JP2003050098A - 冷却塔に使用される散水装置とこの散水装置を備えた冷却塔 - Google Patents

冷却塔に使用される散水装置とこの散水装置を備えた冷却塔

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JP2003050098A
JP2003050098A JP2001238676A JP2001238676A JP2003050098A JP 2003050098 A JP2003050098 A JP 2003050098A JP 2001238676 A JP2001238676 A JP 2001238676A JP 2001238676 A JP2001238676 A JP 2001238676A JP 2003050098 A JP2003050098 A JP 2003050098A
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cooling tower
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sprinkling
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 散水装置の改良により、冷却塔の外気取り入
れ口や充填材間での氷結の促進を抑制可能とする。 【解決手段】散水孔14aの数は、冷却塔Aの外気取り
入れ部11側では多く、混合室13側寄りでは少ない。
この結果、外気取り入れ部11側での循環冷却水の散水
量は、混合室13側よりも多くなる。これにより、充填
板B全域での循環冷却水の温度はほぼ一定となり、厳冬
期またはフリークーリング時に、外気取り入れ部11側
で循環冷却水が過冷却になるのを未然に防止し、外気取
入れ部11及びこの側での充填板B間での氷結が発生す
るのを阻止し、完全氷結に至るのを未然に防止して循環
冷却水を所定温度として前記冷却塔Aを連続運転出来
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、冷却塔に使用さ
れる散水装置とこの散水装置を備えた冷却塔に関する。
【0002】
【従来の技術】従来においては、四季を通して熱交換機
能を上げ所定出口温度を得るために、充填材への散水量
を、外気取入れ部側から排気口部の下方に配置された混
合室側にかけて略全域で一定としている。これにより、
外気取入れ部側での散布水または循環冷却水の温度が前
記混合室側の温度より低くなる傾向にある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記のような
散水の仕方では、冬季、殊に厳冬期またはフリークーリ
ングにおいては、冷却塔の外気湿球温度は氷点下近傍ま
で下がり、外気と接触する前記外気取入れ部では、氷結
が発生する危険が多くなり、最悪の場合、充填材全体が
完全氷結し、運転不能となるおそれがあり、要求性能を
満足できなくなってしまう。また、一度充填材、外気取
入れ部のルーバーに附着してしまった氷は、除去し難
い。そこで厳冬期またはフリークーリングにおいても前
記完全氷結を伴わずに運転可能な冷却塔の必要性が望ま
れている。この発明は、散水装置の改良により、冷却塔
の外気取り入れ口や充填材間での氷結の進行を抑制可能
とする冷却塔を提供することを目的とする。この発明の
他の目的は、冬季、殊に厳冬期またはフリークーリング
において所期の出口温度の冷却水を得られる冷却塔を市
場に提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、特定発明は、外気取り入れ部から排気口部の下方の
混合室にかけて外気湿球温度の低い外気流を流し、散水
装置から充填材上に散布される散布水または循環冷却水
と接触させ、蒸発に伴う潜熱作用で散布水または循環冷
却水を冷却する厳寒期若しくはフリークーリング専用の
寒冷地適用の直交流式冷却塔に使用される前記散水装置
において、この散水装置底部には、散水部が多数分布し
て配置され、これら散水部からの散水量は前記冷却塔の
外気取り入れ部側が前記混合室側よりも多くなるように
前記散水部は区画配列されていることを特徴とする冷却
塔に使用される散水装置とする。
【0005】前記課題を解決するために、前記散水装置
は上部水槽からなり、前記散水部は、前記上部水槽の底
部を上下に貫通する同一寸法の内径を有する散水孔から
なり、これら散水孔の数は、前記冷却塔の外気取り入れ
部側では多く、前記混合室側寄りでは少なくして穿設さ
れていることが好ましい。
【0006】前記課題を解決するために、前記散水装置
は上部水槽からなり、前記散水部は、前記上部水槽の底
部を上下に貫通する散水孔からなり、前記冷却塔の外気
取り入れ部側では前記散水孔の孔径が、前記混合室側寄
りにある散水孔の孔径より大径としてあることもある。
【0007】前記課題を解決するために、前記散水装置
は上部水槽からなり、この上部水槽の底部を上下に貫通
する同一内径の散水孔の縁の高さは少なくとも高低2種
類とし、これら散水孔の縁を構成する短管の内、外気取
り入れ部側のものは、前記混合室側寄りのものより背の
低い短管乃至短管を設けないで低くしてあることを特徴
とする場合もある。
【0008】前記課題を解決するために、前記散水孔の
縁の高さの種類は高低2種類とし、外気取り入れ部側の
縁は、背の低い短管乃至散水孔のまゝとし、前記混合室
側の短管は、背の高い短管と背の低い短管乃至散水孔の
まゝのものとを混在して配置してなることを特徴とする
こともある。
【0009】前記課題を解決するために、前記散水装置
は散水パイプからなり、前記散水部は、前記散水パイプ
に2系列で散水ノズルを配置してなり、これら散水ノズ
ルの噴出量は調整可能としてあり、前記冷却塔の外気取
り入れ部側の系列の散水ノズルが、排気口部下方の前記
混合室側の系列の散水ノズルよりも多く散水可能として
あることもある。
【0010】前記課題を解決するために、これら散水ノ
ズルのうち、前記外気取り入れ部側の系列の散水ノズル
の噴出量が調整可能としてあることが好ましい。
【0011】前記課題を解決するために、前記散水装置
は上部水槽からなり、この上部水槽における前記外気取
り入れ部側をその幅方向に少なくとも3つの区画室に仕
切り、前記充填材における氷柱多発生個所に対応する区
画室での散水量がその他の区画室での散水量より多めに
成るように前記散水部がこれら区画室に配置されている
ことを特徴とする。
【0012】前記課題を解決するために、前記の仕切り
板の下端は上部水槽を貫通して下方に延びて、上部水槽
と充填材間に位置する仕切壁を形成していることを特徴
とすることもある。
【0013】前記課題を解決するために、前記外気取り
入れ部側の前記区画室の内、その中央の区画室での散水
量はその両側に位置する区画室での散水量よりも多くな
るように前記散水部は区画配列されていることを特徴と
することが好ましい。
【0014】前記課題を解決するために、前記充填材は
開放式熱交換器としてあり、前記冷却塔は開放型として
ある場合もある。前記課題を解決するために、前記充填
材は密閉式熱交換器としてあり、前記冷却塔は密閉型と
してあることもある。
【0015】前記課題を解決するために、関連発明は、
請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、1
1または12記載の冷却塔に使用される散水装置を備え
たことを特徴とする冷却塔とする。前記散水量が多い若
しくは少ないとは充填材の単位面積当たりに散布される
流量を云う
【0016】
【発明の実施の形態】実施の形態1 この形態は、請求項1、2、11記載の発明の代表的な
実施の形態であり、請求項12記載の発明の代表的な実
施の形態と併せて説明する。図1において、10は散水
装置であり、この散水装置10は、外気取り入れ部11
から排気口部12の下方の混合室13にかけて外気湿球
温度の低い外気流を流し、この散水装置10から充填材
の1種である開放式熱交換器を構成する波板の合成樹脂
製充填板B上に散布される循環冷却水と接触させ、蒸発
に伴う潜熱作用で循環冷却水を冷却する厳寒期若しくは
フリークーリング専用の直交流式で開放型の冷却塔Aに
使用されるものとする。この散水装置10底部には、散
水部14が多数分布して配置され、これら散水部14か
らの散水量は前記冷却塔Aの外気取り入れ部11側が排
気口部12下方の前記混合室13側よりも多くなるよう
に前記散水部14は区画配列されている。
【0017】より具体的には、前記散水装置10は上部
水槽10aからなり、前記散水部14は、前記上部水槽
10aの底部を上下に貫通する同一寸法の内径を有する
散水孔14aからなり、これら散水孔14aの数は、前
記冷却塔Aの外気取り入れ部11側では多く、前記混合
室13側寄りでは少なくなるように前記散水孔14aは
前記上部水槽10aの底部に穿設されている(図2参
照)。前記散水装置10の作用を説明する。厳冬期若し
くはフリークーリングにおいて、外気取り入れ部11か
ら排気口部12の下方の混合室13にかけて外気湿球温
度の低い外気流を流し、前記上部水槽10aから充填板B
上に散布される循環冷却水と接触させ、蒸発に伴う潜熱
作用で循環冷却水を冷却する。この際、前記散水孔14
aの数は、前記冷却塔Aの外気取り入れ部11側では多
く、前記混合室13側寄りでは少ないため、前記散水孔1
4aからの単位面積当たりの散水量が、前記外気取り入
れ部11側が記混合室側よりも多くなる流量で循環冷却
水を散布する。これにより、外気取入れ部11側から混
合室13にかけて充填板の全域で循環冷却水の温度を略
一定とし、外気取入れ部11側での循環冷却水の過冷却
を防止し、厳冬期またはフリークーリングにおいて外気
と接触する外気取入れ部11であるルーバー及びこの側
での充填板B間での氷結が発生するのを阻止し、完全氷
結に至るのを未然に防止して循環冷却水を所定温度とし
て冷却塔Aを連続運転する。
【0018】実施の形態2 この形態は、請求項1、3、11記載の発明の代表的な
実施の形態であり、実施の形態1と異なる構成は、前記
散水部14は、前記上部水槽10aの底部を上下に貫通
する散水孔14aからなり、前記冷却塔Aの外気取り入
れ部11側では前記散水孔14aの孔径が、前記混合室
13側寄りにある散水孔14aの孔径より大径としてあ
る(図3参照)。実施の形態1と異なる作用は次の通り
である。 厳冬期若しくはフリークーリングにおいて循環冷却水を
散布する際には、前記冷却塔Aの外気取り入れ部11側
では前記散水孔14aの孔径が、前記混合室13側寄り
にある散水孔14aの孔径より大径としてあるため、前
記散水孔14aからの単位面積当たりの散水量が、前記
外気取り入れ部11側が前記混合室13側よりも多くな
る流量で循環冷却水を散布する。これにより、前記充填
板Bの幅方向、即ち冷却塔Aの奥行方向にわたり循環冷
却水の温度を略一定高温とし、厳冬期またはフリークー
リングにおいて外気と接触する外気取り入れ部11であ
るルーバー及びこの外気取入れ部11側での充填板B間
での氷結が発生するのを阻止し、完全氷結に至るのを未
然に防止して循環冷却水を所定温度とし厳冬期若しくは
フリークーリングにおいて冷却塔Aを連続運転する。
【0019】実施の形態3 この形態は、請求項1、4、5、11記載の発明の代表
的な実施の形態であり、実施の形態1と異なる構成は、
前記散水部14はこの上部水槽10aの底部を上下に貫
通する同一内径を有する短管14bからなり、これら短
管14bの種類は高低2種類とし、前記短管の種類は高
低2種類とし、外気取り入れ部側の短管は、背の低い短
管からなり、前記混合室側の短管は、背の高い短管と背
の低い短管を混在してなる(図4参照)。実施の形態1
と異なる作用は次の通りである。 前記上部水槽10aの水位を背の高い短管14bの上端
より低い水位として、混合室13側も散水可能短管14
bは背の低い短管のみとし、その単位面積当たりの散水
量を少なくし、前記外気取り入れ部11側の単位面積当
たりの散水量を前記混合室13側の散水量よりも多くし
て循環冷却水を散布する。これにより、前記外気取り入
れ部11側から混合室13側にかけて前期充填板B上で
の循環冷却水の温度を略一定とし、厳冬期またはフリー
クーリングにおいて外気と接触する外気取り入れ部11
であるルーバー及びこの側での充填板B間での氷結が発
生するのを阻止し、完全氷結に至るのを未然に防止して
循環冷却水を所定温度とし冷却塔Aを連続運転する。
【0020】実施の形態4 この形態は、請求項1、5、11記載の発明の代表的な
形態であり、実施の形態1と異なる構成は、前記散水部
14は、前記外気取り入れ部11側寄りで前記上部水槽
10aの底部に穿設した散水孔14aと前記混合室13
側寄りで前記上部水槽10aの底部に配設した散水孔1
4a及び短管14bとからなる(図5参照)。実施の形
態1と異なる作用は次の通りである。 前記外気取り入れ部11側寄りで前記上部水槽10aの
底部には散水孔14aが穿接してあり、前記混合室13
側寄りで前記上部水槽10aの底部に短管14bが配置
されているため、前記上部水槽10aの水位をこの混合
室13側寄りの短管14bの上端より低い水位として、
前記外気取り入れ部11側の単位面積当たりの散水量を
前記混合室13側の散水量よりも多くして循環冷却水を
散布する。これにより、前記循環冷却水の温度を充填板
Bの幅方向全域において略一定とし、厳冬期において外
気と接触する外気取り入れ部11であるルーバー及びこ
の側での充填板B間での氷結が発生するのを阻止し、完
全氷結に至るのを未然に防止して循環冷却水を所定温度
とし、冷却塔Aを連続運転する。
【0021】実施の形態5 この形態は、請求項1、6、7、11記載の発明の代表
的な実施の形態であり、実施の形態1と異なる構成は、
前記散水装置10は散水パイプ10bからなり、前記散
水部14は、前記散水パイプ10bに2系列で散水ノズ
ル14cを配置してなり、これら散水ノズル14cの噴
出量は調整可能としてあり、前記冷却塔Aの外気取り入
れ部11側の系列の散水ノズル14cが、排気口部12
下方の前記混合室13側の系列の散水ノズル14cより
も多く散水可能としてある(図6参照)。これら散水ノ
ズル14cのうち、前記外気取り入れ部11側の系列の
散水ノズル14cの噴出量が調整可能としてある。実施
の形態1と異なる作用は次の通りである。 前記外気取り入れ部11側の系列の散水ノズル14c
が、排気口部12下方の前記混合室13側の系列の散水
ノズル14cよりも多く散水するようにその噴出量を調
整し、前上部水槽10aの水位を短管14bの上端より低
い水位として、前記外気取り入れ部11側の散水量を前
記混合室13側の散水量よりも多くして循環冷却水を散
布する。これにより、前記外気取り入れ部11側から混
合室13にかけて充填板上Bでの循環冷却水の温度を略
一定とし、厳冬期において外気と接触する外気取り入れ
部11であるルーバー及びこの側での充填板B間での氷
結が発生するのを阻止し、完全氷結に至るのを未然に防
止れして循環冷却水を所定温度としに冷却塔Aを連続運
転する。
【0022】実施の形態6 この形態は、請求項1、2、8、9、10、11記載の
発明の代表的な実施の形態であり、実施の形態1と異な
る構成は、前記上部水槽10aはその幅方向に少なくと
も3つの区画室15、16、17に仕切り板18により
仕切られている。これら区画室15、16、17の中、
中央の区画室16での散水量がその両側に位置する区画室
15、17での単位面積当たりの散水量より多めで、更
に前記外気取り入れ部11側での散水量が前記混合室1
3側よりも多くなるように前記散水孔14aが配置され
ている。即ち、各区画室15、16、17における散水
孔14aの数は、前記冷却塔Aの外気取り入れ部11側
では多く、前記混合室13側寄りでは少なくなるように
前記散水孔14aは前記上部水槽10aの底部に穿設さ
れている。更に中央の区画室16での散水孔の数は、この
両側に位置する区画室15、17での散水孔14aの数
より多目としてある(図7参照)。前記仕切り板18は
この上部水槽10aを貫通して下方に延びて、その下端
部分は、仕切り壁19を形成し、この上部水槽10aと
充填板B間に位置する(図8参照)。実施の形態1と異
なる作用は次の通りである。 厳冬期若しくはフリークーリングにおいて、各区画室1
5、116、17における前記外気取り入れ部11側か
らの単位面積当たりの散水量が前記混合室13側の散水
量よりも多くなると共に、更に、前記中央の区画室16
からの散水量がその両側に位置する区画室15、17で
の散水量よりも多くなる状態で循環冷却水を前記充填板
B上に散布する。この際、各区画室15、16、17か
らの循環冷却水は、前記仕切り壁19により隣りの区画
室下方の充填板B上には流入し難くなる。これにより、
外気取り入れ部11側で氷柱の発生しやすい中央の区画
室16からは、両側の区画室15、17よりも多目に循
環冷却水を充填板散布すると共に、循環冷却水を前記外
気取り入れ部11側に前記混合室13側より多目に散布
し、この外気取り入れ部11側から混合室13側にかけ
て及びその幅方向にわたり充填板Bの全域で循環冷却水
の温度を略一定とし、外気取り入れ部11側での循環冷
却水の過冷却を防止し、厳冬期若しくはフリークーリン
グにおいて外気と接触する外気取入れ部11であるルー
バー及びこの側での充填板B間での氷結が発生するのを
阻止し完全氷結に至るのを未然に防止して循環冷却水を
所定温度として冷却塔Aを連続運転する(図7、図8参
照)。
【0023】各実施の形態においては、前記充填材B、
前記冷却塔Aは開放式として説明したが、密閉式とする
こともある(請求項13記載の発明の代表的な実施の形
態に対応)。
【0024】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、外気取り入れ部
から排気口部の下方の混合室にかけて外気湿球温度の低
い外気流を流し、散水装置から充填材上に散布される散
布水または循環冷却水と接触させ、蒸発に伴う潜熱作用
で散布水または循環冷却水を冷却する厳寒期若しくはフ
リークーリング専用の直交流式冷却塔に使用される前記
散水装置の底部には、散水部が多数分布して配置され、
これら散水部からの単位面積当たりの散水量は前記冷却
塔の外気取り入れ部側が前記混合室側よりも多くなるよ
うに前記散水部は区画配列されているから、冷却塔の外
気取り入れ部や充填材間での氷結の促進を抑制でき、冬
季、殊に厳冬期またはフリークーリングにおいて所期の
出口温度の冷却水を得ることができる。
【0025】請求項2記載の発明では、前記散水装置は
上部水槽からなり、前記散水部は、前記上部水槽の底部
を上下に貫通する同一寸法の内径を有する散水孔からな
り、これら散水孔の数は、前記冷却塔の外気取り入れ部
側では多く、前記混合室側寄りでは少なくなるように前
記散水孔は前記上部水槽の底部に穿設されている機簡単
な構造により、請求項1記載の発明の効果を顕著に発揮で
きる。
【0026】請求項3記載の発明では、前記散水装置は
上部水槽からなり、前記散水部は、前記上部水槽の底部
を上下に貫通する散水孔からなり、前記冷却塔の外気取
り入れ部側では前記散水孔の孔径が、前記混合室側寄り
にある散水孔の孔径より大径としてある構造により、請
求項1記載の発明の効果を顕著に発揮できる。
【0027】請求項4記載の発明では、前記散水装置は
上部水槽からなり、この上部水槽の底部を上下に貫通す
る同一内径の散水孔の縁の高さは少なくとも高低2種類
とし、これら散水孔の縁を構成する短管の内、外気取り
入れ部側のものは、前記混合室側寄りのものより背の低
い短管乃至短管を設けないで低くしてあることを特徴と
する構造により、請求項1記載の発明の効果を顕著に発揮
できる。
【0028】請求項5記載の発明では、前記散水孔の縁
の高さの種類は高低2種類とし、外気取り入れ部側の縁
は、背の低い短管乃至散水孔の侭とし、前記混合室側の
短管は、背の高い短管と背の低い短管乃至散水孔のまゝ
のものとを混在して配置してなることを特徴とする構造
により、請求項4記載の発明の効果をより顕著に発揮で
きる。
【0029】請求項6記載の発明では、前記散水装置は
散水パイプからなり、前記散水部は、前記散水パイプに
2系列で散水ノズルを配置してなり、これら散水ノズル
の噴出量は調整可能としてあり、前記冷却塔の外気取り
入れ部側の系列の散水ノズルが、排気口部下方の前記混
合室側の系列の散水ノズルよりも多く散水可能としてあ
る構造により、請求項1記載の発明の効果を充分に発揮
できる。
【0030】請求項7記載の発明では、これら散水ノズ
ルのうち、前記外気取り入れ部側の系列の散水ノズルの
噴出量が調整可能としてあることにより、請求項6記載
の発明の効果をより顕著に発揮できる。
【0031】請求項8記載の発明では、前記散水装置は
上部水槽からなり、この上部水槽における前記外気取り
入れ部側をその幅方向に少なくとも3つの区画室に仕切
り、前記充填材における氷柱多発生個所に対応する区画
室での単位面積当たりの散水量がその他の区画室での散
水量より多めに成るように前記散水部がこれら区画室に
配置されていることにより、請求項1、2、3、4及び
5記載の発明の効果を発揮し、外気取り入れ部側におけ
る氷柱の進行をその幅方向全域でも抑制できる。
【0032】請求項9記載の発明では、前記の仕切り板
の下端は上部水槽を貫通して下方に延びて、上部水槽と
充填材間に位置する仕切壁を形成していることを特徴と
する構造により、請求項8記載の発明の効果をより顕著
に発揮でき、かつ隣接する区画室下方の充填板への散布
水または循環冷却水の混入を前記仕切り壁により防止で
きる。
【0033】請求項10記載の発明は、前記外気取り入
れ部側の前記区画室の内、その中央の区画室での散水量
はその両側に位置する区画室での単位面積当たりの散水
量よりも多くなるように前記散水部は区画配列されてい
ることを特徴としてあるため、請求項8、9記載の発明
の効果を高めることができる。
【0034】請求項11記載の発明は、前記充填材、前
記冷却塔が開放式の場合でも、前記効果を充分に発揮で
きる。
【0035】請求項12記載の発明は、前記充填材、前
記冷却塔が密閉式熱交換器としてある場合でも、前記効
果を充分に発揮できる。
【0036】請求項13記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5、6、7、8、9、10、11及び12記載
の散水装置を備えた冷却塔を使用して、厳冬期若しくは
フリークーリングにおいて、冷却塔の外気取り入れ部や
充填材間での氷結の進行を抑制でき、殊に厳冬期または
フリークーリングにおいて所期の出口温度の冷却水を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の概略図である。
【図2】図1の上部水槽部分の平面図である。
【図3】実施の形態2の要部平面図である。
【図4】実施の形態3の要部断面図である。
【図5】実施の形態4の要部断面図である。
【図6】実施の形態5の要部断面図である。
【図7】実施の形態6の要部平面図である。
【図8】図7の側面図である。
【符号の説明】
10 散水装置 10a 上部水槽 10b 散水パイプ 11 外気取り入れ部 12 排気口部 13 混合室 14 散水部 14a 散水孔 14b 短管 14c 散水ノズル

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外気取り入れ部から排気口部の下方の混合
    室にかけて外気湿球温度の低い外気流を流し、散水装置
    から充填材上に散布される散布水または循環冷却水と接
    触させ、蒸発に伴う潜熱作用で散布水または循環冷却水
    を冷却する厳寒期若しくはフリークーリング専用の直交
    流式冷却塔に使用される前記散水装置において、この散
    水装置底部には、散水部が多数分布して配置され、これ
    ら散水部からの散水量は前記冷却塔の外気取り入れ部側
    が前記混合室側よりも多くなるように前記散水部は区画
    配列されていることを特徴とする冷却塔に使用される散
    水装置。
  2. 【請求項2】前記散水装置は上部水槽からなり、前記散
    水部は、前記上部水槽の底部を上下に貫通する同一寸法
    の内径を有する散水孔からなり、これら散水孔の数は、
    前記冷却塔の外気取り入れ部側では多く、前記混合室側
    寄りでは少なくして穿設されていることを特徴とする請
    求項1記載の冷却塔に使用される散水装置。
  3. 【請求項3】前記散水装置は上部水槽からなり、前記散
    水部は、前記上部水槽の底部を上下に貫通する散水孔か
    らなり、前記冷却塔の外気取り入れ部側では前記散水孔
    の孔径が、前記混合室側寄りにある散水孔の孔径より大
    径としてあることを特徴とする請求項1記載の冷却塔に
    使用される散水装置。
  4. 【請求項4】前記散水装置は上部水槽からなり、この上
    部水槽の底部を上下に貫通する同一内径の散水孔の縁の
    高さは少なくとも高低2種類とし、これら散水孔の縁を
    構成する短管の内、外気取り入れ部側のものは、前記混
    合室側寄りのものより背の低い短管乃至短管を設けない
    で低くしてあることを特徴とする請求項1記載の厳冬期
    における冷却塔に使用される散水装置。
  5. 【請求項5】前記散水孔の縁の高さの種類は高低2種類
    とし、外気取り入れ部側の縁は、背の低い短管乃至散水
    孔のまゝとし、前記混合室側の短管は、背の高い短管と
    背の低い短管乃至散水孔のまゝのものとを混在して配置
    してなることを特徴とする請求項4記載の厳冬期におけ
    る冷却塔に使用される散水装置。
  6. 【請求項6】前記散水装置は散水パイプからなり、前記
    散水部は、前記散水パイプに2系列で散水ノズルを配置
    してなり、これら散水ノズルの噴出量は調整可能として
    あり、前記冷却塔の外気取り入れ部側の系列の散水ノズ
    ルが、排気口部下方の前記混合室側の系列の散水ノズル
    よりも多く散水可能としてあることを特徴とする請求項
    1記載の冷却塔に使用される散水装置。
  7. 【請求項7】これら散水ノズルのうち、前記外気取り入
    れ部側の系列の散水ノズルの噴出量が調整可能としてあ
    ることを特徴とする請求項6記載の冷却塔に使用される
    散水装置。
  8. 【請求項8】前記散水装置は上部水槽からなり、この上
    部水槽における前記外気取り入れ部側をその幅方向に少
    なくとも3つの区画室に仕切り、前記充填材における氷
    柱多発生個所に対応する区画室での散水量がその他の区
    画室での散水量より多めに成るように前記散水部がこれ
    ら区画室に配置されていることを特徴とする請求項1、
    2、3、4または5記載の冷却塔に使用される散水装
    置。
  9. 【請求項9】前記の仕切り板の下端は上部水槽を貫通し
    て下方に延びて、上部水槽と充填材間に位置する仕切壁
    を形成していることを特徴とする請求8記載の冷却塔に
    使用される散水装置。
  10. 【請求項10】前記外気取り入れ部側の前記区画室の
    内、その中央の区画室での散水量はその両側に位置する
    区画室での散水量よりも多くなるように前記散水部は区
    画配列されていることを特徴とする請求8または9記載
    の冷却塔に使用される散水装置。
  11. 【請求項11】前記充填材は開放式熱交換器としてあ
    り、前記冷却塔は開放型としてあることを特徴とする請
    求項1、2、3、4、5、6、7、8、9または10記
    載の冷却塔に使用される散水装置。
  12. 【請求項12】前記充填材は密閉式熱交換器としてあ
    り、前記冷却塔は密閉型としてあることを特徴とする請
    求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10または
    11記載の冷却塔に使用される散水装置。
  13. 【請求項13】請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9、10、11または12記載の冷却塔に使用され
    る散水装置を備えたことを特徴とする冷却塔。
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