JP2003051988A - 固体撮像素子 - Google Patents

固体撮像素子

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JP2003051988A
JP2003051988A JP2001238951A JP2001238951A JP2003051988A JP 2003051988 A JP2003051988 A JP 2003051988A JP 2001238951 A JP2001238951 A JP 2001238951A JP 2001238951 A JP2001238951 A JP 2001238951A JP 2003051988 A JP2003051988 A JP 2003051988A
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solid
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photoelectron
intensity
photoelectrons
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Application number
JP2001238951A
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English (en)
Inventor
Michinori Ichikawa
道教 市川
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RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
Original Assignee
RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S7/00Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00
    • G01S7/48Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00 of systems according to group G01S17/00
    • G01S7/491Details of non-pulse systems
    • G01S7/4912Receivers
    • G01S7/4913Circuits for detection, sampling, integration or read-out
    • G01S7/4914Circuits for detection, sampling, integration or read-out of detector arrays, e.g. charge-transfer gates

Abstract

(57)【要約】 【課題】高い周波数の光強度位相検波を可能にした固体
撮像素子を提供する。 【解決手段】強度変調された光を入射し、光電子変換に
より光電子を生成する光電子変換手段と、上記光電子変
換手段によって生成された光電子を蓄積可能な複数の蓄
積手段と、上記強度変調された光と同期した信号に応じ
て、上記蓄積手段のいずれかを選択し、該選択された蓄
積手段に上記光電子変換手段によって生成された光電子
を蓄積するように制御する光電子蓄積制御手段とを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体撮像素子に関
し、さらに詳細には、CCD(charge−coup
led device)形、MOS(metal−ox
ide−semiconductor)形、あるいは、
ハイブリッド形式などの各種形式の固体撮像素子として
用いて好適な固体撮像素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、CCD形の固体撮像
素子においては、フォトダイオードを画素として、フォ
トダイオードに光が入射すると、フォトダイオードで光
電子変換が行われるとともに、光電子変換により生成さ
れた光電子はフォトダイオードの寄生容量でフォトダイ
オードに蓄積される。そして、フォトダイオードに蓄積
された信号電荷をCCDにより転送するようになされて
いる。
【0003】こうした従来のCCD形の固体撮像素子に
おいては、1枚の画像を獲得するのにミリ秒以上の時間
を要していた。また、固体撮像素子によって獲得される
画像は、2次元画像である。
【0004】ここで、こうした固体撮像素子は光を利用
した装置なので、時間遅れを正確に測定することができ
れば、距離の測定が可能になると考えられる。そして、
固体撮像素子によって2次元画像とともに距離情報をも
取得できれば、固体撮像素子を3次元の物体認識に用い
ることができるようになる。
【0005】しかしながら、従来のCCD形の固体撮像
素子では、高周波、例えば、10MHz以上の周波数の
位相検出は行えず、非常に時間差の少ない光強度の位相
差を検出することができないという問題点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記したよ
うな従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、高い周波数の光強度位
相検波を可能にした固体撮像素子を提供しようとするも
のである。
【0007】また、本発明の目的とするところは、時間
遅れを正確に測定することにより距離測定を可能にし
て、3次元の物体認識に用いることのできる固体撮像素
子を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、光を受光して光電子変換を行う光電子変
換手段において生成された光電子を、光電子変換手段に
は蓄積せずに、光電子蓄積制御手段によって複数の蓄積
手段のいずれかに移動させて、蓄積手段において蓄積す
るようにしたものである。
【0009】ここで、図1には、本発明による固体撮像
素子の動作原理を解説するための説明図が示されてお
り、図1を参照しながらより詳細に説明する。なお、以
下の説明においては、説明を簡潔にして、本発明による
理解を容易にするために、蓄積手段が2つの場合につい
て説明することとする。
【0010】即ち、図1に示された本発明による固体撮
像素子100は、光電子変換を行う光電子変換手段10
2と、光電子変換により生成された光電子をそれぞれ蓄
積する2つの蓄積手段104−1,104−2と、光電
子変換手段102と蓄積手段104−1,104−2と
の間で2つの蓄積手段104−1,104−2のいずれ
の蓄積手段に光電子を移動させるかを切り換える処理を
行う光電子蓄積制御手段106とを有して構成されてい
る。
【0011】このように、固体撮像素子100の1画素
は、光電子変換手段102と2つの蓄積手段104−
1,104−2と光電子蓄積制御手段106とによって
形成されている。
【0012】そして、光電子変換手段102には、強度
が所定の周期で変調された光(以下、「強度変調光」と
称する。)が入射する。より詳細には、能動的か受動的
かに関わらず、強度が一定の周期で変調された光源を用
い、こうした光源からの光、即ち、強度変調光が光電子
変換手段102に入射するようにする。なお、本明細書
においては、「強度が一定の周期で変調された光源」
を、「変調光源」と適宜称することとする。
【0013】能動的な変調光源としては、レーザーや発
光ダイオードを用いたAM(Amplitude Mo
dulation:振幅変調)変調光源などを用いるこ
とができる。また、受動的な変調光源の例としては、波
長の異なる光線が干渉を起こした場合などがある。
【0014】さらに、変調光源における変調の周波数
は、任意に変更することが可能となされているが、1M
Hzから1GHzの範囲とすることが実用上は適当であ
る。
【0015】一方、光電子蓄積制御手段106は、光電
子変換手段102に入射した強度変調光が変調された所
定の周期に同期した信号、即ち、強度変調光の変調周期
に同期した検波信号に応じて光電子が蓄積される蓄積手
段の切り換えを制御する。
【0016】光電子蓄積制御手段106は、この検波信
号に応じて2つの蓄積手段104−1,104−2のい
ずれかを選択し、当該選択した蓄積手段に光電子が蓄積
されるように制御する。
【0017】そして、光電子変換手段102に入射する
強度変調光の変調周期に同期した検波信号は、例えば、
強度変調光と全くその周期を同じくした信号でもよい
し、あるいは、強度変調光の変調周期の位相を遅延した
信号や、強度変調光の変調周期の位相を逓倍した信号
や、強度変調光の変調周期を分周した信号としてもよ
い。どのような検波信号を用いるかは、装置の目的に沿
った全体的な設計から決定すればよい。
【0018】最も基本的な動作を行う場合には、こうし
た構成の固体撮像素子100において、検波信号として
強度変調信号と全く同じ周期の信号を用いて、検波信号
の振幅の最大値で蓄積手段104−1、検波信号の振幅
の最小値で蓄積手段104−2を選択するようにする。
【0019】そして、変調光源を固体撮像素子100の
画素に密着した状態で、変調光源からの強度変調光を光
電子変換手段102に入射する。その結果、一定時間経
過後には、蓄積部手段104−1に蓄積された光電子数
は蓄積手段104−2に蓄積された光電子数に比べて多
くなる。
【0020】ここで、変調光源を固体撮像素子100の
画素から遠ざけると、距離に応じた時間遅れから、蓄積
手段104−1に蓄積される光電子数が減少し、蓄積手
段104−2に蓄積される光電子数が増加する。
【0021】例えば、10MHzの強度変調光を用いた
場合には、10MHzの強度変調光の周期Tは100n
sなので、この周期Tを光速で割ると、周期T間の光の
旅程は30mである。
【0022】従って、15mの旅程の強度変調光が光電
子変換部102に入射した場合には、蓄積手段104−
1に蓄積される光電子数と蓄積手段104−2に蓄積さ
れる光電子数との関係が、変調光源を固体撮像素子10
0の画素と密着させた場合と逆転する。
【0023】つまり、強度変調光の旅程が0mから15
mに範囲では、その距離に応じて、蓄積手段104−1
に蓄積される光電子数と蓄積手段104−2に蓄積され
る光電子数との比率が決定される。この際、仮に検出精
度を1%に想定すると、15cmの分解能で、変調光源
と固体撮像素子100との間の距離計測が可能になるも
のである。
【0024】上記したような観点において、本発明のう
ち請求項1に記載の発明は、強度変調された光を入射
し、光電子変換により光電子を生成する光電子変換手段
と、上記光電子変換手段によって生成された光電子を蓄
積可能な複数の蓄積手段と、上記強度変調された光と同
期した信号に応じて、上記蓄積手段のいずれかを選択
し、該選択された蓄積手段に上記光電子変換手段によっ
て生成された光電子を蓄積するように制御する光電子蓄
積制御手段とを有するようにしたものである。
【0025】従って、本発明のうち請求項1に記載の発
明によれば、強度変調された光と同期した信号に応じた
光電子蓄積制御手段の制御によって、光電子変換手段の
光電子変換によって生成された光電子が複数の蓄積手段
のいずれかに蓄積され、高周波、例えば、10MHz以
上の周波数の位相検出が行えるようになり、非常に時間
差の少ない光強度の位相差を検出することができる。
【0026】こうして、本発明のうち請求項1に記載の
発明によれば、高い周波数の光強度位相検波を可能にな
るとともに、時間遅れを正確に測定することもできるよ
うになり、距離の測定を可能にして、3次元での物体認
識に用いることができる。
【0027】また、本発明のうち請求項2に記載の発明
は、強度変調された光を入射し、光電子変換により光電
子を生成する光電子変換手段と、上記光電子変換手段に
よって生成された光電子を蓄積可能な複数の蓄積手段
と、上記強度変調された光と同期した信号に応じて、上
記蓄積手段のいずれかを選択し、該選択された蓄積手段
に上記光電子変換手段によって生成された光電子を蓄積
するように制御する光電子蓄積制御手段とからなる画素
が、所定の2次元平面に複数配設されるようにしたもの
である。
【0028】従って、本発明のうち請求項2に記載の発
明によれば、画素を所定の2次元平面に多数並べて集積
化した場合に、高い周波数の光強度位相検波を可能にな
るとともに、時間遅れを正確に測定することもできるよ
うになり、距離の測定を可能にして、3次元での物体認
識に用いることができる。
【0029】また、本発明のうち請求項3に記載の発明
のように、請求項1または請求項2のいずれか1項に記
載の発明において、上記光電子変換手段はフォトダイオ
ードであるようにしてもよい。
【0030】また、本発明のうち請求項4に記載の発明
は、請求項1、請求項2または請求項3のいずれか1項
に記載の発明において、さらに、上記蓄積手段は上記光
電子変換手段に隣接して配設されるとともに、上記蓄積
手段と上記光電子変換手段との間には、上記蓄積手段に
蓄積された光電子が上記光電子変換手段に戻るのを防止
する逆流防止手段を有するようにしたものである。
【0031】従って、本発明のうち請求項4に記載の発
明によれば、逆流防止手段によって、光電子変換手段に
隣接する複数の蓄積手段のそれぞれに蓄積された光電子
が、光電子変換手段に逆流して戻ることを防止できる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照しなが
ら、本発明による固体撮像素子の実施の形態の一例を詳
細に説明する。
【0033】図2(a)には、本発明による固体撮像素
子の実施の形態の一例の概念構成説明図(断面図)が示
されており、図2(b)は図2(a)におけるA矢視図
の一部を省略して示した説明図が示されている。
【0034】即ち、固体撮像素子10は、略直方体形状
の本体部11と、本体部11の上面11a側に埋め込ま
れたフォトダイオード12と、フォトダイオード12の
両側にそれぞれ位置するようにして本体部11の上面1
1a側に埋め込まれた2つの蓄積部14−1,14−2
と、本体部11の上面11aに配設された2つの電極1
8−1,18−2と、2つの蓄積部14−1,14−2
それぞれに設けられた読み出し回路(図示せず)と、2
つの蓄積手段14−1,14−2のいずれの蓄積手段に
光電子を移動させるかを切り換える処理を行う光電子蓄
積制御手段としてのスイッチング回路16とを有して構
成されているものである。
【0035】この図2に示す固体撮像素子10は、フォ
トダイオード12と2つの蓄積部14−1,14−2と
スイッチング回路16とからなる画素を、1画素のみ有
するものである。
【0036】フォトダイオード12は、固体撮像素子1
0に入射する光を受光する受光部である。このフォトダ
イオード12には、変調光源(図示せず)からの強度変
調光が入射するようになされており、この実施の形態に
おいては、強度変調光の変調の周波数は10MHzとす
る。
【0037】そして、フォトダイオード12は、強度変
調光が入射すると、入射した強度変調光の光量子を光電
子変換して光電子を生成するものである。
【0038】一方、2つの蓄積部14−1,14−2
は、いずれも同一の構成を備えた埋め込みチャネルであ
る。そして、2つの蓄積部14−1,14−2はそれぞ
れ、フォトダイオード12において生成された光電子を
蓄積する。
【0039】ここで、蓄積部14−1は、フォトダイオ
ード12の一方の側に隣接して配設されており、蓄積部
14−2は、フォトダイオード12の他方の側に隣接し
て配設されている。そして、蓄積部14−1とフォトダ
イオード12との間ならびに蓄積部14−2とフォトダ
イオード12との間には、不純物ドープのポテンシャル
バリヤ22−1,22−2が設けられている。
【0040】この不純物ドープのポテンシャルバリヤ2
2−1により、蓄積部14−1に蓄積された光電子が、
フォトダイオード12に逆流することが防止されてい
る。また、不純物ドープのポテンシャルバリヤ22−2
により、蓄積部14−2に蓄積された光電子が、フォト
ダイオード12に逆流することが防止されている。
【0041】電極18−1は蓄積部14−1に対向する
位置に配設されており、電極18−2は蓄積部14−2
に対向する位置に配設されている。
【0042】そして、2つの電極18−1,18−2は
いずれも、ポテンシャル操作用の電極であり、電極18
−1に印加される電圧と電極18−2に印加される電圧
とは逆相となされている。
【0043】なお、電極18−1に印加される電圧と電
極18−2に印加される電圧は、不純物ドープのポテン
シャルバリヤ22−1,22−2に応じて比較的小さく
し、例えば5Vにするとよい。
【0044】読み出し回路は、蓄積部14−1,14−
2それぞれに蓄積された電荷信号を転送するためのもの
である。
【0045】具体的には、読み出し回路としては、固体
撮像素子の電荷信号の転送方式として公知の各種方式を
用いることができるので、その詳細な説明は省略するこ
ととする。即ち、読み出し回路は、例えば、電界効果ト
ランジスタを使用した方式でもよいし、あるいは、CC
D方式でもよい。
【0046】そして、スイッチング回路16は、フォト
ダイオード12に入射する強度変調光の周期信号に同期
した信号、即ち、強度変調光の変調周期に同期した検波
信号に応じて光電子が蓄積される蓄積手段14−1,1
4−2の切り換えを制御する。
【0047】即ち、スイッチング回路16は、検波信号
に応じて2つの蓄積手段14−1,14−2のいずれか
を選択し、当該選択した蓄積手段に光電子が蓄積される
ように制御するものである。
【0048】この実施の形態においては、検波信号は変
調の周波数が10MHzの強度変調光と全くその周期を
同じくした信号とする。
【0049】以上の構成において、図3(a)(b)を
参照しながら、上記した固体撮像素子の動作について説
明を行うものとする。
【0050】図3(a)(b)には、固体撮像素子10
の画素周辺のポテンシャルを示す説明図が示されてお
り、図3(a)は、電極18−2が正電位印加状態の場
合の固体撮像素子10の画素周辺のポテンシャルを示す
説明図であり、図3(b)は、電極18−1が正電位印
加状態の場合の固体撮像素子10の画素周辺のポテンシ
ャルを示す説明図である。
【0051】まず、図示しない変調光源から、変調の周
波数が10MHzの強度変調光が固体撮像素子10に入
射される。この強度変調光は、フォトダイオード12に
よって受光され、入射した強度変調光の光量子がフォト
ダイオード12によって光電子変換されて光電子が生成
される。
【0052】こうしてフォトダイオード12の光電子変
換によって生成された光電子は、検波信号に応じたスイ
ッチング回路16の制御によって、蓄積部14−1かま
たは蓄積部14−2のいずれかに移動される。従って、
フォトダイオード12の光電子変換によって生成された
光電子は、フォトダイオード12に蓄積されずに、蓄積
部14−1か、あるいは、蓄積部14−2に蓄積され
る。
【0053】より詳細には、強度変調光と全くその変調
周期を同じくした検波信号の振幅の最大値で、電極18
−1を正電位印加状態にするようにしてスイッチング回
路16が切り換わる。こうして検波信号の振幅の最大値
に同期して電極18−1が正電位印加状態になると、図
3(b)に示すようにして、フォトダイオード12の光
電子変換によって生成された光電子は、検波信号の振幅
の最大値で蓄積部14−1に移動して蓄積部14−1に
蓄積される。
【0054】一方、強度変調光と全くその変調周期を同
じくした検波信号の振幅の最小値で、電極18−2を正
電位印加状態にするようにしてスイッチング回路16が
切り換わる。こうして検波信号の振幅の最小値に同期し
て電極18−2が正電位印加状態になると、図3(a)
に示すようにして、フォトダイオード12の光電子変換
によって生成された光電子は、検波信号の振幅の最小値
で蓄積部14−2に移動して蓄積部14−2に蓄積され
る。
【0055】そして、変調の周波数が10MHzの強度
変調光が固体撮像素子10に入射しているので、強度変
調光の旅程が0mから15mに範囲では、その距離に応
じて蓄積部14−1に蓄積される光電子数と蓄積部14
−2に蓄積される光電子数との比率が決まる。
【0056】即ち、強度変調光の旅程が0mから15m
に範囲において、変調光源と固体撮像素子10の画素と
の間が短くて密着している場合には、蓄積部14−1に
蓄積された光電子数は蓄積手段14−2に蓄積された光
電子数に比べて多くなる。
【0057】逆に、強度変調光の旅程が0mから15m
に範囲において、変調光源と固体撮像素子10の画素と
の間が長く、変調光源が固体撮像素子10の画素から遠
ざかっている場合には、変調光源と固体撮像素子100
の画素とが密着している場合と逆転する。即ち、距離に
応じた時間遅れから、蓄積部14−1に蓄積される光電
子数が減少し、蓄積部14−2に蓄積される光電子数が
増加する。
【0058】なお、蓄積部14−1に蓄積された光電子
数と蓄積部14−2に蓄積された光電子数との総和が輝
度であり、蓄積部14−1に蓄積された光電子数と蓄積
部14−2に蓄積された光電子数との差が距離である。
【0059】そして、蓄積部14−1に蓄積された電荷
信号と蓄積部14−2に蓄積された電荷信号とはそれぞ
れ、読み出し回路によって転送される。
【0060】上記したように、本発明による固体撮像素
子10においては、フォトダイオード12と、複数の蓄
積部14−1,14−2と、フォトダイオード12に入
射する強度変調光の変調周期に同期した検波信号に応じ
た制御を行うスイッチング回路16とを有するようにし
たため、検波信号に応じたスイッチング回路16の制御
によって、フォトダイオード12の光電子変換によって
生成された光電子が蓄積部14−1か、あるいは、蓄積
部14−2に蓄積され、高周波、例えば、10MHz以
上の周波数の位相検出が行えるようになり、非常に時間
差の少ない光強度の位相差を検出することができる。
【0061】こうして、本発明による固体撮像素子10
によれば、高い周波数の光強度位相検波を可能になると
ともに、時間遅れを正確に測定することもできるように
なり、距離の測定を可能にして、3次元での物体認識に
用いることができる。
【0062】つまり、固体撮像素子10の画素が担当す
るところが、近くのものであれば一方の蓄積部に、遠く
のものであれば他方の蓄積部に、光電子が高速で振り分
けられて蓄積されるので、蓄積部に蓄積された光電子を
読み出し回路によって読み出すと、2次元画像とともに
距離情報をも取得することができる。
【0063】また、本発明による固体撮像素子10によ
れば、読み出し回路としては、固体撮像素子の電荷信号
の転送方式として公知の各種方式を用いることができ
る。つまり、本発明による固体撮像素子10の画素は、
従来の固体撮像素子との適合性が高く、従来の固体撮像
素子における設計ノウハウなどを利用することができる
ので、量産も可能である。
【0064】こうした本発明による固体撮像素子10の
設計に際しては、従来の固体撮像素子における設計ノウ
ハウなどを利用するとともに、1つのフォトダイオード
12に対して複数の読み出し経路を設けることや、従来
の固体撮像素子に比べて電極18−1,18−2にかか
る周波数が高い点などを考慮した構造あるいは駆動方法
を実装するとよい。
【0065】さらに、本発明により固体撮像素子10に
は、変調光源からの強度変調光が入射するようにした
が、より詳細には、こうした変調光源で照射される被写
体からの反射光や、あるいは、透過光、蛍光画像などの
撮像も可能になる。例えば、より高速な振り分けを可能
するように配線構造などを変更することにより、蛍光色
素の寿命計測や、光散乱の影響を除外する必要のある撮
影にも本発明による固体撮像素子10を用いることがで
きる。
【0066】次に、本発明による固体撮像素子10にお
ける画素、即ち、フォトダイオード12と2つの蓄積部
14−1,14−2とスイッチング回路16とからなる
画素を平面に多数並べて集積化する場合について説明す
ることとする。
【0067】図4には、本発明による固体撮像素子10
の画素を平面に2次元に多数並べた2次元配列の固体撮
像素子の一例を示す概念構成説明図が示されている。
【0068】なお、図4乃至図9において、図2と同一
あるいは相当する構成に関しては、図2において用いた
符号と同一の符号を用いて示すことにより、その詳細な
構成および作用の説明は省略する。
【0069】この図4に示す固体撮像素子40には、4
行4列にわたって16個の画素が2次元に並べられてい
る。
【0070】ここで、本発明による固体撮像素子10
(図2参照)と、固体撮像素子40(図4参照)とを比
較すると、固体撮像素子10においては、画素は1画素
のみであるとともに、フォトダイオード12の両側にそ
れぞれ隣接して蓄積部14−1と蓄積部14−2とが配
設されているのに対して、固体撮像素子40において
は、画素は16画素であって、フォトダイオード12の
一方の側のみに隣接して蓄積部14−1と蓄積部14−
2とが配設されている点において、両者は異なってい
る。
【0071】そして、蓄積部14−1,14−2それぞ
れに設けられる読み出し回路としては、上記した固体撮
像素子10と同様に、固体撮像素子の電荷信号の転送方
式として公知の各種方式を用いることができる。従っ
て、図4においては、固体撮像素子40の構成がスイッ
チ形式で示されいるが、このスイッチは電界効果トラン
ジスタスイッチでもよいし、適切な設計のCCD転送路
であってもよい。
【0072】ただし、従来の2次元の固体撮像素子にお
いては、固体撮像素子の電荷信号の転送方式として通
常、画素行列の行を選択(あるいは転送)する部分と、
選択された(あるいは転送された)行の信号を順次列方
向に走査する列選択(あるいは列転送、ライン転送と呼
ばれることもある)の部分とからなる。
【0073】従って、従来の2次元の固体撮像素子にお
いては、画素行列の行方向には行選択のための配線が走
っているが、列方向には選択のための配線がないことが
多い。
【0074】また、固体撮像素子40の画素は、上記し
た固体撮像素子10と同様に、従来の固体撮像素子との
適合性が高く、従来の固体撮像素子における設計ノウハ
ウなどを利用することができる。つまり、2次元配列の
固体撮像素子40における列方向配線の追加は、行方向
配線の追加に比べて余裕があり容易である。
【0075】従って、図4に示すように、固体撮像素子
40においては、検波信号の検波信号線は列方向(図4
における上下方向参照)に配線するとよい。
【0076】なお、蓄積部の数や切り換えの方法などに
よって配線数は異なるが、この検波信号は基本的に全画
素同一なので、列方向配線だけで配線可能である。ま
た、固体撮像素子の構成によっては、行方向の配線とす
る必要があるなら、行選択のための回路を配置する側と
反対側の側面から配線することもできる。
【0077】以上の構成の固体撮像素子40において
も、固体撮像素子10と同様にして、16個の画素それ
ぞれが担当するところが、近くのものであれば一方の蓄
積部に、遠くのものであれば他方の蓄積部に、光電子が
高速で振り分けられて蓄積されるので、蓄積部に蓄積さ
れた光電子を読み出し回路によって読み出すと、2次元
画像とともに距離情報をも取得できる。
【0078】つまり、固体撮像素子40においても、上
記した固体撮像素子10と同様に、高い周波数の光強度
位相検波を可能になるとともに、時間遅れを正確に測定
することもできるようになり、距離の測定を可能にし
て、3次元での物体認識に用いることができる。より詳
細には、複数の蓄積部それぞれへの高速な光電子で振り
分けにより、ナノ秒台での時間差の検出が実現され、1
0cm程度での分解能で距離情報を1枚の固体撮像素子
で獲得することが可能になる。
【0079】また、量産も可能であり、変調光源で照射
される被写体からの反射光や、あるいは、透過光、蛍光
画像などの撮像も可能となって、蛍光色素の寿命計測
や、光散乱の影響を除外する必要のある撮影にも固体撮
像素子40を用いることができる。
【0080】なお、上記した固体撮像素子40において
は、複数の画素を平面に2次元に多数並べているが、こ
れに限られるものではないことは勿論であり、複数の画
素を平面に1次元に並べてラインセンサーを構成するこ
とも可能である。この際、固体撮像素子40の場合と同
様に、配線方法などの各種変更を行うようにすればよ
い。
【0081】次に、本発明による固体撮像素子の実施の
形態の他の例について説明することとする。
【0082】図5には、本発明による固体撮像素子の実
施の形態の他の例を用いた3次元物体認識システムを示
す説明図が示されており、図6には、図5に示す3次元
物体認識システムに用いられる固体撮像素子の画素を中
心に示した概念構成説明図が示されている。
【0083】この3次元物体認識システム52は、光源
を強度変調するための高周波発生器54と、被写体20
0に強度変調光を照射する変調光源たる高輝度高速発光
ダイオード56と、被写体200からの反射光が入射す
る結像光学系58と、結像光学系58からの出射光が入
射する固体撮像素子50と、固体撮像素子50からの映
像信号が入力する信号処理装置60とを有して構成され
ている。
【0084】そして、この3次元物体認識システム52
に用いられている固体撮像素子50は、図6に示すよう
に、複数の画素それぞれが、フォトダイオード12と4
つの蓄積部14−1,14−2,14−3,14−4と
スイッチング回路16(図示せず)とからなるものであ
る。
【0085】さらに、検波信号の位相角0度、90度、
180度、270度の位相の異なる4つの信号を用い
る。これにより、4個の蓄積部14−1,14−2,1
4−3,14−4の電荷の合計はいわゆる輝度であり、
0度と180度で選択される蓄積部14−1,14−3
の電荷の差が高周波強度変調光の正弦成分であり、90
度と270度で選択される蓄積部14−2,14−4の
電荷の差が高周波強度変調光の余弦成分である。
【0086】従って、高周波で強度変調できる光源(即
ち、変調光源)と通常の光源(例えば、太陽光、白熱
灯、蛍光灯など)の両方で被写体200が照明される状
況下においても、4個の蓄積部14−1,14−2,1
4−3,14−4により同期した高周波変調成分を容易
に分離できる。従って、高い周波数の光強度位相検波を
より高精度に行うことができる。
【0087】こうした構成の固体撮像素子50を用いた
3次元物体認識システム52においては、例えば、10
MHzの高周波を高周波発生器54から発生して、高輝
度高速発光ダイオード56を駆動する。この際、高周波
発生器54は高輝度高速発光ダイオード56を駆動する
のと同時に、検波信号を固体撮像素子50に供給する。
そして、高輝度高速発光ダイオード56からの強度変
調光が被写体200に照射され、被写体200からの反
射光が結像光学系58を介して固体撮像素子50に入射
する。
【0088】固体撮像素子50においては、高輝度高速
発光ダイオード56で照明された被写体200からの反
射光を位相検波しながら受光する。
【0089】そして、適当な周期、例えば、ビデオの走
査周期(60Hz)で固体撮像素子50を走査して、各
画素の各位相成分の電荷を独立に読み出す。この際、情
報量は画素の蓄積部の数×水平画素数×垂直画素数×検
出精度となる。
【0090】こうして固体撮像素子50の各画素の各位
相成分の電荷を独立に読み出し、各位相の映像信号が信
号処理装置60に入力されると、デジタル画像処理手法
などを応用して、各画素毎に位相角を求められ、隣接画
素の関係から、被写体200の3次元映像の計算がなさ
れる。
【0091】被写体200から固体撮像素子50までの
距離をDとしたとき、光の旅程は概ね2Dとなるので、
被写体200に照射される周波数10MHzの強度変調
光の周期T、即ち1周期100nsでの最大検出距離は
約15mとなる。仮に、検出精度が1%とすると、15
cmの分解能で、被写体200と固体撮像素子50との
間の距離計測が可能である。
【0092】このような3次元物体認識システム52に
用いられる固体撮像素子50においても、上記した固体
撮像素子10,40と同様に、高い周波数の光強度位相
検波を可能になるとともに、時間遅れを正確に測定する
こともできるようになり、距離の測定を可能にして、3
次元での物体認識に用いることができる。また、量産も
可能であり、変調光源で照射される被写体からの反射光
や、あるいは、透過光、蛍光画像などの撮像も可能とな
って、蛍光色素の寿命計測や、光散乱の影響を除外する
必要のある撮影にも固体撮像素子50を用いることがで
きる。
【0093】そして、固体撮像素子50を用いた3次元
物体認識システム52は、例えば、自動車に配設して衝
突防止装置として利用することもできるし、ロボットに
配設してロボットの移動制御装置として利用することが
できる。
【0094】なお、図10(a)には、本発明による固
体撮像素子の画素部分をMOSFET(MOS電界効果
トランジスタ)を用いて構成する場合の回路図が示され
ている。この回路において、Vr1,Vr2,Vss,
Vddは適当な電源電圧であり、FET(電界効果トラ
ンジスタ)の定数、極性については下記の動作が行える
ように適宜に設計されているものとする。
【0095】rstP(画素リセット)に加えるリセッ
ト信号は検波周期Tの2倍の周波数である。Q1はこの
rstP信号でオンになるFETであり、受光素子PD
(フォトダイオード)の寄生容量をリセット電圧まで充
電する。PDで受光し生じた光電荷はPDの寄生容量を
放電する。つまり、rstPに加えるリセット信号の間
隔でPDには一時的に光電荷が蓄積される。C1とC2
の容量がそれぞれ位相検波に用いる蓄積容量である。d
etA(検波信号A)とdetB(検波信号B)にはそ
れぞれ周期Tのパルスを与えるが、図10(b)に示し
たように位相が異なり、rstPのリセットの直前に加
える。
【0096】detAが1になると、Q3(スイッチF
ET)がアクティブになり、PDの電荷がQ2で増幅さ
れた電流がC1を放電する。ここで、Q2(増幅FE
T)を比較的低い値での定電流動作にしておけば、C1
は1回のパルスでは飽和放電されることはなく、PDの
電圧(Q2のゲート電圧)とパルス幅に応じた電荷が放
電される。
【0097】同様に、detBが1になると、Q4(ス
イッチFET)がアクティブになり、PDの電荷がQ2
で増幅された電流がC2を放電する。上記と同様に、C
2は1回のパルスでは飽和放電されることはなく、PD
の電圧(Q2のゲート電圧)とパルス幅に応じた電荷が
放電される。ここで、Q3とQ4のON抵抗、C1とC
2の容量はそれぞれ同じである必要がある。
【0098】ここまでの動作で、例えば、周期Tを10
0nsecとすれば、通常の画面読み出し時間(NTS
C(National Television Sys
tem Committee)ならば16.7mse
c)の間に非常に多数回のスイッチングが行われる。こ
の多数回のパルスによってC1,C2が受光した光電流
を十分なダイナミックレンジを保ちつつ積分されるよう
にC1,C2の容量、Q2の電流及びパルス幅を設定す
る。
【0099】C1とC2に蓄積した電荷の読み出しはQ
7(増幅FET)とQ8(増幅FET)のFETで増幅
したのち、Q9(スイッチFET)とQ10(スイッチ
FET)のスイッチングで行う。読み出した直後に、C
1とC2はQ5(リセットFET)とQ6(リセットF
ET)によってリセットする。それぞれのタイミングは
図10(b)に示したような波形が適当であろう。ここ
で、selAとselB、rstAとrstBは1画面
に1回のパルスであり、周期は画面読み出し時間(NT
SCならば16.7msec)である。このパルスは、
detA,detBに重ならないならば任意に設定する
ことができる。
【0100】なお、上記した実施の形態は、以下の
(1)乃至(6)に説明するように変形することができ
る。
【0101】(1)上記した実施の形態の固体撮像素子
10,40においては、検波信号がフォトダイオード1
2に入射する強度変調光の変調周期に同期した信号と
し、この強度変調光の変調の周波数は10MHzとした
が、これに限られるものではないことは勿論であり、強
度変調光の変調の周波数は任意に変更することが可能な
ものである。
【0102】さらに、検波信号をフォトダイオード12
に入射する強度変調光の変調周期に同期した信号とする
ためには、この強度変調光の変調周期を正確に示す信号
は欠かせないものである。こうした強度変調光の変調周
期を正確に示す信号は、変調光源から送信されるように
してもよいし、あるいは、他のシステムにより強度変調
光の変調周期が検出されて送信されるようにしてもよ
い。
【0103】(2)上記した実施の形態の固体撮像素子
10,40,50においては、フォトダイオード12で
生成された光電子が、フォトダイオード12に蓄積され
ることなしに蓄積部14−1,14−2に蓄積されるこ
とと、フォトダイオード12で生成された光電子を高速
で蓄積部14−1,14−2に移動させることとから、
フォトダイオード12は小さくするとよい。
【0104】具体的には、従来の固体撮像素子において
通常用いられる5μm×5μmのフォトダイオードを本
発明による固体撮像素子10に配設してもよいが、例え
ば、3μm×3μmのフォトダイオード、あるいは、2
μm×2μmのフォトダイオードを配設するようにする
とよい。この際、こうした小さいフォトダイオードを配
設した場合には開口率が低下するので、マイクロレンズ
を配設して補完するようにするとよい。
【0105】(3)上記した実施の形態の固体撮像素子
10,40,50においては、2つあるいは4つの蓄積
部14−1,14−2,14−3,14−4を有するよ
うにしたが(図2、図4ならびに図6参照)、これに限
られるものではないことは勿論であり、蓄積部の数は複
数あればよく、3つや5つ以上の蓄積部を有するように
してよい。
【0106】さらに、複数の蓄積部の配設位置は、いず
れの蓄積部もフォトダイオード12に近接して配設すれ
ばよい。例えば、図7に示すように、フォトダイオード
12の外周側に6つの蓄積部14−1,14−2,14
−3,14−4,14−5,14−6を近接するように
配設してもよく、画素の省スペース化や配線効率などに
応じて各種変更をするとよい。
【0107】(4)上記した実施の形態の固体撮像素子
10,40,50においては、単一のフォトダイオード
12に対応して複数の蓄積部を有するようにしたが(図
2、図4ならびに図6参照)、これに限られるものでは
ないことは勿論であり、複数のフォトダイオード12に
対応して複数の蓄積部を有するようにしてよい(図8参
照)。
【0108】なお、図8に示す場合においては、フォト
ダイオード12−1によって生成された光電子は、蓄積
部14−1,14−2,14−5,14−6に蓄積さ
れ、フォトダイオード12−2によって生成された光電
子は、蓄積部14−2,14−3,14−6,14−7
に蓄積される。
【0109】(5)上記した実施の形態の固体撮像素子
10,40,50においては、不純物ドープのポテンシ
ャルバリヤ22−1,22−2を設けるようにしたが、
図9に示すように、ポテンシャル操作用の電極として4
つ電極18−3,18−4,18−5,18−6を配設
して電極印可電圧を多値制御することにより、ポテンシ
ャルバリヤ22−1,22−2(図2参照)を設けるこ
となしに、蓄積部に蓄積された光電子がフォトダイオー
ド12へ逆流することを防止できる。
【0110】(6)上記した実施の形態ならびに上記
(1)乃至(5)に示す変形例は、適宜に組み合わせる
ようにしてもよい。
【0111】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、高い周波数の光強度位相検波を可能にした
固体撮像素子を提供することができるという優れた効果
を奏する。
【0112】また、本発明は、以上説明したように構成
されているので、時間遅れを正確に測定することにより
距離測定を可能にして、3次元の物体認識に用いること
のできる固体撮像素子を提供することができるという優
れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による固体撮像素子の動作原理を解説す
るための説明図である。
【図2】(a)は本発明による固体撮像素子の実施の形
態の一例の概念構成説明図(断面図)であり、(b)は
図2(a)におけるA矢視図の一部を省略して示した説
明図である。
【図3】本発明による固体撮像素子の画素周辺のポテン
シャルを示す説明図であり、(a)は電極18−2が正
電位印加状態の場合の固体撮像素子の画素周辺のポテン
シャルを示す説明図であり、(b)は、電極18−1が
正電位印加状態の場合の固体撮像素子の画素周辺のポテ
ンシャルを示す説明図である。
【図4】本発明による固体撮像素子の画素を所定の2次
元平面に多数並べた2次元配列の固体撮像素子の一例を
示す概念構成説明図である。
【図5】本発明による固体撮像素子の実施の形態の他の
例を用いた3次元物体認識システムを示す説明図であ
る。
【図6】図5に示す3次元物体認識システムに用いられ
る固体撮像素子の画素を中心に示した概念構成説明図で
ある。
【図7】本発明による固体撮像素子の実施の形態の他の
例を示す説明図である。
【図8】本発明による固体撮像素子の実施の形態の他の
例を示す説明図である。
【図9】本発明による固体撮像素子の実施の形態の他の
例を示す説明図である。
【図10】(a)は本発明による固体撮像素子の画素部
分をMOSFETを用いて構成する場合の回路図であ
り、(b)は(a)に示す回路の各種信号の波形を示す
波形図である。
【符号の説明】
10,40,50,100 固体撮像素子 11 本体部 11a 上面 12,12−1,12−2,12−3 フォト
ダイオード 14−1,14−2,14−3,14−4,14−5,
14−6,14−7,14−8 蓄積部 16 スイッチング回路 18−1,18−2,18−3,18−4,18−5、
18−6 電極 52 3次元物体認識システム 54 高周波発生器 56 高輝度高速発光ダイオード 58 結像光学系 60 信号処理装置 102 光電子変換手段 104−1,104−2 蓄積手段 106 光電子蓄積制御手段 200 被写体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4M118 AA10 AB01 AB03 BA10 BA14 CA02 DA03 DB09 DD12 FA03 FA06 FA38 5C024 AX01 CY17 GX03 GZ41 5F049 MA01 NB05 QA20 RA08 RA10 UA20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強度変調された光を入射し、光電子変換
    により光電子を生成する光電子変換手段と、 前記光電子変換手段によって生成された光電子を蓄積可
    能な複数の蓄積手段と、 前記強度変調された光と同期した信号に応じて、前記蓄
    積手段のいずれかを選択し、該選択された蓄積手段に前
    記光電子変換手段によって生成された光電子を蓄積する
    ように制御する光電子蓄積制御手段とを有する固体撮像
    素子。
  2. 【請求項2】 強度変調された光を入射し、光電子変換
    により光電子を生成する光電子変換手段と、前記光電子
    変換手段によって生成された光電子を蓄積可能な複数の
    蓄積手段と、前記強度変調された光と同期した信号に応
    じて、前記蓄積手段のいずれかを選択し、該選択された
    蓄積手段に前記光電子変換手段によって生成された光電
    子を蓄積するように制御する光電子蓄積制御手段とから
    なる画素が、所定の2次元平面に複数配設されたもので
    ある固体撮像素子。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2のいずれか1項
    に記載の固体撮像素子において、 前記光電子変換手段はフォトダイオードである固体撮像
    素子。
  4. 【請求項4】 請求項1、請求項2または請求項3のい
    ずれか1項に記載の固体撮像素子において、さらに、 前記蓄積手段は前記光電子変換手段に隣接して配設され
    るとともに、前記蓄積手段と前記光電子変換手段との間
    には、前記蓄積手段に蓄積された光電子が前記光電子変
    換手段に戻るのを防止する逆流防止手段を有する固体撮
    像素子。
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