JP3061768B2 - 衛星通信用の送信装置 - Google Patents
衛星通信用の送信装置Info
- Publication number
- JP3061768B2 JP3061768B2 JP9234725A JP23472597A JP3061768B2 JP 3061768 B2 JP3061768 B2 JP 3061768B2 JP 9234725 A JP9234725 A JP 9234725A JP 23472597 A JP23472597 A JP 23472597A JP 3061768 B2 JP3061768 B2 JP 3061768B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transmission
- transmission power
- information
- power level
- wave
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Transmitters (AREA)
- Radio Relay Systems (AREA)
- Monitoring And Testing Of Transmission In General (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の送信波を同
時送信する衛星通信用の送信装置に関し、特に送信電力
を安定化させるための送信電力自動制御機能を備えた衛
星通信用の送信装置に関する。
時送信する衛星通信用の送信装置に関し、特に送信電力
を安定化させるための送信電力自動制御機能を備えた衛
星通信用の送信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、衛星通信用の送信装置において、
送信電力を安定化させて送信状態を一定に維持するため
の送信電力自動制御機能を備えたものがある。図5は、
この種の従来の衛星通信用の送信装置の構成を示すブロ
ック図である。
送信電力を安定化させて送信状態を一定に維持するため
の送信電力自動制御機能を備えたものがある。図5は、
この種の従来の衛星通信用の送信装置の構成を示すブロ
ック図である。
【0003】同図において、1,2は送信波W1,W2を
それぞれ変調する変調器、3,4は変調器1,2からの
変調波の周波数を送信周波数にそれぞれ周波数変換する
送信周波数変換器、5は送信周波数変換器3,4の出力
波を多重化して合成波を得る合成器、6は上記合成器5
からの合成波の電力レベルを調整するアッテネータ、7
はアッテネータ6を介して入力する合成器5からの合成
波を電力増幅する大電力増幅装置、8は大電力増幅装置
7の送信電力を検出する送信電力検出器、9は送信電力
検出器8からのレベル検出値に基づきアッテネータ6の
減衰量を調節して大電力増幅装置7の入力レベルを制御
する送信電力制御装置である。
それぞれ変調する変調器、3,4は変調器1,2からの
変調波の周波数を送信周波数にそれぞれ周波数変換する
送信周波数変換器、5は送信周波数変換器3,4の出力
波を多重化して合成波を得る合成器、6は上記合成器5
からの合成波の電力レベルを調整するアッテネータ、7
はアッテネータ6を介して入力する合成器5からの合成
波を電力増幅する大電力増幅装置、8は大電力増幅装置
7の送信電力を検出する送信電力検出器、9は送信電力
検出器8からのレベル検出値に基づきアッテネータ6の
減衰量を調節して大電力増幅装置7の入力レベルを制御
する送信電力制御装置である。
【0004】なお、送信電力制御装置9には、送信波W
1,W2に対する規定の送信電力に対応した送信電力レベ
ル設定値が設定されており、後述するように、送信電力
制御装置9が、大電力増幅装置7の送信電力を制御する
際の基準値として用いられる。
1,W2に対する規定の送信電力に対応した送信電力レベ
ル設定値が設定されており、後述するように、送信電力
制御装置9が、大電力増幅装置7の送信電力を制御する
際の基準値として用いられる。
【0005】以下、従来の送信装置の動作について説明
する。送信対象の送信波W1,W2は、変調器1,2によ
りそれぞれ変調された後、送信周波数変換器3,4によ
り送信周波数の高周波信号に変換される。この変調器
1,2の変調方式としては、たとえば周波数変調が用い
られる。
する。送信対象の送信波W1,W2は、変調器1,2によ
りそれぞれ変調された後、送信周波数変換器3,4によ
り送信周波数の高周波信号に変換される。この変調器
1,2の変調方式としては、たとえば周波数変調が用い
られる。
【0006】送信周波数変換器3,4からの各高周波信
号は合成器5により多重化されて合成波とされる。この
合成波は、アッテネータ6によりその電力レベルが調節
された後、大電力増幅装置7により電力増幅される。送
信電力検出器8は、大電力増装置7の送信電力を検出し
てレベル検出値21を出力する。
号は合成器5により多重化されて合成波とされる。この
合成波は、アッテネータ6によりその電力レベルが調節
された後、大電力増幅装置7により電力増幅される。送
信電力検出器8は、大電力増装置7の送信電力を検出し
てレベル検出値21を出力する。
【0007】送信電力制御装置9は、送信波W1,W2に
対する規定の送信電力に対応した送信電力レベル設定値
と検出器8からのレベル検出値21とを比較し、レベル
検出値21が送信電力レベル設定値から大きく離れてい
る場合、アッテネータ6に対して電力レベル指令値22
を送出し、レベル検出値21と電力レベル設定値との差
分を小さくする方向にアッテネータ6の減衰量を調節す
る。これにより、大電力増幅装置7の入力レベル(合成
器5からの合成波の電力レベル)が制御され、大電力増
幅装置7の送信電力は、送信電力レベル設定値を基準と
して安定化される。
対する規定の送信電力に対応した送信電力レベル設定値
と検出器8からのレベル検出値21とを比較し、レベル
検出値21が送信電力レベル設定値から大きく離れてい
る場合、アッテネータ6に対して電力レベル指令値22
を送出し、レベル検出値21と電力レベル設定値との差
分を小さくする方向にアッテネータ6の減衰量を調節す
る。これにより、大電力増幅装置7の入力レベル(合成
器5からの合成波の電力レベル)が制御され、大電力増
幅装置7の送信電力は、送信電力レベル設定値を基準と
して安定化される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に、各
送信波に必要とされる送信電力は、その送信波の使用帯
域幅に依存し、この使用帯域幅が広い程、大きな送信電
力を必要とする。このため、送信波の使用帯域幅に応じ
て、送信電力を与える送信電力レベル設定値を適切に設
定する必要がある。
送信波に必要とされる送信電力は、その送信波の使用帯
域幅に依存し、この使用帯域幅が広い程、大きな送信電
力を必要とする。このため、送信波の使用帯域幅に応じ
て、送信電力を与える送信電力レベル設定値を適切に設
定する必要がある。
【0009】仮に、この送信電力レベル設定値を固定化
しておくと、使用帯域幅の広い送信波を送信する場合、
単位帯域幅あたりの送信電力が低下し、正常な通信状態
を確保できなくなる。また、たとえば周波数分割などに
より複数の送信波を多重化して同時に送信する場合、各
送信波の送信電力が低下し、同様に正常な通信状態を確
保できなくなる。
しておくと、使用帯域幅の広い送信波を送信する場合、
単位帯域幅あたりの送信電力が低下し、正常な通信状態
を確保できなくなる。また、たとえば周波数分割などに
より複数の送信波を多重化して同時に送信する場合、各
送信波の送信電力が低下し、同様に正常な通信状態を確
保できなくなる。
【0010】したがって、従来の装置によれば、各送信
波の送信電力を適正化して正常な通信状態を確保するた
めには、送信波の数(入力キャリア数)や使用帯域幅が
変化する度に、送信電力を与える送信電力レベル設定値
を入れ替えなければならないという問題があった。
波の送信電力を適正化して正常な通信状態を確保するた
めには、送信波の数(入力キャリア数)や使用帯域幅が
変化する度に、送信電力を与える送信電力レベル設定値
を入れ替えなければならないという問題があった。
【0011】また、このような問題の解決を図った従来
の技術として、特開平4−199916号公報に開示さ
れたものがある。しかし、この従来の技術は、送信波の
数に基づいて送信電力を制御するものであるため、使用
帯域幅の広い送信波や使用帯域幅の異なる複数の送信波
を同時に送信する場合には、送信電力を適正化できない
という問題を依然として抱えている。
の技術として、特開平4−199916号公報に開示さ
れたものがある。しかし、この従来の技術は、送信波の
数に基づいて送信電力を制御するものであるため、使用
帯域幅の広い送信波や使用帯域幅の異なる複数の送信波
を同時に送信する場合には、送信電力を適正化できない
という問題を依然として抱えている。
【0012】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、複数の送信波の各送信電力をその使用帯
域幅に応じて適正化することができる衛星通信用の送信
装置を提供することを課題とする。
たものであり、複数の送信波の各送信電力をその使用帯
域幅に応じて適正化することができる衛星通信用の送信
装置を提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決達成するため、以下の構成を有する。すなわち、本発
明は、複数の送信波をそれぞれ変調する複数の変調手段
と、上記複数の変調手段からの出力を送信周波数にそれ
ぞれ周波数変換する複数の周波数変換手段と、上記複数
の周波数変換手段のそれぞれの出力波を多重化して合成
波を得る合成手段と、上記合成手段からの合成波を電力
増幅する電力増幅手段と、予め定められた基準帯域幅に
対する上記複数の送信波の使用帯域幅に応じて送信電力
のレベル設定値を発生する送信電力レベル設定手段と、
上記電力増幅手段の送信電力と上記送信電力レベル設定
手段が発生するレベル設定値とを比較して、その差分を
小さくする方向に上記電力増幅手段の入力レベルを制御
する制御手段とを備え、上記複数の変調手段は、上記複
数の送信波の使用周波数帯域に応じたフィルタ特性をそ
れぞれ有するものであって、上記送信電力レベル設定手
段は、上記複数の変調手段のうち動作状態にあるものの
フィルタ特性から上記複数の送信波のうち送信状態にあ
るものの使用帯域幅を認識して、送信状態にある上記送
信波の使用帯域幅の和に比例した送信電力のレベル設定
値を発生することを特徴とする。
決達成するため、以下の構成を有する。すなわち、本発
明は、複数の送信波をそれぞれ変調する複数の変調手段
と、上記複数の変調手段からの出力を送信周波数にそれ
ぞれ周波数変換する複数の周波数変換手段と、上記複数
の周波数変換手段のそれぞれの出力波を多重化して合成
波を得る合成手段と、上記合成手段からの合成波を電力
増幅する電力増幅手段と、予め定められた基準帯域幅に
対する上記複数の送信波の使用帯域幅に応じて送信電力
のレベル設定値を発生する送信電力レベル設定手段と、
上記電力増幅手段の送信電力と上記送信電力レベル設定
手段が発生するレベル設定値とを比較して、その差分を
小さくする方向に上記電力増幅手段の入力レベルを制御
する制御手段とを備え、上記複数の変調手段は、上記複
数の送信波の使用周波数帯域に応じたフィルタ特性をそ
れぞれ有するものであって、上記送信電力レベル設定手
段は、上記複数の変調手段のうち動作状態にあるものの
フィルタ特性から上記複数の送信波のうち送信状態にあ
るものの使用帯域幅を認識して、送信状態にある上記送
信波の使用帯域幅の和に比例した送信電力のレベル設定
値を発生することを特徴とする。
【0014】また、本発明の上記送信電力レベル設定手
段は、予め定められた上記基準帯域幅に対する上記複数
の送信波の使用帯域幅の和に比例した送信電力のレベル
設定値を発生することを特徴とする。
段は、予め定められた上記基準帯域幅に対する上記複数
の送信波の使用帯域幅の和に比例した送信電力のレベル
設定値を発生することを特徴とする。
【0015】
【0016】さらにまた、本発明は、外部から送信開始
時刻、送信終了時刻、使用帯域幅などに関する送信スケ
ジュール情報を取得して管理する情報管理手段をさらに
備え、上記送信電力レベル設定手段は、フィルタ特性を
知ることができない場合に、上記情報管理手段に管理さ
れた上記送信スケジュール情報を参照して上記複数の送
信波のうち送信状態にあるものの使用帯域幅を認識し
て、送信状態にある上記送信波の使用帯域幅の和に比例
した送信電力のレベル設定値を発生することを特徴とす
る。
時刻、送信終了時刻、使用帯域幅などに関する送信スケ
ジュール情報を取得して管理する情報管理手段をさらに
備え、上記送信電力レベル設定手段は、フィルタ特性を
知ることができない場合に、上記情報管理手段に管理さ
れた上記送信スケジュール情報を参照して上記複数の送
信波のうち送信状態にあるものの使用帯域幅を認識し
て、送信状態にある上記送信波の使用帯域幅の和に比例
した送信電力のレベル設定値を発生することを特徴とす
る。
【0017】さらにまた、本発明は、気象条件に起因し
た上記電力増幅手段の出力波の電力の減衰量を補償する
ための上記送信電力のレベル設定値に対する補正情報が
気象条件に対応づけられて定義された定義手段と、気象
情報に基づき上記情報定義手段から現在の気象条件に対
応する補正情報を取得して上記送信電力のレベル設定値
を補正する補正手段とをさらに備えたことを特徴とす
る。
た上記電力増幅手段の出力波の電力の減衰量を補償する
ための上記送信電力のレベル設定値に対する補正情報が
気象条件に対応づけられて定義された定義手段と、気象
情報に基づき上記情報定義手段から現在の気象条件に対
応する補正情報を取得して上記送信電力のレベル設定値
を補正する補正手段とをさらに備えたことを特徴とす
る。
【0018】さらにまた、本発明は、送信元の地球局側
の気象条件での上記電力増幅手段の出力波の電力の減衰
量を補償するための上記送信電力のレベル設定値に対す
る第1の補正情報が定義されると共に、送信先の地球局
側の気象条件での上記出力波の電力の減衰量を補償する
ための上記送信電力のレベル設定値に対する第2の補正
情報が上記送信先の地球局側の気象条件に対応づけられ
て定義された定義手段と、上記定義手段から上記第1の
補正情報を取得すると共に、気象情報に基づき上記送信
先の地球局側の気象条件に応じた第2の補正情報を取得
して、上記送信電力のレベル設定値を補正する補正手段
と、衛星からのビーコン信号を受信してビーコンレベル
を検出するビーコン受信手段と、上記ビーコン受信手段
からの現在または最近のビーコンレベルと晴天時のビー
コンレベルとの差分に基づき上記送信元の地球局側の現
在または最近の気象条件での上記電力増幅手段の出力波
の電力の減衰量を推定して上記第1の補正情報を更新す
る更新手段とをさらに備えたことを特徴とする。
の気象条件での上記電力増幅手段の出力波の電力の減衰
量を補償するための上記送信電力のレベル設定値に対す
る第1の補正情報が定義されると共に、送信先の地球局
側の気象条件での上記出力波の電力の減衰量を補償する
ための上記送信電力のレベル設定値に対する第2の補正
情報が上記送信先の地球局側の気象条件に対応づけられ
て定義された定義手段と、上記定義手段から上記第1の
補正情報を取得すると共に、気象情報に基づき上記送信
先の地球局側の気象条件に応じた第2の補正情報を取得
して、上記送信電力のレベル設定値を補正する補正手段
と、衛星からのビーコン信号を受信してビーコンレベル
を検出するビーコン受信手段と、上記ビーコン受信手段
からの現在または最近のビーコンレベルと晴天時のビー
コンレベルとの差分に基づき上記送信元の地球局側の現
在または最近の気象条件での上記電力増幅手段の出力波
の電力の減衰量を推定して上記第1の補正情報を更新す
る更新手段とをさらに備えたことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。なお、各図において
共通する要素には同一符号を付し、その重複する説明を
省略する。
て、図面を参照しながら説明する。なお、各図において
共通する要素には同一符号を付し、その重複する説明を
省略する。
【0020】実施の形態1.図1は、本発明の実施の形
態1にかかる衛星通信用の送信装置の構成を示すブロッ
ク図である。同図に示す本実施の形態にかかる送信装置
は、前述の図5に示す従来の送信装置の構成において、
さらに変調器1,2より後述の送信0N/0FF情報2
3および使用帯域幅情報24を受信する入力インタフェ
ース部10と、該入力インタフェース部10を介して変
調器1,2より送信0N/0FF情報23および使用帯
域幅情報24を受信して予め定められた基準帯域幅に対
する送信波W1,W2の使用帯域幅に応じて送信電力レベ
ル設定値25を算出する送信電力レベル計算部11と、
送信電力制御装置9に対して送信電力レベル計算部11
により算出された送信電力レベル設定値25を送信する
出力インタフェース部12とを備える。なお、変調器
1,2には、各送信波の使用周波数帯域に応じて各送信
波に対し帯域制限を行うためのフィルタが設定されてい
る。
態1にかかる衛星通信用の送信装置の構成を示すブロッ
ク図である。同図に示す本実施の形態にかかる送信装置
は、前述の図5に示す従来の送信装置の構成において、
さらに変調器1,2より後述の送信0N/0FF情報2
3および使用帯域幅情報24を受信する入力インタフェ
ース部10と、該入力インタフェース部10を介して変
調器1,2より送信0N/0FF情報23および使用帯
域幅情報24を受信して予め定められた基準帯域幅に対
する送信波W1,W2の使用帯域幅に応じて送信電力レベ
ル設定値25を算出する送信電力レベル計算部11と、
送信電力制御装置9に対して送信電力レベル計算部11
により算出された送信電力レベル設定値25を送信する
出力インタフェース部12とを備える。なお、変調器
1,2には、各送信波の使用周波数帯域に応じて各送信
波に対し帯域制限を行うためのフィルタが設定されてい
る。
【0021】ここで、上述の送信ON/OFF情報23
は、変調器1,2の動作状態を表す情報であって、変調
器1,2にそれぞれ入力される送信信号W1,W2が現在
送信状態にあるか否かを認識するための情報である。ま
た、上述の使用帯域幅情報24は、変調器1,2に設定
された帯域制限用のフィルタの特性を表す情報であっ
て、送信波W1,W2の使用帯域幅を認識するための情報
である。変調器1,2は、このような情報を外部に出力
し得るものとして構成されている。
は、変調器1,2の動作状態を表す情報であって、変調
器1,2にそれぞれ入力される送信信号W1,W2が現在
送信状態にあるか否かを認識するための情報である。ま
た、上述の使用帯域幅情報24は、変調器1,2に設定
された帯域制限用のフィルタの特性を表す情報であっ
て、送信波W1,W2の使用帯域幅を認識するための情報
である。変調器1,2は、このような情報を外部に出力
し得るものとして構成されている。
【0022】以下、本実施の形態にかかる送信装置の動
作について、送信電力レベル計算部11を中心に説明す
る。前述のように、送信波W1,W2は、変調器1,2、
送信周波数変換器3,4、合成器5を経て合成波とされ
た後、アッテネータ6によりその電力レベルが調節され
て大電力増幅装置7により電力増幅される。このとき、
大電力増幅装置7の送信電力は、送信電力レベル計算部
11から送信電力制御装置9に与えられる送信電力レベ
ル設定値25を基準として安定化される。
作について、送信電力レベル計算部11を中心に説明す
る。前述のように、送信波W1,W2は、変調器1,2、
送信周波数変換器3,4、合成器5を経て合成波とされ
た後、アッテネータ6によりその電力レベルが調節され
て大電力増幅装置7により電力増幅される。このとき、
大電力増幅装置7の送信電力は、送信電力レベル計算部
11から送信電力制御装置9に与えられる送信電力レベ
ル設定値25を基準として安定化される。
【0023】ここで、送信電力レベル計算部11は、以
下のように送信電力レベル設定値25を算出する。送信
電力レベル計算部11は、変調器1,2からの送信ON
/OFF情報23により、動作状態にある変調器を認識
すると共に、使用帯域幅情報24により各変調器1,2
のフィルタ特性、すなわち各送信波W1,W2の使用帯域
幅を認識して、現在送信状態にある送信波の使用帯域幅
の和に比例した送信電力レベル設定値25を算出する。
下のように送信電力レベル設定値25を算出する。送信
電力レベル計算部11は、変調器1,2からの送信ON
/OFF情報23により、動作状態にある変調器を認識
すると共に、使用帯域幅情報24により各変調器1,2
のフィルタ特性、すなわち各送信波W1,W2の使用帯域
幅を認識して、現在送信状態にある送信波の使用帯域幅
の和に比例した送信電力レベル設定値25を算出する。
【0024】具体的には、たとえば送信ON/OFF情
報23が、変調器1,2のいずれも動作状態にあり、送
信波W1,W2のいずれも送信状態にあることを表すもの
である場合、送信電力レベル計算部11は、次式(1)
により送信電力レベル設定値25を算出する。
報23が、変調器1,2のいずれも動作状態にあり、送
信波W1,W2のいずれも送信状態にあることを表すもの
である場合、送信電力レベル計算部11は、次式(1)
により送信電力レベル設定値25を算出する。
【0025】 送信電力レベル設定値25={(d1+d2)/d0}×P0 ・・・(1) ただし、d0は予め定められた基準帯域幅であり、P0は
基準帯域幅d0あたりの規定の送信電力であり、d1は送
信波W1の使用帯域幅であり、d2は送信波W2の使用帯
域幅である。
基準帯域幅d0あたりの規定の送信電力であり、d1は送
信波W1の使用帯域幅であり、d2は送信波W2の使用帯
域幅である。
【0026】また、送信波の数(送信キャリア数)が変
化して、送信ON/OFF情報23が変調器1または2
の一方のみが動作状態にあることを表すものである場
合、動作状態にない他方の変調器に与えられる送信波
(すなわち送信状態にない送信波)の使用帯域幅をゼロ
とおいて、上式(1)により送信電力レベル設定値25
を算出する。
化して、送信ON/OFF情報23が変調器1または2
の一方のみが動作状態にあることを表すものである場
合、動作状態にない他方の変調器に与えられる送信波
(すなわち送信状態にない送信波)の使用帯域幅をゼロ
とおいて、上式(1)により送信電力レベル設定値25
を算出する。
【0027】上式(1)から明らかなように、このよう
にして算出された送信電力レベル設定値25は、予め定
められた基準帯域幅d0に対する各送信波の使用帯域幅
の和(d1+d2)に比例したものとなり、予め定められ
た基準帯域幅d0に対する各送信波の使用帯域幅に応じ
たものとなる。
にして算出された送信電力レベル設定値25は、予め定
められた基準帯域幅d0に対する各送信波の使用帯域幅
の和(d1+d2)に比例したものとなり、予め定められ
た基準帯域幅d0に対する各送信波の使用帯域幅に応じ
たものとなる。
【0028】したがって、送信電力制御装置9が、送信
電力レベル計算部11により算出された送信電力レベル
設定値25と大電力増幅装置7の送信電力との差分を小
さくする方向にアッテネータ6の減衰量を制御する結
果、大電飾増幅装置7の送信電力は、各送信波の使用帯
域幅に応じたものとなり、送信波の数や使用帯域幅が変
化しても、各送信波の送信電力は適正なものとなる。
電力レベル計算部11により算出された送信電力レベル
設定値25と大電力増幅装置7の送信電力との差分を小
さくする方向にアッテネータ6の減衰量を制御する結
果、大電飾増幅装置7の送信電力は、各送信波の使用帯
域幅に応じたものとなり、送信波の数や使用帯域幅が変
化しても、各送信波の送信電力は適正なものとなる。
【0029】なお、本実施の形態1では、最大2種類の
送信波を同時に送信可能なものとして送信装置を構成し
たが、送信波の数に応じて変調器と送信周波数変換器の
台数を適宜増やし、合成器5の入力数をこれに応じて増
やせば、任意の数の送信波を同時に送信するものとして
構成することができる。
送信波を同時に送信可能なものとして送信装置を構成し
たが、送信波の数に応じて変調器と送信周波数変換器の
台数を適宜増やし、合成器5の入力数をこれに応じて増
やせば、任意の数の送信波を同時に送信するものとして
構成することができる。
【0030】また、本実施の形態1では、変調器1,2
からの送信ON/OFF情報23および使用帯域幅情報
24を用いて送信波W1,W2の使用帯域幅を認識するよ
うに構成したが、送信波の使用帯域幅を認識することが
できるものであれば、送信周波数変換器3,4などの他
の構成要素から得られる情報を用いるものとして構成す
ることも可能である。
からの送信ON/OFF情報23および使用帯域幅情報
24を用いて送信波W1,W2の使用帯域幅を認識するよ
うに構成したが、送信波の使用帯域幅を認識することが
できるものであれば、送信周波数変換器3,4などの他
の構成要素から得られる情報を用いるものとして構成す
ることも可能である。
【0031】さらに、本実施の形態1では、送信電力レ
ベル設定値25を、各送信波の使用帯域幅の和に比例し
たものとして、上式(1)により算出するものとした
が、本発明の本質はこれに限定されるものではなく、使
用帯域幅に応じて各送信波の送信電力を適正化できる限
り、使用帯域幅と送信電力レベル設定値とをどのように
関係付けてもよい。
ベル設定値25を、各送信波の使用帯域幅の和に比例し
たものとして、上式(1)により算出するものとした
が、本発明の本質はこれに限定されるものではなく、使
用帯域幅に応じて各送信波の送信電力を適正化できる限
り、使用帯域幅と送信電力レベル設定値とをどのように
関係付けてもよい。
【0032】実施の形態2.次に、本発明の実施の形態
2について説明する。上述の実施の形態1では、変調器
1,2から得られる送信ON/OFF情報23および使
用帯域幅情報24から各送信波の使用帯域幅を認識する
ものとして送信装置を構成したが、本実施の形態2にか
かる送信装置は、外部から取得した送信スケジュール情
報から各送信波の使用帯域幅を認識するように構成した
ものである。
2について説明する。上述の実施の形態1では、変調器
1,2から得られる送信ON/OFF情報23および使
用帯域幅情報24から各送信波の使用帯域幅を認識する
ものとして送信装置を構成したが、本実施の形態2にか
かる送信装置は、外部から取得した送信スケジュール情
報から各送信波の使用帯域幅を認識するように構成した
ものである。
【0033】すなわち、図2に示すように、本実施の形
態2にかかる送信装置は、図1に示す上述の実施の形態
1にかかる送信装置の構成において、送信ON/OFF
情報23および使用帯域幅情報24を受信する入力イン
タフェース10に代えて、外部の送信スケジューラ装置
13から送信スケジュール情報26を受信する入力イン
タフェース部14と、該入力インタフェース部14を介
して送信スケジューラ装置13から送信スケジュール情
報26を取得して管理する送信スケジュール情報管理部
15を備えて構成される。
態2にかかる送信装置は、図1に示す上述の実施の形態
1にかかる送信装置の構成において、送信ON/OFF
情報23および使用帯域幅情報24を受信する入力イン
タフェース10に代えて、外部の送信スケジューラ装置
13から送信スケジュール情報26を受信する入力イン
タフェース部14と、該入力インタフェース部14を介
して送信スケジューラ装置13から送信スケジュール情
報26を取得して管理する送信スケジュール情報管理部
15を備えて構成される。
【0034】以下、本実施の形態2にかかる送信装置の
動作について、送信電力レベル計算部11および送信ス
ケジュール情報管理部15を中心に説明する。送信スケ
ジュール情報管理部15は、本実施の形態にかかる送信
装置が組み込まれた通信システムの送信状態を管理する
外部の送信スケジューラ装置13から、入力インタフェ
ース部14を介して、送信開始時刻、送信終了時刻、周
波数帯域などに関する送信スケジュール情報26を取得
してこれを管理する。
動作について、送信電力レベル計算部11および送信ス
ケジュール情報管理部15を中心に説明する。送信スケ
ジュール情報管理部15は、本実施の形態にかかる送信
装置が組み込まれた通信システムの送信状態を管理する
外部の送信スケジューラ装置13から、入力インタフェ
ース部14を介して、送信開始時刻、送信終了時刻、周
波数帯域などに関する送信スケジュール情報26を取得
してこれを管理する。
【0035】送信電力レベル計算部11は、送信スケジ
ュール情報管理部15に管理された送信スケジュール情
報26を参照して、送信波W1,W2の数(送信キャリア
数)や使用帯域幅を直接的に認識し、前述の式(1)に
より送信電力レベル設定値25を同様に算出する。
ュール情報管理部15に管理された送信スケジュール情
報26を参照して、送信波W1,W2の数(送信キャリア
数)や使用帯域幅を直接的に認識し、前述の式(1)に
より送信電力レベル設定値25を同様に算出する。
【0036】このように、本実施の形態2にかかる送信
装置では、外部から取得した送信スケジュール情報26
を参照して直接的に送信波の使用帯域幅を認識するの
で、前述の実施の形態1にかかる送信装置に比較して、
送信電力レベル設定値25を求めるための処理を簡略化
することができる。
装置では、外部から取得した送信スケジュール情報26
を参照して直接的に送信波の使用帯域幅を認識するの
で、前述の実施の形態1にかかる送信装置に比較して、
送信電力レベル設定値25を求めるための処理を簡略化
することができる。
【0037】実施の形態3.次に、本発明の実施の形態
3について説明する。前述の実施の形態1および2にか
かる送信装置は、各送信波の使用帯域幅に応じて送信電
力レベル設定値25を算出するものであるが、本実施の
形態3にかかる送信装置は、気象状態に起因した大電力
増幅装置7からの出力波の電力(以下、「出力波電力」
と記す)の減衰量を補償するように送信電力レベル設定
値25を補正する機能をさらに備えるものである。
3について説明する。前述の実施の形態1および2にか
かる送信装置は、各送信波の使用帯域幅に応じて送信電
力レベル設定値25を算出するものであるが、本実施の
形態3にかかる送信装置は、気象状態に起因した大電力
増幅装置7からの出力波の電力(以下、「出力波電力」
と記す)の減衰量を補償するように送信電力レベル設定
値25を補正する機能をさらに備えるものである。
【0038】すなわち、図3に示すように、本実施の形
態3にかかる送信装置は、図2に示す実施の形態2にか
かる送信装置の構成において、外部から気象情報27を
受信する入力インタフェース部16と、各気象条件での
出力波電力の減衰量を補償するための各種の補正情報が
定義された補正情報定義部31Aと、気象情報27に基
づき補正量定義部31Aから現在の気象条件に対応する
補正情報を取得して、送信電力レベル計算部11が算出
した送信電力レベル設定値に対する補正量(以下、「減
衰補正量」と記す)28を算出する補正量計算部17A
を備える。
態3にかかる送信装置は、図2に示す実施の形態2にか
かる送信装置の構成において、外部から気象情報27を
受信する入力インタフェース部16と、各気象条件での
出力波電力の減衰量を補償するための各種の補正情報が
定義された補正情報定義部31Aと、気象情報27に基
づき補正量定義部31Aから現在の気象条件に対応する
補正情報を取得して、送信電力レベル計算部11が算出
した送信電力レベル設定値に対する補正量(以下、「減
衰補正量」と記す)28を算出する補正量計算部17A
を備える。
【0039】以下、本実施の形態3にかかる送信装置の
動作について、補正量計算部17Aを中心に説明する。
降雨や降雪などの各気象条件での出力波電力の減衰量を
補償するためには、この減衰量に相当する電力を予め大
電力増幅装置7の送信電力に上乗せすればよく、そのよ
うに送信電力制御装置9が参照する送信電力レベル設定
値25を補正すればよい。以下、詳細に説明する。
動作について、補正量計算部17Aを中心に説明する。
降雨や降雪などの各気象条件での出力波電力の減衰量を
補償するためには、この減衰量に相当する電力を予め大
電力増幅装置7の送信電力に上乗せすればよく、そのよ
うに送信電力制御装置9が参照する送信電力レベル設定
値25を補正すればよい。以下、詳細に説明する。
【0040】補正情報定義部31Aには、アップリンク
またはダウンリンクにおける出力波電力の減衰量δD
が、気象条件に対応づけられて補正情報としてあらかじ
め定義されている。この減衰量δDは、過去のさまざま
な気象条件での送信元および送信先の各地球局における
衛星からのビーコン信号の受信電力レベル(以下、「ビ
ーコンレベル」と記す)の減衰量δBから推定され、次
式(2)により算出される。
またはダウンリンクにおける出力波電力の減衰量δD
が、気象条件に対応づけられて補正情報としてあらかじ
め定義されている。この減衰量δDは、過去のさまざま
な気象条件での送信元および送信先の各地球局における
衛星からのビーコン信号の受信電力レベル(以下、「ビ
ーコンレベル」と記す)の減衰量δBから推定され、次
式(2)により算出される。
【0041】 δD=δB=b0−b1 ・・・(2) ただし、b0は晴天時のビーコンレベルであり、b1は各
気象条件下でのビーコンレベルである。
気象条件下でのビーコンレベルである。
【0042】補正量計算部17Aは、入力インタフェー
ス部16を介して受信した気象情報27に基づき、補正
情報定義部31Aから送信元および送信先の各地球局の
気象条件に応じた減衰量δDをそれぞれ取得して減衰補
正量28を算出する。
ス部16を介して受信した気象情報27に基づき、補正
情報定義部31Aから送信元および送信先の各地球局の
気象条件に応じた減衰量δDをそれぞれ取得して減衰補
正量28を算出する。
【0043】たとえば、送信元(アップリンク側)の気
象条件が降雨であって、送信先(ダウンリンク側)の気
象条件が降雪の場合には、補正量計算部17は、それぞ
れの気象条件に対応する減衰量δDr及びδDsを補正情
報定義部31から補正情報としてそれぞれ取得し、これ
らを足し合わせてアップリンクとダウンリンクを通じた
トータルの減衰量を減衰補正量28として算出する。
象条件が降雨であって、送信先(ダウンリンク側)の気
象条件が降雪の場合には、補正量計算部17は、それぞ
れの気象条件に対応する減衰量δDr及びδDsを補正情
報定義部31から補正情報としてそれぞれ取得し、これ
らを足し合わせてアップリンクとダウンリンクを通じた
トータルの減衰量を減衰補正量28として算出する。
【0044】送信電力レベル計算部11は、送信スケジ
ュール情報管理部15から送信スケジュール情報26を
参照して算出した送信電力レベル設定値(25)に減衰
補正量28を加算し、この加算結果を送信電力レベル設
定値25として出力インタフェース12を介して送信電
力制御装置9に与える。
ュール情報管理部15から送信スケジュール情報26を
参照して算出した送信電力レベル設定値(25)に減衰
補正量28を加算し、この加算結果を送信電力レベル設
定値25として出力インタフェース12を介して送信電
力制御装置9に与える。
【0045】送信電力制御装置9は、気象情報に基づき
補正された送信電力レベル設定値25を用いてアッテネ
ータ6の減衰量(大電力増幅装置7の入力レベル)を調
節する。この結果、大電力増幅装置7の送信電力は、送
信先と送信元の双方の気象条件での減衰量が上乗せされ
たものとなる。したがって、出力波電力が気象条件によ
り減衰しても、送信先の地球局では、各送信波に対して
規定の受信電力が得られ、通信状態が安定したものとな
る。
補正された送信電力レベル設定値25を用いてアッテネ
ータ6の減衰量(大電力増幅装置7の入力レベル)を調
節する。この結果、大電力増幅装置7の送信電力は、送
信先と送信元の双方の気象条件での減衰量が上乗せされ
たものとなる。したがって、出力波電力が気象条件によ
り減衰しても、送信先の地球局では、各送信波に対して
規定の受信電力が得られ、通信状態が安定したものとな
る。
【0046】なお、本実施の形態3では、補正情報定義
部31Aに定義された補正情報は、気象条件に対応づけ
られたものとしたが、気象条件に加えて各地球局に対応
づけることにより、各地球局に特有な気象条件を反映さ
せたものとして補正情報を定義してもよい。この場合、
各地球局を単位として定義してもよく、また、送信元と
送信先の地球局の組み合わせを単位として定義してもよ
い。
部31Aに定義された補正情報は、気象条件に対応づけ
られたものとしたが、気象条件に加えて各地球局に対応
づけることにより、各地球局に特有な気象条件を反映さ
せたものとして補正情報を定義してもよい。この場合、
各地球局を単位として定義してもよく、また、送信元と
送信先の地球局の組み合わせを単位として定義してもよ
い。
【0047】実施の形態4.次に、本発明の実施の形態
4について説明する。上述の実施の形態3にかかる送信
装置は、気象情報27に基づき補正情報定義部31に定
義された補正情報を取得して送信電力レベル設定値25
を補正するものであるのに対し、本実施の形態4にかか
る送信装置は、衛星からの現在または最近のビーコン信
号を利用して、時々刻々変化する気象条件に応じて補正
情報定義部31に定義された補正情報を自動的に更新す
ることにより、送信電力レベル設定値の補正をより適正
に行うものである。
4について説明する。上述の実施の形態3にかかる送信
装置は、気象情報27に基づき補正情報定義部31に定
義された補正情報を取得して送信電力レベル設定値25
を補正するものであるのに対し、本実施の形態4にかか
る送信装置は、衛星からの現在または最近のビーコン信
号を利用して、時々刻々変化する気象条件に応じて補正
情報定義部31に定義された補正情報を自動的に更新す
ることにより、送信電力レベル設定値の補正をより適正
に行うものである。
【0048】すなわち、図4に示すように、本実施の形
態4にかかる送信装置は、図3に示す実施の形態3にか
かる送信装置の構成において、補正量計算部17Aおよ
び補正情報定義部31Aに代えて、後述する補正量計算
部17Bおよび補正情報定義部31Bを備え、さらに、
衛星からのビーコン信号を受信してビーコンレベルを検
出するビーコンレベル受信部18と、該ビーコンレベル
受信部18により検出されたビーコンレベルと晴天時の
ビーコンレベルとの差分に基づき送信元の気象条件での
出力波電力の減衰量を推定して、補正情報定義部31B
の定義内容を更新する補正量更新部19を備えて構成さ
れる。
態4にかかる送信装置は、図3に示す実施の形態3にか
かる送信装置の構成において、補正量計算部17Aおよ
び補正情報定義部31Aに代えて、後述する補正量計算
部17Bおよび補正情報定義部31Bを備え、さらに、
衛星からのビーコン信号を受信してビーコンレベルを検
出するビーコンレベル受信部18と、該ビーコンレベル
受信部18により検出されたビーコンレベルと晴天時の
ビーコンレベルとの差分に基づき送信元の気象条件での
出力波電力の減衰量を推定して、補正情報定義部31B
の定義内容を更新する補正量更新部19を備えて構成さ
れる。
【0049】以下、本実施の形態4にかかる送信装置の
動作について、補正量計算部17Bおよび補正量更新部
19および補正情報定義部31Bを中心に説明する。補
正情報定義部31Bには、送信元の地球局側の気象条件
での出力波電力の減衰量を補償するための送信電力レベ
ル設定値25に対する補正情報(以下、「送信元補正情
報」と記す)と、送信先の気象条件による出力波電力の
減衰量を補償するための送信電力レベル設定値25に対
する補正情報(以下、「送信先補正情報」と記す)が定
義されている。
動作について、補正量計算部17Bおよび補正量更新部
19および補正情報定義部31Bを中心に説明する。補
正情報定義部31Bには、送信元の地球局側の気象条件
での出力波電力の減衰量を補償するための送信電力レベ
ル設定値25に対する補正情報(以下、「送信元補正情
報」と記す)と、送信先の気象条件による出力波電力の
減衰量を補償するための送信電力レベル設定値25に対
する補正情報(以下、「送信先補正情報」と記す)が定
義されている。
【0050】このうち、送信元補正情報は、送信元の気
象条件での出力波電力の減衰量δDuをその内容とし、
後述の補正量更新部19により衛星からの現在または最
近のビーコンレベルに応じて随時更新される情報であ
る。一方、送信先補正情報は、送信先の気象条件での出
力波電力の減衰量δDdをその内容とし、上述の実施の
形態3の補正情報定義部31Aに定義された補正情報と
同様に、各気象条件に対応づけられて定義された情報で
ある。なお、これら送信元補正情報および送信先補正情
報としてそれぞれ定義される減衰量δDu,δDdの算出
方法については後述する。
象条件での出力波電力の減衰量δDuをその内容とし、
後述の補正量更新部19により衛星からの現在または最
近のビーコンレベルに応じて随時更新される情報であ
る。一方、送信先補正情報は、送信先の気象条件での出
力波電力の減衰量δDdをその内容とし、上述の実施の
形態3の補正情報定義部31Aに定義された補正情報と
同様に、各気象条件に対応づけられて定義された情報で
ある。なお、これら送信元補正情報および送信先補正情
報としてそれぞれ定義される減衰量δDu,δDdの算出
方法については後述する。
【0051】補正量計算部17Bは、補正情報定義部3
1から送信元補正情報および送信先補正情報として出力
波電力の減衰量δDuおよびδDdをそれぞれ取得して、
下式(3)により減衰補正量28を算出する。このと
き、補正量計算部17Bは、気象情報に基づき減衰量δ
Ddとして送信先の気象条件に対応したものを補正情報
定義部31Bから選択して取得する。
1から送信元補正情報および送信先補正情報として出力
波電力の減衰量δDuおよびδDdをそれぞれ取得して、
下式(3)により減衰補正量28を算出する。このと
き、補正量計算部17Bは、気象情報に基づき減衰量δ
Ddとして送信先の気象条件に対応したものを補正情報
定義部31Bから選択して取得する。
【0052】 減衰補正量28=δDu+δDd ・・・(3)
【0053】このようにして算出された減衰補正量28
は、送信電力レベル計算部11に与えられ、上述の実施
の形態3と同様に、送信電力レベル設定値(25)に対
する補正が行われる。
は、送信電力レベル計算部11に与えられ、上述の実施
の形態3と同様に、送信電力レベル設定値(25)に対
する補正が行われる。
【0054】次に、上述の送信元補正情報として定義さ
れる補正量δDuの算出方法および更新方法について説
明する。補正量更新部19は、衛星からの現在または最
近のビーコンレベルbPと予め準備された晴天時におけ
るビーコンレベルb0との差から現在または最近のビー
コンレベルの減衰量δBPを算出し、この減衰量δBPか
ら減衰量δDuを推定する。すなわち、減衰量δDuは次
式(4)により算出される。
れる補正量δDuの算出方法および更新方法について説
明する。補正量更新部19は、衛星からの現在または最
近のビーコンレベルbPと予め準備された晴天時におけ
るビーコンレベルb0との差から現在または最近のビー
コンレベルの減衰量δBPを算出し、この減衰量δBPか
ら減衰量δDuを推定する。すなわち、減衰量δDuは次
式(4)により算出される。
【0055】 δDu=δBP=b0−bP ・・・(4)
【0056】このように、現在または最近のビーコンレ
ベルbPから算出された減衰量δDuは、最新の気象条件
が反映されたものとなり、補正量更新部19は、補正情
報定義部31Bに送信元補正情報として定義された減衰
量δDuを随時最新のものに更新する。
ベルbPから算出された減衰量δDuは、最新の気象条件
が反映されたものとなり、補正量更新部19は、補正情
報定義部31Bに送信元補正情報として定義された減衰
量δDuを随時最新のものに更新する。
【0057】次に、送信先補正情報として定義される減
衰量δDdの算出方法について説明する。通常、送信元
の地球局では、送信先の地球局での現在または最近のビ
ーコンレベルを知ることができない。このため、上述の
減衰量δDuのように、減衰量δDdを随時最新のものに
更新することは困難である。そこで、上述の実施の形態
3のように、過去のさまざまな気象条件での減衰量δD
dをあらかじめ算出して、これを定義しておく。
衰量δDdの算出方法について説明する。通常、送信元
の地球局では、送信先の地球局での現在または最近のビ
ーコンレベルを知ることができない。このため、上述の
減衰量δDuのように、減衰量δDdを随時最新のものに
更新することは困難である。そこで、上述の実施の形態
3のように、過去のさまざまな気象条件での減衰量δD
dをあらかじめ算出して、これを定義しておく。
【0058】この減衰量δDdの算出方法の一例とし
て、送信先の地球局において受信電力を評価して得られ
る送信電力レベル調整値Jを用いた方法を説明する。こ
の送信電力レベル調整値Jは、アップリンクおよびダウ
ンリンクを通じて送信先での受信電力として適正値を与
えるための送信電力レベル設定値25に対する補正量を
与えるものであり、減衰量δDuとδDdとの合算値に相
当する。
て、送信先の地球局において受信電力を評価して得られ
る送信電力レベル調整値Jを用いた方法を説明する。こ
の送信電力レベル調整値Jは、アップリンクおよびダウ
ンリンクを通じて送信先での受信電力として適正値を与
えるための送信電力レベル設定値25に対する補正量を
与えるものであり、減衰量δDuとδDdとの合算値に相
当する。
【0059】したがって、減衰量δDdは、送信電力レ
ベル調整値Jから減衰量δDuを差し引いた残りとして
得られる。このときの減衰量δDuは、送信元でのビー
コンレベルの減衰量δBjとして知ることができるの
で、減衰量δDdは次式(5)から算出することができ
る。
ベル調整値Jから減衰量δDuを差し引いた残りとして
得られる。このときの減衰量δDuは、送信元でのビー
コンレベルの減衰量δBjとして知ることができるの
で、減衰量δDdは次式(5)から算出することができ
る。
【0060】 δDd=J−δBj ・・・(5)
【0061】ところで、この送信電力レベル調整値J
は、上述のように送信先において受信電力を評価して得
られるものであることから、現在の通信に対する送信電
力レベル調整値Jを現在の通信における減衰量δDdに
直接的に反映させることはできない。
は、上述のように送信先において受信電力を評価して得
られるものであることから、現在の通信に対する送信電
力レベル調整値Jを現在の通信における減衰量δDdに
直接的に反映させることはできない。
【0062】しかし、過去の通信に関する送信電力レベ
ル調整値Jを知ることはできるので、過去のさまざまな
気象条件での送信電力レベル調整値Jと、そのときの送
信元でのビーコンレベルの減衰量δBjとから、上式
(4)により各気象条件での減衰量δDdを推定して、
気象条件に対応づけて情報定義部31に定義しておくこ
とができる。
ル調整値Jを知ることはできるので、過去のさまざまな
気象条件での送信電力レベル調整値Jと、そのときの送
信元でのビーコンレベルの減衰量δBjとから、上式
(4)により各気象条件での減衰量δDdを推定して、
気象条件に対応づけて情報定義部31に定義しておくこ
とができる。
【0063】以上説明したように、本実施の形態にかか
る送信装置によれば、送信元での現在または最近のビー
コンレベルに応じて更新された減衰量δDuと、送信先
の気象条件に応じた減衰量δDdとを用いて、送信電力
レベル設定値(25)に対する補正を行うので、時々刻
々変化する気象条件に応じて、送信電力レベル設定値を
適正に補正することが可能となる。
る送信装置によれば、送信元での現在または最近のビー
コンレベルに応じて更新された減衰量δDuと、送信先
の気象条件に応じた減衰量δDdとを用いて、送信電力
レベル設定値(25)に対する補正を行うので、時々刻
々変化する気象条件に応じて、送信電力レベル設定値を
適正に補正することが可能となる。
【0064】なお、前述した実施の形態3では、ビーコ
ンレベルの減衰量δBから出力波電力の減衰量δDを推
定して減衰補正量28を算出するものとしたが、上述の
実施の形態4と同様に、送信電力レベル調整値Jから減
衰補正量28を算出するものとしてもよい。
ンレベルの減衰量δBから出力波電力の減衰量δDを推
定して減衰補正量28を算出するものとしたが、上述の
実施の形態4と同様に、送信電力レベル調整値Jから減
衰補正量28を算出するものとしてもよい。
【0065】また、上述の実施の形態4では、送信電力
レベル調整値Jを用いて、減衰量δDdを推定するもの
としたが、実施の形態3と同様に、送信先の地球局での
ビーコンレベルの減衰量から減衰量δDdを推定するも
のとしてもよい。
レベル調整値Jを用いて、減衰量δDdを推定するもの
としたが、実施の形態3と同様に、送信先の地球局での
ビーコンレベルの減衰量から減衰量δDdを推定するも
のとしてもよい。
【0066】さらに、上述の実施の形態3および実施の
形態4では、送信スケジュール情報26を参照して送信
波の使用帯域幅を認識するものとしてたが、実施の形態
1のように、変調器1,2からの送信ON/OFF情報
および使用帯域幅情報を用いるものとしてもよい。
形態4では、送信スケジュール情報26を参照して送信
波の使用帯域幅を認識するものとしてたが、実施の形態
1のように、変調器1,2からの送信ON/OFF情報
および使用帯域幅情報を用いるものとしてもよい。
【0067】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば以下のような効果を得ることができる。すなわ
ち、本発明によれば、予め定められた基準帯域幅に対す
る複数の送信波の使用帯域幅に応じて送信電力を調整す
るように構成したので、送信波の数や使用帯域幅が変化
しても、各送信波の送信電力を適正に保つことができ
る。特に、動作状態にある変調器のフィルタ特性から送
信波の使用帯域幅を認識するように構成したので、送信
状態にある送信波の使用帯域幅を認識することができ、
この送信波の使用帯域幅の和に応じて送信電力のレベル
設定値を発生することができる。また、送信波の数が変
化した際にも、使用帯域幅の違いに関係なく、各送信波
の送信電力を適正に設定することができ、複数の送信波
による通信を良好に行うことができる。
によれば以下のような効果を得ることができる。すなわ
ち、本発明によれば、予め定められた基準帯域幅に対す
る複数の送信波の使用帯域幅に応じて送信電力を調整す
るように構成したので、送信波の数や使用帯域幅が変化
しても、各送信波の送信電力を適正に保つことができ
る。特に、動作状態にある変調器のフィルタ特性から送
信波の使用帯域幅を認識するように構成したので、送信
状態にある送信波の使用帯域幅を認識することができ、
この送信波の使用帯域幅の和に応じて送信電力のレベル
設定値を発生することができる。また、送信波の数が変
化した際にも、使用帯域幅の違いに関係なく、各送信波
の送信電力を適正に設定することができ、複数の送信波
による通信を良好に行うことができる。
【0068】また、予め定められた基準帯域幅に対する
複数の送信波の使用帯域幅の和に比例した送信電力のレ
ベル設定値を用いて送信電力を調整するように構成した
ので、使用帯域幅に比例させて各送信波の送信電力を定
めることができ、送信波の数や使用帯域幅が変化して
も、各送信波の送信電力を適正に保つことができる。
複数の送信波の使用帯域幅の和に比例した送信電力のレ
ベル設定値を用いて送信電力を調整するように構成した
ので、使用帯域幅に比例させて各送信波の送信電力を定
めることができ、送信波の数や使用帯域幅が変化して
も、各送信波の送信電力を適正に保つことができる。
【0069】
【0070】さらにまた、送信スケジュール情報を参照
して送信電力のレベル設定値を発生するように構成した
ので、送信波の使用帯域幅に限らず、送信スケジュール
情報に含まれる情報を反映させて送信電力のレベル設定
値を発生することができ、送信先に応じて送信電力を最
適化することができる。また、変調器のフィルタ特性を
知ることができない場合であっても、送信波の使用帯域
幅を認識することができ、使用帯域幅に応じた送信電力
のレベル設定値を得ることができる。
して送信電力のレベル設定値を発生するように構成した
ので、送信波の使用帯域幅に限らず、送信スケジュール
情報に含まれる情報を反映させて送信電力のレベル設定
値を発生することができ、送信先に応じて送信電力を最
適化することができる。また、変調器のフィルタ特性を
知ることができない場合であっても、送信波の使用帯域
幅を認識することができ、使用帯域幅に応じた送信電力
のレベル設定値を得ることができる。
【0071】さらにまた、気象条件に応じて送信電力の
レベル設定値を補正するように構成したので、気象条件
に起因して送信電力が減衰しても、各送信波の電力を適
正に保つことができ、正常な通信状態を維持することが
できる。
レベル設定値を補正するように構成したので、気象条件
に起因して送信電力が減衰しても、各送信波の電力を適
正に保つことができ、正常な通信状態を維持することが
できる。
【0072】さらにまた、送信先の気象条件に応じて送
信電力のレベル設定値を補正すると共に、送信元での衛
星からのビーコンレベルに応じて送信電力のレベル設定
値に対する補正量を更新するように構成したので、時々
刻々変化する気象条件に応じて送信電力のレベル設定値
に対する補正をより適切に行うことができる。
信電力のレベル設定値を補正すると共に、送信元での衛
星からのビーコンレベルに応じて送信電力のレベル設定
値に対する補正量を更新するように構成したので、時々
刻々変化する気象条件に応じて送信電力のレベル設定値
に対する補正をより適切に行うことができる。
【図1】 本発明の実施の形態1に係る衛星通信用の送
信装置の構成を示すブロック図である。
信装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態2に係る衛星通信用の送
信装置の構成を示すブロック図である。
信装置の構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明の実施の形態3に係る衛星通信用の送
信装置の構成を示すブロック図である。
信装置の構成を示すブロック図である。
【図4】 本発明の実施の形態4に係る衛星通信用の送
信装置の構成を示すブロック図である。
信装置の構成を示すブロック図である。
【図5】 従来の衛星通信用の送信装置の構成を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
1,2 変調器、3,4 送信周波数変換器、5 合成
器、6 アッテネータ、7 大電力増幅装置、8 送信
電力検出器、9 送信電力制御装置、10,14,16
入力インタフェース部、11 送信電力レベル計算
部、12 出力インタフェース部、13 送信スケジュ
ーラ装置、15 送信スケジュール情報管理部、17
A,17B 補正量計算部、18 ビーコンレベル受信
部、19 補正量更新部、21 レベル検出値、22
電力レベル指令値、23 送信ON/OFF情報、24
使用帯域幅情報、25 送信電力レベル設定値、26
送信スケジュール情報、27気象情報、28 減衰補
正量、31A,31B 補正情報定義部、W1,W2 送
信波。
器、6 アッテネータ、7 大電力増幅装置、8 送信
電力検出器、9 送信電力制御装置、10,14,16
入力インタフェース部、11 送信電力レベル計算
部、12 出力インタフェース部、13 送信スケジュ
ーラ装置、15 送信スケジュール情報管理部、17
A,17B 補正量計算部、18 ビーコンレベル受信
部、19 補正量更新部、21 レベル検出値、22
電力レベル指令値、23 送信ON/OFF情報、24
使用帯域幅情報、25 送信電力レベル設定値、26
送信スケジュール情報、27気象情報、28 減衰補
正量、31A,31B 補正情報定義部、W1,W2 送
信波。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−238331(JP,A) 特開 昭62−90045(JP,A) 特開 平6−244764(JP,A) 特開 昭62−61431(JP,A) 特開 平1−176125(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 1/04 - 17/00 H04J 1/00
Claims (5)
- 【請求項1】 複数の送信波をそれぞれ変調する複数の
変調手段と、 上記複数の変調手段からの出力を送信周波数にそれぞれ
周波数変換する複数の周波数変換手段と、 上記複数の周波数変換手段のそれぞれの出力波を多重化
して合成波を得る合成手段と、 上記合成手段からの合成波を電力増幅する電力増幅手段
と、 予め定められた基準帯域幅に対する上記複数の送信波の
使用帯域幅に応じて送信電力のレベル設定値を発生する
送信電力レベル設定手段と、 上記電力増幅手段の送信電力と上記送信電力レベル設定
手段が発生するレベル設定値とを比較して、その差分を
小さくする方向に上記電力増幅手段の入力レベルを制御
する制御手段とを備え、 上記複数の変調手段は、上記複数の送信波の使用周波数
帯域に応じたフィルタ特性をそれぞれ有するものであっ
て、 上記送信電力レベル設定手段は、上記複数の変調手段の
うち動作状態にあるもののフィルタ特性から上記複数の
送信波のうち送信状態にあるものの使用帯域幅を認識し
て、送信状態にある上記送信波の使用帯域幅の和に比例
した送信電力のレベル設定値を発生する ことを特徴とす
る衛星通信用の送信装置。 - 【請求項2】 上記送信電力レベル設定手段は、 予め定められた上記基準帯域幅に対する上記複数の送信
波の使用帯域幅の和に比例した送信電力のレベル設定値
を発生することを特徴とする請求項1に記載の衛星通信
用の送信装置。 - 【請求項3】 外部から送信開始時刻、送信終了時刻、
使用帯域幅などに関する送信スケジュール情報を取得し
て管理する情報管理手段をさらに備え、 上記送信電力レベル設定手段は、フィルタ特性を知るこ
とができない場合に、上記情報管理手段に管理された上
記送信スケジュール情報を参照して上記複数の送信波の
うち送信状態にあるものの使用帯域幅を認識して、送信
状態にある上記送信波の使用帯域幅の和に比例した送信
電力のレベル設定値を発生することを特徴とする請求項
1または2に記載の衛星通信用の送信装置。 - 【請求項4】 気象条件に起因した上記電力増幅手段の
出力波の電力の減衰量を補償するための上記送信電力の
レベル設定値に対する補正情報が気象条件に対応づけら
れて定義された定義手段と、 気象情報に基づき上記情報定義手段から現在の気象条件
に対応する補正情報を取得して上記送信電力のレベル設
定値を補正する補正手段とをさらに備えたことを特徴と
する請求項1ないし3のいずれかに記載の衛星通信用の
送信装置。 - 【請求項5】 送信元の地球局側の気象条件での上記電
力増幅手段の出力波の電力の減衰量を補償するための上
記送信電力のレベル設定値に対する第1の補正情報が定
義されると共に、送信先の地球局側の気象条件での上記
出力波の電力の減衰量を補償するための上記送信電力の
レベル設定値に対する第2の補正情報が上記送信先の地
球局側の気象条件に対応づけられて定義された定義手段
と、 上記定義手段から上記第1の補正情報を取得すると共
に、気象情報に基づき上記送信先の地球局側の気象条件
に応じた第2の補正情報を取得して、上記送信電力のレ
ベル設定値を補正する補正手段と、 衛星からのビーコン信号を受信してビーコンレベルを検
出するビーコン受信手段と、 上記ビーコン受信手段からの現在または最近のビーコン
レベルと晴天時のビーコンレベルとの差分に基づき上記
送信元の地球局側の現在または最近の気象条件での上記
電力増幅手段の出力波の電力の減衰量を推定して上記第
1の補正情報を更新する更新手段とをさらに備えたこと
を特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の衛星
通信用の送信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9234725A JP3061768B2 (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | 衛星通信用の送信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9234725A JP3061768B2 (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | 衛星通信用の送信装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1174804A JPH1174804A (ja) | 1999-03-16 |
JP3061768B2 true JP3061768B2 (ja) | 2000-07-10 |
Family
ID=16975402
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9234725A Expired - Lifetime JP3061768B2 (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | 衛星通信用の送信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3061768B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7817729B2 (en) | 2003-06-12 | 2010-10-19 | Panasonic Corporation | Method and apparatus for multicarrier communication |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3360044B2 (ja) * | 1999-07-28 | 2002-12-24 | 埼玉日本電気株式会社 | 基地局送信装置とそれを用いたcdma移動通信システム |
KR20100082462A (ko) | 2009-01-09 | 2010-07-19 | 삼성전자주식회사 | 의사 위성 송신기 및 그의 쥐피에스 신호 송신 방법 |
JP6514131B2 (ja) * | 2016-02-23 | 2019-05-15 | Kddi株式会社 | 基地局制御装置、基地局制御方法及び基地局制御システム |
JP7170763B2 (ja) * | 2021-02-18 | 2022-11-14 | ソフトバンク株式会社 | 電磁波の減衰を予測する装置、方法及びプログラム |
-
1997
- 1997-08-29 JP JP9234725A patent/JP3061768B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7817729B2 (en) | 2003-06-12 | 2010-10-19 | Panasonic Corporation | Method and apparatus for multicarrier communication |
US8208569B2 (en) | 2003-06-12 | 2012-06-26 | Panasonic Corporation | Method and apparatus for multicarrier communication |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1174804A (ja) | 1999-03-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6377786B2 (en) | System and method for gain control of individual narrowband channels using a wideband power measurement | |
US7421283B2 (en) | Transmission power control method and apparatus for mobile communication system | |
EP1107449A2 (en) | Non-linear distortion compensation circuit, transmitter device to be employed in the same and mobile communication unit | |
BG98704A (bg) | Система за управление мощността на предавател | |
US6359715B1 (en) | Photoelectric conversion, method light receiving circuit, and optical communication system | |
JP3000960B2 (ja) | 移動体衛星通信システムの送信電力制御方式 | |
US8849193B2 (en) | Es/No based carrier-in-carrier RF power control | |
JPS60190035A (ja) | 衛星通信送信電力制御方式 | |
US6980739B1 (en) | Method for gain control of fiberoptic repeating system | |
JP3061768B2 (ja) | 衛星通信用の送信装置 | |
US5257029A (en) | Transmission power control method and apparatus in satellite communication | |
JPH0520933B2 (ja) | ||
US6298220B1 (en) | Power control system for communications channels | |
JP2937866B2 (ja) | 無線送信装置 | |
JPH1032540A (ja) | 送信電力制御方法及び装置 | |
JP2007124375A (ja) | 受光回路及び光伝送システム | |
JPH02280424A (ja) | 送信電力制御方式 | |
JPH11275009A (ja) | 光送信器 | |
JPH06244763A (ja) | 衛星通信装置 | |
JP2795055B2 (ja) | 送信電力制御方式 | |
JP3252303B2 (ja) | 光通信方式 | |
JPS58200640A (ja) | 衛星通信送信電力制御方式 | |
JPH05218924A (ja) | 送信電力制御方式 | |
JPH10327124A (ja) | 送信機 | |
JP2004222022A (ja) | 光伝送装置 |