JP2003052755A - 入浴用椅子 - Google Patents

入浴用椅子

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JP2003052755A
JP2003052755A JP2001247773A JP2001247773A JP2003052755A JP 2003052755 A JP2003052755 A JP 2003052755A JP 2001247773 A JP2001247773 A JP 2001247773A JP 2001247773 A JP2001247773 A JP 2001247773A JP 2003052755 A JP2003052755 A JP 2003052755A
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Japan
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seat portion
chair
vertical
respect
seat
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JP2001247773A
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Shinji Yamamoto
伸二 山本
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SHINBA INTERNATIONAL KK
Original Assignee
SHINBA INTERNATIONAL KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用者が窮屈な感じを受けることなく、使
用者が容易に腰掛けたり立ち上がることができ、そして
使用者の入浴やシャワーを他人がうまく助ける(手伝
う)ことができる入浴用椅子を提供する。 【解決手段】使用者の臀部を支持する座部とそれを支持
する支持手段とを備えてなり、該支持手段が、左右方向
に沿って長手方向がのびるように配設された横部材を有
し、該座部が、該横部材の長手方向に沿って移動自在に
支持され、該支持手段に対して左右方向の所定範囲内に
おいて移動可能にされたものである、入浴用椅子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入浴やシャワー等
に用いる入浴用椅子に関し、より詳細には、使用勝手の
良い入浴用椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、入浴やシャワー等の際に用い
る入浴用椅子(シャワーチェアーと呼ばれることもあ
る。)が用いられてきた。この入浴用椅子に腰掛けた者
は、腰掛け安定した状態で入浴やシャワーを受けること
ができるので、入浴用椅子を用いることによって、該者
が入浴やシャワーを楽に受けることができること、該者
が入浴やシャワー中に姿勢をくずして転倒等することを
防止することができること、そして該者の入浴やシャワ
ーを他人が助ける(手伝う)場合に該者の姿勢が安定し
ていることから該他人が容易かつ安心して助ける(手伝
う)ことができること、といった利点を有する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の入浴用椅子は、腰掛けた者が安定した状態で入浴
やシャワーを受けることができるものの、該者の位置を
完全に固定してしまうため、該者が窮屈な感じを受けた
り、該者が腰掛けたり立ち上がる際に不便(入浴用椅子
に腰掛けたり、入浴用椅子に腰掛けた状態から立ち上が
るさいに、臀部を支持する座部と足をつく位置とが遠く
離れているため)であったり、該者の入浴やシャワーを
他人が助ける(手伝う)場合に該他人が該者を助ける
(手伝う)ことができない(該他人と該者とが離れてい
るためうまく助ける等ができない)といった問題があっ
た。
【0004】そこで本発明では、このような従来の入浴
用椅子が有する問題を有さない、使用者が窮屈な感じを
受けることなく、使用者が容易に腰掛けたり立ち上がる
ことができ、そして使用者の入浴やシャワーを他人がう
まく助ける(手伝う)ことができる入浴用椅子を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の入浴用椅子(以
下、「本椅子」という。)は、使用者の臀部を支持する
座部とそれを支持する支持手段とを備えてなり、該支持
手段が、左右方向に沿って長手方向がのびるように配設
された横部材を有し、該座部が、該横部材の長手方向に
沿って移動自在に支持され、該支持手段に対して左右方
向の所定範囲内において移動可能にされたものである、
入浴用椅子である。本明細書において「右」「左」
「上」「下」「前」「後」とは、それぞれ本椅子に腰掛
けた使用者から見て「右」「左」「上」「下」「前」
「後」をいうものとする。このような本椅子によれば、
使用者の臀部を支持する座部が、支持手段が有する左右
方向に沿って長手方向がのびるように配設された横部材
の該長手方向に沿って移動自在に支持されるので、必要
な際、該座部を支持手段に対して左右方向の所定範囲内
において移動させることができる。このため本椅子は、
座部を支持手段に対して左右方向の所定範囲内において
移動させることにより使用者の窮屈感を除去又は減少さ
せることができ、座部と足をつく位置とが近づくよう座
部を支持手段に対して左右方向の所定範囲内において移
動させることにより使用者が容易に腰掛けたり立ち上が
ることができ、そして座部を支持手段に対して左右方向
の所定範囲内において移動させ、使用者の入浴やシャワ
ーを助ける(手伝う)他人がうまく助ける(手伝う)こ
とができるようにすることができる。
【0006】前記入浴用椅子に対して左右いずれかの方
向に存する面に係合するように配設された吸盤を有する
ものであってもよい。本椅子は、座部が支持手段に対し
て左右方向の所定範囲内において移動するので、かかる
移動に際しても本椅子が安定した状態を保ち得るように
することが好ましく、そのために入浴用椅子に対して左
右いずれかの方向に存する面に係合するように配設され
た吸盤を有するようにしてもよい。なお、吸盤は、ゴム
や可撓性の樹脂材料等によって椀形、円錐形及び角錐形
等の形状に形成されたものであり、吸盤が係合する面と
吸盤との間の空間から空気や水を除去することによって
該面に吸着した状態で係合する。該面と吸盤との間に少
量の水分が存することは、この吸着した状態での係合を
確実ならしめる(該間の気密性及び水密性を向上させ
る)ため、入浴用に用いられる本椅子を安定させるため
に吸盤を用いることは好ましい。
【0007】前記入浴用椅子に対して左右いずれかの方
向に存する面に係合するように配設された吸盤を有する
場合、前記横部材の少なくとも1の端部に前記吸盤が取
り付けられたものであってもよい。本椅子では、座部が
横部材の長手方向に沿って移動自在に支持されるので、
横部材の端部に前記吸盤を取り付けるようにすれば、前
記吸盤が座部の移動方向に対して平行な方向に係合する
ことができるので、座部の移動に際して本椅子が安定し
た状態を保ちやすい。また、座部が、横部材の長手方向
に沿って移動自在に横部材に直接支持されている場合で
は、座部の移動に伴って横部材に直接力が加わるので、
横部材の端部に前記吸盤が取り付けられていれば、前記
吸盤の、前記面への係合によって該加わる力を直接受け
ることができ、座部の移動に際して本椅子が一層安定し
た状態を保ちやすい。
【0008】少なくとも1の前記吸盤の前記座部に対す
る左右方向に関する位置が所定範囲内で調節可能なもの
であってもよい。こうすることで前記座部に対する前記
面(前記吸盤が係合する面)の左右方向に関する位置が
変化しても(座部に対する前記面の左右方向に関する位
置は様々変化することが多い。)、前記吸盤の前記座部
に対する左右方向に関する位置を調節することで前記吸
盤を前記面(前記吸盤が係合する面)にうまく係合させ
ることができる。
【0009】前記支持手段が、上下方向に沿って長手方
向がのびるように配設された縦部材を有し、前記座部
が、該縦部材の長手方向に沿って移動自在に支持され、
前記支持手段に対して上下方向の所定範囲内において移
動可能にされたものであってもよい。こうすることで座
部が、支持手段が有する上下方向に沿って長手方向がの
びるように配設された縦部材の該長手方向に沿って移動
自在に支持されるので、必要な際、該座部を支持手段に
対して上下方向の所定範囲内において移動させることが
できる。このため本椅子の使用者の体格及び好みや本椅
子の使用状態に応じて、座部の上下方向に関する位置を
調節することができる。なお、座部が縦部材の長手方向
に沿って移動自在に支持されることにより、縦部材が座
部に加わる力を受け持つことができるので、支持手段に
十分な強度をもたせることができる。また、座部が縦部
材の長手方向に沿って移動自在に縦部材に直接支持され
ている場合では、座部に加わる力を上下方向に沿った縦
部材が直接受け持つので、支持手段に一層十分な強度を
もたせることができる。さらに、座部が支持手段に対し
て左右方向に移動した場合、使用者の足が位置する下面
の高さが変化することがあり、その変化によって適した
座部の上下方向位置が変化することがあるので、座部を
支持手段に対して上下方向に移動させることができるこ
とは好ましい。
【0010】前記支持手段が、前記座部よりも上方の位
置から前記座部を釣支する釣支手段を有し、該釣支手段
の長さを所定範囲内で調節することによって、前記座部
が、前記支持手段に対して上下方向の所定範囲内におい
て移動可能にされたものであってもよい。こうすること
で座部が、それを上方位置から釣支する釣支手段の長さ
を調節するという簡単な方法によって、必要な際、支持
手段に対して上下方向の所定範囲内において移動させる
ことができる。このため本椅子の使用者の体格及び好み
や本椅子の使用状態に応じて、座部の上下方向に関する
位置を容易かつ確実に調節することができる。さらに、
前述したと同様、座部が支持手段に対して左右方向に移
動した場合、使用者の足が位置する下面の高さが変化す
ることがあり、その変化によって適した座部の上下方向
位置が変化することがあるので、座部を支持手段に対し
て上下方向に移動させることができることは好ましい。
【0011】前記支持手段の下端に吸盤が取り付けられ
たものであってもよい。こうすることで、入浴やシャワ
ー等を行う場所の下面に該吸盤が係合することによっ
て、支持手段の下端部分がしっかりと固定されるので、
座部が支持手段に対して左右方向に移動しても、本椅子
が安定した状態を保ちやすい。
【0012】前記座部が、前記使用者の両脚を取り囲む
ように形成されたものであってもよい。このように座部
が使用者の両脚を取り囲むように形成されていれば、座
部が支持手段に対して左右方向に移動しても使用者の臀
部に対する座部の位置が不意にずれたりすることを防止
することができる。また、前記座部が下穿き状のもので
あってもよい。下半身用の下着である下穿きのように座
部を形成すれば、使用者の臀部や下腹部を座部が包囲す
るようになるので、座部が支持手段に対して左右方向に
移動しても使用者の臀部に対する座部の位置が不意にず
れたりすることを一層確実に防止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。しかしながら、これらによって本
発明は何ら制限されるものではない。
【0014】図1は一実施形態の本発明の入浴用椅子
(本椅子)を示す背面図(使用者の背中側から見たとこ
ろ)であり、図2は図1に示した入浴用椅子(本椅子)
の平面図(図1中、矢印B方向から見たところを示して
いる。)であり、そして図3は図1に示した入浴用椅子
(本椅子)の左側面図(図1及び図2中、矢印A方向か
ら見たところを示している。)である。図1乃至図3を
参照して、本発明の入浴用椅子(本椅子)について説明
する。本発明の入浴用椅子(本椅子)11は、本椅子1
1の使用者(図示せず)の臀部を支持する座部21と、
座部21を支持する支持手段41と、を備えている。
【0015】座部21は、網目(メッシュ)状の材質
(ここでは具体的には、ポリエステル繊維によって形成
された線材が網目状に組み合わされたもの)によって下
穿き状(ここでは体に略ぴったりしたパンツ形状)に形
成されている。このように、座部21が網目(メッシ
ュ)状の材質によって形成されていることで座部21に
湯水や洗剤等が付着しても座部21が乾燥しやすく清潔
に保たれることができる。そして、座部21が、下穿き
状(ここでは体に略ぴったりしたパンツ形状)に形成さ
れていることで、使用者の臀部や下腹部を座部21が包
囲すると共に、使用者の両脚を座部21が取り囲むの
で、使用者の臀部に対する座部21の位置が不意にずれ
たりすることを防止することができる。また、座部21
は、本椅子11の使用者(図示せず)の両脚を貫通させ
るための開口21h1、21h2(開口21h1には使
用者の左脚を、開口21h2には使用者の右脚をそれぞ
れ貫入する。)が形成されている。
【0016】支持手段41は、上下方向(図1及び図3
中、上方向は矢印C方向をいい、下方向は矢印D方向を
いう。)に沿って長手方向がのびるように配設された縦
部材たる4本の縦棒43、45、47(なお、図1にお
いて縦棒43の前方(図2及び図3中、前方向は矢印G
方向をいい、後方向は矢印H方向をいう。)に図示され
ていない縦棒(以下、「隠れ縦棒」という。)が存す
る)と、左右方向(図1及び図2中、左方向は矢印E方
向をいい、右方向は矢印F方向をいう。)に沿って長手
方向がのびるように配設された横部材たる4本の横棒5
3、55、57、59と、座部21よりも上方の位置
(ここでは横棒53、57)から座部21を釣支する釣
支手段たる釣支部61、63、65、67と、を有して
なる。
【0017】縦棒43、45、47と隠れ縦棒とは、い
ずれも同じ形状及び構造を有している。図4は、縦棒4
3をその長手方向に沿った平面で切断した一部省略断面
図である。4本の縦棒のいずれも同様の形状及び構造を
しているので、図4を参照して縦棒43について説明す
る(縦棒43以外のものの説明は省略する。)。縦棒4
3は、中空直円筒形状の鋼製のパイプによって構成され
た外筒43bと、中空直円筒形状の鋼製のパイプによっ
て構成された外筒43bの内部に遊嵌される内筒43a
と、を有している。内筒43aにはそれが形成する直円
筒の軸に沿って所定間隔ごとに内筒ピン貫入穴43aa
が穿設されると共に、外筒43bの上部には外筒ピン貫
入穴43baが穿設されている。そして、これら外筒ピ
ン貫入穴43baと内筒ピン貫入穴43aaとに止めピ
ン44が貫入されることによって、外筒43bに対して
内筒43aが固定されるようになっている。そして、前
述のように、内筒ピン貫入穴43aaは、内筒43aが
形成する直円筒の軸に沿って所定間隔ごとに穿設されて
いるので、止めピン44をいずれの内筒ピン貫入穴43
aaに貫入するか(無論、外筒ピン貫入穴43baにも
貫入する。)によって、縦棒43の長さを自在に調節
(所定長さにおいて固定することができる。)すること
ができる。また、止めピン44は、その軸部44aから
突出するように取り付けられた抜け止めばね44b(止
めピン44を、内筒ピン貫入穴43aaと外筒ピン貫入
穴43baとに貫入したり、内筒ピン貫入穴43aaと
外筒ピン貫入穴43baに貫入された状態から抜き取る
際に、内筒ピン貫入穴43aaと外筒ピン貫入穴43b
aとを規定する壁面に係合する。)を有しており、この
ため抜け止めばね44bを押し縮める以上の力を止めピ
ン44に加えないと内筒ピン貫入穴43aaと外筒ピン
貫入穴43baとに貫入された止めピン44を抜き取る
ことができないようにされており、これによって内筒ピ
ン貫入穴43aaと外筒ピン貫入穴43baとに貫入さ
れた止めピン44は不意に抜け落ちることがないように
されている。
【0018】そして、縦棒43、45、47と隠れ縦棒
との下端には、それぞれ吸盤71a、71b、71c
(なお、隠れ縦棒は図示されていないので、隠れ縦棒の
下端に取り付けられた吸盤は図示されていない。)が取
り付けられている。縦棒43、45、47と隠れ縦棒と
の下端に取り付けられた吸盤71a、71b、71c
は、いずれも柔軟なゴム材料によって形成されたカップ
形状のものであり、縦棒43、45、47と隠れ縦棒と
の軸に対して略垂直な平面に係合する方向に取り付けら
れている。そして、ここでは縦棒43、45、47と隠
れ縦棒との下端に取り付けられた吸盤71a、71b、
71cは、同一の平面に係合する(即ち、4の吸盤が、
上下方向に関して同じ位置に存するようにされてい
る。)ように配設されている。さらに、縦棒43、4
5、47と隠れ縦棒とは、直方体が有する互いに平行な
4辺にそれぞれの軸が沿うように配設されている。
【0019】横棒53、55、57、59は、いずれも
同じ形状及び構造を有している。図5は、横棒53をそ
の長手方向に沿った平面で切断した一部省略断面図であ
る。4本の横棒53、55、57、59のいずれも同様
の形状及び構造をしているので、図5を参照して横棒5
3について説明する(横棒55、57、59の説明は省
略する。)。横棒53は、中空直円筒形状の鋼製のパイ
プによって構成された外筒53bと、中空直円筒形状の
鋼製のパイプによって構成された外筒53bの内部に遊
嵌される内筒53aと、を有している。外筒53bの一
端には、外筒53bの他の部分よりも薄肉に形成される
と共に周に沿ったところどころに外筒53bの軸方向に
向かって切り込み(図示せず)が形成された舌部53b
bが形成されている。そして、外筒53bの一端側近傍
の外周(舌部53bbを除く)に沿って、雄ねじ53b
aが螺刻されている。加えて、雄ねじ53baと螺合す
る雌ねじ81aが内周に螺刻された円筒状のストッパー
81が、外筒53bの一端側に外嵌されるように取り付
けられている。即ち、ストッパー81の雌ねじ81aが
雄ねじ53baに螺合した状態でストッパー81がその
軸の周りに回転されると外筒53bの軸に沿ってストッ
パー81が外筒53bに対して移動する。そして、スト
ッパー81は、雌ねじ81aが螺刻された一端側とは反
対側の他端側に小内径部81bを有しており、前述のよ
うに、ストッパー81が外筒53bに対して移動すると
小内径部81bの内周が舌部53bbの外面に当接する
ので(小内径部81bの内径は、舌部53bbの最小の
外径(舌部53bb先端)よりも大きくかつ舌部53b
bの最大の外径(舌部53bb基端)よりも小さくされ
ている。)、ストッパー81をその軸の周りに回転させ
てストッパー81を外筒53bに対して進退(移動)さ
せると舌部53bb先端の位置(内径)を変化させるこ
とができる。これにより舌部53bb先端を内筒53a
の外面に当接させれば内筒53aを外筒53bに対して
固定することができ、逆に、舌部53bb先端を内筒5
3aの外面に当接させないようにすれば内筒53aを外
筒53bに対して自由に移動させることができるので、
内筒53aの外筒53bに対する位置を自在に調節し任
意の位置で固定することができる。
【0020】そして、横棒53、55、57、59の両
端には、それぞれ吸盤79a、79b、79c、79
d、79e、79f、79g、79hが取り付けられて
いる。吸盤79a、79b、79c、79d、79e、
79f、79g、79hは、いずれも柔軟なゴム材料に
よって形成されたカップ形状のものであり、横棒53、
55、57、59の軸に対して略垂直な平面に係合する
方向に取り付けられている。そして、ここでは吸盤79
a、79c、79e、79gは、同一の平面に係合する
ように配設されている(縦棒43、45、47と隠れ縦
棒との軸が平行な4辺に沿う前記直方体の6面のうち、
縦棒43と隠れ縦棒との軸が沿う2辺によって規定され
る面に平行な平面に係合するようにされている。)。さ
らに、横棒53、57は、それらの軸が前記直方体(縦
棒43、45、47と隠れ縦棒との軸が平行な4辺に沿
う前記直方体)の2辺にそれぞれ沿うように配設されて
おり、横棒55、59は、それらの軸が該2辺にそれぞ
れ沿うように配設されている。
【0021】横棒53は、一端側(外筒53b)が縦棒
43の上端に取り付けられていると共に、他端側(内筒
53a)が縦棒45の上端に設けられたスリーブ48a
を介して縦棒45の上端に取り付けられている。スリー
ブ48aは、他端側(内筒53a)を内側に遊嵌するこ
とで、他端側(内筒53a)をスライド自在に支持して
いる。同様に、横棒57は、一端側(外筒)が隠れ縦棒
の上端に取り付けられていると共に、他端側(内筒)が
縦棒47の上端に設けられたスリーブ48bを介して縦
棒47の上端に取り付けられている。スリーブ48b
は、他端側(内筒)を内側に遊嵌することで、他端側
(内筒)をスライド自在に支持している。そして、スリ
ーブ48aとスリーブ48bとは連結棒材83によって
連結されている。また、横棒53の一端側(外筒53
b)と横棒57の一端側(外筒)とは連結棒材85によ
って連結されている。
【0022】そして、横棒55は、一端側(外筒)が縦
棒43(外筒43b)に取り付けられていると共に、他
端側(内筒)が縦棒45(外筒)に設けられたスリーブ
48cを介して縦棒45(外筒)に取り付けられてい
る。スリーブ48cは、横棒55の他端側(内筒)を内
側に遊嵌することで、該他端側(内筒)をスライド自在
に支持している。同様に、横棒59は、一端側(外筒)
が隠れ縦棒(外筒)に取り付けられていると共に、他端
側(内筒)が縦棒47(外筒)に設けられたスリーブ4
8dを介して縦棒47(外筒)に取り付けられている。
スリーブ48dは、横棒59の他端側(内筒)を内側に
遊嵌することで、該他端側(内筒)をスライド自在に支
持している。また、縦棒45(外筒)と縦棒47(外
筒)とは、連結棒材86によって連結されている。そし
て、縦棒43(外筒43b)と隠れ縦棒(外筒)とは、
図示しない連結棒材によって連結されている。なお、こ
こでは使用者(図示せず)の前側にテーブル99が取り
付けられている(テーブル99は、横棒57に取り付け
られている。)。
【0023】横棒53の外筒53bには、それを取り囲
みスライド自在なスリーブ67bが外嵌(遊嵌)されて
いる。スリーブ67bには、ベルト67aの一端が取り
付けられている。そしてベルト67aの他端は座部21
に取り付けられている。横棒53の内筒53aには、そ
れを取り囲みスライド自在なスリーブ61bが外嵌(遊
嵌)されている。スリーブ61bには、ベルト61aの
一端が取り付けられている。そしてベルト61aの他端
は座部21に取り付けられている。同様に、横棒57の
外筒には、それを取り囲みスライド自在なスリーブ65
bが外嵌(遊嵌)されている。スリーブ65bには、ベ
ルト65aの一端が取り付けられている。そしてベルト
65aの他端は座部21に取り付けられている。横棒5
7の内筒には、それを取り囲みスライド自在なスリーブ
63bが外嵌(遊嵌)されている。スリーブ63bに
は、ベルト63aの一端が取り付けられている。そして
ベルト63aの他端は座部21に取り付けられている。
なお、前述した釣支部61はベルト61aとスリーブ6
1bとを含んでなり、釣支部63はベルト63aとスリ
ーブ63bとを含んでなり、釣支部65はベルト65a
とスリーブ65bとを含んでなり、釣支部67はベルト
67aとスリーブ67bとを含んでなる。また、ここで
は図示していないが、ベルト61a、ベルト63a、ベ
ルト65a、ベルト67aそれぞれは、自由に長さが調
節できるようになっており(ベルトの折り返し分を面フ
ァスナーによって調節したり、又はベルトの長手方向に
沿って所定間隔ごとに形成されたいずれの貫入穴に貫入
ピンを貫入するかによる。)、これによって、座部21
の傾きや高さを自在に調節できるようになっている。
【0024】以上説明したように、本椅子11において
は、座部21が、横部材たる横棒53及び横棒57の長
手方向に沿って移動自在に支持されており(スリーブ6
1b及びスリーブ67bは横棒53の長手方向に沿って
移動自在であると共に、スリーブ63b及びスリーブ6
5bは横棒57の長手方向に沿って移動自在であ
る。)、支持手段41に対して左右方向(図1及び図2
中、左方向は矢印E方向をいい、右方向は矢印F方向を
いう。)の所定範囲内において移動可能にされている。
また、横棒53の内筒53a、横棒55の内筒、横棒5
7の内筒及び横棒59の内筒のいずれも、それぞれの外
筒(例えば、内筒53aに対しては外筒53b)に対す
る位置を自在に調節し任意の位置で固定することができ
る。そして、縦棒43、45、47と隠れ縦棒とのいず
れも長さを自在に調節(所定長さにおいて固定すること
ができる。)することができるので、座部21が、縦棒
43、45、47と隠れ縦棒との長手方向に沿って移動
自在に支持されており、支持手段41に対して上下方向
の所定範囲内において移動可能にされている。加えて、
座部21よりも上方の位置から座部21を釣支する釣支
手段たる釣支部61、63、65、67の長さを所定範
囲内で調節することによって(前述の通り、ベルト61
a、ベルト63a、ベルト65a、ベルト67aそれぞ
れが自由に長さ調節可能)、座部21が、支持手段41
に対して上下方向の所定範囲内において移動可能にされ
ている。
【0025】最後に、本椅子11の使用方法について簡
単に説明しておく。ここでは本椅子11を風呂おけ(浴
槽)の中に配置して使用する方法を例にとって説明す
る。図6は、本椅子11の使用方法の第1工程を示す断
面図である。図6は、本椅子11を風呂おけ101の中
に配置して使用する第1工程を、風呂おけ101を略中
心部分(風呂おけ101を該中心部分にて2の部分に分
割したとき、該2の部分のうち一方に本椅子11を配置
しており、該一方を見たところを示している。)にて切
断したところを示している。まず、本椅子11を風呂お
け101に配置する際、風呂おけ101の深さに合わせ
て縦棒43、45、47と隠れ縦棒との長さを調節(縦
棒43について前述したように、外筒43bに対する内
筒43aの位置を調節し固定することができるので、同
様に、縦棒45、47と隠れ縦棒との長さも調節す
る。)する。なお、ここでは図1の状態に比して、図6
の状態は縦棒43、45、47と隠れ縦棒とを伸ばした
状態にしている。縦棒43、45、47と隠れ縦棒との
長さを調節した後、本椅子11を風呂おけ101の内部
101aに挿入し、風呂おけ101の底面に吸盤71
a、71b、71cと隠れ縦棒の下端に取り付けられた
吸盤とを係合させると共に、風呂おけ101の側面に吸
盤79a、79c、79e、79gを係合させる。そし
て、使用者(図示せず)の体格や好みに合わせて、ベル
ト61a、ベルト63a、ベルト65a、ベルト67a
それぞれの長さを調節する。なお、ここではベルト61
a、ベルト63a、ベルト65a、ベルト67aを図1
の状態に比して、長くしている。以上のような状態を、
図6に示している。
【0026】図6の状態から、横棒53、55、57、
59を伸ばし(横棒53に関して前述したように、内筒
53aの外筒53bに対する位置を自在に調節し任意の
位置で固定することができるので、同様に、横棒55、
57、59ものばす。)、吸盤79b、79d、79
f、79hを風呂おけ101の側面(吸盤79a、79
c、79e、79gを係合させた側面と相対する側面)
に係合させる。この状態を図7に示した。以上のように
して、吸盤71a、71b、71cと隠れ縦棒の下端に
取り付けられた吸盤との4の吸盤を風呂おけ101の底
面に係合させると共に、吸盤79a、79c、79e、
79g、79b、79d、79f、79hの8の吸盤を
風呂おけ101の側面に係合させることによって、本椅
子11が風呂おけ101にしっかりと固定される。
【0027】図7のようにして、風呂おけ101にしっ
かりと本椅子11を固定した後、本椅子11の座部21
に使用者201の臀部を支持させるように、使用者20
1を本椅子11に座らせる。このように使用者201を
座らせた状態の本椅子11の状態を図8に示した。使用
者201の右脚203が開口21h2に貫入されると共
に、使用者201の左脚205が開口21h1に貫入さ
れている。また、この状態では、前述したように、座部
21が、横部材たる横棒53及び横棒57の長手方向に
沿って移動自在に支持されており、支持手段41に対し
て左右方向(図8中、左方向は矢印E方向をいい、右方
向は矢印F方向をいう。)の所定範囲内において移動可
能になっている。なお、本椅子11を取り外す場合は、
以上説明した方法と逆に工程を行えばよい。
【0028】以上説明したように、本椅子11は、使用
者201の臀部を支持する座部21とそれを支持する支
持手段41とを備えている。そして、支持手段41が、
左右方向に沿って長手方向がのびるように配設された横
部材たる4本の横棒53、55、57、59を有する。
さらに、座部21が、横部材たる横棒53、57の長手
方向(左右方向)に沿って移動自在に支持され、支持手
段41に対して左右方向の所定範囲内において移動可能
にされている。また、本椅子11は、本椅子11に対し
て左右いずれかの方向に存する面に係合するように配設
された吸盤79a、79b、79c、79d、79e、
79f、79g、79hを有する。そして、これら吸盤
79a、79b、79c、79d、79e、79f、7
9g、79hは、横部材たる4本の横棒53、55、5
7、59の両端部に取り付けられている。さらに、吸盤
79b、79d、79f、79hは、横棒53、55、
57、59を伸縮させることによって、座部21に対す
る左右方向に関する位置を所定範囲内で調節することが
できる。
【0029】また、支持手段41が、上下方向に沿って
長手方向がのびるように配設された縦部材たる縦棒4
3、45、47及び隠れ縦棒を有する。そして、座部2
1が、縦部材たる縦棒43、45、47及び隠れ縦棒の
長手方向(上下方向)に沿って移動自在に支持されてお
り(縦棒43、45、47と隠れ縦棒との長さを調節す
ることによる。)、支持手段41に対して上下方向の所
定範囲内において移動可能にされている。さらに、支持
手段41が、座部21よりも上方の位置から座部21を
釣支する釣支手段たる釣支部61、63、65、67を
有している。この釣支手段たる釣支部61、63、6
5、67の長さを所定範囲内で調節することによって
(前述の通り、ベルト61a、ベルト63a、ベルト6
5a、ベルト67aそれぞれが自由に長さ調節可能)、
座部21が、支持手段41に対して上下方向の所定範囲
内において移動可能にされている。
【0030】加えて、支持手段41の下端(ここでは縦
棒43、45、47及び隠れ縦棒の下端)に吸盤(ここ
では吸盤71a、71b、71cと隠れ縦棒の下端に取
り付けられた吸盤との4の吸盤)が取り付けられてい
る。そして、座部21が、使用者201の両脚203、
205を取り囲む(右脚203が開口21h2に貫入さ
れると共に、左脚205が開口21h1に貫入されてい
る。)ように形成されている。また、座部21は、前述
のように、網目(メッシュ)状の材質によって下穿き状
(ここでは体に略ぴったりしたパンツ形状)に形成され
ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の本発明の入浴用椅子(本椅子)を
示す背面図である。
【図2】図1に示した入浴用椅子(本椅子)の平面図で
ある。
【図3】図1に示した入浴用椅子(本椅子)の左側面図
である。
【図4】縦棒をその長手方向に沿った平面で切断した一
部省略断面図である。
【図5】横棒をその長手方向に沿った平面で切断した一
部省略断面図である。
【図6】本椅子の使用方法の第1工程を示す断面図であ
る。
【図7】図6の状態から、横棒を伸ばし、吸盤を風呂お
けの側面に係合させた状態を示す断面図である。
【図8】使用者を座らせた状態の本椅子の状態を示す断
面図である。
【符号の説明】
11 本発明の入浴用椅子(本椅子) 21 座部 21h1、21h2 開口 41 支持手段 43、45、47 縦棒 43a 内筒 43aa 内筒ピン貫入穴 43b 外筒 43ba 外筒ピン貫入穴 44 止めピン 44a 軸部 44b 抜け止めばね 48a、48b、48c、48d スリーブ 53、55、57、59 横棒 53a 内筒 53b 外筒 53ba 雄ねじ 53bb 舌部 61、63、65、67 釣支部 61a、63a、65a、67a ベルト 61b、63b、65b、67b スリーブ 71a、71b、71c 吸盤 79a、79b、79c、79d、79e、79f、7
9g、79h吸盤 81 ストッパー 81a 雌ねじ 81b 小内径部 83、85、86 連結棒材 99 テーブル 101 風呂おけ 101a (風呂おけの)内部 201 使用者 203 右脚 205 左脚

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】使用者の臀部を支持する座部とそれを支持
    する支持手段とを備えてなり、 該支持手段が、左右方向に沿って長手方向がのびるよう
    に配設された横部材を有し、 該座部が、該横部材の長手方向に沿って移動自在に支持
    され、該支持手段に対して左右方向の所定範囲内におい
    て移動可能にされたものである、入浴用椅子。
  2. 【請求項2】前記入浴用椅子に対して左右いずれかの方
    向に存する面に係合するように配設された吸盤を有する
    ものである、請求項1に記載の入浴用椅子。
  3. 【請求項3】前記横部材の少なくとも1の端部に前記吸
    盤が取り付けられたものである、請求項2に記載の入浴
    用椅子。
  4. 【請求項4】少なくとも1の前記吸盤の前記座部に対す
    る左右方向に関する位置が所定範囲内で調節可能なもの
    である、請求項2又は3に記載の入浴用椅子。
  5. 【請求項5】前記支持手段が、上下方向に沿って長手方
    向がのびるように配設された縦部材を有し、 前記座部が、該縦部材の長手方向に沿って移動自在に支
    持され、前記支持手段に対して上下方向の所定範囲内に
    おいて移動可能にされたものである、請求項1乃至4の
    いずれかに記載の入浴用椅子。
  6. 【請求項6】前記支持手段が、前記座部よりも上方の位
    置から前記座部を釣支する釣支手段を有し、 該釣支手段の長さを所定範囲内で調節することによっ
    て、前記座部が、前記支持手段に対して上下方向の所定
    範囲内において移動可能にされたものである、請求項1
    乃至5のいずれかに記載の入浴用椅子。
  7. 【請求項7】前記支持手段の下端に吸盤が取り付けられ
    たものである、請求項1乃至6のいずれかに記載の入浴
    用椅子。
  8. 【請求項8】前記座部が、前記使用者の両脚を取り囲む
    ように形成されたものである、請求項1乃至7のいずれ
    かに記載の入浴用椅子。
  9. 【請求項9】前記座部が下穿き状のものである、請求項
    8に記載の入浴用椅子。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200467389Y1 (ko) * 2013-02-05 2013-06-11 조영민 좌식 기저귀 교환대
KR101886826B1 (ko) 2017-04-25 2018-08-08 김정섭 팬티형 기저귀 착용 보조기구

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