JP2003049640A - エンジンの排気系構造 - Google Patents
エンジンの排気系構造Info
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Abstract
なり、触媒9の直上流の排気通路に曲がり部7がある
と、触媒9の上流端面における排気ガスの流速分布が偏
ったものになることを防止する。 【解決手段】排気ガスが螺旋流となって流れる直線部6
と、該直線部6に続いて該直線部6と直交する軸回りに
曲がった曲がり部7と、該曲がり部7から触媒9の上流
端面に至る拡径部8とを備えたエンジンの排気系構造に
おいて、曲がり部8に排気ガスの流れを分ける分流部1
1を設け、排気ガスの流速分布が偏りを少なくする。
Description
造に関する。
浄化するための触媒コンバータが結合されている。この
触媒コンバータの触媒を有効に利用するためには、排気
ガスがコンバータ上流端の全面にわたって均等に流入す
ることが望まれる。この点に関し、特開平8−2123
1号公報には、排気マニホールドの集合部に触媒コンバ
ータを直結したとき、集合部に近接した気筒から排出さ
れる排気ガスが触媒コンバータの一部の領域に高温のま
ま直線状に流入する問題について記載されている。その
解決手段は、排気マニホールドの集合部に上記高温の排
気ガスの流れを偏向させる堰を設ける、というものであ
る。すなわち、高温の排気ガスを偏向させることによ
り、排気流を拡散させて排気ガスを触媒コンバータ全体
にできるだけ均等に流入させる、というものである。
早期活性を図るには上述の如く触媒コンバータを排気マ
ニホールドの集合部に直結し、触媒コンバータに高温の
排気ガスが流入するようにすればよい。
タ1よりも上流側にターボ過給機2を設ける場合、自動
車エンジンルーム内の各種機器のレイアウトの関係で、
ターボ過給機2から直線状に延びる排気管を途中で曲げ
てその下流側に触媒コンバータ1を結合しなければなら
ないことがある。図1において、3はエンジン、4はタ
ーボ過給機2に集合部が連結された排気マニホールドで
ある。5は排気通路であり、ターボ過給機2から直線状
に延びる直線部6、該直線部6の下流端に続く曲がり部
7、並びに曲がり部7から通路径が拡大して触媒9の上
流端面に至る拡径部8とを備えている。
ーボ過給機2のタービン2aの回転の影響により、直線
部6においては排気ガスが通路内面に沿って旋回しなが
ら進む螺旋流となるが、触媒9に流入する排気ガスの流
速は触媒各部で大きく異なるものになる。これは、直線
部6で螺旋流となっている排気ガスが曲がり部7に至っ
たとき、排気ガス全体の進行方向は変わるものの、旋回
方向は変わらず、螺旋流であった排気ガス流が曲がり部
7を通過するときに直線流に変わり、曲がり部7の内周
側の壁面に沿って巻き込まれるように流れるためであ
る。
に、直線部6を通路内面に沿って旋回しながら進んでい
た排気ガスは、曲がり部7に至ると、旋回を継続させる
ための管壁が言わばなくなった状態になっているから、
旋回の勢いで直線流に変わり曲がり部を一気に抜けるも
のである。
化は、直線部6の中心軸と触媒9の中心軸とが直角又は
鋭角に交わり、且つ曲がり部7の内周側の曲率半径が小
さい場合に顕著になる。すなわち、曲がり部7が80度
〜120度程度の円弧状に形成され、曲がり部7の最内
周側の曲率半径が管内径の1/10〜1/3程度である場合で
ある。
ガスの代表的な流線を示す。直線部6を螺旋流で進んで
きた排気ガスは曲がり部7で直線流に近い状態に変わ
り、曲がり部7の内周側の壁面に沿うように流れて触媒
9へ向かっている。図3にそのときの触媒9の上流端面
の排気ガス流速の分布を示すように(同図の閉曲線は排
気ガスの等流速線であり、多重になった等流速線は内側
になるほど流速が高い。)、曲がり部7の内周側に対応
する部位に流速の高い排気ガスが強く集中している。つ
まり、流速の偏りが強くなっている。従って、触媒9は
その触媒全体が排気ガスの浄化に有効に利用されず、ま
た、局部的に劣化し易くなる。
なって流れる直線部に続けて曲がり部を設けた場合に、
触媒に流入する排気ガスの流速が触媒各部で大きく異な
るものになる、という問題を解決するものである。
気通路に排気ガスを浄化する触媒が設けられているエン
ジンの排気系構造であって、上記排気通路は、エンジン
の排気ガスが通路内面に沿って旋回しながら進む螺旋流
となって流れる直線部と、上記直線部の下流端に続いて
該直線部と直交する軸回りに曲がった曲がり部と、上記
曲がり部から通路径が拡大して上記触媒の上流端面に至
る拡径部とを備え、上記曲がり部に上記排気ガスの流れ
を分ける分流部が設けられていることを特徴とする。
る排気ガスは曲がり部に入ると流れが分流部によって分
断されるから、流速の高い排気ガスが触媒の上流端面の
1箇所に強く集中することが避けられる。しかも、螺旋
流が分流部に至った場合、この分流部がいわゆる邪魔板
となって螺旋流の旋回力が弱められる(旋回運動エネル
ギーが圧力エネルギーに変換される)から、螺旋流が当
該旋回力によって直線流に変わっても、曲がり部の内周
面に沿って強く巻き込まれることがなくなる。よって、
排気ガスが触媒の上流端面において分散され易くなり、
流速の高い排気ガスが局部的に強く集中することが避け
られる。このため、触媒全体を排気ガスの浄化に有効に
利用する上で有利になり、また、触媒が局部的に早期に
劣化することを避ける上で有利になる。
度程度の円弧状に形成され、該曲がり部の管内の最内周
側の曲率半径が管内径の1/10〜1/3程度である場合に特
に有効である。
に上記直線部と直交する軸回りに曲がった曲板によって
形成することができる。このようにすれば、曲がり部の
外周側を通過する排気ガスは内周側を通過する排気ガス
よりも流速が遅くなり、この流速が異なる排気ガス同士
が分流部(曲板)を通過して合流するときに、排気ガス
の流れに乱れを生じ、排気ガスが触媒の上流端面全体に
分散され易くなる。
る上記軸に垂直になった平板によって形成することがで
きる。このようにすれば、平板によって曲がり部の内周
側と外周側とに分断された2つの排気ガス流の流速は略
等しくなり、流速の高い排気ガスが触媒上流端面の1箇
所に強く集中することが避けられる。
板に沿った流れとなるように整流されるから、触媒の上
流端面の中心に指向し易くなる。また、分断された他方
の排気ガス流は曲がり部の管壁に沿って流れるため、旋
回力が少し残り、分流部を通り抜けたときに上記一方の
排気ガス流と合流して触媒上流端面の中心を指向するよ
うになる。
周側の壁面より内周側に突設し、且つ該分流部と内周側
の壁面との間に隙間を形成するようにしてもよい。これ
により、排気ガスの分流効果は低くなるが、分流部が排
気ガスの流れに抵抗する度合が低くなり、エンジンに対
する背圧が高くなることを避ける上で有利になる。
下流端に至るまで延ばすことが好ましい。これにより、
分流効果を高めることができ、特に、曲がり部の上流端
において螺旋流を分断することができるから、その旋回
力を弱め、曲がり部を通過する直線流の流速を落とす上
で有利になる。
の中心軸とは、略一致させるようにしても、互いにずれ
たオフセット状態にしてもよい。
気ガスを浄化する触媒が設けられているエンジンの排気
系構造であって、上記排気通路は、エンジンの排気ガス
が通路内面に沿って旋回しながら進む螺旋流となって流
れる直線部と、上記直線部の下流端に続いて該直線部と
直交する軸回りに曲がった曲がり部と、上記曲がり部か
ら通路径が拡大して上記触媒の上流端面に至る拡径部と
を備え、上記曲がり部は、滑らかに曲がっており、上記
曲がり部の下流端の中心軸に対して上記触媒の中心軸が
上記直線部の長手方向の上流側にずれていることを特徴
とする。
のにすると、上述の如く螺旋流から直線流に変化した排
気ガスは、曲がり部の内周側の壁面に沿って流れる。こ
の曲がり部の内周側は、上記直線部の長手方向で言えば
その上流側に対応する。そこで、本発明は、上記曲がり
部の下流端の中心軸に対して上記触媒の中心軸を上記直
線部の長手方向上流側にずらすことにより、排気ガスを
触媒の上流端面の中央(上記直線部の長手方向で考えた
ときの中央)に指向させ易くしたものである。これによ
り、触媒全体を排気ガスの浄化に有効に利用するととも
に、触媒の局部的な劣化を避ける上で有利になる。
気ガスを浄化する触媒が設けられているエンジンの排気
系構造であって、上記排気通路は、エンジンの排気ガス
が通路内面に沿って旋回しながら進む螺旋流となって流
れる直線部と、上記直線部の下流端に続いて該直線部と
直交する軸回りに曲がった曲がり部と、上記曲がり部か
ら通路径が拡大して上記触媒の上流端面に至る拡径部と
を備え、上記直線部の中心軸と上記触媒の中心軸とは直
角又は鋭角に交わり、上記曲がり部は、上記直線部と直
交する軸を回る最内周側が上記直線部から上記拡径部に
至るまで順次鈍角で折れ曲がっていることを特徴とす
る。
がり部に至っても、その最内周側の各直線部が鈍角で連
なっているから、一気に直線流に変化することがなくな
る。つまり、螺旋流が曲がり部を抜けるときも保存され
易くなり、排気ガスを触媒の上流端面全体に均等に流入
させることに、すなわち、触媒全体を排気ガスの浄化に
有効に利用するとともに、触媒の局部的な劣化を避ける
上で有利になる。
気ガスを浄化する触媒が設けられているエンジンの排気
系構造であって、上記排気通路は、エンジンの排気ガス
が通路内面に沿って旋回しながら進む螺旋流となって流
れる直線部と、上記直線部の下流端に続いて該直線部と
直交する軸回りに曲がった曲がり部と、上記曲がり部か
ら通路径が拡大して上記触媒の上流端面に至る拡径部と
を備え、上記曲がり部は、上記直線部と直交する軸を回
る最内周側が上記直線部から上記拡径部に至るまで順次
鈍角で折れ曲がり、上記曲がり部の下流端の中心軸に対
して上記触媒の中心軸が上記直線部の長手方向の上流側
にずれており、上記直線部と直交する上記軸の方向を幅
方向とする板状に形成され、上記曲がり部の中間部位か
ら下流端まで延びていて、上記排気ガスの流れを上記曲
がり部の内周側と外周側とに分ける分流部と、上記直線
部と直交する上記軸の方向を幅方向とする板状に形成さ
れ、上記分流部に続いて上記曲がり部の下流端から上記
触媒の中心に向かって延びた整流部とを備えていること
を特徴とする。
折れ曲がっている場合、螺旋流が曲がり部を抜けるとき
も保存され易くなるが、曲がり部の下流端の中心軸に対
して触媒の中心軸が直線部の長手方向の上流側にずれて
いる場合、螺旋流が保存される結果、排気ガスが触媒の
上流端面の中心から直線部の長手方向の下流側にずれた
位置を指向し易くなる。
ら下流端の間で排気ガスの流れを分流部によって分け、
さらに、この分流部に続く整流部によって上記排気ガス
の流れを上記触媒の中心に向かうように変更するように
したものである。従って、触媒全体を排気ガスの浄化に
有効に利用するとともに、触媒の局部的な劣化を避ける
上で有利になる。
ンの排気ガスが螺旋流となって流れる直線部と、該直線
部に続いて該直線部と直交する軸回りに曲がった曲がり
部と、該曲がり部から触媒の上流端面に至る拡径部とを
備えたエンジンの排気系構造において、曲がり部に上記
排気ガスの流れを分ける分流部が設けられているから、
流速の高い排気ガスが触媒上流端面の1箇所に強く集中
することが避けられ、触媒全体を排気ガスの浄化に有効
に利用するとともに、触媒の局部的な早期劣化を避ける
上で有利になる。
に上記直線部と直交する軸回りに曲がった曲板によって
形成すれば、排気ガスを触媒の上流端面全体に分散させ
る上で有利になる。
る上記軸に垂直になった平板によって形成すれば、排気
ガス流を触媒の上流端面の中心に指向させる上で有利に
なる。
スが螺旋流となって流れる直線部と、該直線部に続いて
該直線部と直交する軸回りに曲がった曲がり部と、該曲
がり部から触媒の上流端面に至る拡径部とを備えたエン
ジンの排気系構造において、上記曲がり部を滑らかに曲
がったものにし、この曲がり部の下流端の中心軸に対し
て触媒の中心軸を上記直線部の長手方向の上流側にずら
したから、排気ガス流を触媒の上流端面の中央に指向さ
せ易くなり、触媒全体を排気ガスの浄化に有効に利用す
るとともに、触媒の局部的な劣化を避ける上で有利にな
る。
スが螺旋流となって流れる直線部と、該直線部に続いて
該直線部と直交する軸回りに曲がった曲がり部と、該曲
がり部から触媒の上流端面に至る拡径部とを備え、直線
部の中心軸と触媒の中心軸とが直角又は鋭角に交わった
エンジンの排気系構造において、曲がり部の最内周側を
上記直線部から拡径部に至るまで順次鈍角で折れ曲がっ
たものにしたから、螺旋流が曲がり部を抜けるときに保
存され易くなり、排気ガスを触媒の上流端面全体に均等
に流入させる上で有利になる。
スが螺旋流となって流れる直線部と、該直線部に続いて
該直線部と直交する軸回りに曲がった曲がり部と、該曲
がり部から触媒の上流端面に至る拡径部とを備え、直線
部の中心軸と触媒の中心軸とが直角又は鋭角に交わって
いるとともに、曲がり部の下流端の中心軸に対して触媒
の中心軸が上記直線部の長手方向の上流側にずれたエン
ジンの排気系構造において、曲がり部の最内周側を上記
直線部から拡径部に至るまで順次鈍角で折れ曲がったも
のにし、曲がり部の中間部位から下流端まで延びる分流
部と、該分流部に続いて上記曲がり部の下流端から上記
触媒の中心に向かって延びた整流部とを設けたから、排
気ガスの流れを分流部によって分け、さらに、整流部に
よって排気ガスの流れを触媒の中心に向かうように変更
することができ、触媒全体を排気ガスの浄化に有効に利
用するとともに、触媒の局部的な劣化を避ける上で有利
になる。
に基づいて説明する。
の排気系の基本構成は図1に示す通りであり、図4及び
図5に要部を示している。図4に示す直線部6は円筒状
のものであって、図1に示すターボ過給機2のタービン
室より自動車の車幅方向に直線状に延びている。直線部
6の下流端に続く曲がり部7も直線部6と同径の円筒状
のものであって、直線部6に直交する軸回りに滑らかに
曲がっている。曲がり部7の下流端に接続された触媒コ
ンバータ1は、図1に示すように触媒容器に排気ガスを
浄化するための触媒9を収容してなるものである。
径に形成された円筒状の触媒収容部を有し、この触媒収
容部の上流側は上記曲がり部7から通路径が拡大して触
媒9の上流端面に至る拡径部8に形成されている。触媒
収容部の下流側は径が漸次小さくなったコーン状(縮径
部)に形成されている。曲がり部7の下流端の中心軸と
触媒コンバータ1の触媒収容部の中心軸、すなわち、触
媒9の中心軸C1とは一致している。また、触媒9の中
心軸C1と直線部6の中心軸C2とは鋭角に交わってい
る。このため、本例の曲がり部7は110度程度の円弧
状に形成されている。曲がり部7の最内周側の曲率半径
は管内径の1/7程度である。
記直線部6に直交する軸回りに曲がり部7と同心状に曲
がった分流板11が設けられている。すなわち、この分
流板11は、上記直線部6と直交する上記軸の方向を幅
方向としていて、曲がり部7の通路中心を該曲がり部7
の上流端から下流端に至るまで延びている。換言すれ
ば、分流板11は、曲がり部7の通路中心を上記直線部
6と直交する上記軸の方向に横切っている。
により直線部6を螺旋状に進んでくる排気ガス流は、曲
がり部7に入ると、図4及び図5に矢符付き流線で示す
ように、分流板11によって内周側と外周側とに分かれ
る。その際、分流板11が邪魔板となって螺旋流の旋回
力が弱められるから、曲がり部7の内周側を通過する排
気ガスは曲がり部7の内周面に沿って巻き込まれること
が少なくなる。つまり、排気ガス流が図5に示すように
触媒9の上流端面の全体に分散され易くなる。また、曲
がり部7の外周側を通過する排気ガス流も旋回力による
巻き込みはないから、同様に分散され易くなる。
ガスは内周側を通過する排気ガスよりも流速が遅くな
る。そうして、この流速が異なる排気ガス同士が曲がり
部7を通過して合流するときに、排気ガスの流れに乱れ
を生じ、排気ガスが触媒9の上流端面全体に分散され易
くなる。
ス流速の分布を示すように、流速の高い排気ガスが触媒
上流端面の1箇所に強く集中することが避けられる。
の排気系の基本構成は図1に示す通りであり、図6及び
図7に要部を示している。本実施形態は、分流板11の
構成が実施形態1とは異なり、他は同じである。
6と直交する上記軸に垂直になった平板によって形成さ
れている。すなわち、分流板11は、曲がり部7の内周
側を中心に曲がり部7の上流端から下流端にわたって開
いた扇形であり、曲がり部7の通路中心を横切ってい
る。
により直線部6を螺旋状に進んでくる排気ガス流は、曲
がり部7に入ると、図6及び図7に矢符付き流線で示す
ように、分流板11によって上記直線部6と直交する上
記軸方向の両側に分かれ、この2つの排気ガス流の流速
は略等しくなる。分断された一方の排気ガス流は分流板
11に沿った流れとなるから、触媒9の上流端面の中心
に指向し易くなる。また、分断された他方の排気ガス流
は曲がり部7の壁面に沿って流れるため、旋回力が少し
残り、曲がり部7を通り抜けたときに上記一方の排気ガ
ス流と合流して触媒9の上流端面の中心を指向するよう
になる。
の旋回力が弱められるから、分流板11の両側を通過す
る排気ガスは曲がり部7の内周面に沿って巻き込まれる
ことが少なくなる。
の排気系の基本構成は図1に示す通りであり、図8に要
部を示している。本実施形態は、直線部6及び滑らかな
曲がり部7については実施形態1と同じであるが、曲が
り部7の下流端の中心軸C3に対して触媒9の中心軸C
1が直線部6の長手方向の上流側にずれている点、並び
に分流板が設けられていない点で相違する。
られていないため、直線部6を螺旋状に進んでくる排気
ガス流は曲がり部7に入ると、旋回力によって直線流に
変わり、曲がり部7の内周側の壁面に沿うようにして触
媒9へ向かう。しかし、触媒9の中心軸C1が曲がり部
7の下流端の中心軸C3に対して直線部6の長手方向の
上流側にずれているから、排気ガスは触媒9の上流端面
の中央(上記直線部の長手方向で考えたときの中央)を
指向するようになる。しかも、上記中心軸のずれによ
り、曲がり部7の内周側の壁面に続く拡径部8の壁面の
逃げ角(該内周側の壁面に対する逃げ角)が大きくなっ
ているから、曲がり部7の内周側の壁面に沿って流れる
排気ガスが拡径部8に至ったときに壁面から離れ易くな
る。このため、排気ガスは触媒9の上流端面の中央へ向
かい易くなる。
の排気系の基本構成は図1に示す通りであり、図9及び
図10に要部を示している。
の中心軸C2とは鋭角に交わり、触媒9の中心軸C1と
曲がり部7の下流端の中心軸C3とは一致している。直
線部6から拡径部8に至る間の曲がり部7は、直線部6
に対して鈍角で折れ曲がった直線状の第1折れ部7a
と、該第1折れ部7aに対して鈍角で折れ曲がった直線
状の第2折れ部7bとによって構成されている。各々の
折れ角は130度である。但し、折れ角は120度〜1
50度とすることができ、また、折れ部の数は3又は4
にすることができる。
曲がり部7に至っても、この曲がり部7は直線状の折れ
部7a,7bが鈍角で連なってなるものであるから、各
折れ部7a,7bの直線状に延びる壁面が排気ガスの旋
回を維持させながら、その進行方向を少しずつ(本実施
形態では50度ずつ)変更させる働きをする。このた
め、螺旋流が曲がり部7を抜けるときも保存され易くな
り、排気ガスが触媒9の上流端面全体に分散して流入す
るようになる。
の排気系の基本構成は図1に示す通りであり、図11に
要部を示し、図12に触媒9の上流端面における排気ガ
スの流速分布を示している。
れ曲がった曲がり部7については実施形態4と同じであ
るが、触媒9の中心軸C1が曲がり部7の下流端の中心
軸C3に対して直線部6の長手方向の上流側にずれてい
る点、並びに曲がり部7の下流端近くから拡径部8にわ
たって分流・整流板12を設けている点で相違する。
と直交する上記軸の方向を幅方向とする板状に形成され
ていて、曲がり部7の第2折れ部7bの途中から下流端
まで延び排気ガスの流れを分ける分流部12aと、この
分流部12aに続いて拡径部8を曲がり部7の下流端か
ら触媒9の中心に向かって延びた整流部12aとを備え
てなる。分流部12aは曲がり部7の通路中心を横切っ
ている。
れ曲がり且つ触媒9の中心軸C1が曲がり部7の下流端
の中心軸C3に対してずれている場合、上記分流・整流
板12がないときは、図13に示すような排気ガス流と
なる。すなわち、螺旋流が曲がり部8を抜けても保存さ
れる結果、排気ガスが触媒9の上流端面の中心から直線
部6の長手方向の下流側にずれた位置を指向する。ま
た、螺旋流から直線流に変化した排気ガス流は曲がり部
7の第1折れ部7aの内周側壁面を伝って外周側へ向か
う。図14はそのときの触媒9の上流端面における排気
ガスの流速分布を示すものであり、曲がり部7の外周側
に対応する部位に流速の高い排気ガスが集中している。
部6から曲がり部7に流入した排気ガスの流れは、分流
・整流板12の分流部12aによって曲がり部7の内周
側と外周側とに分かれる。そして、内周側の排気ガス流
は分流部12aに続く整流部12bによって触媒9の中
心側(直線部6の長手方向の上流側)に向かうように変
向される。曲がり部7の内周側は螺旋流から直線流に変
化した流速の高い排気ガス流になっているが、この排気
ガス流が触媒9の中心側へ向かうことにより、図12に
示すように触媒9の上流端面においては、その中心部に
流速の高い排気ガスが集まり易くなり、また、流速の高
い排気ガス流の分散度も高くなる。
り部7の第1折れ部7aを流れる排気ガス流の入射角が
40〜50度になるように設けられ、整流部12bは、
矢符Bのように第2折れ部7bを流れる排気ガス流の入
射角が40〜50度になるように設けられている。
し、実施形態2の変形例である。すなわち、分流板11
は実施形態2と同じく板面が直線部6と直交する軸に垂
直になった平板によって形成されているが、この分流板
11は曲がり部7の外周側の壁面より内周側に向かって
突設され、その突出端縁と内周側壁面との間に隙間13
が形成されている。
流効果は低くなるが、分流板11が排気ガスの流れに抵
抗する度合が低くなり、エンジンに対する背圧が大きく
なることを避ける上で有利になる。
も、その分流板又は分流・整流板は、その両側縁のうち
の一方を排気通路の壁面から離して隙間を設けるように
することができる。
図。
気系の断面図。
媒上流端面の流速分布図。
排気ガス流を示す断面図。
を図4のa矢視で示す図。
排気ガス流を示す断面図。
を図6のb矢視で示す図。
排気ガス流を示す断面図。
を示す断面図。
な排気ガス流を示す断面図。
分布図。
気ガス流を示す図。
布図。
Claims (9)
- 【請求項1】 エンジンの排気通路に排気ガスを浄化す
る触媒が設けられているエンジンの排気系構造であっ
て、 上記排気通路は、エンジンの排気ガスが通路内面に沿っ
て旋回しながら進む螺旋流となって流れる直線部と、 上記直線部の下流端に続いて該直線部と直交する軸回り
に曲がった曲がり部と、 上記曲がり部から通路径が拡大して上記触媒の上流端面
に至る拡径部とを備え、 上記曲がり部に上記排気ガスの流れを分ける分流部が設
けられていることを特徴とするエンジンの排気系構造。 - 【請求項2】 請求項1に記載されているエンジンの排
気系構造において、 上記分流部は、板面が上記曲がり部と同様に上記直線部
と直交する軸回りに曲がった曲板によって形成され、排
気ガスを曲がり部の内周側と外周側とに分けることを特
徴とするエンジンの排気系構造。 - 【請求項3】 請求項1に記載されているエンジンの排
気系構造において、 上記分流部は、板面が上記直線部と直交する上記軸に垂
直になった平板によって形成され、排気ガスを上記軸の
方向の両側に分けることを特徴とするエンジンの排気系
構造。 - 【請求項4】 請求項3に記載されているエンジンの排
気系構造において、 上記分流部は、上記曲がり部の外周側の壁面より内周側
に突設され、且つ該分流部と内周側の壁面との間に隙間
が形成されていることを特徴とするエンジンの排気系構
造。 - 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか一に記
載されているエンジンの排気系構造において、 上記分流部は、上記曲がり部の上流端から下流端に至る
まで延びていることを特徴とするエンジンの排気系構
造。 - 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれか一に記
載されているエンジンの排気系構造において、 上記曲がり部の下流端の中心軸と上記触媒の中心軸とが
略一致していることを特徴とするエンジンの排気系構
造。 - 【請求項7】 エンジンの排気通路に排気ガスを浄化す
る触媒が設けられているエンジンの排気系構造であっ
て、 上記排気通路は、エンジンの排気ガスが通路内面に沿っ
て旋回しながら進む螺旋流となって流れる直線部と、 上記直線部の下流端に続いて該直線部と直交する軸回り
に曲がった曲がり部と、 上記曲がり部から通路径が拡大して上記触媒の上流端面
に至る拡径部とを備え、 上記曲がり部は、滑らかに曲がっており、 上記曲がり部の下流端の中心軸に対して上記触媒の中心
軸が上記直線部の長手方向の上流側にずれていることを
特徴とするエンジンの排気系構造。 - 【請求項8】 エンジンの排気通路に排気ガスを浄化す
る触媒が設けられているエンジンの排気系構造であっ
て、 上記排気通路は、エンジンの排気ガスが通路内面に沿っ
て旋回しながら進む螺旋流となって流れる直線部と、 上記直線部の下流端に続いて該直線部と直交する軸回り
に曲がった曲がり部と、 上記曲がり部から通路径が拡大して上記触媒の上流端面
に至る拡径部とを備え、 上記直線部の中心軸と上記触媒の中心軸とは直角又は鋭
角に交わり、 上記曲がり部は、最内周側が上記直線部から上記拡径部
に至るまで順次鈍角で折れ曲がっていることを特徴とす
るエンジンの排気系構造。 - 【請求項9】 エンジンの排気通路に排気ガスを浄化す
る触媒が設けられているエンジンの排気系構造であっ
て、 上記排気通路は、エンジンの排気ガスが通路内面に沿っ
て旋回しながら進む螺旋流となって流れる直線部と、 上記直線部の下流端に続いて該直線部と直交する軸回り
に曲がった曲がり部と、 上記曲がり部から通路径が拡大して上記触媒の上流端面
に至る拡径部とを備え、 上記曲がり部は、最内周側が上記直線部から上記拡径部
に至るまで順次鈍角で折れ曲がり、 上記曲がり部の下流端の中心軸に対して上記触媒の中心
軸が上記直線部の長手方向の上流側にずれており、 上記直線部と直交する上記軸の方向を幅方向とする板状
に形成され、上記曲がり部の中間部位から下流端まで延
びていて、上記排気ガスの流れを上記曲がり部の内周側
と外周側とに分ける分流部と、 上記直線部と直交する上記軸の方向を幅方向とする板状
に形成され、上記分流部に続いて上記曲がり部の下流端
から上記触媒の中心に向かって延びた整流部とを備えて
いることを特徴とするエンジンの排気系構造。
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- 2001-08-02 JP JP2001234510A patent/JP4524970B2/ja not_active Expired - Fee Related
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