JP2003046177A - 半導体レーザの製造方法 - Google Patents

半導体レーザの製造方法

Info

Publication number
JP2003046177A
JP2003046177A JP2001232788A JP2001232788A JP2003046177A JP 2003046177 A JP2003046177 A JP 2003046177A JP 2001232788 A JP2001232788 A JP 2001232788A JP 2001232788 A JP2001232788 A JP 2001232788A JP 2003046177 A JP2003046177 A JP 2003046177A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laser
substrate
laminate
scribing
laser light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001232788A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyoshi Yajima
浩義 矢島
Keiichiro Yamanaka
圭一郎 山中
Makoto Kato
真 加藤
Akihiko Ishibashi
明彦 石橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2001232788A priority Critical patent/JP2003046177A/ja
Publication of JP2003046177A publication Critical patent/JP2003046177A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/36Removing material
    • B23K26/362Laser etching
    • B23K26/364Laser etching for making a groove or trench, e.g. for scribing a break initiation groove
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/02Positioning or observing the workpiece, e.g. with respect to the point of impact; Aligning, aiming or focusing the laser beam
    • B23K26/06Shaping the laser beam, e.g. by masks or multi-focusing
    • B23K26/062Shaping the laser beam, e.g. by masks or multi-focusing by direct control of the laser beam
    • B23K26/0622Shaping the laser beam, e.g. by masks or multi-focusing by direct control of the laser beam by shaping pulses
    • B23K26/0624Shaping the laser beam, e.g. by masks or multi-focusing by direct control of the laser beam by shaping pulses using ultrashort pulses, i.e. pulses of 1ns or less
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/36Removing material
    • B23K26/40Removing material taking account of the properties of the material involved
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K2101/00Articles made by soldering, welding or cutting
    • B23K2101/36Electric or electronic devices
    • B23K2101/40Semiconductor devices
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K2103/00Materials to be soldered, welded or cut
    • B23K2103/16Composite materials, e.g. fibre reinforced
    • B23K2103/166Multilayered materials
    • B23K2103/172Multilayered materials wherein at least one of the layers is non-metallic
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K2103/00Materials to be soldered, welded or cut
    • B23K2103/50Inorganic material, e.g. metals, not provided for in B23K2103/02 – B23K2103/26

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザスクライブ法におけるクラックやチッ
ピング等の欠陥の発生が抑制され、化合物半導体積層物
の特性を変化させずに、良好な劈開面である光共振器を
得て、ひいては製品歩留を向上せしめた、半導体レーザ
の製造方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 超短パルスレーザ光31は、酸化物単結
晶基板1とストライプ状の発光領域を有する化合物半導
体積層物10からなる積層体基板に対して、化合物半導
体積層物10側からストライプと垂直な方向に照射され
る。超短パルスレーザ光31の波長は、化合物半導体積
層物10および酸化物単結晶基板1に対して透明な波長
である。これにより入射面あるいは入射面とは反対面に
スクライブ32、34を行ない、その後図示はしないが
劈開することにより、クラックやチッピング等の欠陥が
なく、かつ化合物半導体積層物の特性変化がない、半導
体レーザ素子が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体レーザの製
造方法に関し、特に酸化物単結晶基板とストライプ状の
発光領域を有する化合物半導体積層物からなる積層体基
板において、良好な共振器を得るための半導体レーザ製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、酸化物単結晶基板とストライプ状
の発光領域を有する化合物半導体積層物からなる積層体
基板を劈開するためのスクライブ方法としては、ダイヤ
モンドスクライブ、ダイシング、エッチング、レーザス
クライブ等の方法が利用されている。このうち、ダイヤ
モンドスクライブは、ダイヤモンドポイントにより積層
体基板の表裏に溝入れ加工を行い、その後ブレーキング
用の刃を溝の一面に当接させた状態で刃に積層体基板方
向の力を加えて劈開する方法である。ダイシングは、ダ
イヤモンドホイールを用いて積層体基板に溝入れ加工す
ることで、積層体基板の劈開を行う方法である。エッチ
ングは、例えばイオンミリング法のようなドライエッチ
ング法により、エッチング材料と化合物半導体積層物を
構成する材料との反応性を利用して、化合物半導体積層
物に溝入れ加工を行い、積層体基板の劈開を行う方法で
ある。レーザスクライブも、基本的にダイヤモンドスク
ライブと同じ方法であり、例えば遠赤外光である炭酸ガ
スレーザ光や紫外光であるエキシマレーザ光や赤外光で
あるYAGレーザの3次あるいは4次高調波光を積層体
基板に照射して積層体基板に溝入れ加工を行っていた。
レーザ光を用いたレーザスクライブ法は、特開平10−
321908号明細書に開示されている。
【0003】以下、図6を参照して特開平10−321
908号明細書に記載された窒化物系化合物半導体の分
離方法について説明する。この方法では、予め窒化物系
化合物半導体101が形成された半導体ウエハ100が
準備されている。この半導体ウエハ100は、サファイ
ア基板102上にGaNを低温で形成させたバッファ層
が形成されている。順次、N型コンタクト層としてGa
N、活性層としてノンドープのInGaN、P型クラッ
ド層としてAlGaN、P型コンタクト層としてGaN
を形成させた2インチ径の半導体ウエハ100である。
なお、半導体には不示図の部分的なエッチングが施さ
れ、P型及びN型半導体がそれぞれ露出されている。露
出された半導体表面には電極が形成されており分離後は
発光素子として機能するよう形成されている。また、レ
ーザ照射される溝に沿って半導体接合部までエッチング
されている(図6(a))。このような半導体ウエハ1
00をXYステージ上に固定配置させる。エキシマレー
ザを照射させながら半導体ウエハ100をX軸及びY軸
方向にそれぞれ移動させて縦横に第1の溝103を形成
させる。形成された第1の溝103は、半導体表面側か
らサファイア基板の一部まで形成されており、開口部が
巾の約40μmの逆三角形形状である(図1(b))。
次に、レーザ照射により形成された第1の溝にダイシン
グの刃を当て第1の溝に沿ってダイシングの刃を走らせ
第2の溝104を形成させる(図1(c))。その後、
第2の溝104に沿ってサファイア基板側からローラー
により圧力を加えて押し割ることにより、各半導体チッ
プ105ごとに分離させる(図1(d))。これにより
各半導体チップの外形が等しい半導体素子を形成するこ
とができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の技術のうちレーザスクライブ法では、基本的に
酸化物単結晶基板と化合物半導体積層物に対して不透明
で吸収のある波長であるレーザ光を使用して半導体を分
離しており、以下のような問題があった。このレーザ光
は、遠赤外光の炭酸ガスレーザ光や紫外光のエキシマレ
ーザ光やYAGレーザの3次あるいは4次高調波光であ
り、その光波形が連続波あるいは数10ピコ秒以上の長
いパルス波を照射させて、積層体基板に溝入れ加工を行
っていた。この場合のレーザ光の吸収は、長波長側では
材料のフォノン振動バンド以下の光振動数で起こり、短
波長側では材料のエネルギーバンド以上のフォトンエネ
ルギーで起こる。この現象は、レーザ光の材料入射表面
近傍でのみ起こり、吸収された光エネルギーはピコ秒オ
ーダーで材料の熱エネルギーに変換される。しかし、レ
ーザ光の照射時間すなわち材料への熱注入時間は、積層
体基板材料の熱拡散速度に比べて長い時間であるため、
光エネルギーが吸収される集光スポット領域での温度上
昇は熱拡散量との差分であり、集光スポット外への熱拡
散は周囲の温度上昇を引き起こす。このため、集光スポ
ット周囲にクラックやチッピング等の欠陥を発生させ、
またこの温度上昇が化合物半導体積層物の特性を変化さ
せることで、所望の光共振器となる劈開面を得ることが
大変困難であり、半導体レーザの製品歩留が悪くなる問
題があった。
【0005】本発明は、このような従来の問題を解決す
るものであり、レーザスクライブ法におけるクラックや
チッピング等の欠陥の発生を抑制し、化合物半導体積層
物の特性を変化させずに良好な劈開面である光共振器を
得ることができ、ひいては製品歩留を向上させることの
できる半導体レーザの製造方法を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、酸化物単結晶基板とストライプ状の発光領
域を有する化合物半導体積層物からなる積層体基板に対
して、少なくともそのストライプと垂直な方向に、少な
くとも酸化物単結晶基板に対して透明な波長の超短パル
スレーザ光を照射して積層体基板にレーザスクライブを
行い、このレーザスクライブ痕に沿って積層体基板を劈
開するようにしたものである。これにより、レーザスク
ライブによるクラックやチッピング等の欠陥の発生が抑
制され、化合物半導体積層物の特性を変化させずに良好
な劈開面である光共振器を得ることができ、ひいては製
品歩留を向上することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、酸化物単結晶基板とストライプ状の発光領域を有す
る化合物半導体積層物からなる積層体基板に対して、少
なくとも前記ストライプと垂直な方向に、少なくとも前
記酸化物単結晶基板に対して透明な波長の超短パルスレ
ーザ光を照射して前記積層体基板にレーザスクライブを
行い、前記レーザスクライブ痕に沿って前記積層体基板
を劈開することを特徴とする半導体レーザの製造方法で
あり、これによりクラックやチッピング等の欠陥のない
スクライブが可能になり、かつスクライブ時の化合物半
導体積層物の特性変化もないため、このスクライブ痕に
沿って積層体基板を劈開することで、良好な劈開面であ
る光共振器が得られ、製品歩留を向上することが可能に
なるという作用を有する。
【0008】本発明の請求項2に記載の発明は、前記超
短パルスレーザ光は前記酸化物単結晶基板側より照射さ
れ、前記超短パルスレーザ光の入射面とは反対面である
前記化合物半導体積層物層表面から前記レーザスクライ
ブすることを特徴とする請求項1記載の半導体レーザの
製造方法であり、これによりスクライブ時に発生飛散す
る除去物が化合物半導体積層物に再付着することによる
半導体レーザの特性低下を防止することが可能になると
いう作用を有する。
【0009】本発明の請求項3に記載の発明は、前記超
短パルスレーザ光の照射による前記レーザスクライブ
は、前記積層体基板内部のレーザスクライブであること
を特徴とする請求項1または2記載の半導体レーザの製
造方法であり、これによりスクライブ時に発生する除去
物の飛散をなくすことが可能になり、除去物の化合物半
導体積層物への再付着することによる半導体レーザの特
性低下を防止することが可能になるという作用を有す
る。
【0010】本発明の請求項4に記載の発明は、前記超
短パルスレーザ光の照射による前記レーザスクライブ
は、前記酸化物単結晶基板をスクライブする第1のレー
ザスクライブと、前記化合物半導体積層体物と前記酸化
物単結晶基板をまたいでスクライブする第2のレーザス
クライブからなることを特徴とする請求項1から3のい
ずれかに記載の半導体レーザの製造方法であり、これに
より積層体基板の劈開をする際の位置精度の向上ならび
に酸化物単結晶基板の劈開性が向上するという作用を有
する。
【0011】本発明の請求項5に記載の発明は、前記超
短パルスレーザ光の偏光方向は、前記レーザスクライブ
方向に対して平行な直線偏光であることを特徴とする請
求項1から4のいずれかに記載の半導体レーザの製造方
法であり、これにより積層体基板の劈開をする際の、位
置精度の向上ならびに劈開面の品質向上が得られるとい
う作用を有する。
【0012】本発明の請求項6に記載の発明は、前記超
短パルスレーザ光の前記積層体基板への集光スポット
は、前記レーザスクライブ方向と垂直な方向に比べて平
行な方向に広いことを特徴とする請求項1から5のいず
れかに記載の半導体レーザの製造方法であり、これによ
りレーザスクライブする際の加工速度の向上が図られ、
生産性の向上が得られるという作用を有する。
【0013】本発明の請求項7に記載の発明は、前記超
短パルスレーザ光の前記積層体基板への集光スポットの
焦点深度は、前記積層体基板の厚さ以下であることを特
徴とする請求項1から6のいずれかに記載の半導体レー
ザの製造方法であり、これにより積層体基板厚さ方向の
加工位置精度の向上が得られるという作用を有する。
【0014】本発明の請求項8に記載の発明は、前記超
短パルスレーザ光のパルス幅は10ピコ秒以下であるこ
とを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の半導
体レーザの製造方法であり、これにより積層体基板の超
短パルスレーザ光照射スポット外での熱拡散による温度
上昇を低減させやすいという作用を有する。
【0015】以下、本発明の実施に形態について図面を
用いて説明する。(実施の形態1)図1は本発明の実施
の形態1における積層体基板の構造を示す。図1(a)は
積層体基板の断面図であり、1は酸化物単結晶基板であ
り、例えばサファイア基板である。2はバッファ層、3
はn型コンタクト層、4はn型クラッド層、5は活性
層、6はp型クラッド層、7はp型コンタクト層、8は
p側電極、9はn側電極であり、これら2から9により
化合物半導体積層物10が構成される。化合物半導体積
層物10は、図1(b)のようにストライプ状の形状を有
し、例えばGaN, AlGaN,GaInNなどの窒化
物系III−V族化合物半導体からなり、またpn接合
を含んでいる。
【0016】図1(b)は図1(a)の断面を有する積層体
基板を、化合物半導体積層物10側から見た図である。
この方向から見た場合、p側電極8とn側電極9、およ
びn側コンタクト層3が見え、p側電極8とn側電極9
がストライプ状の形状を成す。ストライプ形状と垂直な
方向11aおよび11bに劈開用のスクライブを形成
し、このスクライブに沿って劈開することで、少なくと
も活性層5を中心として、n型クラッド層4、p型クラ
ッド層6に良好な劈開面を形成して、両劈開面間にファ
ブリペロー型光共振器を形成する。その後、ストライプ
形状と平行な方向12aおよび12bに劈開用のスクラ
イブを形成し、このスクライブに沿って劈開することで
半導体レーザ素子を得る。図1(a)は、得られた半導体
レーザ素子をストライプ形状と垂直な方向11aあるい
は11bの方向より見た断面図である。
【0017】化合物半導体積層物10として例示した窒
化物系III−V族化合物半導体は六方晶の構造であ
り、これのc面に垂直な劈開性のある方向は(11−2
0)面あるいは(1−100)面である。また、酸化物単
結晶基板1である例示したサファイア基板も六方晶の構
造であるが、強い劈開性を示す面が存在していない。化
合物半導体積層物10は、例えばMOCVD法により酸
化物単結晶基板1の上に順次積層されて構造化される。
例示した窒化物系III−V族化合物半導体からなる化
合物半導体積層物10との格子定数整合性のため、酸化
物単結晶基板1は強い劈開性を有していないもののサフ
ァイア基板が選択される。この時、サファイア基板のc
面上に化合物半導体積層物10の劈開性のある方向が、
化合物半導体積層物10のストライプ形状と垂直な方向
と一致するように構成されている。
【0018】本実施の形態1で例示したサファイア基板
である酸化物単結晶基板1と、化合物半導体積層物10
を構成する窒化物系III−V族化合物半導体は、非常
に高いモース硬度を有する。このため、良好な劈開面を
得るためのスクライブにも高い品質が要求され、接触方
式であるダイヤモンドスクラバーやダイシングでは、ス
クライブの際に発生するクラックやチッピングが引き金
となり、良好な劈開面が得られず半導体レーザ素子の製
品歩留や品質、寿命等の低下要因となっていた。一方、
非接触方式であるレーザスクライビングでも、従来の基
板に吸収のある波長での連続波照射や、ナノ秒以上の長
いパルス波の照射では、照射領域以外への熱拡散によ
り、温度上昇に起因するクラックやチッピングが引き金
となり、良好な劈開面が得られなかった。また、クラッ
クやチッピングは化合物半導体積層物10の後の温度上
昇に起因する転移を増殖する要因となり、化合物半導体
10の特性を変化させ、品質や寿命の低下要因となる。
【0019】図2は超短パルスレーザによるレーザスク
ライブ装置の概略構成図である。21は超短パルスレー
ザ発振器、22はパルスエネルギー減衰器、23はレー
ザビーム変換器、24はレーザビーム集光装置、25は
積層体基板、26は基板保持移動機構である。超短パル
スレーザ発振器21は、被励起媒質が遷移金属イオンで
あるCr3+, Ti3+, Cr4+や、希土類イオンであるNd
3+ ,Yb3+ , Ho3+ ,Er3+を有する固体媒質であり、
分散補償素子を有するモードロック化された光共振器よ
り発振される。この光発振器のパルス周波数は数10M
Hzであり、場合によってはレーザスクライブに十分な
パルスエネルギーでないため、パルス伸張圧縮器を有し
た再生増幅器や多段増幅器によって増幅される。パルス
波形は、sech波形であるため同一パルスエネルギー
で比較した際、高いピーク光強度を有するパルスであ
る。
【0020】超短パルスレーザ発振器21から発振され
た超短パルスレーザ光は、パルスエネルギー減衰器22
で必要に応じてレーザスクライブに適したパルスエネル
ギーに減衰される。具体的には、例えば波長板を複数枚
組み合わせた機構により超短パルス光の偏光を利用して
減衰される。さらに必要に応じてレーザビーム変換器2
3によって、超短パルスレーザ光の空間分布や偏光状態
を変換する。具体的には、例えばレンズやレンズ群、マ
スクにより空間分布を変換し、例えば波長板により偏光
状態を変換する。このようにして変換された超短パルス
レーザ光31は、レーザビーム集光装置24により集光
される。具体的には単レンズやレンズ群といった透過型
や、球面あるいは放物面や非球面鏡といった反射型であ
る。集光スポットサイズは、入射する超短パルスレーザ
光の大きさと伝播時に発生する発散角と焦点距離で決ま
り、そのスポットサイズの伝播方向での広がり距離であ
る焦点深度は、波長と集光スポットサイズ、あるいは焦
点距離と波長と集光装置24への入射サイズで決まる。
酸化物単結晶基板と化合物半導体積層物からなる積層体
基板25は、基板保持移動機構26に保持されており、
また基板保持移動機構26は、例えばXYZステージに
よる移動機構を備えている。以上により、超短パルスレ
ーザ光31は積層体基板25に照射され、レーザスクラ
イブを行う。
【0021】次に、超短パルスレーザ光の積層体基板2
5へのレーザスクライブ機構について説明する。超短パ
ルスレーザ光の金属物質との相互作用は、金属物質中の
自由電子により光エネルギーが吸収され、ピコ秒オーダ
ーでフォノンとして放出され固体系へ移乗され、熱とし
て金属物質の温度上昇になり、ある温度以上で気化と蒸
発が始まり、スクライブできる。また、誘電体では価電
子帯に束縛された束縛電子をピーク光強度に依存する多
光子吸収過程によりイオン化して自由電子を生成し、金
属物質と同様な過程によりスクライブできる。物質中で
の熱拡散距離は、熱伝導率、密度、熱容量によって求め
られる熱拡散係数とパルスレーザ光の照射時間によって
決まる。すなわち、短いレーザパルス光であるほど周囲
への熱拡散が抑制でき、好ましくは10ピコ秒以下であ
る。先の多光子吸収過程は、そのピーク光強度に依存す
る現象である。すなわち、超短パルスレーザ光の波長に
対して透明な材料でもスクライブが可能になる。また、
透明な材料内部にのみこの多光子吸収過程が起こり得る
領域を形成すれば、透明材料内部にスクライブ可能にな
る。また、超短パルスレーザ光がガウス分布的な空間分
布を有していれば、その多光子吸収過程が起こり得るピ
ーク光強度の空間領域のみスクライブ可能となり、一般
的な集光スポットサイズを表すe-2 幅や半値幅以下の
微細なスクライブも可能である。以上により、超短パル
スレーザ光によるレーザスクライブでは、熱拡散による
周囲の温度上昇によるクラックやチッピングのないスク
ライブが可能になり、かつ積層体基板25に透明な波長
であれば表面のみならず任意の内部にレーザスクライブ
が可能である。これにより、良好な劈開面を得られるス
クライブが達成できる。
【0022】図3は超短パルスレーザ光の照射によるレ
ーザスクライブ方法の工程を示す図であり、(a)は超短
パルスレーザ光の照射方向における積層体基板の断面図
であり、31は超短パルスレーザ光である。(b),
(c), (d)の左端の図は超短パルスレーザ光31の入射
方向より見た積層体基板の平面図であり、中央が積層体
基板のA−A断面図、右端がB−B断面図である。32
は超短パルスレーザ光31の入射面側レーザスクライ
ブ、34は超短パルスレーザ光31の入射面と反対面側
のレーザスクライブである。
【0023】超短パスルレーザ光31は、積層体基板の
化合物半導体積層物10側より照射される。超短パルス
レーザ光31の波長は化合物半導体積層物10および酸
化物単結晶基板1に対して透明な波長である。例えば、
化合物半導体積層物10として窒化物化合物半導体であ
るGaNの場合、短波長側の吸収端は360nmであり
可視・近赤外光に対して透明である。また、酸化物単結
晶基板であるサファイア基板の場合、短波長側の吸収端
は190nmであり可視・近赤外光に対して透明であ
る。
【0024】図3(b)では、A−A断面を含むストライ
プ部を除いて、化合物半導体積層物10のストライプ部
に垂直な方向にスクライブを行い、B−B断面図のよう
に酸化物単結晶基板1に至るまでスクライブ32を行
う。さらに、図3(c)では(b)のスクライブに加え、化
合物半導体積層物10のストライプ部にそれと垂直な方
向に、p型コンタクト層7に至るまでスクライブ32を
行う。図3(d)では(c)のスクライブに加え、化合物半
導体積層物10のストライブ部に垂直な方向に、化合物
半導体積層物10のストライプ部ならびにn側電極9を
除いた領域に、超短パルスレーザ光31の入射面とは反
対面の酸化物単結晶基板1にスクライブ34を行う。ス
クライブの品質は図3(b)から(d)に差がないが、次の
工程である劈開は図3の(d), (c), (b)の順に少ない
力で劈開可能となる。平面内のスクライブ個所ならびに
積層体基板内のスクライブ個所は、積層体基板の移動に
よる超短パルスレーザ光の集光スポット位置であり、誘
電体材料である酸化物単結晶基板1に対しては、その多
光子吸収過程が実現可能なピーク光強度位置に合わせる
ことで行う。
【0025】スクライブ32, 34は連続ではなく非連
続でもよい。また、超短パルスレーザ光31の偏光を直
線偏光でスクライブ方向と一致するようにすると好まし
い。さらに、超短パルスレーザ光31の空間分布をスク
ライブ方向に楕円あるいは矩形にすることで、一度にス
クライブできる領域が拡大し生産性が向上できる。また
超短パルスレーザ光31のパルス幅は10ピコ秒以下で
あることが望ましい。
【0026】化合物半導体積層物10の劈開性を示す面
は、化合物半導体積層物10のストライプ部と直角で超
短パルスレーザの照射によるスクライブ32, 34と平
行である。スクライブ形成後、酸化物単結晶基板側に円
形ローラーや刃物等を当てて、スクライブに応力集中を
与えることで劈開し、半導体レーザの光共振器面を得て
かつバー状に分割する。その後、図示しないが化合物半
導体積層物10のストライプと平行な方向に、望ましく
は先の超短パルスレーザ光の照射によるスクライブ、あ
るいはダイアモンドスクラバーやダイサーによりスクラ
イブを行い、その後酸化物単結晶基板側に円形ローラー
や刃物等を当てて、スクライブに応力集中を与えること
で劈開するか、ダイサーによる分割を行うことで半導体
レーザ素子を作製する。
【0027】(実施の形態2)次に、本発明の実施の形
態2について説明する。本実施の形態2は基本的には実
施の形態1と同様なので、以下の説明では実施の形態1
と異なる個所についてのみ説明する。図4は超短パルス
レーザ光の照射によるレーザスクライブの形態を示す図
であり、(a)は超短パルスレーザ光の照射方向における
積層体基板の断面図であり、31は超短パルスレーザ光
である。(b), (c), (d)の左端の図は超短パルスレー
ザ光31の入射方向より見た積層体基板の平面図であ
り、中央が積層体基板のA−A断面図、右端がB−B断
面図である。32は超短パルスレーザ光31の入射面側
レーザスクライブ、33は積層体基板内のレーザスクラ
イブ、34は超短パルスレーザ光31の入射面と反対面
側のレーザスクライブである。超短パルスレーザ光31
は、積層体基板の酸化物単結晶基板1側より照射され
る。超短パルスレーザ光31の波長は化合物半導体積層
物10および酸化物単結晶基板1に対して透明な波長で
ある。
【0028】図4(b)では、A−A断面を含むストライ
プ部およびn側電極9を除いた、化合物半導体積層物1
0のストライプ部に垂直な方向にスクライブを行い、B
−B断面図のように超短パルスレーザ光31の入射面と
反対面である酸化物単結晶基板1にスクライブ34を行
う。さらに、図4(c)では(b)のスクライブ32に加
え、化合物半導体積層物10のストライプ部に垂直な方
向に、A−A断面を含むストライプ部およびn側電極9
に、酸化物単結晶基板1とバッファ層2、n型コンタク
ト層3に内部スクライブ33を行う。図4(d)では、
(c)のスクライブに加え、化合物半導体積層物10のス
トライプ部に垂直な方向に、超短パルスレーザ光31の
入射面である酸化物単結晶基板1にスクライブ32を行
う。スクライブの品質は図4(b)から(d)に差がない
が、次の工程である劈開は図4の(d),(c), (b)の順
に少ない力で劈開可能となる。平面内のスクライブ個所
ならびに積層体基板内のスクライブ個所は、積層体基板
の移動による超短パルスレーザ光の集光スポット位置で
あり、誘電体材料である酸化物単結晶基板1に対して
は、その多光子吸収過程が実現可能なピーク光強度位置
に合わせることで行う。
【0029】スクライブ32, 33, 34は連続ではな
く非連続でもよい。また、超短パルスレーザ光31の偏
光を直線偏光でスクライブ方向と一致するようにすると
好ましい。さらに、超短パルスレーザ光31の空間分布
をスクライブ方向に楕円あるいは矩形にすることで、一
度にスクライブできる領域が拡大し生産性が向上でき
る。また超短パルスレーザ光31のパルス幅は10ピコ
秒以下であることが望ましい。
【0030】化合物半導体積層物10の劈開性を示す面
は、化合物半導体積層物10のストライプ部と直角で超
短パルスレーザの照射によるスクライブ32, 33, 3
4と平行である。スクライブ形成後、酸化物単結晶基板
側に円形ローラーや刃物等を当てて、スクライブに応力
集中を与えることで劈開し、半導体レーザの光共振器面
を得てかつバー状に分割する。その後、図示しないが化
合物半導体積層物10のストライプと平行な方向に、望
ましくは先の超短パルスレーザ光の照射によるスクライ
ブ、あるいはダイアモンドスクラバーやダイサーにより
スクライブを行い、その後酸化物単結晶基板側に円形ロ
ーラーや刃物等を当てて、スクライブに応力集中を与え
ることで劈開するか、ダイサーによる分割を行うことで
半導体レーザ素子を作製する。
【0031】(実施の形態3)次に、本発明の実施の形
態3について説明する。本実施の形態3は基本的には実
施の形態1と同様なので、以下の説明では実施の形態1
と異なる個所についてのみ説明する。図5は超短パルス
レーザ光の照射によるレーザスクライブの形態を示す図
であり、(a)は超短パルスレーザ光の照射方向における
積層体基板の断面図であり、31は超短パルスレーザ光
である。(b), (c)の左端の図は超短パルスレーザ光3
1の入射方向より見た積層体基板の平面図であり、中央
が積層体基板のA−A断面図、右端がB−B断面図であ
る。32は超短パルスレーザ光31の入射面側レーザス
クライブ、33は積層体基板内のレーザスクライブ、3
4は超短パルスレーザ光31の入射面と反対面側のレー
ザスクライブである。超短パルスレーザ光31は、積層
体基板の酸化物単結晶基板1側より照射される。超短パ
ルスレーザ光31の波長は化合物半導体積層物10およ
び酸化物単結晶基板1に対して透明な波長である。
【0032】図5(b)では、化合物半導体積層物10の
ストライプ部に垂直な方向にスクライブを行い、A−A
断面図およびB−B断面図のように、酸化物単結晶基板
1とバッファ層2、n型コンタクト層3に内部スクライ
ブ33を行う。図5(c)では、(b)のスクライブに加
え、化合物半導体積層物10のストライプ部に垂直な方
向に、超短パルスレーザ光31の入射面である酸化物単
結晶基板1にスクライブ32を行う。スクライブの品質
は図5(b)と(c)に差がないが、次の工程である劈開は
図5の(c)の方が少ない力で劈開可能となる。平面内の
スクライブ個所ならびに積層体基板内のスクライブ個所
は、積層体基板の移動による超短パルスレーザ光の集光
スポット位置であり、誘電体材料である酸化物単結晶基
板1に対しては、その多光子吸収過程が実現可能なピー
ク光強度位置に合わせることで行う。
【0033】スクライブ32, 33, 34は連続ではな
く非連続でもよい。また、超短パルスレーザ光31の偏
光を直線偏光でスクライブ方向と一致するようにすると
好ましい。さらに、超短パルスレーザ光31の空間分布
をスクライブ方向に楕円あるいは矩形にすることで、一
度にスクライブできる領域が拡大し生産性が向上でき
る。また超短パルスレーザ光31のパルス幅は10ピコ
秒以下であることが望ましい。
【0034】化合物半導体積層物10の劈開性を示す面
は、化合物半導体積層物10のストライプ部と直角で超
短パルスレーザの照射によるスクライブ32, 33, 3
4と平行である。スクライブ形成後、酸化物単結晶基板
側に円形ローラーや刃物等を当てて、スクライブに応力
集中を与えることで劈開し、半導体レーザの光共振器面
を得てかつバー状に分割する。その後、図示しないが化
合物半導体積層物10のストライプと平行な方向に、望
ましくは先の超短パルスレーザ光の照射によるスクライ
ブ、あるいはダイアモンドスクラバーやダイサーにより
スクライブを行い、その後酸化物単結晶基板側に円形ロ
ーラーや刃物等を当てて、スクライブに応力集中を与え
ることで劈開するか、ダイサーによる分割を行うことで
半導体レーザ素子を作製する。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、酸化物単
結晶基板とストライプ状の発光領域を有する化合物半導
体積層物からなる積層体基板に対して、少なくともスト
ライプと垂直な方向に、少なくとも酸化物単結晶基板に
対して透明な波長の超短パルスレーザ光を照射して積層
体基板にレーザスクライブを行い、このレーザスクライ
ブ痕に沿って積層体基板を劈開するようにしたので、レ
ーザスクライブによるクラックやチッピング等の欠陥の
発生が抑制され、化合物半導体積層物の特性を変化させ
ずに良好な劈開面である光共振器を得ることができ、ひ
いては製品歩留を向上することができるという有利な効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施の形態1,2,3におけ
る積層体基板の断面図 (b)は本発明の実施の形態1,2,3における積層体
基板の平面図
【図2】本発明の実施の形態1,2,3における超短パ
ルスレーザによるレーザスクライブ装置の概略構成図
【図3】本発明の実施の形態1における超短パルスレー
ザ光の照射によるレーザスクライブ方法の工程を示し、
(a)は積層体基板の断面図 (b),(c),(d)は平面図およびA−A断面図お
よびB−B断面図
【図4】本発明の実施の形態2における超短パルスレー
ザ光の照射によるレーザスクライブ方法の工程を示し、
(a)は積層体基板の断面図 (b),(c),(d)は平面図およびA−A断面図お
よびB−B断面図
【図5】本発明の実施の形態3における超短パルスレー
ザ光の照射によるレーザスクライブ方法の工程を示し、
(a)は積層体基板の断面図 (b),(c)は平面図およびA−A断面図およびB−
B断面図
【図6】(a),(b),(c),(d)は従来例にお
けるレーザスクライブ方法の工程を示す化合物半導体の
断面図
【符号の説明】
1 酸化物単結晶基板 2 バッファ層 3 n型コンタクト層 4 n型クラッド層 5 活性層 6 p型クラッド層 7 p型コンタクト層 8 p側電極 9 n側電極 10 化合物半導体積層物 11 ストライプ形状と垂直な方向 12 ストライプ形状と平行な方向 21 超短パルスレーザ発振器 22 パルスエネルギー減衰器 23 レーザビーム変換器 24 レーザビーム集光装置 25 積層体基板 26 基板保持移動機構 31 超短パルスレーザ光 32 超短パルスレーザ光の入射面側レーザスクライブ 33 積層体基板内のレーザスクライブ 34 超短パルスレーザ光の入射面と反対面側のレーザ
スクライブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 真 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 石橋 明彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 4E068 AD01 CA03 CA07 CB10 DA09 DA11 5F072 AB02 AB09 JJ20 MM08 MM09 RR01 RR03 SS08 YY06 YY08 5F073 CA02 CA07 CB05 DA32 DA34

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化物単結晶基板とストライプ状の発光
    領域を有する化合物半導体積層物からなる積層体基板に
    対して、少なくとも前記ストライプと垂直な方向に、少
    なくとも前記酸化物単結晶基板に対して透明な波長の超
    短パルスレーザ光を照射して前記積層体基板にレーザス
    クライブを行い、前記レーザスクライブ痕に沿って前記
    積層体基板を劈開することを特徴とする半導体レーザの
    製造方法。
  2. 【請求項2】 前記超短パルスレーザ光は前記酸化物単
    結晶基板側より照射され、前記超短パルスレーザ光の入
    射面とは反対面である前記化合物半導体積層物層表面か
    ら前記レーザスクライブすることを特徴とする請求項1
    記載の半導体レーザの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記超短パルスレーザ光の照射による前
    記レーザスクライブは、前記積層体基板内部のレーザス
    クライブであることを特徴とする請求項1または2記載
    の半導体レーザの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記超短パルスレーザ光の照射による前
    記レーザスクライブは、前記酸化物単結晶基板をスクラ
    イブする第1のレーザスクライブと、前記化合物半導体
    積層体物と前記酸化物単結晶基板をまたいでスクライブ
    する第2のレーザスクライブからなることを特徴とする
    請求項1から3のいずれかに記載の半導体レーザの製造
    方法。
  5. 【請求項5】 前記超短パルスレーザ光の偏光方向は、
    前記レーザスクライブ方向に対して平行な直線偏光であ
    ることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の
    半導体レーザの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記超短パルスレーザ光の前記積層体基
    板への集光スポットは、前記レーザスクライブ方向と垂
    直な方向に比べて平行な方向に広いことを特徴とする請
    求項1から5のいずれかに記載の半導体レーザの製造方
    法。
  7. 【請求項7】 前記超短パルスレーザ光の前記積層体基
    板への集光スポットの焦点深度は、前記積層体基板の厚
    さ以下であることを特徴とする請求項1から6のいずれ
    かに記載の半導体レーザの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記超短パルスレーザ光のパルス幅は1
    0ピコ秒以下であることを特徴とする請求項1から7の
    いずれかに記載の半導体レーザの製造方法。
JP2001232788A 2001-07-31 2001-07-31 半導体レーザの製造方法 Pending JP2003046177A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001232788A JP2003046177A (ja) 2001-07-31 2001-07-31 半導体レーザの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001232788A JP2003046177A (ja) 2001-07-31 2001-07-31 半導体レーザの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003046177A true JP2003046177A (ja) 2003-02-14

Family

ID=19064652

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001232788A Pending JP2003046177A (ja) 2001-07-31 2001-07-31 半導体レーザの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003046177A (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003338652A (ja) * 2002-03-12 2003-11-28 Hamamatsu Photonics Kk 半導体レーザ素子の製造方法及び半導体レーザ素子
US7105859B2 (en) 2003-11-05 2006-09-12 Sharp Kabushiki Kaisha Nitride semiconductor light-emitting diode chip and method of manufacturing the same
JP2007087973A (ja) * 2005-09-16 2007-04-05 Rohm Co Ltd 窒化物半導体素子の製法およびその方法により得られる窒化物半導体発光素子
US7208096B2 (en) 2002-06-26 2007-04-24 Agency For Science, Technology And Research Method of cleaving GaN/sapphire for forming laser mirror facets
JP2009044145A (ja) * 2007-07-18 2009-02-26 Nichia Corp 窒化物半導体レーザ素子の製造方法及び窒化物半導体レーザ素子
JP2009049390A (ja) * 2007-07-25 2009-03-05 Rohm Co Ltd 窒化物半導体素子およびその製造方法
US7649923B2 (en) 2006-05-11 2010-01-19 Nichia Corporation Method for manufacturing nitride semiconductor laser element, and nitride semiconductor laser element
US7732730B2 (en) 2000-09-13 2010-06-08 Hamamatsu Photonics K.K. Laser processing method and laser processing apparatus
JP2011146748A (ja) * 2004-06-08 2011-07-28 Panasonic Corp 基板の分割方法
US8247734B2 (en) 2003-03-11 2012-08-21 Hamamatsu Photonics K.K. Laser beam machining method
US8263479B2 (en) 2002-12-03 2012-09-11 Hamamatsu Photonics K.K. Method for cutting semiconductor substrate
US8268704B2 (en) 2002-03-12 2012-09-18 Hamamatsu Photonics K.K. Method for dicing substrate
US8361883B2 (en) 2002-03-12 2013-01-29 Hamamatsu Photonics K.K. Laser processing method
US8685838B2 (en) 2003-03-12 2014-04-01 Hamamatsu Photonics K.K. Laser beam machining method
US8969752B2 (en) 2003-03-12 2015-03-03 Hamamatsu Photonics K.K. Laser processing method

Cited By (51)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8283595B2 (en) 2000-09-13 2012-10-09 Hamamatsu Photonics K.K. Laser processing method and laser processing apparatus
US10796959B2 (en) 2000-09-13 2020-10-06 Hamamatsu Photonics K.K. Laser processing method and laser processing apparatus
US9837315B2 (en) 2000-09-13 2017-12-05 Hamamatsu Photonics K.K. Laser processing method and laser processing apparatus
US8969761B2 (en) 2000-09-13 2015-03-03 Hamamatsu Photonics K.K. Method of cutting a wafer-like object and semiconductor chip
US8946589B2 (en) 2000-09-13 2015-02-03 Hamamatsu Photonics K.K. Method of cutting a substrate, method of cutting a wafer-like object, and method of manufacturing a semiconductor device
US8946592B2 (en) 2000-09-13 2015-02-03 Hamamatsu Photonics K.K. Laser processing method and laser processing apparatus
US8946591B2 (en) 2000-09-13 2015-02-03 Hamamatsu Photonics K.K. Method of manufacturing a semiconductor device formed using a substrate cutting method
US7732730B2 (en) 2000-09-13 2010-06-08 Hamamatsu Photonics K.K. Laser processing method and laser processing apparatus
US7825350B2 (en) 2000-09-13 2010-11-02 Hamamatsu Photonics K.K. Laser processing method and laser processing apparatus
US8937264B2 (en) 2000-09-13 2015-01-20 Hamamatsu Photonics K.K. Laser processing method and laser processing apparatus
US8227724B2 (en) 2000-09-13 2012-07-24 Hamamatsu Photonics K.K. Laser processing method and laser processing apparatus
US8933369B2 (en) 2000-09-13 2015-01-13 Hamamatsu Photonics K.K. Method of cutting a substrate and method of manufacturing a semiconductor device
US8927900B2 (en) 2000-09-13 2015-01-06 Hamamatsu Photonics K.K. Method of cutting a substrate, method of processing a wafer-like object, and method of manufacturing a semiconductor device
US8716110B2 (en) 2000-09-13 2014-05-06 Hamamatsu Photonics K.K. Laser processing method and laser processing apparatus
US8598015B2 (en) 2002-03-12 2013-12-03 Hamamatsu Photonics K.K. Laser processing method
US9543256B2 (en) 2002-03-12 2017-01-10 Hamamatsu Photonics K.K. Substrate dividing method
US8314013B2 (en) 2002-03-12 2012-11-20 Hamamatsu Photonics K.K. Semiconductor chip manufacturing method
US8361883B2 (en) 2002-03-12 2013-01-29 Hamamatsu Photonics K.K. Laser processing method
US11424162B2 (en) 2002-03-12 2022-08-23 Hamamatsu Photonics K.K. Substrate dividing method
US10622255B2 (en) 2002-03-12 2020-04-14 Hamamatsu Photonics K.K. Substrate dividing method
US8518801B2 (en) 2002-03-12 2013-08-27 Hamamatsu Photonics K.K. Substrate dividing method
US8518800B2 (en) 2002-03-12 2013-08-27 Hamamatsu Photonics K.K. Substrate dividing method
US8519511B2 (en) 2002-03-12 2013-08-27 Hamamatsu Photonics K.K. Substrate dividing method
US8551865B2 (en) 2002-03-12 2013-10-08 Hamamatsu Photonics K.K. Method of cutting an object to be processed
JP2003338652A (ja) * 2002-03-12 2003-11-28 Hamamatsu Photonics Kk 半導体レーザ素子の製造方法及び半導体レーザ素子
US8673745B2 (en) 2002-03-12 2014-03-18 Hamamatsu Photonics K.K. Method of cutting object to be processed
US10068801B2 (en) 2002-03-12 2018-09-04 Hamamatsu Photonics K.K. Substrate dividing method
US8268704B2 (en) 2002-03-12 2012-09-18 Hamamatsu Photonics K.K. Method for dicing substrate
US8802543B2 (en) 2002-03-12 2014-08-12 Hamamatsu Photonics K.K. Laser processing method
US9711405B2 (en) 2002-03-12 2017-07-18 Hamamatsu Photonics K.K. Substrate dividing method
US8889525B2 (en) 2002-03-12 2014-11-18 Hamamatsu Photonics K.K. Substrate dividing method
US9553023B2 (en) 2002-03-12 2017-01-24 Hamamatsu Photonics K.K. Substrate dividing method
US9548246B2 (en) 2002-03-12 2017-01-17 Hamamatsu Photonics K.K. Substrate dividing method
US8304325B2 (en) 2002-03-12 2012-11-06 Hamamatsu-Photonics K.K. Substrate dividing method
US9543207B2 (en) 2002-03-12 2017-01-10 Hamamatsu Photonics K.K. Substrate dividing method
US9287177B2 (en) 2002-03-12 2016-03-15 Hamamatsu Photonics K.K. Substrate dividing method
US9142458B2 (en) 2002-03-12 2015-09-22 Hamamatsu Photonics K.K. Substrate dividing method
US7208096B2 (en) 2002-06-26 2007-04-24 Agency For Science, Technology And Research Method of cleaving GaN/sapphire for forming laser mirror facets
US8409968B2 (en) 2002-12-03 2013-04-02 Hamamatsu Photonics K.K. Method of cutting semiconductor substrate via modified region formation and subsequent sheet expansion
US8450187B2 (en) 2002-12-03 2013-05-28 Hamamatsu Photonics K.K. Method of cutting semiconductor substrate
US8263479B2 (en) 2002-12-03 2012-09-11 Hamamatsu Photonics K.K. Method for cutting semiconductor substrate
US8865566B2 (en) 2002-12-03 2014-10-21 Hamamatsu Photonics K.K. Method of cutting semiconductor substrate
US8247734B2 (en) 2003-03-11 2012-08-21 Hamamatsu Photonics K.K. Laser beam machining method
US8685838B2 (en) 2003-03-12 2014-04-01 Hamamatsu Photonics K.K. Laser beam machining method
US8969752B2 (en) 2003-03-12 2015-03-03 Hamamatsu Photonics K.K. Laser processing method
US7105859B2 (en) 2003-11-05 2006-09-12 Sharp Kabushiki Kaisha Nitride semiconductor light-emitting diode chip and method of manufacturing the same
JP2011146748A (ja) * 2004-06-08 2011-07-28 Panasonic Corp 基板の分割方法
JP2007087973A (ja) * 2005-09-16 2007-04-05 Rohm Co Ltd 窒化物半導体素子の製法およびその方法により得られる窒化物半導体発光素子
US7649923B2 (en) 2006-05-11 2010-01-19 Nichia Corporation Method for manufacturing nitride semiconductor laser element, and nitride semiconductor laser element
JP2009044145A (ja) * 2007-07-18 2009-02-26 Nichia Corp 窒化物半導体レーザ素子の製造方法及び窒化物半導体レーザ素子
JP2009049390A (ja) * 2007-07-25 2009-03-05 Rohm Co Ltd 窒化物半導体素子およびその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI464986B (zh) Method for manufacturing semiconductor laser element
JP2003046177A (ja) 半導体レーザの製造方法
TWI387503B (zh) Plate cutting method and laser processing device
US8138450B2 (en) Method for cutting workpiece
US8163582B2 (en) Method for fabricating a light emitting diode chip including etching by a laser beam
JP5496657B2 (ja) 低誘電材料を含むワークピースのレーザ加工
US9653644B2 (en) Method for manufacturing semiconductor element
US10639747B2 (en) Method of manufacturing light emitting element
US20110287607A1 (en) Method and apparatus for improved wafer singulation
US20070298529A1 (en) Semiconductor light-emitting device and method for separating semiconductor light-emitting devices
US10672660B2 (en) Method of manufacturing semiconductor element
JP2007087973A (ja) 窒化物半導体素子の製法およびその方法により得られる窒化物半導体発光素子
JP2006035710A (ja) レーザによるガラス加工方法ならびに装置
JP2005166728A (ja) 窒化物系半導体素子の製造方法
JP2014506009A (ja) 発光素子の改良シンギュレーションのための方法及び装置
JP2009049390A (ja) 窒化物半導体素子およびその製造方法
JP2018523291A (ja) 半導体加工対象物のスクライブ方法
JP7222991B2 (ja) 半導体発光素子の製造方法
WO2008047751A1 (fr) Dispositif laser à semi-conducteur à base de nitrure, et procédé de fabrication associé
JP4800729B2 (ja) 基板加工方法及び発光素子の製造方法
US10722983B2 (en) Method for manufacturing semiconductor device
Krüger et al. Precision UV laser scribing for cleaving mirror facets of GaN-based laser diodes
JP2006082232A (ja) レーザ加工方法
Koda et al. Gallium nitride-based semiconductor optical amplifiers
US20220362881A1 (en) Material processing by turbo burst ultrafast laser pulse