JP2003044054A - 真空防音材 - Google Patents

真空防音材

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JP2003044054A
JP2003044054A JP2001229861A JP2001229861A JP2003044054A JP 2003044054 A JP2003044054 A JP 2003044054A JP 2001229861 A JP2001229861 A JP 2001229861A JP 2001229861 A JP2001229861 A JP 2001229861A JP 2003044054 A JP2003044054 A JP 2003044054A
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materials
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Yoshihiro Shiotani
嘉宏 塩谷
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】周囲のみで表裏の気密材が接合された真空防音
材において、気密材の厚みを薄くする。 【解決手段】中央部を湾曲させて周囲に同一面からなる
接合面3を延設した硬質な気密材2からなる成形体を対
向させて中空体とし、接合面3を気密接合して内部を真
空にした真空防音材1である。大気圧荷重により形状が
維持できない場合には、対向する気密材6間に耐圧材9
を挟時接合し、接合面に気密接合材8を挟持して気密接
合し、補強板11を接合面7を延設して直角に折り曲げ
たものとしたり、あるいは、接合面14間に引張材1
5,16を接合し、接合面14に気密接合剤17を挟持
して気密接合することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物や船などの床・壁
・天井・建具、産業用機械・家庭電気製品・事務機器の
防音ケース、空調装置や防音カバー、道路や軌道の防音
壁、トンネルの内壁に使用するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の真空を利用した防音材に、真空層
を保持するために特開平8−199701のように周囲
のみで表裏の気密材が接合されたものがある。この構造
の真空体は、受音側の音エネルギーが、周囲からのみ裏
面側に伝達されるため防音性能は良い。
【0003】しかし、平板で構成されているため大気圧
により押圧されて内側に大きく変形する。これを防止す
るためには、事務機器の扉などに使用する真空体の幅の
場合、金属を使用しても平板は数センチメートル厚が必
要で重くなり過ぎて現実的でない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、周囲のみで表裏の気密材が接合された真空防音材
において、平板の厚みを薄くすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】平板を湾曲させると、大
気圧荷重が湾曲に沿って作用することを利用して、厚み
を薄くする。
【0006】
【発明の実施の形態】一つの方法は、硬質な気密材を用
いて中央部を湾曲させ、大気圧荷重を材料の面方向に作
用するようにすることで、気密材の厚みを薄くし、周囲
を同一面上にある接合面とした成形体を対向させて中空
体とするものである。
【0007】他の方法は、硬質な気密材と略波型の硬質
な材料からなる補強板を一体化した面材を、隙間を設け
て対向させ、周囲を気密接合して中空体とするものであ
る。これらの方法で、気密材に所定以上の変形が生じる
場合には、リブを設けたり耐圧材や引張材を挿入接合す
ることで、変形を許容範囲内にする。
【0008】気密材は、長期間にわたって真空時のガス
の透過及び発生がないことが必要である。気密材の材料
は、鉄・アルミニュ−ム・ステンレス・制振合金などの
強度及び厚みのある金属の他、ガラスやカーボン等の繊
維で補強したプラスチック複合材を用いる。
【0009】耐圧材と引張材の材料は、鉄・アルミニュ
ーム・ステンレス・アモルファス合金などの金属や、ガ
ラスやカーボン繊維をプラスチックで補強したものを用
いる。又、耐圧材には制振鋼板や制振合金も用いる。
【0010】接合面の密封方法について、接着・ろう付
け・溶接の他、気密接合材としてゴム状弾性体を挟持押
圧して密封する。尚、必要に応じてゴム状弾性体にはガ
ス不透過材を張ったものを用いる。
【0011】真空度は音が伝達しない真空域とする。真
空引きについては、真空切りが容易に出来る部品を枠材
又は気密材に取り付けて用いる。大型真空装置内で組立
てする場合は、真空引き部品は不要である。
【0012】
【実施例】図1(a)は、中央部を湾曲させ、周囲が同
一面からなる接合面3を延設した硬質な気密材2を、湾
曲面を外側に向けて対向させ、接合面3に気密接合材4
を挟持した真空体1である。気密材2は曲げ強度のある
材料を用い、湾曲は大気圧荷重に対して所定範囲内の撓
みとなる曲面を用いる。尚、気密材2は湾曲面を同方向
にして重ねてもよい。
【0013】図1(b)は、大気圧荷重により形状が維
持できない場合に用いる方法で、対向する気密材6間に
耐圧材9を挟時接合し、接合面に気密接合材8を挟持し
て気密接合した真空体5である。耐圧材9は気密材6と
小さな面積で接触するように、平板に凸形状10を所定
間隔に形成したものである。補強板11は真空体5の長
さが長くなると、全体に歪みが生じる場合がある。これ
を防止するために、接合面7を延設して直角に折り曲げ
たものである。
【0014】気密材6と耐圧材9を小面積の接触にして
いるのは、音エネルギーが振動となって材料間を伝達す
る際、接触面積が小さいほど伝達量が少なく、耐圧材を
用いることによる防音性能の低下を小さくするためであ
る。
【0015】図1(c)は、大気圧荷重により真空体の
形状が維持できない場合に用いる他の方法で、接合面1
4間に引張材15,16を接合し、接合面14に気密接
合材17を挟持して気密接合した真空体12である。
【0016】引張材15,16は、相対する接合面14
間またはコーナー部の接合面に溶接や接着で接合する。
その結果、大気圧荷重により気密材13が押圧されて真
空体の外側へ広がるのを引張材15,16が防止して真
空体12の形状を保持する。
【0017】図2(a)は、真空体19の形状保持のた
めに、中央部の湾曲面にリブ21を形成した硬質な気密
材20を対向させ、接合面22に気密接合材23を挟持
して気密接合した真空体19である。
【0018】リブ21は大気圧荷重により気密材が内側
に変形するのを防止するためのもので、気密材の変形が
所定の撓み範囲となる間隔に成形する。図では真空体内
部に向かって凸形状となっているが、外側に向けて設け
てもよい。
【0019】耐圧材24はリブ21を形成しても変形が
大きい場合に挟持接合するもので、リブ21の頂部に接
する高さの板材とすることで、点状接触となり耐圧材2
4による防音性能の低下が少ない。
【0020】図2(b)は、中央部を平面とし周辺を立
ち上げて所定間隔にリブ27を成形し、周囲に同一面の
接合面28を延設した硬質な気密材26を対向させ、接
合面28を気密接合した真空体25である。
【0021】図3は、硬質な平板からなる気密材30の
外側に、波形の硬質な材料31を一体化した面材を対向
させ、周囲に気密接合材32を挟持接合して気密接合し
た真空体29である。波形材31と気密材30の接合
は、接着や溶接で一体化しており曲げ剛性の強い面材が
得られる。
【0022】真空体の幅が広くなり、面材が所定以上の
撓みとなる場合は、接触が凸形状の耐圧材を真空体中央
部に挟持接合する。
【0023】
【発明の効果】真空を利用した防音材は、遮音と吸音が
同時に出来る、厚みに影響されない、軽量でも高い遮音
と吸音効果が得られる、低い周波数にも高い遮音性能が
得られる、など従来の防音材では得られない性能があ
り、合わせて耐火性、耐水性、耐凍結融解性などを有す
るため、今までにない場所で使用でき用途が拡大する。
【0024】本発明の真空体は、同形状の中央部に湾曲
又はリブのある気密材を対向させて、周囲に気密材を挟
持したもので、構造が単純で部品点数が少ないため生産
性が良い。
【0025】また、真空体が大きくなり気密材の材料強
度ては形状を保持ができなくなった場合も、引張材又は
板状の耐圧材を接合するだけであるため、簡単な方法で
真空体の大きさに対応できる。
【0026】気密材と波形材を一体にした面材におい
て、波形材は強度上の制限の他は自由な仕様が選択で
き、例えば防音壁に用いた場合は、意匠性への対応や太
陽光の反射防止などである。
【0027】接合材について、ゴム状弾性体では使用で
きない温度下では溶接を用いるか、常温での使用時には
ゴム状弾性体を用いることにより、受音側の気密材の音
による振動がゴム状弾性体で吸収されるため高性能な防
音材となる。
【0028】また、真空防音材は断熱に対しても効果が
ある。一般の断熱材である発砲プラスチックやグラスウ
ールは、空気の対流をコントロールした断熱材であるた
め、厚さに比例して断熱性能が定まる。これに対して、
真空を利用すると放射と気密材の支持材の熱移動となる
ため、厚さに関係しない断熱が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】湾曲した気密材を用いた真空体の断面斜視図。
【図2】気密材にリブを成形した真空体の断面斜視図。
【図3】波形材と気密材を一体化した面材を用いた真空
体の断面斜視図。
【符号の説明】
1:真空体 2:気密材 3:
接合面 4:気密接合材 5:真空体 6:
気密材 7:接合面 8:気密接合材 9:
耐圧材 10:凸形状部 11:補強板 1
2:真空体 13:気密材 14:引張材 1
5:接合面 16:引張材 17:気密接合材 19:真空体 20:気密材 2
1:リブ 22:接合面 23:気密接合材 2
4:耐圧材 25:真空体 26:気密材 2
7:リブ 28:接合面 29:真空体 3
0:気密材 31:波型材 32:気密接合材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中央部を湾曲させて周囲に同一面からなる
    接合面を延設した硬質な気密材からなる成形体を対向さ
    せて中空体とし、接合面を気密接合して内部を真空にし
    た真空防音材。
  2. 【請求項2】中央部にリブを設けて周囲に同一面からな
    る接合面を延設した硬質な気密材からなる成形体を対向
    させて中空体とし、接合面を気密接合して内部を真空に
    した真空防音材。
  3. 【請求項3】接合面間に引張材を接合した請求項1また
    は請求項2の真空防音材。
  4. 【請求項4】硬質な板状の気密材に略波型の補強版をほ
    ぼ全面に一体化した面材を対向させ、周囲に気密接合材
    を挟持して気密接合し内部を真空にした真空防音材。
  5. 【請求項5】板状材の縁端が気密材と部分接触する耐圧
    材を気密材間に挟持した請求項1、請求項2、請求項4
    の真空防音材。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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