JP2003044317A - Romモニタ - Google Patents

Romモニタ

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JP2003044317A
JP2003044317A JP2001232389A JP2001232389A JP2003044317A JP 2003044317 A JP2003044317 A JP 2003044317A JP 2001232389 A JP2001232389 A JP 2001232389A JP 2001232389 A JP2001232389 A JP 2001232389A JP 2003044317 A JP2003044317 A JP 2003044317A
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Japan
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user
rom monitor
program
rom
break
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JP2001232389A
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English (en)
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Kyoichi Ono
恭一 大野
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Casio Computer Co Ltd
Casio Electronics Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
Casio Electronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は開発プログラムのデバッグ作業に使
用されるROMモニタに関し、特にROMモニタ動作中
のユーザー割り込みを許可又は禁止指定可能とすること
によって、タイムアップ等によるエラー発生を防止する
ROMモニタを提供するものである。 【解決手段】 ROMモニタによりユーザー・プログラ
ム12’のデバッグ作業中、ユーザ割り込みを許可又は
禁止指定可能とすることによって、デバッグ作業中であ
っても当該デバッグ作業に影響しないプログラムについ
ては選択的に設定可能とし、エラーの発生することのな
いROMモニタを提供するものであり、特にマルチタス
ク処理を行うターゲットボードについて、各タスク毎に
効率よくデバッグ作業を行うことができ、不要なエラー
を発生させることのないデバッグ作業を行うことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は開発プログラムのデ
バッグ作業に使用されるROMモニタに関する。
【0002】
【従来の技術】開発プログラムのデバッグ作業は、例え
ばソース・コードをオブジェクト・コードに変換し、当
該オブジェクト・コードを所定のステップに分け、順次
プログラムの問題点を見つけ、補修する。上記デバッグ
作業において、ROMモニタはターゲットボード内のC
PUや実際のデバイスを用いて作業を行うことができ、
広く使用されている。
【0003】例えば、ターゲットボードがプリンタ装置
のインターフェース(I/F)コントローラである場
合、I/Fコントローラに配設されたCPUやRAM等
のデバイスを使用してデバッグ作業を行うことができ有
効である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ROMモニタでは、ROMモニタの動作中にユーザの割
り込みを禁止する構成であり、ユーザー・プログラムが
一切実行されないように動作する。
【0005】したがって、ROMモニタ動作中にユーザ
ー・プログラムが一切実行できず、時間的制約を持つデ
バイスを制御するプログラムの場合、デバッグ作業中に
一部のデバイスがタイムアウトし、エラーが発生する。
例えば、マルチタスク処理を行ってプリンタ装置を制御
する場合、用紙給送に関するデバイスの駆動が停止し、
用紙搬送に関する処理にエラーが発生する。
【0006】そこで、本発明はROMモニタ動作中のユ
ーザー割り込みを、許可又は禁止指定可能とすることに
よって、上記問題を解決するROMモニタを提供するも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題は請求項1記載
の発明によれば、対象プログラムに対するデバッグ作業
中、割り込み許可を指定する指定手段と、該指定の内容
を記憶する記憶手段と、該記憶された内容を制御部に設
定する設定手段と、該設定手段によって設定された内容
に従って割り込み処理を実行する実行手段とから成るR
OMモニタを提供することによって達成できる。
【0008】このように構成することにより、デバッグ
作業中必要なタスクについては割り込み処理を禁止し、
不要なエラーを発生させることなく、デバッグ作業を行
うことができる。請求項2の記載は、上記請求項1記載
の発明において、前記指定手段は、前記デバッグ作業の
処理内容によって、指定するタスクを選択する構成であ
る。
【0009】このように構成することにより、例えばマ
ルチタスク処理を行うプログラムの開発において、デバ
ッグ作業中でも起動するタスクと非起動のタスクを選択
し、効率よくデバッグ作業を行うことができる。請求項
3の記載は、上記請求項1記載の発明において、前記指
定手段は、前記デバッグ作業を行う際のターゲットの状
態によって指定内容を選択する構成である。
【0010】このように構成することにより、例えばR
OMモニタが動作を開始する要因毎に不必要なプログラ
ムが動作することを防止し、必要な割り込みのみを実行
させることができる。請求項4の記載は、上記請求項2
又は3の記載において、前記指定するプログラムは、マ
ルチタスク処理における各タスクである。
【0011】このように構成することにより、開発プロ
グラムがマルチタスク処理を含むプログラムであって
も、有効にデバッグ作業を行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。 <第1の実施形態>図1は、本実施形態のROMモニタ
を含むプログラム開発手順を説明する模式図である。同
図において、例えば開発対象となるソース・コード1
は、言語系ツール2によりオブジェクト・コード3に変
換される。この時、言語系ツール2はランタイムライブ
ラリ4を参照してソース・コード1をオブジェクト・コ
ード3に変換する。このランタイムライブラリ4にはプ
ログラム開発で使用する関数やサブルーチン、データ等
が記録され、より短期間のプログラム開発を可能とす
る。
【0013】このようにして作成したオブジェクト・コ
ード3に対して、デバッガ5と実行体6を用いてデバッ
グ作業が行われ、問題点の除去が行われる。このデバッ
グ作業は本例のROMモニタの説明において後に具体的
に説明する。次に、デバッグ作業が行われたオブジェク
ト・コード3はユーティリティ7を用いてROMイメー
ジ・ファイル8に変換され、製品化される。尚、ライブ
ラリ9は前述と同様の機能を有する。
【0014】尚、上記デバッガ5はオブジェクト・コー
ド3を読み込み、実行体6と通信しながらデバッグ作業
を行うためのツールであり、後述するホスト機器上で動
作する。また、実行体6は、デバッガ5からの指示に従
ってオブジェクト・コード3を実行し、その結果をデバ
ッガ5に報告する機能を有し、インサーキット・エミュ
レータやROMモニタ、或いはシミュレータが使用され
る。特にROMモニタは、開発中のプログラムを、実際
にそれが動作するターゲットのCPUやデバイスを用い
てデバッグが可能であるため、上記エミュレータやシミ
ュレータに比べて優れており、本例において使用するも
のである。
【0015】図2は、上記プログラム開発において行わ
れるROMモニタを用いたデバッグ作業のシステム図で
ある。同図において、ROMモニタのためのプログラム
は、ターゲット10内のCPU11に対して、ROM1
2から供給される。尚、RAM13に当該プログラムを
送信し、RAM13からCPU11がプログラムの供給
を受ける構成であってもよい。
【0016】ここで、本例において、ターゲット10は
例えばプリンタ装置であり、ターゲット10にはホスト
機器15のデバッガ5と通信するためのデバッグI/F
14が配設され、例えばRSー232C等が用いられ
る。一方、ホスト機器15には前述のデバッガ5が組み
込まれており、デバッグ作業の対象となるプログラムが
書き込まれたROM12のデバッグ作業を行う。
【0017】図3はROMモニタの状態遷移を示す。先
ず、ターゲット10の電源投入aによって、ROMモニ
タが起動処理bを実行する。ここで、ROMモニタのみ
が使用する割り込みのベクタ処理を行い、コマンド実行
処理eに移行する。例えば、前述のCPU11やターゲ
ット・ハードウェアの必要最低限の設定、ROMモニタ
自身の初期化処理、及びブレーク信号(Break信
号)cの割り込み処理、ブレーク命令(Break命
令)dの割り込み処理等である。
【0018】前述の図2に示す環境では、デバッグ対象
となるユーザー・プログラム12’のオブジェクト・コ
ード3は、ホスト機器15のデバッガ5からターゲット
10のROMモニタ12に対し、「メモリ書き込み要
求」コマンドの形で送信される。
【0019】ROMモニタ12はコマンド実行処理eに
おいて、これを受信し、RAM13に書き込む。その
後、デバッグ作業を開始するため、デバッガ5から「リ
スタート」コマンド、或いは「ステップ実行」コマンド
等が送信されると、ROMモニタ12はコマンド実行処
理eからHALT終了処理fを経由して、ユーザー・プ
ログラム12’の指定アドレスへ処理を移行する。
【0020】ユーザー・プログラム12’の実行中、起
動処理で設定した割り込みが入ると、HALT開始処理
gが実行される。ここで、ユーザー・プログラム12’
を中断するため、CPU11のレジスタが保存され、割
り込み処理状態のまま、ROMモニタ12のコマンド実
行処理に移行する。
【0021】以上が、基本的なROMモニタの動作であ
るが、この動作ではROMモニタは割り込み処理状態で
実行されるため、ユーザ割り込みが禁止される。従っ
て、中断する直前のユーザー・プログラム12’がター
ゲット10に接続されたデバイスの条件などにより時間
的制約を含むものである場合、ターゲット10の動作に
異常が生じることがある。例えば、ターゲット10がペ
ージ・プリンタである場合、用紙の搬送を停止すること
はできないので、I/Fコントローラのユーザー・プロ
グラム12’が給紙を要求後に停止する。この場合、プ
リンタ・エンジンからのビデオ・データ要求等の割り込
みに反応できず、プリンタ・エンジンがタイムアウトし
てエラーとなる。
【0022】印刷に関係するモジュールが既に完成して
おり、現在のデバッグ対象が印刷モジュール以外であれ
ば、印刷モジュールの割り込み処理をROMモニタの動
作中も実行可能とすることにより、このような問題の発
生を回避できる。図4は、本例の制御例である。割り込
み要求が入力されるCPUーRegister11−1
の各ビット(INT7〜INT0)と、割り込みマスク
の設定を行うCPUーRegister11−2の各ビ
ット(IM7〜IM0)が、それぞれAND−ORブロ
ック11−4で接続され、個別に割り込み信号のマスク
が可能な構成である。さらに、CPUーRegiste
re11−3にグローバルな割り込み制御ビット(I
E)があり、このビットの出力とAND−ORブロック
11−4の出力をANDブロック11−5で加算し、C
PU11の割り込み信号を生成する。
【0023】先ず、本例(第1の実施形態)では、CP
U−Register11−3のIEビットで割り込み
全体の許可/禁止の設定を行うので、このレジスタと同
様の形式を持つHalt Control Flag
(図5参照)をROMモニタに用意する。このフラグ
は、ROMモニタの起動処理においてIE=「0」に初
期化される。尚、このIE=「0」は、ユーザ割り込み
をマスクする状態である。
【0024】また、この設定変更は「Halt Con
trol Flag変更要求」コマンドを用い、デバッ
グ作業者はホスト機器15のデバッガ5から動作中のR
OMモニタに対してこのコマンドを送信する。このコマ
ンドを受信したROMモニタは、コマンドの内容をHa
lt Control Flagに記憶する。
【0025】図6は、本例のROMモニタの動作を説明
するフローチャートである。先ず、ブレーク信号(Br
eak信号)、或いはブレーク命令(Break命令)
実行の割り込み処理で、それまでユーザー・プログラム
が使用していたCPUレジスタの保存処理(ステップ
(以下、STで示す)1)、及びROMモニタ用スタッ
クへの切り替え処理(ST2)を実行する。この時、ユ
ーザ・プログラムの割り込み設定を示すCPU−Reg
ister11−1〜11−3の内容も、ROMモニタ
内のCPUレジスタ保管領域に保存される。そして、保
存されたCPU−Register11−2の値を確認
し(ST3)、ROMモニタを起動する割り込みである
かどうかを確認する(ST4)。すなわち、前述のブレ
ーク信号(Break信号)c、ブレーク命令(Bre
ak命令)dであるか確認し、ここで、上記信号又は命
令である場合、ROMモニタの実行準備処理に移行する
(ST5)。
【0026】図7は、上記ROMモニタの実行準備処理
を説明するフローチャートである。先ず、ROMモニタ
の内部ワークの初期化を行い(ST5−1)、デバッグ
I/F14からのデータ受信を許可し、コマンド/デー
タの受付を可能とする(ST5−2)。
【0027】次に、Step実行指定によりブレーク命
令(Break命令)に書き換えられていたコードを元
の命令に戻し(ST5−3)、更にBreak Poi
nt指定によるブレーク命令(Break命令)も元の
命令に書き戻し、BreakPointを一時解除する
(ST5−4)。このBreak Point一時解除
処理は、ROMモニタ動作中にユーザー割り込みが許可
された場合、それによって実行されるユーザー・プログ
ラム12’内に他のブレーク命令(Break命令)が
存在し、多重にROMモニタが動作する状況を回避する
ためである。
【0028】続いて、記憶されているHalt Con
trol Flagを読み出し(ST5−5)、その内
容をCPU−Register11−1に設定する(S
T5−6)。但し、ユーザー・プログラム12’が、割
り込みを禁止した状態で用いられている場合、ROMモ
ニタ動作中にユーザー割り込みを許可すると実際と異な
る動作となりデバッグの信頼性が低下するので、Hal
t ControlFlagの内容は、Halt開始処
理で保存されたCPU−Register11−1の内
容と加算してCPU−Register11−1に設定
する。
【0029】以上の処理により、ROMモニタ実行中
に、ユーザー割り込みが許可され、作成済みの割り込み
処理が動作して、デバッグ作業中もデバイスを安定して
使用することができる(ST6)。次に、デバッガ5か
ら「リスタート」或いは「ステップ実行」等のユーザー
・プログラム実行コマンドを受信すると、ROMモニタ
の実行終了処理へ移行する(ST7)。図8は、上記R
OMモニタの実行終了処理を説明するフローチャートで
ある。先ず、「ステップ実行」コマンドを受信した場合
(ST7−1)、Step実行を行うための命令書き換
え処理を行う(ST7−2)。ここで、停止中のユーザ
ー・プログラムのコードが条件分岐命令でなければ、次
のユーザー・プログラム・アドレスのみ、条件分岐命令
ならば次のユーザー・プログラム・アドレスと条件成立
時の分岐先アドレスのコードをBreak命令に書き換
える。
【0030】続いて、全てのBreak Point指
定アドレスのユーザー・プログラムをBreak命令に
書き換える(ST7−3)。この作業により、ROMモ
ニタ動作中、一時的に解除していたBreak Poi
nt指定も含めて全てのBreak Pointが有効
となる。
【0031】次に、デバッグI/Fからのデータ受信を
禁止し(ST7−4)、ユーザー・プログラム12’の
動作中にデバッグ用のコマンド/データが入力されるこ
とを禁止する。その後、ROMモニタ内のCPUレジス
タ領域に書き込まれている内容をCPUレジスタにロー
ドしてユーザー・プログラム12’の復帰を行う(ST
8)。
【0032】以上のように、本例ではROMモニタ動作
時の割り込み制御状態を、デバッグ作業者が指定可能と
したことにより、デバッグ作業中にユーザー・プログラ
ム12’が停止することに起因するデバイスのエラー発
生などの問題を回避できる。例えば、マルチタスク処理
のプリンタ装置では、印刷に関連するプログラムについ
てはブレークをマスクし、印刷データの展開処理のデバ
ッグ作業を同時に行うことができる。 <第2の実施形態>次に、本発明の第2の実施形態につ
いて説明する。
【0033】前述の第1実施形態では、ROMモニタが
駆動する際、ユーザー割り込みの許可/禁止のみが設定
された。しかし、デバッグ作業中には禁止しておきたい
割り込みが存在する場合もあり、割り込み毎の許可/禁
止設定の必要性も考えられる。
【0034】前述の図4の例では、INT0にBrea
k命令実行割り込み、INT1にBreak信号割り込
み要求が配置され、INT7〜INT2がユーザー割り
込みとなっている。しかし、本例では、Halt Co
ntrol Flagの代わりに、CPU−Regis
ter1と同様の形式を持つ、図9のUser−INT
Control FlagをROMモニタに用意し、
IM7〜IM2の個別設定を可能とする。
【0035】本例では、ROMモニタの起動処理におい
て、上記フラグを全てビット「0」(全てのユーザー割
り込みをマスクする)に初期化する。そして、個別の設
定変更は、「User−INT Control Fl
ag変更要求」コマンドを用いる。デバッグ作業者は、
ホスト機器15のデバッガ5から動作中のROMモニタ
に対してこのコマンドを送信する。コマンドを受信した
ROMモニタは、コマンド内容をUser−INT C
ontrol Flagに記憶する。
【0036】図10は、User−INT Contr
ol Flag指定時のROMモニタの実行準備処理を
説明するフローチャートである。先ず、ROMモニタの
内部ワークの初期化を行い(ステップ(以下、STPで
示す)1)、デバッグI/Fからのデータ受信を許可し
(STP2)、Step実行指定のリセット(STP
3)、Break Point指定の解除(STP4)
を行う。尚、これらの処理は、前述の第1の実施形態と
同様である。
【0037】続いて、記憶したUser−INT Co
ntrol Flagを読み出し(STP5)、その内
容をCPU−Register1に設定する(STP
6)。但し、Breakしたユーザー・プログラム1
2’が禁止している割り込みを許可すると、デバッグの
信頼性が低下するので、User−INT Contr
ol Flagの内容はHalt開始処理で保存された
CPU−Register0の内容を用いる。
【0038】以上の処理により、ROMモニタ実行中
に、ユーザーが指定した割り込みだけが許可され、作成
済みのユーザー割り込み処理が動作して、デバッグ作業
中もデバイスを安定して使用することが可能となる。例
えば、前述のINT2が印刷データの受信に関する処理
であり、INT3〜INT5が印刷に関する処理である
場合、INT2についてはブレーク信号によってデバッ
グ作業を行い、INT3〜INT5についてばブレーク
信号をマスクして、データ受信プログラムのデバッグ中
であっても、印刷出力を可能とすることができる。
【0039】以上のように、本例によればROMモニタ
動作時の割り込み制御状態を、割り込み要因毎に指定可
能とすることにより、デバッグ作業に必要な割り込みの
み実行させることができる。 <第3の実施形態>次に、本発明の第3の実施形態につ
いて説明する。
【0040】前述の第2の実施形態では、ROMモニタ
が動作するとき、一律にUser−INT Contr
ol Flagの設定値が使用される。しかし、Bre
akPointを指定する場合、ユーザーは指定したア
ドレスの命令が実行される時のターゲット10の動作状
態を考慮することが可能であり、Break Poin
t毎に異なるUser−INT ControlFla
gを必要とする場合も考えられる。そこで、「ステップ
実行」コマンドや「Break Point設定コマン
ド」にパラメータを追加して個別のUser−INT
Control Flagを設定可能とし、ROMモニ
タ側でBreak要因に応じたFlagの使い分けを行
うものである。
【0041】図11(a)は、ブレーク信号(Brea
k信号)割り込み時に使用するデータを記憶するBre
ak信号テーブルである。ここに記憶されるUsesr
−INT Control Flagは、前述の第2の
実施形態と同様の構成であり、設定も同様に「User
−INT Control Flag変更要求」コマン
ドによって行う。一方、図11(b)はブレーク命令
(Break命令)実行割り込みで使用するデータを記
憶するBreak命令テーブルである。Break命令
テーブルは、ユーザー・プログラム12’への復帰状態
を記憶するBreak命令フラグ20と、復帰が「ステ
ップ実行」コマンドによるものである時、ステップ後の
アドレスや本来の命令等を記憶するStepデータ21
と分岐時のStepデータ22、Break Poin
tの設定数記憶部23、各Break Pointのア
ドレスや本来の命令等を記憶するBreak Poin
tデータ部24の各領域からなる。
【0042】ROMモニタは、ホスト機器のデバッガ5
から「ステップ実行」や「リスタート」などのユーザー
・プログラム12’への復帰を要求するコマンドを受信
した場合、図12に示すフローチャートに従ってBre
ak命令テーブルへの設定を行う。先ず、ユーザー・プ
ログラムへの移行が「ステップ実行」コマンドによるも
のかどうかを判断し(ステップ(以下、Sで示す)
1)、「ステップ実行」以外であればBreak命令フ
ラグに「0」をセットする(S2)。
【0043】一方、「ステップ実行」の場合、停止中の
ユーザー・プログラム12’のコードを判断し、条件分
岐命令でなければBreak命令フラグに「1」を設定
し(S3がNO、S4)、次のユーザー・プログラム・
アドレスとその命令をStepデータのAddress
−SOとInstruction−SOにセットし、
「ステップ実行」コマンドにUser−INT Con
trol Flagパラメータが付加されていれば、そ
の値をUser−INT Control Flag−
SOにセットする(S5)。パラメータが指定されてい
ない場合は、User−INT Control Fl
ag−SOは全ビット「0」(全てのユーザー割り込み
をマスクする)とする。
【0044】一方、条件分岐命令の場合は、Break
命令フラグに「2」を設定し(S3がYES、S6)、
次のユーザー・プログラム・アドレスとその命令をSt
epデータのAddress−SOとInstruct
ion−SOにセットし(S7)、条件成立時の分岐先
アドレスとその命令を分岐時のStepデータのAdd
ress−SIとInstruction−SIにセッ
トする(S8)。この時、「ステップ実行」コマンドに
User−INT Control Flagパラメー
タが付加されていれば、その値をUser−INT C
ontrolFlag−SOとUserとINT Co
ntrol Flag−S1にセットし、パラメータが
指定されていない場合は、User−INT Cont
rolFlag−S0とUser−INT Contr
ol Flag−S1は全ビット「0」とする。
【0045】「Break Point設定コマンド」
を受けた場合、ROMモニターはBreak Poin
t設定数をインクリメントし、Break Point
データ内の未使用領域のAddress−BPXに指定
されたアドレスを、Instruction−BPXに
そのアドレスの命令コードを、そしてUser−INT
Control Flagパラメータが付加されてい
れば、その値をUser−INT Control F
lag−BPXにセットする。パラメータが指定されて
いない場合は、User−INT Control F
lag−BPXは全ビット「0」とする。逆に「Bre
ak Point設定解除」コマンドでは、Break
Point設定数をデクリメントし、該当するBre
ak Pointデータを検索して、そのAddres
s−BPX、Instruction−BPX、及びU
ser−INT Control Flag−BPXを
クリアして未使用状態に戻す。
【0046】図13は、個別User−INT Con
trol Flag指定時のROMモニタ実行準備処理
のフローチャートである。ROMモニタ内部ワークの初
期化処理、及びデバッグI/Fからのデータ受信を許可
処理は、前述の第2の実施形態と同様である(ステップ
(以下、Wで示す)1、2)。
【0047】次にUser−INT Control
Flagを読み出す。Haltの発生要因がBreak
信号割り込みであれば、Break信号テーブルに記憶
されているUser−INT Control Fla
gを取得し(W3がYES、W4)、Break命令フ
ラグの内容が条件分岐無しのStep実行中を示す
「1」であればUser−INT Control F
lag−SOを取得し(W5がYES、W6がYES、
W7)、条件分岐有りのStep実行中を示す「2」で
あればUser−INT Control Flag−
S1を取得する(W5がYES、W6がYES、W
8)。一方、ステップ実行以外(Break Poin
tによるBreak命令実行を示す「0」であればアド
レスの該当するUser−INT Control F
lag−BPXが選択される(W5がNO、W9)。
【0048】この場合、読み出し値は前述の第2の実施
形態と同様、Step実行とBreak Pointの
指定によるBreak命令を元の命令に書き戻した後、
CPU−Register1に設定する(W10〜W1
2)。以上のように、本例によれば、ROMモニタ動作
時の割り込み制御状態を、ROMモニタが動作を開始す
る要因毎に指定可能としたことにより、個別のデバッグ
作業毎に不必要なユーザー・プログラムが動作すること
を防止し、必要な割り込み処理のみを実行できる。
【0049】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
ればROMモニタ動作中のユーザー割り込みを、許可又
は禁止指定可能とすることができ、デバッグ作業中のエ
ラー発生を防止できる。
【0050】また、必要に応じてユーザは、ユーザー割
り込みの種類毎に許可/禁止指定が可能であり、特にマ
ルチタスク処理のプログラム開発において、デバッグ作
業に必要なプログラム、不必要なプログラムに分けてユ
ーザー割り込みの選択ができる。
【0051】さらに、ROMモニター動作中のユーザー
割り込みを、ROMモニタへの移行条件毎に許可/禁止
指定が可能であり、ROMモニタへの移行条件によって
ユーザー割り込みの選択ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のROMモニタを含むプログラム開
発手順を説明する模式図である。
【図2】プログラム開発において行われるROMモニタ
を用いたデバッグ作業のシステム図である。
【図3】ROMモニタの状態遷移を示す図である。
【図4】本例の割り込み制御の例である。
【図5】Halt Control Flagの構成例
である。
【図6】本例のROMモニタの動作を説明するフローチ
ャートである。
【図7】ROMモニタの実行準備処理を説明するフロー
チャートである。
【図8】ROMモニタの実行終了処理を説明するフロー
チャートである。
【図9】User−INT Control Flag
をROMモニタに用意した例を説明する図である。
【図10】User−INT Control Fla
g指定時のROMモニタの実行準備処理を説明するフロ
ーチャートである。
【図11】(a)は、ブレーク信号(Break信号)
割り込み時に使用するデータを記憶するBreak信号
テーブルであり、(b)はブレーク命令(Break命
令)実行割り込みで使用するデータを記憶するBrea
k命令テーブルである。
【図12】ユーザー・プログラムへの復帰を要求するコ
マンドを受信した際の処理を説明するフローチャートで
ある。
【図13】個別User−INT Control F
lag指定時のROMモニタ実行準備処理のフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 ソース・コード 2 言語系ツール 3 オブジェクト・コード 4 ランタイムライブラリ 5 デバッガ 6 実行体 7 ユーティリティ 8 ROMイメージ・ファイル 9 ライブラリ 10 ターゲット 11 CPU 12 ROM 12’ ユーザー・プログラム 13 RAM 14 デバッグI/F 15 ホスト機器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象プログラムに対するデバッグ作業
    中、割り込み許可を指定する指定手段と、 該指定の内容を記憶する記憶手段と、 該記憶された内容を制御部に設定する設定手段と、 該設定手段によって設定された内容に従って割り込み処
    理を実行する実行手段と、 から成ることを特徴とするROMモニタ。
  2. 【請求項2】 前記指定手段は、前記デバッグ作業の処
    理内容によって、指定するプログラムを選択することを
    特徴とする請求項1記載のROMモニタ。
  3. 【請求項3】 前記指定手段は、前記デバッグ作業を行
    う際のターゲットの状態によって指定内容を選択するこ
    とを特徴とする請求項1記載のROMモニタ。
  4. 【請求項4】 前記指定するプログラムは、マルチタス
    ク処理における各タスクであることを特徴とする請求項
    2、又は3記載のROMモニタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009217429A (ja) * 2008-03-10 2009-09-24 Fujitsu Ltd デバッグ支援装置

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JP2009217429A (ja) * 2008-03-10 2009-09-24 Fujitsu Ltd デバッグ支援装置

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