JP2003047617A - 医療用縫合針 - Google Patents

医療用縫合針

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JP2003047617A
JP2003047617A JP2001238631A JP2001238631A JP2003047617A JP 2003047617 A JP2003047617 A JP 2003047617A JP 2001238631 A JP2001238631 A JP 2001238631A JP 2001238631 A JP2001238631 A JP 2001238631A JP 2003047617 A JP2003047617 A JP 2003047617A
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JP
Japan
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suture needle
needle
bending moment
wire
thickness
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JP2001238631A
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English (en)
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Yasushi Hashimoto
泰志 橋本
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Mani Inc
Original Assignee
Mani Inc
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/04Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets for suturing wounds; Holders or packages for needles or suture materials
    • A61B17/06Needles ; Sutures; Needle-suture combinations; Holders or packages for needles or suture materials
    • A61B17/06066Needles, e.g. needle tip configurations
    • A61B2017/06095Needles, e.g. needle tip configurations pliable

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 椎骨などの骨の縫合に使用され、容易に形状
を変更することができる医療用縫合針を提供する。 【解決手段】 最大曲げモーメントが、5〜30Ncm
/mmである構成としている。この値は、ワイヤより
硬いが、手指や持針器で縫合針を所望の形状に曲げられ
る硬さである。この曲げモーメント値は、縫合針がオー
ステナイト系のステンレススチールを素材としている場
合は、素材を成形加工後に1120K以上の温度に加熱
し、軟化させることによって達成できる。さらに、縫合
針を、湾曲を含む面内の方向に厚みが薄くなるように、
言い換えると、湾曲の内側から外側までの厚みが薄くな
るようにするとよい。薄くする方法としては、プレスに
より押し潰す方法や、研削により薄くする方法がある。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明が属する技術分野】本発明は、整形外科手術等に
使用される、骨や人工骨に穿設された孔等にワイヤーを
導入するための医療用縫合針に関する。 【0002】 【従来の技術】椎骨は、脊柱を構成し、その内部の椎孔
に神経束である脊髄を通している骨であるが、病気等の
原因により椎骨が小さくなることがある。椎骨が小さく
なると、椎孔も小さくなり、脊髄が圧迫され、腰痛など
の原因となる。 【0003】そのような場合、脊柱管拡大術が施術され
る。すなわち、外科手術により、椎骨の椎孔を形成して
いる環状部の1カ所を切断し、切断した箇所にアパセラ
ムと呼ばれる人工骨を挿入して椎孔を拡大する手術を行
う。椎骨とアパセラムの双方に孔を穿設し、これらの孔
にチタン製のワイヤを通して縫合することで挿入された
アパセラムは椎骨に固定される。チタン製のワイヤとす
るのは、体内に残存しても人体に悪影響を与えないから
である。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】従来は、椎骨やアパセ
ラムに穿設された孔に上記のワイヤを通すには、直接ワ
イヤを通していた。ワイヤは純チタンワイヤなので、柔
らかく、穿設された孔への追従性は良いが、先端の剛性
が乏しく、孔を通すまでにかなりの時間を要し、これが
医師のストレスとなっていた。 【0005】直接ワイヤを挿通するのに代えて、縫合針
を用いれば良いのであるが、通常の縫合針は、形状が固
定されており、また、組織挿通性をよくするために、で
きるだけ硬くすることを目標に製造されている。これに
対し、椎骨やアパセラム等に穿設された孔は、縫合する
部位によっては、湾曲している方が都合がよい場合と、
真っ直ぐな方がよい場合とがあり、通常の医療用縫合針
ではこれらの変化に対応することが難しい。 【0006】本発明は、上記の事実から考えられたもの
で、骨や人工骨を結合するのに用いられ、容易に形状を
変更することができる医療用縫合針を提供することを目
的としている。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の医療用縫合針は、最大曲げモーメントが、
5〜30Ncm/mmであることを特徴としている。
より望ましくは、最大曲げモーメントが5〜15Ncm
/mmの範囲内である。ここで、最大曲げモーメント
とは、縫合針の中間を90゜曲げたとき、0゜〜90゜
の範囲において、縫合針に加わる最大の曲げモーメント
をいう。この値は、医療用縫合針として使用されるφ
1.6mm以下のものの場合においてワイヤより硬い
が、手指や持針器で縫合針を所望の形状に曲げられる硬
さである。 【0008】上記の曲げモーメント値は、縫合針がオー
ステナイト系のステンレススチールを素材としている場
合は、素材を成形加工後に1120K以上の温度に加熱
し、軟化させることによって達成できる。マルテンサイ
ト系のステンレススチールの場合には、素材である線材
に焼入処理をしない。 【0009】縫合針は、さらに、湾曲を含む面内の方向
に厚みが薄くなるように、言い換えると、湾曲の内側か
ら外側までの厚みが薄くなるようにするとよい。薄くす
る方法としては、プレスにより押し潰す方法や、研削に
より薄くする方法があり、いずれか一方か、又は、双方
を組み合わせることができる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面によ
って説明する。図1から図4は、本発明の医療用縫合針
を製造する工程を説明する図である。まず、図1に示す
ように、オーステナイト系でファイバー結晶構造を有し
たステンレススチール、又は、マルテンサイト系の直径
がφ1.6mm以下のステンレススチール製ワイヤか
ら、長さ7〜10mm程度の断面が円形の棒材10を切
り取る。 【0011】図2に示すように、切断した棒材10を湾
曲させ、先端11を丸くし、基端側に穴12を穿設す
る。先端11は、骨やアパセラム等に穿設された孔を通
過させるので、通常の皮膚などを縫う縫合針のように鋭
利に尖っている必要はない。また、穴12は、椎骨とア
パセラムとを縫合するワイヤ(図示せず)を接続するた
めのものである。オーステナイト系でファイバー結晶構
造のステンレススチールの場合は、この状態になったも
のを、1120K以上に加熱し、冷却して軟化させる。
冷却速度は、徐冷でもよいが、空気放冷でもよい。これ
により、ファイバー状の結晶構造が、通常の結晶構造に
戻り、軟化する。素材がマルテンサイト系のステンレス
スチールの場合には、通常の縫合針であれば焼き入れ硬
化させるのを焼き入れしないままとする。 【0012】図3に示すように、基端部の穴12部分を
残し、他の部分をプレスで押し潰して湾曲を含む面内の
方向に厚みを薄くし、中間製品13とする。湾曲の内側
に平らな面13aができ、湾曲の外側にも面13aと平
行な面13bが形成される。 【0013】次に、図4に示すように、湾曲の内側の面
13a及び外側の面13bを研削し、さらに厚みを薄く
して完成品としての縫合針15となる。この後、基部1
5aの穴12に図示しないワイヤの端部を挿通し、穴1
2の外側からカシメて固定すれば完成である。 【0014】以上により製作された縫合針を、たとえ
ば、特公平5−29860に記載された医療用針類の測
定装置によって次のようにして曲げモーメントの試験を
する。 【0015】図5に示すように縫合針1のほぼ中央をチ
ャック2で把持し、縫合針1の先端を実線の位置から仮
想線に示す位置まで90゜折り曲げる。そして、折り曲
げ開始(曲げ角度0゜)から折り曲げ完了(曲げ角度9
0゜)までの間で、縫合針に加わる曲げモーメントを調
べると、図6のように右上がりの曲線になる。縦軸が曲
げモーメントで、横軸が折り曲げの角度である。図6に
おいて、折り曲げ角度が0゜から90゜の範囲で、曲げ
モーメントの最大値を求める。縫合針1の断面積で割っ
て単位面積当たりに換算したものを、本発明の最大曲げ
モーメントとする。縫合針1が従来の硬さのものであれ
ば、折り曲げ角度が90゜に達する前に、降伏点のよう
なものが生じて極大値が表れるのであるが、本発明の縫
合針1の場合、素材が柔らかいので、降伏点のようなも
のは無く、折り曲げ角度が90゜で最大となる。 【0016】上記の最大曲げモーメントを加えても素材
は破断する訳ではなく、逆の方向の曲げモーメントを加
えれば、元の形状に戻すことができる。一般に、疲労に
より破断するまでは、繰り返し反対方向に曲げることが
可能である。すなわち、この最大曲げモーメントが小さ
いことは、素材が曲げ易いことを表している。 【0017】通常の組織がファイバー状の縫合針や、マ
ルテンサイト系ステンレススチール針では、いずれの場
合も、この最大曲げモーメントは、35Ncm/mm
以上である。そして、この値であると、縫合針を手指で
曲げるのは勿論、持針器で把持しても曲げることは困難
である。 【0018】しかし、30Ncm/mm以下になる
と、曲げることが可能になる。そして、5〜15Ncm
/mmになると、持針器では勿論、手指でも曲げるこ
とが容易になる。そこで、縫合する部位や孔の位置等に
よって、湾曲している方が良い場合には、湾曲した状態
で使用し、真っ直ぐの方が良い場合は、手指等で真っ直
ぐにして使用することができる。なお、5Ncm/mm
以下になると、ワイヤと同程度に柔らかくなり、却っ
て椎骨の孔等を挿通させにくくなる。 【0019】オーステナイト系のステンレススチールを
使用した場合は、上記1120Kに加熱して冷却するこ
とで5〜15Ncm/mmの値を得ることができる。
また、マルテンサイト系のステンレススチールの場合、
焼き入れをしなければ、同じ5〜15Ncm/mm
値を得ることができる。 【0020】また、ステンレススチール以外では、チタ
ンを素材とすることもできる。チタンの場合は、ワイヤ
と同じ径では柔らかすぎるので、ワイヤの部分より縫合
針の部分を太くすることで、所望の硬さを得ることがで
きる。さらに、パイプ状の素材を用いて最大曲げモーメ
ントを小さくすることも可能である。ただし、この場合
の単位面積当たりの最大曲げモーメントは、パイプに加
わる最大曲げモーメントを、パイプが中実であると仮定
して求めた断面積で割った値とする。 【0021】さらに、縫合針を、湾曲を含む面内の方向
に厚みが薄くなるように、言い換えると、湾曲の内側か
ら外側までの厚みが薄くなるようにしてもよい。薄くす
る方法としては、プレスにより押し潰す方法や、研削に
より薄くする方法がある。 【0022】なお、本発明の医療用縫合針は、アイレス
針タイプとアイド針タイプのどちらにも使用可能であ
る。また、本発明の縫合針は、特にサイズを限定するも
のではないが、直径φ1.6mm以下、好ましくは、
0.5〜0.8mm、長さは5〜15mmのものが望ま
しい。また、形状についても上記実施例のものに限ら
ず、三角針、四角針等の角針も含めたあらゆる形状のも
のが使用可能である。 【0023】 【発明の効果】以上に説明したように本発明の医療用縫
合針は、最大曲げモーメントが、5〜30Ncm/mm
で、繰り返し曲げが可能である構成なので、椎骨の手
術等の際、手術部位の状況に応じて、縫合針を曲がった
ままで使用したり、手指等で真っ直ぐに伸ばして使用し
たり、任意の形状に曲げて使用するなど、自由に変形す
ることができる。また、自由に曲げられるといっても、
ワイヤよりは剛性があるので、椎骨等に開けられた孔を
通過させ易くなる。
【図面の簡単な説明】 【図1】ワイヤから所定の長さを切り出した状態を示す
斜視図である。 【図2】図1で切り出したワイヤに湾曲を加え、穴を開
けた状態を示す斜視図である。 【図3】図2のものにプレス加工を加え、押しつぶした
状態を示す斜視図である。 【図4】湾曲の内外を研削して完成した縫合針の斜視図
である。 【図5】曲げモーメント試験器の構成を示す図である。 【図6】図5における荷重と曲げ角度との関係を示す線
図である。 【符号の説明】 15 医療用縫合針

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 最大曲げモーメントが、5〜30Ncm
    /mmであることを特徴とする医療用縫合針。
JP2001238631A 2001-08-07 2001-08-07 医療用縫合針 Pending JP2003047617A (ja)

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