JP2003045773A - 基板の保管容器およびその保管容器を備えるx線露光装置 - Google Patents

基板の保管容器およびその保管容器を備えるx線露光装置

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JP2003045773A
JP2003045773A JP2001228616A JP2001228616A JP2003045773A JP 2003045773 A JP2003045773 A JP 2003045773A JP 2001228616 A JP2001228616 A JP 2001228616A JP 2001228616 A JP2001228616 A JP 2001228616A JP 2003045773 A JP2003045773 A JP 2003045773A
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Kazuyuki Harumi
和之 春見
Yutaka Tanaka
裕 田中
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    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70691Handling of masks or workpieces

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 保管対象となる基板の回転方向のずれを
拘束し、面内方向の位置決めをして容器内に基板を保持
する。 【解決手段】 基板を保管する保管容器は、ベース部
(20)上に設置され、基板(10)に形成されたノッ
チと当接する第1の当接部(1)と、ベース部上に設置
され、基板における第1外周部と当接し、第1の当接部
との協働により基板の回転方向のずれを拘束する第2の
当接部(2)と、ベース部上に設置され、基板における
第2外周部と当接し、第2の当接部との協働により基板
の面内方向の位置決めをする第3の当接部(3)とを有
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体デバイス等
の製造に用いられる基板の保管容器、その保管容器を備
えるX線露光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、LSI等のデバイスの集積度およ
び動作速度向上のため、回路パターンの微細化が進んで
いる。これらのLSIを製造する過程における回路パタ
ーンの形成においては、将来的な露光技術として、SR
光源等から高輝度X線を利用した微細回路パターンの形
成が注目されており、X線露光方法には、0.5nmか
ら2nmの軟X線を用いた近接等倍露光方法が提案され
ている。この近接等倍X線露光方法の光学系は、たとえ
ば、光源からX線をX線ミラーにより所定のフィールド
サイズに拡大し、X線マスクを通してX線マスクと対峙
しているウエハ基板にパターンを転写するように構成さ
れている。
【0003】X線マスク10の外観を図2(a)、
(b)に示す。図2(a)は、回路パターンが描画され
た基板を上方から見た図であり、図2(b)は、X線マ
スクの断面図である。X線マスク10は、基板11に形
成された厚さ2μm程度のメンブレン13上にX線を吸
収しやすい金属等で回路パターンが描画されており、そ
の基板11は、フレーム12上に接着等で固定されてい
る。
【0004】基板11は、シリコンウエハで、円盤状を
しており、フレーム12は、段差を(図2(b))持っ
た円盤状の形である。基板11の回路パターンが描画さ
れていた部分は、露光光であるX線を通すため、メンブ
レン13を残してエッチング等により除去されている。
フレーム12の基板を保持している中央部は、円形また
は、矩形状の開口部がある。さらに、フレーム12に
は、回転方向の位置を決めるためのノッチ14が形成さ
れており、X線マスク10は、このノッチ14とフレー
ム12の外周によって装置上で位置決めされている。
【0005】X線マスクの回路パターン上にごみが付着
していると、そのままウエハ上にごみが転写されること
になり、電子デバイスの欠陥となってしまう。また、近
接等倍露光方法の場合、ウエハとX線マスクとの間は、
露光時には、5μmから10μm程度の微小な距離に制
御されているため、マスク面上に露光ギャップ以上の大
きさのごみが付着していた場合、ウエハとメンブレンと
の間にごみを挟んでしまい、マスクメンブレンが破損し
てしまう可能性がある。近接等倍露光方法においては、
マスク、ウエハに、ごみを付着させない様に特に注意を
払う必要がある。
【0006】マスク、ウエハへのごみの付着を避けるた
め、露光装置内は、十分にクリーン度が管理されてい
る。一方、装置が設置されている雰囲気は、十分にクリ
ーン度をあげることは、大規模な設備が必要となり、コ
スト的に困難である。そのため、ウエハ、マスクを運搬
時、装置設置時のごみの管理が重要な課題となってい
る。ウエハに関しては、外部の雰囲気とは隔離された容
器で運搬し、装置に設置、装置内部にウエハを搬入する
ための手段として,SMIFが規格化され、既に実用化
されている。
【0007】X線マスクに対しても、雰囲気と隔離され
た状態で運搬、保管でき、装置内に雰囲気と触れること
無く搬入できる容器は、有効である。
【0008】ウエハ用のSMIFは、特公平6−384
43に記載されているように、底面の板とそれを覆う形
の蓋、内部のウエハを保持する保持機構からなってい
る。ボックス内には、ウエハ用カセットが設置されてい
る。装置への設置は、内部が外部の雰囲気に露出しない
ように蓋を開け、装置内にウエハを搬入する構成となっ
ている。
【0009】上記従来例は、容器内での基板をカセット
からずれるのを避けるため、基板保持機構を有している
が、基板の回転に関しては規制するものが無く、X線マ
スクに上記容器を適用した場合、容器内でのX線マスク
の回転姿勢が不定となってしまうので、装置内にX線マ
スクを搬入した後に回転方向の位置出しを行う必要が出
てくる。そのため、X線マスクのノッチ位置を検出、回
転位置を修正するための装置を装置内に具備する必要が
生じ、露光装置のコストの上昇、装置の大型化を招いて
しまう。
【0010】本出願に係る発明の目的は、簡単な構造
で、容器内でのX線マスクの位置、回転方向の姿勢を維
持できるX線マスクの保管、運搬容器を提供することで
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決し、保管対象となる基板の回転方向のずれを拘束し、
面内方向の位置決めをして容器内に基板を保持すること
を目的とする。この目的を達成するために、本発明にか
かる保管容器等は以下の構成を備えることを特徴とす
る。
【0012】すなわち、本発明にかかる、基板を保管す
る保管容器は、ベース部上に設置され、基板に形成され
たノッチと当接する第1の当接部と、前記ベース部上に
設置され、前記基板における第1外周部と当接し、前記
第1の当接部との協働により該基板の回転方向のずれを
拘束する第2の当接部と、前記ベース部上に設置され、
前記基板における第2外周部と当接し、前記第2の当接
部との協働により該基板の面内方向の位置決めをする第
3の当接部と、を有することを特徴とする。
【0013】上記の保管容器において、前記第1乃至第
3の当接部はピン形状であり、該当接部は前記基板と点
接触若しくは線接触することを特徴とする。
【0014】上記の保管容器において、前記第3の当接
部はテーパ部を有し、該テーパ部の傾きを利用して、前
記基板の第2外周部を面内の所定の位置に案内して、位
置決めすることを特徴とする。
【0015】上記の保管容器において、前記第3の当接
部の高さは、前記第1及び第2の当接部の高さより、低
いことを特徴とする。
【0016】上記の保管容器において、前記基板は、X
線マスクであることを特徴とする。
【0017】また、本発明にかかる、X線露光装置は、
X線マスクを搬送するための搬送機構と、前記搬送機構
により搬送されたX線マスクを保管するための保管容器
と、とを備え、前記保管容器は、ベース部上に設置さ
れ、X線マスクに形成されたノッチと当接する第1の当
接部と、前記ベース部上に設置され、前記X線マスクに
おける第1外周部と当接し、前記第1の当接部との協働
により該X線マスクの回転方向のずれを拘束する第2の
当接部と、前記ベース部上に設置され、前記X線マスク
における第2外周部と当接し、前記第2の当接部との協
働により該X線マスクの面内方向の位置決めをする第3
の当接部とを備える、ことを特徴とする。
【0018】また、半導体デバイスの製造方法は、X線
露光装置を含む複数の半導体製造装置を工場に設置する
工程と、前記複数の半導体製造装置を用いて半導体デバ
イスを製造する工程と、を備え、前記X線露光装置は、
X線マスクを搬送するための搬送機構と、前記搬送機構
により搬送されたX線マスクを保管するための保管容器
と、とを備え、前記保管容器は、ベース部上に設置さ
れ、X線マスクに形成されたノッチと当接する第1の当
接部と、前記ベース部上に設置され、前記X線マスクに
おける第1外周部と当接し、前記第1の当接部との協働
により該X線マスクの回転方向のずれを拘束する第2の
当接部と、前記ベース部上に設置され、前記X線マスク
における第2外周部と当接し、前記第2の当接部との協
働により該X線マスクの面内方向の位置決めをする第3
の当接部とを備える、ことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】<保管容器の構成>図1Aは本発
明の実施形態である、X線マスク用運搬、保管容器の構
成を示す図であり、上部カバー7とX線マスク10が載
置されるベース20から構成される。この保管容器の内
部にX線マスク10が保管される。通常、容器はベース
20とカバー7が連結され、外部雰囲気と内部が隔離さ
れる構造となっている。
【0020】ベース20は、容器の外壁の一部をなす底
板5にマスク台6が固定されており、マスク台6には、
X線マスク10を設置する際に、X線マスク10の位置
を決めるためのノッチ突き当てピン1と位置決めピン2
が具備されている。さらに、X線マスク10の底面が接
する位置に、球面状のマスク接触部4を、X線マスク1
0のマスク台上での面方向のずれ量を規制するはみ出し
防止ピン3とを具備している。
【0021】カバー7には、X線マスク10を保管、運
搬時にマスクを上部から押さえ固定するためのマスク押
え8を具備している。
【0022】ノッチ突き当てピン1と位置決めピン2等
の位置関係を図1Bに示す。
【0023】X線マスク10のノッチ14をノッチ突き
当てピン1に突き当て、フレーム12の外周部を位置決
めピン2に突き当てることでX線マスク10の回転方向
と面内方向の位置を決めする。原理的には、ノッチ突き
当てピン1と位置決めピン2のうちの一つがあれば、X
線マスク10の回転方向と面内方向の位置を決めること
ができるが、本実施形態では、容器へのX線マスク10
の載置時の動作を考慮し、X線マスク10の中心から4
5度の位置に位置決めピン2を2個所設置している(図
1B)。
【0024】X線マスク10のノッチ14とノッチ突き
当てピン1との当接部及びX線マスク10の外周と位置
決めピン2との当接部は点接触若しくは線接触の状態と
なる。
【0025】X線マスク10は、容器内に水平な状態で
載置される。マスク台6には、先端部が球面状に形成さ
れたマスク接触部4が3個所設置されており、X線マス
ク10のフレーム12の底面が接してX線マスク10が
容器内に載置される。3個所の接触部を設けることで、
X線マスク10を保持する面が特定でき、マスクの姿勢
ががたつことなく、設置することができる。また、マス
ク接触部4の先端を球面状に形成することで、フレーム
12との接触面積を最小限にし、フレームへのごみの付
着の可能性をさらに低減している。本実施形態では、マ
スク接触部4の形状を球面状としたが、先端部が尖った
形でも同様に接触面積を少なくすることができる点にお
いて同様であることは言うまでもない。
【0026】次に、はみ出し防止ピン3、マスク押え8
について説明をする。X線マスク10をノッチ突き当て
ピン1と位置決めピン2によって位置決めしても、運搬
時等に容器自体の傾き、振動によって、X線マスク10
が面内方向にずれる可能性があるため、さらに、はみ出
し防止ピン3が設置されている。はみ出し防止ピン3
は、図1Bに示した様に、ノッチ突き当てピン1とは、
逆側に2個所設置されており、ノッチ突き当てピン1と
位置決めピン2によって位置決めされているX線マスク
10が突き当て面から離れる方向にずれることを防いで
いる。
【0027】はみ出し防止ピン3の形状はテーパー状で
あり、X線マスク10をマスク台6上に設置する際にノ
ッチ突き当てピン1と、位置決めピン2への突き当てが
不十分であっても、はみ出し防止ピン3のテーパー部に
おける傾斜部でX線マスク10を落とし込むことによっ
て、X線マスク10の外周部を所定の位置に誘導して位
置の補正ができる。はみ出し防止ピン3を2個所設置す
ることでよりこの効果が期待できる。
【0028】X線マスク10の外周と、はみ出し防止ピ
ン3との当接部は点接触若しくは線接触の状態となる。
【0029】マスク押え8は、X線マスク10が浮いて
しまい容器内で大きく外れてしまうことを防止するため
に、カバー7がベース20と連結されている時に、X線
マスク10を上部から押さえるために機能する。図3A
に示したように、マスク押え8は、カバー7の天井部よ
り鉛直方向に取付けられている。このマスク押え8は、
ロッド内部にスプリング8aを介して、支持部8bが伸
縮可能な構造となっており、カバー7がベース20と連
結して閉じた時にX線マスク10のフレーム7の上部に
マスク押さえの先端支持部8bが当たり、スプリング8
bの復元力でX線マスク10を上から押さえ、固定す
る。
【0030】マスク押え8は、マスク台6に設置された
マスク接触部4とはマスクフレーム12を介して対称と
なる反対側の3個所を押さえる構造となるように構成さ
れている。マスク押え8による上からの支持位置と、マ
スク接触部4による下からの支持位置とが、上下方向か
ら略同心となる位置でX線マスク10を押さえるので、
X線マスク10には、支持力による曲げモーメントが発
生しないため、万が一スプリングの故障等によって、マ
スクフレーム12に過大な荷重がかかってもメンブレン
を破損する可能性が低減されている。なお、本実施形態
では、マスク押え8の伸縮の機構をスプリングとした
が、板ばね等の構造でも同様であることは、言うまでも
ない。
【0031】上記構成によって、X線マスク10の容器
内での位置、姿勢を保ったままの運搬、保管を実現して
いる。
【0032】<X線マスクの設置>次に保管容器へのX
線マスク10の設置手順を図3A〜3Dを用いて説明す
る。図3A〜図3Dでは、X線マスク10の位置を分か
りやすく説明するために、容器の断面を示している。保
管容器が不図示の露光装置等の装置に水平に設置され、
その装置内に具備された不図示の機構によって、保管容
器のカバー7とベース20が分離される。横方向からロ
ボットハンド等の搬送機構により、水平に保持されたX
線マスク10を搬送する(図3A)。X線マスク10の
ノッチ14がノッチ突き当てピン1と、X線マスク10
の外周部が位置決めピン2と、それぞれ当接する位置ま
で搬送される。図3Aに示したように、ノッチ突き当て
ピン1と位置決めピン2の高さは、はみ出し防止ピン3
より高く設定されている。X線マスク10を容器内に搬
送する際に、はみ出しピン3より高い位置で、かつ、ノ
ッチ突き当てピン1及び位置決めピン2の高さより低い
位置で搬送することによって、はみ出し防止ピン3の上
方をX線マスク10が通過して、ノッチ突き当てピン
1、および位置決めピン2にマスクを突き当てることが
可能となる。
【0033】ノッチ突き当てピン1と位置決めピン2に
突き当ててX線マスク10の位置が決まった後、搬送機
構を下降させX線マスク10を載置する(図3B)。図
1Aに示すマスク台6に設けられた凹部は、X線マスク
10を保持したロボットハンド等の搬送機構が、X線マ
スク10の搬送、載置において容器の構成部品と干渉を
しないように設けられた待避用空間である。なお、搬送
においては、ノッチ突き当てピン1と、ノッチ突き当て
ピン1に隣接したマスク接触部4の一つと、干渉しない
形のロボットハンド等の搬送機構で搬送を行う。
【0034】その後、カバー7を下降させ(図3C)、
ベース20とカバー7を連結させる。同時にマスク押え
8がX線マスク10を押さえ、固定する(図3D)。
【0035】以上の手順でX線マスク10を容器に収納
する。収納後は、X線マスク10の面内方向は、位置決
めピン2とはみ出し防止ピン3により、面外方向は、マ
スク接触部4とマスク押え8によって、そして、回転方
向は、ノッチ突き当てピン1と位置決めピン2によっ
て、X線マスク10の位置と姿勢が決められている。
【0036】以上の効果は、先に述べたようにノッチ突
き当てピン1と位置決めピン2と、はみ出し防止ピン3
が容器内にそれぞれ1個ずつ設置されていれば、達成可
能である。しかしながら、本実施形態では、以下に述べ
る理由により、位置決めピン2とはみ出し防止ピン3を
それぞれ2個所ずつ設置している。
【0037】図3Bに示したピンの突き当て動作時に、
X線マスク10を搬送するロボットハンド等の動作ミス
によって、十分な突き当てができなかった場合、位置決
めピンとX線マスク10との間に隙間をもって、下降さ
せてしまう。その時でも、はみ出し防止ピン3の傾斜部
にX線マスク10の外周部が、滑り落ちることで、位置
決めしたい位置にX線マスク10を載置することが可能
となる。はみ出し防止ピン3が2個所設置されているこ
とで、上記の効果をより確実にしている。
【0038】また、位置決めピン2が1個所しか設置さ
れていない場合、図3Bに示した突き当ての動作時に、
X線マスク10を搬送するロボットハンド等の動作ミス
によって、X線マスクを押し込みすぎてしまった場合、
X線マスク10が位置決めピンに突き当たるのとは反対
方向に回転して大きくずれてしまう可能性がある。本実
施例では、位置決めピン2を2個所設置(図1B)する
ことによって、X線マスク10を突き当てる時にノッチ
突き当てピン1を中心とした回転方向にずれることを防
止している。
【0039】本実施形態は、1枚のX線マスクを収納す
る容器に適用したが、層状の重ねて複数枚収納可能な容
器にも適用できる。また、本実施形態では、X線マスク
に適用したが、X線マスクと同等の形状をした基板の保
管、運搬に適用できることは、言うまでもない。
【0040】<半導体デバイスの製造に関する実施形態
>次に、上記の保管容器を備える露光装置を利用した半
導体デバイスの製造プロセスを説明する。図4は半導体
デバイスの全体的な製造プロセスのフローを示す。ステ
ップS1(回路設計)では半導体デバイスの回路設計を
行なう。ステップS2(マスク製作)では設計した回路
パターンに基づいて露光用マスクを製作し、準備する。
一方、ステップS3(ウエハ製造)ではシリコン等の材
料を用いてウエハを製造する。ステップS4(ウエハプ
ロセス)は前工程と呼ばれ、上記用意したマスクとウエ
ハを用いて、リソグラフィ技術によってウエハ上に実際
の回路を形成する。次のステップS5(組み立て)は後
工程と呼ばれ、ステップS4によって作製されたウエハ
を用いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ
工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工
程(チップ封入)等の組立て工程を含む。ステップS6
(検査)ではステップS5で作製された半導体デバイス
の動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行なう。こ
うした工程を経て半導体デバイスが完成し、これを出荷
(ステップS7)する。例えば、前工程と後工程はそれ
ぞれ専用の別の工場で行われてもよく、この場合、これ
らの工場毎に上記説明した遠隔保守システムによって保
守がなされる。また前工程工場と後工程工場との間で
も、インターネットまたは専用線ネットワークを介して
生産管理や装置保守のための情報がデータ通信されても
よい。
【0041】図5は上記ウエハプロセスの詳細なフロー
を示す。ステップS11(酸化)ではウエハの表面を酸化
させる。ステップS12(CVD)ではウエハ表面に絶縁
膜を成膜する。ステップS13(電極形成)ではウエハ上
に電極を蒸着によって形成する。ステップS14(イオン
打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップS15
(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ステ
ップS16(露光)では上記説明した露光装置によって回
路パターンをウエハに描画(露光)する。ステップS17
(現像)では露光したウエハを現像する。ステップS18
(エッチング)では現像したレジスト像以外の部分を削
り取る。ステップS19(レジスト剥離)ではエッチング
が済んで不要となったレジストを取り除く。これらのス
テップを繰り返し行なうことによって、ウエハ上に多重
に回路パターンを形成する。各工程で使用する製造機器
は上記説明した遠隔保守システムによって保守がなされ
ているので、トラブルを未然に防ぐと共に、もしトラブ
ルが発生しても迅速な復旧が可能で、従来に比べて半導
体デバイスの生産性を向上させることができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる保
管容器によれば、保管対象となる基板の回転方向のずれ
を拘束し、面内方向の位置決めをして容器内に基板を保
持することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1A】本発明の実施形態である、X線マスク用運
搬、保管容器の構成を示す図である。
【図1B】X線マスク用運搬、保管容器におけるノッチ
突き当てピン1と位置決めピン2の位置関係を説明する
図である。
【図2】X線マスクの外観を説明する図である。
【図3A】保管容器にX線マスクを載置する手順を説明
する図であり、カバー部よベース部とが分離した状態を
示す図である。
【図3B】保管容器にX線マスクを載置する手順を説明
する図であり、X線マスクをマスク台に降下させて、載
置する手順を説明する図である。
【図3C】保管容器にX線マスクを載置する手順を説明
する図であり、X線マスクを載置後に、カバー部をベー
ス部に取付ける手順を説明する図である。
【図3D】保管容器にX線マスクを載置する手順を説明
する図であり、カバー部とベース部とを結合し、X線マ
スクを保管容器内に保持する手順を説明する図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る保管容器を備えた露
光装置による半導体デバイスの製造プロセスの流れを説
明する図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る保管容器を備えた露
光装置によるウエハプロセスを説明する図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/30 531M Fターム(参考) 2H095 BA01 BA10 BC28 2H097 CA15 GB00 JA02 LA10 5F031 CA01 CA07 DA08 DA12 DA13 EA10 EA11 EA19 FA04 KA03 KA14 MA27 5F046 AA21 EA30 EB02 EC05 GD04 GD09

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を保管する保管容器であって、 ベース部上に設置され、基板に形成されたノッチと当接
    する第1の当接部と、 前記ベース部上に設置され、前記基板における第1外周
    部と当接し、前記第1の当接部との協働により該基板の
    回転方向のずれを拘束する第2の当接部と、 前記ベース部上に設置され、前記基板における第2外周
    部と当接し、前記第2の当接部との協働により該基板の
    面内方向の位置決めをする第3の当接部と、 を有することを特徴とする保管容器。
  2. 【請求項2】 前記第1乃至第3の当接部はピン形状で
    あり、該当接部は前記基板と点接触若しくは線接触する
    ことを特徴とする請求項1に記載の保管容器。
  3. 【請求項3】 前記第3の当接部はテーパ部を有し、該
    テーパ部の傾きを利用して、前記基板の第2外周部を面
    内の所定の位置に案内して、位置決めすることを特徴と
    する請求項1または2に記載の保管容器。
  4. 【請求項4】 前記第3の当接部の高さは、前記第1及
    び第2の当接部の高さより、低いことを特徴とする請求
    項1乃至3のいずれかに記載の保管容器。
  5. 【請求項5】 回転方向のずれが拘束され、面内の位置
    決めがされた基板を、台上に支持するための第4の当接
    部を更に有することを特徴とする請求項1に記載の保管
    容器。
  6. 【請求項6】 前記第4の当接部は、球面形状を有する
    ことを特徴とする請求項5に記載の保管容器。
  7. 【請求項7】 前記基板は、X線マスクであることを特
    徴とする請求項1に記載の保管容器。
  8. 【請求項8】 X線露光装置であって、 X線マスクを搬送するための搬送機構と、 前記搬送機構により搬送されたX線マスクを保管するた
    めの保管容器と、 とを備え、 前記保管容器は、 ベース部上に設置され、X線マスクに形成されたノッチ
    と当接する第1の当接部と、 前記ベース部上に設置され、前記X線マスクにおける第
    1外周部と当接し、前記第1の当接部との協働により該
    X線マスクの回転方向のずれを拘束する第2の当接部
    と、 前記ベース部上に設置され、前記X線マスクにおける第
    2外周部と当接し、前記第2の当接部との協働により該
    X線マスクの面内方向の位置決めをする第3の当接部と
    を備える、 ことを特徴とするX線露光装置。
  9. 【請求項9】 半導体デバイスの製造方法であって、 X線露光装置を含む複数の半導体製造装置を工場に設置
    する工程と、 前記複数の半導体製造装置を用いて半導体デバイスを製
    造する工程と、 を備え、前記X線露光装置は、 X線マスクを搬送するための搬送機構と、 前記搬送機構により搬送されたX線マスクを保管するた
    めの保管容器と、 とを備え、 前記保管容器は、 ベース部上に設置され、X線マスクに形成されたノッチ
    と当接する第1の当接部と、 前記ベース部上に設置され、前記X線マスクにおける第
    1外周部と当接し、前記第1の当接部との協働により該
    X線マスクの回転方向のずれを拘束する第2の当接部
    と、 前記ベース部上に設置され、前記X線マスクにおける第
    2外周部と当接し、前記第2の当接部との協働により該
    X線マスクの面内方向の位置決めをする第3の当接部と
    を備える、 ことを特徴とする半導体デバイスの製造方法。
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