JP2003047960A - 硝酸イオン含有排水の処理方法及び装置 - Google Patents
硝酸イオン含有排水の処理方法及び装置Info
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- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23C—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
- C23C22/00—Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive liquid, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals
- C23C22/86—Regeneration of coating baths
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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- C23C2222/00—Aspects relating to chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive medium
- C23C2222/10—Use of solutions containing trivalent chromium but free of hexavalent chromium
Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、濃縮液を再利用して資源を有効活用
することを課題とする。 【解決手段】洗浄排水を水洗する水洗槽２と、水洗槽に
接続され、洗浄排水を濃縮液と透過液に分離する逆浸透
膜装置６と、逆浸透膜装置からの濃縮液が戻される３価
クロメート原浴槽１と、前記原浴槽と濃縮液が循環する
ように連結された、陽イオン交換樹脂を充填した第１陽
イオン交換樹脂塔７と、逆浸透膜装置からの透過液を処
理する、陽イオン交換樹脂を充填した第２陽イオン交換
樹脂塔９と、第２陽イオン交換樹脂塔に接続された、陰
イオン交換樹脂を充填した陰イオン交換樹脂塔とを具備
することを特徴とする硝酸イオン含有排水の処理装置。
することを課題とする。 【解決手段】洗浄排水を水洗する水洗槽２と、水洗槽に
接続され、洗浄排水を濃縮液と透過液に分離する逆浸透
膜装置６と、逆浸透膜装置からの濃縮液が戻される３価
クロメート原浴槽１と、前記原浴槽と濃縮液が循環する
ように連結された、陽イオン交換樹脂を充填した第１陽
イオン交換樹脂塔７と、逆浸透膜装置からの透過液を処
理する、陽イオン交換樹脂を充填した第２陽イオン交換
樹脂塔９と、第２陽イオン交換樹脂塔に接続された、陰
イオン交換樹脂を充填した陰イオン交換樹脂塔とを具備
することを特徴とする硝酸イオン含有排水の処理装置。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、硝酸イオンを主成
分として比較的高濃度で含有する硝酸イオン含有排水の
処理方法及び処理装置に関する。
分として比較的高濃度で含有する硝酸イオン含有排水の
処理方法及び処理装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】クロムメッキあるいはクロメート等の表
面処理工程で発生した水洗水は、イオン交換樹脂を使用
して系内で再利用する場合、これまでは陽イオン交換樹
脂を充填した陽イオン交換樹脂塔、陰イオン交換樹脂を
充填した陰イオン交換樹脂塔等により、純水製造し、系
内で再利用する方法が一般的であった。
面処理工程で発生した水洗水は、イオン交換樹脂を使用
して系内で再利用する場合、これまでは陽イオン交換樹
脂を充填した陽イオン交換樹脂塔、陰イオン交換樹脂を
充填した陰イオン交換樹脂塔等により、純水製造し、系
内で再利用する方法が一般的であった。
【０００３】一方、近年、環境への配慮からクロメート
から６価クロムを含有しない３価クロメート、あるいは
クロムを全く使用しないノンクロメートへの動きが欧州
を中心として活発化している。その中で３価クロメート
薬剤としては、現在、様々なものが開発あるいは市販さ
れているが、その中に３価クロム源として硝酸クロムが
高濃度で添加されている場合がある。
から６価クロムを含有しない３価クロメート、あるいは
クロムを全く使用しないノンクロメートへの動きが欧州
を中心として活発化している。その中で３価クロメート
薬剤としては、現在、様々なものが開発あるいは市販さ
れているが、その中に３価クロム源として硝酸クロムが
高濃度で添加されている場合がある。
【０００４】建浴時の３価クロメート原液槽の硝酸イオ
ン濃度として５０ｇ／Ｌ以上であるような場合があり、
その場合、水洗槽レベルでも５００〜１０００ｍｇ／Ｌ
以上は含有されている。このような硝酸イオンを主成分
として比較的高濃度に含有する３価クロメート水洗工程
の洗浄排水(以後、硝酸含有工程排水と称す)を上述する
同様な方法でイオン交換処理する場合、特に安全面で憂
慮される。
ン濃度として５０ｇ／Ｌ以上であるような場合があり、
その場合、水洗槽レベルでも５００〜１０００ｍｇ／Ｌ
以上は含有されている。このような硝酸イオンを主成分
として比較的高濃度に含有する３価クロメート水洗工程
の洗浄排水(以後、硝酸含有工程排水と称す)を上述する
同様な方法でイオン交換処理する場合、特に安全面で憂
慮される。
【０００５】イオン交換樹脂メーカーから入手した資料
によると、通常、陰イオン交換樹脂はアミングループを
持っているため、高濃度の硝酸イオンに攻撃されると反
応が急激にあるいは爆発的に起こることがあり、特に陰
イオン交換樹脂が完全に硝酸型になったときには、加熱
したり乾燥したりしないような注意が必要と記されてい
る。
によると、通常、陰イオン交換樹脂はアミングループを
持っているため、高濃度の硝酸イオンに攻撃されると反
応が急激にあるいは爆発的に起こることがあり、特に陰
イオン交換樹脂が完全に硝酸型になったときには、加熱
したり乾燥したりしないような注意が必要と記されてい
る。
【０００６】即ち、硝酸含有工程排水を陽イオン交換樹
脂塔と陰イオン交換樹脂塔からなるイオン交換塔群に通
液すると、硝酸イオン、ＳＯ４ ２−、Ｃｌ−イオン等の
アニオンは、陰イオン交換樹脂にイオン吸着していく。
そして、吸着力の弱いアニオンは強いアニオンに押し出
され、順次イオン交換していき、吸着力の弱いアニオン
は引いてはイオン交換樹脂から脱離していく。
脂塔と陰イオン交換樹脂塔からなるイオン交換塔群に通
液すると、硝酸イオン、ＳＯ４ ２−、Ｃｌ−イオン等の
アニオンは、陰イオン交換樹脂にイオン吸着していく。
そして、吸着力の弱いアニオンは強いアニオンに押し出
され、順次イオン交換していき、吸着力の弱いアニオン
は引いてはイオン交換樹脂から脱離していく。
【０００７】一般に、弱塩基性陰イオン交換樹脂（Ｒ−
ＯＨ）の場合、イオン選択性の順としてはＳＯ４ ２−＞
ＮＯ３ −＞Ｃｌ−であり、硝酸イオンは硫酸イオンより
イオン選択性は弱い。しかし、これは希薄溶液での場合
であり、イオン濃度が増加すると、選択性の差が縮ま
り、時には逆転する場合がある。上記硝酸含有水洗水の
場合がこれに相当し、イオン選択性として硝酸イオンが
強くなると考えられる。従って、通液するに伴い、硝酸
イオン濃度が高ければ高いほど陰イオン交換樹脂は、よ
り硝酸型になっていくと考えられる。
ＯＨ）の場合、イオン選択性の順としてはＳＯ４ ２−＞
ＮＯ３ −＞Ｃｌ−であり、硝酸イオンは硫酸イオンより
イオン選択性は弱い。しかし、これは希薄溶液での場合
であり、イオン濃度が増加すると、選択性の差が縮ま
り、時には逆転する場合がある。上記硝酸含有水洗水の
場合がこれに相当し、イオン選択性として硝酸イオンが
強くなると考えられる。従って、通液するに伴い、硝酸
イオン濃度が高ければ高いほど陰イオン交換樹脂は、よ
り硝酸型になっていくと考えられる。
【０００８】このような観点から、硝酸イオンを比較的
高濃度に含有する工程水洗水をイオン交換処理する場
合、取り扱いに充分留意しないと、特に陰イオン交換樹
脂において安全面からも非常に憂慮される。なお、陽イ
オン交換樹脂においても、ポリスチレンスルホン酸タイ
プの樹脂に通液する場合、数十％以上の高濃度硝酸に触
れると、同様に危険な場合があるとされている。
高濃度に含有する工程水洗水をイオン交換処理する場
合、取り扱いに充分留意しないと、特に陰イオン交換樹
脂において安全面からも非常に憂慮される。なお、陽イ
オン交換樹脂においても、ポリスチレンスルホン酸タイ
プの樹脂に通液する場合、数十％以上の高濃度硝酸に触
れると、同様に危険な場合があるとされている。
【０００９】その対策方法として、３価クロメート原浴
槽から被表面処理物による後段の水洗槽へのくみ出し量
を低減するため、例えば、エアーナイフなどで液切りす
る方法（前者）、あるいは３価クロメート原浴槽の後段
に回収槽を複数段設置する方法（後者）等が挙げられ
る。陰イオン交換樹脂塔に硝酸イオン濃度の高い状態で
直接通液することは、通液する硝酸イオン濃度が高いほ
ど安全面から憂慮されていた。
槽から被表面処理物による後段の水洗槽へのくみ出し量
を低減するため、例えば、エアーナイフなどで液切りす
る方法（前者）、あるいは３価クロメート原浴槽の後段
に回収槽を複数段設置する方法（後者）等が挙げられ
る。陰イオン交換樹脂塔に硝酸イオン濃度の高い状態で
直接通液することは、通液する硝酸イオン濃度が高いほ
ど安全面から憂慮されていた。
【００１０】しかし、前者の場合、エアーナイフなどで
液切りしている時間が長くなればなるほど、後段への硝
酸イオンなどの持込量は低減するが、逆に３価クロメー
ト皮膜した被処理物が空気中にさらされる時間が長くな
り、品質への影響が懸念された。また、後者の場合も回
収槽の設置スペースの問題、処理時間が長くなるという
不具合も生じ、望ましい方法ではなかった。
液切りしている時間が長くなればなるほど、後段への硝
酸イオンなどの持込量は低減するが、逆に３価クロメー
ト皮膜した被処理物が空気中にさらされる時間が長くな
り、品質への影響が懸念された。また、後者の場合も回
収槽の設置スペースの問題、処理時間が長くなるという
不具合も生じ、望ましい方法ではなかった。
【００１１】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の課題を
解決するためになされたもので、洗浄排水を逆浸透膜装
置で濃縮液と透過液に分離し、濃縮液を陽イオン交換樹
脂を充填した第１陽イオン交換樹脂塔で処理して３価ク
ロメート原浴槽で再利用する工程と、透過液を陽イオン
交換樹脂を充填した第２陽イオン交換樹脂塔及び陰イオ
ン交換樹脂を充填した陰イオン交換樹脂塔からなるイオ
ン交換設備で処理し、処理水を循環使用する工程とを具
備することにより、濃縮液を再利用しえる硝酸イオン含
有排水の処理方法を提供することを目的とする。
解決するためになされたもので、洗浄排水を逆浸透膜装
置で濃縮液と透過液に分離し、濃縮液を陽イオン交換樹
脂を充填した第１陽イオン交換樹脂塔で処理して３価ク
ロメート原浴槽で再利用する工程と、透過液を陽イオン
交換樹脂を充填した第２陽イオン交換樹脂塔及び陰イオ
ン交換樹脂を充填した陰イオン交換樹脂塔からなるイオ
ン交換設備で処理し、処理水を循環使用する工程とを具
備することにより、濃縮液を再利用しえる硝酸イオン含
有排水の処理方法を提供することを目的とする。
【００１２】また、本発明は、洗浄排水を逆浸透膜装置
で濃縮液と透過液に分離し、濃縮液を３価クロメート原
浴槽へ戻す工程と、３価クロメート原浴槽内に不純物が
蓄積してきた際に陽イオン交換樹脂を充填した第１陽イ
オン交換樹脂塔を用いて３価クロメート原浴槽内の濃縮
液を含む浴液を処理する工程と、透過液を陽イオン交換
樹脂を充填した第２陽イオン交換樹脂塔及び陰イオン交
換樹脂を充填した陰イオン交換樹脂塔からなるイオン交
換設備で処理し、処理水を循環使用する工程とを具備す
る構成にすることにより、３価クロメート原浴槽内に不
純物が蓄積してきたときにのみ第１陽イオン交換樹脂塔
を短時間作動させ、濃縮液を再利用しえる硝酸イオン含
有排水の処理方法を提供することを目的とする。
で濃縮液と透過液に分離し、濃縮液を３価クロメート原
浴槽へ戻す工程と、３価クロメート原浴槽内に不純物が
蓄積してきた際に陽イオン交換樹脂を充填した第１陽イ
オン交換樹脂塔を用いて３価クロメート原浴槽内の濃縮
液を含む浴液を処理する工程と、透過液を陽イオン交換
樹脂を充填した第２陽イオン交換樹脂塔及び陰イオン交
換樹脂を充填した陰イオン交換樹脂塔からなるイオン交
換設備で処理し、処理水を循環使用する工程とを具備す
る構成にすることにより、３価クロメート原浴槽内に不
純物が蓄積してきたときにのみ第１陽イオン交換樹脂塔
を短時間作動させ、濃縮液を再利用しえる硝酸イオン含
有排水の処理方法を提供することを目的とする。
【００１３】更に、本発明は、洗浄排水を水洗する水洗
槽と、この水洗槽に接続され、前記洗浄排水を濃縮液と
透過液に分離する逆浸透膜装置と、この逆浸透膜装置か
らの濃縮液を処理する、陽イオン交換樹脂を充填した第
１陽イオン交換樹脂塔と、この第１陽イオン交換樹脂塔
からの濃縮液が戻される３価クロメート原浴槽と、前記
逆浸透膜装置からの透過液を処理する、陽イオン交換樹
脂を充填した第２陽イオン交換樹脂塔と、この第２陽イ
オン交換樹脂塔に接続された、陰イオン交換樹脂を充填
した陰イオン交換樹脂塔とを具備した構成にすることに
より、上記と同様、濃縮液を再利用しえる硝酸イオン含
有排水の処理方法を提供することを目的とする。
槽と、この水洗槽に接続され、前記洗浄排水を濃縮液と
透過液に分離する逆浸透膜装置と、この逆浸透膜装置か
らの濃縮液を処理する、陽イオン交換樹脂を充填した第
１陽イオン交換樹脂塔と、この第１陽イオン交換樹脂塔
からの濃縮液が戻される３価クロメート原浴槽と、前記
逆浸透膜装置からの透過液を処理する、陽イオン交換樹
脂を充填した第２陽イオン交換樹脂塔と、この第２陽イ
オン交換樹脂塔に接続された、陰イオン交換樹脂を充填
した陰イオン交換樹脂塔とを具備した構成にすることに
より、上記と同様、濃縮液を再利用しえる硝酸イオン含
有排水の処理方法を提供することを目的とする。
【００１４】更には、本発明は、洗浄排水を水洗する水
洗槽と、この水洗槽に接続され、前記洗浄排水を濃縮液
と透過液に分離する逆浸透膜装置と、この逆浸透膜装置
からの濃縮液が戻される３価クロメート原浴槽と、この
３価クロメート原浴槽内の濃縮液を含む浴液が循環する
ように連結された、陽イオン交換樹脂を充填した第１陽
イオン交換樹脂塔と、前記逆浸透膜装置からの透過液を
処理する、陽イオン交換樹脂を充填した第２陽イオン交
換樹脂塔と、この第２陽イオン交換樹脂塔に接続され
た、陰イオン交換樹脂を充填した陰イオン交換樹脂塔と
を具備し、前記３価クロメート原浴槽内に不純物が蓄積
してきたときのみ前記第１陽イオン交換樹脂塔を作動さ
せる構成とすることにより、濃縮液を再利用しえる硝酸
イオン含有排水の処理方法を提供することを目的とす
る。
洗槽と、この水洗槽に接続され、前記洗浄排水を濃縮液
と透過液に分離する逆浸透膜装置と、この逆浸透膜装置
からの濃縮液が戻される３価クロメート原浴槽と、この
３価クロメート原浴槽内の濃縮液を含む浴液が循環する
ように連結された、陽イオン交換樹脂を充填した第１陽
イオン交換樹脂塔と、前記逆浸透膜装置からの透過液を
処理する、陽イオン交換樹脂を充填した第２陽イオン交
換樹脂塔と、この第２陽イオン交換樹脂塔に接続され
た、陰イオン交換樹脂を充填した陰イオン交換樹脂塔と
を具備し、前記３価クロメート原浴槽内に不純物が蓄積
してきたときのみ前記第１陽イオン交換樹脂塔を作動さ
せる構成とすることにより、濃縮液を再利用しえる硝酸
イオン含有排水の処理方法を提供することを目的とす
る。
【００１５】
【課題を解決するための手段】本願第１の発明は、硝酸
イオン及びＣｒ（III）イオンを主成分とする３価クロ
メート水洗工程洗浄排水を処理する方法であり、前記洗
浄排水を逆浸透膜装置で濃縮液と透過液に分離し、濃縮
液を陽イオン交換樹脂を充填した第１陽イオン交換樹脂
塔で処理して３価クロメート原浴槽で再利用する工程
と、透過液を陽イオン交換樹脂を充填した第２陽イオン
交換樹脂塔及び陰イオン交換樹脂を充填した陰イオン交
換樹脂塔からなるイオン交換設備で処理し、処理水を循
環使用する工程とを具備することを特徴とする硝酸イオ
ン含有排水の処理方法である。
イオン及びＣｒ（III）イオンを主成分とする３価クロ
メート水洗工程洗浄排水を処理する方法であり、前記洗
浄排水を逆浸透膜装置で濃縮液と透過液に分離し、濃縮
液を陽イオン交換樹脂を充填した第１陽イオン交換樹脂
塔で処理して３価クロメート原浴槽で再利用する工程
と、透過液を陽イオン交換樹脂を充填した第２陽イオン
交換樹脂塔及び陰イオン交換樹脂を充填した陰イオン交
換樹脂塔からなるイオン交換設備で処理し、処理水を循
環使用する工程とを具備することを特徴とする硝酸イオ
ン含有排水の処理方法である。
【００１６】本願第２の発明は、硝酸イオン及びＣｒ
（III）イオンを主成分とする３価クロメート水洗工程
洗浄排水を処理する方法であり、前記洗浄排水を逆浸透
膜装置で濃縮液と透過液に分離し、濃縮液を３価クロメ
ート原浴槽へ戻す工程と、３価クロメート原浴槽内に不
純物が蓄積してきた際に陽イオン交換樹脂を充填した第
１陽イオン交換樹脂塔を用いて３価クロメート原浴槽内
の濃縮液を含む浴液を処理する工程と、透過液を陽イオ
ン交換樹脂を充填した第２陽イオン交換樹脂塔及び陰イ
オン交換樹脂を充填した陰イオン交換樹脂塔からなるイ
オン交換設備で処理し、処理水を循環使用する工程とを
具備することを特徴とする硝酸イオン含有排水の処理方
法である。
（III）イオンを主成分とする３価クロメート水洗工程
洗浄排水を処理する方法であり、前記洗浄排水を逆浸透
膜装置で濃縮液と透過液に分離し、濃縮液を３価クロメ
ート原浴槽へ戻す工程と、３価クロメート原浴槽内に不
純物が蓄積してきた際に陽イオン交換樹脂を充填した第
１陽イオン交換樹脂塔を用いて３価クロメート原浴槽内
の濃縮液を含む浴液を処理する工程と、透過液を陽イオ
ン交換樹脂を充填した第２陽イオン交換樹脂塔及び陰イ
オン交換樹脂を充填した陰イオン交換樹脂塔からなるイ
オン交換設備で処理し、処理水を循環使用する工程とを
具備することを特徴とする硝酸イオン含有排水の処理方
法である。
【００１７】本願第３の発明は、硝酸イオン及びＣｒ
（III）イオンを主成分とする３価クロメート水洗工程
洗浄排水を処理する装置であり、前記洗浄排水を水洗す
る水洗槽と、この水洗槽に接続され、前記洗浄排水を濃
縮液と透過液に分離する逆浸透膜装置と、この逆浸透膜
装置からの濃縮液を処理する、陽イオン交換樹脂を充填
した第１陽イオン交換樹脂塔と、この第１陽イオン交換
樹脂塔からの濃縮液が戻される３価クロメート原浴槽
と、前記逆浸透膜装置からの透過液を処理する、陽イオ
ン交換樹脂を充填した第２陽イオン交換樹脂塔と、この
第２陽イオン交換樹脂塔に接続された、陰イオン交換樹
脂を充填した陰イオン交換樹脂塔とを具備することを特
徴とする硝酸イオン含有排水の処理装置である。
（III）イオンを主成分とする３価クロメート水洗工程
洗浄排水を処理する装置であり、前記洗浄排水を水洗す
る水洗槽と、この水洗槽に接続され、前記洗浄排水を濃
縮液と透過液に分離する逆浸透膜装置と、この逆浸透膜
装置からの濃縮液を処理する、陽イオン交換樹脂を充填
した第１陽イオン交換樹脂塔と、この第１陽イオン交換
樹脂塔からの濃縮液が戻される３価クロメート原浴槽
と、前記逆浸透膜装置からの透過液を処理する、陽イオ
ン交換樹脂を充填した第２陽イオン交換樹脂塔と、この
第２陽イオン交換樹脂塔に接続された、陰イオン交換樹
脂を充填した陰イオン交換樹脂塔とを具備することを特
徴とする硝酸イオン含有排水の処理装置である。
【００１８】本願第４の発明は、硝酸イオン及びＣｒ
（III）イオンを主成分とする３価クロメート水洗工程
洗浄排水を処理する装置であり、前記洗浄排水を水洗す
る水洗槽と、この水洗槽に接続され、前記洗浄排水を濃
縮液と透過液に分離する逆浸透膜装置と、この逆浸透膜
装置からの濃縮液が戻される３価クロメート原浴槽と、
この３価クロメート原浴槽内の濃縮液を含む浴液が循環
するように連結された、陽イオン交換樹脂を充填した第
１陽イオン交換樹脂塔と、前記逆浸透膜装置からの透過
液を処理する、陽イオン交換樹脂を充填した第２陽イオ
ン交換樹脂塔と、この第２陽イオン交換樹脂塔に接続さ
れた、陰イオン交換樹脂を充填した陰イオン交換樹脂塔
とを具備し、前記３価クロメート原浴槽内に不純物が蓄
積してきたときのみ前記第１陽イオン交換樹脂塔を作動
させることを特徴とする硝酸イオン含有排水の処理装置
である。
（III）イオンを主成分とする３価クロメート水洗工程
洗浄排水を処理する装置であり、前記洗浄排水を水洗す
る水洗槽と、この水洗槽に接続され、前記洗浄排水を濃
縮液と透過液に分離する逆浸透膜装置と、この逆浸透膜
装置からの濃縮液が戻される３価クロメート原浴槽と、
この３価クロメート原浴槽内の濃縮液を含む浴液が循環
するように連結された、陽イオン交換樹脂を充填した第
１陽イオン交換樹脂塔と、前記逆浸透膜装置からの透過
液を処理する、陽イオン交換樹脂を充填した第２陽イオ
ン交換樹脂塔と、この第２陽イオン交換樹脂塔に接続さ
れた、陰イオン交換樹脂を充填した陰イオン交換樹脂塔
とを具備し、前記３価クロメート原浴槽内に不純物が蓄
積してきたときのみ前記第１陽イオン交換樹脂塔を作動
させることを特徴とする硝酸イオン含有排水の処理装置
である。
【００１９】
【発明の実施の形態】以下、本発明について更に詳しく
説明する。本発明者らは、硝酸含有工程排水を陰イオン
交換樹脂に通液する場合の安全濃度基準として、１００
０ｍｇ／ｌ（リットル）以下と設定し，それより多い場
合は何らかの処置をする必要があると注意喚起してい
る。
説明する。本発明者らは、硝酸含有工程排水を陰イオン
交換樹脂に通液する場合の安全濃度基準として、１００
０ｍｇ／ｌ（リットル）以下と設定し，それより多い場
合は何らかの処置をする必要があると注意喚起してい
る。
【００２０】また、本発明者らは、硝酸含有工程排水中
の不純物は、例えば、Ｚｎ、Ｆｅ等の陽イオンであり、
陽イオン交換樹脂塔に通液することにより、これらの不
純物を除去できることを確認している。更に、その通液
試験により、当該液中のＣｒ（III）イオンのほとんど
は陽イオンとしてでなく陰イオンとして存在しているこ
とが確認されている。
の不純物は、例えば、Ｚｎ、Ｆｅ等の陽イオンであり、
陽イオン交換樹脂塔に通液することにより、これらの不
純物を除去できることを確認している。更に、その通液
試験により、当該液中のＣｒ（III）イオンのほとんど
は陽イオンとしてでなく陰イオンとして存在しているこ
とが確認されている。
【００２１】そこで、発明者らは、硝酸含有工程排水を
まず逆浸透膜装置に通液して濃縮液と透過液に分離し、
透過液中の硝酸イオン濃度を低減せしめて、これをイオ
ン交換設備、即ち第２の陽イオン交換樹脂塔及び陰イオ
ン交換樹脂塔からなるイオン交換塔群に通液することで
安全に純水製造を行なえることになり、更に、逆浸透膜
装置から排出される濃縮液は第１の陽イオン交換樹脂塔
に通液することにより、不純物イオンを除去し、更に望
ましくは濃縮器にかけることにより有用な硝酸イオン、
Ｃｒ（III）イオンを原浴槽で再利用できると考えた。
また、逆浸透膜装置を入れることにより純水製造用イオ
ン交換樹脂へのイオン負荷低減につながり、吸着から再
生までの１サイクルあたりの寿命が長くなるという利点
があると考えた。濃縮液と透過液として分離する方法
は、逆浸透膜法以外に、電気透析法が挙げられ、当該逆
浸透膜の代替として使用してもよい。また、逆浸透膜の
代わりにＵＦ膜を使用して試験を試みたが、分離効果は
全く認められず不適と判断された。
まず逆浸透膜装置に通液して濃縮液と透過液に分離し、
透過液中の硝酸イオン濃度を低減せしめて、これをイオ
ン交換設備、即ち第２の陽イオン交換樹脂塔及び陰イオ
ン交換樹脂塔からなるイオン交換塔群に通液することで
安全に純水製造を行なえることになり、更に、逆浸透膜
装置から排出される濃縮液は第１の陽イオン交換樹脂塔
に通液することにより、不純物イオンを除去し、更に望
ましくは濃縮器にかけることにより有用な硝酸イオン、
Ｃｒ（III）イオンを原浴槽で再利用できると考えた。
また、逆浸透膜装置を入れることにより純水製造用イオ
ン交換樹脂へのイオン負荷低減につながり、吸着から再
生までの１サイクルあたりの寿命が長くなるという利点
があると考えた。濃縮液と透過液として分離する方法
は、逆浸透膜法以外に、電気透析法が挙げられ、当該逆
浸透膜の代替として使用してもよい。また、逆浸透膜の
代わりにＵＦ膜を使用して試験を試みたが、分離効果は
全く認められず不適と判断された。
【００２２】なお、逆浸透膜から排出される濃縮液は、
第１陽イオン交換樹脂塔と更に濃縮器とを組み合わせて
使用する場合、必ず先に第１陽イオン交換樹脂塔に通液
することが望ましい。この理由は、逆浸透膜から排出さ
れる濃縮液を引き継いで濃縮器にかけてから陽イオン交
換樹脂塔に通液する場合、液温が高いことにより陽イオ
ン交換樹脂と硝酸イオン濃度との安全面が憂慮されるた
めである。また、更に望ましくは、常温まで低下した状
態で陽イオン交換樹脂塔に通液するのがよい。イオン交
換樹脂メーカーからの資料によれば、ポリスチレンスル
ホン酸タイプの陽イオン交換樹脂は温度が高いと１０数
％硝酸溶液でも大きく反応すると記述されている。更
に、前記不純物除去用の陽イオン交換樹脂塔への通液に
あたっては処理液の濃縮効率を上げるため、脱液状態で
通液することが望ましい。
第１陽イオン交換樹脂塔と更に濃縮器とを組み合わせて
使用する場合、必ず先に第１陽イオン交換樹脂塔に通液
することが望ましい。この理由は、逆浸透膜から排出さ
れる濃縮液を引き継いで濃縮器にかけてから陽イオン交
換樹脂塔に通液する場合、液温が高いことにより陽イオ
ン交換樹脂と硝酸イオン濃度との安全面が憂慮されるた
めである。また、更に望ましくは、常温まで低下した状
態で陽イオン交換樹脂塔に通液するのがよい。イオン交
換樹脂メーカーからの資料によれば、ポリスチレンスル
ホン酸タイプの陽イオン交換樹脂は温度が高いと１０数
％硝酸溶液でも大きく反応すると記述されている。更
に、前記不純物除去用の陽イオン交換樹脂塔への通液に
あたっては処理液の濃縮効率を上げるため、脱液状態で
通液することが望ましい。
【００２３】本発明において、対象とする液は、液中に
硝酸イオンが主成分として１０００ｍｇ／Ｌ以上入って
いる液である。しかし、１０００ｍｇ／Ｌ以下といえど
も、イオン交換樹脂に通液する液中の全アニオンのうち
例えば硝酸イオンが９割占めるといった場合も上述した
イオン交換樹脂の危険性がないということではない。
硝酸イオンが主成分として１０００ｍｇ／Ｌ以上入って
いる液である。しかし、１０００ｍｇ／Ｌ以下といえど
も、イオン交換樹脂に通液する液中の全アニオンのうち
例えば硝酸イオンが９割占めるといった場合も上述した
イオン交換樹脂の危険性がないということではない。
【００２４】本発明者らは、硝酸イオン濃度が低くても
全アニオン中に占める硝酸イオンの比率が高い場合、飽
和したイオン交換樹脂塔の再生を現地ですぐに行える場
合はすぐに再生を行うようにするとか、また、委託再生
型の可搬型のイオン交換樹脂塔であるなら、委託先が集
荷回収するまでの間は安全を期してイオン交換樹脂塔内
の液は全量排出後、当該イオン交換樹脂塔内には水道
水、純水等を充水しておく方法等を提案している。即
ち、半乾燥状態に極力しないようにする方法を提案して
いる。
全アニオン中に占める硝酸イオンの比率が高い場合、飽
和したイオン交換樹脂塔の再生を現地ですぐに行える場
合はすぐに再生を行うようにするとか、また、委託再生
型の可搬型のイオン交換樹脂塔であるなら、委託先が集
荷回収するまでの間は安全を期してイオン交換樹脂塔内
の液は全量排出後、当該イオン交換樹脂塔内には水道
水、純水等を充水しておく方法等を提案している。即
ち、半乾燥状態に極力しないようにする方法を提案して
いる。
【００２５】本発明において、前記逆浸透装置から排出
される透過液は、第２陽イオン交換樹脂塔、陰イオン交
換樹脂塔、及び陽イオン交換樹脂と陰イオン交換樹脂と
を充填した混床塔を直列に接続して、処理水は純水とし
て系内で再利用することが好ましい。
される透過液は、第２陽イオン交換樹脂塔、陰イオン交
換樹脂塔、及び陽イオン交換樹脂と陰イオン交換樹脂と
を充填した混床塔を直列に接続して、処理水は純水とし
て系内で再利用することが好ましい。
【００２６】本発明（第２、第４の発明）において、第
１陽イオン交換樹脂塔は常時運転するのではなく、Ｃｒ
（III）クロメート槽内にＺｎ，Ｆｅ等の陽イオン不純
物が蓄積してきた際に短時間（例えば、１０〜３０分）
動かすようにする。ここで、作動時間が余り短いと充分
な処理を行うことができず、逆に長すぎると安全面で憂
慮される。通液にあたっては陽イオン交換樹脂といえど
も、上述したように温度が高くなるほど安全面で心配さ
れるため、当該処理液の場合は常温で通液することが望
ましい。
１陽イオン交換樹脂塔は常時運転するのではなく、Ｃｒ
（III）クロメート槽内にＺｎ，Ｆｅ等の陽イオン不純
物が蓄積してきた際に短時間（例えば、１０〜３０分）
動かすようにする。ここで、作動時間が余り短いと充分
な処理を行うことができず、逆に長すぎると安全面で憂
慮される。通液にあたっては陽イオン交換樹脂といえど
も、上述したように温度が高くなるほど安全面で心配さ
れるため、当該処理液の場合は常温で通液することが望
ましい。
【００２７】これまで、硝酸イオンが高濃度に含有され
た廃液を処理する場合、通常、嫌気性雰囲気で生物処理
する方法が挙げられ、この場合、高額な設備投資が余儀
なくされた。しかし、本発明によれば、厄介な硝酸イオ
ン含有排水は排水処理工程へほとんど排出されないこと
になり、また有価物として再利用でき、資源の有効活用
につながる。
た廃液を処理する場合、通常、嫌気性雰囲気で生物処理
する方法が挙げられ、この場合、高額な設備投資が余儀
なくされた。しかし、本発明によれば、厄介な硝酸イオ
ン含有排水は排水処理工程へほとんど排出されないこと
になり、また有価物として再利用でき、資源の有効活用
につながる。
【００２８】
【実施例】以下、本発明の各実施例について図面を参照
して説明する。 （実施例１）本実施例１は、純水製造用イオン交換塔と
して陽イオン交換樹脂塔、陰イオン交換樹脂塔及び混床
塔を組み合わせた例を示している。
して説明する。 （実施例１）本実施例１は、純水製造用イオン交換塔と
して陽イオン交換樹脂塔、陰イオン交換樹脂塔及び混床
塔を組み合わせた例を示している。
【００２９】図中の符番１はＣｒ（III）クロメート槽
を示し、符番２〜４は夫々第１，第２，第３の水洗槽を
示す。第１の水洗槽２，第２の水洗槽３，第３の水洗槽
４の順に硝酸イオン濃度が低くなっている。第１の水洗
槽２からのオーバーフロー水はクッションタンク５に受
け、クッションタンク５内に液量がある程度溜まると逆
浸透膜装置６を稼動させ、ここで濃縮液と透過液に分け
る。Ｃｒ（III）クロメート槽１中には硝酸イオン、Ｃ
ｒ（III）イオンの他、不純物Ｚｎ、Ｆｅイオン等が蓄
積した溶液が入っているものと仮定する。
を示し、符番２〜４は夫々第１，第２，第３の水洗槽を
示す。第１の水洗槽２，第２の水洗槽３，第３の水洗槽
４の順に硝酸イオン濃度が低くなっている。第１の水洗
槽２からのオーバーフロー水はクッションタンク５に受
け、クッションタンク５内に液量がある程度溜まると逆
浸透膜装置６を稼動させ、ここで濃縮液と透過液に分け
る。Ｃｒ（III）クロメート槽１中には硝酸イオン、Ｃ
ｒ（III）イオンの他、不純物Ｚｎ、Ｆｅイオン等が蓄
積した溶液が入っているものと仮定する。
【００３０】前記逆浸透膜装置６には、陽イオン交換樹
脂を充填した第１陽イオン交換樹脂塔７が接続されてい
る。この陽イオン交換樹脂塔７には、逆浸透膜装置６か
ら排出された濃縮液が脱液状態で下向流で通液し、濃縮
液中の不純物成分（Ｚｎイオン等）を除去する。前記陽
イオン交換樹脂塔７には、濃縮器８が接続されている。
前記陽イオン交換樹脂塔７からの処理液は濃縮器８にて
濃縮し、Ｃｒ（III）クロメート槽１に戻される。ここ
で、濃縮倍率は、Ｃｒ（III）クロメート槽１の蒸発
量、及びくみ出し量を考慮して設定する。
脂を充填した第１陽イオン交換樹脂塔７が接続されてい
る。この陽イオン交換樹脂塔７には、逆浸透膜装置６か
ら排出された濃縮液が脱液状態で下向流で通液し、濃縮
液中の不純物成分（Ｚｎイオン等）を除去する。前記陽
イオン交換樹脂塔７には、濃縮器８が接続されている。
前記陽イオン交換樹脂塔７からの処理液は濃縮器８にて
濃縮し、Ｃｒ（III）クロメート槽１に戻される。ここ
で、濃縮倍率は、Ｃｒ（III）クロメート槽１の蒸発
量、及びくみ出し量を考慮して設定する。
【００３１】前記陽イオン交換樹脂塔７及び濃縮器８に
接続された配管１３ａには、陽イオン交換樹脂を充填し
た第２陽イオン交換樹脂塔９、陰イオン交換樹脂を充填
した陰イオン交換樹脂塔１０、陽イオン交換樹脂と陰イ
オン交換樹脂を充填した混床塔１１が順次接続されてい
る。前記第２の陽イオン交換樹脂塔９には、逆浸透膜装
置６から排出される透過液と前記濃縮器８から排出され
る凝縮液とが混合されて通液される。前記混床塔１１に
は、水質監視計１２を介装した配管１３ｂを介して前記
第３の水洗槽４に接続されている。つまり、第２陽イオ
ン交換樹脂塔９に通液された透過液と凝縮液の混合液
は、陰イオン交換樹脂塔１０、混床塔１１を経て純水製
造される。前記水質監視計１２では、純水の導電率が監
視される。純水は第３の水洗槽４に返送されて再使用す
る。
接続された配管１３ａには、陽イオン交換樹脂を充填し
た第２陽イオン交換樹脂塔９、陰イオン交換樹脂を充填
した陰イオン交換樹脂塔１０、陽イオン交換樹脂と陰イ
オン交換樹脂を充填した混床塔１１が順次接続されてい
る。前記第２の陽イオン交換樹脂塔９には、逆浸透膜装
置６から排出される透過液と前記濃縮器８から排出され
る凝縮液とが混合されて通液される。前記混床塔１１に
は、水質監視計１２を介装した配管１３ｂを介して前記
第３の水洗槽４に接続されている。つまり、第２陽イオ
ン交換樹脂塔９に通液された透過液と凝縮液の混合液
は、陰イオン交換樹脂塔１０、混床塔１１を経て純水製
造される。前記水質監視計１２では、純水の導電率が監
視される。純水は第３の水洗槽４に返送されて再使用す
る。
【００３２】このように、上記実施例に係る硝酸イオン
含有排水の処理装置は、Ｃｒ（III）クロメート槽１
と、被表面処理物を水洗する第１〜第３の水洗槽２〜４
と、第１の水洗槽２に接続され、前記洗浄排水を濃縮液
と透過液に分離する逆浸透膜装置６と、この逆浸透膜装
置６からの濃縮液を処理する、陽イオン交換樹脂を充填
した第１陽イオン交換樹脂塔７と、この陽イオン交換樹
脂塔７からの液を濃縮する濃縮器８と、前記逆浸透膜装
置６からの透過液と濃縮器８からの凝縮液を処理する、
陽イオン交換樹脂を充填した第２陽イオン交換樹脂塔９
と、この第２陽イオン交換樹脂塔９に接続された、陰イ
オン交換樹脂を充填した陰イオン交換樹脂塔１０と、陽
イオン交換樹脂と陰イオン交換樹脂を充填した混床塔１
１と、混床塔１１からの純水の導電率を監視する水質監
視計１２を具備した構成となっている。
含有排水の処理装置は、Ｃｒ（III）クロメート槽１
と、被表面処理物を水洗する第１〜第３の水洗槽２〜４
と、第１の水洗槽２に接続され、前記洗浄排水を濃縮液
と透過液に分離する逆浸透膜装置６と、この逆浸透膜装
置６からの濃縮液を処理する、陽イオン交換樹脂を充填
した第１陽イオン交換樹脂塔７と、この陽イオン交換樹
脂塔７からの液を濃縮する濃縮器８と、前記逆浸透膜装
置６からの透過液と濃縮器８からの凝縮液を処理する、
陽イオン交換樹脂を充填した第２陽イオン交換樹脂塔９
と、この第２陽イオン交換樹脂塔９に接続された、陰イ
オン交換樹脂を充填した陰イオン交換樹脂塔１０と、陽
イオン交換樹脂と陰イオン交換樹脂を充填した混床塔１
１と、混床塔１１からの純水の導電率を監視する水質監
視計１２を具備した構成となっている。
【００３３】従って、硝酸含有工程水洗水を、逆浸透膜
装置６、イオン交換樹脂塔群、濃縮器８を組み合わせて
使用することにより、安全に純水製造が可能となる他、
有用な硝酸イオン、Ｃｒ（III）イオンは工程内で再利
用が可能となり、資源を有効に活用できる。
装置６、イオン交換樹脂塔群、濃縮器８を組み合わせて
使用することにより、安全に純水製造が可能となる他、
有用な硝酸イオン、Ｃｒ（III）イオンは工程内で再利
用が可能となり、資源を有効に活用できる。
【００３４】下記表１に、本実施例において用いた第１
の水洗槽２の水洗水のイオン濃度、また逆浸透膜装置６
で得られた濃縮水と透過水の分析結果例を示す。逆浸透
膜装置６で１０倍濃縮した例である。
の水洗槽２の水洗水のイオン濃度、また逆浸透膜装置６
で得られた濃縮水と透過水の分析結果例を示す。逆浸透
膜装置６で１０倍濃縮した例である。
【００３５】
【表１】
【００３６】表１の逆浸透膜装置による透過液が純水製
造用イオン交換塔に通液され、一方濃縮液は陽イオン交
換樹脂塔に通液して脱Ｚｎ、Ｆｅを行い,その後濃縮し
てＣｒ（III）クロメート原浴槽等で再利用する。
造用イオン交換塔に通液され、一方濃縮液は陽イオン交
換樹脂塔に通液して脱Ｚｎ、Ｆｅを行い,その後濃縮し
てＣｒ（III）クロメート原浴槽等で再利用する。
【００３７】（実施例２）図２を参照する。但し、図１
と同部材は同符番を付して説明を省略する。本実施例２
は、実施例１と比べ、第１陽イオン交換樹脂塔７の下流
側に濃縮器を設けずに、第１陽イオン交換樹脂塔７を直
接Ｃｒ（III）クロメート原浴槽１に連結した構成とな
っている。なお、逆浸透膜装置６からは透過液のみが第
２陽イオン交換樹脂塔９側に供給される点、第１陽イオ
ン交換樹脂塔７からの濃縮液がＣｒ（III）クロメート
原浴槽１に送られる点を除いて、実施例１と同様な作用
となる。上記実施例２によれば、従来例と比べ資源の有
効活用という点である程度の効果を有する。
と同部材は同符番を付して説明を省略する。本実施例２
は、実施例１と比べ、第１陽イオン交換樹脂塔７の下流
側に濃縮器を設けずに、第１陽イオン交換樹脂塔７を直
接Ｃｒ（III）クロメート原浴槽１に連結した構成とな
っている。なお、逆浸透膜装置６からは透過液のみが第
２陽イオン交換樹脂塔９側に供給される点、第１陽イオ
ン交換樹脂塔７からの濃縮液がＣｒ（III）クロメート
原浴槽１に送られる点を除いて、実施例１と同様な作用
となる。上記実施例２によれば、従来例と比べ資源の有
効活用という点である程度の効果を有する。
【００３８】（実施例３）図３を参照する。但し、図１
と同部材は同符番を付して説明を省略する。本実施例３
は、実施例１と比べ、逆浸透膜装置６の下流側に第１陽
イオン交換樹脂塔、濃縮器を順次設けずに、逆浸透膜装
置６に直接Ｃｒ（III）クロメート原浴槽１に連結する
とともに、陽イオン交換樹脂を充填した第１陽イオン交
換樹脂塔２１をＣｒ（III）クロメート原浴槽１と該原
浴槽１内の濃縮液を含む浴液が循環するような構成とな
っている。つまり、第１陽イオン交換樹脂塔２１の頂部
は原浴槽１の底部に連結し、第１陽イオン交換樹脂塔２
１の底部は原浴槽１の頂部に連結されている。
と同部材は同符番を付して説明を省略する。本実施例３
は、実施例１と比べ、逆浸透膜装置６の下流側に第１陽
イオン交換樹脂塔、濃縮器を順次設けずに、逆浸透膜装
置６に直接Ｃｒ（III）クロメート原浴槽１に連結する
とともに、陽イオン交換樹脂を充填した第１陽イオン交
換樹脂塔２１をＣｒ（III）クロメート原浴槽１と該原
浴槽１内の濃縮液を含む浴液が循環するような構成とな
っている。つまり、第１陽イオン交換樹脂塔２１の頂部
は原浴槽１の底部に連結し、第１陽イオン交換樹脂塔２
１の底部は原浴槽１の頂部に連結されている。
【００３９】前記逆浸透膜装置６からは濃縮液が前記原
浴槽１の頂部に直接送られ、逆浸透膜装置６からの透過
液は第２陽イオン交換樹脂塔９側に供給される。また、
前記第１陽イオン交換樹脂塔２１は常時運転するのでは
なく、前記原浴槽１内に不純物（例えば、Ｚｎ，Ｆｅ等
の陽イオン）が蓄積してきたときに短時間（例えば、１
０〜３０分）動かす。
浴槽１の頂部に直接送られ、逆浸透膜装置６からの透過
液は第２陽イオン交換樹脂塔９側に供給される。また、
前記第１陽イオン交換樹脂塔２１は常時運転するのでは
なく、前記原浴槽１内に不純物（例えば、Ｚｎ，Ｆｅ等
の陽イオン）が蓄積してきたときに短時間（例えば、１
０〜３０分）動かす。
【００４０】なお、運転時、脱液状態で通液するのは実
施例１で述べたとおりであるが、運転する場合、まず常
温下で行ない、運転後は安全のため第１陽イオン交換樹
脂塔２１の水洗を行なった後、充水状態で置いておく必
要がある。また、再び第１陽イオン交換樹脂塔２１を使
用する際には脱液状態にして通液する。
施例１で述べたとおりであるが、運転する場合、まず常
温下で行ない、運転後は安全のため第１陽イオン交換樹
脂塔２１の水洗を行なった後、充水状態で置いておく必
要がある。また、再び第１陽イオン交換樹脂塔２１を使
用する際には脱液状態にして通液する。
【００４１】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、洗
浄排水を逆浸透膜装置で濃縮液と透過液に分離し、濃縮
液を陽イオン交換樹脂を充填した第１陽イオン交換樹脂
塔で処理して３価クロメート原浴槽で再利用する工程
と、透過液を陽イオン交換樹脂を充填した第２陽イオン
交換樹脂塔及び陰イオン交換樹脂を充填した陰イオン交
換樹脂塔からなるイオン交換設備で処理し、処理水を循
環使用する工程とを具備することにより、濃縮液を再利
用しえ、資源の有効活用が可能な硝酸イオン含有排水の
処理方法を提供できる。
浄排水を逆浸透膜装置で濃縮液と透過液に分離し、濃縮
液を陽イオン交換樹脂を充填した第１陽イオン交換樹脂
塔で処理して３価クロメート原浴槽で再利用する工程
と、透過液を陽イオン交換樹脂を充填した第２陽イオン
交換樹脂塔及び陰イオン交換樹脂を充填した陰イオン交
換樹脂塔からなるイオン交換設備で処理し、処理水を循
環使用する工程とを具備することにより、濃縮液を再利
用しえ、資源の有効活用が可能な硝酸イオン含有排水の
処理方法を提供できる。
【００４２】また、本発明によれば、洗浄排水を逆浸透
膜装置で濃縮液と透過液に分離し、濃縮液を３価クロメ
ート原浴槽へ戻す工程と、３価クロメート原浴槽内に不
純物が蓄積してきた際に陽イオン交換樹脂を充填した第
１陽イオン交換樹脂塔を用いて３価クロメート原浴槽内
の濃縮液を含む浴液を処理する工程と、透過液を陽イオ
ン交換樹脂を充填した第２陽イオン交換樹脂塔及び陰イ
オン交換樹脂を充填した陰イオン交換樹脂塔からなるイ
オン交換設備で処理し、処理水を循環使用する工程とを
具備する構成にすることにより、３価クロメート原浴槽
内に不純物が蓄積してきたときにのみ第１陽イオン交換
樹脂塔を短時間作動させ、濃縮液を再利用しえ、資源の
有効活用が可能な硝酸イオン含有排水の処理方法を提供
できる。
膜装置で濃縮液と透過液に分離し、濃縮液を３価クロメ
ート原浴槽へ戻す工程と、３価クロメート原浴槽内に不
純物が蓄積してきた際に陽イオン交換樹脂を充填した第
１陽イオン交換樹脂塔を用いて３価クロメート原浴槽内
の濃縮液を含む浴液を処理する工程と、透過液を陽イオ
ン交換樹脂を充填した第２陽イオン交換樹脂塔及び陰イ
オン交換樹脂を充填した陰イオン交換樹脂塔からなるイ
オン交換設備で処理し、処理水を循環使用する工程とを
具備する構成にすることにより、３価クロメート原浴槽
内に不純物が蓄積してきたときにのみ第１陽イオン交換
樹脂塔を短時間作動させ、濃縮液を再利用しえ、資源の
有効活用が可能な硝酸イオン含有排水の処理方法を提供
できる。
【００４３】更に、本発明によれば、洗浄排水を水洗す
る水洗槽と、この水洗槽に接続され、前記洗浄排水を濃
縮液と透過液に分離する逆浸透膜装置と、この逆浸透膜
装置からの濃縮液を処理する、陽イオン交換樹脂を充填
した第１陽イオン交換樹脂塔と、この第１陽イオン交換
樹脂塔からの濃縮液が戻される３価クロメート原浴槽
と、前記逆浸透膜装置からの透過液を処理する、陽イオ
ン交換樹脂を充填した第２陽イオン交換樹脂塔と、この
第２陽イオン交換樹脂塔に接続された、陰イオン交換樹
脂を充填した陰イオン交換樹脂塔とを具備した構成にす
ることにより、上記と同様、濃縮液を再利用しえ、資源
の有効活用が可能な硝酸イオン含有排水の処理方法を提
供することを目的とする。
る水洗槽と、この水洗槽に接続され、前記洗浄排水を濃
縮液と透過液に分離する逆浸透膜装置と、この逆浸透膜
装置からの濃縮液を処理する、陽イオン交換樹脂を充填
した第１陽イオン交換樹脂塔と、この第１陽イオン交換
樹脂塔からの濃縮液が戻される３価クロメート原浴槽
と、前記逆浸透膜装置からの透過液を処理する、陽イオ
ン交換樹脂を充填した第２陽イオン交換樹脂塔と、この
第２陽イオン交換樹脂塔に接続された、陰イオン交換樹
脂を充填した陰イオン交換樹脂塔とを具備した構成にす
ることにより、上記と同様、濃縮液を再利用しえ、資源
の有効活用が可能な硝酸イオン含有排水の処理方法を提
供することを目的とする。
【００４４】更には、本発明によれば、洗浄排水を水洗
する水洗槽と、この水洗槽に接続され、前記洗浄排水を
濃縮液と透過液に分離する逆浸透膜装置と、この逆浸透
膜装置からの濃縮液が戻される３価クロメート原浴槽
と、この３価クロメート原浴槽内の濃縮液を含む浴液が
循環するように連結された、陽イオン交換樹脂を充填し
た第１陽イオン交換樹脂塔と、前記逆浸透膜装置からの
透過液を処理する、陽イオン交換樹脂を充填した第２陽
イオン交換樹脂塔と、この第２陽イオン交換樹脂塔に接
続された、陰イオン交換樹脂を充填した陰イオン交換樹
脂塔とを具備し、前記３価クロメート原浴槽内に不純物
が蓄積してきたときのみ前記第１陽イオン交換樹脂塔を
作動させる構成とすることにより、濃縮液を再利用し
え、資源の有効活用が可能な硝酸イオン含有排水の処理
装置を提供できる。
する水洗槽と、この水洗槽に接続され、前記洗浄排水を
濃縮液と透過液に分離する逆浸透膜装置と、この逆浸透
膜装置からの濃縮液が戻される３価クロメート原浴槽
と、この３価クロメート原浴槽内の濃縮液を含む浴液が
循環するように連結された、陽イオン交換樹脂を充填し
た第１陽イオン交換樹脂塔と、前記逆浸透膜装置からの
透過液を処理する、陽イオン交換樹脂を充填した第２陽
イオン交換樹脂塔と、この第２陽イオン交換樹脂塔に接
続された、陰イオン交換樹脂を充填した陰イオン交換樹
脂塔とを具備し、前記３価クロメート原浴槽内に不純物
が蓄積してきたときのみ前記第１陽イオン交換樹脂塔を
作動させる構成とすることにより、濃縮液を再利用し
え、資源の有効活用が可能な硝酸イオン含有排水の処理
装置を提供できる。
【図１】本発明の実施例１に係る硝酸イオン含有排水の
処理装置の説明図。
処理装置の説明図。
【図２】本発明の実施例２に係る硝酸イオン含有排水の
処理装置の説明図。
処理装置の説明図。
【図３】本発明の実施例３に係る硝酸イオン含有排水の
処理装置の説明図。
処理装置の説明図。
１…Ｃｒ（III）クロメート槽、
２，３，４…水洗槽、
５…クッションタンク、
６…逆浸透装置、
７，９，２１…陽イオン交換樹脂塔、
８…濃縮器、
１０…陰イオン交換樹脂塔、
１１…混床塔、
１２…水質監視計、
１３ａ，１３ｂ…配管。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考）
Ｃ０２Ｆ 1/44 Ｃ０２Ｆ 1/44 Ｅ
Ｃ２３Ｃ 22/86 Ｃ２３Ｃ 22/86
Ｆターム(参考） 4D006 GA03 KA71 KB11 PA02 PB08
PB27 PC22 PC80
4D025 AA09 AB11 AB21 BA08 BA13
BA22 BB04 BB08 BB09 DA05
4K026 BA06 CA16 CA19 CA32 DA19
Claims (7)
- 【請求項１】 硝酸イオン及びＣｒ（III）イオンを主
成分とする３価クロメート水洗工程洗浄排水を処理する
方法であり、 前記洗浄排水を逆浸透膜装置で濃縮液と透過液に分離
し、濃縮液を陽イオン交換樹脂を充填した第１陽イオン
交換樹脂塔で処理して３価クロメート原浴槽で再利用す
る工程と、透過液を陽イオン交換樹脂を充填した第２陽
イオン交換樹脂塔及び陰イオン交換樹脂を充填した陰イ
オン交換樹脂塔からなるイオン交換設備で処理し、処理
水を循環使用する工程とを具備することを特徴とする硝
酸イオン含有排水の処理方法。 - 【請求項２】 硝酸イオン及びＣｒ（III）イオンを主
成分とする３価クロメート水洗工程洗浄排水を処理する
方法であり、 前記洗浄排水を逆浸透膜装置で濃縮液と透過液に分離
し、濃縮液を３価クロメート原浴槽へ戻す工程と、３価
クロメート原浴槽内に不純物が蓄積してきた際に陽イオ
ン交換樹脂を充填した第１陽イオン交換樹脂塔を用いて
３価クロメート原浴槽内の濃縮液を含む浴液を処理する
工程と、透過液を陽イオン交換樹脂を充填した第２陽イ
オン交換樹脂塔及び陰イオン交換樹脂を充填した陰イオ
ン交換樹脂塔からなるイオン交換設備で処理し、処理水
を循環使用する工程とを具備することを特徴とする硝酸
イオン含有排水の処理方法。 - 【請求項３】 洗浄排水の硝酸イオン濃度が１０００ｍ
ｇ／Ｌ以上であることを特徴とする請求項１若しくは請
求項２いずれか記載の硝酸イオン含有排水の処理方法。 - 【請求項４】 前記第２陽イオン交換樹脂塔、陰イオン
交換樹脂塔に陽イオン交換樹脂と陰イオン交換樹脂とを
充填した混床塔を直列に接続して、前記逆浸透膜装置か
ら排出される透過液をこれらの樹脂塔及び混床塔に順次
送り、処理水は純水として系内で再利用することを特徴
とする請求項１若しくは請求項２いずれか記載の硝酸イ
オン含有排水の処理方法。 - 【請求項５】 硝酸イオン及びＣｒ（III）イオンを主
成分とする３価クロメート水洗工程洗浄排水を処理する
装置であり、 前記洗浄排水を水洗する水洗槽と、この水洗槽に接続さ
れ、前記洗浄排水を濃縮液と透過液に分離する逆浸透膜
装置と、この逆浸透膜装置からの濃縮液を処理する、陽
イオン交換樹脂を充填した第１陽イオン交換樹脂塔と、
この第１陽イオン交換樹脂塔からの濃縮液が戻される３
価クロメート原浴槽と、前記逆浸透膜装置からの透過液
を処理する、陽イオン交換樹脂を充填した第２陽イオン
交換樹脂塔と、この第２陽イオン交換樹脂塔に接続され
た、陰イオン交換樹脂を充填した陰イオン交換樹脂塔と
を具備することを特徴とする硝酸イオン含有排水の処理
装置。 - 【請求項６】 硝酸イオン及びＣｒ（III）イオンを主
成分とする３価クロメート水洗工程洗浄排水を処理する
装置であり、 前記洗浄排水を水洗する水洗槽と、この水洗槽に接続さ
れ、前記洗浄排水を濃縮液と透過液に分離する逆浸透膜
装置と、この逆浸透膜装置からの濃縮液が戻される３価
クロメート原浴槽と、この３価クロメート原浴槽内の濃
縮液を含む浴液が循環するように連結された、陽イオン
交換樹脂を充填した第１陽イオン交換樹脂塔と、前記逆
浸透膜装置からの透過液を処理する、陽イオン交換樹脂
を充填した第２陽イオン交換樹脂塔と、この第２陽イオ
ン交換樹脂塔に接続された、陰イオン交換樹脂を充填し
た陰イオン交換樹脂塔とを具備し、前記３価クロメート
原浴槽内に不純物が蓄積してきたときのみ前記第１陽イ
オン交換樹脂塔を作動させることを特徴とする硝酸イオ
ン含有排水の処理装置。 - 【請求項７】 前記陰イオン交換樹脂塔出口の配管に、
陽イオン交換樹脂と陰イオン交換樹脂とを充填した混床
塔を接続し、かつこの混床塔を前記水洗槽に接続させ、
処理水を純水として系内で再利用することを特徴とする
請求項５若しくは請求項６記載の硝酸イオン含有排水の
処理装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001237834A JP2003047960A (ja) | 2001-08-06 | 2001-08-06 | 硝酸イオン含有排水の処理方法及び装置 |
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2001237834A JP2003047960A (ja) | 2001-08-06 | 2001-08-06 | 硝酸イオン含有排水の処理方法及び装置 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003047960A true JP2003047960A (ja) | 2003-02-18 |
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|---|---|---|---|
| JP2001237834A Pending JP2003047960A (ja) | 2001-08-06 | 2001-08-06 | 硝酸イオン含有排水の処理方法及び装置 |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003047960A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011106004A (ja) * | 2009-11-19 | 2011-06-02 | Suirei:Kk | メッキ処理を三系統に区分し、この区分された三系統で生成された二つの処理水、ｒо透過水又は処理純水の再利用を図る排水処理装置 |
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| CN104355365A (zh) * | 2014-10-31 | 2015-02-18 | 武汉钢铁(集团)公司 | 含铬废水污染物零排放的处理方法 |
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- 2001-08-06 JP JP2001237834A patent/JP2003047960A/ja active Pending
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