JP2003044038A - 音響孔を有する弦楽器 - Google Patents

音響孔を有する弦楽器

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JP2003044038A JP2001225813A JP2001225813A JP2003044038A JP 2003044038 A JP2003044038 A JP 2003044038A JP 2001225813 A JP2001225813 A JP 2001225813A JP 2001225813 A JP2001225813 A JP 2001225813A JP 2003044038 A JP2003044038 A JP 2003044038A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 共鳴胴内での音波の円滑な進行を確保して音
波の増幅を促進すると共に、振動板の振動持続時間を制
御して適度な残響音を発生させることが可能な音響孔を
有する弦楽器を提供する。 【解決手段】 音響孔11が設けられた共鳴板17を備
え、内部が空間となった共鳴胴12と、共鳴胴12内に
共鳴胴12とは隙間を有して配置された縦長状の振動板
18と、振動板18を共鳴板17に固定する支持部材3
0とを備えた音響孔11を有する弦楽器10において、
振動板18は、その長手方向を共鳴胴12に張設されて
いる弦16の張設方向と一致させて配置され、しかも支
持部材30は振動板18の両側に取付け脚30bを有
し、振動板18と共鳴板17との間には弦16の張設方
向と一致した方向に音通過空間が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ギターやウクレレ
等の音響孔を有する弦楽器に係り、更に詳しくは、音響
孔を有する弦楽器の弦から発生した音を効果的に増幅す
ることが可能な音響孔を有する弦楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ギターやウクレレ等の音響孔を有
する弦楽器の弦から発生した音を効果的に増幅する方法
として、例えば、実公平2−48875号公報に記載さ
れているように、内部が空間となった共鳴胴84の空間
内に、一端側80aを音響孔92に向けると共に、その
一端側80aが自由端として振動可能な振動板80を設
けることが提案されていた(図10参照)。しかし、共
鳴胴84の空間内に振動板80を設けても、振動板80
の振動によって発生した振動波(すなわち、音波)は、
共鳴胴84内を共鳴胴84の端部に向かって伝搬し、端
部で逆方向に反射されて反射波となる。その結果、振動
波と反射波が干渉して、音の増幅効果が低減していた。
なお、符号93はネック部、符号94、95、96はフ
レット、指板、ヒール部、符号97は側板、符号98は
弦受を示す。このため、例えば、特許第2903041
号公報に記載されているように、振動板80の一端側8
0aの前方、すなわち振動波が伝播する方向の共鳴胴端
部に、反射波を振動波の進行方向の両側方向に反射する
機能を備えた反射ブロック85を設けて、振動波と反射
波が干渉するのを防止して、共鳴胴84内で振動波と反
射波をより効果的に共鳴させて、大きな音を発生させる
ことが提案されている(図11参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、振動板
80を共鳴胴84の空間内に設ける際に、例えば共鳴板
82に支持部材81を介して振動板80を取付けた場
合、支持部材81の寸法や形状、支持部材81の振動板
80に対する取付け方法によっては、振動板80と共鳴
板82との間に十分な空間を確保することが困難となっ
て、共鳴胴84の頂部に設けられた反射ブロック85で
反射した反射波が振動板80と共鳴板82との間を円滑
に通過することができなくなる。例えば、図11に示す
ように、振動板80の一端側80aを効果的に振動させ
るために、振動板80の他端側を振動板80の幅方向全
体にわたって支持部材81で支持して共鳴板82に取付
けた場合を考える。振動板80の一端側80aの振動に
より発生した振動波(音波)83は共鳴胴84の頂部に
設けられた反射ブロック85で反射されて、共鳴胴84
の側板に沿って流れる2つの反射波(音波)85a、8
5bとなる。共鳴胴84の側板に沿ってそれぞれ流れる
各反射波85a、85bは、共鳴胴84の括れ部86
で、共鳴胴84の中央部に向かう第1反射波87、88
と、共鳴胴84の側板に沿って流れる第2反射波89、
90にそれぞれ分岐する。分岐した各第1反射波87、
88は、共鳴胴84の中央部で合流して共鳴胴84の基
部91に向けて進行するが、振動板80の支持部材81
が各第1反射波87、88の合流波の進行を遮るように
配置されているため、合流波は支持部材81で反射され
る。その結果、支持部材81の前方(共鳴胴84の頂部
側)では、支持部材81で反射した反射波87a、88
aと、進行してくる反射波87、88とが干渉して反射
波の進行が渋滞する。
【0004】一方、分岐した各第2反射波89、90は
共鳴胴84の基部91まで進行して基部91に設けられ
た補強ブロック99で反射されて合流し、共鳴胴84の
頂部に向けて進行する合流波となるが、振動板80の支
持部材81が頂部に向けて進行する合流波の進行を遮る
ように配置されているため、支持部材81で反射され
る。その結果、支持部材81の後方(共鳴胴84の基部
91側)では、支持部材81で反射した反射波89a、
90aと進行してくる合流波とが重なり合って反射波の
進行が渋滞する。以上のことから、共鳴胴84の内部で
は、振動板80の振動で発生した振動波の反射波の進行
が円滑に行なわれず、反射波の重ね合わせが不十分とな
って反射波の振幅が効率的に増幅されない。その結果、
反射波による振動板80の振動助長が十分に行なわれ
ず、音響孔92から放出される振動波、すなわち音波の
増幅効果が低減するという問題が存在していた。更に、
振動板80の振動は、音響孔92の上方に設けられた弦
100の振動が空気を介して伝達されることにより発生
するものであるが、振動板80には制動機構が設けられ
ていないために、振動板80の振動持続時間は長くな
る。その結果、共鳴胴84内に長い残響が発生し易いと
いう問題が存在していた。本発明はこのような事情に鑑
みてなされたもので、共鳴胴内での音波の円滑な進行を
確保して音波の増幅を促進すると共に、振動板の振動持
続時間を制御して適度な残響音を発生させることが可能
な音響孔を有する弦楽器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う本発明に
係る音響孔を有する弦楽器は、音響孔が設けられた共鳴
板を備え、内部が空間となった共鳴胴と、該共鳴胴の表
面に隙間を有して張設されている複数本の弦と、前記共
鳴胴内に該共鳴胴とは隙間を有して配置された縦長状の
振動板と、該振動板を前記共鳴板に固定する支持部材と
を備えた音響孔を有する弦楽器において、前記振動板は
その長手方向を前記弦の張設方向と一致させて配置さ
れ、しかも前記支持部材は前記振動板の両側に取付け脚
を有し、前記振動板と前記共鳴板との間には前記弦の張
設方向と一致した方向に音通過空間が形成されている。
【0006】ここで、音響孔を有する弦楽器とは、共鳴
胴(又は共鳴箱、ボディという)と、ネック部(又は桿
部という)とを有する、いわゆる有桿撥弦楽器の内、共
鳴胴に、共鳴胴内で増幅された音波を外方に出力するた
めの音響孔(又は響孔、サウンドホールという)を有す
るものである。具体的には、ギターや、ウクレレ、マン
ドリン、マンドラ、マンドセロ、マンドベース、リュー
ト等をいう。共鳴胴とは、音響孔を有する弦楽器を奏で
たとき、すなわち、弦を弾いたとき、この弦の振動を共
鳴胴内で増幅させ、この増幅された振動を音響孔から外
方に放出させるもので、一方、ネック部とは、音響孔を
有する弦楽器を奏でる際に、楽曲の音階を生じさせるも
のである。なお、共鳴胴の内容積は、特に規定されるも
のではなく、音響孔を有する弦楽器を奏でたとき、発生
する音波等に応じて適宜選択できる。また、共鳴胴に
は、共鳴胴を補強すると共に、音波を増幅するための共
鳴棒(又は補強棒、力木という)を設けてもよい。ま
た、振動板とは、音響孔を有する弦楽器を奏でたとき、
共鳴胴の振動を、この振動板の自由端の前方等に、伝播
させるものである。更に、振動板の材質も、特に規定さ
れるものではなく、例えば、木や、竹、金属、合成樹脂
等、種々のものを使用することができる。ここで、振動
板、支持部材の材質を、共鳴胴の共鳴板の材質と同材質
にすると、振動板及び支持部材の弾性率を共鳴板の弾性
率と同一にすることができるので、共鳴胴の振動を効率
よく伝播させることができるという利点がある。
【0007】弦の振動により発生した音波が音響孔から
共鳴胴内の空間に進入し、空間内に設けられた振動板を
振動させると、振動板から振動波(音波)が発生する。
発生した振動波は共鳴胴内を振動板の長手方向に伝播し
て共鳴胴の端面で反射し、反射波として再び伝播する。
このとき、振動板と共鳴板との間に十分な広さの音通過
空間が形成されていると、反射波は振動板と共鳴板との
間を自由に通過することができ、共鳴胴の端面で再び反
射し、進行方向を変えた反射波として伝播する。このよ
うに、振動板で発生した振動波が共鳴胴の空間内で反射
波として何度も反射を繰り返すことができる。その結
果、共鳴胴内での反射波の重ね合わせ(共鳴)を促進す
ることができる。
【0008】特に、取付け脚を備えた支持部材により振
動板の両側を支持することにより、振動板と共鳴板との
間に弦の張設方向と一致した方向に音通過空間を形成で
き、振動板の長手方向に効率的に反射波を伝播させるこ
とが可能となり、共鳴胴内での共鳴をより促進すること
が可能となる。なお、取付け脚の厚みは、例えば、2〜
8mm程度が好ましい。取付け脚の厚みが2mm未満で
あると、支持部材としての剛性が低下して、振動板に共
鳴振動以外の不規則な振動が誘起され易くなり好ましく
ない。また、取付け脚の厚みが10mmを超えると、振
動板と共鳴板との間に十分な広さの音通過空間を形成す
ることが困難になると共に、支持部材としての剛性が高
くなり過ぎて、振動板に十分な振幅を有した共鳴振動が
誘起されにくくなり好ましくない。
【0009】本発明に係る音響孔を有する弦楽器におい
て、前記振動板は、前記音響孔の一方側に設けられて、
長さ方向にその幅が実質的に同一であることが好まし
い。振動板をこのような構成とすることにより、音響孔
から共鳴胴内の空間に進入した音波の振動エネルギーを
効率的に振動板に吸収させることができ、振動板を効率
的に振動させることができる。
【0010】本発明に係る音響孔を有する弦楽器におい
て、前記振動板は、前記音響孔の一方側に設けられて、
該音響孔側の前記振動板の長さ方向の先部の幅が、長さ
方向の基部の幅より大きくなっていることが好ましい。
このような構成とすることにより、音響孔から共鳴胴内
の空間に進入した音波の振動エネルギーを更に効率的に
振動板に吸収させることができ、振動板をより激しく振
動させることができる。更に、共鳴胴内の共鳴音を振動
板の振動により、音響孔から効率的に外部に押し出すこ
とができる。なお、振動板は共鳴胴に設けられた音響孔
に被さらない状態で取付けることが好ましく、これによ
って、共鳴胴内の共鳴音を振動板で遮ることなく容易に
外部に取り出すことができる。また、振動板は、共鳴胴
内であれば、共鳴胴の基部側や頂部側等どこに設けても
よいが、その先部を音響孔に向けて取付けると、弦の振
動で音響孔付近の空気が振動したときに、振動板の先部
を効率的に振動させることができる。ここで、振動板の
先部を音響孔に近づけて取付けたときは、先部を音響孔
の形状に合わせて丸く凹ませてもよい。
【0011】本発明に係る音響孔を有する弦楽器におい
て、前記振動板は、長さ方向の先部及び基部の厚みが、
前記支持部材が取付けられている中央部より厚くなって
いることが好ましい。振動板の長さ方向の先部及び基部
の厚みを支持部材が取付けられている中央部より厚くす
ることにより、振動板を振動させたときに発生する振動
エネルギーを増加させることができる。この結果、振幅
の大きな振動波を発生させることができる。
【0012】本発明に係る音響孔を有する弦楽器におい
て、前記支持部材は前記振動板の長さ方向中心位置から
偏心して取付けられ、該支持部材から前記振動板の長手
方向端部までの距離が短い側に重りが設けられているこ
とが好ましい。支持部材を振動板の長さ方向中心位置か
ら偏心して取付けて振動させても、振動板の先部と基部
の振動は互いに影響を及ぼしあい、先部と基部がそれぞ
れ独立して振動することはない。また、振動板の先部又
は基部のいずれか一方に(基部が好ましい)重りを設け
て振動させると、重りを設けたときの振動の持続時間
は、重りを設けないときに比較して短くなる。従って、
支持部材から端部までの距離が短い側に重りを設けて振
動させると、重りを設けた側の振動の持続時間が短くな
るため、支持部材から端部までの距離が長い側の端部の
振動持続時間も短くなる。このため、支持部材から端部
までの距離が短い側に設ける重りの重さを調整して振動
させることにより、支持部材から端部までの距離が長い
側の端部の振動の持続時間を調整することができる。
【0013】本発明に係る音響孔を有する弦楽器におい
て、前記重りが設けられている側は、前記支持部材を中
心として、前記共鳴孔と遠い側とすることができる。こ
のような構成とすることにより、音響孔から共鳴胴内の
空間に進入した音波により効率的に振動板を振動させる
ことが可能になると共に、その振動の持続時間を調整す
ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1は本発明の一実施の形
態に係る音響孔を有する弦楽器の一例であるギターの要
部を示す斜視図、図2は同ギターの平面図、図3は同ギ
ターの側断面図、図4は同ギターの分解斜視図、図5は
同ギターにおける振動板の固定方法の説明図、図6は同
ギターにおける共鳴胴の空間内における反射波の伝播状
態を模式的に示す説明図、図7(a)、(b)はそれぞ
れ振動板の別の固定方法を説明する平面図、側面図、図
8(a)、(b)はそれぞれ振動板の第1、第2の変形
例を示す説明図、図9(a)、(b)はそれぞれ振動板
の第3、第4の変形例を示す説明図である。図1〜図4
に示すように、本発明の一実施の形態に係る音響孔を有
する弦楽器の一例であるギター10は、音響孔11を有
する共鳴胴12と、共鳴胴12の頂部に連接されたネッ
ク部13と、共鳴胴12の弦受14からネック部13の
巻きねじ15に亘って張設された複数の弦16とを備え
ている。更に、ギター10は、共鳴胴12の共鳴板17
の内面側(共鳴胴12の内部に形成された空間)に一端
を自由端として取付けられた木製の振動板18と、振動
板18の自由端側の前方の共鳴胴12の頂部の内面側に
取付けられた反射ブロック19とを有している。以下、
これらについて詳しく説明する。
【0015】共鳴胴12は、ほぼ8の字状に形成される
と共に、そのほぼ中央部に円形状の音響孔11が形成さ
れたスプルース等の木製の共鳴板17と、この共鳴板1
7とほぼ同じ形状に形成されたマホガニー等の木製の裏
板20と、平面視してほぼ波形状に形成され、共鳴板1
7と裏板20をほぼ平行状態で連接するためのマホガニ
ー等の木製の一対の側板21とを有する。また、一対の
側板21の内面側の上、下端部にはそれぞれ図示しない
縁部材が設けられ、共鳴板17や裏板20内面側には複
数の共鳴棒22が取付けられ、更に、共鳴胴12の基部
には、木製の補強ブロック23が設けられている。
【0016】ネック部13は、共鳴胴12の頂部に連接
された木製のネック本体24と、ネック本体24及び共
鳴胴12の共鳴板17に取付けられたローズウッド等の
木製の指板25と、指板25の先端側に取付けられたヘ
ッド26とを有する。ネック本体24の基端側にはネッ
ク本体24と共鳴胴12の接合強度を増すためのヒール
部27が設けられ、指板25とヘッド26の境界部には
上弦受28が取付けられ、更に、指板25の外面には半
音階の間隔を調整するためのフレット29が取付けられ
ている。また、複数の弦16は、共鳴胴12の共鳴板1
7の外面に取付けられた弦受14から、ネック部13の
ヘッド26に取付けられた複数の巻きねじ15に亘って
共鳴胴12の表面に隙間を有して張設されている。な
お、弦16は、それぞれ異なる太さ、材質等で形成さ
れ、所定の音階の音を発生するようになっており、弦1
6は振動しない状態では指板25やフレット29に接触
しないように張設されている。
【0017】振動板18は共鳴板17と同材質、例えば
スプルース等の木製の部材で、図2に示すように、共鳴
胴12内の音響孔11の一方側、例えば音響胴12の基
部側に、共鳴胴12とは隙間を有して設けられている。
なお、振動板18は、図4に示すように縦長状でその長
手方向を、張設されている弦16の張設方向と一致する
ように、共鳴板17に取付けられている。振動板18を
共鳴板17に固定する支持部材30は、例えばスプルー
ス等の木製であり、振動板18の長さ方向中心位置から
偏心した位置に設けられている。図5に示すように、支
持部材30は、例えば、振動板18に接合され振動板1
8の幅よりも長さが長い支持板30aと、支持板30a
の両側にそれぞれ一端側が固定された2個の取付け脚3
0bを有しており、各取付け脚30bの他端側の端部が
共鳴板17に接合されている。このような構成とするこ
とにより、振動板18と共鳴板17との間に十分な音通
過空間を弦16の張設方向と一致した方向に形成させる
ことができる。なお、進行してくる振動波(音波)の流
れを妨げないように、進行してくる振動波に対向する取
付け脚30bの面は、先端が鋭角となった楔形形状にす
ることが好ましい。
【0018】図1〜図3、図5に示すように、振動板1
8は、支持部材30から端部までの距離が長い側の先側
部分(以下、先部という)31が音響孔11に向けら
れ、先部31の幅が、支持部材30から端部までの距離
が短い側の先側部分(以下、基部という)32の幅より
大きくなっている。先部31は円板状となっており、更
に先部31の先側は音響孔11の外周に沿うように凹部
が形成されている。また、先部31及び基部32の厚み
は支持部材30が取付けられている中央部より厚くなっ
て、基部32には重り33が設けられている。
【0019】振動板18を上記の構成とすることによ
り、弦16の振動で発生した音波が音響孔11より共鳴
胴12内に進入して、振動板18の先部31を効果的に
振動させることができる。振動板18の振動により発生
した振動波(音波)は、共鳴胴12内の空間を頂部方向
に伝播し、頂部で反射して反射波(音波)となって共鳴
胴12の基部側に向けて伝播するが、振動板18と共鳴
板17との間に十分な音通過空間が設けられているた
め、反射波の伝播は妨げられない。このため、共鳴胴1
2内の空間で反射波は効果的に重ね合わされ、大きな反
射波(音波)となって振動板18の振動を助長し、振動
板18の強い振動によって発生した大きな振動波が音響
孔11から外部へ放出される。また、振動板18の基部
32には重り33が設けられているため、基部32の振
動は重り33の重量で規定される振動持続時間が経過し
た後は大きく減衰する。これに伴って、先部31の振動
も振動持続時間経過後は大きく減衰する。このため、音
響孔11から外部に放出された振動波(音波)は、振動
持続時間で規定される残響を有することになる。なお、
振動板18の長さ、先部31、基部32、及び中央部の
各幅の長さ、先部31、基部32、及び中央部の各厚
み、重り33の重量は、共鳴胴12の特性と密接に関連
するため、最終調整は各部のカット・アンド・トライに
より決定する必要がある。なお、一度厳密に調節してお
けば、後は修正する必要がなく、最良の状態を維持する
ことができる。
【0020】図6に示すように、反射ブロック19は、
振動板18の振動によって発生した振動波が反射ブロッ
ク19で反射されて反射波となったとき、振動波と反射
波の干渉を防止するものである。なお、反射ブロック1
9は、干渉を防止することができれば、特に規定される
ものではなく、例えば、平面視して先端部が鋭角状で、
かつ、基端部が末広がり状に形成されたもの等を使用す
ることができる。また、反射ブロック19は中実状であ
ってもよいし、中空状のものであってもよい。さらに、
反射ブロック19の外面は曲面状としてもよい。また、
反射ブロック19の先端部に、実質的に球形状又は実質
的に円柱状等の円形状、その他、三角錐や、四角錐状等
の角錐状等の反射部を設けると、さらに、振動波を乱反
射させて、干渉を効果的に防止することができる。な
お、共鳴胴12の基部に、共鳴胴12からネック部13
が外れたり、共鳴胴12の側板21が外れたりするのを
防止する目的で、予め補強ブロックを取付けてもよい。
【0021】続いて、本発明の一実施の形態に係る音響
孔を有する弦楽器の一例であるギター10の使用方法に
ついて説明する。例えば、指板25の上方の弦16の所
定位置を左手で押さえ、音階を調節しながら、右手で音
響孔11の上方の弦16を弾くと、弦16の振動で発生
した音波が音響孔11より共鳴胴12内に進入する。振
動板18の先部31の幅は基部32より大きくなってい
るため、振動板18の先部31は音響孔11から共鳴胴
12内の空間に進入した音波の振動エネルギーをより効
率的に吸収することができ激しく振動する。更に、振動
板18の先部31が振動を開始すると、先部31の厚み
が厚くなっているので、振動板18の先部31が有する
振動エネルギーは大きく、振幅の大きな振動波を発生さ
せることができる。また、図6に示すように、振動板1
8の先部31に発生した振動波は先部31の前方の空間
を頂部方向に伝播していく。
【0022】図6に示すように、振動板18の先部31
から発生した振動波は共鳴胴12の内部の頂部に設けら
れた反射ブロック19で反射されて、共鳴胴12の側板
21に沿って流れる2つの反射波34、35となる。共
鳴胴12の側板21に沿って流れる各反射波34、35
は共鳴胴12の括れ部36で、進行方向が変化して共鳴
胴12の中央部に向かう反射波34a、35aとなる。
進行方向が変化した反射波34a、35aは、共鳴胴1
2の中央部で合流反射波37となって、振動板18と共
鳴板17との間に形成された音通過空間を通過して共鳴
胴12の基部に向けて進行する。
【0023】合流反射波37は共鳴胴12の基部に設け
られた補強ブロック23で反射されて、共鳴胴12の側
板21に沿って流れる2つの反射波38、39となる。
共鳴胴12の側板21に沿って流れる2つの反射波3
8、39は、共鳴胴12の括れ部36付近で、反射波3
4a、35aと合流して再び共鳴胴12の中央部に向か
って進行する。このため、振動板18の先部31は、合
流した各反射波34a、35a、38、39の振動エネ
ルギーを吸収してその振動を更に激しくし、その結果、
振動板18の先部31から発生する振動波(音波)もよ
り大きくなる。このような反射波の合流が繰り返される
ことにより、振動板18の先部31から発生する振動波
(音波)の振幅は次第に増幅されていく。また、増幅さ
れた振動波は、共鳴胴12内で振動している振動板18
により、音響孔11から外部に押し出され、音響孔11
から大きな音となって外部に放出される。
【0024】また、振動板18の基部32には重り33
が設けられているため、基部32の振動は重り33の重
量で規定される振動持続時間が経過した後は大きく減衰
する。振動板18は先部31と基部32が中央部を介し
て一体的に構成されているため、基部32の振動が振動
持続時間経過後に大きく減衰すると、先部31の振動も
振動持続時間経過後に大きく減衰する。このため、先部
31の振動により発生する振動波から形成される反射波
による増幅作用も振動持続時間内に限られる。従って、
音響孔11から外部に放出された振動波(音波)は、振
動持続時間で規定される間の残響を構成し、振動持続時
間経過後には大きく減衰することになる。このため、適
度な残響を有する音を鑑賞することが可能となる。
【0025】図7(a)、(b)には、振動板18の別
の支持部材30cによる固定方法を示す。支持部材30
cは、振動板18に接合され振動板18の幅と同一長さ
の支持板30dと、支持板30dの両側にそれぞれ一端
側が固定された2個の取付け脚30eを有しており、各
取付け脚30eの他端側の端部が共鳴板17に接合され
ている。このような構成とすることにより、振動板18
と共鳴板17との間により広い音通過空間を形成させる
ことができ、内部に十分な空間を確保できない種類の弦
楽器の共鳴胴に対して有効となる。なお、振動板18を
支持部材30cにより共鳴板17に固定した場合、共鳴
胴12の空間内における反射波の伝播状態は支持部材3
0の場合と同一であるので、支持部材30cにより振動
板18を取付けたギターの使用方法に付いての説明は省
略する。
【0026】また、図8(a)、(b)に振動板の第1
及び第2の変形例をそれぞれ示す。図8(a)に示す振
動板40は、長さ方向にその幅が実質的に同一で、平面
視して矩形状を有しており、音響孔に近づけて取付けら
れた振動板40の先部の先側は、音響孔の形状に合わせ
て丸く凹状部41となっている。支持部材42は、例え
ば、振動板40に接合され振動板40の幅よりも長さが
長い支持板43と、支持板43の両側にそれぞれ一端側
が固定された2個の取付け脚44を有しており、各取付
け脚44の他端側の端部が図示しない共鳴板に取付けら
れている。なお、支持板43は振動板40の下側に接合
されている。このような構成とすることにより、振動板
40を効率的に振動させることができると共に、振動板
40と共鳴板との間に十分な音通過空間を形成させるこ
とができる。図8(b)に示す振動板45は、長さ方向
にその幅が実質的に同一で、平面視して矩形状を有して
おり、音響孔に近づけて取付けられた振動板45の先部
46と、基部47はその厚みが支持部材42が取付けら
れている中央部48の厚みよりも厚くなっている。更
に、先部46の先側は図示しない音響孔の形状に合わせ
て丸く凹状部49となっている。なお、支持板43は振
動板45の下側に接合されている。このような構成とす
ることにより、(a)に比べて振動板45を振動させた
ときに発生する振動エネルギーを増加させることがで
き、振幅の大きな振動波を発生させることが可能とな
る。
【0027】更に、図9(a)、(b)に振動板の第3
及び第4の変形例をそれぞれ示す。図9(a)に示す振
動板50は、長さ方向にその幅が実質的に同一で、平面
視して矩形状を有しており、音響孔に近づけて取付けら
れた振動板50の先部の先側は図示しない音響孔の形状
に合わせて丸く凹状部51となっている。更に、振動板
50の基部には重り52が設けられている。なお、支持
板43は振動板50の下側に接合されている。このよう
な構成とすることにより、振動板50を支持部材42で
図示しない共鳴板に取付け、振動板50を振動させる
と、基部側の振動継続時間を重り52を設けない場合と
比較して短くすることができる。また、振動板50は一
体的に振動するため、基部側の振動継続時間が短くなっ
たことにより、先部の振動継続時間も短くなる。その結
果、不要な残響を除去することが可能となる。また、重
り52は基部の表面と裏面に同時に設けてもよい。図9
(b)に示す振動板53は、長さ方向にその幅が実質的
に同一で、平面視して矩形状を有しており、音響孔に近
づけて取付けられた振動板53の先部54と、基部55
はその厚みが支持部材42が取付けられている中央部5
6の厚みよりも厚くなっている。また、先部54の先側
は図示しない音響孔の形状に合わせて丸く凹状部57と
なっている。更に、基部55には、重り58が設けられ
ている。なお、支持板43は振動板53の下側に接合さ
れている。このような構成とすることにより、振動板5
3を振動させたときに発生する振動エネルギーを増加さ
せることができ、振幅の大きな振動波を発生させること
が可能となる。更に、基部55側の振動継続時間が短く
なったことにより、先部54側の振動継続時間も短くな
り、不要な残響を除去することが可能となる。また、重
り58は基部55の表面と裏面に同時に設けてもよい。
【0028】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明は、この実施の形態に限定されるものではなく、
例えば、支持部材と振動板を一体構造として作製するこ
とも、重りと基端部を一体的に作製することも可能であ
る。また、支持部材、振動板を他の材質の木材、竹、金
属、あるいは合成樹脂で作製することもでき、その際、
支持部材と振動板の材質を変えて作製することも可能で
ある。
【0029】
【発明の効果】請求項1〜6記載の音響孔を有する弦楽
器においては、振動板はその長手方向を弦の張設方向と
一致させて配置され、しかも支持部材は振動板の両側に
取付け脚を有し、振動板と共鳴板との間には弦の張設方
向と一致した方向に音通過空間が形成されるので、振動
板で発生した振動波の反射波が空間で効果的に重ね合わ
されて大きな反射波となって振動板の振動を助長し、大
きな共鳴音を発生することができる。また、振動板の固
定が簡単なため、性能の優れた弦楽器を安価に製造する
ことができる。
【0030】特に、請求項2記載の音響孔を有する弦楽
器においては、振動板は、音響孔の一方側に設けられ
て、長さ方向にその幅が実質的に同一であるので、効率
的に振動する振動板を容易に、しかも、安価に作製する
ことが可能で、弦楽器の製造コストを低減させることが
可能となる。
【0031】請求項3記載の音響孔を有する弦楽器にお
いては、振動板は、音響孔の一方側に設けられて、音響
孔側の振動板の長さ方向の先部の幅が、長さ方向の基部
の幅より大きくなっているので、振動板の先部に振動エ
ネルギーをより効率的に吸収させて振動板をより激しく
振動させることができ、大きな共鳴音を共鳴胴内の空間
に発生させることができる。更に、共鳴胴内の共鳴音を
音響孔から効率的に外部に押し出すことができ、大きな
音を弦楽器から発生させることが可能となる。
【0032】請求項4記載の音響孔を有する弦楽器にお
いては、振動板は、長さ方向の先部及び基部の厚みが、
支持部材が取付けられている中央部より厚くなっている
ので、振動板を振動させたときに発生する振動エネルギ
ーを増加させて振幅の大きな振動波を発生させることが
でき、大きな共鳴音を共鳴胴内に発生させることが可能
となる。
【0033】請求項5記載の音響孔を有する弦楽器にお
いては、支持部材は振動板の長さ方向中心位置から偏心
して取付けられ、支持部材から振動板の長手方向端部ま
での距離が短い側に重りが設けられているので、重りの
重さを調整することにより、支持部材から端部までの距
離が長い側の先側部分の振動の持続時間を調整すること
ができ、適度な残響を有した大きな共鳴音を発生させる
ことが可能となり、演奏者及び聴衆に音色のよさを十分
に味合わせることが可能となる。
【0034】請求項6記載の音響孔を有する弦楽器にお
いては、重りが設けられている側は、支持部材を中心と
して、音響孔と遠い側であるので、音響孔側の振動板の
先側部分をより効率的に振動させることができると共
に、その振動の持続時間を調整することができ、適度の
残響を有する大きな共鳴音を発生させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る音響孔を有する弦
楽器の一例であるギターの要部を示す斜視図である。
【図2】同ギターの平面図である。
【図3】同ギターの側断面図である。
【図4】同ギターの分解斜視図である。
【図5】同ギターにおける振動板の固定方法の説明図で
ある。
【図6】同ギターにおける共鳴胴の空間内における反射
波の伝播状態を模式的に示す説明図である。
【図7】(a)、(b)はそれぞれ振動板の別の固定方
法を説明する平面図、側面図である。
【図8】(a)、(b)はそれぞれ振動板の第1、第2
の変形例を示す説明図である。
【図9】(a)、(b)はそれぞれ振動板の第3、第4
の変形例を示す説明図である。
【図10】従来の振動板を設けたギターの要部の斜視図
である。
【図11】従来の振動板を設けたギターの共鳴胴の空間
内における反射波の伝播状態を模式的に示す説明図であ
る。
【符号の説明】
10:ギター、11:音響孔、12:共鳴胴、13:ネ
ック部、14:弦受、15:巻きねじ、16:弦、1
7:共鳴板、18:振動板、19:反射ブロック、2
0:裏板、21:側板、22:共鳴棒、23:補強ブロ
ック、24:ネック本体、25:指板、26:ヘッド、
27:ヒール部、28:上弦受、29:フレット、3
0:支持部材、30a:支持板、30b:取付け脚、3
0c:支持部材、30d:支持板、30e:取付け脚、
31:長い側の先側部分(先部)、32:短い側の先側
部分(基部)、33:重り、34、34a、35、35
a:反射波、36:括れ部、37:合流反射波、38、
39:反射波、40:振動板、41:凹状部、42:支
持部材、43:支持板、44:取付け脚、45:振動
板、46:先部、47:基部、48:中央部、49:凹
状部、50:振動板、51:凹状部、52:重り、5
3:振動板、54:先部、55:基部、56:中央部、
57:凹状部、58:重り

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音響孔が設けられた共鳴板を備え、内部
    が空間となった共鳴胴と、該共鳴胴の表面に隙間を有し
    て張設されている複数本の弦と、前記共鳴胴内に該共鳴
    胴とは隙間を有して配置された縦長状の振動板と、該振
    動板を前記共鳴板に固定する支持部材とを備えた音響孔
    を有する弦楽器において、前記振動板はその長手方向を
    前記弦の張設方向と一致させて配置され、しかも前記支
    持部材は前記振動板の両側に取付け脚を有し、前記振動
    板と前記共鳴板との間には前記弦の張設方向と一致した
    方向に音通過空間が形成されることを特徴とする音響孔
    を有する弦楽器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の音響孔を有する弦楽器に
    おいて、前記振動板は、前記音響孔の一方側に設けられ
    て、長さ方向にその幅が実質的に同一であることを特徴
    とする音響孔を有する弦楽器。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の音響孔を有する弦楽器に
    おいて、前記振動板は、前記音響孔の一方側に設けられ
    て、該音響孔側の前記振動板の長さ方向の先部の幅が、
    長さ方向の基部の幅より大きくなっていることを特徴と
    する音響孔を有する弦楽器。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の音
    響孔を有する弦楽器において、前記振動板は、長さ方向
    の先部及び基部の厚みが、前記支持部材が取付けられて
    いる中央部より厚くなっていることを特徴とする音響孔
    を有する弦楽器。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の音
    響孔を有する弦楽器において、前記支持部材は前記振動
    板の長さ方向中心位置から偏心して取付けられ、該支持
    部材から前記振動板の長手方向端部までの距離が短い側
    に重りが設けられていることを特徴とする音響孔を有す
    る弦楽器。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の音響孔を有する弦楽器に
    おいて、前記重りが設けられている側は、前記支持部材
    を中心として、前記音響孔と遠い側であることを特徴と
    する音響孔を有する弦楽器。
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