JP2003046425A - 基地局装置の遠隔監視制御方式 - Google Patents

基地局装置の遠隔監視制御方式

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Abstract

(57)【要約】 【課題】移動体通信における無線基地局装置の動作を遠
隔監視制御するために、監視制御用の専用回線を必要と
せず、かつ、電源系に異常が発生しても対応することが
できるようにする。 【解決手段】通話用有線回線3に接続された交換機2に
接続された送受信増幅装置1に電池駆動のリモート監視
用携帯端末14を備える。監視制御部13に接続し、監
視制御情報はこのリモート監視用携帯端末14〜アンテ
ナ15〜アンテナ12〜送受信増幅部11〜交換機2〜
有線回線3の径路で行い、電源故障のときはアンテナ1
5から隣接の基地局Bのアンテナ12を介して故障情報
を受ける。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、移動体通信システ
ムにおける基地局装置の遠隔監視制御方式に関するもの
である。 【0002】 【従来の技術】移動体通信システムは年々利用頻度が増
え、それにともない信頼性に対する要求が高まってきて
おり、万が一、無人の基地局装置の主要部をなす送受信
増幅装置に故障が生じた場合には、いち早く故障状態を
とらえ、回復させることが望まれている。基地局装置と
して設備された送受信増幅装置の故障の種類としては、
例えば、送信出力レベルの低下等の特性劣化や、装置の
電源電圧の低下、冷却ファンの回転数低下のため装置内
の温度が上昇して規定範囲を超えて装置全体がダウン寸
前となること等が挙げられる。 【0003】このような故障状態を障害情報としてとら
え、送受信増幅装置を遠隔地より監視,制御するシステ
ムが構築されている。すなわち、送受信増幅装置の障害
情報を専用通信回線を利用して収集することにより、故
障状態を遠隔地で検出し、この障害情報をもとに故障し
た送受信増幅装置に専用通信回線を利用して装置を初期
状態から再起動させる(リセットする)ための制御情報
や、安全を考慮し電源供給を停止させる等の制御情報
(コマンド)を送り遠隔制御することにより、予備装置
に切り替えるなどして障害を一早く回復させることが図
られてきた。 【0004】図3は従来の基地局装置の概要を示すブロ
ック図である。図において、1は基地局装置の主要部を
なす送受信増幅装置であり、送受信増幅部11とアンテ
ナ12及び監視制御部13を含んでいる。2は変復調装
置を含む交換機、3は交換機2が制御局(図示せず)を
介して電話網に接続される有線回線、4は監視制御装
置、5はこの基地局のゾーン内を移動する携帯端末、6
は無線回線、7はモデム、8は遠隔監視制御用の専用回
線である。 【0005】公衆網の加入者又は他の移動局から有線回
線3を介して送られてくる通話信号は、交換機2を経由
して送受信増幅部11で増幅され、アンテナ12から無
線回線6を介して携帯端末5に伝えられる。携帯端末5
からの送信信号はこの逆の系路で回線3に送出される。 【0006】監視制御装置4は、変復調装置を含む交換
機2の動作を監視,制御し、監視制御部13に接続され
ている。監視制御部13は、送受信増幅装置1の全体の
動作と、特に、送受信増幅部11の動作状態を監視する
とともに、監視データを監視制御信号専用の変復調器
(モデム)7を介して専用回線8に送出する。この監視
データは、例えば、有人の中央監視局からのポーリング
方式の問い合わせに対して送出される。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の基地局装置の遠隔監視制御方式では、図3に示すよ
うに、送受信増幅装置1を直接遠隔監視,制御するため
に、専用のモデム7を介して専用回線8で中央監視局に
接続されているので、専用回線が必要であるという問題
がある。また、送受信増幅装置1の電源系に異常が発生
したときは、装置の動作が停止状態となるため異常内容
を中央監視局に通報することができず、故障修理に時間
がかかってユーザに迷惑がかかるという問題がある。 【0008】本発明は、上記従来の問題点を解消するた
めに行ったものであり、遠隔監視のための専用回線を必
要とせず、かつ、電源系の異常が発生しても対応するこ
とのできる基地局装置の遠隔監視制御方式を提供するこ
とを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明の基地局装置の遠
隔監視制御方式は、有線回線に接続された交換機と、該
交換機に接続され基地局ゾーン内を移動する携帯端末と
の無線交信をする第1のアンテナを有する送受信増幅部
と該送受信増幅部の動作を監視制御する監視制御部とを
含む送受信増幅装置と、前記交換機と前記送受信増幅装
置の動作を監視制御する監視制御装置とが備えられた基
地局装置の遠隔監視制御方式であって、前記送受信増幅
装置に第2のアンテナを有するリモート監視用携帯端末
が設けられ、該リモート監視用携帯端末の第2のアンテ
ナと前記送受信増幅部の第1のアンテナとが無線回線で
接続されるように構成され、前記監視制御部の監視制御
データが前記リモート監視用携帯端末に与えられ前記無
線回線を介して前記送受信増幅部と前記交換機を経由し
て前記有線回線に送出されるように構成されたことを特
徴とするものである。 【0010】すなわち、本発明は基地局にリモート監視
用携帯端末を搭載することにより、新たに監視用の専用
回線を設けることなく、送受信増幅装置を監視,制御可
能とする。またリモート監視用携帯端末に電池(バッテ
リ)を搭載することにより、基地局の送受信増幅装置の
電源が異常になった場合でも、異常状態等を監視し、制
御可能となる。さらに、複数のリモート監視用携帯端末
(例えば、PDC(パーソナル・ディジタル・セルラ)
システム用,CDMAシステム用端末等)を送受信増幅
装置に内蔵することにより、当該基地局装置に障害があ
った場合にも、隣接する他の基地局の交換機,送受信増
幅装置を介し、障害情報を報知,制御することができる
ことを特徴とするものである。 【0011】 【作用】遠方監視のための専用回線を新たに設けること
なく、送受信増幅装置を直接遠隔監視,制御することが
できる。また、送受信増幅装置の電源装置に異常が発生
した場合には、障害のあった当該基地局に隣接する他の
基地局を介して障害情報が送られ、その内容に応じて制
御ができるためシステムの迅速な障害復帰対応が可能と
なる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を参照
して説明する。図1は本発明の実施例を示すブロック図
であり、2つの無線基地局A,Bの場合を示す。図1に
おいて、1は送受信増幅装置、2は変復調装置を含む交
換機、3は制御局を介して電話網に接続される有線回
線、4は監視制御装置、5は携帯端末である。送受信増
幅装置1には、送受信増幅部11,アンテナ12,監視
制御部13,及びアンテナ15を有するリモート(遠
隔)監視用携帯端末14が備えられている。無線基地局
AとBは同じ構成である。 【0013】図2は図1のリモート監視用携帯端末14
の詳細回路構成例を示すブロック図である。図2におい
て、リモート監視用携帯端末14は、キー入力部14
1、表示部142、音声入出力等、他マンマシーンイン
タフェース部143、通信インタフェース部144、デ
ータ処理部145、変復調部146、無線送受信部14
7、電源部148、バッテリ149により構成されてい
る。 【0014】図1の無線基地局Aにおいて、回線3を介
し交換機(変復調装置を含む)2を経て送受信増幅装置
1に入力される通話信号は送受信増幅部11で増幅さ
れ、アンテナ12から無線区間6を介し基地局ゾーン内
を移動する携帯端末5へ送出される。携帯端末5から送
出される無線信号は、逆の系路をたどり、送受信増幅装
置1及び交換機2を介して有線回線3へ送出される。無
線基地局Bについても同様の信号の流れである。 【0015】また、監視制御装置4は交換機2及び送受
信増幅装置1を監視,制御する。送受信増幅装置1は監
視制御部13によって監視,制御される。 【0016】送受信増幅装置1には、リモート監視用携
帯端末14が内蔵されており、送受信増幅装置1の障害
情報などの状態を読み取り、アンテナ15から無線区間
9を介してアンテナ12に伝送する。そして、障害情報
は、送受信増幅部11及び交換機(変復調装置含む)2
を経由して有線回線3へ送出される。また、有線回線3
からの制御信号は、逆のルートをたどり、交換機2を経
て送受信装置1の送受信増幅部11のアンテナ12から
無線区間9を介し、送受信増幅装置1内蔵のリモート監
視用携帯端末14のアンテナ15で受けて監視制御部1
3へ伝送され、送受信増幅装置1を制御する。 【0017】上記のリモート監視用携帯端末14の内部
の動作は、図2において、送受信増幅装置1内の監視制
御部13から送受信増幅装置1の障害情報などの状態を
通信インタフェース144を介して受信し、データ処理
部145、変復調部146、及び無線送受信部147を
介し、アンテナ15から無線区間9へ送出される。一
報、無線区間9から入ってきた制御情報は、逆に、無線
送受信部147、変復調部146、データ処理部145
及び通信インタフェース144を介して送受信増幅装置
1内の監視制御部13に入力され、送受信増幅装置1を
制御する。 【0018】本発明で用いるリモート監視用携帯端末1
4は、特別に新たに製作しなくてもよく、現在実用され
ている携帯電話、PDC等の携帯端末のハードウェア構
成を利用することができ、送受信増幅装置1を監視する
ソフトウェアをそれらに組み込むことにより実現するこ
とができる。 【0019】ここで、リモート監視用携帯端末14用に
既製品の端末を利用する場合、キー入力部141、表示
部142、音声入出力等、他マンマシーンインタフェー
ス部143は本発明に必要不可欠なものではないが利用
しやすいという利点がある。 【0020】以上のとおり、本発明では、従来の監視制
御装置4とは別に送受信増幅装置1にリモート監視用携
帯端末14を設けることにより、従来の専用回線8のよ
うな遠方監視用の専用回線を新たに設けることなく、現
在接続されている有線回線3のみのまま無線回線によっ
て遠隔監視,制御することが可能となる。 【0021】さらに、本発明では、有線回線3と送受信
増幅装置1の間の区間が故障した場合には、リモート監
視用端末14はアンテナ15から無線区間10を介し、
隣接する基地局Bのアンテナ12を経て送受信増幅装置
1、交換機2及び有線回線3を通して監視制御情報を送
受信することが可能である。 【0022】さらに、図2に示したように、リモート監
視用携帯端末14にバッテリ149を内蔵させることに
より、送受信増幅装置1の電源に異常があった場合で
も、バッテリ駆動により、監視制御情報を送受信するこ
とができる。 【0023】また、システムの異なる(例えば、PDC
(パーソナルディジタルセルラ),CDMA等)複数の
リモート監視用携帯端末14を搭載することにより、一
つのシステムに障害があった場合にも、隣接する基地局
Bの交換機2、送受信増幅装置1が別の移動無線システ
ムであれば、別の無線区間10を介して監視制御情報を
送受信できる。 【0024】リモート監視用携帯端末14を制御するア
プリケーションプログラムとしては、最初から組み込ん
であるものとは別に、JAVAアプレットとしてリモー
トにプログラムを組み込み制御することもできる。 【0025】 【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、新たに遠隔監視制御のための専用回線を設ける
ことなく、送受信増幅装置を直接遠隔監視,制御するこ
とができる。また、送受信増幅装置の電源装置が異常の
とき、あるいは障害の発生した方式以外の方式でも、障
害内容を報知し、制御可能となることで、システムの迅
速な障害対応が可能となるなど実用上の効果が大きい。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施例を示すブロック図である。 【図2】本発明の要部をなすリモート監視用携帯端末1
4の詳細ブロック図である。 【図3】従来の基地局装置のブロック図である。 【符号の説明】 1 送受信増幅装置 2 交換機(変復調装置含む) 3,8 有線回線 4 監視制御装置 5 携帯端末 11 送受信増幅部 12 アンテナ 13 監視制御部 14 リモート監視用携帯端末 6,9,10 無線区間 7 モデム 141 キー入力部 142 表示部 143 音声入出力等、他マンマシーンインタフェース
部 144 通信インタフェース部 145 データ処理部 146 変復調部 147 無線送受信部 148 電源部 149 バッテリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K019 AA02 BA45 CA06 CC12 CC15 DA03 5K042 AA06 CA02 CA13 CA17 DA32 5K048 BA31 DB01 DC01 DC07 GB08 HA04 HA06 HA37 5K067 AA26 DD57 EE02 EE10 EE16 LL01

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 有線回線に接続された交換機と、該交換
    機に接続され基地局ゾーン内を移動する携帯端末との無
    線交信をする第1のアンテナを有する送受信増幅部と該
    送受信増幅部の動作を監視制御する監視制御部とを含む
    送受信増幅装置と、前記交換機と前記送受信増幅装置の
    動作を監視制御する監視制御装置とが備えられた基地局
    装置の遠隔監視制御方式であって、 前記送受信増幅装置に第2のアンテナを有するリモート
    監視用携帯端末が設けられ、該リモート監視用携帯端末
    の第2のアンテナと前記送受信増幅部の第1のアンテナ
    とが無線回線で接続されるように構成され、 前記監視制御部の監視制御データが前記リモート監視用
    携帯端末に与えられ前記無線回線を介して前記送受信増
    幅部と前記交換機を経由して前記有線回線に送出される
    ように構成された基地局装置の遠隔監視制御方式。
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