JP2003049835A - 潤滑剤供給体及び前記潤滑剤供給体を具備する直動装置 - Google Patents

潤滑剤供給体及び前記潤滑剤供給体を具備する直動装置

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JP2003049835A
JP2003049835A JP2002149357A JP2002149357A JP2003049835A JP 2003049835 A JP2003049835 A JP 2003049835A JP 2002149357 A JP2002149357 A JP 2002149357A JP 2002149357 A JP2002149357 A JP 2002149357A JP 2003049835 A JP2003049835 A JP 2003049835A
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lubricant
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Shunichi Yabe
俊一 矢部
Hiromitsu Asai
拡光 浅井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 材料の制限がなく、長期間に渡る潤滑油供給
能力を有する潤滑剤供給体並びに前記潤滑剤供給体を具
備し長期にわたる潤滑を維持できる直動装置を提供す
る。 【解決手段】 潤滑部位に近接して配置され、外郭層と
潤滑油を貯蔵した潤滑油保持層とを接合した積層構造物
からなる潤滑剤供給体であって、前記外郭層が金属また
は樹脂からなり、前記潤滑油保持層が自重に対して2.
5倍以上の潤滑油を吸油する能力を有し、かつ再補給可
能な合成樹脂繊維または合成樹脂粒子の焼結多孔質体に
潤滑油を吸油させたものであることを特徴とする潤滑剤
供給体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、潤滑部位に近接し
て配置される潤滑剤供給体及び前記潤滑剤供給体を具備
する直動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、直動案内装置等に使用される潤滑
剤供給体として、例えば本出願人による特開平9−25
933号公報に記載されているような、リニアガイド装
置のスライダの両端にサイドシールに近接して配設され
る構造のものがある。この潤滑剤供給体は、ポリエチレ
ン等のポリオレフィン系合成樹脂と潤滑油とからなる混
合物を射出成形等により所定形状に成形して得られ、潤
滑油を含有した状態で固化したものであり、その表面か
ら潤滑油が徐々に滲み出て長期にわたる潤滑を可能にし
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の潤滑剤供給体には、以下のような問題があった。 潤滑油を含有した状態で固化された合成樹脂であるこ
とから、潤滑油の再補給が容易にできない。 合成樹脂と潤滑油とが相溶性が高い組み合わせである
必要があるため、使用材料がある程度限定される。
【0004】そこで本発明は、このような従来の問題に
着目してなされたものであり、材料の制限がなく、長期
間に渡る潤滑油供給能力を有する潤滑剤供給体、並びに
前記潤滑剤供給体を具備し長期にわたる潤滑を維持でき
る直動装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、潤滑部位に近接して配置され、外郭層
と潤滑油を貯蔵した潤滑油保持層とを接合した積層構造
物からなる潤滑剤供給体であって、前記外郭層が金属ま
たは樹脂からなり、前記潤滑油保持層が自重に対して
2.5倍以上の潤滑油を吸油する能力を有し、かつ再補
給可能な合成樹脂繊維または合成樹脂粒子の焼結多孔質
体に潤滑油を吸油させたものであることを特徴とする潤
滑剤供給体を提供する。
【0006】また、本発明は、軸に外嵌するとともに、
当該軸に沿って直進移動する直動体と、前記直動体の内
面側に形成された転動溝に保持され、当該転動溝と前記
軸との間で転動する複数の転動体と、前記直動体に形成
され、前記転動溝の一端側から他端側に前記転動体を循
環させる循環路とを有する直動装置において、前記直動
体の少なくとも一方の端部に、上記の潤滑剤供給体が配
設されていることを特徴とする直動装置を提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明に関して図面を参照
して詳細に説明する。
【0008】(リニアガイド装置用潤滑剤供給体)本発
明の潤滑剤供給体は、外郭層と、潤滑油を貯蔵する能力
を有する潤滑油保持層とを接合した積層構造物であり、
潤滑部位に対応した形状に成形される。ここでは、図1
〜図3を参照して、特開平9−25933号公報に記載
されたリニアガイド装置のスライダに組み込まれる潤滑
剤供給体に対応させた形状を例示して説明する。尚、図
1は潤滑剤供給体の平面図、図2は図1のAA断面図、
図3はリニアガイド装置への組み付け状態を示す分解斜
視図である。
【0009】図1に示されるように、潤滑剤供給体10
の外郭層15は、リニアガイド装置の案内レール(図示
略)に外嵌するように略コ字状で、その内周面15aに
案内レールの転動体転動溝に対応する半円状の凸部13
が形成された平面形状を呈しており、またリニアガイド
装置のスライダ本体2Aのエンドキャップ2B及びサイ
ドシール40(図3)に装着するための取付用貫通孔1
2が貫設されている。また、図2に示されるように、外
郭層15には、その内周面15aに沿って凹所14が設
けられており、この凹所14に潤滑油保持層16が埋設
される。
【0010】潤滑油保持層16の内周面16aは、外郭
層15の内周面と相似の平面形状を呈するが、外郭層1
5の内周面よりも若干突出しており、その突出量は、リ
ニアガイド装置に組み込んだ際に、凸部17が案内レー
ルの転動体転動溝に一致して係合するように設定されて
いる。また、外郭層15の適所、例えば両側端面や上端
面には、潤滑油保持層16に達する給油孔18が設けら
れており、潤滑油を補給できるように構成されている。
【0011】上記潤滑剤供給体10は、図3に示される
ように、スライダ本体2Aのエンドキャップ2Bに、サ
イドシール40で挟持して装着される。サイドシール4
0には、潤滑剤供給体10の取付用貫通孔12と一致さ
せて、取付用貫通孔40a,40bが貫設されており、
ボルト43a,43bによりスライダ本体2Aのエンド
キャップ2Bに潤滑剤供給体10と重ね合わされた状態
で固定される。
【0012】また、上記潤滑剤供給体10は、図4に示
されるように、2つの潤滑油保持層16c,16dを備
える構成とすることもできる。即ち、平面図(A)に示
されるように、略コ字状の外郭層15の両袖部15c,
15dにそれぞれ潤滑油保持層16c,16dが設けら
れ、それに対応して両側端面に各潤滑油保持層16c,
16dに達する給油孔18c,18dが形成される。
尚、この給油孔18c,18dは、AA矢視断面図
(B)に示されるように、断面が下方(袖部側)に凸の
半円状に形成される。また、取付用貫通孔12は、外郭
層15の両袖部15c,15dを連結する部分に一対、
並設される。尚、同図(C)は、袖部側から見た下面図
である。
【0013】(射出成形機の型締め機構用潤滑剤供給
体)また、本発明の潤滑油供給体は、図5に示すような
射出成形機の型締め機構112の可動盤117にも組み
込むことができる。この型締め機構112は、固定盤1
13と、該固定盤113に対して対向配置されると共に
タイバー115により固定盤113の対向方向(図の矢
印(イ)方向)に移動可能に支持される可動盤117
と、前記可動盤117を固定盤113側に進退駆動する
型締め用の可動盤駆動手段119とを備えており、一対
の成形型の一方が固定盤113に取り付けられると共
に、他方が可動盤117に取り付けられ、前記可動盤1
17の進退操作により、成形型の型締め、型開きを行
う。この型締め機構112において、可動盤117上の
タイバー115が嵌合する軸受部117aは、成形型の
型締め、型開きの際にタイバー115上を摺動するた
め、潤滑剤の補給が必要となる可動部である。そこで、
図6に示すように、軸受部117aの両端に、潤滑剤供
給体131を取り付ける。
【0014】各潤滑剤供給体131は、図7に分解斜視
図として示すように、円筒を縦に2つに割った形状の一
対の筒壁材133,134と、これらの筒壁材133,
134を筒状に組み立てた状態で外周を締め付けて筒壁
材133,134をタイバー115の外周に密着状態に
保つガータースプリング136と、各筒壁材133,1
34を可動盤117の軸受部117aに同心に取り付け
るねじ部材138とで構成されており、ねじ部材138
によって可動盤117に着脱可能に固定される。また、
各潤滑剤供給体131の内径は、その内周面133b,
134bが可動盤117のタイバー115の外周面と面
接触するように設定されている。各筒壁材133,13
4の筒壁部には、軸方向に貫通して設けられた取付孔1
33a,134aが装備されている。そして、可動盤1
17にも、取付孔133a,134aに連通する貫通穴
117b,117cが装備されている。これらの取付孔
133a,134a及び貫通穴117b,117cは、
スリーブ140を挿通し得る大きさに設定されている。
また、スリーブ140及びねじ部材138は、可動盤1
17の両端に配した一対の潤滑剤供給体131を一気に
挿通する長さが付与されている。尚、このスリーブ14
0は、ねじ部材138の締め付けで筒壁材133,13
4が変形することを防止するための補強部材である。
【0015】各潤滑剤供給体131は、可動盤117上
に位置合わせし、取付孔133a,134a及び貫通穴
117b,117cにスリーブ140を挿通した後、ス
リーブ140にねじ部材138が挿通する。そして、ね
じ部材138の端部に螺合するナット139(図6参
照)で締め付けることで、各潤滑剤供給体131が可動
盤117に固定され、更に、一対の筒壁材133,13
4の外周にガータースプリング136を装着して、筒壁
材133,134の内面をタイバー115に接触させ
る。また、この潤滑剤供給体131は、その外囲円筒面
にリング状や円筒状等の補強部材を外嵌させて全体を補
強することもできる。
【0016】本発明においては、図8に図7のBB´断
面図、図9に同CC´断面図として示すように、潤滑剤
供給体131の筒壁材133,134の少なくとも一方
(両図とも筒壁材133を示す)を、外周部分を外郭層
141で形成し、内周部分を潤滑油保持層142で形成
するとともに、両層を一体に接合した積層構造体とす
る。尚、潤滑油保持層142は、外郭層142の端面よ
りも若干突出するように厚さが設定される。また、外郭
層141の適所には給油孔144が設けられており、潤
滑油保持層142に潤滑油を適宜補給することができ
る。更に、外郭層141は厚肉に形成され、その長手方
向に取付孔133aが貫設される。
【0017】(ボールねじ用潤滑剤供給体)本発明の潤
滑剤供給体はまた、図10に示されるようなボールねじ
にも組み込むことができる。図示されるボールねじにお
いて、ボールナット202は、ねじ軸201を内包する
ように配置され、ボールナット202の内周に形成され
たねじ溝202aと、それに対向するねじ軸201の外
周に形成されたねじ溝201aとの間には、複数のボー
ル203が転動自在に配置されている。ボールナット2
02の端部には、キャップ状に成形された外郭層222
の内周側に潤滑油保持層220を積層してなる潤滑剤供
給体250が配置されており、この潤滑剤供給体250
は外郭層222に貫設された取付用貫通孔223にボル
ト206を挿通してボールナット202に固定されてい
る。また、外郭層222の適所には給油孔210が貫設
されており、潤滑油保持層220に潤滑油を適宜補給す
ることができる。更に、外郭層222の端部には、ラビ
リンスシール207が取り付けられ、ねじ軸201と外
郭層222との間隙から塵埃等の異物が侵入することを
防止している。
【0018】潤滑油保持層220は、図11に図10の
CC´断面図で示されるように、それぞれ略半円筒状の
上半部220aと下半部220bとに分割して構成され
ている。また、潤滑油保持層220の上半部220a及
び下半部220bは、内周面220cの曲率半径がねじ
軸201の半径よりも大きく設定されている。そのた
め、潤滑油保持層220の上半部220a及び下半部2
20bは、内周面220cの中央部のみでねじ軸201
の外周と当接し、その周方向両端部はねじ軸201の外
周との間で隙間260を形成する。この隙間260の存
在により、ボールナット202に対してねじ軸201が
回転して、潤滑剤供給体250とねじ軸201とが摺動
する際、何れの方向にねじ軸201が回転しても、上半
部220a及び下半部220bの両端部は、ねじ軸20
1の外周に付着した潤滑剤を掻き落とさず(即ちスクレ
ーパ作用は生じず)、潤滑剤は常に隙間260内に侵入
するようになっている。従って、ねじ軸201に付着し
た潤滑剤が保持され、それによりボール203とねじ溝
201aとの潤滑を確保することができる。
【0019】更に、潤滑剤供給体250は、ねじ輔20
1のねじ溝201aに嵌合する突出部を有していないた
め、ねじ溝201aに付着した潤滑剤を外部に掻き出す
ことがない。尚、ねじ軸201の回転により隙間260
に侵入した、ねじ軸201の外周に付着していた潤滑剤
は、上半部220a及び下半部220bがそれぞれ、そ
の中央部をねじ軸201の外周に当接させているため逃
げ場を失い、ねじ溝201aに流れ込んでくることとな
り、それにより潤滑効果をより高めることができる。
【0020】上記した各潤滑剤供給体10、131、2
50において、外郭層15、141、222は、金属ま
たは樹脂から形成される。
【0021】金属の種類は特に制限されるものではない
が、アルミニウムまたはアルミニウム合金が軽量で、成
形性にも優れ、安価であることから好ましい。
【0022】樹脂の種類も特に制限されるものではない
が、ポリフェニレンサルファイド、ポリアセタール、ポ
リアミド(ポリアミド6、ポリアミド66等)等の熱可
塑性樹脂を例示することができる。これらの樹脂はその
まま使用することもできるが、ガラス繊維等を配合した
複合材が耐熱性や強度面から好ましい。中でも、ガラス
繊維等で補強したポリアミド樹脂、特にポリアミド66
が耐熱性、耐油性、強度、コストの面で最も好適であ
る。また、これら樹脂には、強度や成形性、酸化防止等
の各種の耐性、成形性等を付与するために、樹脂成形に
通常使用される各種の添加剤を適宜添加してもよい。こ
れら樹脂または樹脂組成物の成形方法は制限されるもの
ではないが、コスト面では射出成形が最も好適である。
【0023】一方、潤滑油保持層16、142、220
は、自重に対して2.5倍以上、好ましくは3倍以上の
潤滑油を吸油し得る性能を有する合成樹脂からなる繊維
(以下、「合成繊維」という)、あるいは該合成樹脂の
粒子を焼結してなる多孔質体(以下、単に「多孔質体」
という)からなる。このような要求を満たす合成繊維と
しては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレン
テレフタレート等のポリエステル繊維、ナイロン6・ナ
イロン66・芳香族ナイロン(通称アラミド樹脂)等の
ナイロン繊維、ポリアクリロニトリル等のアクリル繊
維、ビスコースレーヨン・銅アンモニアレーヨン(キュ
プラ)、けん化アセテート人絹のレーヨン繊維、PTF
E等の弗素繊維等を挙げることができ、場合によっては
これらの繊維の混紡であってもよい。
【0024】これらの合成繊維を潤滑油保持層として使
用する場合、潤滑油を構造中に取り込むために合成繊維
の糸を十分な空気を含んだ状態で固められたニードルフ
ェルトが最も適している、また、個々の繊維は中実でも
よいし、より多くの潤滑油が保持できるような中空繊維
でもよい。
【0025】また、多孔質体は、その気孔率(多孔質体
の単位体積当りの気孔体積をパーセント表示したもの)
は30〜70%程度であるが、含有させる潤滑油の量を
できるだけ多くするためには、気孔率は多い方が好適で
ある。但し、気孔率が70%を越える場合は、一定以上
の機械的強度が得られず、好ましくない。
【0026】上記合成繊維または多孔質体に含有させる
潤滑油は特に限定されないが、化学構造が類似した組み
合わせの方が、樹脂に対する濡れ性を考慮すると好まし
い。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの極性
の低い樹脂に対しては、鉱油、ポリα−オレフィン油等
の極性の低い潤滑油が好適である。ナイロン、ポリエス
テル等の極性の高い樹脂に対しては、ジオクチルセバケ
ート、トリ2−エチルヘキシルトリメリテート等のエス
テル油、テトラフェニルエーテル等のポリフェニルエー
テル油等の極性の高い潤滑油が好適である。PTFE等
の弗素樹脂に対しては、パーフルオロポリエーテル油等
のフッ素油が好適である。
【0027】表1に、代表的な合成樹脂と、その吸油率
を示す。尚、この吸油率は、潤滑油を保持する各種材料
をJIS3号ゴム引張試験片の形状に打ち抜いたものを鉱
油(40℃、100cSt)に1時間浸漬した後、取出
して表面に付着した油を拭き取ってから重量を測定し、
この重量から浸漬前の重量を差し引き、更に浸漬前の重
量で割った重量比である。
【0028】
【表1】
【0029】表1に示すように、ポリプロピレンは、鉱
油との親油性が高く、吸油率が大きいことがわかる。ま
た、ポリエステルも2.5以上の吸油率を持つと考えら
れ、中空繊維のものであれば更に吸油率が高くなる。一
方、吸油材料として一般的なポリウレタンフェルト、羊
毛フェルトは、鉱油に対する吸油率が小さく、鉱油を潤
滑油とする場合には、本願の潤滑油供給体の潤滑油保持
層として使用するには、好ましくないことがわかる。
【0030】尚、鉱油に対する吸油率(何れも、40
℃、100cStの鉱油に対する値)の高い繊維の具体例
として、ポリプロピレンニードルフェルト(「エコロセ
イバーPCN-400」(株)中部・新東海フェルト製;吸油
率:11)、ポリエステルニードルフェルト(「エコロセ
イバーPCN-400」(株)中部・新東海フェルト製;吸油
率:12.4)、ポリエステル(テトロン)ニードルフェル
ト(「フジロン5000H」林フェルト(株)製;吸油率:
4.0)、耐熱ナイロンニードルフェルト(「フジロン600
0CN」林フェルト(株)製;吸油率:5.3)、アクリロニ
ードルフェルト(「CPニードル」林フェルト(株)製;
吸油率:5.5)等を例示することができる。
【0031】上記の合成繊維、多孔質体は、貯蔵してい
る潤滑油が徐々に滲み出し、長期にわたる潤滑を可能に
するとともに、新たな潤滑油を補給できるという利点を
有する。この補給は、各潤滑剤供給体に設けられた給油
孔18、144、210を通じて行うことができる。
【0032】潤滑剤供給体10、131、250は、外
郭層15、141、222と潤滑油保持層16、14
2、220とを、適当な接着剤を用いて接合することに
より得られる。使用する接着剤に制限はないが、潤滑油
保持層16、142、220への移行(吸収)を考慮し
て高粘度の接着剤や硬化速度の速い接着剤が好ましく、
特に常温ではシート状で融点以上の温度で融解して被接
着物同士を接着(融着)するホットメルト接着剤が最も
好ましい。好適なホットメルト接着剤として、ポリエチ
レン、エチレン・プロピレン、エチレン・ブテン−1、
エチレン・4−メチルペンテン−1等のポリ−α−オレ
フィン共重合体、EVA(エチレン・酢酸ビニル共重合
体)、ナイロン11、ナイロン12を主成分とする低融
点の共重合ナイロン及びダイマー酸系ポリアミド等のポ
リアミド系、テレフタル酸等の二塩基性酸と、エチレン
グリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロ
パンジオール、1,3−ブタンジオール、ネオペンチル
グリコール等のアルキレングリコール等の2価グリコー
ルとの重縮合により得られるポリエステル系等のベース
ポリマーに粘着性付与剤を配合したものを例示すること
ができる。尚、粘着性付与剤としては、ポリテルペン樹
脂、脂環族系石油樹脂、脂肪酸・芳香族系石油樹脂、水
素添加炭化水素樹脂、水素添加ロジン・エステル等を単
独もしくは併用して通常使用される。また、酸化防止剤
や充填材等が配合されていてもよい。
【0033】更に、接着剤として、不織布、フィルム
(例えば、ポリエステル、ポリプロピレン)、発泡体
(例えば、ポリエチレン、ポリウレタン、ブチルゴム)
等を基材とし、その両面にアクリル系、ゴム系、シリコ
ーン系等の粘着剤を付けた両面テープを用いることもで
きる。尚、潤滑剤保持層と外郭層とを接着するのに最も
適する両面テープは、同様の基材の一方の面に潤滑剤保
持層側用として酢酸ビニル樹脂(EVA)等の感熱(ホ
ットメルト)接着剤を粘着剤として有し、他方の面に外
郭層側用としてアクリル系等の通常の粘着剤を付けたも
のである。
【0034】また、潤滑剤供給体10、131、250
において、外郭層15、141、222は、組み合わさ
れる潤滑油保持層16、142、220よりも厚肉に形
成され、また取付用貫通孔12、133a(133
b)、223が貫設されている。従って、潤滑剤供給体
10、131、250が使用時に受ける応力に対して、
この高強度部材である外郭層15、141、222が作
用して潤滑油保持層16、142、220の変形を防止
し、潤滑油供給性能を長期にわたり維持する。
【0035】(直動装置)また本発明は、上記に挙げた
ような潤滑剤供給体を具備する直動装置を提供する。こ
こでは、図1〜図3に示した潤滑剤供給体を備えるリニ
アガイド装置を例示してその好ましい実施形態を説明す
る。
【0036】図12は、係るリニアガイド装置の全体構
造を示す斜視図であるが、略角形の案内レール30上
に、横断面形状がほぼコ字形のスライダ2が軸方向に相
対移動可能に跨架されている。案内レール30は、上面
30aと両側面30bとが交差する稜線部に、断面ほぼ
1/4円弧形状の軸方向の凹溝からなる第1の転動溝3
1Aが形成されるとともに、案内レール30の両側面3
0bの中間位置に断面ほぼ半円形の第2の転動溝31B
が形成されている。
【0037】一方、スライダ2には、図13に分解斜視
図として示すように、スライダ本体2Aの軸方向の両端
部に設けられたエンドキャップ2Bの外側に、図1〜図
3に示した潤滑剤供給体10がサイドシール40ととも
に取り付けられる。従って、本リニアガイド装置では、
潤滑剤供給体10の上記した作用により潤滑が長期にわ
たり維持できる。
【0038】更に、潤滑寿命の向上を図るために、図1
2及び図13に示すように、潤滑剤含有ポリマからなる
潤滑剤供給体22(以下、「潤滑剤含有ポリマ部材」と
いう)を併設することが好ましい。この潤滑剤含有ポリ
マ部材22は、その平面形状が上記の潤滑剤供給体10
と相似形をなし、そのコ字形状の内側の面が案内レール
30の断面形状に合わせて案内レール30の上面30a
及び外側面30bに非接触又は少なくとも一部分が摺接
可能な形状となっている。また、潤滑剤含有ポリマ部材
22には、スライダ本体2Aに固定する際に取付用ねじ
が貫通する貫通孔22a,22bと、グリースニップル
取付用の貫通孔22cとが形成されており、各貫通孔2
2a,22b及び22cには、管状のスリーブ25A,
25B,25Cが嵌め込まれるようになっていて、その
スリーブ25Cの内側をグリースニップルが貫通する。
尚、スリーブ25A,25Bの外径はサイドシール40
の貫通孔40a,40bよりも大きく設定されており、
これにより潤滑剤含有ポリマ部材22をサイドシール4
0と潤滑剤供給体10との間に挟み込んで取付用ねじ4
3a,43bで締め付けたときに、その押圧力が潤滑剤
含有ポリマ部材22に加わらず、この潤滑剤含有ポリマ
部材22の自己収縮作用が妨げられるのを防止する。
【0039】上記の潤滑剤含有ポリマ部材22として、
例えば本出願人による特開平9−25933号公報に記
載されているような、ポリエチレンやポリプロピレン、
ポリブチレン、ポリメチルペンテン等の基本的に同じ化
学構造を有するポリオレフィン系樹脂に、潤滑剤として
ポリα−オレフィン油のようなパラフィン系炭化水素
油、ナフテン系炭化水素油、鉱油、ジアルキルジフェニ
ルエーテル油のようなエーテル油、フタル酸エステルの
ようなエステル油等を単独もしくは混合油の形で混ぜて
調製した原料を、射出成形等により所定形状に成形した
ものを使用できる。
【0040】また、潤滑剤含有ポリマ部材22として、
同じく本出願人による先願(特願2001−3892
8)に記載されている、下記のポリアミド系エラストマ
ーと超高分子量ポリエチレンとを樹脂成分として含む潤
滑剤含有ポリマも、射出成形性に優れるという利点を有
していることから好適に使用できる。ポリアミド系エラ
ストマーは、下記一般式(I)で表される基本構造を有
しており、結晶性のハード成分であるポリアミド12構
造(式中の部分A)と、ソフト成分であるポリエーテル
構造(式中の部分C)とを骨格中に含んでいる。また、
ハード成分としてはポリアミド11構造とすることもで
きる。
【0041】
【化1】
【0042】このようなポリアミド系エラストマーの硬
度は、ポリエーテル構造の長さ(式中のnの値の大き
さ)、及びハード成分とソフト成分との比率(式中の
a,bの値の比)で決まり、ソフト成分を多く含むほど
硬度は低くなる。尚、ポリアミド12構造をハード成分
とするポリアミド系エラストマーのうち商品化されてい
るものとしては、硬度(ショアー硬度D)が40〜65
のものがある。硬度が低いものほどより多量に潤滑剤を
保持できるが、潤滑剤を含有することにより軟化するた
め、この中でも、本発明においては、硬度が45〜62
のものが好ましい。
【0043】また、ポリアミド系エラストマーの部分B
は、ジカルボン酸成分(部分D)及びポリエーテル構造
(部分C)を内包するジアミン成分(部分E)とが反応
して形成された部分であり、ジカルボン酸成分の出発原
料としては、炭素数の合計が4〜36のジカルボン酸が
挙げられる。具体的には、テレフタル酸、イソフタル
酸、ナフタレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸、
1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、デカリンジカル
ボン酸等の脂環族ジカルボン酸、コハク酸、グルタル
酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、スベリン
酸、ドデカン二酸、ウンデカン二酸等の脂肪族ジカルボ
ン酸等を使用することができる。また、オランダ国・ウ
ニレーベル(Unilever)社製の炭素数36の二量化脂肪
酸の混合物(商品名:EMPOLジマー・アンド・トリマー
・アシド(Dimer and Trimer Acids))や、下記化学式
(II)で表され、米国・ウエストヴァーコ(Westvaco)
社から「ジアシド(Diacid)1550」の商品名で市販
されているジカルボン酸等も使用できる。
【0044】
【化2】
【0045】また、同じく出発原料であるジアミンとし
ては、下記一般式(III)で表されるジアミンが代表例
として挙げられ、構造中に3〜30個のエーテル結合
(酸素)を有していることが好ましい。即ち、式中のk
の値は2〜4、jの値は3〜30であることが好まし
い。
【0046】
【化3】
【0047】その他にも、ジアミン成分の出発原料とし
て、下記化学式(IV)で表されるビス−(3−アミノプ
ロピル)−ポリテトラヒドロフランも用いることができ
る。尚、式中、pの値は2〜30が好ましい。
【0048】
【化4】
【0049】本発明で使用できるポリアミド系エラスト
マーとして、その他にも例えば下記化学式(V)で表さ
れるものでもよい。
【0050】
【化5】
【0051】上記化学式(V)で表されるポリアミド系
エラストマーも、結晶性のハード成分であるポリアミド
12構造と、ソフト成分であるポリエーテル構造(式
(V)では部分F)とを骨格中に有している。部分F
は、ポリアミド系エラストマーの出発原料であるポリエ
−テルジオールに由来する部分である。また、式中の部
分Gは同じくドデカン二酸に由来する部分であり、ソフ
ト成分とハード成分とを連結する役割を果たしている。
【0052】尚、部分F及び部分Gは、その他の構造も
可能である。例えば、部分Fのポリエーテルジオールに
由来する部分の炭素数は4に限定されず、他の整数も可
能である。また、部分Gもドデカン二酸の代わりに、前
述の炭素数4〜36のジカルボン酸等でもよい。
【0053】上記ポリアミド系エラストマーと併用され
る超高分子量ポリエチレンは、1×106〜5×106
度の平均分子量を有するものが好ましい。この超高分子
量ポリエチレンは、潤滑剤含有ポリマ部材とするときの
溶融成形性を向上させるための成分であり、1×106
未満の分子量では溶融粘度が低くなりすぎ、5×106
を超えると溶融粘度が高くなりすぎ、溶融成形性の向上
には適さなくなる。
【0054】また、上記ポリアミド系エラストマー75
〜95重量%、超高分子量ポリエチレン25〜5重量%
の割合で混合される。超高分子量ポリエチレンが5重量
%未満では溶融成形に不適となり、25重量%を超える
と耐熱性が不十分となる。
【0055】一方、潤滑剤としては、ポリアミド系エラ
ストマーと相溶性が高い第1の潤滑油と、相溶性が低い
第2の潤滑油とを用いる。ここで言う「相溶性が高い」
とは、以下に定義する相溶化率(S:単位%)で95%
以上100%以下の潤滑油であり、「相溶性が低い」と
は同じく相溶化率Sが50%以上95%未満の「低相溶
性A」、相溶化率Sが25%以上50%未満の「低相溶
性B」及び相溶化率Sが0%以上25%未満の「低相溶
性C」に分類される潤滑油である。 <相溶化率>ポリアミド系エラストマーと潤滑油とを
1:1の重量比でポリアミド系エラストマーの融点以上
において混合した後、室温まで冷却して固化させる。そ
して、ポリアミド系エラストマー中に含有されずに外部
に残った潤滑油の重量を求める。そして、その値を当初
使用した潤滑油の重量で除して、当初使用した潤滑油の
いちポリアミド系エラストマー中に含有された潤滑油の
比率(%)を求めて相溶化率Sとする。
【0056】上記第1の潤滑油としては、下記化学式
(VI)で示されるテトラフェニルエーテル、ペンタフェ
ニルエーテル等のポリフェニルエーテル油、ジ−2−エ
チルヘキシルフタレート、ジイソノニルフタレート、ジ
イソデシルフタレート、ジトリデシルフレタレート等の
フタル酸エステル等を挙げることができる。これらは、
単独または2種以上混合して用いることができる。ま
た、第1の潤滑剤として、これらを基油とするグリース
も含まれる。
【0057】
【化6】
【0058】一方、第2の潤滑油である低相溶性Aに分
類される潤滑油としては、モノアルキルテトラフェニル
エーテル、ジ−2−エチルヘキシルセバケート、ジイソ
デシルアジペート、ジ−2−エチルヘキシルアゼレート
等を挙げることができる。
【0059】また、低相溶性Bに分類される潤滑油とし
ては、ジアルキルテトラフェニルエーテル、トリ−2−
エチルヘキシルトリメリテート等を挙げることができ
る。
【0060】また、低相溶性Cに分類される潤滑油とし
ては、鉱油、ポリα−オレフィン油、エイコシルナフタ
レン、オクタデシルジフェニルエーテル等を挙げること
ができる。
【0061】上記低相溶性A〜Cの潤滑油は単独でもよ
いし、2種以上を混合して使用してもよい。また、第2
の潤滑剤として、これらの潤滑油を基油とするグリース
も含まれる。この第2の潤滑剤は、第1の潤滑剤との合
計において、25重量%以下とする。
【0062】潤滑剤含有ポリマにおける潤滑剤(第1の
潤滑剤と第2の潤滑剤の合計)の含有量は、潤滑性と機
械的強度とを考慮すると、30〜80重量%、特に40
〜70重量%とすることが好適である。
【0063】また、潤滑剤含有ポリマには、何れも公知
の酸化防止剤、紫外線吸収剤等の劣化を防止する添加
剤、補強材、固体潤滑剤等を添加してもよい。
【0064】尚、潤滑剤含有ポリマ部材22を得るに
は、例えば、容器中にてペレット状あるいは粉末状のポ
リアミド系エラストマーと超高分子量ポリエチレンとの
混合物に、第1の潤滑剤及び第2の潤滑剤を加え、ポリ
アミド系エラストマーの融点以上の温度で混合して均一
に相溶させ、次いで、この溶解状態にある混合物を、目
的とする形状の金型等に流し込んで冷却固化させる。あ
るいは、混合物を射出成形してもよい。
【0065】上記に挙げた潤滑剤含有ポリマ部材22
は、内包された潤滑剤がその表面から徐々に滲み出すと
いう特徴を有する。そのため、潤滑剤供給体10と潤滑
剤含有ポリマ部材22とを併設することにより、潤滑剤
供給体10の潤滑油保持層16の吸油された潤滑油が全
て放出された場合でも、この潤滑剤含有ポリマ部材22
からの潤滑剤により潤滑が継続されるため、リニアガイ
ド装置の信頼性が更に向上する。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の潤滑剤供
給体は、潤滑油保持層が自重に対して2.5倍以上の多
量の潤滑油を貯蔵できるため、コンパクトで高い潤滑剤
供給能力を有するとともに、外郭層を高強度の金属製ま
たは樹脂製とし、厚肉で取付用貫通孔を設けたことによ
り、潤滑油保持層の変形を防止して潤滑油供給性能を長
期にわたり維持する。しかも、潤滑油の補給が可能であ
ることから、長期にわたり安定した潤滑を行うことがで
きる。
【0067】また、この潤滑剤供給体を備える直動装置
は、潤滑剤供給体の上記作用により長期にわたる安定し
た運転が可能であり、更に潤滑剤含有ポリマ部材を併設
した場合には潤滑剤供給体の潤滑油が枯渇した場合でも
潤滑が継続され、信頼性がより高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る潤滑剤供給体をリニアガイド装置
に適用した例を示す平面図である。
【図2】図1のAA´断面図である。
【図3】潤滑剤供給体をリニアガイド装置に組み付けた
状態を示す分解斜視図である。
【図4】リニアガイド装置用潤滑剤供給体の他の実施形
態を示す平面図(A)、AA矢視断面図(B)及び下面
図(C)である。
【図5】射出成形機の型締め機構を示す平面図である。
【図6】本発明に係る潤滑剤供給体を図5に示す型締め
機構に適用した例を示す斜視図である。
【図7】図6に示す潤滑剤供給体の分解斜視図である。
【図8】図7のBB´断面図である。
【図9】図7のCC´断面図である。
【図10】本発明に係る潤滑剤供給体をボールねじに適
用した例を示す断面図である。
【図11】図10のCC´断面図である。
【図12】本発明に係る直動装置の一実施形態(リニア
ガイド装置)を示す斜視図である。
【図13】図12に示したリニアガイド装置のスライダ
の端部の構成を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
2 スライダ 10 潤滑剤供給体 15 外郭層 16 潤滑油保持層 17 凸部 18 給油孔 22 潤滑剤含有ポリマ部材 30 案内レール 112 型締め機構 117 可動盤 131 潤滑剤供給体 133 筒壁材 136 ガータースプリング 138 ねじ部材 140 スリーブ 141 外郭層 142 潤滑油保持層 144 給油孔 201 ねじ軸 202 ボールナット 203 ボール 210 給油孔 220 潤滑油保持層 222 外郭層 223 取付用貫通孔 250 潤滑剤供給体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J062 AB22 AC07 BA27 CD45 CD54 CD75 3J104 AA01 AA65 AA74 CA13 CA24 CA34 CA35 DA05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潤滑部位に近接して配置され、外郭層と
    潤滑油を貯蔵した潤滑油保持層とを接合した積層構造物
    からなる潤滑剤供給体であって、前記外郭層が金属また
    は樹脂からなり、前記潤滑油保持層が自重に対して2.
    5倍以上の潤滑油を吸油する能力を有し、かつ再補給可
    能な合成樹脂繊維または合成樹脂粒子の焼結多孔質体に
    潤滑油を吸油させたものであることを特徴とする潤滑剤
    供給体。
  2. 【請求項2】 前記外郭層は前記潤滑油保持層よりも厚
    く形成され取付用貫通孔を備え、かつ前記潤滑部位に非
    接触であり、前記潤滑油保持層の少なくとも一部が前記
    潤滑部位に接触することを特徴とする請求項1記載の潤
    滑剤供給体。
  3. 【請求項3】 軸に外嵌するとともに、当該軸に沿って
    直進移動する直動体と、前記直動体の内面側に形成され
    た転動溝に保持され、当該転動溝と前記軸との間で転動
    する複数の転動体と、前記直動体に形成され、前記転動
    溝の一端側から他端側に前記転動体を循環させる循環路
    とを有する直動装置において、前記直動体の少なくとも
    一方の端部に、請求項1または2記載の潤滑剤供給体が
    配設されていることを特徴とする直動装置。
  4. 【請求項4】 前記直動体は、前記潤滑剤供給体に加え
    て、潤滑剤含有ポリマからなる潤滑剤供給体を具備して
    いることを特徴とする請求項3記載の直動装置。
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