互いに時間をあけて形成される。
ここで、副走査方向に隣接する2つのビームスポットが時間差をもって形成された場合と、これらのビームスポットが同時に形成された場合とにおける両ビームスポットの互いに重なり合った部分の表面電位の絶対値は、前述の相反則不軌の現象により、両ビームスポットが時間差をもって形成された前者の場合の方が低くなり、これをトナー像として可視像化したときの画像濃度は後者の場合に比べて高くなる。
実際のトナー像には、このような画像濃度の高い部分と逆に画像濃度の低い部分とが混在するのが普通であり、このため、完成したトナー像の濃度にむらができ、その画質が劣化する。このような現象は、トナー像を形成するときの解像度が高いほど、影響が大きくなる。
特開2003−205642号公報
本発明の目的は、上述した不具合を簡単な構成によって除去し、ないしは軽減することのできる画像形成装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、感光体と、該感光体を帯電する帯電装置と、帯電後の感光体表面を画像露光して該感光体に静電潜像を形成する露光装置と、前記静電潜像をトナー像として可視像化する現像装置とを有し、前記露光装置は、移動する感光体表面に、画像データに応じて、選択的に光ビームを照射して該感光体表面にビームスポットを形成すると共に、副走査方向に隣接する2つのビームスポットの一部が該副走査方向において互いに重なり合うように当該ビームスポットを形成する画像形成装置において、副走査方向に隣接し、かつ一部が副走査方向に互いに重なった状態で感光体表面に形成される2つのビームスポットを重ねスポットと称することにしたとき、該重ねスポットの各ビームスポットを同時に感光体表面に形成して得た第1の基準潜像を前記現像装置によって可視像化した第1の基準トナー像の第1の画像濃度と、重ねスポットの各ビームスポットを時間差をもって感光体表面に形成して得た第2の基準潜像を前記現像装置によって可視像化した第2の基準トナー像の第2の画像濃度をそれぞれ検知する光学的検知手段を設け、前記第1の画像濃度と第2の画像濃度を比較して、画像形成動作時に、重ねスポットの各ビームスポットを同時に感光体表面に形成して得た静電潜像を可視像化したときのトナー像の画像濃度と、重ねスポットの各ビームスポットを時間差をもって感光体表面に形成して得た静電潜像を可視像化したときのトナー像の画像濃度とに差がなくなり、又はその差が小さくなるように、重ねスポットの各ビームスポットを時間差をもって感光体表面に形成するときの光エネルギー量の総和を設定することを特徴とする画像形成装置を提案する(請求項1)。
同じく、本発明は、上記目的を達成するため、感光体と、該感光体を帯電する帯電装置と、帯電後の感光体表面を画像露光して該感光体に静電潜像を形成する露光装置と、前記静電潜像をトナー像として可視像化する現像装置とを有し、前記露光装置は、それぞれ光ビームを出射する複数の光源を有するレーザ装置と、その各光源から出射した光ビームを反射する複数のミラーを備えたポリゴンミラーと、該ポリゴンミラーを回転駆動する駆動装置とを具備していて、移動する感光体表面に、画像データに応じて、前記光源から出射し、前記ポリゴンミラーのミラーで反射した光ビームを、選択的に主走査方向に照射して該感光体表面にビームスポットを形成する主走査を順次行うと共に、副走査方向に隣接する2つのビームスポットの一部が該副走査方向において互いに重なり合うように当該ビームスポットを形成する画像形成装置において、副走査方向に隣接し、かつ一部が副走査方向に互いに重なった状態で感光体表面に形成される2つのビームスポットを重ねスポットと称することにしたとき、前記光源から出射して、前記ポリゴンミラーの同一のミラー面で同時に反射した2つの光ビームによって形成された重ねスポットより成る第1の基準潜像を前記現像装置によって可視像化した第1の基準トナー像の第1の画像濃度と、前記光源から出射して、前記ポリゴンミラーの異なったミラー面でそれぞれ反射した2つの光ビームによって形成された重ねスポットより成る第2の基準潜像を前記現像装置によって可視像化した第2の基準トナー像の第2の画像濃度とをそれぞれ検知する光学的検知手段を設け、前記第1の画像濃度と第2の画像濃度を比較して、画像形成動作時に、前記光源から出射して前記ポリゴンミラーの同一のミラー面で同時に反射した2つの光ビームによって形成された重ねスポットより成る静電潜像を可視像化したときのトナー像の画像濃度と、前記光源から出射して前記ポリゴンミラーの異なったミラー面でそれぞれ反射した2つの光ビームによって形成された重ねスポットより成る静電潜像を可視像化したときのトナー像の画像濃度とに差がなくなり、又はその差が小さくなるように、ポリゴンミラーの異なったミラー面で反射した2つの光ビームにより、感光体表面に重ねスポットを形成するときの光エネルギー量の総和を設定することを特徴とする画像形成装置を提案する(請求項2)。
また、上記請求項2に記載の画像形成装置において、Nを3以上の整数としたとき、前記レーザ装置は直線状に配列されたN個以上の光源を有し、第1番目の光源と、第N番目の光源から出射した光ビームにより感光体表面にビームスポットを形成するときの光エネルギー量が、常に、他の光源から出射した光ビームにより感光体表面にビームスポットを形成するときの光エネルギー量よりも少なく設定されると有利である(請求項3)。
さらに、上記請求項1に記載の画像形成装置において、前記露光装置は、感光体表面の主走査方向に多数のビームスポットを形成するための多数の発光ダイオードが直線状に配列された発光ダイオードアレイを複数段備えた発光ダイオード装置を具備していて、移動する感光体表面に、画像データに応じて、前記発光ダイオードから出射した光ビームを、選択的に照射して該感光体表面にビームスポットを形成するように構成されていると有利である(請求項4)。
また、上記請求項4に記載の画像形成装置において、Nを3以上の整数としたとき、前記発光ダイオード装置はN段以上の発光ダイオードアレイを有し、第1段目の発光ダイオードアレイと、第N段目の発光ダイオードアレイの発光ダイオードから出射した光ビームにより感光体表面にビームスポットを形成するときの光エネルギー量が、常に、他の段の発光ダイオードアレイの発光ダイオードから出射した光ビームにより感光体表面にビームスポットを形成するときの光エネルギー量よりも少なく設定されると有利である(請求項5)。
さらに、本発明は、上記目的を達成するため、感光体と、該感光体を帯電する帯電装置と、帯電後の感光体表面を画像露光して該感光体に静電潜像を形成する露光装置と、前記静電潜像をトナー像として可視像化する現像装置とを有し、前記露光装置は、移動する感光体表面に、画像データに応じて、選択的に光ビームを照射して該感光体表面にビームスポットを形成すると共に、副走査方向に隣接する2つのビームスポットの一部が該副走査方向において互いに重なり合うように当該ビームスポットを形成する画像形成装置において、副走査方向に隣接し、かつ一部が副走査方向に互いに重なった状態で感光体表面に形成される2つのビームスポットを重ねスポットと称することにしたとき、重ねスポットの各ビームスポットを感光体表面に形成するときの時間差を異ならせて得た複数の基準潜像を前記現像装置によってそれぞれ可視像化した複数の基準トナー像の各画像濃度を検知する光学的検知手段を設け、画像形成動作時に、重ねスポットの各ビームスポットを異なった時間差をもって感光体表面にそれぞれ形成して得た各トナー像の画像濃度に差がなくなるか、又はその差が少なくなるように、前記光学的検知手段による検知結果に基づいて、時間差をもって各重ねスポットの各ビームスポットを感光体表面に形成するときの光エネルギー量の総和を設定することを特徴とする画像形成装置を提案する(請求項6)。
また、上記請求項6に記載の画像形成装置において、前記露光装置は、感光体表面の主走査方向に多数のビームスポットを形成するための多数の発光ダイオードが直線状に配列された発光ダイオードアレイを備えた発光ダイオード装置を具備していて、移動する感光体表面に、画像データに応じて、前記発光ダイオードから出射した光ビームを、選択的に照射して該感光体表面にビームスポットを形成すると共に、前記重ねスポットの各ビームスポットをそれぞれ感光体表面に形成するときの時間差を変えることができるように、発光ダイオードの発光タイミングが調整可能に構成されていると有利である(請求項7)。
さらに、上記請求項1乃至7のいずれかに記載の画像形成装置において、前記ビームスポットを形成するときの光エネルギー量の多少は、光量の多少によって定められると有利である(請求項8)。
また、上記請求項1乃至7のいずれかに記載の画像形成装置において、前記ビームスポットを形成するときの光エネルギー量の多少は、ビームスポットのサイズの大小によって定められると有利である(請求項9)。
本発明によれば、簡単な構成によって、トナー像の濃度むら発生を効果的に抑制することができる。
以下、本発明の実施形態例を図面に従って説明し、併せて従来の欠点を図面に即してより具体的に明らかにする。
図1は画像形成装置の一例を示す部分断面概略図である。ここに示した画像形成装置は、ドラム状に形成された感光体1を有し、この感光体1は図1における時計方向に回転駆動され、その表面が矢印C方向に移動する。このとき、感光体1の周面が帯電装置2によって所定の極性、この例ではマイナス極性に帯電され、その帯電後の感光体表面は露光装置3によって画像露光され、該感光体1に静電潜像が形成される。この静電潜像は現像装置4によってトナー像として可視像化され、該トナー像は図示していない給紙装置から矢印A方向に給送された転写材Pに転写装置5の作用により転写される。トナー像を転写された転写材Pは定着装置6を通り、このときそのトナー像に熱と圧力が与えられ、当該トナー像が転写材P上に定着される。トナー像転写後に感光体表面に付着する転写残トナーは、クリーニング装置7によって除去され、クリーニングされた感光体表面には除電ランプ8からの除電光が照射されて感光体の表面電位が初期化される。
図1に示した例では、感光体上に形成されたトナー像を直に最終的な転写材Pに転写するように構成されているが、感光体上のトナー像を中間転写体より成る転写材に転写し、その中間転写体上のトナー像を最終転写材に転写するように構成することもできる。
図2は、図1に示した露光装置3のケーシング9を一点鎖線で示し、その内部の構造を明らかにした斜視図である。ここに示した露光装置3は、レーザダイオードを用いたレーザ装置10を有し、そのレーザ装置10から出射した光ビーム(この例ではレーザビーム)は、シリンダレンズ11を通り、次いで第1ミラー12にて反射し、さらにケース13内に収容された図2には示していないポリゴンミラー(図4参照)のミラー面で反射した後、fθレンズ14,15とBTLレンズ16を通り、第2ミラー17及び第3ミラー17Aで反射し、防塵ガラス19を通してケーシング9外に出射し、矢印C方向に移動する感光体1の表面に照射される。
図3はレーザ装置10の拡大斜視図である。このレーザ装置10は、レーザダイオードより成る複数の光源がアレイ状に配列されたLDアレイ20を有し、その各光源から光ビームが出射する。ここでは、第1及び第2の2つの光源が設けられていて、その各光源から光ビームLB1,LB2がそれぞれ出射するものとする。
また、図4は、ポリゴンミラー21と感光体1の相対的な位置関係を示す説明図である。ここに示したポリゴンミラー21は、第1乃至第6の6つのミラーM1,M2,M3,M4,M5,M6を有する六角形状に形成され、図2に示したポリゴンモータ25より成る駆動装置によって矢印B方向に回転駆動される。レーザ装置10の各光源から出射した各光ビームLB1,LB2は、回転するポリゴンミラー21の各ミラーの面で順次反射して、矢印C方向に移動する感光体1の表面を照射する。このように、本例の露光装置3は、それぞれ光ビームLB1,LB2を出射する複数の光源を有するレーザ装置10と、その各光源から出射した光ビームLB1,LB2を反射する複数のミラーM1乃至M6を備えたポリゴンミラー21と、該ポリゴンミラー21を回転駆動する駆動装置とを具備していて、移動する感光体1の表面に、画像データに応じて、レーザ装置10の光源から出射し、ポリゴンミラー21のミラーM1乃至M6で反射した光ビームLB1,LB2を、選択的に主走査方向Xに照射して該感光体表面にビームスポットを形成する主走査を順次行うように構成されている。かかる主走査を、副走査方向に、順次行って感光体上に静電潜像を形成するのである。
図5(a),(b)は、矢印C方向に移動する感光体1の表面にビームスポットを形成するときの例を示す説明図である。図5の(a)に示すように、図4に示したポリゴンミラー21の同一のミラーで反射した光ビームLB1,LB2によって、帯電後の感光体表面の主走査方向Xに、ビームスポットBS1,BS2が順次形成される。このようにして感光体表面に静電潜像が形成され、これがトナー像として可視像化される。図5における符号Yは副走査方向を示している。
一方、図5の(b)に示す例では、レーザ装置10の第2の光源から出射した光ビームLB2がポリゴンミラー21の1つのミラー(例えば、第1のミラーM1)の面で反射し、その光ビームLB2によって、帯電後の感光体表面に、その主走査方向XにビームスポットBS2が順次形成され、次いで、レーザ装置10の第1の光源から出射した光ビームLB1がポリゴンミラー21の次のミラー(例えば、第2のミラーM2)の面で反射し、その光ビームLB1によって、帯電後の感光体表面に、その主走査方向XにビームスポットBS1が形成される。両ビームスポットBS2,BS1によって静電潜像が形成され、これがトナー像として可視像化される。
上述のように、本例の露光装置3は、矢印C方向に移動する感光体1の表面に、画像データに応じて、選択的に光ビームを照射して該感光体表面にビームスポットを形成するが、その際、図5の(a)及び(b)に示すように、副走査方向Yに隣接する2つのビームスポットBS1,BS2;BS2,BS1の一部が該副走査方向Yにおいて互いに重なり合うように当該ビームスポットが形成される。図5においては、隣接する2つのビームスポットが互いに重なった部分に斜線を付してある。
ここで、図5の(a)に示した例の場合には、副走査方向Yに隣接する2つのビームスポットBS1,BS2は、ポリゴンミラー21の同じミラーの面で同時に反射した光ビームLB1,LB2により感光体表面に同時に形成されるのに対し、図5の(b)に示した例では、副走査方向Yに隣接する2つのビームスポットBS2,BS1は、ポリゴンミラー21の異なったミラーの面でそれぞれ反射した光ビームLB2,LB1により形成される。図5の(b)に示した隣接する2つのビームスポットBS2,BS1は、感光体表面にそれぞれ時間差をもって形成されるのである。このため、従来の画像形成装置においては、図5の(a),(b)に示したビームスポットより成る静電潜像をそれぞれトナー像として可視像化した場合、前述の相反則不軌の現象により、図5の(b)に示したビームスポットより成る静電潜像を可視像化したときのトナー像の画像濃度のほうが濃くなり、完成したトナー像に濃度むらが発生する。
そこで、本例の画像形成装置においては、副走査方向に隣接する2つのビームスポットが時間差をもって感光体表面に形成されるときの光エネルギー量の総和が、これらの2つのビームスポットが同時に感光体表面に形成されるときの光エネルギー量の総和よりも少なくなるように、各光エネルギー量の総和が設定される。すなわち、図5の(b)に示したように、2つのビームスポットBS2,BS1がポリゴンミラー21の異なったミラーの面でそれぞれ反射した光ビームLB2,LB1により形成されるときの光エネルギー量の総和が、図5の(a)に示すように2つのビームスポットBS1,BS2がポリゴンミラー21の同一のミラーの面で同時に反射した光ビームLB1,LB2により形成されるときの光エネルギー量の総和よりも少なくなるように、各光エネルギー量の総和が設定されるのである。
上述した構成によれば、副走査方向に隣接する2つのビームスポットが感光体表面に同時に形成されたときの感光体の表面電位と、その2つのビームスポットが時間差をもって形成されたときの感光体の表面電位がほぼ等しくなるので、完成したトナー像に濃度むらが発生せず、或いはその濃度むらの程度が少なくなり、トナー像の画質が向上する。ビームスポットを形成するときの光エネルギー量の多少は、光量の多少によって定めることもできるし、ビームスポットのサイズの大小によって定めることもできる。
ここで、副走査方向Yに隣接し、かつ一部が副走査方向に互いに重なった状態で感光体表面に形成される2つのビームスポット(図5の例では、ビームスポットBS1,BS2又はBS2,BS1)を、必要に応じて、重ねスポットと称することにすると、その重ねスポットの各ビームスポットを時間差をもって感光体表面に形成するときの光エネルギー量の総和を予め一定の値に定め、重ねスポットを感光体上に時間差をもって形成するときは、その値の光エネルギー量の光ビームによって各ビームスポットBS2,BS1を形成するようにしてもよい。ところが、このようにすると、感光体が経時的に劣化したり、環境が変化すると、相反則不軌の影響の度合いも変るので、静電潜像を可視像化したトナー像が適正な画像濃度とならず、濃度むらが発生するおそれがある。
そこで、本例の画像形成装置においては、例えば、一連の画像形成動作を実行する前、或いは所定回数画像形成動作が行われたときなどの適時に、感光体1上に、後述する第1及び第2の基準トナー像を形成し、これらのトナー像の画像濃度を図1に示したフォトセンサ26より成る光学的検知手段によって検知し、その検知結果に基づいて、画像形成動作時に、重ねスポットの各ビームスポットを時間差をもって形成するときの光エネルギー量の総和を設定するように構成されている。その詳細は以下のとおりである。
先ず、図1に示した感光体1を、画像形成動作時と同様に時計方向に回転駆動し、その表面を帯電装置2によって帯電する。その帯電面に、露光装置3の光源から出射して、ポリゴンミラー21の同一のミラー面で同時に反射した2つの光ビームLB1,LB2を帯電後の感光体表面に照射して、図5の(a)に示した重ねスポットBS1,BS2より成るライン状の静電潜像を形成する。この静電潜像を第1の基準潜像ということにする。このように、2つの光ビームLB1,LB2によって形成された重ねスポットBS1,BS2より成る第1の基準潜像を、現像装置4によって可視像化して第1の基準トナー像T1(図2)を得る。
一方、露光装置3の光源から出射して、ポリゴンミラー21の異なったミラー面でそれぞれ反射した2つの光ビームLB2,LB1を、図1における時計方向に回転する帯電後の感光体表面に照射して、図5の(b)に示した重ねスポットBS2,BS1より成るライン状の静電潜像を形成する。この静電潜像を第2の基準潜像ということにする。このようにして、2つの光ビームLB2,LB1によって形成された重ねスポットBS2,BS1より成る第2の基準潜像を、現像装置4によって可視像化し、第2の基準トナー像T2(図2)を得る。
上述のようにして、感光体1の表面に形成した第1の基準トナー像T1の第1の画像濃度と、第2の基準トナー像T2の第2の画像濃度を、図1に示したフォトセンサ26より成る光学的検知手段によってそれぞれ検知する。重ねスポットの各ビームスポットを同時に感光体表面に形成して得た第1の基準潜像を現像装置によって可視像化した第1の基準トナー像の第1の画像濃度と、重ねスポットの各ビームスポットを時間差をもって感光体表面に形成して得た第2の基準潜像を現像装置によって可視像化した第2の基準トナー像の第2の画像濃度をそれぞれ光学的検知手段によって検知するのである。
上述の第1の画像濃度と第2の画像濃度を図示していない制御装置において比較し、画像形成動作時に、露光装置3の光源から出射してポリゴンミラー21の同一のミラー面で同時に反射した2つの光ビームLB1,LB2によって形成された重ねスポットBS1,BS2より成る静電潜像を可視像化したときのトナー像の画像濃度と、光源から出射してポリゴンミラー21の異なったミラー面でそれぞれ反射した2つの光ビームLB2,LB1によって形成された重ねスポットBS2,BS1より成る静電潜像を可視像化したときのトナー像の画像濃度とに差がなくなり、又はその差が小さくなるように、ポリゴンミラー21の異なったミラー面で反射した2つの光ビームLB2,LB1により、感光体表面に重ねスポットBS2,BS1を形成するときの光エネルギー量の総和を設定する。第1の画像濃度と第2の画像濃度を比較して、画像形成動作時に、重ねスポットの各ビームスポットを同時に感光体表面に形成して得た静電潜像を可視像化したときのトナー像の画像濃度と、重ねスポットの各ビームスポットを時間差をもって感光体表面に形成して得た静電潜像を可視像化したときのトナー像の画像濃度とに差がなくなり、又はその差が小さくなるように、重ねスポットの各ビームスポットを時間差をもって感光体表面に形成するときの光エネルギー量の総和を設定するのである。
上述した光エネルギー量の総和を決める設定動作を、例えば、画像形成動作を行うたびに、又は画像形成動作を所定回数行うたびに実行することによって、感光体が劣化したり、環境が変化しても、そのときの感光体の状態と環境に合った適切な光エネルギー量を設定できるので、常に、完成したトナー像に濃度むらが発生することを防止することができる。
また、通常の画像形成装置においては、画像形成動作が開始される前に、作像条件調整動作(プロセスコントロール)が実行されるが、この調整動作終了後であって、画像形成動作開始前に、上述の光エネルギー量の設定動作を行うことが好ましい。このようにすれば、そのときの感光体感度やγ特性などに合った光エネルギー量を設定でき、一層高品質なトナー像を形成することができる。
具体例1
次に、上述した画像形成装置を用いて、光エネルギー量の多少を光量の多少によって定める場合の具体例を説明する。画像形成条件は次のとおりである。
帯電後の感光体の表面電位は−800Vであり、副走査方向に隣接する2つのビームスポット、すなわち重ねスポットを同時に形成したときの露光後の感光体の表面電位は−100Vである。同じく、ビームスポットを感光体表面に形成するときの基準光量は0.44μJ/cmであり、このとき、ビームスポットの面積は全て等しいものとする。また、解像度は1200dpiである。図5の(a)に示したように、ポリゴンミラー21の同一のミラー面で2つの光ビームLB1,LB2を反射させて重ねスポットBS1,BS2を形成するとき、LDアレイ20を傾けず、主走査方向Xにおける各ビームスポットの書き出し開始位置が同じとなるようにする。また、図5の(b)に示すように、ポリゴンミラー21の異なったミラーの面で各光ビームLB2,LB1を反射させて、感光体表面に重ねスポットBS2,BS1を形成するときの時間差は、約1/4000secとする。ポリゴンミラー21の回転数は40000rpmである。
上述した条件下で、画像形成動作開始前に、感光体上に第1の基準トナー像と第2の基準トナー像を形成し、その画像濃度をフォトセンサ26により検知して光エネルギー量を決める設定動作を行う。この設定動作により、感光体表面に時間差をもって重ねスポットBS2,BS1を形成する際に、ビームスポットBS2を形成するときの光量は、上述の基準光量のままとし、ビームスポットBS1を形成するときの光量は、基準光量に対して20%下げることが決定されたものとする。
次に、座標から、画像形成動作時に、ポリゴンミラー21の異なったミラーの面で反射した光ビームLB2,LB1によって、時間差をもって感光体上に重ねスポットBS2,BS1を形成する画像を特定する。その画像の書き込み時に、ビームスポットBS2を形成するときの光量については、上述の基準光量のままとし、ビームスポットBS1を形成するときの光量を、基準光量に対して20%下げる。図5の(a)に示した重ねスポットBS1,BS2をそれぞれ形成するときの光量は基準光量のままである。かかる構成により、濃度むらのない高品質な画像が得られる。
上述した例では、画像形成動作時に、時間差をもって重ねスポットBS2,BS1を形成する際に、ポリゴンミラー21の1つのミラー面で反射した光ビームLB2によって、感光体表面にビームスポットBS2を形成した後、ポリゴンミラー21の次のミラー面で反射した光ビームLB1によって感光体表面にビームスポットBS1を形成するときの光量を少なくしたが、ビームスポットBS2を形成するときの光量の方を少なくし、或いは、両ビームスポットBS2,BS1を形成するときの光量を、例えば、前述の基準光量に対して10%ずつ少なくするように、光エネルギー量の設定動作時に、ビームスポット形成のための光エネルギー量を設定してもよい。
具体例2
次に、上述した画像形成装置を用いて、光エネルギー量の多少をビームスポットのサイズの大小によって定める場合の具体例を説明する。この場合の画像形成条件は、図5の(a)に示したように、ポリゴンミラー21の同じミラー面にて反射した2本の光ビームLB1,LB2によって感光体表面に形成した重ねスポットBS1,BS2の主走査方向における基準径SRを72μmとし、副走査方向の基準径LRを89μmとする。この例の場合には、各ビームスポットを形成するときの光量を変えずに、ビームスポットのサイズを調整する。他の条件は具体例1の場合と同じである。
上述した条件下で、画像形成動作開始前に前述の光エネルギー量設定動作を行い、その結果、感光体表面に時間差をもって重ねスポットBS2,BS1を形成する際に、ビームスポットBS2の径は、上述の基準径のままとし、ビームスポットBS1の径を基準径の80%にすることが決定されたものとする。
次に、座標から、画像形成動作時に、ポリゴンミラー21の異なったミラー面で反射した光ビームLB2,LB1によって、時間差をもって感光体上に重ねスポットBS2,BS1を形成する画像を特定する。その画像の書き込み時のビームスポットBS2の径は、上述の基準径のままとし、ビームスポットBS1の径を上述の基準径の80%にする。図3に示したレーザ装置の光ビーム出射口に、一点鎖線で示した液晶マスク22を設け、信号によって、その液晶マスクの光透過部の面積を小さくすることにより、ビームスポットBS1の径を縮め、そのサイズを小さくすることができる。これにより、濃度むらのない高品質な画像が得られる。
上述した例では、画像形成動作時に、時間差をもって重ねスポットBS2,BS1を形成する際に、ポリゴンミラー21の1つのミラー面で反射した光ビームLB2によって、感光体表面にビームスポットBS2を形成した後、ポリゴンミラー21の次のミラー面で反射した光ビームLB1によって感光体表面にビームスポットBS1を形成するときに、そのビームスポットBS1のサイズを小さくしたが、ビームスポットBS2の方のサイズを小さくし、或いは、両ビームスポットBS2,BS1の径を、例えば前述の基準径に対して10%ずつ小さくするように、光エネルギー量の設定動作時に、ビームスポットの形成のための光エネルギー量を設定してもよい。
また、液晶マスク22を使用する代りに、感光体上にビームスポットを形成するときの時間を短縮することにより、ビームスポットのサイズを小さくすることもできる(PWMによる調整)。
解像度が1200dpiよりも低く、例えばその解像度が600dpiの場合も、相反則不軌の現象は発生するが、このように解像度が低いと、主走査方向に形成された一列のビームスポットにより形成された静電潜像を可視像化したときのライン状のトナー像の線幅は元々太いため、相反則不軌の現象の影響を受け難い。このため、解像度が低い場合には、ビームスポットを形成するときの光量の変更量や、そのビームスポットの径の変更量は少なくてもよい。また、互いに隣接する2つのビームスポットが時間差をもって形成されるときの、その時間差が1/4000secよりも短いときは、光量ないしはビームスポット径の変更量は少なくともよい。
図6に示すレーザ装置10は、レーザダイオードより成る4つの光源をアレイ状に配列して成るLEDアレイ20を有し、その各光源から光ビームLB1,LB2,LB3,LB4がそれぞれ出射する。その各光ビームは、図1乃至図4に示した画像形成装置と同じく、ポリゴンミラー21のミラー面で反射して、矢印C方向に移動する感光体表面に照射され、その感光体表面にビームスポットが形成される。その際、図7の(a),(b),(c)に示すように、ポリゴンミラー21の同一のミラー面で反射した2本ずつの光ビームLB1,LB2;LB2,LB3;LB3,LB4によって、各重ねスポットBS1,BS2;BS2,BS3;BS3,BS4をそれぞれ感光体表面に同時に形成する場合と、図7の(d)に示すように、異なるミラー面でそれぞれ反射した各光ビームLB4,LB1によって、感光体表面に重ねスポットBS4,BS1を時間差をもって形成する場合とがある。このように、感光体表面に重ねスポットBS4,BS1を時間差をもって形成する場合に、前述の相反則不軌の現象が発生する。
そこで、この場合には、図7の(a),(b),(c)に示した3組の重ねスポットBS1,BS2;BS2,BS3;BS3,BS4のうちの少なくとも1つによって、感光体1上に第1の基準潜像を形成し、これを可視像化して第1の基準トナー像T1を形成する。一方,図7の(d)に示した重ねスポットBS4,BS1によって、感光体1上に第2の基準潜像を形成し、これを可視像化して第2の基準トナー像T2を得る。そして、第1の基準トナー像T1の第1の画像濃度と、第2の基準トナー像T2の第2の画像濃度を図1に示したフォトセンサ26によって検知し、制御装置において、その両画像濃度を比較することにより、画像形成動作に、重ねスポットの各ビームスポットを同時に感光体表面に形成して得た静電潜像を可視像化したときのトナー像の画像濃度と、重ねスポットの各ビームスポットを時間差をもって感光体表面に形成して得た静電潜像を可視像化したときのトナー像の画像濃度とに差がなくなり、又はその差が小さくなるように、重ねスポットの各ビームスポットを時間差をもって感光体表面に形成するときの光エネルギー量の総和を設定する。
次いで、座標により、画像形成動作時に、時間差をもって感光体上に重ねスポットBS4,BS1を形成する画像を特定し、先に決めた光エネルギー量で、その重ねスポットBS4,BS1を形成する。
具体例3
次に、図6に示したレーザ装置10を有する画像形成装置を用いた具体例を説明する。この場合には、図7に示したビームスポットの径は全て等しく、その副走査方向の基準径は70μm、主走査方向の径は55μmである。他の作像条件は具体例1と同じである。
画像形成動作を開始する前に、前述の光エネルギー量設定動作を行った結果、図7の(d)に示した重ねスポットBS4,BS1を形成するときにだけ、基準光量(0.44μJ/cm)の25%を下げた光量で、ビームスポットBS1を形成することが決定され、これに基づいて画像形成動作を実行する。他のビームスポットBS2,BS3,BS4は基準光量で形成する。これにより、濃度むらのないトナー像を形成できる。各重ねスポットを可視像化して得たトナー像の光量変更前と変更後の径は次のとおりである。
BS1,BS2;BS2,BS3;BS3,BS4の重ねスポットに関しては、光量変更前の径は約85μmであるのに対し、光量変更後の径は約85μmと変化なし。一方、BS4,BS1の重ねスポットに関しては、光量変更前の径は約100μmであるのに対し、光量変更後の径は約85μmである。このように、全てのビームスポットを可視像化したときの径がほぼ等しくなる。
具体例4
図6に示したレーザ装置10を有する画像形成装置を用いた他の具体例を説明する。作像条件は具体例3と同じであるが、本例の場合には、具体例2と同様に、各ビームスポットを光量を変えずに、そのサイズを調整する。
画像形成動作開始前に前述の光エネルギー量の設定動作を行い、その結果、図7の(d)の示した重ねスポットBS4,BS1により静電潜像を形成するときにだけ、ビームスポットBS1の径のみを、基準径の80%に設定することが決定され、これに基づいて画像形成動作を実行する。この場合も、図6に示した液晶マスク22を用いて、ビームスポットBS1の径を縮小する。その結果、具体例3と同様な高画質なトナー像が得られる。
次に、図8に示す画像形成装置においては、その露光装置3がレーザ装置ではなく、発光ダイオード装置23を有している。図9は、この発光ダイオード装置23を感光体1の側から見た図である。この図から判るように、発光ダイオード装置23は、感光体表面の主走査方向Xに多数のビームスポットを形成するための多数の発光ダイオードLEDが直線状に配列された発光ダイオードアレイを複数段有しており、図示した例では、4段の発光ダイオードアレイLEDA1,LEDA2,LEDA3,LEDA4を有している。図8に示した画像形成装置の他の構成は、図1に示した画像形成装置と変りはなく、図8においては、図1に示した各部に対応する部分に、図1と同じ符号を付してある。
図8に示した画像形成装置においても、矢印C方向に移動する感光体表面が帯電装置2によって帯電され、画像データに応じて発光した発光ダイオードLEDから出射した光ビームが、帯電後の感光体表面に選択的に照射され、該感光体表面にビームスポットが形成される。発光ダイオード装置23は、その第1乃至第4段の発光ダイオードアレイの全ての発光ダイオードLEDが、同時に、画像データに応じて選択的に発光し、かかる動作が所定の時間を置いて繰り返されることにより、感光体表面に所定のビームスポットが形成され、面状の静電潜像が形成される。このようにして形成された静電潜像が現像装置4によりトナー像として可視像化され、そのトナー像は転写装置5によって転写材Pに転写される。他の作用は図1に示した画像形成装置の場合と変りはない。
図8及び図9に示した画像形成装置によっても、図7に示したところと同様に、矢印C方向に移動する感光体表面にビームスポットが形成される。よって、ここでも図7を参照して、ビームスポットの形成態様を説明する。図7も、図5の場合と同様に、副走査方向Yに隣接する2つのビームスポットを示しており、図7の(a)は、図9に示した発光ダイオード装置23の第1段目と第2段目の発光ダイオードアレイLEDA1,LEDA2の発光ダイオードLEDが発光することによって感光体表面に形成されたビームスポットBS1,BS2を示し、同図の(b),(c)は、第2段目と第3段目の発光ダイオードアレイLEDA2,LEDA3と、第3段目と第4段目の発光ダイオードアレイLEDA3,LEDA4の各発光ダイオードが発光することによって感光体表面に形成されたビームスポットBS2,BS3;BS3,BS4をそれぞれ示している。また、図7の(d)は、第4段目の発光ダイオードアレイLEDA4と、第1段目の発光ダイオードアレイLEDA1の発光ダイオードLEDが発光することにより感光体表面に形成されたビームスポットBS4,BS1を示している。
図7から判るように、この例の場合も、同図に斜線を付して示すように副走査方向Yに隣接する2つのビームスポットの一部が副走査方向Yにおいて互いに重なり合うように当該ビームスポットが形成される。その際、図7の(a),(b),(c)に示した副走査方向Yに隣接する2つのビームスポットは、感光体表面に同時に形成されるが、図7の(d)に示した隣接する2つのビームスポットBS4,BS1は、時間差をもって感光体表面に形成される。
そこで、この場合も、重ねスポットが時間差をもって感光体表面に形成されるときの光エネルギー量の総和が、重ねスポットが同時に感光体表面に形成されるときの光エネルギー量の総和よりも少なくなるように、各光エネルギー量の総和が設定される。すなわち、図7の(a),(b),(c)に示した3組の重ねスポットBS1,BS2;BS2,BS3;BS3,BS4のうちの少なくとも1つによって、感光体1上に第1の基準潜像を形成し、これを可視像化して第1の基準トナー像T1を形成する。一方、図7の(d)に示した重ねスポットBS4,BS1によって、感光体1上に第2の基準潜像を形成し、これを可視像化して第2の基準トナー像T2を得る。そして、第1の基準トナーT1の第1の画像濃度と、第2の基準トナー像T2の第2の画像濃度を図8に示したフォトセンサ26によって検知し、制御装置において、その両画像濃度を比較することにより、画像形成動作時に形成されたトナー像に濃度差が生じないように、重ねスポットの各ビームスポットを時間差をもって感光体表面に形成するときの光エネルギー量の総和を設定する。
次いで、座標により、画像形成動作時に、時間差をもって感光体上に重ねスポットBS4,BS1を形成する画像を特定し、先に決めた光エネルギー量で、その重ねスポットBS4,BS1を形成する。
具体例5
次に図8及び図9に示した画像形成装置を用いた具体例を説明する。
作像条件は全て具体例3と同じである。この場合も、画像形成動作を開始する前に、前述の光エネルギー量設定動作を行った結果、図7の(d)に示した重ねスポットBS4,BS1を形成するときにだけ、基準光量(0.44μJ/cm)の25%を下げた光量で、ビームスポットBS1を形成することが決められ、これに基づいて画像形成動作を実行する。他のビームスポットBS2,BS3,BS4は基準光量で形成する。その結果、具体例3と同様な高品質なトナー像が得られる。
具体例6
次に図8及び図9に示した画像形成装置を用いた他の具体例を説明する。
作像条件は具体例4と同じである。この場合も、画像形成動作開始前に光エネルギー量の設定動作を行い、その結果、図7の(d)の示した重ねスポットBS4,BS1により静電潜像を形成するときにだけ、ビームスポットBS1の径のみを、基準径の80%に設定することが決定され、これに基づいて画像形成動作を実行する。この場合も、図6に示した液晶マスク22を用いて、ビームスポットBS1の径を縮小する。その結果、具体例3と同様な高画質なトナー像が得られる。
以上説明した例では、副走査方向Yに隣接する2つのビームスポットが時間差をもって感光体表面に形成されるか否かを、座標から認識して、その2つのビームスポットを形成するときの光エネルギー量の総和が小さくなるように制御したが、これによってその制御態様が複雑となり、画像形成装置のコストが上昇するおそれがある。そこで、画像形成装置を次のように構成すると、その制御態様を簡素化でき、画像形成装置のコストの低減できる。
図6に示したレーザ装置10は、3以上の光源を有し、その各光源から光ビームLB1乃至LB4がそれぞれ出射する。このように、Nを3以上の整数としたときに、レーザ装置が、直線状に配列されたN個以上の光源を有している場合には、その第1番目の光源と、第N番目の光源から出射した光ビームにより感光体表面にビームスポットを形成するときの光エネルギー量を、常に、他の光源から出射した光ビームにより感光体表面にビームスポットを形成するときの光エネルギー量よりも少なく設定する。すなわち、第1番目の光源と、最後の第4番目の光源から出射した光ビームLB1,LB4により感光体表面にビームスポットを形成するときの光エネルギー量を、常に、他の光源から出射した光ビームLB2,LB3により感光体表面にビームスポットを形成するときの光エネルギー量よりも少なく設定しておくのである。これにより、完成したトナー像の濃度むらの発生を軽減することができ、制御態様を簡素化して、完成したトナー像の画質を高めることができる。
具体例7
次に、4つの光源を有する図6に示したレーザ装置を備えた上述の画像形成装置の具体例を説明する。
作像条件は、具体例3と同じであるが、本例の場合には、画像形成動作を行う前に前述の光エネルギー量設定動作を実行することにより、図6に示した光ビームLB1,LB4によって感光体表面にビームスポットBS1,BS4を形成するときの光量を、基準光量0.44μJ/cmに対して−11%に固定し、光ビームLB2,LB3によって感光体表面にビームスポットBS2,BS3を形成するときの光量は、上記基準光量に対して+11%に固定することが決定され、これに基づいて画像形成動作が実行されるものとする。
光量を変更する前と変更した後において、副走査方向に隣接する2つのビームスポット、すなわち重ねスポットより成る静電潜像を可視像化したときのそのトナー像の径は次のとおりである。
重ねスポットBS1,BS2とBS3,BS4;
光量変更前:約85μm→光量変更後:約85μm
重ねスポットBS2,BS3;
光量変更前:約85μm→光量変更後:約91μm
重ねスポットBS4,BS1;
光量変更前:約100μm→光量変更後:約92μm
上述した例では、各ビームスポットを形成するときの光量が固定値であるため、どのビームスポットの組み合わせの重ねスポットを可視像化したときも、その径が一定とはならないが、複雑な制御を行うことなく線幅の差を小さくでき、トナー像の濃度むらを効果的に抑えることができる。
具体例8
図6に示したレーザ装置を備えた画像形成装置のさらに他の具体例を説明する。本例の場合には、光エネルギー量設定動作を行うことにより、ビームスポットBS1,BS4の副走査方向の径を65μm、主走査方向の径を52μmとし、ビームスポットBS2,BS3の副走査方向の径を75μm、主走査方向の径を58μmとした。他の条件は、具体例7と同じである。この例の画像形成装置によっても、具体例7と同様なトナー像を形成することができる。
また、図8及び図9に示した画像形成装置のように、露光装置3として、発光ダイオード装置を用いた場合も、Nを3以上の整数としたときに、その発光ダイオード装置23がN段以上の発光ダイオードアレイを有している場合には、第1段目の発光ダイオードアレイと、第N段目の発光ダイオードアレイの発光ダイオードから出射した光ビームにより感光体表面にビームスポットを形成するときの光エネルギー量が、常に、他の段の発光ダイオードアレイの発光ダイオードから出射した光ビームにより感光体表面にビームスポットを形成するときの光エネルギー量よりも少なく設定することによって、制御を簡素化して、濃度むらの発生を抑えた高品質なトナー像を形成することができる。
具体例9
図8及び図9に示した発光ダイオード23を用いると共に、上述の如く構成された画像形成装置の具体例を説明する。光エネルギー量設定動作によって、第1段目と第4段目の発光ダイオードアレイLEDA1とLEDA4から出射した光ビームにより感光体上にビームスポットBS1,BS4を形成するときの光量を基準光量に対して−11%に固定し、第2段目と第3段目の発光ダイオードアレイLEDA2,LEDA3から出射した光ビームにより感光体上に形成されたビームスポットBS2,BS3の光量を基準光量に対して+11%に固定することが決められたものとする。他の条件は、具体例8と同じである。この例の画像形成装置によっても、具体例8と同様なトナー像を形成することができた。
具体例10
図8及び図9に示した発光ダイオード23を用いた場合の他の具体例を説明する。光エネルギー設定動作によって、第1段目と第4段目の発光ダイオードアレイLEDA1,LEDA4の発光ダイオードLEDから出射した光ビームによって感光体表面に形成したビームスポットBS1,BS4の径を基準径に対して−10%に固定し、第2段目と第3段目の発光ダイオードアレイLEDA2,LEDA3から出射した光ビームによって感光体表面に形成したビームスポットBS2,BS3の径を基準径に対して+10%に固定することが決められたものとする。他の作像条件は具体例8と同じである。この例の画像形成装置によっても、具体例8と同様なトナー像が得られる。
具体例7乃至10に示したように、ビームスポットの径を小さくし、ないしはそのビームスポットを形成するときの光量を少なくした場合、その分だけ、他のビームスポットのサイズを大きく、ないしは他のビームスポットを形成するときの光量を増やすようにすると、光量不足や、ビームスポットサイズ不足による画質劣化を阻止することができる。
また、副走査方向に隣接する2つのビームスポットを感光体表面に時間差をもって形成する際、その時間差を変えることができるように構成することも可能である。この場合には、光エネルギー量設定動作時に、重ねスポットの各ビームスポットを感光体表面に形成するときの時間差を異ならせて得た複数の基準潜像を現像装置によってそれぞれ可視像化した複数の基準トナー像の各画像濃度をフォトセンサ26より成る光学的検知手段によって検知し、画像形成動作時に、重ねスポットの各ビームスポットを異なった時間差をもって感光体表面にそれぞれ形成して得た各トナー像の画像濃度に差がなくなるか、又はその差が少なくなるように、光学的検知手段による検知結果に基づいて、時間差をもって各重ねスポットの各ビームスポットを感光体表面に形成するときの光エネルギー量の総和を設定する。これにより、画像形成動作時に、重ねスポットの各ビームスポットを形成するときの時間差が大きければ大きいほど、重ねスポットの各ビームスポットを形成するときの光エネルギー量の総和が低く設定され、完成したトナー像の濃度むら発生を効率よく抑えることができる。
例えば、露光装置が、感光体表面の主走査方向に多数のビームスポットを形成するための多数の発光ダイオードが直線状に配列された発光ダイオードアレイを備えた発光ダイオード装置を具備していて、移動する感光体表面に、画像データに応じて、発光ダイオードから出射した光ビームを、選択的に照射して該感光体表面にビームスポットを形成すると共に、重ねスポットの各ビームスポットをそれぞれ感光体表面に形成するときの時間差を変えることができるように、各発光ダイオードアレイの発光ダイオードの発光タイミングを調整可能に構成する。これによって、副走査方向に隣接する2つのビームスポットを時間差をもって形成するときに、その時間差を変更することができる。
画像形成装置の一例を示す部分断面概略図である。 露光装置の斜視図である。 レーザ装置の拡大斜視図である。 ポリゴンミラーと感光体の位置関係を示す説明図である。 感光体上に形成されるビームスポットを示す説明図である。 4本の光ビームを出射するレーザ装置の斜視図である。 感光体上に形成されるビームスポットを示す説明図である。 画像形成装置の他の例を示す部分断面概略図である。 図8に示した発光ダイオード装置を感光体の側から見た図である。
符号の説明
1 感光体
2 帯電装置
3 露光装置
4 現像装置
10 レーザ装置
21 ポリゴンミラー
23 発光ダイオード装置

Claims (9)

  1. 感光体と、該感光体を帯電する帯電装置と、帯電後の感光体表面を画像露光して該感光体に静電潜像を形成する露光装置と、前記静電潜像をトナー像として可視像化する現像装置とを有し、前記露光装置は、移動する感光体表面に、画像データに応じて、選択的に光ビームを照射して該感光体表面にビームスポットを形成すると共に、副走査方向に隣接する2つのビームスポットの一部が該副走査方向において互いに重なり合うように当該ビームスポットを形成する画像形成装置において、
    副走査方向に隣接し、かつ一部が副走査方向に互いに重なった状態で感光体表面に形成される2つのビームスポットを重ねスポットと称することにしたとき、該重ねスポットの各ビームスポットを同時に感光体表面に形成して得た第1の基準潜像を前記現像装置によって可視像化した第1の基準トナー像の第1の画像濃度と、重ねスポットの各ビームスポットを時間差をもって感光体表面に形成して得た第2の基準潜像を前記現像装置によって可視像化した第2の基準トナー像の第2の画像濃度をそれぞれ検知する光学的検知手段を設け、前記第1の画像濃度と第2の画像濃度を比較して、画像形成動作時に、重ねスポットの各ビームスポットを同時に感光体表面に形成して得た静電潜像を可視像化したときのトナー像の画像濃度と、重ねスポットの各ビームスポットを時間差をもって感光体表面に形成して得た静電潜像を可視像化したときのトナー像の画像濃度とに差がなくなり、又はその差が小さくなるように、重ねスポットの各ビームスポットを時間差をもって感光体表面に形成するときの光エネルギー量の総和を設定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 感光体と、該感光体を帯電する帯電装置と、帯電後の感光体表面を画像露光して該感光体に静電潜像を形成する露光装置と、前記静電潜像をトナー像として可視像化する現像装置とを有し、前記露光装置は、それぞれ光ビームを出射する複数の光源を有するレーザ装置と、その各光源から出射した光ビームを反射する複数のミラーを備えたポリゴンミラーと、該ポリゴンミラーを回転駆動する駆動装置とを具備していて、移動する感光体表面に、画像データに応じて、前記光源から出射し、前記ポリゴンミラーのミラーで反射した光ビームを、選択的に主走査方向に照射して該感光体表面にビームスポットを形成する主走査を順次行うと共に、副走査方向に隣接する2つのビームスポットの一部が該副走査方向において互いに重なり合うように当該ビームスポットを形成する画像形成装置において、
    副走査方向に隣接し、かつ一部が副走査方向に互いに重なった状態で感光体表面に形成される2つのビームスポットを重ねスポットと称することにしたとき、前記光源から出射して、前記ポリゴンミラーの同一のミラー面で同時に反射した2つの光ビームによって形成された重ねスポットより成る第1の基準潜像を前記現像装置によって可視像化した第1の基準トナー像の第1の画像濃度と、前記光源から出射して、前記ポリゴンミラーの異なったミラー面でそれぞれ反射した2つの光ビームによって形成された重ねスポットより成る第2の基準潜像を前記現像装置によって可視像化した第2の基準トナー像の第2の画像濃度とをそれぞれ検知する光学的検知手段を設け、前記第1の画像濃度と第2の画像濃度を比較して、画像形成動作時に、前記光源から出射して前記ポリゴンミラーの同一のミラー面で同時に反射した2つの光ビームによって形成された重ねスポットより成る静電潜像を可視像化したときのトナー像の画像濃度と、前記光源から出射して前記ポリゴンミラーの異なったミラー面でそれぞれ反射した2つの光ビームによって形成された重ねスポットより成る静電潜像を可視像化したときのトナー像の画像濃度とに差がなくなり、又はその差が小さくなるように、ポリゴンミラーの異なったミラー面で反射した2つの光ビームにより、感光体表面に重ねスポットを形成するときの光エネルギー量の総和を設定することを特徴とする画像形成装置。
  3. Nを3以上の整数としたとき、前記レーザ装置は直線状に配列されたN個以上の光源を有し、第1番目の光源と、第N番目の光源から出射した光ビームにより感光体表面にビームスポットを形成するときの光エネルギー量が、常に、他の光源から出射した光ビームにより感光体表面にビームスポットを形成するときの光エネルギー量よりも少なく設定される請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記露光装置は、感光体表面の主走査方向に多数のビームスポットを形成するための多数の発光ダイオードが直線状に配列された発光ダイオードアレイを複数段備えた発光ダイオード装置を具備していて、移動する感光体表面に、画像データに応じて、前記発光ダイオードから出射した光ビームを、選択的に照射して該感光体表面にビームスポットを形成するように構成されている請求項1に記載の画像形成装置。
  5. Nを3以上の整数としたとき、前記発光ダイオード装置はN段以上の発光ダイオードアレイを有し、第1段目の発光ダイオードアレイと、第N段目の発光ダイオードアレイの発光ダイオードから出射した光ビームにより感光体表面にビームスポットを形成するときの光エネルギー量が、常に、他の段の発光ダイオードアレイの発光ダイオードから出射した光ビームにより感光体表面にビームスポットを形成するときの光エネルギー量よりも少なく設定される請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 感光体と、該感光体を帯電する帯電装置と、帯電後の感光体表面を画像露光して該感光体に静電潜像を形成する露光装置と、前記静電潜像をトナー像として可視像化する現像装置とを有し、前記露光装置は、移動する感光体表面に、画像データに応じて、選択的に光ビームを照射して該感光体表面にビームスポットを形成すると共に、副走査方向に隣接する2つのビームスポットの一部が該副走査方向において互いに重なり合うように当該ビームスポットを形成する画像形成装置において、
    副走査方向に隣接し、かつ一部が副走査方向に互いに重なった状態で感光体表面に形成される2つのビームスポットを重ねスポットと称することにしたとき、重ねスポットの各ビームスポットを感光体表面に形成するときの時間差を異ならせて得た複数の基準潜像を前記現像装置によってそれぞれ可視像化した複数の基準トナー像の各画像濃度を検知する光学的検知手段を設け、画像形成動作時に、重ねスポットの各ビームスポットを異なった時間差をもって感光体表面にそれぞれ形成して得た各トナー像の画像濃度に差がなくなるか、又はその差が少なくなるように、前記光学的検知手段による検知結果に基づいて、時間差をもって各重ねスポットの各ビームスポットを感光体表面に形成するときの光エネルギー量の総和を設定することを特徴とする画像形成装置。
  7. 前記露光装置は、感光体表面の主走査方向に多数のビームスポットを形成するための多数の発光ダイオードが直線状に配列された発光ダイオードアレイを備えた発光ダイオード装置を具備していて、移動する感光体表面に、画像データに応じて、前記発光ダイオードから出射した光ビームを、選択的に照射して該感光体表面にビームスポットを形成すると共に、前記重ねスポットの各ビームスポットをそれぞれ感光体表面に形成するときの時間差を変えることができるように、発光ダイオードの発光タイミングが調整可能に構成されている請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記ビームスポットを形成するときの光エネルギー量の多少は、光量の多少によって定められる請求項1乃至7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記ビームスポットを形成するときの光エネルギー量の多少は、ビームスポットのサイズの大小によって定められる請求項1乃至7のいずれかに記載の画像形成装置。
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