JP2003050492A - 導電性ローラ及びこれを用いた電子写真装置 - Google Patents

導電性ローラ及びこれを用いた電子写真装置

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JP2003050492A
JP2003050492A JP2002147127A JP2002147127A JP2003050492A JP 2003050492 A JP2003050492 A JP 2003050492A JP 2002147127 A JP2002147127 A JP 2002147127A JP 2002147127 A JP2002147127 A JP 2002147127A JP 2003050492 A JP2003050492 A JP 2003050492A
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conductive roller
urethane
resin
conductive
latent image
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JP2002147127A
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English (en)
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Hiroto Makiguchi
啓人 巻口
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナーの像担持体の汚れや削れを回避
し、高品位の安定した画像が得られる導電性ローラを提
供すること。 【解決手段】 導電性ローラの表皮層がウレタン変性ア
クリル樹脂及びフッ素系樹を含む樹脂層で形成され、ウ
レタン変性アクリル樹脂/フッ素系樹脂の重量比が2/
8〜8/2の範囲である導電性ローラである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真や静電記
録プロセスにおける帯電、現像、転写、クリーニング等
に使用される導電性ローラと、これらを有する複写機、
プリンター等の電子写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機等における電子写真プロセ
スでは、まず感光体の表面を一様に帯電させ、この感光
体に光学系から映像を投射して、光の当たった部分の帯
電を消去することによって潜像を形成し、更にトナーの
付着、紙へのトナー像の転写、転写後のクリーニングに
より、複写等を行う方法がとられている。
【0003】上記感光体を帯電させる方法としては、コ
ロナ放電方式が一般的に採用されてきた。しかし、この
コロナ放電方式は、6〜10kVもの高電圧を印可する
必要があるため、機械の安全保守の観点から好ましくな
いだけでなく、コロナ放電中にオゾン等の有害物質が発
生するため、環境上も問題があった。そこで、上記コロ
ナ放電に比べて低い電圧で帯電を行うことができ、か
つ、オゾン等の有害物質の発生を抑制することのできる
帯電方式への取り組みがなされている。このような帯電
方式の試みとして、例えば図2に示されるように、電圧
を印可した帯電ローラ11を感光体ドラム5の被帯電体
に所定の押圧力で当接させて被帯電体を帯電させる、い
わゆる接触方式が提案されている。
【0004】この接触帯電方式で使用される帯電ローラ
としては、例えば、ゴムやウレタンフォーム等の弾性層
の表面に、表面の平滑性確保や抵抗調整、帯電性向上に
ため、例えば、アクリル、ウレタン、ナイロン、ポリエ
チレン、エポキシ、ポリエステル、ポリエーテル、ポリ
スチレン、フェノール、ポリアミド、ウレタン変性アク
リル等の樹脂溶液をデイピング法やスプレー法等により
塗布して樹脂層を形成したものが知られている。
【0005】現像に関しては、潜像を保持した感光ドラ
ム等に非磁性一成分現像剤を供給し、感光ドラム等の潜
像に該現像剤を付着させて潜像を可視化する現像方法と
して、加圧現像法が知られており(米国特許第3152
012号、同第3731146号等)、この方法によれ
ば、磁性材料が不要であるため装置の簡素化、小型化が
容易であると共に、トナーのカラー化が容易である。
【0006】この加圧現像法は、トナー(非磁性一成分
現像剤)を担持した現像ローラを感光ドラム等の静電潜
像を保持した潜像保持体に接触させて、トナーを該潜像
保持体の潜像に付着させることにより現像を行うもの
で、このため導電性を有する弾性体で上記現像ローラを
形成する必要がある。
【0007】即ち、この加圧現像法では、例えば図2に
示されるように、トナーを供給するためのトナー塗布用
ローラ4と静電潜像を保持した感光ドラム5との間に、
上記現像ローラ1が感光ドラム5と触した状態でかつト
ナー塗布用ローラ4とは若干離間して配設され、これら
現像ローラ1、感光ドラム5及びトナー塗布用ローラ4
がそれぞれ図中矢印方向に回転することにより、トナー
6がトナー塗布用ローラ4により現像ローラ1の表面に
供給され、このトナーが成層ブレード7により均一な薄
層に整えられ、この状態で現像ローラ1が感光ドラム5
と接触しながら回転することにより、薄層に形成された
トナーが現像ローラ1から感光ドラム5の潜像に付着し
て、該潜像が可視化するようになっている。なお、図中
8は転写部であり、ここで紙等の記録媒体にトナー画像
を転写するようになっており、また9はクリーニング部
であり、そのクリーニングブレード10により転写後に
感光ドラム5表面に残留するトナーを除去するようにな
っている。
【0008】この場合、現像ローラ1は、感光ドラム5
に密着した状態を確実に保持しつつ回転しなければなら
ず、このため図1に示されるように、金属等の良導電性
材料からなるシャフト1の外周にシリコーンゴム、NB
R、EPDM等の弾性ゴムやウレタンフォーム等に導電
剤を配合して導電性を付与した弾性体からなる弾性層2
を形成した構造となっている。さらに、これらの表面摩
擦性、画質等を改良する目的で弾性層2の上に導電粉体
を配合して導電性を付与した表皮層を設けることも提案
されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記の帯電接触方式で
は、樹脂が長期間感光体に当接することにより、上記感
光体との間で密着が生じ、そのため、上記樹脂層の一部
が剥離して感光体表面が汚染されてしまう場合がある。
また、粘着性の強さによって帯電ローラへの付着による
帯電不良が生じたり、感光体との間の摩擦によってトナ
ー溶着や感光体の削れが起こるなどして、画面不良が発
生してしまう場合がある。そのため、帯電ローラに用い
られる塗膜には、感光体への密着性・粘着性、トナー付
着性が小さいことが求められている。
【0010】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、複写機、プリンター等において、良好な画質を得る
ことができ、感光体と密着しにくく、かつ、摩擦の小さ
く、更にはトナー付着がない導電性ローラを提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】発明者らは上記の如き課
題を有する導電性ローラについて鋭意検討した結果、導
電性ローラの表面をウレタン変性アクリル樹脂とフッ素
系樹脂が特定比率で含む樹脂層で形成することにより、
トナーの像担持体の汚れや削れを回避され、安定した画
像が得られるようになることを見出し、本発明に到達し
た。
【0012】即ち本発明は、導電性ローラの表皮層がウ
レタン変性アクリル樹脂及びフッ素系樹を含む樹脂層で
形成され、ウレタン変性アクリル樹脂/フッ素系樹脂の
重量比が2/8〜8/2の範囲であることを特徴とする
導電性ローラ、該導電性ローラを用いた帯電ローラ及
び、現像装置、転写装置、クリーニング装置等の電子写
真装置である。
【0013】本発明では、電子写真装置等に使用される
導電性ローラにおいて、導電性ローラの表皮層をウレタ
ン変性アクリル樹脂及びフッ素系樹脂を含む樹脂層で形
成する。ウレタン変性アクリル樹脂に対してフッ素系樹
脂を一部配合することにより、トナーの像担持体の汚れ
や削れを回避され、更にこれらの原因で発生しうる帯電
劣化をウレタン変性アクリル樹脂の特性である高い帯電
能力で防止することができ、安定した画像等が得られる
ようになる。
【0014】また本発明において、ウレタン変性アクリ
ル樹脂中にシリコーン成分を1〜50重量%含有させる
ことにより感光体等との粘着性がなく、また、導電性粒
子の添加により表面抵抗を調節する場合には添加量に応
じて比較的緩徐に抵抗値が変化し、このため所望の抵抗
値に確実に調節することが出来る。本発明の導電性ロー
ラは、電子写真装置の帯電ローラ及び現像装置、転写装
置、クリーニング装置等に広く使用することが出来る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明につき更に詳しく
説明する。本発明の導電性ローラの表皮層には、ウレタ
ン変性アクリル樹脂が用いられるが、ポリウレタンエラ
ストマーやポリウレタン樹脂は膜として柔軟である上、
溶液粘度も安定しており、皮膜の抵抗も経時で変化が少
ない。しかしポリウレタンは一般に粘着性が高く、導電
性ローラの表皮層として用いた場合、感光体と粘着しや
すく、剥離が滑らかに行われない。また、トナー、ゴミ
等が付着しやすく現像ローラ、クリーニングローラでは
トナー、転写ローラでは紙等の帯電不良の原因となる。
【0016】一方、アクリル樹脂は、粘着性が低く、耐
汚染性も良好であるが、一般に硬度が高く、導電性ロー
ラの表皮層として用いた場合、部材全体の硬度を高め、
帯電を不均一にするばかりでなく、感光体を傷つけた
り、トナー融着発生の原因となる。ここでのトナー融着
とは、例えば導電性ローラとしてクリーニングローラを
図3に示す電子写真装置に用いた場合、転写後の感光体
上残留トナーが感光体に接触しているクリーニングロー
ラ11によって像担持体に押しつけられて像担持体表面
に融着する現象を言う。このトナー融着現象は上述の発
生機構より導電性ローラ表面層の硬度が高かったり、粘
着性が高い程発生しやすい。
【0017】本発明によるアクリル樹脂をウレタン成分
で変性する方法としては、相溶性、液安定性、膜柔軟性
等の観点から、ウレタン樹脂とアクリル樹脂成分を化学
的に結合することがより効果的である。具体的には、例
えば2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2
−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等により、ア
クリル重合体に水酸基を導入したポリマーと分子末端に
イソシアネート基を持つウレタンプレポリマーとの反
応、又は分子末端に(片末端又は両末端)に水酸基を持
つアクリル成分とイソシアネート基を末端に持つウレタ
ンプレポリマーとの反応等により合成される。ウレタン
プレポリマーとしてはポリエーテル系、ポリエステル
系、ポリオレフィン系等が用いられる。
【0018】こうして得られる重合体において、ウレタ
ン鎖とアクリル鎖は互いにブロック型で結合していても
よく又グラフト型で結合していてもよい。なお、本発明
のウレタン変性アクリル樹脂は、上述の方法に限定され
るものではなく、その他にもアクリルジオール混合系に
ジイソシアネートを添加する方法、アクリルモノマーに
両末端又は片末端イソシアネートポリエステル、ポリエ
ーテル等を付加し、そのウレタンアクリレートを重合す
る或は共重合する方法等によっても得ることができる。
【0019】また、これらの合成に用いられるアクリル
樹脂成分としては、ポリマーとしてのガラス転移温度T
g が室温から約100℃までのものが好ましく、上記2
−ヒドロキシエチルメタクリレート等の他に、例えば、
メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレ
ート、イソブチル(メタ)アクリレート、n−ブチル
(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレー
トなどの(メタ)アクリル酸エステル類、アクリロニト
リル、アクリルアミド等も用いられる。更にこれらにス
チレン、酢酸ビニル、塩化ビニル、マレイン酸及び誘導
体等の重合性モノマーを共重合する場合もある。この際
のウレタン変性アクリル樹脂中におけるアクリル樹脂成
分の組成としては5〜80重量%、特に50〜70重量
%であることが好ましい。ウレタン変性アクリル樹脂は
ウレタン成分とアクリル成分が化学的に結合しているの
で、それらの組成比を変えることで、硬度、粘着性、摩
擦性等の諸物性を随意に調整出来る。このことがウレタ
ン変性アクリル樹脂から他の樹脂或はエラストマー材料
と比較して好ましい所以である。
【0020】本発明の特徴は、導電性ローラ表皮層をフ
ッ素系樹脂成分が含有されたウレタン変性アクリル樹脂
を含む樹脂層で形成することであり、これにより導電性
ローラ表面の汚れや削れを減少させることができる。ウ
レタン変性アクリル樹脂に含有させるフッ素系樹脂とし
ては、フッ素含有アクリル樹脂、フルオロオレフィン系
樹脂、含フッ素シリコン樹脂等が挙げられる。例えばウ
レタン変性アクリル樹脂にフッ素含有アクリル樹脂をグ
ラフトさせるなどして、フッ素含有ウレタン変性アクリ
ル樹脂を生成することができる。ウレタン変性アクリル
樹脂/フッ素系樹脂の配合比は重量比で2/8〜8/
2、好ましくは3/7〜7/3である。
【0021】本発明において、更に、感光体との粘着性
改良の点から、ウレタン変性アクリル樹脂中にシリコ−
ン成分を含むこともできる。具体的には、例えばシリコ
−ン鎖を含むポリオ−ルを原料として用いたウレタンプ
レポリマ−とアクリル成分との反応により合成する等の
方法が考えられる。この場合、ウレタンプレポリマ−中
におけるシリコ−ン成分の組成としては2〜80重量
%、特に5〜50重量%であることが好ましい。又、反
応後のウレタン変性アクリル樹脂中におけるシリコ−ン
成分の組成としては1〜50重量%、特に3〜30重量
%であることが望ましい。
【0022】ウレタン変性アクリル樹脂及びフッ素系樹
脂は、導電性ローラの表皮層に各々単独で含有されて
も、2種以上が含有されても差し支えなく、他の樹脂を
混合して用いてもよい。この場合、ウレタン変性アクリ
ル樹脂及びフッ素系樹脂以外の樹脂としては、ポリエス
テル、フェノール樹脂、ポリアミド、エポキシ樹脂、尿
素樹脂、ウレタン樹脂等が挙げられる。なお、この際の
配合量は樹脂層を構成する樹脂全体の50重量%以下で
あることが好ましい。
【0023】導電性ローラの当接部(表皮層)は、その
体積抵抗率を106 〜1013Ωcm、特に107 〜10
11Ωcmとすることが好ましく、106 Ωcmより小さ
いと電圧印加により導電性ローラが破壊する場合があ
り、一方1013Ωcmより大きいと導電性が低下する場
合がある。この体積抵抗率の調節は、この当接部を構成
する上記ウレタン変性アクリル樹脂及びフッ素系樹脂を
含む材料中に導電性粒子等の導電材を添加することによ
り行うことができる。導電性粒子としては、カーボンブ
ラック、酸化スズや酸化チタン等の金属酸化物粒子等を
用いることができるが、特に、カーボンブラックが好ま
しく使用される。更に、カーボンブラックと金属酸化物
の併用も可能である。この場合、本発明の導電性ローラ
の当接部を形成する材料は、これらの導電性粒子の添加
により、その添加量に応じて比較的緩徐に抵抗値が変化
し、このため当接部を所望の抵抗値に容易かつ確実に調
節することができる。
【0024】又、本発明の導電性ローラは、塗膜形成能
の向上、塗料使用時のキレ、タレの改善を狙い、更に当
接部(表皮層)に、シリカ、炭酸カルシウム等を添加し
ても良い。それらの種類としては粒径が3μmから20
0μmサイズで、疎水性のものが好適に用いられる。例
えば、Nipsil(日本シリカ)AELOSIL(日
本アエロジル)等が挙げられる。添加量としては0.5
phr〜50phrが好ましい。更に、本樹脂層は、そ
の塗膜の強さを増大させるために硬化剤を用いて架橋さ
せてもよい。架橋は、主剤と硬化剤に水酸基とイソシア
ネート基のような反応基を含有させて行うことができ
る。硬化剤には、例えば2官能のジイソシアネート類、
あるいはそれ以上の官能基を有するポリイソシアネート
等を用い、硬化剤に柔軟性を与える基を導入する等によ
り、強伸度を容易にアップさせ、塗膜の耐久性を改善す
ること等ができる。また、硬化剤には密着性をより改善
する目的で、硬化剤にシリコーン成分を含有してもよ
い。
【0025】なお、本発明の導電性ローラの当接部(表
皮層)を形成する樹脂層の厚さは1〜200μm、特に
5〜50μmとすることが好ましい。これらの表皮層を
基体上に形成する方法としては、例えば本発明のウレタ
ン変性アクリル樹脂及びフッ素系樹脂と導電性粉体を溶
解・分散した塗料中に基体を浸漬し、引き上げることに
より塗工形成してもよく、また、上記塗装材料を溶融
し、チューブ状とした中に基体を挿入し、密着形成して
もよい。また、この塗工方法は本発明のようなローラ以
外にもスプレー等に用いることも可能である。
【0026】本発明の導電性ローラは、図1に示すよう
に、シャフト2と、このシャフト2の外周に形成された
弾性層2からなり、この弾性層の表面に表皮層(樹脂
層)を形成されたもの、或いは弾性層と表皮層の間に中
間層(抵抗層)を有するものを例示することができる。
【0027】導電性ローラにおける弾性層としては、特
に制限はないが、従来から用いられているゴムや樹脂或
いは発泡体(フォーム)で形成することができる。具体
的には、ポリウレタン、シリコーンゴム、ポリブタジエ
ンゴム、ポリイソプレンゴム、クロロプレンゴム、スチ
レン−ブタジエンゴム、エチレン−プロピレンゴム、ポ
リノルボネンゴム、クロロプレンゴム、スチレン−ブタ
ジエンスチレンゴム、エピクロルヒドリンゴム等を基材
ゴムとするゴム組成物が例示されるが、特にポリウレタ
ンが好ましく、より好ましくは発泡倍率が1.5〜50
倍のポリウレタンフォームが用いられる。なお、この場
合のフォームの密度は0.05〜0.9g/cm3 程度
が適当である。この弾性層には、イオン導電剤や電子導
電剤などの導電剤を添加することにより、所定の導電率
を付与することができる。
【0028】ここで、イオン導電剤の例としては、テト
ラエチルアンモニウム、テトラブチルアンモニウム、ラ
ウリルトリメチルアンモニウム、ドデシトリメチルアン
モニウム、ステアリルトリメチルアンモニウム、オクタ
デシルトリメチルアンモニウム、ヘキサデシルトリメチ
ルアンモニウム、ベンジルトリメチルアンモニウム、変
性脂肪族ジメチルエチルアンモニウムなどの過塩素酸
塩、塩素酸塩、塩酸塩、臭素酸塩、ヨウ素酸塩、ホウフ
ッ化水素酸塩、硫酸塩、アルキル硫酸塩、カルボン酸
塩、スルホン酸塩などのようなアンモニウム塩、あるい
は、リチウム、ナトリウム、カルシュウム、マグネシュ
ウムなどのアルカリ金属またはアルカリ土類金属の過塩
素酸塩、塩素酸塩、塩酸塩、臭素酸塩、ヨウ素酸塩、ホ
ウフッ化水素酸塩、トリフルオロメチル硫酸塩、スルホ
ン酸塩などが挙げられる。
【0029】一方、電子導電剤の例としては、ケッチェ
ンブラック、アセチレンブラック等の導電性カーボンブ
ラック、SAF、ISAF、HAF、FEF、GPF、
SRF、FT、MT等のゴム用カーボンブラック、酸化
処理を施したインク用カーボンブラック、熱分解カーボ
ンブラック、グラファイト、或いは、酸化スズ、酸化チ
タン、酸化亜鉛等の導電性金属酸化物や、ニッケル、銅
等の金属等が挙げられる。これらの導電剤は1種用いて
も、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0030】また、これらの導電剤の添加量として特に
制限はなく、各種状況に応じて適宜選択されるが、イオ
ン導電剤の場合には、ゴム材料100重量部に対して、
通常0.05〜5重量部、好ましくは1〜40重量部の
範囲である。これにより、弾性層の体積抵抗率を103
〜10Ω10・cm、特に、104 〜108 Ω・cmに調
整するのが好ましい。なお、この導電性弾性層には、上
記導電剤以外にも必要に応じてその他の導電剤、充填
材、架橋剤、発泡剤等、その他のゴム用添加剤を適宜添
加することができる。
【0031】本発明の導電性ローラを、被帯電体に当接
して被帯電体との間に電圧を印可することのより被帯電
体を帯電させる帯電ローラとして用いることにより、ト
ナー付着や被帯電体表面の劣化を防止することができ、
複写機、プリンター等において良好な画質を得ることが
できる。
【0032】また本発明の導電性ローラは、表面に現像
剤を担持して該現像剤の薄膜を形成し、この状態で静電
潜像を表面に保持した潜像保持体に接触させて該現像剤
を潜像保持体の表面の静電潜像に付着させ、該静電潜像
を可視化させる現像装置や、転写紙を帯電させ、現像剤
によって可視化された静電潜像から現像剤を転写紙に転
写させる転写装置を有する電子写真装置にも好適に用い
られる。
【0033】
【実施例】次に本発明の導電性ローラの一実施例につき
詳細に説明する。但し本発明は、以下の実施例により制
限されるものではない。
【0034】実施例1 トルエン−イソプロピルアルコール−ブタノ−ル混合液
を溶媒としてウレタン変性アクリル樹脂A(IB−58
2、三洋化成社製、アクリル樹脂成分40重量%)及び
フッ素系樹脂B(フルネート K−700、大日本イン
キ化学社製)を重量比(A/B)3/7で溶解させ、カ
ーボンブラック2400B(三菱化成社製)を20ph
r、酸化スズ15phr添加し、レッドデビルで混合し
て分散液を得た。この分散液中に抵抗107 Ωのポリウ
レタンフォームのローラを浸漬し、乾燥することによ
り、ポリウレタン上に厚さが約10μmの表皮層を形成
して図1に示すような表面粗さ4μmRzの導電性ロー
ラを作製した。この導電性ローラと感光体ドラムを対向
させて配置し、両者間に−650Vの直流に1.8k
V、500Hzの交流を重畳した電圧を印加して、感光
体の帯電電圧を計測した。その結果、帯電電圧は−60
0Vであり、ムラなく良好な帯電が行われていることが
示された。また、図2に示した電子写真装置に現像ロー
ラとして装着し、50mm/secの同速で2000枚
画像出しを行なったところローラにおいては画像濃度が
良好であり、トナーの像担持体の汚れもなかった。
【0035】比較例1 実施例1において、ウレタン変性アクリル樹脂Aとフッ
素系樹脂Bの重量比(A/B)を1/9とした以外は実
施例1と同様とした。その結果、帯電電圧は−570V
であり、組み込み画像印刷では濃度ムラが発生し、部分
的に帯電不良が起こっていることが確認された。トナー
の像担持体の汚れはなかった。
【0036】比較例2 実施例1において、ウレタン変性アクリル樹脂Aとフッ
素系樹脂Bの重量比(A/B)を9/1とした以外は実
施例1と同様とした。その結果、帯電電圧は−600V
であり、ムラなく良好な帯電が行われおり、画像濃度が
良好であったが、トナーの像担持体の汚れや削れが発生
した。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の導電性ロ
ーラによれば、ゴムローラの感光体へのトナーの像担持
体の汚れや削れ等の欠点が大幅に改善され、導電特性、
性能安定性に優れた導電装置を提供する。従って、本発
明の導電性ローラは、複写機、プリンターなどの電子写
真や静電プロセスにおける帯電ローラ等に幅広く用いる
ことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の導電性ローラの一例を示す概略断面図
である。
【図2】本発明の導電性ローラを使用した電子写真装置
の一例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 現像ローラ 2 シャフト 3 弾性層(樹脂層) 4 トナー塗布ローラ 5 感光ドラム 6 トナー(非磁性一成分現像剤) 7 成層ブレード 8 転写部 9 クリーニング部 10 クリーニングブレード 11 帯電ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/16 103 G03G 15/16 103 4F006 21/10 C08L 101:00 // C08L 101:00 G03G 21/00 312 Fターム(参考) 2H077 AD06 DB14 FA13 FA27 2H134 GA01 GB02 HA01 HA03 KD04 KD06 KD12 KH01 2H171 FA30 QB03 QB41 QC03 XA02 XA12 XA14 XA15 2H200 FA08 FA16 GB15 HA03 HA28 HB12 HB45 HB46 JA02 JA25 JA26 JB10 MA04 MA12 MA17 MA20 MB01 3J103 AA02 AA12 BA41 FA18 GA02 GA57 GA58 GA60 HA03 HA12 HA20 HA43 HA48 4F006 AA04 AB19 AB37 AB39 AB72 AB73 AB74 BA07 BA11 CA01 CA08 DA04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性ローラの表皮層がウレタン変性ア
    クリル樹脂及びフッ素系樹脂を含む樹脂層で形成され、
    ウレタン変性アクリル樹脂/フッ素系樹脂の重量比が2
    /8〜8/2の範囲であることを特徴とする導電性ロー
    ラ。
  2. 【請求項2】 ウレタン変性アクリル樹脂がシリコーン
    成分を1〜50重量%含有したものである請求項1記載
    の導電性ローラ。
  3. 【請求項3】 樹脂層が導電性粉体を含有したものであ
    る請求項1又は2記載の導電性ローラ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の導
    電性ローラからなり、被帯電体に当接して被帯電体との
    間に電圧を印可することのより被帯電体を帯電させる帯
    電ローラ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の導
    電性ローラの表面に現像剤を担持して該現像剤の薄膜を
    形成し、この状態で静電潜像を表面に保持した潜像保持
    体に接触させて該現像剤を潜像保持体の表面の静電潜像
    に付着させ、該静電潜像を可視化させる現像装置を有す
    ることを特徴とする電子写真装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の導
    電性ローラで転写紙を帯電させ、現像剤によって可視化
    された静電潜像から現像剤を転写紙に転写させる転写装
    置を有することを特徴とする電子写真装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の導
    電性ローラにより被帯電体に残存する現像剤を除去する
    クリーニング装置を有することを特徴とする電子写真装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007031145A (ja) * 2005-06-23 2007-02-08 Toshiba Corp 紙葉類取出装置
JP2009237042A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Tokai Rubber Ind Ltd 電子写真機器用現像ロール

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