JP2003050073A - スターリング冷凍システム及びスターリング冷蔵庫 - Google Patents

スターリング冷凍システム及びスターリング冷蔵庫

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷熱を速やかに冷熱利用側に搬送して所望
の冷却性能を得ることのできる省エネに有利なスターリ
ング冷凍システムを提供する。 【解決手段】 逆スターリングサイクルによる作動ガス
の圧縮熱を外部に放熱するための高温部2と、前記逆ス
ターリングサイクルによる前記作動ガスの膨張熱を外部
から吸熱するための低温部3とを有し、前記低温部3に
熱的に結合された低温側凝縮器5と、この低温側凝縮器
5より低い位置にそれぞれ高度差をつけて設けた第1低
温側蒸発器8及び第2低温側蒸発器9とをサーモサイフ
ォンを構成するように順次連結した閉回路からなる低温
側循環回路10を備え、この低温側循環回路10内を循
環し、前記低温部3の冷熱を搬送する冷熱搬送媒体を前
記低温側循環回路10内に封入したことを特徴とするス
ターリング冷凍システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スターリング冷凍
機を用いた冷凍システム及びそれを備えたスターリング
冷蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、CFC(特定フロン)及
びHCFC系冷媒が冷凍・空調機器の作動流体として使
われてきたが、CFC系冷媒が既に全廃されており、H
CFC系冷媒もオゾン層保護の国際条約に規制されてい
る。また、新しく開発されたHFC系冷媒は、オゾン層
を破壊しないが、地球温暖化係数が二酸化炭素の数百か
ら数千倍という強力な温暖化物質であり、排出規制の対
象となっている。
【0003】これらの環境負荷の高いCFC、HCF
C、HFC系冷媒を作動媒体とする蒸気圧縮式冷凍サイ
クルに代わる技術の一つとして、逆スターリングサイク
ルを利用するスターリング冷凍機を用いた冷凍装置の研
究が進められている。スターリング冷凍機は、地球環境
に影響を及ぼすことのないヘリウムなどの不活性ガスを
作動媒体としており、外部動力により、ピストンを作動
させることによって作動媒体の圧縮・膨張過程を繰り返
し、高温熱源(一般的に環境雰囲気)への放熱と低温熱
源(冷熱利用側)からの吸熱を行うものである。このス
ターリング冷凍機は、その内部に設けられた内部熱交換
器の形状と大きさの制約により、ウォームセクションと
呼ばれる高温部とコールドヘッドと呼ばれる低温部の表
面積が限られていることが特徴で、効率よくスターリン
グ冷凍機の高温部から熱を環境雰囲気へ、低温部からの
冷熱を冷熱利用側へ搬送するのは重要である。
【0004】スターリング冷凍機で発生した冷熱を搬送
する方法としては、様々な提案がなされている。例え
ば、エチルアルコールやブラインなどの冷熱搬送媒体を
二次冷媒とし、この二次冷媒と顕熱による熱交換を行
い、配管を通してスターリング冷凍機の冷熱を冷熱利用
側に搬送することが考えられている。また、フィン付き
熱交換器をスターリング冷凍機の低温部に直接取り付
け、このフィンつき熱交換器で空気と熱交換させ、冷却
された空気を冷蔵庫庫内などの冷熱利用空間へ送る方法
もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】熱力学的視点から見る
と、システム効率を向上させるために、冷熱の質を保ち
ながら、冷熱を冷熱利用側に伝熱することが望ましい。
すなわち、冷熱搬送媒体を介して冷熱を搬送するにし
ろ、直接に熱交換器で冷熱を冷熱利用側に提供するにし
ろ、冷熱利用側で利用できる温度とスターリング冷凍機
の低温部(冷熱提供側)の温度との差が小さければ小さ
いほど、熱搬送の効率は良くなる。
【0006】冷熱搬送媒体を利用する場合、熱交換器で
スターリング冷凍機低温部から冷熱搬送媒体に冷熱が顕
熱として伝達され、冷熱搬送媒体の温度が下がる。そし
て、配管接続した冷熱利用側の熱交換器で冷熱搬送媒体
に蓄えた冷熱を冷熱利用側に伝達する。このとき、冷熱
搬送媒体自身に温度差が生じることで、冷熱利用側で利
用できる温度とスターリング冷凍機の低温部(冷熱提
供)の温度との温度差が次第に拡大され、熱搬送の効率
が低下する。また、冷熱搬送媒体を強制的に循環させる
冷媒ポンプが必要である。従って、冷熱搬送媒体の顕熱
を利用する方法では、スターリング冷凍装置のシステム
効率を損ないかねないという問題がある。
【0007】それに対し、スターリング冷凍機の低温部
に直接フィン付きの熱交換器を取り付け、或いはスター
リング冷凍機の低温部を直接に冷熱利用側に密着させ、
スターリング冷蔵庫を構成する提案では、小型冷蔵庫に
対応できるが、大型の冷凍冷蔵庫(例えば、定格内容積
400Lクラス又はそれ以上)の庫内全体に効率よく冷
熱を伝達させるのは難しいという問題があった。その原
因としては、上述したように、高効率スターリング冷蔵
庫は、内部熱交換器の形状や大きさにより、低温部と高
温部がコンパクトにできており、熱交換器と接触できる
面積が比較的小さいにもかかわらず、空気の熱伝達率が
小さいため、空気との熱交換には比較的大きな伝熱面積
が必要であることが考えられる。例えば、フィン付き熱
交換器の場合、必要な伝熱容量が大きくなればなるほど
大きな伝熱面積が必要となるので、それにつれてフィン
を取り付ける基盤部を大きくしなければならない。その
結果、基盤部を一様な温度に保つことができず、スター
リング冷凍機の低温部から離れるほど温度が高くなって
しまう。
【0008】また、スターリング冷凍機は、入力・出力
が高温部と低温部の温度差に依存しており、安定した性
能を得るためには、適切な運転条件を維持することが望
ましい。特に、家庭用冷蔵庫に応用しやすいと考えられ
ているリニアモータ−フリーピストン型スターリング冷
凍機は、潤滑機構の代わりにエアベアリングを使用して
おり、頻繁の起動が寿命の短縮につながることがあるの
で、除霜時の対応が課題となっている。
【0009】また、スターリング冷凍機を用いた冷蔵庫
は、従来の蒸気圧縮式サイクルの冷蔵庫に使われている
放熱・冷却のための熱交換システムが根本的に違うこと
から、除霜を含めた全体の運転・制御に対し、更なる省
エネが求められている。
【0010】本発明は、このような従来のスターリング
冷蔵庫が抱える冷熱搬送手段の問題点に鑑みてなされた
ものであり、ポンプなどの外部動力に頼ることなく、冷
熱を速やかに冷熱利用側に搬送して所望の冷却性能を得
ることのできる省エネに有利なスターリング冷凍システ
ムを提供することを目的とする。また、除霜前の状態へ
の復帰が容易なスターリング冷凍システムを提供するこ
とを目的とする。更には、そのようなスターリング冷凍
システムを備えた効率のよい大容量なスターリング冷蔵
庫を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のスターリング冷凍システムは、逆スターリ
ングサイクルによる作動ガスの圧縮熱を外部に放熱する
ための高温部と、前記逆スターリングサイクルによる前
記作動ガスの膨張熱を外部から吸熱するための低温部と
を有し、前記低温部に熱的に結合された低温側凝縮器
と、この低温側凝縮器より低い位置にそれぞれ高度差を
つけて設けた第1低温側蒸発器及び第2低温側蒸発器と
をサーモサイフォンを構成するように順次連結した閉回
路からなる低温側循環回路を備え、この低温側循環回路
内を循環し、前記低温部の冷熱を搬送する冷熱搬送媒体
を前記低温側循環回路内に封入したことを特徴とする。
【0012】この構成によると、スターリング冷凍機の
低温部で得られた冷熱は、低温側循環回路を流れる冷熱
搬送媒体の顕熱として搬送され、第1,第2低温側蒸発
器において冷熱搬送媒体が蒸発する際の吸熱によって冷
熱利用側に供給される。
【0013】このような低温側循環回路では、第1,第
2低温側蒸発器は非常に低温になるため、着霜によって
次第に冷却能力が低減する。そのため、定期的に除霜を
行う必要がある。そこで、前記低温側循環回路に冷熱搬
送媒体の流れを遮断可能な開閉弁を設け、前記蒸発器の
除霜時に、前記開閉弁を閉じ、除霜後に前記開閉弁を開
くようにすると、除霜時の冷熱搬送媒体の流れが堰き止
められ、加熱による温度上昇を受けにくくなる。よっ
て、除霜の間も、前記スターリング冷凍機の運転を続け
ることが可能である。
【0014】他方、前記第1低温側蒸発器の除霜時に、
前記第2低温側蒸発器が単独で前記低温側凝縮器と一つ
の循環回路を形成し、又は前記第2低温側蒸発器の除霜
時に、前記第1低温側蒸発器が単独で前記低温側凝縮器
と一つの循環回路を形成するように前記低温側循環回路
を切り替える手段を設けることにより、除霜時の冷熱搬
送媒体の流れを止める必要がなくなる。よって、除霜の
間も、前記スターリング冷凍機の運転を続けることが可
能である。
【0015】また、本発明のスターリング冷凍システム
においては、前記冷熱搬送媒体として地球環境に優しい
二酸化炭素やハイドロカーボンといった自然冷媒を好適
に用いることができる。
【0016】そして、このようなスターリング冷凍シス
テムを備えた本発明のスターリング冷蔵庫は、前記第1
低温側蒸発器を冷凍室の冷却用の冷熱源として用い、前
記第2低温側蒸発器を冷蔵室の冷却用の冷熱源として用
いたことを特徴とする。
【0017】この場合、前記第1低温側蒸発器及び前記
第2低温側蒸発器を冷気送風用のダクトの内部に配置
し、このダクト内の前記第1低温側蒸発器側の空間と前
記第2低温側蒸発器側の空間とを連通可能な開閉式のダ
ンパを設け、前記第1低温側蒸発器及び前記第2低温側
蒸発器が同時に作動する際に、前記冷凍室又は前記冷蔵
室に要求される熱負荷に応じて、前記ダンパを開閉する
ようにすると、第1低温側蒸発器の余分な冷凍能力を必
要に応じて冷蔵室に分配することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。 <第1の実施形態>図1は、本発明による第1の実施形
態に係るスターリング冷凍システムの基本構成を説明す
る概念図である。図1に示すスターリング冷凍システム
は、高温部2と低温部3を有するヘリウムや窒素などの
作動媒体を封入したスターリング冷凍機1、高温側熱交
換サイクル6及び低温側熱交換サイクル10から構成さ
れている。
【0019】図1に示すように、高温側熱交換サイクル
6は、配管61,62で接続した高温側蒸発器4と高温
側凝縮器5とから構成されており、水やハイドロカーボ
ンなどの自然冷媒を封入し、サーモサイフォン原理で熱
を搬送・放出する。この場合、高温側凝縮器5を高温側
蒸発器4より高い位置に設ける。いうまでもなく、高温
側熱交換サイクル6は、スターリング冷凍機1から発生
した熱を外部環境へ放出するのが目的で、その他の放熱
手段(例えば、ヒートシンク)を使ってもよい。
【0020】また、低温側熱交換サイクル10は、低温
側凝縮器7と第1低温側蒸発器8と第2低温側蒸発器9
を有し、これらを配管101,102,103で順次接
続することにより形成されている。そして、図示の如
く、低温側凝縮器7を第1,第2低温側蒸発器8,9よ
り高い位置に設けている。この実施の形態においては、
低温側循環回路内の冷熱搬送媒体として、二酸化炭素や
ハイドロカーボンなどの自然冷媒を用いている。
【0021】図1に示すスターリング冷凍機1は、例え
ば、パワーピストンとディスプレーサをシリンダ内部に
有するリニアモータ−フリーピストン型であり、パワー
ピストンの駆動にリニアモータを用いるものを好適に使
用できる。もちろん、他の種類のスターリング冷凍機で
あってもよい。
【0022】リニアモータの駆動により、スターリング
冷凍機1の高温部2の温度が高くなり、低温部3の温度
が低くなる。高温部2に取り付けた高温側蒸発器4で熱
搬送媒体が加熱されて蒸発し、高温側蒸発器4より高い
位置に設置した高温側凝縮器5に流入する。高温側凝縮
器5で飽和状態の水蒸気が外部の空気に冷却され、放熱
・凝縮し、ほぼ液体の状態で高温側蒸発器4に戻る。こ
のように、熱搬送媒体の自然循環ができ、サーモサイフ
ォン原理で熱を搬送する。高温側凝縮器5での外部空気
との熱交換は、空気の自然対流又は強制対流のどちらに
よって行ってもよい。
【0023】図7は、サーモサイフォンを利用した低温
側熱交換サイクルの原理を示す模式的な図である。この
図に示すように、スターリング冷凍機1の低温部3に取
り付けた低温側凝縮器7で二酸化炭素が冷やされて凝縮
し、ほぼ液体の状態で配管101を通して第1低温側蒸
発器8に流入する。第1低温側蒸発器8は、第2低温側
蒸発器9の真下にある。そのため、低温側凝縮器7から
配管101を流れ落ちて第1低温側蒸発器8に流入する
液体の二酸化炭素の重力の方が、配管103から第2低
温側蒸発器9に流入する液体の二酸化炭素の重力より大
きくなり、しかも、第1低温側蒸発器8でガス化した二
酸化炭素は、配管102を通して第2低温側蒸発器9に
向かって上昇する流れを作る。更に、第2低温側蒸発器
9でガス化した二酸化炭素は、低温側凝縮器7の方に逆
流する流れを作る。よって、低温側凝縮器7で凝縮した
二酸化炭素は、専ら第1低温側蒸発器8の方へ流れ落ち
るようになる。
【0024】第1低温側蒸発器8で二酸化炭素の一部が
冷熱利用側の空気に加熱され、吸熱・蒸発する。更に、
第1低温側蒸発器8から流出した二相状態の二酸化炭素
が第2低温側蒸発器9に流入し、吸熱することにより、
液の大部分が蒸発する。そして、第2低温側蒸発器9か
ら流出した二酸化炭素が圧力差により低温側凝縮器7に
送られる。この圧力差は、低温側凝縮器7と第1,第2
低温側蒸発器8,9との高度差及び二酸化炭素の液と気
体の比重差によるものである。つまり、低温凝縮器7の
出口から第1低温側蒸発器8の入口までの配管101に
は液状態の二酸化炭素がほとんどで、一方、第2低温側
蒸発器9から流出した二酸化炭素がほとんど気体である
ため、比重の大きい液体の二酸化炭素が重力により配管
101を落下することにより、比重の軽い気体の二酸化
炭素が押し出される形で自然に図1に示す矢印の方向に
循環する。このように、冷熱搬送媒体の二酸化炭素の潜
熱によってスターリング冷凍機の冷熱が冷熱利用側に運
ばれる。
【0025】低温側熱交換サイクル10への二酸化炭素
の封入量は、第1,第2低温側蒸発器8,9がいずれも
正常に作動するように、このサイクル10の内容積など
に基づいて決められる。しかし、第2低温側蒸発器9は
第1低温側蒸発器8より位置が高いので、第2低温側蒸
発器9を単独で作動させようとしても、液体の二酸化炭
素が第2低温側蒸発器に入らず正常に作動しないことも
考えられる。従って、第2低温側蒸発器9を常に正常に
作動させるためには、第1低温側蒸発器8から第2低温
側蒸発器9へ充分な液量の二酸化炭素を供給することが
必要である。そのため、本発明では第1低温側蒸発器8
を充分な熱負荷で作動させるようにしている。
【0026】スターリング冷凍システムの運転中、周辺
の空気に含まれる水分が凝縮して第1,第2低温側蒸発
器8,9に着霜すると、次第に第1,第2低温側蒸発器
8,9のフィンが目詰まりを起こし、冷却能力が低減す
るので、ヒータなどによる定期的な除霜が必要である。
【0027】<第2の実施形態>図2は、本発明の第2
の実施形態に係るスターリング冷凍システムの概念図で
ある。図2に示すように、低温側熱交換サイクル10の
配管101に二酸化炭素の流れを遮断できる開閉弁11
を設け、第1,第2低温側蒸発器8,9の除霜時に開閉
弁11を閉め、除霜完了後に開閉弁11を再び開く。除
霜時に二酸化炭素の流れを遮断することにより、冷熱搬
送媒体が循環回路を循環することなく、ヒータの発熱を
局部的に第1,第2低温側蒸発器8,9に集中でき、除
霜の時間が短縮できる。
【0028】また、冷熱搬送媒体が流れないので、低温
側凝縮器7とスターリング冷凍機1の低温部3の温度上
昇はほとんどない。更に、除霜中でもスターリング冷凍
機1の出力を落としながらも運転を続けることにより、
スターリング冷凍機1の低温部3と低温側凝縮器7を低
温状態に保持でき、除霜後の速やかな復帰が実現でき
る。ノーストップ運転が実現できれば、スターリング冷
凍機1の寿命もより長く持つ。
【0029】循環回路に開閉弁11を設けずに、除霜を
実施すると、除霜によって加熱された冷熱搬送媒体が循
環回路を循環して、循環回路とスターリング冷凍機1の
低温部3を全体的に温めることになり、除霜時間の延長
が避けられない。また、除霜後の冷熱搬送媒体の低温状
態への復帰にも時間を要することになる。
【0030】<第3の実施形態>図3〜図5は、本発明
の第3の実施形態のスターリング冷凍システムの概念図
である。図3〜図5に示すように、低温側熱交換サイク
ル10の配管101,102に三方弁12,13をそれ
ぞれ設けている。そして、第1低温側蒸発器8と第2低
温側蒸発器9がいずれもそれぞれ単独で低温側凝縮器7
と一つの循環回路を形成するように、三方弁12と配管
102との間にバイパス管104を接続するとともに、
三方弁13と配管103との間にバイパス管105を接
続している。これらの三方弁12,13の切り替えによ
り、冷熱搬送媒体の流れが変えられる。
【0031】図3に示すのは、通常運転の状態である。
冷熱搬送媒体が低温側凝縮器7から流出し、第1低温側
蒸発器8及び第2低温側蒸発器9を通過し、低温側凝縮
器7に戻る。
【0032】図4に示すのは、スターリング冷凍機1の
運転と低温側熱交換サイクル10の動作を続けながら、
第1低温側蒸発器8の除霜を行う状態である。三方弁1
2の切り替えにより、低温側凝縮器7から第1低温側蒸
発器8への流れが遮断される。また、三方弁13の切り
替えにより、第1低温側蒸発器8から第2低温側蒸発器
9への流れが遮断される。
【0033】これにより、第1低温側蒸発器8の除霜時
に、冷熱搬送媒体が第1低温側蒸発器8に流れ込まなく
なる。そのため、ヒータによる少ない熱量で除霜でき
る。一方、低温側凝縮器7から冷熱搬送媒体が第2低温
側蒸発器9に流入し、第2低温側蒸発器9で冷熱を放出
し、再び低温側凝縮器7に戻る。なお、第1低温側蒸発
器8を加熱して除霜を行うと、第1低温側蒸発器8に溜
まっている冷熱搬送媒体の一部が蒸発して上部の配管1
02や低温側凝縮器7に移動する。これにより、除霜に
よる第1低温側蒸発器8内の過圧を避けながら、第2低
温側蒸発器9へ冷熱搬送媒体を供給できるようになる。
【0034】図5に示すのは、スターリング冷凍機1の
運転と低温側熱交換サイクル10の動作を続けながら、
第2低温側蒸発器9の除霜を行う状態である。三方弁1
2の切り替えにより、低温側凝縮器7から第2低温側蒸
発器9への流れが遮断される。また、三方弁13の切り
替えにより、第1低温側蒸発器8から第2低温側蒸発器
9への流れが遮断される。上記と同様に、第2低温側蒸
発器9の除霜時に、冷熱搬送媒体が第2低温側蒸発器9
へ流れ込まないから、ヒータによる少ない熱量で除霜で
きる。一方、低温側凝縮器7から冷熱搬送媒体が第1低
温側蒸発器8に流入し、第1低温側蒸発器8で冷熱を放
出し、再び低温側凝縮器7に戻る。なお、第2低温側蒸
発器9の除霜を行うと、第2低温側蒸発器9に溜まって
いる冷熱搬送媒体の一部が蒸発して低温側凝縮器7に移
動する。これにより、除霜による第2低温側蒸発器9内
の過圧を避けながら、第1低温側蒸発器8へ冷熱搬送媒
体を供給できるようになる。
【0035】この実施の形態によると、上記第2の実施
形態(図2参照)に比べ、除霜中でも冷熱の提供を行え
ることが利点である。
【0036】<第4の実施形態>図6は、本発明のスタ
ーリング冷凍システムを実現するスターリング冷蔵庫2
0の一例の断面図である。図6に示す本実施形態のスタ
ーリング冷蔵庫20は、上記第1〜第3の実施形態で説
明したスターリング冷凍システム(スターリング冷凍機
1、高温側熱交換サイクル6及び低温側熱交換サイクル
10からなる)を有している。
【0037】冷蔵庫20の本体24は断熱材により箱形
状に形成され、その内部の空間は断熱性に優れた仕切板
25,26により、上方から順に冷蔵室21、野菜室2
2及び冷凍室23の三つの設定温度の異なる冷却室に仕
切られている。スターリング冷凍機1を冷蔵庫本体20
背面の上部に設け、低温側熱交換サイクル10(図1参
照)の第1,第2低温側蒸発器8,9をスターリング冷
凍機1より低い庫内冷気ダクト30内に設けている。第
1低温側蒸発器8は、主に冷凍室23の冷却に使う。第
2低温側蒸発器9は、主に冷蔵室21と野菜室22の冷
却に使う。
【0038】この実施の形態においては、スターリング
冷凍機1の高温側熱交換サイクル6がサーモサイフォン
式であり、高温側蒸発器4と高温側凝縮器5を備えてい
る。高温側凝縮器5は、本体24のトップに設けた庫外
の空気ダクト27内に配設されている。
【0039】高温側蒸発器4と低温側凝縮器7とは、い
ずれも螺旋状の銅又はアルミニウム製のチューブで、熱
又は冷熱の搬送媒体がその管内を流れる。スターリング
冷凍機1の高温部2、低温部3と密着させる方法として
は、高温側蒸発器4と低温側凝縮器7を環状の銅やアル
ミニウム製の金属ベースの外側面にロー付けし、これら
の金属ベースをそれぞれスターリング冷凍機1の高温部
2、低温部3に密着するように被せることも可能であ
る。更に、これらの環状金属ベースの内側面に、スター
リング冷凍機1の高温部2又は低温部3の側面と同様の
テーパ角度を持たせれば、双方の接触面の密着性が更に
よくなる。
【0040】スターリング冷凍機1の運転を開始する
と、高温部2の温度が上がり、高温側蒸発器4で熱搬送
媒体が加熱されて蒸発し、配管61を通って高温側凝縮
器5に流入する。同時に、放熱用ファン16の回転によ
り、庫外の空気が吸込口28から空気ダクト27内に吸
込まれ、高温側凝縮器5のフィン間を通過した後、吹出
口29から庫外に吹き出される。その際、熱搬送媒体は
高温側凝縮器5で冷やされて凝縮する。凝縮した熱搬送
媒体は、配管62を通って流れ落ち、再び高温側蒸発器
4に戻る。このように、熱搬送媒体の自然循環が行わ
れ、スターリング冷凍機1の高温部2の熱が庫外に放熱
される。
【0041】同様に、スターリング冷凍機1の運転によ
り低温部3の温度が下がり、低温側凝縮器7で冷熱搬送
媒体が冷却されて凝縮し、配管101を流れ落ちて低温
側第1蒸発器8に流入する。同時に、第1ファン14の
回転により、庫内(主に冷凍室23)の空気が第1低温
側蒸発器8のフィン間を通過し、冷熱搬送媒体が吸熱・
蒸発するとともに、庫内の空気が冷却される。この第1
低温側蒸発器8から流出した冷熱搬送媒体は、配管10
2を通って二相状態で第1低温側蒸発器8より高い位置
に配設されている第2低温側蒸発器9に流入する。また
同時に、第2ファン15の回転により、庫内(主に冷蔵
室21と野菜室22)の空気が第2低温側蒸発器9のフ
ィン間を通過し、冷熱搬送媒体の液が第2低温側蒸発器
9で吸熱・蒸発するとともに、庫内の空気が冷却され
る。蒸発した冷熱搬送媒体は、配管103を通って上昇
し、再び低温側凝縮器7に戻る。このように、冷熱搬送
媒体の自然循環が行われ、スターリング冷凍機1の低温
部3の冷熱が庫内の空気に提供される。
【0042】実際のスターリング冷蔵庫20の使用時
は、冷凍室23、冷蔵室21と野菜室22の熱負荷に応
じて第1,第2低温側蒸発器8,9で得られる必要冷熱
を制御し、冷熱を冷凍室23、冷蔵室21と野菜室22
に分配する。例えば、冷蔵室21と野菜室22の温度が
設定値の下限より低くなると、第2ファン15の回転数
を下げたり、停止したりするといった手法がある。
【0043】逆に、冷蔵室21と野菜室22の温度が設
定値の上限より高くなった場合は、第2ファン15の回
転数を上げて冷気の送風を増やすことが考えられる。た
だし、第2低温側蒸発器9を動作させる際は、同時に第
1低温側蒸発器8も動作させることが望ましいから、第
1低温側蒸発器8において充分な冷熱が得られるように
制御しておく必要がある。この場合、冷凍室23の必要
熱負荷が第1低温側蒸発器8の得られる冷熱量に相当す
る出力より小さいのであれば、冷気ダクト30に設けら
れている開閉式のダンパ17を開いて、余分な冷熱を冷
蔵室21や野菜室22へ提供すればよい。
【0044】或いは、冷凍室23の温度が設定値の上限
より高くなると、第1ファン14の回転数を上げたり、
第2ファン15の回転数を下げたりするといった手法が
ある。
【0045】なお、第1,第2低温側蒸発器8,9の下
方にそれぞれ除霜用ヒータ(図示せず)を設けている。
このヒータによる除霜を有利にする手段として、まず一
つに、上記第2の実施形態で述べたように、配管101
の途中に開閉弁11(図2参照)を設けることができ
る。例えば、第1低温側蒸発器8又は第2低温側蒸発器
9若しくはその両方の除霜が必要であると判断される
と、開閉弁11を閉めるとともに、第1,第2蒸発器
8,9の除霜用ヒータに通電して除霜を行う。除霜の間
もスターリング冷凍機1の運転を続けて冷熱搬送媒体の
低温状態を維持しておけば、除霜後開閉弁11を開くこ
とで、速やかに冷熱の提供を再開できる。
【0046】もっと有利な除霜手段として、上記第3の
実施形態で述べたように、配管101,102に三方弁
12,13(図3〜図5参照)を設け、バイパス管10
4で三方弁12と配管102とを接続するとともに、バ
イパス管105で三方弁13と配管103とを接続する
ことも可能である。この場合、第1低温側蒸発器8(又
は第2低温側蒸発器9)の除霜中にも冷熱搬送媒体が循
環され、第2低温側蒸発器9(又は第1低温側蒸発器
8)の動作を続けることができる。
【0047】例えば、図4に示すように、第1低温側蒸
発器8の除霜時に、三方弁12の切り替えにより、低温
側凝縮器7から第1低温側蒸発器8への流れを遮断する
とともに、三方弁13の切り替えにより、第1低温側蒸
発器8から第2低温側蒸発器9への流れを遮断する。そ
して、第1低温側蒸発器8の除霜用ヒータを通電させ、
除霜を行う。一方、低温側凝縮器7からの流れが第2低
温側蒸発器9に流入し、第2低温側蒸発器9で冷熱を放
出し、再び低温側凝縮器7に戻る。
【0048】なお、第1低温側蒸発器8の除霜を行う
と、冷熱搬送媒体は熱を受けるので、第1低温側蒸発器
8に溜まっている冷熱搬送媒体の一部が蒸発して上部の
配管102や低温側凝縮器7に移動する。同様に、第2
低温側蒸発器9の除霜が必要になれば、図5に示すよう
に、三方弁12,13を切り替え、第1低温側蒸発器8
を作動させながら、第2低温側蒸発器9の除霜を行う。
第1,第2低温側蒸発器8,9の除霜により生じたドレ
ン水は、ドレン水排出口18から排出される。
【0049】この実施の形態では、低温側凝縮器7及び
高温側蒸発器4を螺旋状チューブとして説明したが、同
じ目的が達成されれば、もちろん他の種類のものであっ
てもよい。また、スターリング冷凍機1の低温部3に直
接冷熱搬送媒体の流路を設けて、低温側凝縮器7の役割
を担わすようにしてもよい。また、3つ以上の低温側蒸
発器をそれぞれ高度差をつけて設けてもよい。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明のスターリン
グ冷凍システムは、スターリング冷凍機の低温部に熱的
に結合された低温側凝縮器と、この低温側凝縮器よりも
低い位置に高度差をつけて設けた二つの低温側蒸発器と
をサーモサイフォンを構成するように順次連結した閉回
路からなる低温側循環回路を備え、この低温側循環回路
内に冷熱搬送媒体を封入してなっている。従って、サー
モサイフォンを利用して冷熱搬送媒体の安定的な自然循
環を得ることができ、各低温側蒸発器において蒸発する
冷熱搬送媒体によって必要な冷熱を得ることができる。
これにより、大容量かつ低消費電力のスターリング冷蔵
庫をも実現できる。
【0051】この構成では、低い位置にある低温側蒸発
器から二相状態で流れ出た冷熱搬送媒体は、それより高
い位置にある低温側蒸発器に流入して大部分が蒸発し、
更に高い位置の低温側凝縮器に至る冷熱搬送媒体の流れ
によって熱を受ける構成となっており、サーモサイフォ
ンにしばしば見られる起動のしにくさや冷熱搬送媒体の
逆流を防止できる。
【0052】冷蔵庫の冷凍室と冷蔵室では、一般に20
℃ほどの温度差があるので、それぞれの冷熱源として二
つの低温側蒸発器を専用とすれば、熱交換効率がよくな
るだけでなく、大きな熱交換量を得ることも可能とな
る。つまり、冷却ファンの消費電力をも増やさずに大き
な冷熱が低温側蒸発器から得られる。この場合、冷凍室
又は冷蔵室の熱負荷に応じて低温側蒸発器で得られる冷
熱の量を制御でき、スターリング冷凍機の無駄な運転が
なく、省エネが図られる。
【0053】また、本発明によれば、低温側循環回路全
体を加熱することなく、局部の加熱だけで除霜ができる
から、除霜時間の短縮及び除霜後の速やかな復帰が実現
できる。また、低温側蒸発器を同時に除霜させないこと
が可能であるので、除霜中でも庫内への冷熱の提供がで
きる。しかも、本発明によれば、除霜中にスターリング
冷凍機の運転を停止する必要がないので、スターリング
冷凍機の頻繁な起動による性能の劣化を抑えることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係るスターリン
グ冷凍システムの基本構成を説明する概念図である。
【図2】 本発明の第2の実施形態に係るスターリン
グ冷凍システムの基本構成を説明する概念図である。
【図3】 本発明の第3の実施形態に係るスターリン
グ冷凍システムの基本構成を説明する概念図であり、通
常の運転状態を示している。
【図4】 同上スターリング冷凍システムの概念図で
あり、第1低温側蒸発器の除霜を行う状態である。
【図5】 同上スターリング冷凍システムの概念図で
あり、第2低温側蒸発器の除霜を行う状態である。
【図6】 本発明の第4の実施形態に係るスターリン
グ冷蔵庫の一例の断面図である。
【図7】 低温側熱交換サイクルの原理を説明する模
式図である。
【符号の説明】
1 スターリング冷凍機 2 高温部 3 低温部 4 高温側蒸発器 5 高温側凝縮器 6 高温側熱交換サイクル 7 低温側凝縮器 8 第1低温側蒸発器 9 第2低温側蒸発器 10 低温側熱交換サイクル 11 開閉弁 12,13 三方弁 14 第1ファン 15 第2ファン 20 スターリング冷蔵庫 21 冷蔵室 22 野菜室 23 冷凍室

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 逆スターリングサイクルによる作動ガス
    の圧縮熱を外部に放熱するための高温部と、前記逆スタ
    ーリングサイクルによる前記作動ガスの膨張熱を外部か
    ら吸熱するための低温部とを有し、前記低温部に熱的に
    結合された低温側凝縮器と、複数の低温側蒸発器とをサ
    ーモサイフォンを構成するように連結した閉回路からな
    る低温側循環回路を備え、この低温側循環回路内を循環
    し、前記低温部の冷熱を搬送する冷熱搬送媒体を前記低
    温側循環回路内に封入したことを特徴とするスターリン
    グ冷凍システム。
  2. 【請求項2】 前記低温側循環回路は、前記低温側凝縮
    器と、この低温側凝縮器より低い位置にそれぞれ高度差
    をつけて設けた前記複数の低温側蒸発器とを順次連結し
    てなる閉回路であることを特徴とする請求項1に記載の
    スターリング冷凍システム。
  3. 【請求項3】 前記冷熱搬送媒体に二酸化炭素又はハイ
    ドロカーボンを用いることを特徴とする請求項1又は2
    に記載のスターリング冷凍システム。
  4. 【請求項4】 前記低温側循環回路に冷熱搬送媒体の流
    れを遮断可能な開閉弁を設け、前記低温側蒸発器の除霜
    時に、前記開閉弁を閉じ、除霜後に前記開閉弁を開くよ
    うにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
    載のスターリング冷凍システム。
  5. 【請求項5】 逆スターリングサイクルによる作動ガス
    の圧縮熱を外部に放熱するための高温部と、前記逆スタ
    ーリングサイクルによる前記作動ガスの膨張熱を外部か
    ら吸熱するための低温部とを有し、前記低温部に熱的に
    結合された低温側凝縮器と、この低温側凝縮器より低い
    位置にそれぞれ高度差をつけて設けた第1低温側蒸発器
    及び第2低温側蒸発器とをサーモサイフォンを構成する
    ように順次連結した閉回路からなる低温側循環回路を備
    え、この低温側循環回路内を循環し、前記低温部の冷熱
    を搬送する冷熱搬送媒体を前記低温側循環回路内に封入
    したことを特徴とするスターリング冷凍システム。
  6. 【請求項6】 前記低温側循環回路に冷熱搬送媒体の流
    れを遮断可能な開閉弁を設け、前記第1低温側蒸発器及
    び前記第2低温側蒸発器の除霜時に、前記開閉弁を閉
    じ、除霜後に前記開閉弁を開くようにしたことを特徴と
    する請求項5に記載のスターリング冷凍システム。
  7. 【請求項7】 前記第1低温側蒸発器の除霜時に、前記
    第2低温側蒸発器が単独で前記低温側凝縮器と一つの循
    環回路を形成し、又は前記第2低温側蒸発器の除霜時
    に、前記第1低温側蒸発器が単独で前記低温側凝縮器と
    一つの循環回路を形成するように前記低温側循環回路を
    切り替える手段を設けたことを特徴とする請求項5に記
    載のスターリング冷凍システム。
  8. 【請求項8】 除霜の間も、前記スターリング冷凍機の
    運転を続けることを特徴とする請求項6又は7に記載の
    スターリング冷凍システム。
  9. 【請求項9】 前記冷熱搬送媒体に二酸化炭素又はハイ
    ドロカーボンを用いることを特徴とする請求項5〜8の
    いずれかに記載のスターリング冷凍システム。
  10. 【請求項10】請求項5〜9のいずれかに記載のスター
    リング冷凍システムを備え、内部の空間が少なくとも設
    定温度帯の低い冷凍室及び設定温度帯の高い冷蔵室に区
    切られたスターリング冷蔵庫において、 前記第1低温側蒸発器を前記冷凍室の冷却用として用
    い、前記第2低温側蒸発器を前記冷蔵室の冷却用として
    用いることを特徴とするスターリング冷蔵庫。
  11. 【請求項11】前記第1低温側蒸発器及び前記第2低温
    側蒸発器を冷気送風用のダクトの内部に配置し、このダ
    クト内の前記第1低温側蒸発器側の空間と前記第2低温
    側蒸発器側の空間とを連通可能な開閉式のダンパを設
    け、前記第1低温側蒸発器及び前記第2低温側蒸発器が
    同時に作動する際に、前記冷凍室又は前記冷蔵室に要求
    される熱負荷に応じて、前記ダンパを開閉するようにし
    たことを特徴とする請求項10に記載のスターリング冷
    蔵庫。
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