JP2003043920A - 立体色模様形成部材、その製造方法、及びその貼り付け施工方法 - Google Patents

立体色模様形成部材、その製造方法、及びその貼り付け施工方法

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JP2003043920A
JP2003043920A JP2001227636A JP2001227636A JP2003043920A JP 2003043920 A JP2003043920 A JP 2003043920A JP 2001227636 A JP2001227636 A JP 2001227636A JP 2001227636 A JP2001227636 A JP 2001227636A JP 2003043920 A JP2003043920 A JP 2003043920A
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Hideki Kurita
秀樹 栗田
Mitsuo Suguro
満男 勝呂
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KURITA KAGAKU KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 色や模様を自在に表現でき、触れても滑らか
で凹凸のはっきりした点字等に使用可能な立体色模様形
成部材を、簡便に貼り付け施工する方法を提供する。 【解決手段】 被着体11に対して、粘着層を介して裏
面に離型紙が貼着された一定形状を有する色付きの粘着
樹脂シートの表面に透明な樹脂材が立体状に形成されて
なる立体色模様形成部材9を貼り付ける貼り付け施工方
法であって、透明な樹脂材の表面に位置決め用粘着シー
ト10を付着させて位置決めし、立体色模様形成部材9
より離型紙を剥がし、その後、立体色模様形成部材9を
被着体11に貼り付け、最後に、透明な樹脂材の表面か
ら位置決め用粘着シート10を除去する立体色模様形成
部材の貼り付け施工方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、立体色模様形成部
材、その製造方法及びその貼り付け施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、立体感を印象付ける標識や広告等
を作成する方法には、例えは有色のプラスチック製板等
を一定形状にカットして、他の部材(被着体)に貼り付
ける方法がある。しかし、これらの標識等は、一般に、
平板で立体感に欠け、プラスチック製板等が角張ってい
て見た目にも稚拙であり、角に触れると指を傷つける場
合がある等、種々の欠点を有する。
【0003】また、このような標識等の作成方法とし
て、フェルトとエンブレム用クロスの間にスポンジを挿
入し、文字や図柄等を浮き上がらせる方法(例えば特開
昭62−286800号公報等参照)がある。スポンジ
の代わりに空気を入れる場合もあるが、これらの方法で
は、表面の凹凸がはっきりせず、しかも細かな文字や図
柄が表現できないという問題がある。
【0004】今日、とみにバリアフリー化への認識が高
まっており、標識等には、健常者のみならず視覚障害者
に対しても情報を発信することを求められている。その
ため、健常者用の図柄と視覚障害者用の点字を併用した
標識等も散見されるようになってきた。しかし、上記の
方法は、点字等の細かな図柄の表現ができない、角張っ
ていて触れた感触がよくない、又は凹凸がはっきりしな
いなど、必ずしも視覚障害者の立場に立ってはいない。
【0005】従って、標識等に用いる部材は、大きな図
柄はもちろん、点字のように細かな図柄をも表現できる
ことが望まれる。しかも、触れても滑らかで凹凸のはっ
きりしたものでなければならない。さらに、健常者向け
には、色や模様を自在に表現できることが求められる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる実情
を背景に、上記の問題点を克服するためになされたもの
である。すなわち、本発明の目的は、細かな図柄をも表
現可能な立体色模様形成部材の製造方法を提供すること
である。また、触れても滑らかで凹凸のはっきりした立
体色模様形成部材を提供することである。
【0007】しかも、色や模様を自在に表現可能な立体
色模様形成部材を提供することである。さらに、このよ
うな立体色模様形成部材を簡単に製造し、更に簡便に貼
り付け施工する方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】かくして、本発明者は、
このような課題背景に対して、鋭意研究を重ねた結果、
裏面に離型紙が貼着された色付きの粘着樹脂シートをハ
ーフカットした後、余分な部分の粘着樹脂シートを剥離
すると、必要な部分の粘着樹脂シートの周縁にバリが立
ち、粘着樹脂シートの表面に盛り上げた樹脂材がこのバ
リにより堰き止められることを見出し、この知見に基づ
いて本発明を完成させたものである。
【0009】即ち、本発明は、(1)、一定形状を有す
る色付きの粘着樹脂シートの裏面に粘着層を介して離型
紙が貼着され、且つ該粘着樹脂シートの表面に透明の樹
脂材が立体状に形成されてなる立体色模様形成部材に存
する。
【0010】そして、(2)、粘着樹脂シートは、その
周縁にバリが形成されている立体色模様形成部材に存す
る。
【0011】そしてまた、(3)、粘着層を介して裏面
に離型紙が貼着された粘着樹脂シートは、塩化ビニル製
シートである立体色模様形成部材に存する。
【0012】そしてまた、(4)、透明な樹脂材は、紫
外線硬化樹脂よりなる立体色模様形成部材に存する。
【0013】そしてまた、(5)、透明の樹脂材の表面
に、位置決め用粘着シートが付着されている立体色模様
形成部材に存する。
【0014】そしてまた、(6)、立体色模様形成部材
が視力障害者のための接触識別部材である立体色模様形
成部材に存する。
【0015】そしてまた、(7)、立体色模様形成部材
の製造方法であって、粘着層を介して裏面に離型紙が貼
着された色付きの粘着樹脂シートに対してハーフカット
処理を行い粘着樹脂シートのみを一定形状に切断する切
断工程と、一定形状に切断された部分以外の粘着樹脂シ
ートを離型紙より剥離する剥離工程と、離型紙上に一定
形状に切り残された粘着樹脂シートの表面に透明な樹脂
材をポッティングするポッティング工程と、ポッティン
グされた透明な樹脂材を粘着樹脂シートの表面に立体状
にレべリングするレべリング工程と、レべリングした該
透明な樹脂材を硬化させる硬化工程とを含む立体色模様
形成部材の製造方法に存する。
【0016】そしてまた、(8)、前記切断工程におい
て、一定形状に切断された粘着樹脂シートの周縁にバリ
が形成される立体色模様形成部材の製造方法に存する。
【0017】そしてまた、(9)、前記レべリング工程
において、透明な樹脂材を粘着樹脂シートの表面に周縁
にて曲面状にレべリングする立体色模様形成部材の製造
方法に存する。
【0018】そしてまた、(10)、前記透明な樹脂材
は、紫外線硬化性樹脂よりなり、硬化工程において紫外
線の照射により該紫外線硬化性樹脂を硬化させる立体色
模様形成部材の製造方法に存する。
【0019】そしてまた、(11)、被着体に対して、
粘着層を介して裏面に離型紙が貼着された一定形状を有
する色付きの粘着樹脂シートの表面に透明な樹脂材が立
体状に形成されてなる立体色模様形成部材を貼り付ける
貼り付け施工方法であって、透明な樹脂材の表面に位置
決め用粘着シートを付着させて位置決めし、立体色模様
形成部材より離型紙を剥がし、その後、立体色模様形成
部材を被着体に貼り付け、最後に、透明な樹脂材の表面
から位置決め用粘着シートを除去する立体色模様形成部
材の貼り付け施工方法に存する。
【0020】そしてまた、(12)、前記位置決め用粘
着シートは、立体色模様形成部材が視認可能である立体
色模様形成部材の貼り付け施工方法に存する。
【0021】本発明はこの目的に沿ったものであれば、
上記1〜6の中から選ばれた2つ以上、および7〜10
の中から選ばれた2つ以上を組み合わせた構成も当然採
用可能であり、このようにして製造された立体色模様形
成部材を11および12の方法で貼り付け施工されるこ
とも当然可能である。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の立体色模様形成部
材の好適な実施の形態について述べる。本発明の立体色
模様形成部材は、裏面に離型紙が貼着された一定形状を
有する色付きの粘着樹脂シートがベースとなっている。
この色付きの粘着樹脂シートの周縁にはバリが形成され
ており、このバリは、後述するように、切断刃によって
切断される際、形成される。
【0023】そして、粘着樹脂シートの表面に透明の樹
脂材が盛り上げられて(すなわちレべリングされて)立
体的に形成されている。この透明な樹脂材は、粘着樹脂
シートの周縁にバリがあることによって、曲面状に分厚
くレべリングできるため厚みのある立体状にすることが
できる。
【0024】また、後述するように、透明な樹脂材はバ
リの外方には漏れ出にくく、すなわちバリを乗り越えて
出にくく、仮に漏れ出て離型紙に接触した場合にも、離
型紙から容易に剥離することができるという製法上のメ
リットがある。一方、透明な樹脂材の表面に位置決め用
粘着シートを付着することで、後述するような貼り付け
施工時の位置決めが簡便に行える利点もある。
【0025】本発明の立体色模様形成部材は、粘着樹脂
シートの表面に透明な樹脂材が立体状に盛り上げられて
いるため、光の屈折により粘着樹脂シートの表面の地色
や地模様が恰も浮き上がったように見え、透明な樹脂材
自体が着色されたように見える。従って、後述するよう
に、予め粘着樹脂シートの表面に模様を描いたり金や銀
等を蒸着させるなど自在に表現しておくことにより、そ
れらを立体的に見せることが可能となるのである。
【0026】ところで、上記の透明な樹脂材としては、
硬化可能な樹脂であれば適用可能であるが、特に紫外線
硬化樹脂を採用した場合、後述するように、加工性及び
生産性の点から極めて有利である。本発明によれば、ベ
ースにある粘着樹脂シートを細かに切断することにより
立体色模様形成部材をそれに応じた細かな図柄とするこ
とも自在にできる。
【0027】しかも、粘着樹脂シートの周縁にバリが形
成されて透明な樹脂材を立体状に分厚く盛り上げられる
ため、透明な樹脂材の厚みは立体感を呈するとされる程
度に厚くすることが可能となる。また、触れても滑らか
で凹凸のはっきりしたものとなる。
【0028】〔立体色模様形成部材の製造方法〕次に、
本発明の立体色模様形成部材の製造方法について述べ
る。まず、粘着層2を介して裏面に離型紙3が貼着され
た色付きの粘着樹脂シート1を用意する(図1参照)。
必要があれば、この段階で、粘着樹脂シート1の表面に
模様を描いたり、金や銀等を蒸着させるなどして地模様
としておくことも自在にできる。
【0029】この粘着樹脂シート1は、裏面に離型紙3
が貼着されたものであれば、特に限定されるものではな
い。粘着層2を形成する粘着剤についても、アクリル系
やゴム系など一般的な粘着剤を用いることができる。
【0030】離型紙3は、これらの粘着剤よりなる粘着
層2から剥離しうるものであればよく、シール部材の離
型紙として通常使用されるシリコーン系樹脂やフッ素系
樹脂をコート紙等にコーティングしたものを用いること
ができる。これらの条件を満たす粘着樹脂シートとして
は、廉価で色彩が豊富であり、作業がし易く樹脂との接
着性に優れる等の理由から、塩化ビニル製シートがより
好ましく採用される。
【0031】次に、この粘着樹脂シート1に対してハー
フカット処理を行い、粘着樹脂シート1を一定形状に切
断する(切断工程、図2参照)。すなわち、切断刃によ
り、粘着樹脂シート1のみを切断(ハーフカット)し、
裏面の離型紙3は切断しないで残すようにする。
【0032】ここで、立体色模様形成部材が独立した複
数の部分から構成される場合には、各部分の相互の位置
関係が後で貼り付け施工する時と同じ位置関係になるよ
うに型取りし切り出すとよい(図3参照)。このように
すると、一定形状に切り残された粘着樹脂シートの各部
分の相互の位置関係が、常に離型紙上で一定に保たれる
からである。
【0033】さて、この工程において、切断刃5により
切断されると、粘着樹脂シート1の切断部4の両縁は上
方に切り上がり、いわゆるバリ6を形成する〔図4
(a)〜(c)参照〕。すなわち、一定形状に切り残さ
れた粘着樹脂シート1の周縁にバリ6が形成される。
【0034】このバリは、一定形状に切断された部分以
外の粘着樹脂シートを離型紙3より剥離する工程(剥離
工程)においてより起立した状態となる。ここで、ハー
フカットを行うには、通常、カッティングマシンが使用
されるが、細かな図柄、例えば、表面積が小さかったり
細い線状の図柄等を切り出す場合は、カッターナイフ等
でハーフカットを行うとよい。
【0035】このように形成し離型紙上に残した一定形
状の粘着樹脂シート1の表面に、ポッティングマシンの
ノズル7を通して透明な樹脂材8をポッティングする
(ポッティング工程、図5参照)。この場合、ポッティ
ングは、手作業で行っても当然よい。
【0036】そして、ポッティングされた透明な樹脂材
8は、粘着樹脂シート1の表面上を自然に広がってい
き、上記のように粘着樹脂シート1の周縁に形成された
バリ6で堰き止められる(堰き止め効果、図6参照)。
透明な樹脂材8が、粘着樹脂シート1の表面上に広がり
きらない場合は、先端の尖った棒状の道具等で広げると
よい。
【0037】ここで、透明な樹脂材8は、硬化性を有す
るものであれば特に限定されない。具体的には、紫外線
硬化性樹脂、熱硬化性樹脂、2液性樹脂等が適宜採用さ
れる。中でも、紫外線硬化性樹脂は、使用者の意図する
タイミングで速やかに樹脂を硬化させることが可能であ
り、しかも紫外線の照射時間等を調節することにより樹
脂の硬度をある程度調整できる等の点から、より好まし
く使用される。
【0038】紫外線硬化性樹脂としては、通常の感光性
樹脂、感光性モノマー、光重合開始剤、光増感剤等を含
有するものを使用する。中でも、ウレタンアクリル系の
紫外線硬化性樹脂は、透明度や硬化前の粘度、硬化後の
硬度等の点で優れており、より好ましく採用される。こ
こで、透明な樹脂材8の粘度としては2000〜250
0cps(20℃)が好ましく用いられる。
【0039】次に、ポッティングされた透明な樹脂材8
を粘着樹脂シート1の表面に立体状にレべリングする
(レべリング工程)。この場合、立体色模様形成部材に
触れた際に手や指を傷つけることがないように、透明な
樹脂材8を周縁の部分が曲面状になるようにレべリング
することが望ましい。具体的には、先端の尖った棒状の
道具等を用いて、粘着樹脂シート1の周縁に近づくに従
って滑らかに低くなるように形成する(図7参照)。
【0040】この際、図8に示すように、万一、透明な
樹脂材8がバリ6の外方に漏れ出て離型紙3に接触した
としても、先述したように離型紙3の表面はコーティン
グされているため、漏れ出た透明な樹脂材8aは離型紙
3と接着しない。従って、漏れ出た透明な樹脂材8aは
離型紙3から容易に剥がすことができ、容易に粘着樹脂
シート1上に戻して修正することができるのである。
【0041】次に、レべリングした透明な樹脂材8を硬
化させる(硬化工程)。この工程においては、透明な樹
脂材8の材質に適した硬化方法を用いればよい。具体的
には、例えば、透明な樹脂材8として紫外線硬化性樹脂
を採用した場合には、レべリングが終了した後、立体色
模様形成部材をコンベアに載せて紫外線照射領域内を通
過させる。その際、透明な樹脂材8の材質にあわせて照
射時間を数秒から数十秒の範囲で調節して紫外線を照射
し、その硬度を調整する。
【0042】以上述べてきたように、本発明によれば、
特別に処理された部材等を何ら用いることなく、通常の
粘着樹脂シートから簡単に立体色模様形成部材を製造す
ることが可能となる。そして、粘着樹脂シートの周縁の
バリによって、堰き止め効果が発揮でき、透明な樹脂材
の漏れ出しを防止できる。しかも、この堰き止め効果に
より、透明な樹脂材を十分に盛り上げることができ、用
いる樹脂の粘度等によっては立体感を呈する程度に厚く
することが十分可能となる。
【0043】また一方で、切断工程において離型紙を切
断しないため、粘着樹脂シートの各部分の相互の位置関
係を離型紙上で常に一定に保つことが可能となる。さら
に、通常の離型紙は樹脂材と接着しないため、万一、透
明な樹脂材がバリの外方に漏れ出て離型紙と接触して
も、容易に離型紙から透明な樹脂材を剥がし、粘着樹脂
シート上に戻して修正することができるのである。
【0044】〔立体色模様形成部材の貼り付け施工方
法〕さて次に、こうして製造された立体色模様形成部材
の被着体への貼り付け施工方法について述べる。立体色
模様形成部材が単一の部分より構成される場合は、通常
通り、裏面の離型紙を剥がし、被着体に貼り付ければよ
い。
【0045】しかし、特に立体色模様形成部材が独立し
た複数の部分から構成される場合、各部分をばらばらに
剥がして被着体に個々に貼り付けると、位置決めが面倒
であるだけでなく正確な位置決めができない。そこで、
離型紙3から立体色模様形成部材の各部分9を剥がす前
に、各部分9の透明な樹脂材8の表面に位置決め用粘着
シート10を付着させる〔図9(a)(b)参照〕。
【0046】このようにすることで、立体色模様形成部
材の各部分9が正しく位置決めされる。ここで、位置決
め用粘着シート10は、貼り付け施工作業に支障をきた
さない程度の接着性を有すればよい。
【0047】その後、図9のように貼り合わせたものを
裏返し、離型紙3を剥がしながら立体色模様形成部材の
各部分9を位置決め用粘着シート10に移し取る〔図1
0(a)(b)参照〕。そして、位置決め用粘着シート
10に付着させたまま、立体色模様形成部材の各部分9
を目的の被着体に貼り付ける。この場合、位置決め用粘
着シート10を通して立体色模様形成部材が視認可能で
ある、すなわち位置決め用粘着シート10が透明若しく
は少なくとも半透明である方が、貼り付け位置の調節が
し易く好ましい。
【0048】最後に、位置決め用粘着シート10を除去
して、柔らかい布等で立体色模様形成部材9を圧着し
て、貼り付け施工が完了する〔図11(a)(b)参
照〕。このように、位置決め用粘着シートを使用するこ
とにより、立体色模様形成部材の貼り付け施工を簡便に
行うことができる。
【0049】以上、本発明を説明してきたが、本発明は
実施形態にのみ限定されるものではなく、その本質を逸
脱しない範囲で、他の種々の変形例が可能であることは
言うまでもない。例えば、粘着樹脂シートは、カットし
た際にバリを形成するものであれば、塩化ビニルシート
以外の合成樹脂シートや金属板、セラミック板等も採用
可能である。
【0050】更にまた、本発明の立体色模様形成部材
は、標識や広告、視力障害者のための接触識別部材(点
字等)に対して有効に適用できるが、例えば、自動車の
内装の各種装飾等に使用することも当然可能である。図
12は、その自動車の内装における装飾方法の例を示す
図である。自動車内のドアレバー12が取り付けてある
付近の内装部分(被着体)に対し、一定形状をした本発
明の立体色模様形成部材11に対し前述のような貼り付
け施工を行う(A→B)。金属色の粘着樹脂シートをベ
ースとすることにより、単に貼り付けるだけで内装部分
がメタリック調に変化し重厚な趣を呈する。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、大きな図柄は当然、細
かな図柄をも表現可能な立体色模様形成部材を製造する
ことができる。また、透明な樹脂材を周縁の部分が曲面
状になるようにレべリングすれば、触れても滑らかで凹
凸のはっきりした立体色模様形成部材にすることが可能
である。
【0052】しかも、樹脂材に色や模様を施す必要がな
く、粘着樹脂シートの表面に色や模様を描けばよいた
め、自在に表現することが可能となる。さらに、このよ
うな立体色模様形成部材を簡単に製造し、且つ被着体に
簡便に貼り付け施工することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施形態における粘着樹脂シ
ートの構造を模式的に示す断面図である。
【図2】図2は、ハーフカット処理をされた粘着樹脂シ
ートを模式的に示す断面図である。
【図3】図3は、立体色模様形成部材が独立した複数の
部分から構成される場合を示す図である。
【図4】図4は、切断刃により粘着樹脂シートの周縁に
バリが形成される過程を模式的に示す図である。
【図5】図5は、透明な樹脂材のポッティング工程を模
式的に示す図である。
【図6】図6は、ポッティングされた透明な樹脂材がバ
リで堰き止められた状態を模式的に示す図である。
【図7】図7は、粘着樹脂シートの表面にレべリングさ
れた透明な樹脂材を模式的に示す図である。
【図8】図8は、透明な樹脂材がバリの外方に漏れ出た
状態を模式的に示す図である。
【図9】図9は、位置決め用粘着シートを付着された立
体色模様形成部材を示す図であり、(a)は概略断面
図、(b)は概略斜視図である。
【図10】図10は、立体色模様形成部材から離型紙を
剥がし位置決め用粘着シートに移し取る様子を示す図で
あり、(a)は概略断面図、(b)は概略斜視図であ
る。
【図11】図11は、被着体に立体色模様形成部材を貼
り付けた状態を示す図であり、(a)は位置決め用粘着
シートを剥がす前の概略断面図であり、(b)は剥がし
た後の概略断面図である。
【図12】図12は、自動車の内装における装飾方法の
例を示す図である。
【符号の説明】 1…粘着樹脂シート 2…粘着層 3…離型紙 4…切断部 5…切断刃 6…バリ 7…ノズル 8…透明な樹脂材 8a…バリを乗り越えた透明な樹脂材 9…立体色模様形成部材の部分 10…位置決め用粘着シート 11…被着体 12…立体色模様形成部材 13…ドアレバー 14…ドアアームレスト

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定形状を有する色付きの粘着樹脂シー
    トの裏面に粘着層を介して離型紙が貼着され、且つ該粘
    着樹脂シートの表面に透明の樹脂材が立体状に形成され
    てなることを特徴とする立体色模様形成部材。
  2. 【請求項2】 粘着樹脂シートは、その周縁にバリが形
    成されていることを特徴とする請求項1記載の立体色模
    様形成部材。
  3. 【請求項3】 粘着層を介して裏面に離型紙が貼着され
    た粘着樹脂シートは、塩化ビニル製シートであることを
    特徴とする請求項1記載の立体色模様形成部材。
  4. 【請求項4】 透明な樹脂材は、紫外線硬化樹脂よりな
    ることを特徴とする請求項1記載の立体色模様形成部
    材。
  5. 【請求項5】 透明の樹脂材の表面に、位置決め用粘着
    シートが付着されていることを特徴とする請求項1記載
    の立体色模様形成部材。
  6. 【請求項6】 立体色模様形成部材が視力障害者のため
    の接触識別部材であることを特徴とする請求項1記載の
    立体色模様形成部材。
  7. 【請求項7】 立体色模様形成部材の製造方法であっ
    て、粘着層を介して裏面に離型紙が貼着された色付きの
    粘着樹脂シートに対してハーフカット処理を行い粘着樹
    脂シートのみを一定形状に切断する切断工程と、一定形
    状に切断された部分以外の粘着樹脂シートを離型紙より
    剥離する剥離工程と、離型紙上に一定形状に切り残され
    た粘着樹脂シートの表面に透明な樹脂材をポッティング
    するポッティング工程と、ポッティングされた透明な樹
    脂材を粘着樹脂シートの表面に立体状にレべリングする
    レべリング工程と、レべリングした該透明な樹脂材を硬
    化させる硬化工程とを含むことを特徴とする立体色模様
    形成部材の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記切断工程において、一定形状に切断
    された粘着樹脂シートの周縁にバリが形成されることを
    特徴とする請求項7記載の立体色模様形成部材の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 前記レべリング工程において、透明な樹
    脂材を粘着樹脂シートの表面に周縁にて曲面状にレべリ
    ングすることを特徴とする請求項7記載の立体色模様形
    成部材の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記透明な樹脂材は、紫外線硬化性樹
    脂よりなり、硬化工程において紫外線の照射により該紫
    外線硬化性樹脂を硬化させることを特徴とする請求項7
    記載の立体色模様形成部材の製造方法。
  11. 【請求項11】 被着体に対して、粘着層を介して裏面
    に離型紙が貼着された一定形状を有する色付きの粘着樹
    脂シートの表面に透明な樹脂材が立体状に形成されてな
    る立体色模様形成部材を貼り付ける貼り付け施工方法で
    あって、透明な樹脂材の表面に位置決め用粘着シートを
    付着させて位置決めし、立体色模様形成部材より離型紙
    を剥がし、その後、立体色模様形成部材を被着体に貼り
    付け、最後に、透明な樹脂材の表面から位置決め用粘着
    シートを除去することを特徴とする立体色模様形成部材
    の貼り付け施工方法。
  12. 【請求項12】 前記位置決め用粘着シートは、立体色
    模様形成部材が視認可能であることを特徴とする請求項
    11記載の立体色模様形成部材の貼り付け施工方法。
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CN106782038A (zh) * 2016-12-20 2017-05-31 深圳市华星祥科技有限公司 金属树脂立体商标及金属树脂立体商标的成型方法

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