JP2003048415A - 鉄道レールと道路を両走する貨物輸送車を有する貨物輸送体 - Google Patents

鉄道レールと道路を両走する貨物輸送車を有する貨物輸送体

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JP2003048415A
JP2003048415A JP2001235284A JP2001235284A JP2003048415A JP 2003048415 A JP2003048415 A JP 2003048415A JP 2001235284 A JP2001235284 A JP 2001235284A JP 2001235284 A JP2001235284 A JP 2001235284A JP 2003048415 A JP2003048415 A JP 2003048415A
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暁彦 宇津木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉄道レールと道路を両走する貨物輸送車をも
つ貨物輸送体を提供する。 【解決手段】 走行動力付与装置および走行制御装置と
を有すると貨物輸送体において、複数の回転軸に、両端
部の第1の車輪の近傍においてそれぞれ固定される2対
以上の第2の車輪を有している。第1の車輪がレールの
上面に接することにより車体を支え、かつ第2の車輪は
レールの敷設面に接しない第1の状態と、第2の車輪が
レールの敷設面に接地して車体を支え、かつ第1の車輪
はレールの上面およびレールの施設面に接しない第2の
状態の両方を取り得るように構成した。そして、貨物輸
送車のレールの上面を基準にした上下方向の支持位置
を、少なくとも第1の車輪によりレール上に支持される
位置から第2の車輪によりレールの敷設面上に支持され
る位置まで変化させられる車輪接触切替装置を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明が属する技術分野】本発明は貨物の陸上輸送、さ
らに詳しく言えば鉄道を利用した貨物の輸送に関する。 【0002】 【従来の技術】現在世界の多くの国で、その中の日本で
も、鉄道のレール網が張り巡らされこのレール網を利用
した貨物輸送車による貨物の輸送が行なわれている。こ
の、鉄道による貨物の輸送は、多くのばあい、たとえば
生産地から消費地への輸送において、生産地からもより
の鉄道ステーションまでは貨物を道路を走行する貨物輸
送自動車で運び、このステーションで貨物を鉄道の貨物
輸送車に積み替えて消費地近傍のステーションまで運
び、このステーションで再び道路を走行する貨物輸送自
動車に積み替えて消費地まで輸送している。 【0003】この形式の貨物輸送は、上記二つのステー
ション間の輸送そのものにおいては、道路上の輸送に比
べ走行路が専用に確保されているので一般に高速輸送が
可能で、渋滞による所要時間の不信頼性が無く、一度に
大量の貨物を輸送できるなどの長所を持つ反面、以下の
ように多くの問題があった。 【0004】a.貨物を上述のように積み替える作業の
コストと時間がかかる。 b.多くのばあい貨物はコンテナーに収容して輸送する
が、コンテナーを貨物輸送自動車に適合する形状大きさ
のものとすれば鉄道貨物輸送車の方にはそれ専用に作る
場合ほどは適合しないこととなり、ここに積載スペース
上の無駄が生じる。 c.鉄道貨物輸送車はその輸送の採算を成り立たせるた
め一般に貨物輸送自動車に比べ積載量を大きく取ってい
るので、多くの貨物輸送自動車からの貨物の積み込みを
得てから運行することになる。このため生産地近傍のス
テーションで多くの貨物輸送自動車からの貨物積み替え
を待つか、あるいは輸送経路の途中で貨物を積み増して
運行することになる。そこで生産地から消費地への輸送
の実際の所要時間はこれらのために長くなる。 【0005】d.これらの問題のため、鉄道による貨物
輸送は生産地から消費地まで直行できる貨物輸送自動車
による輸送に対する競合力を低め、これにシェアを奪わ
れ、貨物輸送によるレール網の利用度は低くなってい
る。特に、乗客の輸送によるレール網の利用は人間の一
日の活動時間配分上深夜は途切れるので、ここを貨物輸
送で有効に使う大きな潜在的チャンスがあるが、それが
使い切れていない。そして貨物輸送は貨物輸送自動車に
よる輸送に集中し、道路の混雑渋滞および交通事故の増
加などの誘因となっている。すなわちこのレール網の利
用度の低さということは鉄道経営体の経営上の不利益、
運賃が高くなるという形の乗客の不利益というばかりで
なく、国土の中の重要な部分を占める社会的な基礎資産
である鉄道レール網の利用は過疎、道路の利用は過密と
いう、解決すれば国民全体に多大な良い影響の出る規模
の大きい問題となっている。なお特開昭55−1526
63には、トラックを積載する貨物列車において、トラ
ックを横向きに数台積載可能な貨車と専用の軌道および
自走して乗降できるプラットホームを設けた工夫が示さ
れている。しかしこのシステムでは以下の問題があるゆ
え現実に多用されるに到らず、dの問題を解決するもの
にはなっていない。 【0006】e.貨車に対してトラックを横向きに積載
することからトラックの大きさが制限されるため、トラ
ック輸送作業1回あたりの輸送量は小さく制限され、輸
送効率が損なわれる。 f.貨物をトラックに載せさらに貨車に載せることか
ら、貨車の走行という大きなエネルギ消費をさせながら
貨車1台あたりの貨物積載量は小さいものとなり、輸送
効率の悪いものとなる。 g.貨車の運行効率上乗せるべき複数のトラックが終結
するまで待つことになり、そのためcと同様に生産地か
ら消費地への輸送の実際の所要時間は長くなる。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】本発明は鉄道レール網
という専用走行路を利用することによる高速走行能、渋
滞による所要時間の不信頼が無いなどのメリットを活か
しながら、目的地まで途中積み替え無しに貨物を輸送で
きるようにして従来の技術がかかえていた諸問題を解決
した、すなわち、 1)積み替えの作業コスト、時間を削除することを可能
にし、 2)コンテナーを利用する輸送のばあいや貨物輸送自動
車を鉄道貨物輸送車に載せて輸送するばあいに比べ、積
載スペース効率、輸送作業効率あるいは輸送エネルギ効
率を高めることを可能にし、 3)鉄道貨物輸送車への貨物の集積のために多くの貨物
輸送自動車からの積み替えを待つための時間の損失を省
くことを可能にした、鉄道レールと道路を両走する貨物
輸送車をもつ貨物輸送体を提供することを目的とする。
この目的を達成するためには貨物輸送車に鉄道レール上
を走行可能な第1の車輪と道路を走行可能な第2の車輪
を与え、鉄道レール上を走行するときには第2の車輪が
その走行を阻害することなく、道路を走行するときには
第1の車輪がその走行を阻害しない機構を提供すること
が課題になる。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明は、2条で1対のレールとこのレールの上を
走行可能な貨物輸送車とを有し、この貨物輸送車は車体
の下部に設けられた複数の軸受けと、該軸受けに回転可
能に支持された複数の回転軸と、該複数の回転軸の両端
部に上記2条のレールの離間距離に適する間隔でそれぞ
れ固定される第1の車輪を有する従来の貨輸送体におい
て、その第1の車輪が固定された複数の回転軸の両端部
の第1の車輪の近傍にそれぞれ固定される第2の車輪を
与え、この第1の車輪がレールの上面に接することによ
り車体を支えかつ第2の車輪はレールの敷設面に接しな
い第1の状態と第2の車輪がレールの敷設面に接地して
車体を支えかつ第1の車輪はレールの上面およびレール
の施設面に接しない第2の状態の両方を取り得るように
構成した。かつ上記貨物輸送車のレール上面を基準にし
た上下方向の支持位置を、少なくとも第1の車輪により
レール上に支持され位置から第2の車輪によりレールの
敷設面上に支持される位置まで変化させられる車輪接触
切替装置を設けた。 【0009】 【実施例】図1を参照して実施例を説明する。本実施例
の貨物輸送体は敷設面1に敷かれた2条1対のレール2
および貨物輸送車3を有し、この貨物輸送車3は貨物収
容スペース4を有する車体5、この車体5の下部に設け
られた複数の軸受け6、この軸受け6に回転可能に支持
された複数の回転軸7、この複数の回転軸7の両端部に
固定される第1の車輪8を有す。そして上記車体5には
上記第1の車輪の少なくとも1対に動力を与える走行動
力付与装置と、少なくともこの1対の第1の車輪の回転
速度および方向を調整する走行制御装置とが設けられて
いる。この走行動力付与装置および走行制御装置は、公
知技術につき、図示および詳細説明を略す。 【0010】上記複数の回転軸7の第1の車輪8の外側
近傍には、第2の車輪9が第1の車輪8と同軸に、第1
の車輪8に対してボルト10で固定されて設けられてい
る。そして図2に示すごとく、第1の車輪8の小径部円
周面11がレール2の上面12に接しているとき、第1
の車輪8の大径部13の外周および第2の車輪9の外周
面14はレール2の接地面1に接しないように構成され
るとともに、大径部13の外周は外周面14より小径に
構成されている。なおこの第2の車輪9は第1の車輪8
の内側に設けても良い。そしてレール2の末端部には車
輪接触切替装置15が設けられている。この車輪接触切
替装置15は、図3に示すごとく、レール2の末端部
を、その上面12の高さが敷設面1に略一致するところ
まで、なだらかに敷設面1に潜らせて敷設することによ
り構成されている。 【0011】なお図1に示されるように、レール2の末
端部では、2条のレールの幅が、それぞれの内側が削り
取られて、レール末端に向かって漸減するように、すな
わち2条のレールの内側間の距離がレール末端に向かっ
て漸大するように構成されている。図1に示されるよう
に、貨物輸送車3はその前部および後部にそれぞれセッ
トになる1対の連結装置16および17を有しており、
複数の貨物輸送車3を着脱自在に連結することができ
る。図1で、17は全体を図示されない他の貨物輸送車
3の後部連結装置であるが、図示されている貨物輸送車
3の後部にも17と同様の連結装置が設けられている。 【0012】本実施例においては、貨物輸送車3は第1
の車輪8の小径部円周面11をレール2の上面12に接
して走行し、レール2末端部の車輪接触切替装置15す
なわちレール2がなだらかに敷設面1に潜る区間に来た
時、ある地点において第2の車輪9の外周面14がレー
ル2の敷設面1に接するとともに第1の車輪8の小径部
円周面11がレール2の上面から離れる。したがってこ
の貨物輸送車3はレール2上の走行から連続して敷設面
1につながる道路の走行に移ることができ、途中何ら貨
物の積み替えをすることなく、貨物輸送の最終目的地ま
で走行することができる。 【0013】貨物輸送車3が帰路貨物積載地から道路を
走行して来てレール2上の走行に移るときは、車輪接触
切替装置15すなわちレール2が敷設面2の中に潜った
状態からなだらかに上昇する区間にさしかかると、ある
地点において第1の車輪8の小径部円周面11がレール
2の上面12に接するとともに道路からつながる敷設面
2に接していた第2の車輪9の外周面14は敷設面2か
ら離れる。したがってこの貨物輸送車3は道路の走行か
ら連続してレール2上の走行に移ることができる。なお
貨物輸送車3が道路側から車輪接触切替装置15に進入
するとき、レール2の末端部は2条のレールのそれぞれ
の内側が削り取ることによって2条のレールの内側面間
の幅が漸増するように構成されているので、第1の車輪
8の2つ1対の大径部13はスムーズに2条のレール2
の両内側に位置を取るようガイドされる。 【0014】上記のことにより、車輪接触切替装置14
をレール網の、たとえば物品の生産地近傍と消費地近傍
の両方に設置しておけば、貨物輸送車3は途中何ら貨物
の積み替えを行うことなく道路―レール上―道路を連続
的に走行して、物品を生産地から消費地まで直接輸送す
ることができ、また帰路も道路―レール上―道路を連続
的に走行して帰ることができる。なお貨物輸送車3の前
部および後部にはそれぞれセットになる1対の連結装置
15および16が設けられ、複数の貨物輸送車3を自在
に繋脱することができるので、上記道路―レール上―道
路の貨物輸送において、レール上の走行は貨物輸送車3
を複数連結して行うことにより一人の運転者により行わ
せることができる。 【0015】図4の実施例は、実施例1において車輪接
触切替装置15を以下のように構成した。すなわち、レ
ール2の末端部にて、レール2の方はまっすぐに構成
し、敷設面1の方をレール2の上面12に略等しい高さ
にまでなだらかに傾斜上昇させることにより構成した。 【0016】図5の実施例は、実施例1において車輪接
触切替装置15を以下のように構成した。すなわち、レ
ール2はその末端部にて傾斜上昇部19とそれに接続す
る水平部20およびさらにそれに接続する傾斜下降部2
1を有する。第2の車輪9は、第1の車輪8が小径部円
周面11を水平部21の上面12に接して貨物輸送車3
を支持しているとき、敷設面1に接することはなく、第
1の車輪8が小径円周面11を傾斜下降部21のある1
箇所で上面12に接して貨物輸送車3を支持していると
き、敷設面1に接するようになされている。 【0017】本実施例においては、貨物輸送車3がレー
ル2上の走行から道路の走行に移るときには、貨物輸送
車3が車輪接触切替装置15にさしかかった状態、すな
わち第1の車輪8の小径部円周面11がレール2の水平
部20にて上面12に接しレール2の上に貨物輸送車3
を支持しかつ回転軸7がレール2の水平部20の上に位
置した状態で、この回転軸7に第2の車輪9を取り付け
る。その後貨物輸送車3をさらに車輪接触装置15の末
端側に向かって走行させれば、レール2の傾斜下降部2
1の途中の一点において第2の車輪9の外周面14はレ
ール2の敷設面1に接触するとともに、第1の車輪8の
小径円周面11はレール2の上面12から離れる。以降
貨物輸送車3は第2の車輪9により敷設面1からそれに
続く道路を走行することができる。逆に道路の走行から
レール2上の走行に移るときには、貨物輸送車3が車輪
接触切替装置15にさしかかった状態、すなわち第1の
車輪8の小径部円周面11がレール2の水平部20にて
上面12に接しレール2の上に貨物輸送車3を支持しか
つ回転軸7がレール2の水平部20の上に位置する状態
で、回転軸7から第2の車輪9を脱却する。すると貨物
輸送車3はレール2の水平部20が終わった位置にても
第2の車輪9に邪魔されることなく、第1の車輪8をも
ってレール2の上を走行することができる。 【0018】図6の実施例は、実施例1において車輪接
触切替装置15を以下のように構成した。すなわち、レ
ール2はその末端部にて傾斜上昇部19とそれに接続す
る水平部20およびさらにそれに接続する傾斜下降部2
1を有する。第2の車輪9は、第1の車輪8が小径部円
周面11を水平部21の上面12に接して貨物輸送車3
を支持しているとき、敷設面1に接することはなく、第
1の車輪8が小径円周面11を傾斜下降部21のある1
箇所で上面12に接して貨物輸送車3を支持していると
き、敷設面1に接するようになされている。 【0019】本実施例においては、貨物輸送車3がレー
ル2上の走行から道路の走行に移るときには、貨物輸送
車3が車輪接触切替装置15にさしかかった状態、すな
わち第1の車輪8の小径部円周面11がレール2の水平
部20にて上面12に接しレール2の上に貨物輸送車3
を支持しかつ回転軸7がレール2の水平部20の上に位
置した状態で、この回転軸7に第2の車輪9を取り付け
る。その後貨物輸送車3をさらに車輪接触装置15の末
端側に向かって走行させれば、レール2の傾斜下降部2
1の途中の一点において第2の車輪9の外周面14はレ
ール2の敷設面1に接触するとともに、第1の車輪8の
小径円周面11はレール2の上面12から離れる。以降
貨物輸送車3は第2の車輪9により敷設面1からそれに
続く道路を走行することができる。逆に道路の走行から
レール2上の走行に移るときには、貨物輸送車3が車輪
接触切替装置15にさしかかった状態、すなわち第1の
車輪8の小径部円周面11がレール2の水平部20にて
上面12に接しレール2の上に貨物輸送車3を支持しか
つ回転軸7がレール2の水平部20の上に位置する状態
で、回転軸7から第2の車輪9を脱却する。すると貨物
輸送車3はレール2の水平部20が終わった位置にても
第2の車輪9に邪魔されることなく、第1の車輪8をも
ってレール2の上を走行することができる。 【0020】図7の実施例は、実施例1において車輪接
触切替装置15を以下のように構成した。すなわち、車
体5にはその4隅に4つ1対のジャッキ部22が取り付
けられ、このジャッキ部22はそれぞれが車体5の上下
方向に可動な脚体23を有する。この脚体22は第1の
車輪8の小径部円周面11がレール2の上面12に接し
た状態で、また第2の車輪9の外周面14が敷設面1に
接した状態で、敷設面1に接しない位置を取ることがで
き、かつ図8に示すように敷設面1にその底面を接し
て、車体5との間に働かせる油圧をもって貨物輸送車3
を持ち上げ、また下ろすことができる。その上下移動の
範囲は、第1の車輪8の小径部円周面11がレール2の
上面12に接した状態と第2の車輪9の外周部14が敷
設面1に接した状態のうち低い方の高さと、第1の車輪
8が着脱のため回転軸7の中心軸に沿っての軸方向に移
動されるとき大径部13の外周がレール2の上面12に
こすれることのない、高い方の高さのと間である。 【0021】本実施例においては、貨物輸送車3がレー
ル上の走行から道路の走行に移るときには、ジャッキ部
22を作動させて貨物輸送車3を第1の車輪8の小径部
円周面11がレール2の上面12に接している状態から
上記の高い方の位置まで持ち上げて、回転軸7から第1
の車輪8を脱却し、次に回転軸7に第2の車輪9を取り
着ける。その後ジャッキ部22を作動させて貨物輸送車
3を下に下ろし、今度は第2の車輪9を敷設面1に接触
させた後、脚体23を敷設面1に接触しない状態にジャ
ッキ部22の内部に引き込む。逆に道路の走行からレー
ル上の走行に移るときには、ジャッキ部22を作動させ
て貨物輸送車3を第2の車輪9の外周部14が敷設面1
に接している状態から上記の高い方の位置まで持ち上げ
て、回転軸7から第2の車輪9を脱却し、次に回転軸7
に第1の車輪8を取り付ける。その後ジャッキ部22を
作動させて貨物輸送車3を下に下ろし、今度は第1の車
輪8の小径部円周面11をレール2の上面12に接触さ
せた後、脚体23を敷設面1に接触しない状態までジャ
ッキ部22の内部に引き込む。 【0022】なお本実施例においても第2の車輪9の取
り付け位置を第1の車輪8の取り付け位置より内側にし
ても良いが、そのばあいは上記ジャッキ部22による貨
物輸送車3の上下移動の範囲のうち高い方の高さは、第
2の車輪9が着脱のため回転軸7の中心軸に沿っての軸
方向に移動されるとき外周面14がレール2の上面12
にこすれることのない高さにするのが良い。 【0023】本実施例は、実施例1において車輪接地切
替装置15を、設面1に設置された起重機とした。この
起重機は貨物輸送車3を上下動および水平あるいは回転
移動させることができるよう構成されている。その上下
移動の範囲は、実施例5のばあいと同じである。水平あ
るいは回転移動の範囲は少なくとも以下のAからBまで
の範囲である。すなわち貨物輸送車3がその第1の車輪
8の小径部円周面11をレール2の上面12に接する位
置、またはそこから鉛直に上方に持ち上がった位置をA
とし、貨物輸送車の第1の車輪8あるいは第2の車輪9
がレール2に接触しない位置、またはその位置から鉛直
に上方に持ち上がった位置をBとする。 【0024】本実施例においては、貨物輸送車3がレー
ル上の走行から道路の走行に移るときには、貨物輸送車
3を上記位置A(第1の車輪8の小径部円周面11はレ
ール2の上面12に接している。)から車輪接触切替装
置15にて上記の高い方の位置まで持ち上げて、この状
態で上記の位置Bまで回転移動させ、上記回転軸7から
第1の車輪8を脱却し、次に回転軸7に第2の車輪9を
取り着けた上、貨物輸送車3を位置Bのまま第2の車輪
9の外周面14が敷設面1に接するまで下に下ろす。逆
に道路の走行からレール上の走行に移るときには、貨物
輸送車3上記位置B(第2の車輪9の外周面14は敷設
面1に接している。)から車輪接触切替装置15にて上
記の高い方の位置まで持ち上げて、この状態で上記Aの
位置まで水平あるいは回転移動させ、回転軸7から第2
の車輪9を脱却し、次に回転軸7に第1の車輪8を取り
着けた上、貨物輸送車3を位置Aのまま第1の車輪8の
小径部円周面11がレール2の上面12に接するまで下
に下ろす。 【0025】本実施例は、実施例1から実施例6までの
貨物輸送体において、走行動力付与装置の動力発生手段
を電動モーターとしたものである。この電動モーター
は、貨物輸送車3がレール2上を走行するときにはこの
レール2とこのレール2に平行して設置された架線を介
して供給される電力により駆動され、貨物輸送車3が道
路を走行するときには車体5内に設けられた蓄電器から
の電力により駆動されるように構成されている。さらに
この蓄電器は、貨物輸送車3がレール2上を走行すると
きにこのレール2と上記架線を介して供給される電力に
より蓄電されるように構成されている。 【0026】実施例1から実施例6までの貨物輸送体に
おいて、回転軸7は2つ、第1の車輪8および第2の車
輪9はそれぞれ2対づつとしているがこれらの数はこれ
に限定されるものではなく、さらに第2の車輪9は第1
の車輪8とは異なる回転軸に取り付けてもよい。 【0027】 【発明の効果】本発明は同一の貨物輸送車を鉄道レール
網と道路の両方に走行させる貨物輸送体を実現したの
で、鉄道レール網走行においては道路上の輸送に比べ走
行路が専用に確保されているので一般に高速輸送が可能
で、渋滞による所要時間の不信頼性が無いというメリッ
トを活かしながら、上記「従来の技術」に記したa、
b、cおよびdの諸問題を解決できた。また鉄道レール
網上を走行するときには同一経路を走る複数の貨物輸送
車3を集めて連結し、一人の運転者でこれを走行させる
ことができるので、この複数の貨物輸送車3の集結が時
間損失無く可能な状況下には、鉄道輸送が持っている一
度に大量の貨物を効率よく輸送することができるという
メリットも持ちつづけることができる。 【0028】実施例1および2では、それらにおける車
輪接触切替装置15のそれぞれの構造から、貨物輸送車
3は道路走行からレール上の走行に移るとき、また逆の
とき貨物輸送車3に何ら手を加えることなく、また車輪
接触切替装置15も何らの運転も要さずにすむので、貨
物輸送車3の走行の効率が非常に良いという効果があ
る。なお実施例1から実施例5において、貨物輸送車3
はレール2の末端部にて道路走行とレール上の走行の移
行を行っているが、このレール2の末端部をレール網の
本線からの引き出し線に設けることにより、レール網の
多くの位置にレール上の走行と道路走行の移行点を設け
ることができるという効果がある。 【0029】実施例3では、凹部18の深さを適切に設
定することにより、第1の車輪8の小径部円周面11の
径に対して第2の車輪9の外周面14の径を自由に大き
く設定することができるので、貨物輸送車3の走行性能
の設計の自由度が増すという効果がある。実施例4で
は、傾斜上昇部19の上昇高さを適切に設定することよ
り、第1の車輪8の小径部円周面11の径に対して第2
の車輪9の外周面14の径を自由に大きく設定すること
ができるので、貨物輸送車3の走行性能の設計の自由度
が増すという効果がある。また第2の車輪9の回転軸7
に対する着脱作業時に、回転軸7が作業者の立つ敷設面
1に対して高い位置に来るので、この着脱作業がしやす
いという効果がある。実施例5では、車輪接触切替装置
15により貨物輸送車3を持ち上げる高さを確保すれ
ば、第1の車輪8の小径部円周面11の径と第2の車輪
9の外周面14の径との関係を自由に設定することがで
きるので、貨物輸送車3の走行性能の設計の自由度がさ
らに大きく増すという効果がある。また第2の車輪9お
よび第1の車輪8の回転軸7に対する着脱作業時に、回
転軸7が作業者の立つ敷設面1に対して高い位置に来る
ので、この着脱作業がしやすいという効果がある。 【0030】実施例6では、車輪接触切替装置15によ
り貨物輸送車3を持ち上げる高さを確保すれば、第1の
車輪8の小径部円周面11の径と第2の車輪9の外周面
14の径との関係を自由に設定することができるので、
実施例5に同じく貨物輸送車3の走行性能の設計の自由
度がさらに大きく増すという効果がある。また第2の車
輪9の回転軸7に対する着脱作業時に、回転軸7が作業
者の立つ敷設面1に対して高い位置に来るので、この着
脱作業がしやすいという効果がある。また起重機で上下
および水平移動させて、貨物輸送車3をレール2上とこ
の2条からなるこのレール2の外部との間を移動させる
ことができるので、貨物輸送車3の走行をレール網の任
意の地点でレール上から道路走行、またその逆と切り替
えることができ、輸送経路あるいは帰路の設定の自由度
を大きく増す効果がある。 【0031】実施例7では、貨物輸送車3は電動モータ
ーの力で走行するようにし、この電動モーターは貨物輸
送車3がレール2上を走行するときにはこのレール2と
このレール2に平行して設置された架線を介して供給さ
れる電力により駆動され、貨物輸送車3が道路を走行す
るときには車体5内に設けられた蓄電器からの電力によ
り駆動されるようになし、さらにこの蓄電器は貨物輸送
車3がレール2上を走行するときにこのレール2と上記
架線を介して供給される電力により蓄電されるようにな
したので、貨物輸送車3は遠距離を電力だけで走行する
ことができ排気ガス公害を削減することができるととも
に、蓄電器への蓄電のための手間も要らず時間の損失も
無いという効果を有する。なお実施例1から実施例5に
おいて、貨物輸送車3はレール2の末端部にて道路走行
とレール上の走行の移行を行っているが、このレール2
の末端部はレール網の本線から分岐線を出しこれに設け
ることができる。したがってレール走行と道路走行の移
行点の選び方の自由度は高い。
【図面の簡単な説明】 【図1】実施例1の構成、構造を説明する図である。 【図2】図1の XX’―YY’断面図である。 【図3】図1の構成,構造のA矢視図(敷設面1に平行
に、かつレール2の走行方向に直交する方向から、レー
ル2末端部を見た図)である。 【図4】実施例2の車輪接触切替装置を、第1の実施例
のばあいのA矢視に相当する方向から見た図である。 【図5】実施例3の構成、構造の特徴部分を示す図であ
る。 【図6】実施例4の構成、構造の特徴部分を示す図であ
る。 【図7】実施例5の構成、構造の特徴部分を示す図であ
る。 【図8】図5の構成、構造のB矢視図 (レールの走行
方向から見た図)である。 【符号の説明】 1 レールの敷設面 2 レール 3 貨物輸送車 4 貨物収容スペース 5 車体 6 軸受け 7 回転軸 8 第1の車輪 9 第2の車輪 10 ボルト 11 第1の車輪8の小径部円周面 12 レール2の上面 13 第1の車輪8の大径部 14 第2の車輪9の外周面 15 車輪接触切替装置 16 連結装置 17 連結装置 18 凹部 19 傾斜上昇部 20 水平部 21 傾斜下降部 22 ジャッキ部 23 脚体

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 2条で1対のレールと、該レール上を走
    行可能な貨物輸送車とからなり、該貨物輸送車は貨物収
    容スペースを有する車体と、該車体の下部に設けられた
    複数の軸受けと、該軸受けに回転可能に支持された複数
    の回転軸と、該複数の回転軸の両端部に上記2条のレー
    ルの離間距離に適する間隔でそれぞれ固定される2対以
    上の第1の車輪と、該第1の車輪の少なくとも1対以上
    に作用する走行動力付与装置および走行制御装置とを有
    すると貨物輸送体において、 上記複数の回転軸に、両端部の上記第1の車輪の近傍に
    おいてそれぞれ固定される2対以上の第2の車輪を有せ
    しめ、 上記第1の車輪が上記レールの上面に接することにより
    上記車体を支えかつ上記第2の車輪は上記レールの敷設
    面に接しない第1の状態と上記第2の車輪が上記レール
    の敷設面に接地して上記車体を支えかつ上記第1の車輪
    は上記レールの上面および上記レールの施設面に接しな
    い第2の状態の両方を取り得るように構成し、かつ上記
    貨物輸送車の上記レールの上面を基準にした上下方向の
    支持位置を、少なくとも上記第1の車輪により上記レー
    ル上に支持される位置から上記第2の車輪により上記レ
    ールの敷設面上に支持される位置まで変化させられる車
    輪接触切替装置を設けたことを特徴とする貨物輸送体。
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