JP2003046057A - 半導体装置 - Google Patents
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Abstract
伝送速度を実現する半導体装置を提供することを目的と
する。 【解決手段】 半導体基板1aと、半導体基板1a表面
に形成された能動素子30と、半導体基板1a表面から
半導体基板1a裏面に達する貫通孔31aと、貫通孔3
1a内壁に形成された金属膜或いは誘電体膜とを具備す
るLSIチップ1を複数積層配置する。LSIチップ1
間の能動素子30の信号伝送が、半導体基板1aに設け
られた貫通孔31aを通じた信号光で行われる。
Description
る。
ンジスタ等の電子デバイスが微細化されることにより、
LSIチップは動作速度が飛躍的に速くなってきてい
る。
バイスは高速化されてきているものの、LSIチップを
実装するプリント基板での動作速度はLSIチップの動
作速度より低く抑えられている。
ることに伴いプリント基板に形成された電気配線により
伝送損失や雑音、電磁障害が増大するためである。した
がって信号品質を劣化させないために、電気配線装置全
体としてはプリント基板等の長い配線ほど動作周波数を
下げる必要がある。
では、LSIチップの動作速度を向上しても、実装技術
において速度低下を余儀なくされるという問題があり、
LSIチップの動作速度よりも実装技術がシステム全体
の動作速度を支配する傾向が近年益々強まってきてい
る。
ために実装技術で電気配線を短くすることが重要であ
る。この解決策の一つとして、システム要素を可能な限
りLSIチップ内に収容していくSOS(System
on Silicon)の開発が進められている。し
かしながら、SOSにおいてはLSIチップの集積規模
が肥大化し易く、回路設計やレイアウト設計負荷の巨大
化、製造歩留りに起因するチップ収率悪化や検査工程長
大化などによるコストの増大が起こりやすい問題を持っ
ている。
プを極力短い配線で実装するために、LSIチップをベ
アチップのまま実装し、1つのパッケージに収容するS
IP(System in Package)技術の開
発も盛んになりつつある。SIPは、LSIチップの設
計や製造が従来と同じでありながら、チップ間配線長を
短く且つ特定の配線形式で接続できるため高速動作が容
易という利点がある。中でも、実装面積や配線長を極限
まで縮小可能な3次元実装、即ち、LSIチップを積層
して実装する方法が究極的な実装技術として注目されて
いる。
例を示す。
子30が表面に形成されたLSIチップ1が4層積層配
置されている。それぞれのLSIチップ1には表面から
裏面にかけて貫通孔31が設けられている。この貫通孔
31の内壁には絶縁膜32が形成されており、貫通孔3
1の内部には貫通電極7が充填されている。
に対して積層方向に位置合わせされており、金属バンプ
8により固定されている。それぞれのLSIチップ1表
面に形成されている能動素子30は図示しない表面配線
により貫通孔31に形成された貫通電極7と接続されて
いる。また、それぞれのLSIチップ1は金属バンプ8
により電気的に接続され、電気信号を伝送することがで
きる。
1は、ボード実装のためのインターポーザ6上に搭載さ
れている。このインターポーザ6には、図示しない表面
配線やコンタクトホールによって、裏面に形成された金
属バンプ33と搭載しているLSIチップ1とを電気的
に接続している。
実装された半導体装置では、LSIチップ1に形成され
た貫通電極7にて寄生容量が十分抑制されず、寄生イン
ダクタンスと合わせた寄生LCR効果による波形劣化や
波形歪が大きく、また貫通電極7の金属の表皮効果によ
る抵抗の周波数依存性があり、実質的な伝送能力として
配線あたり数Gbps程度が限界であった。
に成されたものであり高速化の限界を排除して配線あた
り数十Gbps以上の高速伝送を可能とする半導体装置
を提供することを目的とする。
に、本発明は、半導体基板と、前記半導体基板表面に形
成された能動素子と、前記半導体基板表面から裏面に達
する貫通孔内壁に形成された金属膜或いは誘電体膜とを
具備するLSIチップが複数積層配置され、前記LSI
チップ間の前記能動素子の信号伝送が、前記貫通孔を通
じた信号光で行われることを特徴とする半導体装置を提
供する。
信号光に対して透明な充填材を具備することが好まし
い。
板上に形成され、前記貫通孔と光学的に接続された光素
子を具備することが好ましい。
おける前記半導体基板の表面或いは裏面に設けられた発
光素子或いは受光素子を具備することが好ましい。
前記貫通孔の周辺に形成されていることが好ましい。
位置合わせされ、前記貫通孔間に設けられた透明材料か
らなる球状或いは貫通孔方向に凸面を有する光接続バン
プを具備することが好ましい。
おける前記半導体基板の表面或いは裏面に設けられた発
光素子或いは受光素子をそれぞれ具備し、前記発光素子
或いは前記受光素子が対向するように前記LSIチップ
がそれぞれ位置合わせされ、前記貫通孔間に設けられた
金属バンプとを具備することが好ましい。
が可能な光電気複合インターポーザ上に前記LSIチッ
プが搭載され、前記光電気複合インターポーザによって
前記LSIチップに電力が供給され、かつ信号光が伝送
されることが好ましい。
が集積されているLSIチップの基板表面から基板裏面
に達する貫通孔を設け、貫通孔内壁に金属膜或いは誘電
体膜などをコーティングし、前記LSIチップを複数個
積層し、積層したLSIチップ間の信号伝送を、前記貫
通孔を通じた光信号伝送で行うようにしたものである。
図を参照しながら説明する。
半導体装置の断面図である。
CMOS等の能動素子30が形成されたLSIチップ1
が4層積層配置されている。それぞれのLSIチップ1
には半導体基板1a表面から裏面にかけて貫通孔31a
及び31bが設けられている。
体膜からなる光反射用のコーティングが形成され、光に
対して透明な樹脂からなる充填材2が充填されている。
最上段のLSIチップ1の貫通孔31a上には発光素子
3が形成されている。この発光素子3と能動素子30と
は図示しない表面配線により接続され電気的な信号をや
り取りできる。
Iチップ1の厚さ(例えば50μm)を貫通するように
形成すればよい。貫通孔31aの内壁には、リーク電流
を抑制するためのパッシベーション膜(例えばSiO2
を厚さ0.2μm)を内面にコーティングする。次に、
このパッシベーション膜上に光反射用のコーティングと
して、例えば反射金属(Al、Cu、Au等)を例えば
厚さ0.1μm形成する。光反射用のコーティングは、
代わりに誘電体多層膜を用いることもできる。また、発
光素子3の光放射角があまり広くない場合などはパッシ
ベーション膜のみでも構わない。
が形成され、Cu、Al、Au等のメッキによる貫通電
極7が充填されている。この貫通電極7は、能動素子3
0と図示しない表面配線により接続され電力を供給す
る。
a及び31bに対して積層方向に位置合わせされてい
る。貫通孔31aでは、光に対して透明な樹脂からなる
光接続バンプ4によって固定されている。貫通孔31b
では、半田金属等の金属バンプ8により固定されてい
る。それぞれのLSIチップ1は、貫通孔31a及び光
接続バンプ4を通じて信号光を伝送することができる。
また、貫通孔31bの貫通電極7及び金属バンプ8を通
じて電力供給することができる。
1は、ボード実装のための電気接続端子及び光接続端子
を備えた光電気複合インターポーザ6上に搭載されてい
る。この光電気複合インターポーザ6の基板6aの裏面
には、金属バンプ33及び光接続バンプ4が形成されて
いる。また、基板6a上には図示しない表面配線が形成
されコンタクトホール50によって、最下段のLSIチ
ップ1の金属バンプ8と裏面に形成された金属バンプ3
3とが電気的に接続されている。
基板6aには、図示しない光導波路配線が形成されてお
り、光電気複合インターポーザ6での光配線が可能にな
っている。また、基板6a上に形成された受光素子5が
この下に形成されたコンタクトホール51によって、基
板6a裏面に形成された光送信素子11に電気接続さ
れ、基板6a裏面下部の光接続バンプ4が図示しない実
装ボードの光導波路と光学的に結合されている。また、
最下段のLSIチップ1の光接続バンプ4を光電気複合
インターポーザ6の図示しない光導波路や貫通孔によ
り、基板6a裏面下部の光接続バンプ4と光学的に結合
することもできる。
SIチップ1と外部の実装ボードとの光学的な接続及び
電気的な接続を可能とするための中間的な基板である。
この光電気複合インターポーザ6を設けることで、実装
ボードに実装しやすくできる。
拡大図を示す。
体基板1aの端部に貫通孔31aが形成されている。貫
通孔31aの内壁には、絶縁膜からなるパッシベーショ
ン膜10が形成されている。パッシベーション膜10上
には、光反射用のコーティング9が形成されている。
波管となるが、伝送距離がLSIチップの半導体基板1
aの基板厚程度と非常に短いためモード分散等による伝
送帯域制限は殆ど問題にならない。また、ここでは透明
な充填材は形成しない例を示したが、貫通孔31aは内
部に透明な樹脂、ガラス等の充填材料2を設け、ごみ等
の進入を防止するようにしても良い。
チップ1の半導体基板1の表面から裏面に掛けて貫通孔
31aを形成し、この貫通孔31aによりLSIチップ
間を光接続している。貫通孔31a内壁には光反射用の
コーティングが形成されているため、貫通孔31a外へ
の光リークが少なく、他の光接続路と干渉することがな
い。したがって光接続路のピッチを非常に狭く、且つ、
非常に多数の並列数で形成することができる。
後で説明する受光素子の受光径を大きくしなければなら
ず、1Gbps以上の配線とするには貫通口径を50μ
m以下に制限することが望ましい。また、通常のLSI
外部接続パッドのピッチが100μm程度であり、同等
の端子数(貫通口数)を確保しながらチップ強度を保つ
ためにもこの制限が望ましい。
的な応用例として、最上段のLSIチップがマスターク
ロックを発生するマスターとし、2段目以下のLSIチ
ップがマスタークロックに同期して動作するスレーブと
して、クロック分配機能を示すマスタースレーブ型半導
体装置について説明する。
1(マスター)に装着された発光素子3を半導体基板1
aの貫通孔31a上に実装したときの構成を示した図で
あり、(a)に上面図、(b)に断面図を示す。
ー)の半導体基板1aに形成された貫通孔31aの上部
に発光素子(例えば面発光レーザ等の高速発光素子)3
が装着されている。この発光素子3と半導体基板1aと
の間には、発光素子3を駆動するための電極12が形成
されている。この電極12は、最上段のLSIチップ
(マスター)に設けられた図示しないドライバー回路に
接続される。
ップ1(スレーブ)の半導体基板1aの貫通孔31a周
辺部に形成された受光素子52であり、(a)に上面
図、(b)に断面図を示す。
ブ)の半導体基板1aに形成された貫通孔31aの上部
に受光素子52(例えばPINフォトダイオード等)が
形成されている。
型とすると、貫通孔31aの周辺にi型受光層13が形
成されている。このi型受光層13中にはp型拡散層1
4が形成されている。p型拡散層14上には電極15が
形成されている。この電極15はLSIチップ1に設け
られた受信再生回路に接続されている。
に、上段から信号光(図4(b)矢印)が入力するとi
型受光層13で光電変換されて電気信号として電極15
に伝送される。すなわち図1に示す最上段のLSIチッ
プ1(マスター)から貫通孔31aを通ってきた信号光
の一部が、2段目以降のLSIチップ1(スレーブ)の
貫通孔31aの周辺部に形成された受光素子52のリン
グ状に形成された受光領域(p型拡散層14下部)に入
射する。そして受光素子52により光信号から電気信号
に変換され、この段のLSIチップ1(スレーブ)に形
成された能動素子30へと信号伝達する。
(スレーブ)の貫通孔31aからさらに下段に通過さ
れ、さらに下段のLSIチップ(スレーブ)に信号光を
伝送する。
るための光バンプ16の形成方法について説明する。
ンなどの透明樹脂により形成された球状バンプ16を下
段のLSIチップ1に設けられた貫通孔31a上に置
く。
SIチップ1の貫通孔31aに球状バンプ16を位置合
わせして、圧着することにより両LSIチップ1の貫通
孔31aを光バンプ16によって接続する。
た光バンプ16の表面が貫通孔31a方向に凸面を持つ
ようにすると、レンズ作用により光結合効率を向上させ
ることができる。
用いたLSIチップの受光素子52について、素子サイ
ズの関係を模式的に示す。
(スレーブ)、図6(b)は中間のLSIチップ(スレ
ーブ)、図6(c)は最下段のLSIチップ(スレー
ブ)(図1ではインターポーザ上の受光素子5を示す)
である。31aは貫通孔、14は受光領域を示す。
31aの径が小さくなっている。こうすることで各段の
受光素子52の入射パワーを均一化することができる。
このとき、貫通孔31aの径は上段の貫通孔31aの径
と透過パワーの割合で決めればよい。
上段の貫通孔31aの径とLSIチップの積層精度、即
ち、貫通孔31aの合わせ精度により決定すればよい。
置について、LSIチップ(マスター)のクロック信号
が、下段の2段目以降のLSIチップ(スレーブ)に到
達する時間を求める。LSIチップ厚を50μm、積層
時の光バンプ厚を10μmとすると、2段目のLSIチ
ップ(スレーブ)で約0.22ps、最下段のインター
ポーザで約0.88psと、2段目と最下段の時間差が
0.66ps、即ち、1ps以内の時間差となる。これ
はクロック同期の時間マージンを10%以内と厳しくし
ても、100GHz以上のクロックでの同期動作が可能
ということに相当し、電気配線による3次元実装では到
底実現し得ない高速同期動作が実現可能となる。
導体装置について説明する。本実施形態では、積層され
たLSIチップの中間段同士で光接続を行う場合の構成
例を示す。
SIチップに信号光を伝送する場合の発光素子17(図
7(a)上面図、(b)断面図)及び受光素子19(図
8(a)上面図、(b)断面図)が半導体基板1a上に
形成された構成を示す図である。
LSIチップに信号光を伝送する場合の発光素子17
(図10(a)上面図、(b)断面図)及び受光素子1
9(図9(a)上面図、(b)断面図)が半導体基板1
a上に形成された構成を示す図である。
17(例えば面発光レーザ等の高速発光素子)は、p型
光閉じ込め層/活性層/n型光閉じ込め層の3層で形成
されている。このp型光閉じ込め層/活性層/n型光閉
じ込め層を囲むように電流制限領域18が形成されてい
る。電流制限領域18は、例えばGaAs系、InP系
発光素子の場合、プロトン又はボロンの注入による高抵
抗領域である。この電流制限領域18は、3層構造の発
光領域に電流を集中させるためのものである。p型光閉
じ込め層/活性層/n型光閉じ込め層の3層構造上に
は、能動領域の電極12が形成されている。電流制限領
域18は、貫通孔31aの形成時、又は貫通孔31aの
形成後、貫通孔31aに位置合わせして形成することが
できる。これにより、異種材料からなる発光素子を粗調
搭載した後に精密な位置合わせを半導体プロセス技術に
より行うことができる。
め層/活性層/n型光閉じ込め層の下にある電極は省略
しているが、これは光素子をLSIチップと同種材料で
モノリシック形成する場合や異種材料を直接接着して形
成する場合等を想定したものであり、貫通孔31a以外
の部分に電極を設けて半田接続、金属接続を用いて形成
しても構わない。
9(例えばPINフォトダイオード等)は、n型層/i
型受光層/n型層の3層で形成されている。p型領域2
0は、例えばGaAs系、InP系受光素子の場合、Z
n拡散等により形成される。能動領域の周辺には電極1
5が形成されている。受光領域を規定するp型領域20
は、貫通孔の形成時、又は貫通孔の形成後、貫通孔に位
置合わせして形成することができる。これにより、異種
材料からなる発光素子を粗調搭載した後に精密な位置合
わせを半導体プロセス技術により行うことができる。但
し、p型拡散層の形成には高温プロセスが伴うため、予
めn型層、i型受光層、p型層の構成としておき、位置
合わせしてp型領域をメサエッチングする方法で形成す
ることも可能である。
略しているが、これは光素子をLSIチップと同種材料
でモノリシック形成する場合や異種材料を直接接着して
形成する場合等を想定したものであり、貫通孔以外の部
分に電極を設けて半田接続、金属接続を用いて形成して
も構わない。
構成した第2の実施形態に係る半導体装置を示す。
続パッド領域)の断面を想定したものであり、通常LS
Iチップのボンディングパッドの代わりに、給電用の貫
通電極7、信号接続用の貫通孔31aが配置され、下方
接続用光素子(図7、図8)、又は上方接続用光素子
(図9、図10)の組み合わせが各LSIチップに配置
されている様子を示している。
にCMOS等の能動素子(図示せず)が形成されたLS
Iチップ1が4層積層配置されている。それぞれのLS
Iチップ1には半導体基板1a表面から裏面にかけて貫
通孔31a及び31bが設けられている。
体膜からなる光反射用のコーティングが形成されてい
る。この貫通孔31a内部には、光に対して透明な樹脂
を充填してもよい。貫通孔31a上或いは下には、図7
乃至図10で説明した発光素子17或いは受光素子19
等の光素子が形成されている。この光素子と半導体基板
1a上に形成された図示しない能動素子とは図示しない
表面配線により接続され電気的な信号をやり取りでき
る。
Iチップ1の厚さ(例えば50μm)を貫通する長さに
形成すればよい。貫通孔31bの内壁には、リーク電流
を抑制するためのパッシベーション膜(例えばSiO2
を厚さ0.2μm)を内面にコートする。次に、このパ
ッシベーション膜上に光反射用のコーティングとして、
例えば反射金属(Al、Cu、Au等)を例えば厚さ
0.1μm形成する。光反射用のコーティングは、代わ
りに誘電体多層膜を用いることもできる。また、発光素
子の光放射角があまり広くない場合などはパッシベーシ
ョン膜のみでも構わない。
が形成され、Cu、Al、Au等でメッキされた貫通電
極7が充填されている。この貫通電極7は、半導体基板
1a上に形成された図示しない能動素子と図示しない表
面配線により接続され電力を供給する。
からなる光接続バンプ4によって固定されている。貫通
孔31bでは、半田金属等の金属バンプ8により固定さ
れている。それぞれのLSIチップ1は、貫通孔31a
及び光接続バンプ4を通じて信号光を伝送することがで
きる。また、貫通孔31bの貫通電極7及び金属バンプ
8を通じて電力供給することができる。
1は、ボード実装のための電気接続端子及び光接続端子
を備えた光電気複合インターポーザ6上に搭載されてい
る。この光電気複合インターポーザ6には、図示しない
表面配線やコンタクトホール及び光導波路によって、裏
面に形成された金属バンプ33とLSIチップ1とを電
気的に接続し、また6a下部の光接続バンプ4とLSI
チップ1との間で電気又は光による信号伝送を可能とし
ている。
1の実施形態で説明したものと同様であり、LSIチッ
プ1の信号を実装ボードに電機接続又は光接続する機能
がある。
LSIチップ1(マスター)から送出する信号を中間及
び最下段のLSIチップ1(スレーブ)が受動的に受け
るだけであり、特定の用途に応用が限定される。この実
施形態では各段のLSIチップ1が任意の段のLSIチ
ップ1に対して信号を送れるため、その制限がなくな
る。これにより、マイクロプロセッサチップとメモリチ
ップの積層モジュール、マルチプロセッサモジュールな
ど、高速チップ間配線が必要な用途に適用可能となり、
また、各貫通孔の光接続速度として貫通孔あたり10G
bpsから50Gbpsといった高速配線が可能である
ため、従来にない高速のシステム構築が可能となる。
態にかかる半導体装置に用いるLSIチップの構造を示
す。
うに、1つのLSIチップに発光素子17と受光素子1
9を貫通孔31aの上下に設けたものである。
通孔31aの上部に発光素子17が形成され下部に受光
素子19が形成されている。これは上部で発せられた信
号光が下部に伝えられるものである。
れた貫通孔31aの上部に受光素子19が形成され下部
に発光素子17が形成されている。これは下部で発せら
れた信号光が上部に伝えられるものである。
素子17及び受光素子19と同一であり、その符号の説
明は省略する。
気接続パッドを設け、裏面側光素子はその電気接続パッ
ドに接続される。このLSIチップを積層する場合、L
SIチップ間の接続は金属バンプを用いた電気的な接続
となる。従って、光接続はLSIチップ内部に閉じられ
ており、LSI外部には電気的な接続が行われるだけと
なる。
造のLSIチップを積層した第3の実施形態にかかる半
導体装置の断面図を示す。
にCMOS等の能動素子(図示せず)が形成されたLS
Iチップ1が4層積層配置されている。それぞれのLS
Iチップ1には半導体基板1a表面から裏面にかけて貫
通孔31a及び31bが設けられている。
体膜からなる光反射用のコーティングが形成されてい
る。この貫通孔31a内部には、光に対して透明な樹脂
を充填してもよい。貫通孔31a上或いは下には、図1
2乃至図13で説明した発光素子17或いは受光素子1
9等の光素子が形成されている。この光素子と半導体基
板1a上に形成された図示しない能動素子とは図示しな
い表面配線により接続され電気的な信号をやり取りでき
る。
Iチップ1の厚さ(例えば50μm)を貫通する長さに
形成すればよい。貫通孔31bの内壁には、リーク電流
を抑制するためのパッシベーション膜(例えばSiO2
を厚さ0.2μm)を内面にコートする。次に、このパ
ッシベーション膜上に光反射用のコーティングとして、
例えば反射金属(Al、Cu、Au等)を例えば厚さ
0.1μm形成する。光反射用のコーティングは、代わ
りに誘電体多層膜を用いることもできる。また、発光素
子の光放射角があまり広くない場合などはパッシベーシ
ョン膜のみでも構わない。
が形成され、Cu、Al、Au等でメッキされた貫通電
極7が充填されている。この貫通電極7は、半導体基板
1a上の図示しない能動素子と図示しない表面配線によ
り接続され電力を供給する。
属等の金属バンプ8により固定されている。LSIチッ
プ1は、貫通孔31a及び発光素子17及び受光素子1
9を通じて信号光を伝送することができる。また、貫通
孔31bの貫通電極7及び金属バンプ8を通じて電力供
給することができる。
1は、ボード実装のための電気接続端子及び光接続端子
を備えた光電気複合インターポーザ6上に搭載されてい
る。この光電気複合インターポーザ6には、第1の実施
形態と同様である。
積層実装が電気バンプ8を用いた接続だけといった従来
と同様の実装方式が適用できる。しかしLSIチップ1
の内部の配線が光接続であるため、高速の貫通電極を用
いた3次元実装と等価となり、実装方法が従来と同等で
ありながら格段に高速の配線が実現できるといった特徴
を持つ。
を光配線とすることで、3次元実装されたLSIチップ
を具備する半導体装置を大幅に高速化することを可能と
する。
の断面図。
のLSIチップに形成された貫通孔の拡大図。
の最上段のLSIチップ(マスター)に装着された発光
素子の実装構成を示した図であり、(a)は上面図、
(b)は断面図である。
の2段目以下のLSIチップ1(スレーブ)に形成され
た受光素子であり、(a)は上面図、(b)は断面図で
ある。
の積層するLSIチップの貫通孔間を光接続するための
光バンプの形成方法を説明するための概略図。
の受光素子を示す概略図であり、(a)は上層、(b)
は中間層、(c)は下層のLSIチップ(スレーブ)で
ある。
示す概略図であり、(a)は上面図、(b)は断面図で
ある。
示す概略図であり、(a)は上面図、(b)は断面図で
ある。
示す概略図であり、(a)は上面図、(b)は断面図で
ある。
を示す概略図であり、(a)は上面図、(b)は断面図
である。
置の断面図。
を示す概略図。
を示す概略図。
置の断面図。
Claims (8)
- 【請求項1】半導体基板と、前記半導体基板表面に形成
された能動素子と、前記半導体基板表面から裏面に達す
る貫通孔内壁に形成された金属膜或いは誘電体膜とを具
備するLSIチップが複数積層配置され、 前記LSIチップ間の前記能動素子の信号伝送が、前記
貫通孔を通じた信号光で行われることを特徴とする半導
体装置。 - 【請求項2】前記貫通孔内に設けられ、前記信号光に対
して透明な充填材とを具備することを特徴とする請求項
1記載の半導体装置。 - 【請求項3】前記LSIチップは、前記半導体基板上に
形成され、前記貫通孔と光学的に接続された光素子を具
備することを特徴とする請求項1記載の半導体装置。 - 【請求項4】前記LSIチップは、前記貫通孔における
前記半導体基板の表面或いは裏面に設けられた発光素子
或いは受光素子を具備することを特徴とする請求項1記
載の半導体装置。 - 【請求項5】前記発光素子或いは前記受光素子は前記貫
通孔の周辺に形成されていることを特徴とする請求項4
記載の半導体装置。 - 【請求項6】前記LSIチップの前記貫通孔間が積層方
向に位置合わせされ、前記貫通孔間に設けられた透明材
料からなる球状或いは貫通孔方向に凸面を有する光接続
バンプを具備することを特徴とする請求項1或いは請求
項3記載の半導体装置。 - 【請求項7】前記LSIチップは、前記貫通孔における
前記半導体基板の表面或いは裏面に設けられた発光素子
或いは受光素子をそれぞれ具備し、前記発光素子或いは
前記受光素子が対向するように前記LSIチップがそれ
ぞれ位置合わせされ、前記貫通孔間に設けられた金属バ
ンプとを具備することを特徴とする請求項1記載の半導
体装置。 - 【請求項8】電力を供給し信号光を伝送することが可能
な光電気複合インターポーザ上に前記LSIチップが搭
載され、前記光電気複合インターポーザによって前記L
SIチップに電力が供給され、かつ信号光が伝送される
ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
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