JP2003049499A - 家鳴りの原因特定のために使用する検知装置 - Google Patents
家鳴りの原因特定のために使用する検知装置Info
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Abstract
知装置を提供する。 【解決手段】 この検知装置(20)は、部材の振動や歪み
等の状態を検知する第1検知部(1)と、温度や湿度等の
家鳴りの発生要因を検知する第2検知部(2)とをひとま
とめにしてパッケージ化してある。そして、この検知装
置(20)を、家鳴りの発生源と予測される箇所に取り付け
て、各種の検知結果を突き合わせることで、家鳴りが、
住宅のどの部分で、どのような要因によって発生してい
るのかを特定することができる。
Description
る住宅の軋み音の原因特定のために使用する検知装置に
関する。
る。この家鳴りは、温度変化や乾燥、風の力といった外
力の作用によって、住宅各所の部材が変位したり、振動
することで発生する。
によって構造躯体を構成する部材が伸縮して応力歪みが
生じることで、部材相互の接合部や交差部における接触
面がずれるときの摩擦音、温度変化に伴う部材の伸縮に
よって、室内天井、外壁、化粧胴差、バルコニー、ガラ
ス戸や窓額縁、軒樋等に生じる各種の異音、乾燥によっ
て木材が割れたときの音、風の力によって住宅が変形し
たときのブレース交点がずれる音等がある。
が、発生頻度が多くなったり、共鳴材があったり放射効
率が良好で増幅されて、一定の音圧レベルを越えるよう
なことがあると、住宅の居住者に対して構造的に欠陥が
あるのではないかとの不安を与えることがあった。
ところ、家鳴りが、住宅のどの部分で、どのような要因
によって発生しているのかを特定するための方法や装置
は確立されていない。このため、居住者からの家鳴りに
関する相談やクレームに対して、適切に対応することが
難しく、居住者の不安を解消することができなかった。
また、家鳴りの発生頻度や音圧レベルを低減するための
適切な対策を講じることもできなかった。
の家鳴りに対する不安を解消するとともに、家鳴りの発
生頻度や音圧レベルの低減を図るべく対策を講じるため
に、家鳴りの原因を特定するために使用する検知装置の
提供を目的とする。
め、この発明の検知装置は、部材の振動や歪み等の状態
を検知する第1検知部と、温度や湿度等の家鳴りの発生
要因を検知する第2検知部とをひとまとめにしてパッケ
ージ化し、家鳴りの発生源と予測される箇所へ取り付け
るための装着部を設けたことを特徴とする。
ンサと、部材の表面温度を検知する温度センサとをひと
まとめにしてパッケージ化し、家鳴りの発生源と予測さ
れる箇所へ取り付けるための装着部を設けたことを特徴
とする。また、家鳴りを取り込むマイクロフォンを組み
込むようにしても良い。
に基づいて詳細に説明する。図1は、家鳴りの原因を特
定するために使用する測定装置を示している。この測定
装置は、部材の状態を検知するための第1検知部(1)
と、家鳴りの発生要因を検知するための第2検知部(2)
と、家鳴りを取り込むマイクロフォン(3)とを備えてい
る。
知する振動センサ(振動ピックアップ)が用いられてい
る。この振動ピックアップ(1)は、プリアンプ(5)を通
して騒音計(6)に接続されている。そして、騒音計(6)
のAC出力側には、記録部としてのレベルレコーダー
(7)が接続されていて、振動ピックアップ(1)からの検
知データすなわち振動レベルデータが時系列的に記録さ
れるようになっている。なお、騒音計(6)のDC出力側
には、コントローラ(8)が接続されている。
アップ(1)の他に、部材の応力歪みを検知する歪みゲー
ジを使用するようにしても良い。この場合、歪みゲージ
を記録部としてのデータロガーに接続して、歪みゲージ
からの検知データを時系列的に記録する。
を検知する温度センサ(10)と、部材周辺の湿度を検知す
る湿度センサ(11)と、風向風速計(12)とが使用されてい
る。温度センサ(10)や湿度センサ(11)は、例えば熱電対
を利用したタイプとされている。
サ(11)、風向風速計(12)は、記録部としてのデータロガ
ー(13)に接続されている。従って、温度センサ(10)や湿
度センサ(11)、風向風速計(12)からの検知データが、デ
ータロガー(13)によって時系列的に記録されるようにな
っている。
ジタルオーディオテープレコーダ(15)に接続されてい
る。従って、マイクロフォン(3)によって取り込んだ家
鳴りの音が、テープレコーダ(15)によって時系列的に録
音されるようになっている。なお、テープレコーダ(15)
は、コントローラ(8)に接続されており、振動ピックア
ップ(1)が一定以上の振動レベルを検知したときだけ、
コントローラ(8)がテープレコーダ(15)へ起動信号を送
ることで、家鳴りの録音がなされるといった制御も可能
となっており、これによって家鳴りの発生が予測される
ときだけ録音を実施して、録音時間の短縮を図ることが
できる。
うに、第1検知部である振動ピックアップ(1)、第2検
知部(2)の温度センサ(10)及び湿度センサ(11)、さらに
はマイクロフォン(3)を、ひとまとめにしてパッケージ
化することで、検知装置(20)を構成している。なお、上
述した歪みゲージを含めるようにしても良い。
(21)内に、振動ピックアップ(1)、温度センサ(10)、湿
度センサ(11)及びマイクロフォン(3)を、その検知部分
が外装ケース(21)の開放面側に臨むようにして収容させ
ている。
と予測される箇所へ取り付けるための装着部(22)が設け
られている。装着部(22)は、外装ケース(21)の開放面周
りに取り付けられた可撓性を有する一対のマグネット付
き舌片(23)(23)からなり、これら舌片(23)(23)を例えば
鋼製の部材に張り付けることで、外装ケース(21)の開放
面側すなわち検知部分を部材に対向させて、検知装置(2
0)を部材に簡単に取り付けることができるようになって
いる。
ト式のものに限らず、例えば図3に示すように、外装ケ
ース(21)の開放面周りに取り付けた一対のビス挿入用孔
付きフランジ(26)(26)としても良く、さらにフランジ(2
6)(26)部分に両面テープ等を取り付けた構造のものであ
っても良い。この場合、検知装置(20)を、プラスチック
製や木製の部材に簡単に取り付けることができる。
(26)の代わりに、紐やベルトを取り付けて、これらを部
材に巻き付けることで、検知装置(20)を部材に取り付け
るようにしても良い。なお、図2、3中、(28)は支持板
であって、この支持板(28)の挿通孔へ振動ピックアップ
(1)、温度センサ(10)、湿度センサ(11)及びマイクロフ
ォン(3)を夫々挿通させることで、これらを外装ケース
(21)内に支持している。
する。まず、居住者からのヒアリングにより家鳴りの発
生源を推測する。そして、図4に示すように、家鳴りの
発生源と予測される箇所における部材に、検知装置(20)
(20)…を夫々取り付ける。このとき、部材の形状や材質
等から判断して、取り付け易い装着部(22)を備えた検知
装置(20)を選んで、取り付けるようにする。これによ
り、各箇所には、振動センサ(1)、温度センサ(10)、湿
度センサ(11)及びマイクロフォン(3)が配置される。ま
た、風向風速計(12)を、例えば屋上に取り付ける。
いて温度、湿度、振動、家鳴り音の検知を開始し、風向
風速も同時に検知して、これらの検知データを時系列的
に記録し、また家鳴りを時系列的に録音する。このよう
な測定は、数時間望ましくは24時間連続して行う。
た検知データや録音した音を処理して、各箇所毎にグラ
フや表として出力する。例えば、振動レベルデータにつ
いては、レベルレコーダー(7)によって図5に示すよう
なグラフを出力し、温度データや湿度データについて
は、データロガー(13)に接続した図示しないパーソナル
コンピュータ等によって処理して、図6や図7に示すよ
うなグラフを出力し、録音した音については、デジタル
オーディオテープレコーダ(15)に接続した図示しないパ
ーソナルコンピュータ等によって処理して、図8に示す
ようなグラフを出力する。
た各種検知データと録音した音の発生状況とを突き合わ
せ、どの箇所で、どのような要因で家鳴り発生したのか
を特定する。例えば、図5乃至図8のグラフを参照する
と、温度の上昇時及び下降時に対応して、振動レベルが
大きく変化し、この振動レベルの変化に伴って家鳴りの
音圧レベルが高くなっており、これらに相関関係がある
ことが解る。従って、図5乃至図8のグラフが得られた
測定箇所においては、家鳴りが、部材の温度変化による
伸縮に伴って発生していることを特定することができ
る。
変化と振動レベル、音圧レベルに相関関係があれば、湿
度変化による部材の乾燥に伴って家鳴りが発生している
ことを特定できたり、また風向風速と振動レベル、音圧
レベルに相関関係があれば、風荷重による部材の変形に
伴って家鳴りが発生していることを特定できる。さら
に、歪みゲージを取り付けて、この歪みゲージから得ら
れた検知データすなわち部材の応力歪みの状況も加味す
ると、より綿密な原因特定が可能となる。
れるものではなく、この発明の範囲内で上記実施形態に
多くの修正及び変更を加え得ることは勿論である。
明の検知装置を、家鳴りの発生源と予測される箇所に取
り付けると、その箇所における部材の振動や歪み等の状
態とともに、家鳴りの発生要因を検知することができ、
これら検知結果を突き合わせることで、家鳴りが、住宅
のどの部分で、どのような要因によって発生しているの
かを特定することができる。これによって、住宅の居住
者の家鳴りに対する不安を解消することができ、また特
定結果を基にして、家鳴りの発生頻度や音圧レベルを低
減するための的確な対策も講じ易くなる。
(センサ)をパッケージ化しているので、検知部を1つ1
つ取り付ける必要がなく、部材への取り付けが容易とな
り、家鳴りの原因特定のための測定を素早く簡単に行う
ことができる。
のための測定装置の構成図である。
である。
る。
ある。
Claims (3)
- 【請求項1】 部材の振動や歪み等の状態を検知する第
1検知部と、温度や湿度等の家鳴りの発生要因を検知す
る第2検知部とをひとまとめにしてパッケージ化し、家
鳴りの発生源と予測される箇所へ取り付けるための装着
部を設けたことを特徴とする家鳴りの原因特定のために
使用する検知装置。 - 【請求項2】 部材の振動を検知する振動センサと、部
材の表面温度を検知する温度センサとをひとまとめにし
てパッケージ化し、家鳴りの発生源と予測される箇所へ
取り付けるための装着部を設けたことを特徴とする家鳴
りの原因特定のために使用する検知装置。 - 【請求項3】 家鳴りを取り込むマイクロフォンを組み
込んである請求項1又は2記載の家鳴りの原因特定のた
めに使用する検知装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001237948A JP3871907B2 (ja) | 2001-08-06 | 2001-08-06 | 家鳴りの原因特定のために使用する検知装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006201012A (ja) * | 2005-01-20 | 2006-08-03 | Tokyo Electric Power Services Co Ltd | 環境振動監視方法と装置 |
-
2001
- 2001-08-06 JP JP2001237948A patent/JP3871907B2/ja not_active Expired - Fee Related
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