JP2003045083A - 光記録媒体及び光記録再生装置 - Google Patents
光記録媒体及び光記録再生装置Info
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Abstract
を用いたライトワンス型の光ディスクを提供する。 【解決手段】 支持基体2上に有機化合物を主成分とす
る記録膜3と200μm以下の厚さの光透過膜5とを有
し、前記光透過膜5を通して前記記録膜3に記録再生を
行う光記録媒体であって、前記記録膜3と前記光透過膜
5とのあいだに、光透過性の機能性膜4を有することを
特徴とする光記録媒体1。
Description
物からなる光記録媒体、光記録再生装置、ならびにこれ
らを使用する光記録再生方法に関する。
アの興隆に伴い、デジタル動画のような大容量の情報を
取り扱う要請が生じており、このような大容量の情報を
蓄積し、必要に応じてランダムアクセスして記録再生す
る必要が高まっている。このようなランダムアクセスが
可能な記録媒体としては、例えば、大容量で、且つ記録
再生装置からの取り出しが可能、いわゆるリムーバブル
という特長を有する光記録媒体がある。そして、このよ
うな光記録媒体は、これまでも各方面で大量に使用さ
れ、既に提案されているDVDにおいては、波長λが
0.65μm、光学系の開口数(以下、NAと称す
る。)が0.6とされており、通常のテレビジョン信号
であれば2時間程度の記録が可能となっている。
録媒体として、例えば、片面にハイビジョン映像で2時
間の記録再生が可能となる光記録媒体が提案されてお
り、また、ディスク形状の最大の特徴であるアクセスの
速さを利用し、小型で簡便な記録媒体とするだけでな
く、瞬時の録画再生やトリックプレイや編集といった多
彩な機能を盛り込めるように高速・大容量化することが
求められ、光学系の高NA化と、レーザー波長の短波長
化が行われている。
ディスクレコーダーとして、現在主流となっているビデ
オテープレコーダーに代わる新しい記録媒体としての機
能を備えることを目的としている。また、この光記録媒
体は、音楽データが記録されたデジタルオーディオディ
スクとほぼ同じ形状、サイズであり、デジタルオーディ
オディスクの手軽さ、使い勝手に慣れ親しんだユーザー
にとって使いやすい製品とすることもできる。
光記録媒体では、書き換え可能型の記録膜を使用した構
造での提案がなされている。ところが、長期保存を目的
とした場合に書き換え可能型の記録膜を使用した場合に
は、記録した情報を誤って消去してしまったり、別の情
報で上書きを行ってしまうという、不都合があり、一度
限り記録可能(以下ライトワンスと略す)な有機化合物
の記録膜をもった光記録媒体の要求がある。
クを小さくするため、レーザーの短波長化と高NA化を
行うと、レーザー光が照射されてこれが透過する光ディ
スクの光透過膜の厚さを薄くする必要がある。この光透
過膜は、高NA化に伴い、光学ピックアップの光軸に対
してディスク面が垂直からずれる角度、いわゆるチルト
角により発生する収差の許容量が小さくなるが、このチ
ルト角により発生する収差の影響は、光透過膜の厚さを
薄くするほど小さくできるためである。
は、インジェクション成型法等で成形されたプラスチッ
ク製の射出成形基板が多用されるが、この射出成形基板
を非常に薄く且つ精度良く作製するのは製造上困難であ
る。そのため、高NA化に対応するための光透過膜は、
紫外線硬化型樹脂を用いて塗布法によって作成するか、
シート化された樹脂を感圧性接着剤や紫外線硬化型樹脂
で貼付するという製法を用いて作成されている。しかし
ながら、レーザー光の短波長化に伴い、有機化合物記録
膜への記録波長と紫外線硬化型樹脂を硬化させるために
使用される照射用紫外線ランプの光源の波長が接近して
いることによって、光透過膜を設ける際に記録膜が不用
意に記録されてしまう可能性がある。
るため、液状の材料や接着材を触れさせると記録膜その
ものが破壊されてしまう恐れがあること等の問題があ
る。以上述べたように、光記録媒体においては、高速で
大容量なライトワンス型の記録膜を持つ光記録媒体の開
発が課題の一つとなっている。
に鑑みて提案されたものであり、高記録密度で大容量化
が可能な、有機化合物を用いたライトワンス型の光ディ
スクを提供することを目的とする。
の本発明によって達成される。支持基体上に有機化合物
を主成分とする記録膜と200μm以下の厚さの光透過
膜とを有し、前記光透過膜を通して前記記録膜に記録再
生を行う光記録媒体であって、前記記録膜と前記光透過
膜とのあいだに、光透過性の機能性膜を有する光記録媒
体。上記光透過膜の厚さを、信号記録再生領域におい
て、1μm〜150μmとする光記録媒体。上記光透過
膜が、紫外線硬化樹脂を硬化させた膜である光記録媒
体。上記光透過膜が、感圧性粘着剤又は紫外線硬化樹脂
とシート状の樹脂から構成される膜である光記録媒体。
上記機能性膜が、無機化合物を主成分とする薄膜である
光記録媒体。上記機能性膜を構成する無機化合物が、少
なくとも合金又は金属薄膜、誘電体、高屈折率材、導電
性金属酸化物からなる群より選択された光記録媒体。
録膜と200μm以下の厚さの光透過膜とを有し、前記
光透過膜を通して前記記録膜に記録再生を行う光記録媒
体であって、前記記録膜と前記光透過膜とのあいだに、
光透過性の機能性膜を有し、前記記録膜と前記支持基体
とのあいだに、反射膜を有する光記録媒体。上記光透過
膜の厚さを、信号記録再生領域において、1μm〜15
0μmとする光記録媒体。上記光透過膜が、紫外線硬化
樹脂を硬化させた膜である光記録媒体。上記光透過膜
が、感圧性粘着剤又は紫外線硬化樹脂とシート状の樹脂
から構成される膜である光記録媒体。上記機能性膜が、
無機化合物を主成分とする薄膜である光記録媒体。上記
機能性膜を構成する無機化合物が、少なくとも合金又は
金属薄膜、誘電体、高屈折率材、導電性金属酸化物から
なる群より選択された光記録媒体。
物を主成分とする記録膜に波長380nm〜450nm
のレーザー光を、NA(開口数)0.76以上のレンズ
系を通じて照射して、情報記録ピットの最短ピット長
が、0.10μm〜0.20μm、記録線密度が、0.
15μm/bit以下のピット列となる情報の記録再生
がなされる光記録媒体。
0μm〜0.20μm、記録線密度が、0.15μm/
bit以下のピット列とされ、波長380nm〜450
nmのレーザー光を、NA(開口数)0.76以上のレ
ンズ系を通じて、光透過膜側から機能性膜を経て有機化
合物を主成分とする記録膜に入射させ、前記記録膜への
記録もしくは記録膜からの再生を行うようにした光記録
再生装置。
ィスクと略記)について、図1に示した断面形状を用い
て説明する。厚さ0.6〜1.5mmの支持基体(以
下、基板と略記)2の一方の側の面に有機化合物を主体
とする記録膜3を形成して信号記録面とし、該信号記録
面上に隣接して機能性膜4を形成し、この機能性膜を覆
うように光透過膜5を形成して光記録媒体1(光ディス
ク)を構成する。
図2に示した断面形状を用いて説明する。厚さ0.6〜
1.5mmの基板2の一方の側の面に反射膜6を設け、
この上に有機化合物を主体とする記録膜3を形成して信
号記録面とし、該信号記録面上に隣接して機能性膜4を
形成し、この機能性膜を覆うように光透過膜5を形成し
て光ディスク11を構成する。
板2は、記録膜3が形成されている側の面に、情報信号
等の信号が記録される案内溝やプリグルーブ、ピット等
の微細な凹凸が形成されている。この凹凸パターン上の
記録膜2に光透過膜5、機能性膜4を介してレーザービ
ームを照射して、データの記録又は再生を行うようにし
たものである。尚、基板2は、光学的には透明である必
要はなく、ポリカーボネートやポリメチルメタクリレー
ト(PMMA)等のアクリル系樹脂、アモルファスポリ
オレフィンよりなるプラスチック材料、ガラス、セラミ
ックス、金属等から形成するようにしても良い。凹凸パ
ターンは、プラスチック材料を用いる場合には、射出成
形することにより作成されることが多く、プラスチック
以外の場合には、フォトポリマー法(2P法)によって
成形される。この基板の厚みは、0.3〜1.2mmが
好ましい。
として、形成される。有機化合物としては、本発明で使
用されるレーザーの波長領域(380〜450nm)に
適度な吸収を持つ化合物であればよく、色素、染料等が
使用可能である。また、ここにいう主成分とは、不可避
成分は除いて、記録膜が有機化合物で構成されているこ
とをいうが、膜の諸特性向上の目的で、無機化合物を1
0%以下で含有することも可能である。記録膜3は、1
0〜150nmの膜厚で設けることができ、この膜厚は
記録される最小記録マークを再生可能な膜厚とすればよ
く、使用される有機化合物のレーザーで与えられる温度
における分解速度、化合物内での熱伝導率などを考慮し
て設計すればよい。
るレーザー波長領域(380〜450nm)での光学吸
収や反射の少なく、複屈折が小さいことを条件として、
紫外線硬化型樹脂、電子線硬化型樹脂、熱硬化型樹脂な
どから選択する。また、無溶剤型であることが好まし
い。また、光透過膜5としては、光学的に透明で、使用
されるレーザー波長領域(380〜450nm)での光
学吸収や反射が少なく、複屈折が小さいことを条件とし
て、シート状の樹脂を、シートと同様の条件を満足する
接着剤を使用して貼付して使用することも可能である。
シート状の樹脂は、貼付前に、樹脂の熱変形温度に対し
−20〜+80℃の範囲でシートの製膜時の残留応力を
取り除く目的でアニール処理(熱緩和処理)が行われて
いてもよい。アニール処理を行わなかった場合には、光
ディスクの保存時にシートの残留応力の影響で光ディス
クが変形する恐れがある。シートに用いられる樹脂とし
ては、例えば、ポリカーボネート、アモルファスポリオ
レフィン、ポリエステル等があり、貼付に使用される接
着剤は、感圧性粘着剤や紫外線硬化樹脂等から選択すれ
ばよい。尚、アニール処理は、種々公知の加熱手段(ヒ
ーター、ホットプレート、ホットローラ、ベーク炉、電
磁誘導加熱等)から工程条件などを元に適宜選択して用
いればよい。
に、ディスクスキューマージンθ(以下、スキューマー
ジンと略記する)と記録再生光学系の波長λ、対物レン
ズの開口数NAとのあいだで、相関関係があり、特開平
3−225650号公報に、これらのパラメータとスキ
ューマージンとの関係が示されている。
合、スキューマージンθを歩留まりとコストから、0.
4°として、レーザー光の短波長化、対物レンズの開口
数の高NA化を考慮して、光透過膜の厚さtは、λ=
0.38μmの場合、NA≧0.76の条件であれば、
182μm以下であることが計算により得られる。本発
明の場合には、光透過膜と記録膜のあいだに機能性膜が
設けられるため、光透過膜を182μmとすると機能性
膜の厚みだけ全体の厚さが厚くなってしまうため、そこ
で光透過膜の厚さを150μm以下とする。また、赤色
レーザーと青色レーザーとが併用される記録再生系での
互換性を考慮した場合には110μm以下とする。
膜、記録膜や反射膜を保護する保護機能が確保されるか
によって決まることと、レーザーピックアップの光透過
膜への衝突の影響を考慮すると5μm以上であることが
好ましい。
には、樹脂の性質から、シート厚を均一に薄くすること
が困難となるため、その下限厚みを接着剤の膜厚を含め
て50μm以上とすることが好ましい。したがって、も
っとも好ましい光透過膜の厚みtは、塗布法による場合
には、5〜110μm、貼付法による場合には、50〜
110μmとする。
膜とのあいだに光透過性のある機能性膜を設ける。この
機能性膜を設けることによって、1.)支持基体上に設
けられた記録膜が、光透過膜を設ける際に損傷を受ける
のを防止し、2.)記録膜と光透過膜の接着力の不足に
よる膜剥離を防止するとともに、3.)記録時の記録膜
の体積膨張による光透過膜の変形を防止するとともに、
4.)熱拡散を促進して記録マークが予定されているサ
イズよりも不用意に大きくなるのを防止する。また、こ
の機能性膜は、5.)相変化型記録媒体に比べて高くな
りやすい反射率を微調整すること、6.)記録膜の光透
過膜側から入射されるエネルギーレベルの高い短波長光
線に対する保護を行う。
ける際に損傷を受けるのを防止する点。本発明をはじめ
として、CD−R、DVD−Rなどの記録膜の製造に
は、一般的に有機化合物を有機溶剤に溶解した溶液が使
用されており、この溶液を支持基体上にスピンコート法
などを使用して、塗布乾燥させて成膜する。作製された
記録膜は、有機化合物だけの状態で支持基体上に載って
いると表現すべき、非常に不安定な状態で成膜されてい
る。この記録膜上に直接光透過層を設けると、紫外線硬
化型樹脂を用いた場合には、液状であるために記録膜そ
のものが溶けたり、流れたりしてしまう。また、シート
上の樹脂を感圧接着剤や紫外線樹脂を使用して貼付する
場合にも、貼付操作時に記録膜が損傷を受けたり、接着
剤による分解の起こる可能性が高い。このような不具合
に対して、機能性膜を設けることによって、上記のよう
な操作の際に記録膜が損傷を受けることを解消すること
が可能となる。CD−R、DVD−Rでも、支持基体上
に色素膜を設け、それに接してAu、Ag等の反射膜が
設けられ、反射膜上に保護膜を紫外線硬化型樹脂によっ
て設けているが、これらの記録媒体は、色素膜を設けた
支持基体側から記録再生をレーザー光を照射して行うた
め、反射膜に光透過性を要求されるという考え方がな
い。とくに、この機能性膜を通して、青又は青紫のレー
ザーで記録再生を行う必要があることと、記録再生と同
じ方向から光透過膜製造のための紫外線が照射されると
いう課題に関しての認識は存在しない。
よる膜剥離を防止する点。記録膜は、支持基体に対して
ほとんど接着しておらず、記録膜の損傷を逃れて光透過
膜を設けることができたとしても、光透過膜そのもの接
着強度を取ることができず、信頼性が得られないものと
なってしまう。これに対して、機能性膜を記録膜と光透
過膜とのあいだに設けた場合には、機能性膜という連続
した膜上に光透過膜を設けることができるため、接着強
度を保つことが可能となる。
透過膜の変形を防止する点。光透過膜の厚みが、従来の
CD−R、DVD−Rの反射膜上に設けられた保護膜に
比べて厚いため、同様の樹脂を使用しても膜質が柔らか
い傾向にあり、記録膜がレーザーの熱で分解した際に起
こる体積膨張で変形が起こりがちである。支持基体側へ
の変形が好ましいとされているが、光透過膜が変形する
と、支持基体が変形せずに記録再生特性に悪影響がでる
が、機能性膜を設けることにより光透過膜の変形を防止
し、支持基体の変形を行うことが可能となり、再生信号
品質(Jitter)の向上を図ることが可能となる。
されているサイズよりも不用意に大きくなるのを防止す
る点。有機化合物を記録膜とした場合、相変化膜などの
無機膜に比べて、熱伝導性が悪く、最小マークを記録す
る際にも、記録膜へ熱が伝わった後に余計な熱が周辺に
伝わり、記録マークが予定外に大きくなってしまう可能
性があるが、機能性膜を設けることによって、記録膜の
余計な熱を効率的に記録膜から逃がすことが可能となり
マーク形状のそろった記録が可能となり、高密度記録化
が可能となる。
やすい反射率を微調整する。相変化膜を用いた記録膜と
有機化合物を用いた記録膜との記録再生装置における互
換性を保つために、機能性膜によって有機化合物記録膜
の反射率を低く押さえることが可能となる。
エネルギーレベルの高い短波長光線に対する保護を行う
ことが可能となる。青や青紫のレーザーに感応する記録
膜は、一般的な外光による耐光性も弱くなる傾向にあ
り、記録膜の保存信頼性向上のためと、光透過性膜の製
造時に与えられる非常に強い紫外線からの耐光性維持の
ために機能性膜を設けることでこれらを改善することが
可能となる。
上記の1〜6の目的と照らして、重要視する特性を満た
す材料を適宜選択して設ければよい。機能性膜を形成す
る材料としては、無機化合物を主成分とする薄膜であ
り、少なくとも合金又は金属薄膜、誘電体、高屈折率
材、導電性金属酸化物からなる群より選択すればよい
が、合金や金属薄膜を設ける場合には、記録レーザー光
の記録膜への透過レベルが機能性膜からの反射レベルよ
りも十分に小さくなる膜厚を選定する必要がある。具体
的な材料としては、SiO2 、ZnS−SiO2 、Al
2 O3 、AlN、ZnO、SnO2 、TiO2 、Au、
Ag、Cu、Al、ITO、ATO等を挙げることがで
きる。機能性膜を形成する方法としては、イオンビーム
スパッタ法、DCスパッタ法、RFスパッタ法といった
手法が挙げられるが、記録膜が損傷を受けないような方
法を適宜選択すればよい。
られる機能は、単一なものが多く、一つの膜では目的を
達成できないこともあるため、複数の膜を連続して設け
るなどして目的の特性を得られるように構成してもよ
い。
と同程度(n=1.5〜1.6)である必要があり、光
吸収量は、記録膜とのかねあいから適宜設計値として選
択すればよい。また、機能性膜に要求される硬さは、目
的によっても値は変化する可能性があるが鉛筆硬度でH
より高くすることが好ましい。さらに、記録マークサイ
ズの調整等を行う場合には、機能性膜の熱伝導率を1W
/mKより大きい材料から選択することが好ましい。
に形成される反射膜の材料としては、金属元素、半金属
元素、半導体元素及びそれらの化合物を単独あるいは複
合させて用い、このときの反射膜は、厚さ20〜200
nmの薄膜として形成する。具体的には、例えばAu、
Ag、Cu、Al等の周知の反射膜材料から選択すれば
よい。反射膜を設けることにより、記録時の熱拡散によ
る冷却促進の効果が得られることによって、より小さな
記録マークを記録することが可能になる。また、反射率
を高く設定することが可能になるため記録再生装置の設
計に余裕を持たせることが可能となるとともに、機能性
膜との協働効果によって光を両側から制限可能となり、
記録膜の耐光性の向上を図ることが可能となる。さら
に、基板の変形を防止することができ、記録膜自体の分
解を記録に利用することが可能となる。
述した情報記録面を有して成る、光記録媒体を用いて、
これに対する再生又は/及び記録を行う光学的に行う光
記録再生装置であって、380nm≦λ≦450nmの
範囲の波長λのレーザー光を得ることのできるレーザー
光源部を有し、このレーザー光を、NA0.76以上の
光学系、すなわち対物レンズを通じて、例えば回転駆動
される光記録媒体に対して直交する方向に、上述した光
透過膜側から光透過性の機能性膜を経て入射して、情報
記録ピットの最短ピット長が、0.10μm〜0.20
μm、記録線密度が、0.15μm/bit以下のピッ
ト列となる情報を情報記録面への記録又は情報記録面か
らの再生を行う。
に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもの
ではない。 [実施例1]グルーブを形成したディスク状支持体(ポ
リカーボネート製、直径120mm厚さ1.1mm)の
表面に、有機色素を2,2,3,3−テトラフルオロプ
ロパノールに溶解した溶液をスピンコートし、溶剤分を
揮発・乾燥させて、厚さ約80nmの記録層を形成し
た。その上にRFスパッタリング法によりZnS(80
mol%)−SiO2 (20mol%)膜を約50nm
の厚さで成膜し、機能性膜とした。さらに紫外線硬化型
樹脂(25℃における粘度5000cp)をスピンコー
トし、紫外線を照射することにより厚さ約100μmの
光透過膜を形成した。
リング法により形成した機能性膜をはぶいた以外は実施
例1と同様に操作してサンプルを作製した。
への溶け込みが無く、ディスクの反射率変動も無く良好
な特性が得られたが、比較例1では、記録層である色素
の表面が紫外線硬化型樹脂へ溶け込み、記録層の膜厚が
乱れたことによる反射率の変動が発生した。
に、スパッタリングによりAl金属膜を50nmの厚さ
で成膜し、反射膜とした以外は、実施例1 と同様にして
サンプルを作成した。 [比較例2]ディスク状基体と記録層の間に、スパッタ
リングによりAl金属膜を50nmの厚さで成膜し、反
射膜とした以外は、比較例1と同様にしてサンプルを作
成した。実施例2では、実施例1と同様、ディスクの反
射率変動が無く、しかも反射率が約40%と良好な特性
が得られたが、比較例2では、比較例1と同様の反射率
の変動が発生した。
施例1と同様に操作した後、粘着剤を付与したポリカー
ボネートフィルムを貼りつけ、加圧して接着し、サンプ
ルを作製した。 [比較例3]実施例3の機能性膜を除いてサンプルを作
製した。実施例3では、加圧による記録層への影響も無
く、良好な結果が得られたが、比較例3では、加圧によ
り記録膜が変形しノイズが発生した。また、高温高湿保
存試験では、粘着剤の成分が原因と思われる記録膜の変
質が確認された。
明によれば、記録膜に有機化合物を用いた場合において
も、記録波長の短いレーザーを用いたライトワンス型の
光記録媒体を得ることができる。
略断面図である。
成例を示す要部概略断面図である。
Claims (14)
- 【請求項1】 支持基体上に有機化合物を主成分とする
記録膜と200μm以下の厚さの光透過膜とを有し、前
記光透過膜を通して前記記録膜に記録再生を行う光記録
媒体であって、前記記録膜と前記光透過膜とのあいだ
に、光透過性の機能性膜を有することを特徴とする光記
録媒体。 - 【請求項2】 上記光透過膜の厚さを、信号記録再生領
域において、1μm〜150μmとすることを特徴とす
る請求項1に記載の光記録媒体。 - 【請求項3】 上記光透過膜が、紫外線硬化樹脂を硬化
させた膜であることを特徴とする請求項1又は2に記載
の光記録媒体。 - 【請求項4】 上記光透過膜が、感圧性粘着剤又は紫外
線硬化樹脂とシート状の樹脂から構成される膜であるこ
とを特徴とする請求項1又は2に記載の光記録媒体。 - 【請求項5】 上記機能性膜が、無機化合物を主成分と
する薄膜であることを特徴とする請求項1〜4のうちの
いずれか1項に記載の光記録媒体。 - 【請求項6】 上記機能性膜を構成する無機化合物が、
少なくとも合金又は金属薄膜、誘電体、高屈折率材、導
電性金属酸化物からなる群より選択されたことを特徴と
する請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載の光記録
媒体。 - 【請求項7】 支持基体上に有機化合物を主成分とする
記録膜と200μm以下の厚さの光透過膜とを有し、前
記光透過膜を通して前記記録膜に記録再生を行う光記録
媒体であって、前記記録膜と前記光透過膜とのあいだ
に、光透過性の機能性膜を有し、前記記録膜と前記支持
基体とのあいだに、反射膜を有することを特徴とする光
記録媒体。 - 【請求項8】 上記光透過膜の厚さを、信号記録再生領
域において、1μm〜150μmとすることを特徴とす
る請求項7に記載の光記録媒体。 - 【請求項9】 上記光透過膜が、紫外線硬化樹脂を硬化
させた膜であることを特徴とする請求項7又は8に記載
の光記録媒体。 - 【請求項10】 上記光透過膜が、感圧性粘着剤又は紫
外線硬化樹脂とシート状の樹脂から構成される膜である
ことを特徴とする請求項7又は8に記載の光記録媒体。 - 【請求項11】 上記機能性膜が、無機化合物を主成分
とする薄膜であることを特徴とする請求項7〜10のう
ちのいずれか1項に記載の光記録媒体。 - 【請求項12】 上記機能性膜を構成する無機化合物
が、少なくとも合金又は金属薄膜、誘電体、高屈折率
材、導電性金属酸化物からなる群より選択されたことを
特徴とする請求項7〜11のうちのいずれか1項に記載
の光記録媒体。 - 【請求項13】 光透過膜側から機能性膜を経て、有機
化合物を主成分とする記録膜に波長380nm〜450
nmのレーザー光を、NA(開口数)0.76以上のレ
ンズ系を通じて照射して、情報記録ピットの最短ピット
長が、0.10μm〜0.20μm、記録線密度が、
0.15μm/bit以下のピット列となる情報の記録
再生がなされることを特徴とする光記録媒体。 - 【請求項14】 情報記録ピットの最短ピット長が、
0.10μm〜0.20μm、記録線密度が、0.15
μm/bit以下のピット列とされ、波長380nm〜
450nmのレーザー光を、NA(開口数)0.76以
上のレンズ系を通じて、光透過膜側から機能性膜を経て
有機化合物を主成分とする記録膜に入射させ、前記記録
膜への記録もしくは記録膜からの再生を行うようにした
ことを特徴とする光記録再生装置。
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---|---|---|---|
JP2001235639A JP2003045083A (ja) | 2001-08-02 | 2001-08-02 | 光記録媒体及び光記録再生装置 |
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JP2003045083A true JP2003045083A (ja) | 2003-02-14 |
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JP2001235639A Pending JP2003045083A (ja) | 2001-08-02 | 2001-08-02 | 光記録媒体及び光記録再生装置 |
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