JP2003043400A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003043400A
JP2003043400A JP2001234783A JP2001234783A JP2003043400A JP 2003043400 A JP2003043400 A JP 2003043400A JP 2001234783 A JP2001234783 A JP 2001234783A JP 2001234783 A JP2001234783 A JP 2001234783A JP 2003043400 A JP2003043400 A JP 2003043400A
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Yoshiyuki Nagafusa
佳之 長房
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Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転多面鏡とfθレンズなどの光学系で半導
体レーザの光を反射偏向し、アモルファスシリコン感光
体に結像するようにした画像形成装置においては、光学
系によるコサイン4乗則によって感光体の中央と端部で
光量が異なり、感光体の特性によっては光量制御が難し
い。 【解決手段】 コサイン4乗則に基づく走査光量変化の
補正データと、感光体の感度の補正データと、形成する
画像の濃度を指示する画像濃度制御部からの信号とによ
って感光体の感度、画像濃度、及び感光体の走査位置に
対応した補正光量値を制御ロジックで算出し、該制御ロ
ジック出力により光源光量自動制御回路を制御して感光
体の感度、画像濃度、及び感光体の走査位置に対応した
光源光量を得るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体レーザ等の
光源の光を変調し、回転多面鏡(ポリゴン)や回転ミラ
ーなどの回転鏡で反射偏向すると共に、fθレンズなど
の光学系でfθ誤差を補正し、感光体上を走査すること
で画像を形成するようにした複写機、プリンタ、ファク
シミリ、それらの複合機などの画像形成装置に関し、さ
らに詳細には、前記光学系におけるコサイン4乗則によ
って感光体中央と端部で走査光の光量が異なる現象を補
償したり、感光体に用いるアモルファスシリコンの特性
によって濃度制御が難しい点を解決した制御回路を有す
る画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ、ファクシミリ、それ
らの複合機などの画像形成装置においては、図6にその
構成の一例を示したように、半導体レーザ(LD)60
などの光源と、その光を収束して回転多面鏡(ポリゴ
ン)や回転ミラーなどの回転鏡61に導くコリメータレ
ンズ62、開口絞り63、シリンドリカルレンズ64、
そして回転鏡61で反射された光束が一定速度で感光体
65を走査するようfθ誤差を補正するfθレンズ6
6、fθレンズ66を出た光を感光体65に向かわせる
反射鏡67などで構成された光学系を有するスキャナユ
ニットを用い、半導体レーザ(LD)60などの光源を
LDドライバ68によって変調した光で感光体65上を
走査し、画像を形成するようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような光学系を用
いた画像形成装置においては、光学系に用いられている
fθレンズ66などの光学レンズのコサイン4乗則によ
り、像面(感光体65)に結像する半導体レーザ60か
らの光量が感光体中心から端部に行くに従って低下し、
印字濃度が薄くなって画像品質が劣化するという問題が
ある。すなわち、半導体レーザ60からの放射輝度をτ
L、走査角をω(画角)、光学系による倍率をm、レン
ズのFナンバーをFとすると、半導体レーザ60からの
光の放射量Eは、次の(1)式で表され、走査角ω(画
角)の関数となってcosωに比例する関係(コサイ
ン4乗則)となり、図5に一点鎖線70で示したよう
に、走査角ω(画角)が大きくなる感光体の端部を基準
とすると、走査角ω(画角)の小さな中央部で光量が大
きくなってしまう。 E=πτLcosω/4(1+m) ………(1)
【0004】そのため、例えば特開平7−84202号
公報には、ポリゴンとfθレンズを用いた走査光学系に
おける中央と端とでスポット径が異なってしまう現象を
補正するため、レーザ光源とポリゴンの間に入れた開口
絞りでスポット径を変化させて補正できるようにし、さ
らにこのように開口絞りによってスポット径を補正した
場合、今度は補正量に応じて走査面での光量が異なって
くるから、スポット径を補正する量に応じてレーザ出力
を変化させられるよう構成した光量補正回路を設けた光
走査装置が示されている。
【0005】また特開平7−92407号公報には、f
θレンズを用いずに回転鏡によって感光体を走査するよ
うにした画像形成装置において、走査中央と端部におけ
るfθ誤差による走査速度の違いを電気的に補正するた
め、走査中央部からの距離に応じて1ドットにおける走
査時間を短くするようにしたfθ誤差補正用データに基
づいて1ドットにおける走査時間を制御し、かつ、短く
なった走査時間のために生じる1ドット当たりの光量の
減少を、fθ誤差補正用データに基づいて半導体レーザ
の電流値を変化させ、補償するようにした光走査装置が
示されている。
【0006】また特開平11−291548号公報に
は、レーザ光走査光学系のfθ誤差に起因する感光体上
のレーザ光量変動を補正するため、レーザ光による感光
体上の走査位置に対応した補正係数を記憶した記憶装置
と、レーザ光を受けて発光効率を検出するフォトダイオ
ードからの信号でレーザ光の閾値と発光効率を算出する
閾値・発光効率算出回路、前記記憶装置と閾値・発光効
率算出回路からの信号を乗算して出力する乗算器とを備
え、レーザ光の走査位置に対応した補正係数でレーザ光
の発光効率を補正し、レーザ自体の劣化などがあっても
常に感光体上の中央と端部で同一光量が得られるように
した画像形成装置が示されている。
【0007】また、画像形成装置に用いる感光体65と
しては従来から有機感光体(OPC)が知られている
が、このOPC感光体は感光層表面が軟らかく、クリー
ニングブレードの摺擦で感光層が削れやすいという問題
があった。そのため、OPC感光体と比較して表面が硬
質であり、耐久性や機能保持性(メンテナンスフリー)
に優れていることから、アモルファスシリコン(a−S
i)感光体が近年使用されている。しかしながら、アモ
ルファスシリコン感光体の耐電電圧をOPC感光体程度
とするためには感光体の蒸着膜を厚くする必要がある
が、感光体蒸着膜を厚くするためには蒸着膜形成時間を
長くとる必要があり、必然的に生産性が落ちてコスト高
になる。そのため、アモルファスシリコン感光体を用い
た画像形成装置においては、薄膜のアモルファスシリコ
ン感光体を用いて帯電電位を低く抑えたシステムにな
る。
【0008】また、従来の画像形成装置における画像の
濃度制御は、感光体の帯電電位Vと現像バイアス電位
との差分電圧で制御する方式を用いており、実際の
濃度制御は、感光体帯電電位Vを一定にして現像バイ
アス電位Vを変化させる方法が取られている。そして
この場合、印字濃度は(V−V)の関数となり、電
位差が大きい程濃度制御は容易になる。ところが、前記
したように薄膜のアモルファスシリコン感光体を用いた
システムでは、感光体帯電電位Vを高くすることがで
きなくなるので現像バイアス電位Vとの差分電圧が小
さくなり、感光体65の膜厚などによる感光体の特性に
よって感度が異なった場合などは濃度制御が難しくな
る。
【0009】しかしながら前記特開平7−84202号
公報に示された光走査装置は、確かに感光体の中央と端
部とで異なる光量を補正してはいるが、これはスポット
径を補正するために用いた開口絞りによって増減させら
れた光量を補正するためのものであり、絞り量に対応し
て光量補正をするようにしている。すなわち特開平7−
84202号公報に示された光走査装置における光量補
正は、開口絞りの絞り量に応じたものであり、光学系の
コサイン4乗則によって生じる光量変動に対応したもの
ではなく、また、開口絞りを高速に動作させる機構が必
要であって、高価にならざるを得ない。
【0010】また特開平7−92407号公報に示され
た光走査装置は、fθ誤差補正用データに基づいて半導
体レーザの電流値を変化させてはいるが、このfθ誤差
補正用データは半導体レーザの特性値による走査光量変
動には対応しておらず、例えば温度変化によって半導体
レーザの光出力が変動した場合には対応できない。
【0011】また特開平11−291548号公報に示
された装置は、fθ誤差に起因する感光体上のレーザ光
量変動に対応した補正係数を記憶した記憶装置と、レー
ザ光の発光効率を検出するために設けたフォトダイオー
ドを有しているため、温度変化などで光出力が変動して
も正確な光量補正が可能であるが、感光体の特性に応じ
た光量補正をすることについては言及しておらず、その
ため感光体の特性によっては正確な濃度制御が行えない
場合がある。
【0012】そのため本発明においては、画像形成装置
の光走査装置における光学系のコサイン4乗則に起因す
る感光体上のレーザ光量変動を正確に補正すると共に、
光源の温度変化などによる光出力の変動や、感光体の特
性に対応した濃度制御が可能な制御回路を有した画像形
成装置を提供することが課題である。
【0013】
【課題を解決するための手段】そのため本発明において
は、請求項1に記載したように、半導体レーザなどの光
源と、該光源からの光を反射偏向する回転反射鏡と、該
回転反射鏡の偏向によるfθ誤差を補正するfθレンズ
などの光学系とを有し、前記光源からの光を回転反射鏡
で偏向して感光体上を走査し、画像を形成するようにし
た画像形成装置において、前記光学系によるコサイン4
乗則に基づく走査光量変化の補正データを記憶するコサ
イン4乗則逆補正データ記憶部と、前記感光体の感度の
補正データを記憶する感光体感度補正データ記憶部と、
形成する画像の濃度を指示する画像濃度制御部と、前記
コサイン4乗則逆補正データ記憶部と感光体感度補正デ
ータ記憶部、及び画像濃度制御部からの信号で前記感光
体の感度、画像濃度、及び感光体の走査位置に対応した
補正光量値を算出する制御ロジックと、該制御ロジック
出力により前記半導体レーザなどの光源の光量を制御す
る光源光量自動制御回路とからなる光源光量制御部を有
し、感光体の感度と指示された画像濃度、及び感光体の
走査位置などに対応して前記半導体レーザなどの光源の
発する光量を光源光量制御部で制御して画像を形成する
ようにしたことを特徴とする。
【0014】このように、コサイン4乗則に基づく走査
光量変化の補正データを記憶するコサイン4乗則逆補正
データ記憶部と、感光体の感度の補正データを記憶する
感光体感度補正データ記憶部と、形成する画像の濃度を
指示する画像濃度制御部とからの信号に基づいて感光体
の感度、画像濃度、及び感光体の走査位置に対応した補
正光量値を制御ロジックにより算出することで、光学系
のコサイン4乗則に起因する感光体上のレーザ光量変動
を正確に補正すると共に、濃度制御が難しいアモルファ
スシリコンを用いた感光体においても適正な濃度制御が
可能な光源光量制御部を提供でき、画像形成装置の形成
する画像濃度を高精度に制御できるようになる。
【0015】そして光源光量を制御する前記光源光量自
動制御回路は、請求項2に記載したように、前記光源光
量自動制御回路は、前記光源の半導体レーザをLED発
光させるバイアス電流を供給する第1の定電流源と、前
記制御ロジックからの補正光量値に基づく光量に対応し
た電流を前記光源の半導体レーザに供給する第2の定電
流源と、前記光源の半導体レーザからの光を受光して発
光量を検出する受光素子からの信号と前記制御ロジック
からの補正光量値とを比較して前記第2の定電流源の電
流値を制御する比較回路とからなり、前記光源の半導体
レーザの発光により受光素子から生じた信号が、前記補
正光量値と一致するよう前記第2の定電流源から前記光
源の半導体レーザに供給する電流を制御することを特徴
とする。
【0016】このように光源光量自動制御回路を構成す
ることにより、まず第1の定電流源により半導体レーザ
をLED発光させることで、レーザ発光させる場合の立
ち上がりを早めることができ、次いで、光源の半導体レ
ーザからの光を受光して光源の発光量を検出する受光素
子からの信号と前記制御ロジックからの指示値とを比較
して前記第2の定電流源の電流値を制御する比較制御回
路の存在により、光源の温度変化などによる光出力の変
動にも対応して正確な光量を与える制御回路を提供で
き、前記したように画像形成装置の形成する画像濃度を
高精度に制御できるようになる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を例示的に詳しく説明する。但し、この実施の
形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、そ
の相対配置などは、特に特定的な記載がない限りはこの
発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる
説明例に過ぎない。
【0018】図1は本発明になる画像形成装置の概略ブ
ロック図、図2は本発明の画像形成装置における半導体
レーザ等の光源の光量を制御する光量制御回路(Aut
oPower Control、以下APC回路と略称
する)の一実施例回路図、図3はAPC回路におけるタ
イムチャート、図5は本発明の画像形成装置における半
導体レーザ等の光源の光量制御を説明するための図であ
る。
【0019】図1は本発明になる画像形成装置の概略ブ
ロック図で、この図1において、1は画像形成装置にお
けるアモルファスシリコン(a−Si)等で構成された
感光体で、これは図示したドラム形状だけでなくベルト
などで構成されたものでもよい。2はこの感光体1の感
度補正データを記憶している感光体感度補正データ記憶
部、3は感光体1の上に形成された潜像を現像するため
の現像装置、4は前記した図6に示したような半導体レ
ーザ等の光源、回転多面鏡(ポリゴン)や回転ミラーな
どの回転鏡、fθレンズなどの光学系を有するスキャナ
ユニット、5はスキャナユニット4中の図示しない半導
体レーザなどの光源の光量を制御ロジック9が指示する
一定値に制御する光源光量自動制御(APC)回路、6
はスキャナユニットに含まれる光学系のコサイン4乗則
を補正するデータを記憶したコサイン4乗則逆補正デー
タ記憶部、7は画像形成装置のフロントパネルに設けた
画像濃度の制御用ボリューム、8は画像形成装置の全体
制御用MPU、9はMPU8を通して送られてくるコサ
イン4乗則逆補正データ記憶部6、感光体感度補正デー
タ記憶部2、画像濃度の制御用ボリューム7からの信号
でスキャナユニット4内の図示しない半導体レーザなど
の光源の光量を制御する信号を生成する制御ロジック
で、本発明においてはこれらコサイン4乗則逆補正デー
タ記憶部6、感光体感度補正データ記憶部2、画像濃度
の制御用ボリューム7、制御ロジック9、光源光量自動
制御(APC)回路5で光源光量制御部を構成する。
【0020】図2は本発明の画像形成装置における半導
体レーザ等の光源の光量を制御する光量制御回路(Au
to Power Control、以下APC回路と
略称する)の一実施例回路図である。半導体レーザの光
出力−順電流特性は負の温度特性を有するため、半導体
レーザを定電流駆動する回路方式であっても、半導体レ
ーザの自己発熱、及び周囲温度の変化によって閾値電
流、オペレーション電流が変動するために著しく光出力
が変化する。このため半導体レーザには、光出力の変動
をモニタできるように、モニタ・フォトダイオードなど
の受光素子が内蔵されており、このAPC回路は、温度
補償が施されているレーザ・パワーモニタ用フォトダイ
オードなどの受光素子の電流変化量を検出し、半導体レ
ーザの駆動電流を所定のレーザ・パワーになるように補
正制御するためのものである。
【0021】この図2において、20の(VD)は画
像信号(Video Signal)によって半導体レ
ーザ(LD)49のレーザ発光をON/OFF制御する
信号、21の(D〜D)は、図1に示した感光体感
度補正データ記憶部2、コサイン4乗則逆補正データ記
憶部6、画像濃度制御用ボリューム7等のデータを基
に、制御ロジック9が決定した半導体レーザ(LD)4
9(図2)等の光源の光量補正データ、22、51は光
量補正データ(D〜D)21を38、52のデジタ
ル/アナログコンバータ(DAC1)、(DAC2)に
ラッチするラッチ(Latch)信号、23は半導体レ
ーザ(LD)49の光量を一定に保つ制御を開始するサ
ンプル(Sample)信号、24は回路をイネーブル
(Enable)状態にする制御信号で、Highの間
は半導体レーザ(LD)49への電流路にある34のス
イッチ(S1)をOFFし、レーザ駆動電流(ILD
を遮断するので半導体レーザ(LD)49は発光しな
い。また、回路電流を最小にするため、イネーブル(E
nable)信号High時にトランジスタ(Tr2
30でバイアス電流をカットオフし、非動作時の消費電
力を抑える。
【0022】25の(OP)、26の(OP)、2
7の(OP)、53の(OP)は演算増幅器(以下
オペアンプと略称する)、28の(COMP)は演算増
幅器で構成したコンパレータ、29の(Tr1)、30
の(Tr2)、31の(T )はトランジスタ、32
の(S2)、33の(S3)、34の(S1)、35の
(S4)は半導体スイッチなどを用いたスイッチ、3
6、37はアンド回路、38の(DAC1)は半導体レ
ーザ(LD)49のレーザパワーをコントロールする電
圧(Vdac1)を出力するデジタル/アナログコンバ
ータ、39の(I con+)、40の(Icon−)は
定電流源、41の(C)はコンデンサ、42、43は半
導体レーザ(LD)49にレーザ発光ではなく、バイア
ス電流(I )に比例したLED発光のみを起こさせる
電流を流すための制御電圧をオペアンプ(OP)27
に与えるための抵抗と可変抵抗器、44の(R)、4
5の(RSW)は抵抗、46の(R)は半導体レーザ
(LD)49からの光を受けたフォトダイオードなどの
受光素子(PD)50を流れる電流によって光量補正デ
ータ(D〜D)21に対応した電圧(V)を生じ
るよう調節するための可変抵抗器、48の(Rdis
は抵抗、49の(LD)は半導体レーザ、50の(P
D)はフォトダイオードなどの受光素子、52の(DA
C2)はコサイン4乗則の補正をおこなうための電圧
(Vdac2)を出力するデジタル/アナログコンバー
タ、54、55、56、57の(R)、(R)、
(R)、(R )は抵抗、80の(VCC)は回路の
電源である。
【0023】このように構成した光源光量制御装置を有
した画像形成装置において、コサイン4乗則逆補正デー
タ記憶部6には、図5における一点鎖線で示したコサイ
ン4乗則に従う光量分布70を補正するため、実線71
で示したようなコサイン4乗則補正データを記憶する。
また感光体感度補正データ記憶部2には、アモルファス
シリコン感光体1の感度に対応した補正データを記憶
し、画像形成装置のフロントパネルに設けられた画像濃
度制御用ボリュームによって所望の画像濃度を設定す
る。
【0024】この図5において、X軸は時間、Y軸は光
量であり、補正期間(描画エリア)として示した期間は
図6における光源の半導体レーザ60から出た光が感光
体65を走査している期間、APCとして示した期間
は、走査期間と走査期間の間で光源の半導体レーザ60
の光量を一定の(Poinit)に保つ期間で、描画エ
リア外のAPC期間で光量値が(Poinit)の場
合、描画エリア(補正期間)においてはコサイン4乗則
によって一点鎖線70で示したような光量分布になる。
そのためこのコサイン4乗則による光量変化を補正する
ためには、APC期間における光量(Poinit)を
超えた分だけ光量を減少させてやればよいわけで、それ
がこの図5に実線71で示した値となる。すなわちコサ
イン4乗則逆補正データ記憶部6には、光の走査位置に
よって光量をこの実線71に示した値とするような補正
値が記憶されているわけである。
【0025】まず最初に、図2に示した光源光量自動制
御(APC)回路5における動作を説明すると、半導体
レーザ(LD)49にはバイアス電流(I)とスイッ
チング電流(ISW)を加算したレーザ駆動電流(I
LD)が流れる。バイアス電流(I)は、オペアンプ
(OP)27、トランジスタ(Tr3)31で構成さ
れる第1の定電流源における可変抵抗43によるバイア
ス電圧(V)を抵抗(R)44で除した定電流で、
半導体レーザ(LD)49がレーザ発振を開始する閾値
電流(Ith)より小さい値になるように設定され、こ
のバイアス電流(I)によってスイッチング電流(I
SW)を流すときのスイッチングスピードが速くなる。
【0026】またスイッチング電流(ISW)は、コン
デンサ(C)41に充電されている電位(V)とデジ
タル/アナログコンバータ(DAC2)52の出力電位
(V dac2)を、オペアンプ(OP)25と抵抗
(R)54、(R)55、(R)56、(R
57で構成される加算回路で加算した電圧を抵抗(R
)45で除した値の電流であり、これらの関係は下記
のようになる。 ILD=I+ISW ………(2) I=V/R ………(3) ISW=V/RSW ………(4) 電源投入後のコンデンサ(C)41の初期電位(V
は0[V]となっているので、上記の式より半導体レー
ザ(LD)49を駆動する電流はバイアス電流(I
だけとなり、半導体レーザ(LD)49はレーザ発振せ
ずにLED発光状態となる。
【0027】そしてこのスイッチング電流(ISW)が
流れて半導体レーザ(LD)49がレーザ発光すると、
その光エネルギーは受光素子(PD)50で電流に変換
され、抵抗(R)によりモニタ電圧(V)に変換さ
れる。このときの抵抗(R)の抵抗値は、モニタ電流
(I)のバラツキ、および半導体レーザ(LD)49
の閾値電流のバラツキ、およびレーザパワーの最大定格
を超えないような抵抗値であり、所定のレーザパワー調
整前の抵抗値は、可変抵抗器(R)46を最大として
レーザパワーが最小となるように設定する。
【0028】このモニタ電圧(V)は、デジタル/ア
ナログコンバータ(DAC1)38の初期出力電圧を
(Vdac1 inti)としたとき、コンパレータ
(COMP)28によってこの電圧(V
dac1 inti)と比較され、その大小によってコ
ンパレータ(COMP)28の出力が次のようになる。 Vdac1(Vdac1 inti) > V : High Vdac1(Vdac1 inti) < V : Low そのため今、サンプル(Sample)信号23、イネ
ーブル(Enable)信号24が共にLowとする
と、デジタル/アナログコンバータ(DAC1)38の
初期出力電圧(Vdac1 inti)がモニタ電圧
(V)より大きい場合、コンパレータ(COMP)2
8の出力はHighとなってアンド回路36が開き、ス
イッチ(S2)32が閉じて定電流源(Icon+)3
9からコンデンサ(C)41が充電される。また逆にモ
ニタ電圧(V)がデジタル/アナログコンバータ(D
AC1)38の初期出力電圧(Vdac1 inti
より大きい場合、コンパレータ(COMP)28の出力
はLowとなってアンド回路37が開き、スイッチ(S
3)33が閉じてコンデンサ(C)41から定電流源
(Icon―)40に電流が流れて放電される。このと
きのコンデンサ(C)41の電位(V)は、 V=Icon+(Icon―)*t/q[V] ………(5) で決定される。
【0029】こうしてコンデンサ(C)41の電位(V
)がモニタ電圧(V)とデジタル/アナログコンバ
ータ(DAC1)38の初期出力電圧(V
dac1 int )で決定されるわけであるが、この
電位(V)はオペアンプ(OP)53でインピーダ
ンス変換され、オペアンプ(OP)25、抵抗
(R)54、(R)55、(R)56、(R
57で構成される加算回路に入力される。そしてデジタ
ル/アナログコンバータ(DAC2)52の出力電圧
(Vdac2)と加算され、オペアンプ(OP)26
に入力されてトランジスタ(Tr1)29がONされ、
これらコンデンサ(C)41、オペアンプ(OP)2
5、オペアンプ(OP)26、トランジスタ
(Tr1)29で構成される第2の定電流源によってス
イッチング電流(ISW)となり、半導体レーザ(L
D)49の駆動電流(ILD)にフィードバックされ
る。
【0030】そのため前記したように、 Vdac1(Vdac1 inti) < V であればコンデンサ(C)41の電荷が定電流源(I
con―)40で放電されるので電位(V)が下が
り、半導体レーザ(LD)49の駆動電流(ILD)が
減少して発光量が落ちる。すると受光素子(PD)50
が発生するモニタ電流(I)が減少し、モニタ電圧
(V)が下がって Vdac1(Vdac1 inti) > V となり、コンデンサ(C)41が定電流源
(Icon+)39で充電されて電位(V)が上昇
し、半導体レーザ(LD)49の駆動電流(ILD)が
増加して半導体レーザ(LD)49の発光量が増えてモ
ニタ電圧(V)が上昇する。そのためこのようなフィ
ードバック回路により、半導体レーザ(LD)49の駆
動電流(ILD)は一定となるよう制御される。
【0031】すなわちこのAPC回路5は、半導体レー
ザ(LD)49のパワーPを、モニタ電圧(V)と
デジタル/アナログコンバータ(DAC1)38の出力
電圧(Vdac1)で制御できるわけであり、そのため
レーザパワーの初期設定は可変抵抗器(R)46で、
前記感光体感度補正、及び画像濃度制御は、光源の光量
補正データ(D〜D)によるデジタル/アナログコ
ンバータ(DAC1)38の出力電圧(Vdac1)で
おこなうことができる。
【0032】以上がAPC回路5の基本的な動作概要で
あるが、モニタ電圧(V)とデジタル/アナログコン
バータ(DAC1)38の初期出力電圧(V
dac1 in ti)の調節は、電源投入後、デジタル
/アナログコンバータ(DAC1)38に、このデジタ
ル/アナログコンバータ(DAC1)38の出力電圧範
囲FRの約1/2となるようなデータを書き込み、次に
レーザ発光信号(VD)20、サンプル(Sampl
e)信号23、イネーブル(Enable)信号24を
Lowとして回路をAPC動作させる。そしてパワーメ
ータでレーザパワーを測定しながら、レーザパワー調整
用可変抵抗器(R)46を小さくして徐々にレーザパ
ワーを上げる。すなわち前記したように、所定のレーザ
パワー調整前における可変抵抗器(R)46の抵抗値
は、最大としてレーザパワーが最小となるように設定し
てあるから、これを調節して所定のイニシャルレーザパ
ワー(Poi nit)に設定するわけである。
【0033】こうしてイニシャルレーザパワー(P
oinit)に調節した後のレーザパワー(P)[m
W]は、Poinitを初期調整レーザパワー(イニシ
ャルレーザパワー)[mW]、Vdac1をデジタル/
アナログコンバータ(DAC1)38による制御電圧
[V]、Vdac1 intiをデジタル/アナログコ
ンバータ(DAC1)38による初期調整レーザパワー
を得るための調整電圧[V]とすると、次式で示され
る。 P=Poinit*Vdac1/Vdac1 inti ………(6) そのためたとえば、 初期調整レーザパワーPoinit=2.0[mW] DAC1の出力電圧範囲FR=0〜5[V] Vdac1 inti=2.5[V] とした場合のレーザパワーの出力可変範囲は、 Pomax =Poinit*Vdac1/Vdac1 inti ………(7) =2.0*5/2.5) =4.0[mW] Pomin =Poinit*Vdac1/Vdac1 inti ………(8) =2.0*0/2.5) =0[mW] となる。
【0034】なお、レーザパワーのモニタを完了してサ
ンプル(Sample)信号23をHighとすると、
アンド回路36、37が閉じ、スイッチ(S2)32、
(S3)33が共にOFFとなる。そのため、コンデン
サ(C)41の電位(V)は変化がないのが理想であ
るが、半導体スイッチ(S2)32、(S3)33には
漏れ電流Ireekが存在し、コンデンサ(C)41の
電位(V)を上昇させてレーザパワーのドリフトの要
因となる。そのためこの補正をおこなうため、抵抗(R
dis)48をコンデンサ(C)41に並列に接続し、
放電回路を構成する。この放電回路の時定数は、漏れ電
流Ireekを定電流値とみなすとコンデンサ(C)4
1の電位(V)の変化量(ΔV)は、 ΔV=Ireek*T/q[V] ………(9) となり、CR回路の時定数(放電)T10−90は2.
2CRで与えられるので、 Ireek*T/q=2.2CR ………(10) とおいて放電抵抗定数を求める。
【0035】このようにイニシャルレーザパワー(P
oinit)を設定するわけであるが、次に電源投入か
らの動作を図3のタイムチャートに従って説明する。図
中図2における構成要素の信号は同一番号、同一名を付
してあり、上から順に80の(VCC)は回路の電源、
24はイネーブル(Enable)信号、20はレーザ
発光制御信号(VD)、21は光源の光量補正データ
(D〜D)、22はラッチ(Latch1)信号、
23はサンプル(Sample)信号、38はデジタル
/アナログコンバータ(DAC1)の出力電圧(V
dac1)、41はコンデンサ(C)の電位(V)で
ある。
【0036】電源(VCC)80を投入した直後は、イ
ネーブル(Enable)信号24、レーザ発光制御信
号(VD)20、サンプル(Sample)信号23
をHighとし、光源の光量補正データ(D〜D
21として、デジタル/アナログコンバータ(DAC
1)38の出力電圧範囲FRの約1/2となるようなデ
ータnnを送り出す。そしてイネーブル(Enabl
e)信号24、レーザ発光制御信号(VD)20、サ
ンプル(Sample)信号23をLowとし、その後
ラッチ(Latch1)信号22によってこの光源の光
量補正データ(D〜D)21のnnを、デジタル/
アナログコンバータ(DAC1)38に書き込み、この
出力電圧(Vdac1)を図のように(Vnn)とす
る。そして回路をAPC動作させる。
【0037】まずイネーブル(Enable)信号2
4、サンプル(Sample)信号23がLowとなる
と、トランジスタ(Tr2)30がOFF、スイッチ
(S1)34がON、アンド回路36、37の入力端が
Highとなる。そのためオペアンプ(OP)27の
+入力端に電圧(V)が入力されて前記したように半
導体レーザ(LD)49にバイアス電流(I)が流れ
てLED発光する。このときレーザ発光制御信号(VD
)20がLowとなることによってスイッチ(S4)
35がONとなるが、現在は電源投入直後なためコンデ
ンサ(C)41の電位(V)は0であり、前記したよ
うにスイッチング電流(ISW)は流れない。そのた
め、受光素子(PD)50のモニタ電圧(V)がデジ
タル/アナログコンバータ(DAC1)38の出力電圧
(Vnn)より小く、コンパレータ(COMP)28の
出力がHighとなるためアンド回路36が開いてスイ
ッチ(S2)32が閉じ、定電流源(Icon+)39
からコンデンサ(C)41に電流が流れて充電が開始さ
れる。
【0038】この充電によるコンデンサ(C)41の電
位(V)は、tを時間、qをコンデンサの静電容量値
C(q=CV)で決まる電荷の値とすると、下記の式の
ようになる。 V=Icon+(Iconー)*t/q[V] ………(11) そのためコンデンサ(C)41が所定の電位(V)に
なるまでの時間(T 1st)は、下記の式のようにな
る。 Ts1st=V*q/Icon+[V] ………(12) そしてこの充電によるコンデンサ(C)41の電位(V
)が上昇すると、前記したようにこの電位(V)が
オペアンプ(OP)53でインピーダンス変換され、
オペアンプ(OP)25、抵抗(R)54、
(R)55、(R)56、(R)57で構成され
る加算回路に入力されてオペアンプ(OP)26によ
ってトランジスタ(Tr1)29がONされ、スイッチ
ング電流(I )が流れて半導体レーザ(LD)49
が発光する。そしてモニタ電圧(V)が上昇して、前
記したようにコンパレータ(COMP)28の動作でコ
ンデンサ(C)41の電位(V)が一定となる。
【0039】こうして図3における41の(V)に示
したように、レーザパワーを一定とする初期APC期間
(Ts1st)が経過したら、サンプル(Sampl
e)信号23をHighとしてアンド回路36、37を
閉じ、スイッチ(S2)32、(S3)33をオフし、
コンデンサ(C)41の電位(V)を一定に保ちなが
ら描画動作に入る。しかしこのコンデンサ(C)41の
電位(V)は、前記したように半導体スイッチ(S
2)32、(S3)33の漏れ電流(Ireek)によ
り、描画期間(Thold)の間(8)式で示したよう
に上昇するが、放電用の抵抗(Rdis)48でこの変
化量(ΔV)は最小に抑えられる。描画動作は、レー
ザ発光制御信号(VD)20をON/OFFしておこ
なわれるが、この間はコンデンサ(C)41の電位(V
)が略一定に保たれるため、安定した光量が得られ
る。
【0040】そして描画期間(Thold)で1ライン
分の描画データ(VD)20の描画が完了すると、再
度APC動作に入るため、レーザ発光制御信号(V
)20をLowとして半導体レーザ(LD)49を
強制発光させ、サンプル(Sample)信号23をL
owとしてAPC動作をおこなわせる。なお2回目以降
のAPC動作は、半導体レーザ(LD)49のドリフト
量分のみの補正のため、図3における41の(V)に
示したように充放電時間は(T)となる。
【0041】こうしてAPC動作と描画がおこなわれる
わけであるが、図3における21に示したように光源光
量補正データ(D〜D)がnnからmmに変更され
ると、前記したようにラッチ(Latch1)信号22
によってこの補正データmmをデジタル/アナログコン
バータ(DAC1)38に書き込み、この出力電圧(V
dac1)を図のように(Vmm)とする。そして、前
記と同様回路をAPC動作させることにより、コンデン
サ(C)41の電位(V)が上昇して半導体レーザ
(LD)49のレーザパワーはその分増大する。
【0042】以上が光源光量自動制御(APC)回路5
の基本動作概略であるが、以下、図1、図2、図4を用
いてコサイン4乗則の補正、感光体感度補正、画像濃度
制御を含めた本発明の画像形成装置の動作を説明する。
【0043】図4において、図2に示した構成要素の信
号は同一番号、同一名を付してあり、上から順に23は
サンプル(Sample)信号、81は画像形成装置の
クロック(CLK)信号、82はアドレス(Adres
s)信号、20はレーザ発光制御信号(VD)、51
はラッチ(Latch2)信号、25はオペアンプ(O
)の出力を示し、(Vdac1)はデジタル/アナ
ログコンバータ(DAC1)38の出力電圧、(V
dac2)はデジタル/アナログコンバータ(DAC
2)52の出力電圧である。
【0044】イニシャルレーザパワー(Poinit
が設定されると、図1におけるMPU8は、感光体感度
補正データ記憶部2、コサイン4乗則逆補正データ記憶
部6、画像濃度制御用ボリューム7から感光体感度補正
データ、コサイン4乗則逆補正データ、画像濃度データ
を受け取り、制御ロジック9がこれらのデータに基づい
て半導体レーザ(LD)49の発光光量データを作成
し、光源光量自動制御(APC)回路5の図2における
端子21に光源光量補正データ(D〜D)信号とし
て送り出す。これらの信号のうち感光体感度補正デー
タ、画像濃度データは前記したAPC動作の際にラッチ
(Latch1)信号22でデジタル/アナログコンバ
ータ(DAC1)38にラッチされ、前記図3に示した
タイムチャートで説明した動作によってレーザパワーと
して設定される。
【0045】そしてコサイン4乗則逆補正データは、図
4に示したように、描画動作に入ってサンプル(Sam
ple)信号23がHighとなったとき(即ちコンデ
ンサ(C)41の電位(V)が一定に保持されている
間)、コサイン4乗則逆補正データ記憶部6からMPU
8によってクロック(CLK)信号81に同期したアド
レス(Adress)信号82で読み出され、制御ロジ
ック9がこれらのデータに基づいて半導体レーザ(L
D)49の光量補正データ(D〜D)信号として端
子21に送り出す。そしてクロック(CLK)信号81
に同期したラッチ(Latch2)信号51でデジタル
/アナログコンバータ(DAC2)52にラッチされ
る。このコサイン4乗則逆補正データは、前記図5の実
線71に示したように、走査中央より端部の方が光量を
増大させるようにデータであり、一定の区間毎にその値
が変化してゆく。
【0046】そのためこのデジタル/アナログコンバー
タ(DAC2)52の出力(Vda c2)はこの図4に
おける25のオペアンプ(OP)の所に示した(V
dac )のように変化するから、オペアンプ(O
)25の出力はこの(Vdac )とコンデンサ
(C)41の電位(V)が加算された値となり、半導
体レーザ(LD)49のレーザパワーもその値に対応し
た出力となる。
【0047】なお、レーザ発振をしている半導体レーザ
(LD)49のパワー発振電流の関係は、スロープ効率
η(mW/mA)で表される関係であるので、コサイン4
乗則の補正を行なうためのデジタル/アナログコンバー
タ(DAC2)52の出力電圧(Vdac2)との関係
を求めるとレーザパワーPocos
【数1】 となり、デジタル/アナログコンバータ(DAC2)5
2に関係したレーザパワーを得ることが可能となる。
【0048】またこの回路では加算回路を用いたが、加
算回路の代わりに乗算回路で構成しても(Vdac2
に関係したレーザパワー制御が実現できる。ただし半導
体レーザ(LD)49のドリフトがあるので、ドリフト
補正するためのAPCサンプル期間中におけるデジタル
/アナログコンバータ(DAC2)52の出力電圧(V
dac2)は0[V]とする必要がある。
【0049】このように光源光量制御部を構成すること
により、感光体1の走査が開始されたら、前記コサイン
4乗則逆補正データ記憶部6に記憶されている図5に7
1で示したようなコサイン4乗則補正データを走査位置
毎に読み出し、デジタル/アナログコンバータ(DAC
1)38にラッチすることによってその補正データに対
応した光量を半導体レーザ(LD)49から得ることが
できる。またこの補正データは、前記したように感光体
感度補正データ記憶部2、画像濃度制御用ボリューム7
からの感光体感度データ、画像濃度データを加味した値
だから、半導体レーザ(LD)49の温度変化などによ
る光出力の変動や、感光体の特性に対応した濃度制御が
可能となる。
【0050】
【発明の効果】以上記載の如く請求項1に記載した本発
明によれば、コサイン4乗則に基づく走査光量変化の補
正データを記憶するコサイン4乗則逆補正データ記憶部
と、感光体の感度の補正データを記憶する感光体感度補
正データ記憶部と、形成する画像の濃度を指示する画像
濃度制御部とからの信号に基づいて感光体の感度、画像
濃度、及び感光体の走査位置に対応した補正光量値を制
御ロジックにより算出することで、光学系のコサイン4
乗則に起因する感光体上のレーザ光量変動を正確に補正
すると共に、濃度制御が難しいアモルファスシリコンを
用いた感光体においても適正な濃度制御が可能な光源光
量制御部を提供でき、画像形成装置の形成する画像濃度
を高精度に制御できるようになる。
【0051】そして請求項2に記載した本発明によれ
ば、まず第1の定電流源により半導体レーザをLED発
光させることで、レーザ発光させる場合の立ち上がりを
早めることができ、次いで、光源の半導体レーザからの
光を受光して光源の発光量を検出する受光素子からの信
号と前記制御ロジックからの指示値とを比較して前記第
2の定電流源の電流値を制御する比較制御回路の存在に
より、光源の温度変化などによる光出力の変動にも対応
して正確な光量を与える制御回路を提供でき、前記した
ように画像形成装置の形成する画像濃度を高精度に制御
できるようになる。
【0052】このように本発明によれば、画像形成装置
の光走査装置における光学系のコサイン4乗則に起因す
る感光体上のレーザ光量変動を正確に補正すると共に、
光源の温度変化などによる光出力の変動や、感光体の特
性に対応した濃度制御が可能な制御回路を有した像形成
装置を提供することができ、画像形成を高精度で行うこ
とができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明になる画像形成装置の概略ブロック図
である。
【図2】 本発明の画像形成装置における半導体レーザ
等の光源の光量を制御する光源光量自動制御(APC)
回路の一実施例回路図である。
【図3】 光源光量自動制御(APC)回路におけるタ
イムチャートである。
【図4】 コサイン4乗則の補正をおこなうときのタイ
ムチャートである。
【図5】 本発明の画像形成装置における半導体レーザ
等の光源の光量制御を説明するための図である。
【図6】 画像形成装置の1構成例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 感光体 2 感光体感度補正データ記憶部 3 現像装置 4 スキャナユニット 5 光源光量自動制御(APC)回路 6 コサイン4乗則逆補正データ記憶部 7 画像濃度制御用ボリューム 8 画像形成装置の全体制御用MPU 9 光源光量制御ロジック
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年8月7日(2001.8.7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】図1は本発明になる画像形成装置の概略ブ
ロック図で、この図1において、1は画像形成装置にお
けるアモルファスシリコン(a−Si)等で構成された
感光体で、これは図示したドラム形状だけでなくベルト
などで構成されたものでもよい。2はこの感光体1の感
度補正データを記憶している感光体感度補正データ記憶
部、3は感光体1の上に形成された潜像を現像するため
の現像装置、4は前記した図6に示したような半導体レ
ーザ等の光源、回転多面鏡(ポリゴン)や回転ミラーな
どの回転鏡、fθレンズなどの光学系を有するスキャナ
ユニット、5はスキャナユニット4中の図示しない半導
体レーザなどの光源の光量を制御ロジック9が指示する
一定値に制御する光源光量自動制御(APC)回路、6
はスキャナユニットに含まれる光学系のコサイン4乗則
を補正するデータを記憶したコサイン4乗則逆補正デー
タ記憶部、7は画像形成装置の操作部(フロントパネ
ル)に設けた画像濃度の制御用ボリューム、8は画像形
成装置の全体制御用MPU、9はMPU8を通して送ら
れてくるコサイン4乗則逆補正データ記憶部6、感光体
感度補正データ記憶部2、画像濃度の制御用ボリューム
7からの信号でスキャナユニット4内の図示しない半導
体レーザなどの光源の光量を制御する信号を生成する制
御ロジックで、本発明においてはこれらコサイン4乗則
逆補正データ記憶部6、感光体感度補正データ記憶部
2、画像濃度の制御用ボリューム7、制御ロジック9、
光源光量自動制御(APC)回路5で光源光量制御部を
構成する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】まず最初に、図2に示した光源光量自動制
御(APC)回路5における動作を説明すると、半導体
レーザ(LD)49にはバイアス電流(I)とスイッ
チング電流(ISW)を加算したレーザ駆動電流(I
LD)が流れる。バイアス電流(I)は、オペアンプ
(OP)27、トランジスタ(Tr3)31で構成さ
れる第1の定電流源における可変抵抗43によるバイア
ス電圧(V)を抵抗(R)44で除した定電流で、
半導体レーザ(LD)49がレーザ発振を開始する閾値
電流(Ith)より小さい値になるように設定され、こ
のバイアス電流(I)によってスイッチング電流(I
SW)を流すときの半導体レーザのスイッチングスピー
ドが速くなる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C362 AA03 AA53 AA54 AA55 AA57 AA61 AA63 AA66 AA70 2H045 AA01 CB22 CB35 CB42 5C072 AA03 BA12 HA02 HA09 HA13 HB04 UA11

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体レーザなどの光源と、該光源から
    の光を反射偏向する回転反射鏡と、該回転反射鏡の偏向
    によるfθ誤差を補正するfθレンズなどの光学系とを
    有し、前記光源からの光を回転反射鏡で偏向して感光体
    上を走査し、画像を形成するようにした画像形成装置に
    おいて、 前記光学系によるコサイン4乗則に基づく走査光量変化
    の補正データを記憶するコサイン4乗則逆補正データ記
    憶部と、前記感光体の感度の補正データを記憶する感光
    体感度補正データ記憶部と、形成する画像の濃度を指示
    する画像濃度制御部と、前記コサイン4乗則逆補正デー
    タ記憶部と感光体感度補正データ記憶部、及び画像濃度
    制御部からの信号で前記感光体の感度、画像濃度、及び
    感光体の走査位置に対応した補正光量値を算出する制御
    ロジックと、該制御ロジック出力により前記半導体レー
    ザなどの光源の光量を制御する光源光量自動制御回路と
    からなる光源光量制御部を有し、感光体の感度と指示さ
    れた画像濃度、及び感光体の走査位置などに対応して前
    記半導体レーザなどの光源の発する光量を光源光量制御
    部で制御して画像を形成するようにしたことを特徴とす
    る画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記光源光量自動制御回路は、前記光源
    の半導体レーザをLED発光させるバイアス電流を供給
    する第1の定電流源と、前記制御ロジックからの補正光
    量値に基づく光量に対応した電流を前記光源の半導体レ
    ーザに供給する第2の定電流源と、前記光源の半導体レ
    ーザからの光を受光して発光量を検出する受光素子から
    の信号と前記制御ロジックからの補正光量値とを比較し
    て前記第2の定電流源の電流値を制御する比較回路とか
    らなり、前記光源の半導体レーザの発光により受光素子
    から生じた信号が、前記補正光量値と一致するよう前記
    第2の定電流源から前記光源の半導体レーザに供給する
    電流を制御することを特徴とする請求項1に記載した画
    像形成装置。
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Cited By (2)

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