JP2003053344A - 空ボトル用電解水生成装置および空ボトル用電解水製造方法 - Google Patents

空ボトル用電解水生成装置および空ボトル用電解水製造方法

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JP2003053344A JP2001244444A JP2001244444A JP2003053344A JP 2003053344 A JP2003053344 A JP 2003053344A JP 2001244444 A JP2001244444 A JP 2001244444A JP 2001244444 A JP2001244444 A JP 2001244444A JP 2003053344 A JP2003053344 A JP 2003053344A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 場所を選ばず、携帯可能に、かつ、手頃に使
用できる空ボトル用電解水生成装置を提供すること。 【解決手段】 空ボトル用電解水生成装置1は、中空棒
状体31の内部を隔膜で仕切って陽極槽及び陰極槽を形
成し、前記陽極槽に電極(陽極)を、陰極槽に電極(陰
極)をそれぞれ配置してなり、陰極槽の底部側に陰極槽
側への流れを可能とする逆止弁37を設け、かつ、他方
の陽極槽の側面に外部と連通するスリット(長孔)38
を設けてなる電極部3と、直流電源からの電力を取り込
み前記電極(陽極)と電極(陰極)とに電解するための
電流を流すことができる制御部5とを備えたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器内の水を電気
分解して酸性またはアルカリ性の電解水を作成する電解
水生成装置に関する。さらに詳細には、本発明は、電極
部を容器内に入れ、当該電極部に電流を流して容器内の
水を電気分解することにより容器内部に電解水を製造す
ることができるようにした空ボトル用電解水生成装置
と、その装置を使用して電解水を製造する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電解水生成装置は、水に
少量の塩素系電解物質を混入し、当該水を電気分解する
ことにより、酸性またはアルカリ性の電解水を生成でき
る装置として知られている。このような電解水生成装置
は、容器内を隔膜で仕切ることにより陽極槽と陰極槽と
を形成し、陽極槽に陽極板を配置するとともに陰極槽に
陰極板を配置し、陽極槽及び陰極槽に電解物質を少量溶
かした水を供給し、前記陽極と陰極に直流を流し込むこ
とにより、陽極槽から酸性の電解水を、また、陰極槽か
らアルカリ性の電解水を得ることができるようにした装
置である(特開2000−246249号公報)。この
ような従来の電解水生成装置によれば、電解条件にもよ
るが、水素イオン濃度が2.0〜3.5の酸性電解水
を、水素イオン濃度が10.5〜12.0のアルカリ性
電解水を得ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の電解水生成装置によれば、基本的に可搬型に構
成されていないため、どこでも手軽に電解水を手に入れ
ることができないという欠点があった。また、上述した
従来の電解水生成装置は、装置が大型化しており、部品
点数が多く、かつ、高価であるという欠点があった。さ
らに、上述した従来の電解水生成装置は、電解水を得る
ために、複雑な操作や制御が必要となるという欠点があ
った。本発明は、上述した欠点に鑑みなされたものであ
り、場所を選ばず、携帯可能に、かつ、手頃に使用でき
る空ボトル用電解水生成装置及びその方法を提供するこ
とを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明に係る空ボトル用電解水生成装
置は、容器内の水を電気分解して酸性またはアルカリ性
の電解水を作成する電解水生成装置において、中空棒状
体の内部を隔膜で仕切って二つの槽を形成し、前記各槽
に電極をそれぞれ配置してなり、一方の槽の底部側に槽
側への流れを可能とする逆止弁を設け、かつ、他方の槽
の側面に外部と連通する長孔を設けてなる電極部と、直
流電源からの電力を取り込み前記両電極部へ流す電流量
を調整できる制御部とを備えたことを特徴とするもので
ある。請求項2記載に係る発明では、請求項1に係る空
ボトル用電解水生成装置において、前記電極部は、中空
棒状体の内部を二つの隔膜を所定間隔を配置することに
より仕切って三つの槽を形成し、前記中央の槽を電解質
槽とし、他の二つの槽に電極をそれぞれ配置してなるこ
とを特徴とする。請求項3記載に係る発明では、請求項
1に係る空ボトル用電解水生成装置において、前記電極
部は、半径が異なる二つの導電性中空円筒を同心状に配
置し、内側の中空円柱と外側の中空円筒の間に中空円筒
状の隔壁を同心状に配置することにより隔壁内外に二つ
の槽を形成し、内側の槽の底部側に槽側への流れを可能
とする逆止弁を設け、かつ、外側中空円筒に外部と連通
する多数の孔を設けてなることを特徴とするものであ
る。請求項4記載に係る発明では、請求項1に係る空ボ
トル用電解水生成装置において、前記電極部は、半径が
異なる二つの導電性中空円筒を同心状に配置し、内側の
中空円柱と外側の中空円筒の間に所定の間隔を有する二
つの中空円筒状の隔壁を同心状に配置することにより隔
壁内外に二つの槽と二つの隔壁に囲まれた槽とを形成
し、最も内側の槽の底部側に槽側への流れを可能とする
逆止弁を設け、かつ、外側中空円筒に外部と連通する多
数の孔を設けてなることを特徴とするものである。
【0005】上記目的を達成するために、請求項5記載
の発明に係る空ボトル用電解水生成装置は、容器内の水
を電気分解して酸性またはアルカリ性の電解水を作成す
る生成装置において、中空棒状体の内部を隔膜で仕切っ
て二つの槽を形成し、前記各槽に電極をそれぞれ配置し
てなり、前記中空棒状体の側面上部又は上面に一方の槽
の内部と連通する孔を設け、かつ、他方の槽に外部と連
通する孔を設けてなる電極部と、直流電源からの電力を
取り込み、前記両電極部へ流す電流量又は電圧量を調整
できる制御部とを備えたことを特徴とする。請求項6記
載に係る発明では、請求項5記載の空ボトル用電解水生
成装置において、前記電極部は、中空棒状体の内部を隔
膜で仕切って二つの槽を形成し、前記各槽に電極をそれ
ぞれ配置してなり、一方の槽の電極と隔膜の間に高分子
化合物からなる溶液吸収体を配置し、前記中空棒状体の
側面上部又は上面に前記一方の槽の内部に連通する孔を
設け、かつ、他方の槽に外部と連通する孔を設けてなる
ことを特徴とする。請求項7記載に係る発明では、請求
項5記載の空ボトル用電解水生成装置において、前記電
極部は、中空棒状体の内部を二つの隔膜を所定間隔で配
置することによって仕切り、三つの槽を形成し、前記中
央の槽を電解質槽とし、前記電解質槽に連通する孔を前
記中空棒状体の側面上部又は上面に設け、他の二つの槽
に電極をそれぞれ配置してなり、前記一方の槽の前記中
空棒状体の側面上部又は上面に前記一方の槽の内部に連
通する孔を設け、かつ、他方の槽に外部と連通する孔を
設けてなることを特徴とする。請求項8記載に係る発明
では、請求項5記載の空ボトル用電解水生成装置におい
て、前記電極部は、中空棒状体の内部を二つの隔膜を所
定間隔で配置することによって仕切り、三つの槽を形成
し、前記中央の槽を電解質槽とし、前記電解質槽に高分
子化合物からなる溶液吸収体を配置し、前記中央の槽の
内部に連通する孔を前記中空棒状体の側面上部又は上面
に設け、他の二つの槽に電極をそれぞれ配置してなり、
前記中空棒状体の側面上部又は上面に前記一方の槽の内
部に連通する孔を設け、かつ、他方の槽に外部と連通す
る孔を設けてなることを特徴とする。
【0006】請求項9に係る発明では、請求項1または
請求項5に係る空ボトル用電解水生成装置において、前
記制御部は、前記両電極部へ流す電流量及び電圧量のい
ずれか一方あるいは双方を調整できるとともに、通電時
間を調整できることを特徴とする。上記目的を達成する
ため、請求項10記載の発明に係る空ボトル用電解水の
製造方法は、請求項1乃至4記載の空ボトル用電解水生
成装置を用いて電解水を製造する方法であって、空ボト
ル等の容器に、原水又は原水に電離性物質を溶解させた
溶液をたし、所定の電気伝導値に調整し、中空棒状体の
電解槽を前記容器に投入し、所定の電流電圧を印加し
て、前記容器、所望の酸性水又はアルカリ性水のみを生
成することを特徴とする。上記目的を達成するため、請
求項11記載の発明に係る空ボトル用電解水の製造方法
は、請求項5記載の空ボトル用電解水生成装置を用いて
電解水を製造する方法であって、空ボトル等の容器に、
原水を満たし、中空棒状体の電解槽の一方に、電離性物
質又は電離性物質を溶解させて所定の電気伝導度に調整
された溶液を入れ、前記容器に投入し、所定の電流電圧
を印加して、前記容器に、所望の酸性性水又はアルカリ
性水のみを生成することを特徴とする。上記目的を達成
するため、請求項12記載の発明に係る空ボトル用電解
水の製造方法は、請求項6記載の空ボトル用電解水生成
装置を用いて電解水を製造する方法であって、空ボトル
の容器に、原水を満たし、中空棒状体の電解槽の一方に
溶液吸収体を有し、その溶液吸収体に、電離性物質を溶
解させて所定の電気伝導度に調整された溶液を入れ、前
記容器に投入し、所定の電流電圧を印加して、前記容器
に、所望の酸性水又はアルカリ性水のみを生成すること
を特徴とする。上記目的を達成するため、請求項13記
載の発明に係る空ボトル用電解水の製造方法は、請求項
7記載の空ボトル用電解水生成装置を持ちて電解水を製
造する方法であって、空ボトル等の容器に原水を満た
し、隔膜で分割された電解槽の中央の槽に、電離性物質
又は電離性物質を溶解させた溶液を入れ、所定の電流電
圧を印加して、前記容器に、所望の酸性水又はアルカリ
性水のみを生成することを特徴とする。上記目的を達成
するため、請求項14記載の発明に係る空ボトル用電解
水の製造方法は、請求項8記載の空ボトル用電解水生成
装置を用いて電解水を製造する方法であって、空ボトル
等の容器に、原水を満たし、隔膜で分割された電解槽の
中央の槽に、溶液吸収体を有し、その溶液吸収体に、電
離性物質又は電離性物質を溶解させた溶液を入れ、所定
の電流電圧を印加して、前記容器に所望の酸性水又はア
ルカリ性水のみを生成することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。 (第1の実施の形態)図1ないし図7は本発明の第1の
実施の形態に係る空ボトル用電解水生成装置を説明する
ための図である。ここに、図1は本発明の第1の実施の
形態に係る空ボトル用電解水生成装置の全体構成を示す
斜視図である。図2は本発明の第1の実施の形態に係る
空ボトル用電解水生成装置の電極部を示す正面図であ
る。図3は本発明の第1の実施の形態に係る空ボトル用
電解水生成装置の電極部であって、図2のA−A線断面
図である。図4は本発明の第1の実施の形態に係る空ボ
トル用電解水生成装置の電極部を示す分解斜視図であ
る。
【0008】これらの図において、空ボトル用電解水生
成装置1は、大別すると、電気分解をさせるための電極
部3と、前記電極部3の上に設けられた制御部5と、前
記制御部5に直流電力を供給する直流電源7とから構成
されており、前記容器(図示せず)内に電極部3を挿入
し当該容器内の水を前記電極部3で電気分解して酸性ま
たはアルカリ性の電解水を作成する装置である。
【0009】前記電極部3は、図1ないし図3に示すよ
うに、中空円筒形状をした中空棒状体31の内部を隔膜
32で仕切って二つの槽(陽極槽33及び陰極槽34)
を形成し、前記各槽(陽極槽33及び陰極槽34)に電
極(陽極)35及び電極(陰極)36をそれぞれ配置し
てなり、前記陰極槽(一方の槽)34の底部側に槽側へ
の流れを可能とする逆止弁37を設け、かつ、前記陽極
槽(他方の槽)33の側面に外部と連通するスリット
(長孔)38を複数設けて構成したものである。また、
陽極槽33の上部には、図1に示すように、塩素ガス抜
き用スリット39が設けられている。同様に、陰極槽3
4の上部には、図1ないし図4に示すように、水素ガス
抜き用孔40が設けられている。
【0010】陽極槽33の内部に配置される電極(陽
極)35及び陰極槽34の内部に配置される電極(陰
極)36は、スペーサー41により隔膜32に対して一
定の間隔を持たせた状態に支持されている。また、電極
部3の底部側に設けられた逆止弁37は、図3及び図4
に示すように、電極部3の外径と同一の外径の有底中空
円柱で構成され弁座部42と、当該弁座部42に置かれ
る精密球43とで構成されている。弁座部42は、所定
の厚みを有する円板体44に精密球43が納まる凹所4
5を形成し、当該凹所45を連通する連通孔46を設け
た第1の入水調整口47と、前記陰極槽34に連通する
連通孔48を設けた円筒中空体からなる第2の入水調整
口49とを備え、前記第2の入水調整口49の一端に前
記第1の入水調整口47を嵌合してなるものである。ま
た、第1の入水調整口47の他端には、電極部3の一端
が嵌合するようになっている。
【0011】また、電極部3の上部には、図1に示すよ
うに、キャップ9が回転可能に設けられている。上述し
た制御部5の操作面50には、図1に示すように、電解
レベル設定及び電解スタートスイッチ51と、電解スタ
ートランプ52と、電解レベル(強、標準、弱)を示す
指示ランプ53,54,55とが設けられている。な
お、制御部5は、電源用接続コード71により直流電源
7に接続されるようになっている。この電源用接続コー
ド71の先端にはプラグ72が設けられており、当該プ
ラグ72が電極部3の操作面50の面と反対側の面に設
けられたジャックに挿入されることにより電力の供給を
受けられるようになっている。
【0012】図5は本発明の第1の実施の形態に係る空
ボトル用電解水生成装置の制御部を示すブロック図であ
る。この図5において、上述した制御部5は、直流電源
7からの直流電力を取り込み前記両電極部(電極(陽
極)35と電極(陰極)36)へ流す電流量と通電時間
を調整できるようになっており、次のように構成されて
いる。ジャック56の一端子はアース電極に、ジャック
56の他端はヒューズFを介して5V定電源57の入力
端子と、定電流電源58の入力端子とにそれぞれ接続さ
れている。
【0013】定電流電源58は、直流電力を受けて一定
電流を流す制御回路58aと、制御回路58aの出力と
出力端子との間に接続された抵抗R1とを備え、抵抗R
1の出力端子側から検出した信号を制御回路58aに入
力できるようになっている。定電流電源58の出力端子
は、FFリレーRL1の共通接点r1cに接続されてい
る。FFリレーRL1のa接点r1aは、電極(陽極)
35とFFリレーRL2のb接点r2bとにそれぞれ接
続されている。また、FFリレーRL1のb接点r1b
は、電極(陰極)36とFFリレーRL2のa接点r2
aとにそれぞれ接続されている。FFリレーRL2の共
通接点r2cは、アース電極に接続されている。
【0014】FFリレーRL1の励磁コイルRC1は、
一端子を処理装置60の制御出力端子P1に、他端子を
アース電極に接続されており、処理装置60により通電
制御されるようになっている。FFリレーRL2の励磁
コイルRC2は、一端子を処理装置60の制御出力端子
P2に、他端子をアース電極に接続されており、処理装
置60により通電制御されるようになっている。5V定
電源57の出力端子は、処理装置60の電源入力端子B
に接続されている。5V定電源57の入力端子とアース
電極の間にはコンデンサC1が、同出力端子とアース電
極の間にはコンデンサC2が接続されている。前記処理
装置60の発信クロック用端子X1,X2には、発振回
路59が接続されている。この発振回路59は、コンデ
ンサC3,C4を介してアース電極に接続されている。
【0015】前記処理装置60の入力端子J1とアース
電極との間には、電解レベル設定及び電解スタートスイ
ッチ51が接続されており、この電解レベル設定及び電
解スタートスイッチ51により電解スタートや電解レベ
ルの設定を処理装置60に指示できるようになってい
る。前記処理装置60の入力端子J2とアース電極との
間には、傾斜スイッチ61が接続されており、この傾斜
スイッチ61により空ボトル用電解水生成装置1が倒れ
たことを検出し、当該検出結果を処理装置60に通知で
きるようになっている。
【0016】前記処理装置60の入力端子J3とアース
電極との間には、洗浄スイッチ62が接続されており、
この洗浄スイッチ62により空ボトル用電解水生成装置
1の電極部3が汚れを検出し、検出結果を処理装置60
に通知できるようになっている。これが検出されると、
処理装置60は、制御出力端子P1,P2に電力を与え
てリレー接点をb接点側に切り替えることにより、プラ
ス電圧を電極(陰極)36に、マイナス電圧を電極(陽
極)35に、それぞれ与えて洗浄をおこなうことができ
るようになっている。
【0017】前記処理装置60の入力端子J4とアース
電極との間には、温度サーモ63が接続されており、こ
の温度サーモ63により空ボトル用電解水生成装置1の
制御部5が加熱したことを検出し、検出結果を処理装置
60に通知できるようになっている。処理装置60の出
力端子P3とアース電極との間には、ブザーBZが接続
されており、傾斜スイッチ61、洗浄スイッチ62ある
いは温度サーモ63からの検出信号が処理装置60に入
力されるとブザーBZに電圧を供給し、ブザーBZを鳴
動させられるようになっている。
【0018】処理装置60の出力端子P4とアース電極
との間には、抵抗R2と、図示の極性に接続された発光
ダイオードからなる発行電解スタートランプ52との直
列回路が接続されている。また、処理装置60の出力端
子P5とアース電極との間には、抵抗R3と、図示の極
性に接続された発光ダイオードからなる指示ランプ53
との直列回路が接続されている。また、処理装置60の
出力端子P6とアース電極との間には、抵抗R5と、図
示の極性に接続された発光ダイオードからなる指示ラン
プ55との直列回路が接続されている。
【0019】なお、上述した直流電源7は、商用電源か
ら所定の電圧の直流を得ることができるAC/DCコン
バータ7aか、あるいは、所定の電圧のバッテリ7bか
を使用することが可能であり、これら電源出力に電源用
接続コード71を介してプラグ72を接続することによ
り、直流電力を供給できるようになっている。このよう
な空ボトル用電解水生成装置の使用の仕方を図1ないし
図5を基に図6を参照して説明する。
【0020】図6は本発明の実施の形態に係る空ボトル
用電解水生成装置の使用の仕方を説明するための図であ
り、図6(1)は空ボトル用電解水生成装置の電極部を
ペットボトルに挿入する前の状態を示す斜視図、図6
(2)は同電極部をペットボトルに挿入した後の状態を
示す斜視図である。図7は本発明の実施の形態に係る空
ボトル用電解水生成装置を使用している際の逆止弁の動
作を説明するための図であり、図7(1)はペットボト
ル11に電極部3を差し込んだときの逆止弁の動きを示
す断面図であり、図7(2)はペットボトル11から電
極部3を取り出すときの動作を示す断面図である。ま
ず、例えば500[mリットル]の容量を持った空のペ
ットボトル11に所定量の水道水を入れる。図示しない
計量スプーンにより所定量の食塩を計量し、当該食塩を
ペットボトル11に入れた後、よくシェークして食塩を
水によく溶解させる。
【0021】図6(1)に示すように、空ボトル用電解
水生成装置1の電極部3をペットボトル11の口に差し
込む。前記電極部3をペットボトル11の口から差し込
み完了した後、前記電極部3の上にあるキャップ9を、
ペットボトル11の口に締めて、図6(2)のような状
態にする。前記電極部3をペットボトル11の内部に差
し込むと、図7(1)に示すように、電極部3の底部側
に設けてある逆止弁37の第1の入水調整口47の凹所
45にあった精密球43が水圧で浮上し、図7(1)の
矢印jに示すように水が陰極槽34の内部に流れ込む。
【0022】所定量の水が陰極槽34に流れ込むと、図
7(2)に示すように、精密球43は、逆止弁37の第
1の入水調整口47の凹所45に移動して凹所45には
まり込み、図7(2)の矢印kに示すように陰極槽34
からペットボトル11側への水の流れを阻止する。ここ
で、直流電源7のAC/DCコンバータ7aを商用電源
のコンセントに差し込む。もちろん、プラグ72は、制
御部5のジャック56に差し込まれているので、AC/
DCコンバータ7aから電源用接続コード71を介して
制御部5に直流電力が供給される。
【0023】制御部5は、直流電力が供給されると、以
前電解したときに選択していた電解レベルの指示ランプ
53(強)、指示ランプ54(標準)または指示ランプ
55(弱)が点灯する。ここで、制御部5の操作面50
の電解レベル設定及び電解スタートスイッチ51を操作
し、電解レベル(強、標準、弱)を選択する。電解レベ
ル設定及び電解スタートスイッチ51を操作することに
より電解レベルが選択されると、処理装置60は、当該
電解レベルの制御出力端子P1、P2またはP3を介し
て指示ランプ53、指示ランプ54または指示ランプ5
5に電力を供給し、指示ランプ53、指示ランプ54ま
たは指示ランプ55を点灯させる。
【0024】そして、電解レベル設定及び電解スタート
スイッチ51を例えば3秒間押し続けると、処理装置6
0は、これを検出して制御出力端子P4に電力を与えて
電解スタートランプ52を点灯させるとともに、制御出
力端子P3に電力を所定時間与えてブザーBZを所定時
間鳴動させて電解開始を知らせる。ここで、処理装置6
0は、上記設定された電解レベルに応じた、電解時間を
設定されたプログラムタイマーをスタートさせる。処理
装置60は、当該プログラムタイマーが電解時間に達し
たときに、制御出力端子P4への電力の供給を停止し電
解スタートランプ52を消灯させるとともに、制御出力
端子P3に所定時間だけ電力を供給してブザーBZを所
定時間鳴動させることにより、電解が完了したことを通
知する。
【0025】空ボトル用電解水生成装置1の電極部3の
上部にあるキャップ9をペットボトル11の口から外
し、空ボトル用電解水生成装置1の制御部5を握り、電
極部3をペットボトル11から引き抜く。このとき、図
7(2)に示すように、逆止弁37の第1の入水調整口
47の凹所45に上記精密球43が密着し、図7(2)
の矢印kで示すように陰極槽34の内部にある電解水は
外部に漏れだすことがない。
【0026】ここで、陰極槽34の内部の電解水を捨て
る場合には、空ボトル用電解水生成装置1の電極部3を
例えば60度以上の角度に傾けると、第1の入水調整口
47の凹所45に密着していた精密球43が、凹所45
から離れることになり、陰極槽34の内部の電解水が外
部に排水される。
【0027】このような第1の実施の形態によれば、ペ
ットボトル11の内部に電解酸性水が生成されるので、
次のような利点がある。 (1)除菌効果、消臭効果、アストリンゼン効果のある
電解酸性水を手軽に得ることができる。 (2)ペットボトル11を電解酸性水用槽として使用で
きるので、ペットボトル11のリユース(再利用)が可
能で大幅なコスト低減ができる。また、ペットボトル1
1が保存容器になるため、従来のように、電解槽から電
解水を移し替える必要がなくなる。 (3)可搬型に空ボトル用電解水生成装置1を構成した
ので、どこでも手軽に電解水を手に入れることができ
る。 (4)空ボトル用電解水生成装置1を小型化したので、
安価に提供できる。 (5)制御部により電解状態を制御できるので、簡単な
操作で電解水を得ることができる。 (6)直流電源7はバッテリ7bを使用することができ
るので、後はペットボトル状の容器と水さえあれば、い
つでも、どこでも電解酸性水を作ることができる。
【0028】また、電解アルカリ性水を作る場合は、空
ボトルに水道水を入れた後、食塩、乳酸カルシム、硫酸
カルシム、グリセロリン酸カルシウム等の電離性物質を
ボトルに入れ、よく溶解させた後、電極35及び電極3
6に印加する電圧を逆にすることにより、電極35を陰
極に、電極36を陽極にして、電解することで、ボトル
内に洗浄用のpH値の高い(10〜12.8程度)洗浄
用アルカリ性水又は飲用に適するpH8〜pH10程度
のアルカリ性水を得ることができる。水道水の電気伝導
度が高い場合には、空ボトルに電離性物質を添加しなく
とも、水道水のみを入れて電解しても、飲用に適する程
度のpH値のアルカリ性水を得ることができる。
【0029】上記第1の実施の形態では、電極部3と制
御部5とを一体的に構成した例で説明したが、電極部3
と制御部5とを別体で構成してもよい。 (第2の実施の形態)図8及び図9は本発明の第2の実
施の形態に係る空ボトル用電解水生成装置の電極部を説
明するための図である。ここに、図8は本発明の第2の
実施の形態に係る空ボトル用電解水生成装置の電極部を
示す正面図である。図9は本発明の第2の実施の形態に
係る空ボトル用電解水生成装置の電極部であって、図8
のA−A線断面図である。
【0030】本発明の第2の実施の形態において、前記
電極部3Aは、図7及び図8に示すように、中空棒状体
31の内部を二つの隔膜32a,32bを所定間隔に配
置することにより仕切って三つの槽(陰極槽34、電解
室槽20、陽極槽33)を形成し、前記中央の槽を電解
室槽20とし、他の二つの槽(陽極槽33、陰極槽3
4)に電極(陽極)35、電極(陰極)36をそれぞれ
配置したことを特徴とするものである。
【0031】また、電極(陰極)36と隔膜32aの間
には、スペーサー41aを配置することにより一定の間
隔が設けられるようにしている。隔膜32aと隔膜32
bの間には、スペーサー41bを配置することにより一
定の間隔が設けられるようにしている。隔膜32bと電
極(陽極)35との間には、スペーサー41cを配置す
ることにより一定の間隔が設けられるようにしている。
さらに、この第2の実施の形態において、制御部5、直
流電源7、キャップ9については、第1の実施の形態と
全く同様のものを使用する。この第2の実施の形態によ
っても、第1の実施の形態と同様な作用効果を奏する。
【0032】(第3の実施の形態)図10ないし図12
は本発明の第3の実施の形態に係る空ボトル用電解水生
成装置の電極部を説明するための図である。ここに、図
10は本発明の第3の実施の形態に係る空ボトル用電解
水生成装置の電極部を示す正面図である。図11は本発
明の第3の実施の形態に係る空ボトル用電解水生成装置
の電極部であって、図10のA−A線断面図である。図
12は本発明の第3の実施の形態に係る空ボトル用電解
水生成装置の電極部であって、図10のB−B線断面図
である。
【0033】本発明の第3の実施の形態において、前記
電極部3Bは、図10ないし図12に示すように、半径
が異なる二つの導電性中空円筒13a,13bを、上部
電極抑え17aと下部電極抑えである逆止弁37aの第
2の入水調整口49aとにより同心状に配置し、内側の
中空円柱13aと外側の中空円筒13bの間に中空円筒
状の隔膜32cを、上部電極抑え17aと下部電極抑え
である逆止弁37aの第2の入水調整口49aとで同心
状に配置することにより、隔壁内外に二つの槽(陽極槽
33,陰極槽34)を形成し、内側の槽(陰極槽34)
の底部側に槽側への流れを可能とする逆止弁37を設
け、かつ、外側中空円筒13bに外部と連通する多数の
孔15,15,…を設けてなることを特徴とする。
【0034】また、電極(陰極)36として作用する導
電性中空円筒13aと隔膜32cとの間には、スペーサ
ー41cを配置することにより一定の間隔が設けられる
ようにしている。隔膜32cと電極(陽極)35として
作用する導電性中空円筒13bとの間には、スペーサー
41dを配置することにより一定の間隔が設けられるよ
うにしている。さらに、この第3の実施の形態におい
て、制御部5、直流電源7、キャップ9については、第
1の実施の形態と全く同様のものを使用する。この第3
の実施の形態によっても、第1の実施の形態と同様な作
用効果を奏する。
【0035】(第4の実施の形態)図13ないし図15
は本発明の第4の実施の形態に係る空ボトル用電解水生
成装置を説明するための図である。ここに、図13は本
発明の第4の実施の形態に係る空ボトル用電解水生成装
置の電極部を示す正面図である。図14は本発明の第4
の実施の形態に係る空ボトル用電解水生成装置の電極部
であって、図13のA−A線断面図である。図15は本
発明の第4の実施の形態に係る空ボトル用電解水生成装
置の電極部であって、図13のB−B線断面図である。
【0036】本発明の第4の実施の形態において、前記
電極部3Cは、図13ないし図15に示すように、半径
が異なる二つの導電性中空円筒13a,13bを、上部
電極抑え17aと下部電極抑えとしての逆止弁37bの
第2の入水調整口49bとにより同心状に配置し、内側
の中空円柱13aと外側の中空円筒13bの間に所定の
間隔を有する二つの中空円筒状の隔膜32d,32e
を、上部電極抑え17aと下部電極抑えとしての逆止弁
37bの第2の入水調整口49bとで同心状に配置する
ことにより、隔壁32d内側と隔壁32eの外側とに二
つの槽(内側に補陰極槽34、外側に陽極槽33)を形
成するとともに、二つの隔壁32d,32eに囲まれた
電解室槽20aを形成し、電極部3の底部側に陰極槽3
4側への流れを可能とする逆止弁を設け、かつ、外側中
空円筒13bに外部と連通する多数の孔15,15,…
を設けてなることを特徴とする。
【0037】また、電極(陰極)36として作用する導
電性中空円筒13aと隔膜32dとの間には、スペーサ
ー41eを配置することにより一定の間隔が設けられる
ようにしている。隔膜32dと隔膜32eとの間には、
スペーサー41fを配置することにより一定の間隔が設
けられるようにしている。隔膜32eと電極(陽極)3
5として作用する導電性中空円筒13bとの間には、ス
ペーサー41gを配置することにより一定の間隔が設け
られるようにしている。さらに、この第4の実施の形態
において、制御部5、直流電源7、キャップ9について
は、第1の実施の形態と全く同様のものを使用する。こ
の第4の実施の形態によっても、第1の実施の形態と同
様な作用効果を奏する。
【0038】(第5の実施の形態)図16および図17
は本発明の第5の実施の形態に係る空ボトル用電解水生
成装置を説明するための図である。ここに、図16は本
発明の第5の実施の形態に係る空ボトル用電解水生成装
置の電極部を示す正面図である。図17は本発明の第5
の実施の形態に係る空ボトル用電解水生成装置の電極部
であって、図16のA−A線断面図である。
【0039】本発明の第5の実施の形態において、前記
電極部3Dは、図13ないし図15に示すように、中空
棒状体31dの内部を隔膜32dで仕切って二つの槽
(陽極槽33d、陰極槽34d)を形成し、前記各槽
(陽極槽33d、陰極槽34d)に電極(陽極35d、
陰極36d)をそれぞれ配置してなり、前記中空棒状体
31dの側面上部又は上面に前記一方の槽(陰極槽34
d)の内部に連通する孔40dを設け、かつ、他方の槽
(陽極槽33d)に外部と連通する長孔(スリット)3
8dを設けてなる。なお、符号Pは(陽極)電極端子で
あり、Mは(陰極)電極端子である。
【0040】この第5の実施の形態は、第1の実施の形
態のような逆止弁を設けておらず、中空棒状体31dの
下部に電極槽カバー17daを設けることにより陰極槽
34dが筒状入れ物体に構成されている点である。ま
た、前記孔40dは、電解質及び電解水の供給や取り出
しを行なうのに使用するほか、電解時の水素ガス抜きに
も使用される。なお、陽極槽33の上部にも、図17に
示すように、塩素ガス抜き用孔39dが設けられてい
る。
【0041】陽極槽33dの内部に配置される電極(陽
極)35dと、陰極槽34dの内部に配置される電極
(陰極)36dとは、スペーサー41dにより隔膜32
dに対して一定の間隔を持たせた状態に支持されてい
る。このような第5の実施の形態によれば、中空棒状体
31dの陰極槽34d(電解槽の一方)に、電離性物質
又は電離性物質を溶解させて所定の電気伝導度に調整さ
れた溶液を入れ、ついで、第1の実施の形態と同様に、
空ボトル等の容器に、原水を満たし、前記容器内に前記
電極部3Dを投入し、所定の電流電圧を印加して、前記
容器に、酸性性水を生成させることができる。なお、陽
極35にマイナス電位を、陰極36にプラス電位を印加
して同様のことを行えば、容器内にアルカリ性水を生成
させることができる。なお、第5の実施の形態によれ
ば、第1の実施の形態と同様の効果を奏する。
【0042】(第6の実施の形態)本発明の第6の実施
の形態は、基本的には、第5の実施の形態とまったく同
様の構造をしており、第5の実施の形態と異なるところ
は陰極槽34の内部において陰極36dと隔膜32dと
の間に高分子ポリマー等の高分子化合物からなる溶液吸
収体を配置した点に特徴がある。上述した第6の実施の
形態によれば、第5の実施の形態と同様に動作し、第1
の実施の形態と同様の作用効果を奏する。
【0043】(第7の実施の形態)図18ないし図20
は本発明の第7の実施の形態に係る空ボトル用電解水生
成装置を説明するための図である。ここに、図18は本
発明の第7の実施の形態に係る空ボトル用電解水生成装
置の電極部を示す正面図である。図19は本発明の第7
の実施の形態に係る空ボトル用電解水生成装置の電極部
を示す側面図である。図20は本発明の第7の実施の形
態に係る空ボトル用電解水生成装置の電極部であって、
図18のA−A線断面図である。
【0044】本発明の第7の実施の形態において、前記
電極部3Eは、図18ないし図20に示すように、中空
棒状体31eの内部を二つの隔膜32da,32dbを
所定間隔で配置することによって仕切って三つの槽を形
成し、前記中央の槽を電解質槽20eとし、前記電解質
槽20eに連通する孔70eを前記中空棒状体31eの
側面上部又は上面に設け、他の二つの槽(陽極槽33
e、陰極槽34e)に電極(陽極35e、陰極36e)
をそれぞれ配置してなり、前記中空棒状体31eの側面
上部又は上面に前記一方の槽(陰極槽34e)の内部に
連通する孔40eを設け、かつ、他方の槽(陽極35
e)に外部と連通する長孔38eを設けてなる。
【0045】また、電極(陰極)36eと隔膜32ea
の間には、スペーサー41eaを配置することにより一
定の間隔が設けられるようにしている。隔膜32eaと
隔膜32ebの間には、スペーサー41ebを配置する
ことにより一定の間隔が設けられるようにしている。隔
膜32ebと電極(陽極)35eとの間には、スペーサ
ー41ecを配置することにより一定の間隔が設けられ
るようにしている。上述した第7の実施の形態によれ
ば、第5の実施の形態と同様に動作し、第1の実施の形
態と同様の作用効果を奏する。
【0046】(第8の実施の形態)本発明の第8の実施
の形態は、基本的には、第7の実施の形態とまったく同
様の構造をしており、第7の実施の形態と異なるところ
は電解質槽20eの内部において隔膜32eaと隔膜3
2ebとの間に高分子ポリマー等の高分子化合物からな
る溶液吸収体を配置した点に特徴がある。上述した第8
の実施の形態によれば、第5の実施の形態と同様に動作
し、第1の実施の形態と同様の作用効果を奏する。
【0047】(第9の実施の形態)図21ないし図23
は本発明の第9の実施の形態に係る空ボトル用電解水生
成装置を説明するための図である。ここに、図21は本
発明の第9の実施の形態に係る空ボトル用電解水生成装
置の電極部を示す正面図である。図22は本発明の第9
の実施の形態に係る空ボトル用電解水生成装置の電極部
であって、図21のA−A線断面図である。図23は本
発明の第9の実施の形態に係る空ボトル用電解水生成装
置の電極部の上部を拡大して示す断面図である。
【0048】本発明の第9の実施の形態において、前記
電極部3Fは、図21ないし図23に示すように、半径
が異なる二つの導電性中空円筒13fa,13fbを、
上部電極抑17faと下部電極抑17fbとにより同心
状に配置し、内側の中空円柱13faと外側の中空円筒
13fbの間に中空円筒状の隔膜32fを、上部電極抑
17faと下部電極抑17fbとで同心状に配置するこ
とにより、隔壁内外に二つの槽(陽極槽33f,陰極槽
34f)を形成し、内側の槽(陰極槽34f)の側面上
側または上部電極抑17fa部分に内側の槽(陰極槽3
4f)の内部に連通する孔39fを設け、かつ、外側中
空円筒13fbに外部と連通する多数の孔15f,15
f,…を設けてなる。また、外側の槽(陽極槽33f)
の側面上側または上部電極抑17fa部分に外側の槽
(陽極槽33f)の内部に連通する孔40fを設けてい
る。なお、孔39fはガス抜きと電解質などを投入し、
あるいは取り出しに使用される。孔40fはガス抜きに
使用される。
【0049】また、電極(陰極)36fとして作用する
導電性中空円筒13faと隔膜32fとの間には、スペ
ーサー41faを配置することにより一定の間隔が設け
られるようにしている。隔膜32fと電極(陽極)35
fとして作用する導電性中空円筒13fbとの間には、
スペーサー41fbを配置することにより一定の間隔が
設けられるようにしている。さらに、この第9の実施の
形態において、制御部5、直流電源7、キャップ9につ
いては、第1の実施の形態と全く同様のものを使用す
る。この第9の実施の形態によっても、第5の実施の形
態と同様に動作し、第1の実施の形態と同様な作用効果
を奏す
【0050】(第10の実施の形態)本発明の第10の
実施の形態は、基本的には、第9の実施の形態とまった
く同様の構造をしており、第9の実施の形態と異なると
ころは陰極槽34fの内部において陰極36fと隔膜3
2fとの間に高分子ポリマー等の高分子化合物からなる
溶液吸収体を配置した点に特徴がある。上述した第10
の実施の形態によれば、第5の実施の形態と同様に動作
し、第1の実施の形態と同様の作用効果を奏する。
【0051】(第11の実施の形態)図24ないし図2
9は本発明の第11の実施の形態に係る空ボトル用電解
水生成装置を説明するための図である。ここに、図24
は本発明の第11の実施の形態に係る空ボトル用電解水
生成装置の電極部を示す正面図である。図25は本発明
の第11の実施の形態に係る空ボトル用電解水生成装置
の電極部であって、図24のA−A線断面図である。図
26は本発明の第11の実施の形態に係る空ボトル用電
解水生成装置の電極部の上部を拡大して示す平面図であ
る。図27は本発明の第11の実施の形態に係る空ボト
ル用電解水生成装置の電極部の上部を拡大して示す断面
図であり、図26のA−A線に沿って示す断面図であ
る。図28は本発明の第11の実施の形態に係る空ボト
ル用電解水生成装置の電極部の上部を拡大して示す断面
図であり、図26のB−B線に沿って示す断面図であ
る。図29は本発明の第11の実施の形態に係る空ボト
ル用電解水生成装置の電極部の上部を拡大して示す断面
図であり、図26のC−C線に沿って示す断面図であ
る。
【0052】本発明の第11の実施の形態において、前
記電極部3Gは、図24ないし図29に示すように、半
径が異なる二つの導電性中空円筒13ga,13gb
を、上部電極抑17gaと下部電極抑17gbとにより
同心状に配置し、内側の中空円柱13gaと外側の中空
円筒13gbの間に所定の間隔を有する二つの中空円筒
状の隔膜32ga,32gbを、上部電極抑17gaと
下部電極抑17gbとで同心状に配置することにより、
隔壁32ga内側と隔壁32gbの外側とに二つの槽
(内側に陰極槽34g、外側に陽極槽33g)を形成す
るとともに、二つの隔壁32ga,32gbに囲まれた
電解室槽20gを形成し、かつ、外側中空円筒13gb
に外部と連通する多数の孔15g,15g,…を設け、
かつ、陽極槽33gの上部に陽極槽33gの内部に連通
する孔40gを、陰極槽34gの上部に陰極槽34gの
内部に連通する孔39gを、電解室槽20gの上部に電
解室槽20gの内部に連通する孔81gを設けて構成さ
れている。なお、前記孔39gおよび40gはエアー抜
き用として使用され、前記孔81gは電解溶液の投入・
取り出し口として使用される。
【0053】また、電極(陰極)36gとして作用する
導電性中空円筒13gaと隔膜32gaとの間には、ス
ペーサー41gaを配置することにより一定の間隔が設
けられるようにしている。隔膜32gaと隔膜32gb
との間には、スペーサー41gbを配置することにより
一定の間隔が設けられるようにしている。隔膜32gb
と電極(陽極)35gとして作用する導電性中空円筒1
3gbとの間には、スペーサー41gcを配置すること
により一定の間隔が設けられるようにしている。
【0054】さらに、この第11の実施の形態におい
て、制御部5、直流電源7、キャップ9については、第
1の実施の形態と全く同様のものを使用する。この第1
1の実施の形態によっても、第5の実施の形態と同様に
動作し、第1の実施の形態と同様な作用効果を奏する。
【0055】(第12の実施の形態)本発明の第12の
実施の形態は、基本的には、第11の実施の形態とまっ
たく同様の構造をしており、第11の実施の形態と異な
るところは電解室槽20gの内部において隔膜32ga
と隔膜32gbとの間に高分子ポリマー等の高分子化合
物からなる溶液吸収体を配置した点に特徴がある。上述
した第12の実施の形態によれば、第5の実施の形態と
同様に動作し、第1の実施の形態と同様の作用効果を奏
する。なお、上記各実施の形態において、ペットボトル
11は、空であっても、あるいは、最初から水が入って
いても、ペットボトル11を使用すれば本発明の範囲に
入る。また、ペットボトル11は、図示した形状に限ら
ず、深めの容器であって空ボトル用電解水生成装置1が
垂直に近い状態(60度以上傾けない状態)に保てれも
のであれば、どのような形状のものであってもよい。
【0056】
【実施例】(実施例1)この空ボトル用電解水生成装置
1で生成される電解水の特性は、ペットボトル11の容
積が500[ミリリットル(ml)]とし、処理装置6
0によるプログラムタイマーの設定が、強選択時には2
5[分]、標準選択時で15[分]、弱選択時8[分]
であるとすると、表1に示すようになる。
【0057】
【表1】
【0058】このようにして作成された上記電解酸性水
は、皮膚の除菌・感染予防、口の除菌洗浄、食器等の除
菌に適用できる。
【0059】(実施例2)容器サイズを500[ml]
で、電気伝導度は約1500[μS/cm]とし、陰極
室と陽極室との容量比を1:34とし、電極材質をチタ
ンベースの白金イリジュムとし、定電流設定値を0.6
25[A]にし、電解時間を10[分]、20[分]、
30[分]間での生成水のpH、有効塩素濃度および酸
化還元電位を測定した。その結果は表2にあるように、
10分ではpH2.95、有効塩素濃度23.0[pp
m]、酸化還元電位1110[mv]であり、20
[分]ではpH2.65、有効塩素濃度28.4[pp
m]、酸化還元電位1130[mv]であり、30
[分]ではpH2.53、有効塩素濃度46.1[pp
m]、酸化還元電位1164[mv]であった。
【0060】
【表2】
【0061】(実施例3)容器サイズを500[ml]
で、電気伝導度は約1500[μS/cm]とし、陰極
室と陽極室との容量比を1:34とし、電極材質をチタ
ンベースの白金とし、定電流設定値を0.625[A]
にし、電解時間を10[分]、20[分]、30[分]
間での生成水のpH、有効塩素濃度および酸化還元電位
を測定した。その結果は表3にあるように、10[分]
ではpH2.95、有効塩素濃度10.6[ppm]、
酸化還元電位1065[mv]であり、20[分]では
pH2.60、有効塩素濃度17.7[ppm]、酸化
還元電位1114mvであり、30[分]ではpH2.
44、有効塩素濃度28.4[ppm]、酸化還元電位
1131[mv]であった。
【0062】
【表3】
【0063】(実施例4)容器サイズを290[ml]
で、電気伝導度を約1000[μS/cm]、1500
[μS/cm],2000[μS/cm]と変え、陰極
室と陽極室との容量比を1:23とし、電極材質をチタ
ンベースの白金イリジュムとし、電解電圧をDC12
[V]で、電解時間を15[分]、10[分]、5
[分]間での生成水のpH、有効塩素濃度および酸化還
元電位を測定した。
【0064】この場合は電解容量が少ないために、電解
時間を5[分]、10[分]、15[分]として電解室
溶液の電解伝導度を1000[μS/cm]、1500
[μS/cm]、2000[μS/cm]と変えて実施
した結果、生成水の規格を満たすのは電解伝導度200
0[μS/cm]であった。その測定結果は、表4に示
すとおりであり、以下にその内容を説明する。
【0065】(1)電気伝導度を約1000[μS/c
m]にした場合、15[分]ではpH2.94、有効塩
素濃度17.7[ppm]、酸化還元電位1021[m
v]であり、10[分]ではpH3.16、有効塩素濃
度10.7[ppm]、酸化還元電位926[mv]で
あり、かつ、5[分]ではpH3.76、有効塩素濃度
5.3[ppm]、酸化還元電位852[mv]であっ
た。 (2)電気伝導度を約1500[μS/cm]にした場
合、15[分]ではpH2.73、有効塩素濃度24.
8[ppm]、酸化還元電位1115[mv]であり、
10[分]ではpH2.86、有効塩素濃度17.7
[ppm]、酸化還元電位1058[mv]であり、5
[分]ではpH3.29、有効塩素濃度10.6[pp
m]、酸化還元電位998[mv]であった。 (3)電気伝導度を約2000[μS/cm]にした場
合、15[分]ではpH2.57、有効塩素濃度39.
0[ppm]、酸化還元電位1128[mv]であり、
10[分]ではpH2.75、有効塩素濃度26.6
[ppm]、酸化還元電位1110[mv]であり、5
[分]ではpH3.09、有効塩素濃度12.4[pp
m]、酸化還元電位1032[mv]であった。
【0066】
【表4】
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る空ボ
トル用電解水生成装置によれば、中空棒状体の内部を隔
膜で仕切って少なくとも二つの槽を形成し、前記各槽に
電極をそれぞれ配置してなり、一方の槽の底部側に槽側
への流れを可能とする逆止弁を設け、かつ、他方の槽の
側面に外部と連通する孔を設けてなる電極部と、直流電
源からの電力を取り込み前記両電極部へ流す電流量を調
整できる制御部とからなるので、次のような効果があ
る。
【0068】(1)除菌効果、消臭効果、アストリンゼ
ン効果のある電解酸性水を手軽に得ることができる。 (2)ペットボトルを電解酸性水用槽として使用できる
ので、ペットボトルのリユース(再利用)が可能で大幅
なコスト低減ができる。また、ペットボトルが保存容器
になるため、従来のように、電解槽から電解水を移し替
える必要がなくなる。 (3)可搬型に空ボトル用電解水生成装置を構成したの
で、どこでも手軽に電解水を手に入れることができる。 (4)空ボトル用電解水生成装置を小型化したので、安
価に提供できる。 (5)制御部により電解状態を制御できるので、簡単な
操作で電解水を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る空ボトル用電
解水生成装置の全体構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る空ボトル用電
解水生成装置の電極部を示す正面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る空ボトル用電
解水生成装置の電極部であって、図2のA−A線断面図
である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る空ボトル用電
解水生成装置の電極部を示す分解斜視図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る空ボトル用電
解水生成装置の制御部を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る空ボトル用電解水生
成装置の使用の仕方を説明するための図であり、図6
(1)は空ボトル用電解水生成装置の電極部をペットボ
トルに挿入する前の状態を示す斜視図、図6(2)は同
電極部をペットボトルに挿入した後の状態を示す斜視図
である。
【図7】本発明の実施の形態に係る空ボトル用電解水生
成装置を使用している際の逆止弁の動作を説明するため
の図であり、図7(1)はペットボトル11に電極部3
を差し込んだときの逆止弁の動きを示す断面図であり、
図7(2)はペットボトル11から電極部3を取り出す
ときの動作を示す断面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る空ボトル用電
解水生成装置の電極部を示す正面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る空ボトル用電
解水生成装置の電極部であって、図7のA−A線断面図
である。
【図10】本発明の第3の実施の形態に係る空ボトル用
電解水生成装置の電極部を示す正面図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態に係る空ボトル用
電解水生成装置の電極部であって、図9のA−A線断面
図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態に係る空ボトル用
電解水生成装置の電極部であって、図9のB−B線断面
図である。
【図13】本発明の第4の実施の形態に係る空ボトル用
電解水生成装置の電極部を示す正面図である。
【図14】本発明の第4の実施の形態に係る空ボトル用
電解水生成装置の電極部であって、図12のA−A線断
面図である。
【図15】本発明の第4の実施の形態に係る空ボトル用
電解水生成装置の電極部であって、図12のB−B線断
面図である。
【図16】本発明の第5の実施の形態に係る空ボトル用
電解水生成装置の電極部を示す正面図である。
【図17】本発明の第5の実施の形態に係る空ボトル用
電解水生成装置の電極部であって、図16のA−A線断
面図である。
【図18】本発明の第7の実施の形態に係る空ボトル用
電解水生成装置の電極部を示す正面図である。
【図19】本発明の第7の実施の形態に係る空ボトル用
電解水生成装置の電極部を示す側面図である。
【図20】本発明の第7の実施の形態に係る空ボトル用
電解水生成装置の電極部であって、図18のA−A線断
面図である。
【図21】本発明の第9の実施の形態に係る空ボトル用
電解水生成装置の電極部を示す正面図である。
【図22】本発明の第9の実施の形態に係る空ボトル用
電解水生成装置の電極部であって、図21のA−A線断
面図である。
【図23】本発明の第9の実施の形態に係る空ボトル用
電解水生成装置の電極部の上部を拡大して示す断面図で
ある。
【図24】本発明の第11の実施の形態に係る空ボトル
用電解水生成装置の電極部を示す正面図である。
【図25】本発明の第11の実施の形態に係る空ボトル
用電解水生成装置の電極部であって、図24のA−A線
断面図である。
【図26】本発明の第11の実施の形態に係る空ボトル
用電解水生成装置の電極部の上部を拡大して示す平面図
である。
【図27】本発明の第11の実施の形態に係る空ボトル
用電解水生成装置の電極部の上部を拡大して示す断面図
であり、図26のA−A線に沿って示す断面図である。
【図28】本発明の第11の実施の形態に係る空ボトル
用電解水生成装置の電極部の上部を拡大して示す断面図
であり、図26のB−B線に沿って示す断面図である。
【図29】本発明の第11の実施の形態に係る空ボトル
用電解水生成装置の電極部の上部を拡大して示す断面図
であり、図26のC−C線に沿って示す断面図である。
【符号の説明】
1 空ボトル用電解水生成装置 3,3A,3B,3C,3D,3E,3F,3G 電極
部 5 制御部 7 直流電源 9 キャップ 11 ペットボトル 13a,13b,13fa,13fb,13ga,13
gb 中空円筒 15,15f,15g 孔 17a,17b,17fa,17ga 上部電極抑 20 電解質槽 31 中空棒状体 32,32a,32b,32c,32d,32fa,3
2fb,32ga,32gb 隔膜 33,33d,33e,33f,33g 陽極槽 34,34d,34e,34f,33g 陰極槽 35,35d,35e,35f,35g 電極(陽極) 36,36d,36e,36f,36g 電極(陰極) 37,37a,37b 逆止弁 38,38d,38e,38f,38g スリット(長
孔) 39,39d,39e,39f,39g 孔 40,40d,40e,40f,40g 孔 41,41a,41b,41c,41d,41e,41
f スペーサー 42 弁座部 43 精密球 44 円板体 45 凹所 46,48 連通孔 47 第1の入水調整口 49,49a,49b 第2の入水調整口 50 操作面 51 電解レベル設定及び電解スタートスイッチ 52 電解スタートランプ 53,54,55 指示ランプ 57 5V定電源 58 定電流電源 59 発振回路 60 処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 伸一 秋田県由利郡象潟町字上狐森184ー5 三 浦電子株式会社内 Fターム(参考) 4D061 DA03 DB07 EA02 EB02 EB12 EB16 EB19 EB30 ED12 ED13 GB11 GB30 GC12 GC14 GC15

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器内の水を電気分解して酸性またはア
    ルカリ性の電解水を作成する電解水生成装置において、 中空棒状体の内部を隔膜で仕切って二つの槽を形成し、
    前記各槽に電極をそれぞれ配置してなり、一方の槽の底
    部側に槽側への流れを可能とする逆止弁を設け、かつ、
    他方の槽の側面に外部と連通する長孔を設けてなる電極
    部と、 直流電源からの電力を取り込み前記両電極部へ流す電流
    量を調整できる制御部とを備えたことを特徴とする空ボ
    トル用電解水生成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の空ボトル用電解水生成装
    置において、 前記電極部は、中空棒状体の内部を二つの隔膜を所定間
    隔を配置することにより仕切って三つの槽を形成し、前
    記中央の槽を電解質槽とし、他の二つの槽に電極をそれ
    ぞれ配置してなることを特徴とする空ボトル用電解水生
    成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の空ボトル用電解水生成装
    置において、 前記電極部は、半径が異なる二つの導電性中空円筒を同
    心状に配置し、内側の中空円柱と外側の中空円筒の間に
    中空円筒状の隔壁を同心状に配置することにより隔壁内
    外に二つの槽を形成し、内側の槽の底部側に槽側への流
    れを可能とする逆止弁を設け、かつ、外側中空円筒に外
    部と連通する多数の孔を設けてなることを特徴とする空
    ボトル用電解水生成装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に係る空ボトル用電解水生成装
    置において、 前記電極部は、半径が異なる二つの導電性中空円筒を同
    心状に配置し、内側の中空円柱と外側の中空円筒の間に
    所定の間隔を有する二つの中空円筒状の隔壁を同心状に
    配置することにより隔壁内外に二つの槽と二つの隔壁に
    囲まれた槽とを形成し、最も内側の槽の底部側に槽側へ
    の流れを可能とする逆止弁を設け、かつ、外側中空円筒
    に外部と連通する多数の孔を設けてなることを特徴とす
    る空ボトル用電解水生成装置。
  5. 【請求項5】 容器内の水を電気分解して酸性またはア
    ルカリ性の電解水を作成する生成装置において、 中空棒状体の内部を隔膜で仕切って二つの槽を形成し、
    前記各槽に電極をそれぞれ配置してなり、前記中空棒状
    体の側面上部又は上面に一方の槽の内部と連通する孔を
    設け、かつ、他方の槽に外部と連通する孔を設けてなる
    電極部と、直流電源からの電力を取り込み、前記両電極
    部へ流す電流量又は電圧量を調整できる制御部とを備え
    たことを特徴とする空ボトル用電解水生成装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の空ボトル用電解水生成装
    置において、 前記電極部は、中空棒状体の内部を隔膜で仕切って二つ
    の槽を形成し、前記各槽に電極をそれぞれ配置してな
    り、一方の槽の電極と隔膜の間に高分子化合物からなる
    溶液吸収体を配置し、前記中空棒状体の側面上部又は上
    面に前記一方の槽の内部に連通する孔を設け、かつ、他
    方の槽に外部と連通する孔を設けてなることを特徴とす
    る空ボトル用電解水生成装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の空ボトル用電解水生成装
    置において、 前記電極部は、中空棒状体の内部を二つの隔膜を所定間
    隔で配置することによって仕切り、三つの槽を形成し、
    前記中央の槽を電解質槽とし、前記電解質槽に連通する
    孔を前記中空棒状体の側面上部又は上面に設け、他の二
    つの槽に電極をそれぞれ配置してなり、前記一方の槽の
    前記中空棒状体の側面上部又は上面に前記一方の槽の内
    部に連通する孔を設け、かつ、他方の槽に外部と連通す
    る孔を設けてなることを特徴とする空ボトル用電解水生
    成装置。
  8. 【請求項8】 請求項5記載の空ボトル用電解水生成装
    置において、 前記電極部は、中空棒状体の内部を二つの隔膜を所定間
    隔で配置することによって仕切り、三つの槽を形成し、
    前記中央の槽を電解質槽とし、前記電解質槽に高分子化
    合物からなる溶液吸収体を配置し、前記中央の槽の内部
    に連通する孔を前記中空棒状体の側面上部又は上面に設
    け、他の二つの槽に電極をそれぞれ配置してなり、前記
    中空棒状体の側面上部又は上面に前記一方の槽の内部に
    連通する孔を設け、かつ、他方の槽に外部と連通する孔
    を設けてなることを特徴とする空ボトル用電解水生成装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項1または5記載の空ボトル用電解
    水生成装置において、 前記制御部は、前記両電極部へ流す電流量及び電圧量の
    いずれか一方あるいは双方を調整できるとともに、通電
    時間を調整できることを特徴とする空ボトル用電解水生
    成装置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至4記載の空ボトル用電解
    水生成装置を用いて電解水を製造する方法であって、 空ボトル等の容器に、原水又は原水に電離性物質を溶解
    させた溶液をたし、所定の電気伝導値に調整し、中空棒
    状体の電解槽を前記容器に投入し、所定の電流電圧を印
    加して、前記容器、所望の酸性水又はアルカリ性水のみ
    を生成することを特徴とする空ボトル用電解水の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 請求項5記載の空ボトル用電解水生成
    装置を用いて電解水を製造する方法であって、 空ボトル等の容器に、原水を満たし、中空棒状体の電解
    槽の一方に、電離性物質又は電離性物質を溶解させて所
    定の電気伝導度に調整された溶液を入れ、前記容器に投
    入し、所定の電流電圧を印加して、前記容器に、所望の
    酸性性水又はアルカリ性水のみを生成することを特徴と
    する空ボトル用電解水の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項6記載の空ボトル用電解水生成
    装置を用いて電解水を製造する方法であって、 空ボトルの容器に、原水を満たし、中空棒状体の電解槽
    の一方に溶液吸収体を有し、その溶液吸収体に、電離性
    物質を溶解させて所定の電気伝導度に調整された溶液を
    入れ、前記容器に投入し、所定の電流電圧を印加して、
    前記容器に、所望の酸性水又はアルカリ性水のみを生成
    することを特徴とする空ボトル用電解水の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項7記載の空ボトル用電解水生成
    装置を持ちて電解水を製造する方法であって、 空ボトル等の容器に原水を満たし、隔膜で分割された電
    解槽の中央の槽に、電離性物質又は電離性物質を溶解さ
    せた溶液を入れ、所定の電流電圧を印加して、前記容器
    に、所望の酸性水又はアルカリ性水のみを生成すること
    を特徴とする空ボトル用電解水の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項8記載の空ボトル用電解水生成
    装置を用いて電解水を製造する方法であって、 空ボトル等の容器に、原水を満たし、隔膜で分割された
    電解槽の中央の槽に、溶液吸収体を有し、その溶液吸収
    体に、電離性物質又は電離性物質を溶解させた溶液を入
    れ、所定の電流電圧を印加して、前記容器に所望の酸性
    水又はアルカリ性水のみを生成することを特徴とする空
    ボトル用電解水の製造方法。
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