JP2003051787A - 光変調器、光データ信号送信装置および光データ信号受信装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光伝送を行う際の光伝送媒体の伝送特性の影
響を含む伝送品質の劣化を回避するための調整を最適な
状態に自動調整できるようにする。 【解決手段】 光データ信号受信装置を含む対向局２０
０で処理されたビットエラー訂正数を、送信器９により
光ファイバ伝送路６を経由して光データ信号送信装置９
０を含む自局１００へ送信し、前記自局１００において
受信した前記ビットエラー訂正数が最小となるように位
相変調器２に入力されるクロック位相を位相制御回路１
２で制御し、位相変調器２の変調度を最適な状態に自動
調整し、光伝送を行う際の光ファイバ伝送路５の伝送特
性による影響を含む伝送品質の劣化を回避する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、光変調器、光デー
タ信号送信装置および光データ信号受信装置に関し、特
に光伝送を行う際の伝送品質の劣化を回避するための調
整を最適な状態に自動調整できるようにした光変調器
と、その光変調器を使用した光データ信号送信装置と光
データ信号受信装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】電気信号として入力されたデータを光デ
ータ信号に変換し、さらに前記光データ信号を位相変調
器で位相変調する際には、前記光データ信号とクロック
の位相、前記クロックの振幅により位相変調度が決定さ
れる。このような位相変調器を用いた光伝送方式の一例
として図３に示すものがある。図において、１は電気信
号として入力されたデータを光データ信号に変換するデ
ータ変調部、２は位相変調器、３はクロックの位相を調
整する位相器、４は前記位相器３から出力されたクロッ
クを増幅するドライバアンプ、５は光ファイバ伝送路、
７は対向局の受信器である。

【０００３】次に動作について説明する。データ変調部
１で強度変調された光データ信号は位相変調器２によっ
て位相変調される。位相変調器２の位相変調度はデータ
変調部１からの光データ信号とドライブアンプ４からの
クロックとの位相差と振幅差により決定され、位相変調
器２はクロックの位相を調整する位相器３と、前記位相
器３から出力されたクロックを増幅するドライバアンプ
４を備えている。データ変調部１で強度変調され、位相
変調器２で位相変調された光データ信号は、光ファイバ
伝送路５を伝送され対向局の受信器７において受信され
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来の光伝送方式は以
上のように構成されているので、環境条件の変化などに
よりクロックの位相がずれたときや、アンプの利得特性
が変化したときに位相変調器２の位相変調度が設定値か
らずれてしまい、特に光データ信号を長距離伝送させる
ときの位相器３で行うクロックの位相調整などの最適化
は手動で行われるため、調整が煩雑となる課題があっ
た。

【０００５】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、光伝送を行う際の光伝送媒体の伝
送特性の影響を含む伝送品質の劣化を回避するための調
整を最適な状態に自動調整できるようにした光変調器
と、その光変調器を使用した光データ信号送信装置およ
び光データ信号受信装置を得ることを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明に係る光変調器
は、光伝送媒体の伝送特性の影響を含む伝送品質情報を
もとに、伝送品質の劣化を回避するための調整を最適な
状態に自動調整する自動調整回路を備えるものである。

【０００７】この発明に係る光変調器は、光伝送媒体の
伝送特性の影響を含む伝送品質情報をもとに、伝送品質
の劣化を回避するための変調度の調整を最適な状態に自
動的に行う自動調整回路を備えるものである。

【０００８】この発明に係る光変調器は、光データ信号
を位相変調するためのクロック信号の位相を伝送品質情
報をもとに調整し、光データ信号の変調度の調整を最適
な状態に自動的に行う自動調整回路を備えるものであ
る。

【０００９】この発明に係る光変調器は、光データ信号
を位相変調するためのクロック信号の振幅を伝送品質情
報をもとに調整し、光データ信号の変調度の調整を最適
な状態に自動的に行う自動調整回路を備えるものであ
る。

【００１０】この発明に係る光変調器は、伝送品質情報
が光データ信号を受信した対向局から送られてくるもの
である。

【００１１】この発明に係る光変調器は、光伝送媒体の
伝送特性の影響を含むビットエラー情報をもとに、伝送
品質の劣化を回避するための調整を最適な状態に自動調
整する自動調整回路を備えるものである。

【００１２】この発明に係る光変調器は、光伝送媒体の
伝送特性の影響を含むビットエラー情報のビットエラー
訂正数をもとに、伝送品質の劣化を回避するための調整
を最適な状態に自動調整する自動調整回路を備えるもの
である。

【００１３】この発明に係る光変調器は、光伝送媒体の
伝送特性の影響を含むビットエラー情報のビットエラー
レートをもとに、伝送品質の劣化を回避するための調整
を最適な状態に自動調整する自動調整回路を備えるもの
である。

【００１４】この発明に係る光変調器は、光伝送媒体の
伝送特性の影響を含むＱ値をもとに、伝送品質の劣化を
回避するための調整を最適な状態に自動調整する自動調
整回路を備えるものである。

【００１５】この発明に係る光データ信号送信装置は、
光伝送媒体の伝送特性の影響を含む伝送品質情報をもと
に、伝送品質の劣化を回避するための調整を最適な状態
に自動調整する自動調整回路を備えるものである。

【００１６】この発明に係る光データ信号送信装置は、
光データ信号を位相変調するためのクロック信号の位相
を伝送品質情報をもとに調整し、光データ信号の変調度
の調整を最適な状態に自動的に行うクロック信号位相制
御回路を備えるものである。

【００１７】この発明に係る光データ信号送信装置は、
光データ信号を位相変調するためのクロック信号の振幅
を伝送品質情報をもとに調整し、光データ信号の変調度
の調整を最適な状態に自動的に行うクロック信号振幅制
御回路を備えるものである。

【００１８】この発明に係る光データ信号送信装置は、
光データ信号を受信した対向局から送られてきた伝送品
質情報を受信する受信器を備えるものである。

【００１９】この発明に係る光データ信号受信装置は、
受信した光データ信号から光伝送媒体の伝送特性の影響
を含む伝送品質情報を生成する伝送品質監視部と、伝送
品質監視部で生成した伝送品質情報を、光データ信号を
送信してきた対向局へ送信する送信器とを備えるもので
ある。

【００２０】

【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態に
ついて説明する。 実施の形態１．図１は、この発明の実施の形態１による
光変調器と、その光変調器を使用した光データ信号送信
装置とを備えた自局、および光データ信号受信装置を備
えた対向局からなる光伝送方式を示す構成図であり、図
において、８０は光変調器、９０は光データ信号送信装
置、１００は光データ信号送信装置９０を含む自局、１
９０は光データ信号受信装置、２００は光データ信号受
信装置１９０を含む対向局である。なお、自局１００と
対向局２００との間で送受信される光データ信号は、例
えば自局１００から対向局２００へ送られる下りの光デ
ータ信号と、対向局２００から自局１００へ送られてく
る上りの光データ信号とが存在するが、以下の実施の形
態では便宜上、自局１００から対向局２００へ光データ
信号が送られる場合を例にして説明する。

【００２１】光データ信号送信装置９０を含む自局１０
０は、データ変調部１、位相変調器２、位相器（クロッ
ク信号位相制御回路）３、ドライバアンプ４、受信器１
０、伝送品質監視部１１および位相制御回路（クロック
信号位相制御回路）１２などを備えている。この受信器
１０は、対向局２００から伝送品質情報を受信するもの
であるとともに、対向局２００から自局１００へ送られ
てくる上りの光データ信号を受信するものでもある。ま
た、７０は光データ信号を位相変調するためのクロック
信号の位相をビットエラー情報などの伝送品質情報をも
とに調整し、前記光データ信号の変調度の調整を最適な
状態に自動的に行う自動調整回路であり、位相器３と位
相制御回路１２を含む。また、光データ信号受信装置１
９０を含む対向局２００は、受信器７、伝送品質監視部
８および送信器９などを備えている。この送信器９は、
自局１００へ伝送品質情報を送信するものであるととも
に、対向局２００から自局１００へ上りの光データ信号
を送信するものでもある。

【００２２】データ変調部１は電気信号として入力され
たデータを光に変換するものである。位相変調器２はデ
ータ変調部１で強度変調された光データ信号を位相変調
するものである。位相器３はクロックの位相を微調整す
るものである。ドライバアンプ４は位相器３から出力さ
れたクロックを増幅するものである。受信器１０は光デ
ータ信号受信装置を含む対向局２００から送られてきた
伝送品質情報を含む光データ信号を受信するものであ
る。伝送品質監視部１１は、光データ信号受信装置１９
０を含む対向局２００から送られてきたビットエラー情
報などの伝送品質情報を抽出し解析するものである。位
相制御回路１２は、前記光データ信号受信装置１９０を
含む対向局２００において得られた前記伝送品質情報が
最適値となるように、伝送品質監視部１１の解析結果を
もとにクロックの位相を自動制御するものである。

【００２３】５および６は光データ信号送信装置９０を
含む自局１００と光データ信号受信装置１９０を含む対
向局２００との間を接続した光ファイバ伝送路であり、
この実施の形態１では光ファイバ伝送路５は自局１００
から対向局２００へ下りの光データ信号を送信する光伝
送媒体である。また、光ファイバ伝送路６は対向局２０
０から自局１００へ上りの光データ信号と前記伝送品質
情報を送信するための光伝送媒体である。受信器７は、
光ファイバ伝送路５を経由して対向局２００に送られて
きた光データ信号を受信するものである。伝送品質監視
部８は受信器７のビットエラー値をカウントできる機能
を備えている。送信器９は前記伝送品質情報を光ファイ
バ伝送路６を経由して対向局２００から自局１００へ送
信するためのものである。

【００２４】次に動作について説明する。データ変調部
１で強度変調された光データ信号は位相変調器２でさら
に位相変調される。この位相変調は、位相変調器２に入
力された光データ信号とドライバアンプ４から入力され
るクロックとの位相差およびそのクロックの振幅によっ
て変調度が変わるため、変調度の最適化のためにクロッ
クの位相が常に最適位相となるように位相器３で遅延量
を制御する必要がある。光ファイバ伝送路５により対向
局２００へ伝送された光データ信号はその対向局２００
の受信器７で光／電気変換され伝送されるが、データに
ついては伝送路の分散や損失によってビットエラーが生
じるため、位相変調はこれらの影響を抑制する目的で特
に影響の大きい長距離伝送時に用いられる。このときの
伝送品質情報（ビットエラー情報）については例えばＦ
ＥＣ（Ｆｏｒｗａｒｄ Ｅｒｒｏｒ Ｃｏｒｒｅｃｔｉ
ｏｎ）技術によってビットエラー訂正数が容易に得られ
るので、このビットエラー訂正数を対向局２００の伝送
品質監視部８で処理する。このビットエラー訂正数は対
向局２００の送信器９より光ファイバ伝送路６を経由し
て送信され、自局１００の受信器１０で受信され、さら
に伝送品質監視部１１に伝えられる。そして、前記ビッ
トエラー訂正数が最小となるように位相変調器２に入力
されるクロック位相を位相制御回路１２で制御し、位相
変調器２の変調度を最適な状態に自動調整し、光伝送を
行う際の前記光ファイバ伝送路５の伝送特性による影響
を含む伝送品質の劣化を回避する。

【００２５】以上のように、この実施の形態１によれ
ば、光データ信号受信装置１９０を含む対向局２００に
おいて光ファイバ伝送路５を経て受信した光データ信号
の伝送品質情報（ビットエラー情報）から得られたビッ
トエラー訂正数が、前記光データ信号の送信側である自
局１００へ光ファイバ伝送路６を経由してフィードバッ
クされ、前記光データの送信側で前記ビットエラー訂正
数が最小となるようにクロック位相を制御する構成であ
る。すなわち、前記光ファイバ伝送路５の伝送特性によ
る影響を含む前記対向局２００側における光データの受
信状況に対し高い伝送品質が維持されるように、自局１
００の位相変調器２に入力されるクロック位相の調整が
最適な状態に自動調整されるため、光伝送を行う際の伝
送品質の劣化の回避を実現できる光変調器８０と、その
光変調器８０を使用した光データ信号送信装置９０およ
び光データ信号受信装置１９０が得られる効果がある。

【００２６】実施の形態２．図２は、この発明の実施の
形態２による光変調器と、その光変調器を使用した光デ
ータ信号送信装置とを備えた自局、および光データ信号
受信装置を備えた対向局からなる光伝送方式を示す構成
図である。図２において図１と同一または相当の部分に
ついては同一の符号を付し説明を省略する。図におい
て、８１は光変調器、９１は光データ信号送信装置、１
０１は光データ信号送信装置９１を含む自局、２０１は
光データ信号受信装置１９０を含む対向局である。１３
はドライバアンプ（クロック信号振幅制御回路）１４の
利得調整を行う利得調整回路（クロック信号振幅制御回
路）である。この利得調整回路１３によるドライバアン
プ１４の利得調整は、伝送品質監視部８でカウントした
ビットエラー値が最小となるように、すなわち自局１０
１へ光ファイバ伝送路６を経由してフィードバックされ
たビットエラー訂正数が最小となるようにドライバアン
プ１４の利得を自動制御する特性を有している。ドライ
バアンプ１４はクロックを増幅しその利得が前記利得調
整回路１３により調整可能である。また、７１は光デー
タ信号を位相変調するためのクロック信号の振幅をビッ
トエラー訂正数などの伝送品質情報をもとに調整し、前
記光データ信号の変調度の調整を最適な状態に自動的に
行う自動調整回路であり、利得調整回路１３とドライバ
アンプ１４を含む。

【００２７】次に動作について説明する。位相変調器２
は、入力されるクロックの振幅により変調度が変わるた
め、ドライバアンプ１４がクロックを増幅する利得を、
伝送品質監視部８でカウントしたビットエラー値が最小
になるように利得調整回路１３で制御し、また、実施の
形態１と同じように位相制御回路１２で位相器３を制御
し、位相変調器２の位相変調度の最適化を行う。

【００２８】この実施の形態２によれば、前記実施の形
態１で説明した構成に加え、光データの送信側である光
データ信号送信装置９１を含む自局１０１へ光ファイバ
伝送路６を経由してフィードバックされたビットエラー
訂正数が最小となるように、位相変調器２へ入力される
クロックの振幅が自動調整される構成である。すなわ
ち、前記光ファイバ伝送路５の伝送特性による影響を含
む前記対向局２０１側における光データの受信状況に対
し高い伝送品質が維持されるように、位相変調器２に入
力されるクロックの振幅が自動調整され、位相変調器２
における変調度が最適な状態に自動調整されるため、光
伝送を行う際の前記光ファイバ伝送路５の伝送特性によ
る影響を含む伝送品質の劣化を回避できる光変調器８１
と、その光変調器８１を使用した光データ信号送信装置
９１および光データ信号受信装置１９０が得られる効果
ある。

【００２９】実施の形態３．なお、前記実施の形態１お
よび実施の形態２では、ビットエラー情報のうちビット
エラー訂正数を用いたが、ビットエラー訂正数に代えて
ビットエラーレートを用いるようにしてもよく、前記実
施の形態１および実施の形態２と同様な効果を奏する。

【００３０】実施の形態４．以上説明した前記実施の形
態１および前記実施の形態２では、光データ信号受信装
置を含む対向局２００，２０１で得られた伝送品質情報
がビットエラー情報であったが、同一の装置構成でＱ値
等の品質情報を利用してもよく同様な効果を奏する。

【００３１】

【発明の効果】以上のように、この発明によれば、光伝
送媒体の伝送特性の影響を含む伝送品質情報をもとに、
伝送品質の劣化を回避するための調整を最適な状態に自
動調整する自動調整回路を備えるように構成したので、
光伝送を行う際の光伝送媒体の伝送特性の影響を含む伝
送品質の劣化を回避するための調整を最適な状態に自動
調整できる効果がある。

【００３２】この発明によれば、光伝送媒体の伝送特性
の影響を含む伝送品質情報をもとに、伝送品質の劣化を
回避するための変調度の調整を最適な状態に自動的に行
う自動調整回路を備えるように構成したので、光伝送を
行う際の光伝送媒体の伝送特性の影響を含む伝送品質の
劣化を回避するための変調度の調整を最適な状態に自動
調整できる効果がある。

【００３３】この発明によれば、光データ信号を位相変
調するためのクロック信号の位相を伝送品質情報をもと
に調整し、光データ信号の変調度の調整を最適な状態に
自動的に行う自動調整回路を備えるように構成したの
で、光伝送を行う際の光伝送媒体の伝送特性の影響を含
む伝送品質の劣化を回避するための変調度の調整を、ク
ロック信号の位相を伝送品質情報をもとに調整すること
で最適な状態に自動調整できる効果がある。

【００３４】この発明によれば、光データ信号を位相変
調するためのクロック信号の振幅を伝送品質情報をもと
に調整し、光データ信号の変調度の調整を最適な状態に
自動的に行う自動調整回路を備えるように構成したの
で、光伝送を行う際の光伝送媒体の伝送特性の影響を含
む伝送品質の劣化を回避するための変調度の調整をクロ
ック信号の振幅を伝送品質情報をもとに調整すること
で、伝送品質を最適な状態に自動調整できる効果があ
る。

【００３５】この発明によれば、伝送品質情報が光デー
タ信号を受信した対向局から送られてくるように構成し
たので、対向局との間で光伝送を行う際の光伝送媒体の
伝送特性の影響を含む伝送品質の劣化を回避するための
調整を伝送品質情報をもとに調整することで、伝送品質
を最適な状態に自動調整できる効果がある。

【００３６】この発明によれば、光伝送媒体の伝送特性
の影響を含むビットエラー情報をもとに、伝送品質の劣
化を回避するための調整を最適な状態に自動調整する自
動調整回路を備えるように構成したので、光伝送を行う
際の光伝送媒体の伝送特性の影響を含む伝送品質の劣化
を回避するための調整を、光伝送媒体の伝送特性の影響
を含むビットエラー情報をもとに最適な状態に自動調整
できる効果がある。

【００３７】この発明によれば、光伝送媒体の伝送特性
の影響を含むビットエラー情報のビットエラー訂正数を
もとに、伝送品質の劣化を回避するための調整を最適な
状態に自動調整する自動調整回路を備えるように構成し
たので、光伝送を行う際の光伝送媒体の伝送特性の影響
を含む伝送品質の劣化を回避するための調整を、光伝送
媒体の伝送特性の影響を含むビットエラー情報のビット
エラー訂正数をもとに最適な状態に自動調整できる効果
がある。

【００３８】この発明によれば、光伝送媒体の伝送特性
の影響を含むビットエラー情報のビットエラーレートを
もとに、伝送品質の劣化を回避するための調整を最適な
状態に自動調整する自動調整回路を備えるように構成し
たので、光伝送を行う際の光伝送媒体の伝送特性の影響
を含む伝送品質の劣化を回避するための調整を、光伝送
媒体の伝送特性の影響を含むビットエラー情報のビット
エラーレートをもとに最適な状態に自動調整できる効果
がある。

【００３９】この発明によれば、光伝送媒体の伝送特性
の影響を含むＱ値をもとに、伝送品質の劣化を回避する
ための調整を最適な状態に自動調整する自動調整回路を
備えるように構成したので、光伝送を行う際の光伝送媒
体の伝送特性の影響を含む伝送品質の劣化を回避するた
めの調整を、光伝送媒体の伝送特性の影響を含むＱ値を
もとに最適な状態に自動調整できる効果がある。

【００４０】この発明によれば、光伝送媒体の伝送特性
の影響を含む伝送品質情報をもとに、伝送品質の劣化を
回避するための調整を最適な状態に自動調整する自動調
整回路を備えるように構成したので、光伝送を行う際の
光伝送媒体の伝送特性の影響を含む伝送品質の劣化を回
避する調整を、伝送品質情報をもとに最適な状態に自動
調整し光データ信号を送信できる効果がある。

【００４１】この発明によれば、光データ信号を位相変
調するためのクロック信号の位相を伝送品質情報をもと
に調整し、光データ信号の変調度の調整を最適な状態に
自動的に行うクロック信号位相制御回路を備えるように
構成したので、クロック信号の位相を伝送品質情報をも
とに調整し、光伝送を行う際の光伝送媒体の伝送特性の
影響を含む伝送品質の劣化を回避する変調度の調整を最
適な状態に自動調整し、光データ信号を送信できる効果
がある。

【００４２】この発明によれば、光データ信号を位相変
調するためのクロック信号の振幅を伝送品質情報をもと
に調整し、光データ信号の変調度の調整を最適な状態に
自動的に行うクロック信号振幅制御回路を備えるように
構成したので、クロック信号の振幅を伝送品質情報をも
とに調整し、光伝送を行う際の光伝送媒体の伝送特性の
影響を含む伝送品質の劣化を回避する変調度の調整を最
適な状態に自動調整し、光データ信号を送信できる効果
がある。

【００４３】この発明によれば、光データ信号を受信し
た対向局から送られてきた伝送品質情報を受信する受信
器を備えるように構成したので、光伝送を行う際の対向
局との間の光伝送媒体の伝送特性の影響を含む伝送品質
の劣化を回避する調整を、受信器で受信した伝送品質情
報をもとに最適な状態に自動調整し光データ信号を送信
できる効果がある。

【００４４】この発明によれば、受信した光データ信号
から光伝送媒体の伝送特性の影響を含む伝送品質情報を
生成する伝送品質監視部と、伝送品質監視部で生成した
伝送品質情報を、光データ信号を送信した対向局へ送信
する送信器とを備えるように構成したので、対向局が伝
送品質の劣化を回避するために行う調整に用いる伝送品
質情報を、光伝送媒体を介して受信した光データ信号を
もとに生成できるため、光伝送媒体の伝送特性の影響を
含む伝送品質の劣化を回避するため対向局で行う調整の
信頼性を向上できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この発明の実施の形態１による光変調器と、
その光変調器を使用した光データ信号送信装置とを備え
た自局、および光データ信号受信装置を備えた対向局か
らなる光伝送方式を示す構成図である。

【図２】 この発明の実施の形態２による光変調器と、
その光変調器を使用した光データ信号送信装置とを備え
た自局、および光データ信号受信装置を備えた対向局か
らなる光伝送方式を示す構成図である。

【図３】 従来の光伝送方式を示す構成図である。

【符号の説明】

２ 位相変調器、３ 位相器（クロック信号位相制御回
路）、５ 光ファイバ伝送路（光伝送媒体）、８ 伝送
品質監視部、９ 送信器、１０ 受信器、１１伝送品質
監視部、１２ 位相制御回路（クロック信号位相制御回
路）、１３利得調整回路（クロック信号振幅制御回
路）、１４ ドライバアンプ（クロック信号振幅制御回
路）、７０，７１ 自動調整回路、８０，８１ 光変調
器、９０，９１ 光データ信号送信装置、１００，１０
１ 光データ信号送信装置を含む自局、１９０ 光デー
タ信号受信装置、２００，２０１ 光データ信号受信装
置を含む対向局。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｈ０４Ｌ 1/00

Claims (14)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 光伝送媒体を介して送信される光データ
   信号を位相変調する光変調器において、 前記光伝送媒体の伝送特性の影響を含む伝送品質情報を
   もとに、伝送品質の劣化を回避するための調整を最適な
   状態に自動調整する自動調整回路を備えたことを特徴と
   する光変調器。
2. 【請求項２】 自動調整回路は、光伝送媒体の伝送特性
   の影響を含む伝送品質情報をもとに、伝送品質の劣化を
   回避するための変調度の調整を最適な状態に自動的に行
   うことを特徴とする請求項１記載の光変調器。
3. 【請求項３】 自動調整回路は、光データ信号を位相変
   調するためのクロック信号の位相を伝送品質情報をもと
   に調整し、前記光データ信号の変調度の調整を最適な状
   態に自動的に行うことを特徴とする請求項２記載の光変
   調器。
4. 【請求項４】 自動調整回路は、光データ信号を位相変
   調するためのクロック信号の振幅を伝送品質情報をもと
   に調整し、前記光データ信号の変調度の調整を最適な状
   態に自動的に行うことを特徴とする請求項２記載の光変
   調器。
5. 【請求項５】 伝送品質情報は、光伝送媒体を介して送
   信された光データ信号を受信した対向局から送られてく
   ることを特徴とする請求項１から請求項４のうちのいず
   れか１項記載の光変調器。
6. 【請求項６】 伝送品質情報は、ビットエラー情報であ
   ることを特徴とする請求項１から請求項５のうちのいず
   れか１項記載の光変調器。
7. 【請求項７】 伝送品質情報は、ビットエラー情報のビ
   ットエラー訂正数であることを特徴とする請求項６記載
   の光変調器。
8. 【請求項８】 伝送品質情報は、ビットエラー情報のビ
   ットエラーレートであることを特徴とする請求項６記載
   の光変調器。
9. 【請求項９】 伝送品質情報は、Ｑ値であることを特徴
   とする請求項１から請求項５のうちのいずれか１項記載
   の光変調器。
10. 【請求項１０】 位相変調された光データ信号を光伝送
    媒体を介して送信する光データ信号送信装置において、 前記光伝送媒体の伝送特性の影響を含む伝送品質情報を
    もとに、伝送品質の劣化を回避するための調整を最適な
    状態に自動調整する自動調整回路を備えたことを特徴と
    する光データ信号送信装置。
11. 【請求項１１】 自動調整回路は、光データ信号を位相
    変調するためのクロック信号の位相を伝送品質情報をも
    とに調整し、前記光データ信号の変調度の調整を最適な
    状態に自動的に行うクロック信号位相制御回路を備えて
    いることを特徴とする請求項１０記載の光データ信号送
    信装置。
12. 【請求項１２】 自動調整回路は、光データ信号を位相
    変調するためのクロック信号の振幅を伝送品質情報をも
    とに調整し、前記光データ信号の変調度の調整を最適な
    状態に自動的に行うクロック信号振幅制御回路を備えて
    いることを特徴とする請求項１０または請求項１１記載
    の光データ信号送信装置。
13. 【請求項１３】 光データ信号を受信した対向局から伝
    送品質情報を受信する受信器を備えていることを特徴と
    する請求項１０から請求項１２のうちのいずれか１項記
    載の光データ信号送信装置。
14. 【請求項１４】 位相変調された光データ信号を光伝送
    媒体を介して受信する光データ信号受信装置において、 前記受信した光データ信号から前記光伝送媒体の伝送特
    性の影響を含む伝送品質情報を生成する伝送品質監視部
    と、 前記伝送品質監視部で生成した前記伝送品質情報を、前
    記光データ信号を送信してきた対向局へ送信する送信器
    と、 を備えていることを特徴とする光データ信号受信装置。