JP2003043382A - 光マトリクススイッチ - Google Patents

光マトリクススイッチ

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JP2003043382A
JP2003043382A JP2001235856A JP2001235856A JP2003043382A JP 2003043382 A JP2003043382 A JP 2003043382A JP 2001235856 A JP2001235856 A JP 2001235856A JP 2001235856 A JP2001235856 A JP 2001235856A JP 2003043382 A JP2003043382 A JP 2003043382A
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Japan
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light
mirror
optical
light beam
optical fiber
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JP2001235856A
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Inventor
Masaya Horino
正也 堀野
Haruaki Otsuki
治明 大槻
Tadaaki Ishikawa
忠明 石川
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Hitachi Ltd
Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Metals Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ビームを偏向させる鏡自体を駆動して光出
力が最大となる位置を検出する方法では、検出動作に伴
って光マトリクススイッチの稼動中に頻繁に光出力が変
動する。位置検出動作に伴う光出力の変動を抑制し、安
定かつ高精度に光ビーム位置を制御する手段を備えた光
マトリクススイッチを提供する。 【解決手段】 入出力光ファイバ114,115双方か
ら光マトリクススイッチ113内に通信光外の波長の光
102,111を導入し、この光ビーム102,111
の位置を通信光切り換えミラー106,107の裏面に
配置した(図示しない)光検出素子を用いて検出する。光
の結合効率が最大になるミラー位置を検出する際に、ミ
ラー106,107の姿勢を変化させて最適位置を探る
必要がなく、常に安定した結合を維持できる。検出動作
に伴う光出力の変動がなく、安定かつ高精度の光ビーム
位置制御が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信などに用い
る光マトリクススイッチに係り、特に、光マトリクスス
イッチにおいて、光ビームを偏向させる鏡自体を駆動し
て光出力が最大となる位置を検出する検出動作に伴う光
出力の変動を抑制し、安定かつ高精度に光ビーム位置を
制御する手段に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平11−287961号公報は、光
反射手段で反射して光ファイバに入射する光信号のレベ
ルに基づいて、駆動手段の動作を調整し光学系部品の位
置ずれを補償する補償手段を備える光マトリクススイッ
チを開示しており、補償手段により駆動手段の動作を調
整し光反射手段の反射面の位置を変更できるので、光伝
送装置の光学系部品の製造時などにおける位置ずれを組
み立て後に補償可能であるとしている。
【0003】特開平05−107485号公報は、二次
元配列基板上で光ファイバ端面と回転反射ミラーとの間
に受光素子を配置し、光ビームの位置の検出を可能にし
たアレイ基板を示している。このアレイ基板では、向か
い側にあるアレイ基板上の任意の受光素子に光ビームを
当て、当っている光ビームの位置を検知する。次に、こ
の位置から目的の光ファイバの位置やミラーの位置を計
算し、光ビームを走査する。この方法においては、光ビ
ーム走査で、ビームを目的の光ファイバに照射するので
はなく、その周囲に配置されている四つの受光素子の位
置を検出する。光ファイバと受光素子との相対位置から
目的の光ファイバを確認できるだけでなく、正確にその
位置も決まるので、目的のミラーや光ファイバに、光ビ
ームを当てることができるとしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平11−
287961号公報の技術においては、光ビームを偏向
させる鏡自体を駆動して、通信用光ビームの出力が最大
となる位置を検出し、位置ずれを調節しているので、こ
の検出動作に伴って、光マトリクススイッチングシステ
ムの稼動中に、位置ずれ検出動作を実行すると、検出動
作に伴って、通信用光ビームの出力が変動するという問
題があった。
【0005】また、特開平05−107485号公報の
技術においては、鏡に光ビームを当てた後の制御につい
ては配慮が無く、光の損失が変動した場合の対処が困難
であった。
【0006】本発明の目的は、光ビームを偏向させる鏡
自体を駆動して光出力が最大となる位置を検出する検出
動作に伴う光出力の変動を抑制し、安定かつ高精度に光
ビーム位置を制御する手段を備えた光マトリクススイッ
チを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、複数の入力光ファイバと、入力光ファイ
バの先端に固定された第一のレンズと、2つの回転軸と
それぞれの回転軸の周りに独立に駆動する駆動機構とを
有し第一のレンズから出射される光ビームが当たる位置
に配列された第一の鏡と、2つの回転軸とそれぞれの回
転軸の周りに独立に駆動する駆動機構とを有し第一の鏡
で反射された光ビームが当たる位置に配列された第二の
鏡と、第二の鏡で反射された光ビームが当たる位置に配
列された第二のレンズと、第二のレンズにより光ビーム
が集光された位置に先端が固定された出力光ファイバと
を含む光マトリクススイッチにおいて、入力光ファイバ
に光結合器を介して結合され通信光外の光を出力側に発
する光源と、出力光ファイバに光結合器を介して結合さ
れ通信光外の光を入力側に発する光源とを備え、第一の
鏡および第二の鏡に複数の孔をあけ、孔の近傍の鏡の裏
面に通信光外の光を検出する光検出素子をそれぞれ配置
した光マトリクススイッチを提案する。
【0008】鏡にあけられた複数の孔の深さ方向の断面
は、台形にすることが望ましい。
【0009】本発明は、また、複数の入力光ファイバ
と、入力光ファイバの先端に固定された第一のレンズ
と、2つの回転軸とそれぞれの回転軸の周りに独立に駆
動する駆動機構とを有し第一のレンズから出射される光
ビームが当たる位置に配列された第一の鏡と、2つの回
転軸とそれぞれの回転軸の周りに独立に駆動する駆動機
構とを有し第一の鏡で反射された光ビームが当たる位置
に配列された第二の鏡と、第二の鏡で反射された光ビー
ムが当たる位置に配列された第二のレンズと、第二のレ
ンズにより光ビームが集光された位置に先端が固定され
た出力光ファイバとを含む光マトリクススイッチにおい
て、入力光ファイバに光結合器を介して結合され通信光
外の光を出力側に発する光源と、出力光ファイバに光結
合器を介して結合され通信光外の光を入力側に発する光
源とを備え、第一の鏡および第二の鏡が所定の反射率の
反射膜を有し、鏡の裏面に反射膜を透過してきた通信光
外の光を検出する複数の光検出素子を配置した光マトリ
クススイッチを提案する。
【0010】これらの光マトリクススイッチは、入出力
光ファイバ双方から光マトリクススイッチ内に通信光外
の波長の光を導入し、レンズによって光ビームとして複
数の孔をあけた鏡に当て、その孔を通過した光の強度を
検出して光ビームの位置を常時監視し、位置ずれが生じ
た時には、修正する。このような構成によれば、装置を
大型化させることなく、通信用の光信号が通っている経
路そのものを監視できるので、精度および安定性が極め
て高い光マトリクススイッチを実現できる。
【0011】本発明は、さらに、複数の入力光ファイバ
と、入力光ファイバの先端に固定された第一のレンズ
と、2つの回転軸とそれぞれの回転軸の周りに独立に駆
動する駆動機構とを有し第一のレンズから出射される光
ビームが当たる位置に配列された第一の鏡と、2つの回
転軸とそれぞれの回転軸の周りに独立に駆動する駆動機
構とを有し第一の鏡で反射された光ビームが当たる位置
に配列された第二の鏡と、第二の鏡で反射された光ビー
ムが当たる位置に配列された第二のレンズと、第二のレ
ンズにより光ビームが集光された位置に先端が固定され
た出力光ファイバとを含む光マトリクススイッチにおい
て、入力光ファイバに光結合器を介して結合され通信光
外の光を出力側に発する光源と、出力光ファイバに光結
合器を介して結合され通信光外の光を入力側に発する光
源とを備え、通信用光を透過し通信光外の光を反射する
第三の鏡を第一の鏡と第二の鏡との間に備え、入力側か
ら導入された通信光外の光が第三の鏡で反射されて当た
る位置に第一の光位置センサを備え、出力側から導入さ
れた通信光外の光が第三の鏡で反射されて当たる位置に
第二の光位置センサを備えた光マトリクススイッチを提
案する。
【0012】この光マトリクススイッチは、入力光ファ
イバと出力光ファイバとの双方から光マトリクススイッ
チ内に通信光外の波長の光を導入し、第一の鏡および第
二の鏡の間に配置された通信光外の波長の光を反射する
鏡により反射させ、その反射光ビームの位置を光位置セ
ンサにより検出し、光ビームの位置を常時監視し、位置
ずれが生じた時には修正する。
【0013】このような構成によれば、光を反射させる
鏡に孔をあけずに、通信用光信号が通っている経路その
ものを監視できるので、精度および安定性が極めて高く
低損失の光マトリクススイッチを実現できる。
【0014】上記いずれかの光マトリクススイッチにお
いて、出力側から導入された通信光外の所定の波長を減
衰させるフィルタを入力光ファイバの光結合器よりも遠
くに備え、入力側から導入された通信光外の所定の波長
を減衰させるフィルタを出力光ファイバの光結合器より
も遠くに備えた光マトリクススイッチを提案する。
【0015】このように入力側および出力側にフィルタ
を備えると、位置検出のために導入された通信光外の光
が、通信光に影響を与えることを防止できる。
【0016】通信光外の光の光源は、より具体的には、
可視光の光源とすることができる。
【0017】この光マトリクススイッチは、入力光ファ
イバと出力光ファイバとの双方から光マトリクススイッ
チ内に導入する通信光外の波長の光として、可視光を用
いる。
【0018】このような構成によれば、光マトリクスス
イッチの組み立て調整時や点検時などに作業者が目視で
光ビームの位置を容易に確認できるので、作業効率が上
がるとともに、光位置センサとしてシリコン素子を使用
できるので、光マトリクススイッチの低コスト化に有利
である。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、図1ないし図7を参照し
て、本発明による光マトリクススイッチの実施形態を説
明する。
【0020】
【実施形態1】図1は、本発明による光マトリクススッ
チの実施形態1の概略構造を示す図である。本実施形態
1の光マトリクススイッチは、入力側光ファイバ114
a,114b,114c,114dと、フィルタ101
と、可視プローブ光102と、カプラ103と、コリメ
ートレンズ104と、窓105と、ミラーアレイ10
6,107と、容器113と、窓108と、コリメート
レンズ109と、カプラ110と、可視プローブ光11
1と、フィルタ112と、出力側光ファイバ115a,
115b,115c,115dとから構成されている。
【0021】可視プローブ光102,111は、カプラ
103,110を介して、入力側光ファイバ114,出
力側光ファイバ115に結合され、コリメートレンズ1
04,109により、光ビーム化される。これらの光ビ
ームは、ミラーアレイ106,107に当たる位置に予
め芯合わせされている。可視プローブ光102と可視プ
ローブ光111とは、逆方向に進む。
【0022】ミラーアレイ106,107は、図示しな
い駆動機構を有しており、個々のミラーは、2つの回転
軸の周りに回転して角度を変更できる。
【0023】個々のミラーは、駆動信号とその姿勢に関
するデータテーブルとを予め与えられ、それに基づいた
制御信号だけで、ミラーアレイ106と107との間に
おけるプローブ光102,110の伝搬経路が、ほぼ一
致する状態に調整できる。
【0024】フィルタ101,112は、信号光を透過
し、可視プローブ光102,111を遮断するので、可
視プローブ光102,111がマトリクススイッチ外に
伝搬することはない。
【0025】図2は、ミラーアレイ106,107の中
の一つのミラー204の構成を示す斜視図である。ミラ
ー204は、弾性支持梁202,203により、シリコ
ン基板201に支持されている。ミラー204上には、
反射膜205が形成され、孔206があけられている。
【0026】単結晶シリコン基板201の一部をエッチ
ングにより除去して、弾性支持梁202,203を形成
する。これらの支持梁202,203がひねり弾性変形
すると、回転軸として機能する。
【0027】個々のミラー204の周囲には、直交した
2本の回転軸が形成されることになり、ミラー204
は、所定の範囲で3次元的に自由な角度に傾斜できる。
【0028】ミラー204には、5個の孔206があけ
られており、光が通過できる。ミラー204上には、反
射膜205が形成されているので、反射効率を高めるこ
とができる。
【0029】図3は、ミラーアレイの中の一つのミラー
の積層構造を示す断面図である。図2のシリコン基板2
01は、スペーサ301を介在させて、シリコン基板3
05上に固定されている。シリコン基板305上には、
電極302a,302bと、光検出素子303a,30
3b,303cとが形成されている。
【0030】すなわち、ミラー204に形成された電極
304に対向する位置のシリコン基板305上に電極3
02a,302bが配置されている。
【0031】電極302a,302bは、独立して電圧
を調整できるので、ミラー204に対して片側のみの電
圧を変動させると、その方向にミラー204を傾けるこ
とができる。
【0032】ミラー204にあけられた孔206は、台
形状となっており、ミラー204が傾いた際にも、光が
有効に通過できる構成となっている。
【0033】これらの孔206に対向する位置のシリコ
ン基板305上には、光検出素子303a,303b,
303cが配置されており、通過してきた光を検出でき
る。
【0034】図4は、ミラーアレイの中の一つのミラー
204の孔206a,206b,206c,206d,
206eと光検出素子303a,303b,303c,
303d,303eとの位置関係を示す図である。
【0035】光検出素子303a,303b,303
c,303d,303eは、孔206a,206b,2
06c,206d,206eの下部に配置され、孔より
広い面積をカバーする面積となっている。
【0036】したがって、孔を通過した光ビームが当た
る位置が光の入射方向により変化した場合でも、その光
強度を正確に検出できる。
【0037】図5は、光検出素子による光の検出状況、
および、ミラーへの光ビームの当たり方と光検出素子に
よる光強度の検出結果との関係を示す図である。ここで
は、孔を通過する光ビームを501a,501b,50
1cで表し、反射する光ビームを502a,502bで
表してある。
【0038】光ビーム501a,501b,501c
は、ミラー204にあけられた孔206a,206b,
206cを通過して光検出素子303a,303b,3
03cに当たる。
【0039】孔206a,206b,206cの深さ方
向断面は、台形となっており、ミラー204が傾いた場
合でも、孔側面が光ビーム501a,501b,501
cの光検出素子303a,303b,303cへの到達
を妨害することがない。
【0040】孔206a,206b,206cの開口面
積は、ミラー204のミラー面積に比較して十分に小さ
いので、光を大きく損失させることがない。
【0041】図5の下段に示す通り、ミラー中央に光ビ
ームが当たっている正常時には、検出素子PD2の出力
が大きく、検出素子PD1の出力および検出素子PD3
の出力は、中程度で同じレベルとなる。
【0042】光ビームが検出素子PD1寄りにずれる
と、検出素子PD1の出力と検出素子PD2の出力とが
中程度となり、検出素子PD3の出力が低くなる。
【0043】逆に、光ビームが検出素子PD3寄りにず
れると、検出素子PD2の出力と検出素子PD3の出力
とが中程度となり、検出素子PD1の出力が低くなる。
【0044】従来は、ミラー204の傾きを変えなが
ら、光マトリクススイッチから出力される光が最大とな
る位置を検出し、光ビームがミラー204に正常に当た
っているかどうかを判定していたので、この従来方法で
は、通信用光ビームの光信号自体の強度が変動してしま
う不具合があった。
【0045】これに対して、本実施形態1によれば、ミ
ラー204の傾きを変動させることなく、光ビームの位
置を検出できるので、通信用光ビームの光信号自体の強
度を変動させることなく、ミラーの姿勢を最適に維持で
きる。
【0046】
【実施形態2】図6は、本発明による光マトリクススイ
ッチの実施形態2の概略構造を示す図である。本実施形
態2においては、ミラーアレイ601とミラーアレイ6
02との間の光路に、ダイクロイックミラー603を配
置し、窓606,607を介して、光位置センサ60
4,605を設置してある。
【0047】可視プローブ光102,111は、カプラ
103,110を介して、入力側光ファイバ114,出
力側光ファイバ115に結合され、コリメートレンズ1
04,109により光ビームとなる。
【0048】これらの光ビームは、ミラーアレイ60
1,602に当たる位置に予め芯合わせされている。可
視プローブ光102と可視プローブ光111とは、逆方
向に進む。
【0049】ミラーアレイ601,602は、図示しな
い駆動機構を有しており、2つの回転軸の周りに回転し
て角度を変更できる。
【0050】フィルタ101,112は、信号光を透過
し可視プローブ光を遮断するので、可視プローブ光がマ
トリクススイッチ外に伝搬されるのを防止できる。
【0051】入力側光ファイバ114の側から入射した
可視プローブ光102は、ミラーアレイ601に当たっ
て反射され、次にダイクロイックミラー603により反
射され、窓607を通過し、光位置センサ605に当た
る。
【0052】光位置センサ605は、ダイクロイックミ
ラー603を対称面として、ミラーアレイ602と対称
の位置にあり、その面上の光ビーム位置は、ミラーアレ
イ602上の光ビーム位置と一対一の関係にある。
【0053】したがって、光位置センサ605上の位置
とミラーアレイ602上の位置とを予め校正しておく
と、ミラーアレイ602上の光ビームの位置を正確に検
出できる。
【0054】出力側光ファイバ115の側から入射した
可視プローブ光111は、ミラーアレイ602で反射さ
れ、次にダイクロイックミラー603により反射され、
窓606を通過し、光位置センサ604に当たる。
【0055】光位置センサ604は、ダイクロイックミ
ラー603を対称面として、ミラーアレイ601と対称
の位置にあり、その面上の光ビーム位置は、ミラーアレ
イ601上の光ビーム位置と一対一の関係にある。
【0056】したがって、光位置センサ604上の位置
とミラーアレイ601上の位置とを予め校正しておく
と、ミラーアレイ601上の光ビームの位置を正確に検
出できる。
【0057】すなわち、2つの光位置センサ604,6
05を用いて、ミラーアレイ601,602上の光ビー
ム位置を一致させれば、1組のミラーを通して光の経路
が重なり、光ビームが入力側から出力側に通過できる。
【0058】本実施形態2の構成要素であるミラーアレ
イ601,602としては、図2に示す実施形態1の構
成に採用した孔206が無いものを使用する。本実施形
態2においては、孔206がないので、光の反射効率を
高めることができ、通信用光ビームの光信号自体の強度
を変動させることなく、ミラーの姿勢を最適に維持でき
る。
【0059】なお、上記実施形態1において、反射膜2
05に孔206を形成しない構造を採用することもでき
る。すなわち、反射膜205を成膜する時に反射率を制
御し、検出素子303a,303b,303cが検出で
きる程度の光を透過させるようにすると、孔206を形
成しなくても、実施形態1のように、ミラー204の傾
きを変動させることなく、光ビームの位置を検出できる
ので、通信用光ビームの光信号自体の強度を変動させる
ことなく、ミラーの姿勢を最適に維持できる。
【0060】
【実施形態3】図7は、本発明による光マトリクススイ
ッチの制御装置の実施形態のブロック図である。この制
御装置は、信号処理回路701a,701bと、A/D
変換器702a,702bと、デジタルシグナルプロセ
ッサDSP703と、駆動回路アレイ704a,704
bとで構成されている。駆動回路アレイ704a,70
4bは、それぞれ、ラッチ回路,D/A変換器,アンプ
からなる。
【0061】光位置センサ605,604から出力され
た位置信号は、信号処理回路702a,702bでA/
D変換に適した状態に処理され、A/D変換器702
a,702bによりデジタル信号に変換される。
【0062】各種タイミング管理機能と各ミラーの2つ
の軸周りの回転運動のサーボ制御処理機能とを含むデジ
タルシグナルプロセッサDSP703は、A/D変換器
702a,702bからのデジタル信号に基づき、可視
プローブ光源の発光タイミングを管理するとともに、駆
動回路アレイ704a,704bを介して、ミラーアレ
イ601,602を駆動する。
【0063】ミラーの制御は、一つずつタイムシェアリ
ング処理されており、制御するミラーに合わせて、その
ミラーに対応する可視プローブ光源が発光し、位置を検
出してフィードバック制御する。
【0064】このような制御系統の構成により、通信用
光ビームの伝搬経路をモニターしつつ、ミラーの位置を
高精度に制御できる。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、光の結合効率が最大に
なるミラー位置を検出する際に、ミラーの姿勢を変化さ
せて最適位置を探る必要がなく、常に安定した結合を維
持できる。
【0066】また、入力側の光ビームの伝搬経路と出力
側の光ビームの伝搬経路とを一致させ、高効率の光結合
を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光マトリクススイッチの実施形態
1の概略構造を示す図である。
【図2】ミラーアレイの中の一つのミラーの構成を示す
斜視図である。
【図3】ミラーアレイの中の一つのミラーの積層構造を
示す断面図である。
【図4】ミラーアレイの中の一つのミラーと光検出素子
との位置関係を示す図である。
【図5】光検出素子による光の検出状況、および、ミラ
ーへの光ビームの当たり方と光検出素子による光強度の
検出結果との関係を示す図である。
【図6】は、本発明による光マトリクススイッチの実施
形態2の概略構造を示す図である。
【図7】本発明による光マトリクススイッチの制御装置
の実施形態のブロック図である。
【符号の説明】
101 フィルタ 102 可視プローブ光 103 カプラ 104 コリメートレンズ 105 窓 106 ミラーアレイ 107 ミラーアレイ 108 窓 109 コリメートレンズ 110 カプラ 111 可視プローブ光 112 フィルタ 113 容器 114 入力側光ファイバ 115 出力側光ファイバ 201 シリコン基板 202 弾性支持梁 203 弾性支持梁 204 ミラー 205 反射膜 206 孔 301 スペーサ 302 電極 303 光検出素子 304 電極 305 シリコン基板 501 孔を通過する光ビーム 502 反射する光ビーム 601 ミラーアレイ 602 ミラーアレイ 603 ダイクロイックミラー 604 光位置センサ 605 光位置センサ 606 窓 701 信号処理回路 702 A/D変換器 703 デジタルシグナルプロセッサDSP 704 駆動回路アレイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大槻 治明 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 石川 忠明 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 Fターム(参考) 2H041 AA16 AB14 AC06 AZ02 AZ05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の入力光ファイバと、前記入力光フ
    ァイバの先端に固定された第一のレンズと、2つの回転
    軸とそれぞれの回転軸の周りに独立に駆動する駆動機構
    とを有し前記第一のレンズから出射される光ビームが当
    たる位置に配列された第一の鏡と、2つの回転軸とそれ
    ぞれの回転軸の周りに独立に駆動する駆動機構とを有し
    前記第一の鏡で反射された光ビームが当たる位置に配列
    された第二の鏡と、前記第二の鏡で反射された光ビーム
    が当たる位置に配列された第二のレンズと、前記第二の
    レンズにより光ビームが集光された位置に先端が固定さ
    れた出力光ファイバとを含む光マトリクススイッチにお
    いて、 前記入力光ファイバに光結合器を介して結合され通信光
    外の光を出力側に発する光源と、前記出力光ファイバに
    光結合器を介して結合され通信光外の光を入力側に発す
    る光源とを備え、 前記第一の鏡および前記第二の鏡に複数の孔をあけ、 前記孔の近傍の前記鏡の裏面に前記通信光外の光を検出
    する光検出素子をそれぞれ配置したことを特徴とする光
    マトリクススイッチ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光マトリクススイッチ
    において、 前記鏡にあけられた複数の孔の深さ方向の断面が台形で
    あることを特徴とする光マトリクススイッチ。
  3. 【請求項3】 複数の入力光ファイバと、前記入力光フ
    ァイバの先端に固定された第一のレンズと、2つの回転
    軸とそれぞれの回転軸の周りに独立に駆動する駆動機構
    とを有し前記第一のレンズから出射される光ビームが当
    たる位置に配列された第一の鏡と、2つの回転軸とそれ
    ぞれの回転軸の周りに独立に駆動する駆動機構とを有し
    前記第一の鏡で反射された光ビームが当たる位置に配列
    された第二の鏡と、前記第二の鏡で反射された光ビーム
    が当たる位置に配列された第二のレンズと、前記第二の
    レンズにより光ビームが集光された位置に先端が固定さ
    れた出力光ファイバとを含む光マトリクススイッチにお
    いて、 前記入力光ファイバに光結合器を介して結合され通信光
    外の光を出力側に発する光源と、前記出力光ファイバに
    光結合器を介して結合され通信光外の光を入力側に発す
    る光源とを備え、 前記第一の鏡および前記第二の鏡が所定の反射率の反射
    膜を有し、 前記鏡の裏面に前記反射膜を透過してきた前記通信光外
    の光を検出する複数の光検出素子を配置したことを特徴
    とする光マトリクススイッチ。
  4. 【請求項4】 複数の入力光ファイバと、前記入力光フ
    ァイバの先端に固定された第一のレンズと、2つの回転
    軸とそれぞれの回転軸の周りに独立に駆動する駆動機構
    とを有し前記第一のレンズから出射される光ビームが当
    たる位置に配列された第一の鏡と、2つの回転軸とそれ
    ぞれの回転軸の周りに独立に駆動する駆動機構とを有し
    前記第一の鏡で反射された光ビームが当たる位置に配列
    された第二の鏡と、前記第二の鏡で反射された光ビーム
    が当たる位置に配列された第二のレンズと、前記第二の
    レンズにより光ビームが集光された位置に先端が固定さ
    れた出力光ファイバとを含む光マトリクススイッチにお
    いて、 前記入力光ファイバに光結合器を介して結合され通信光
    外の光を出力側に発する光源と、前記出力光ファイバに
    光結合器を介して結合され通信光外の光を入力側に発す
    る光源とを備え、 通信用光を透過し前記通信光外の光を反射する第三の鏡
    を前記第一の鏡と前記第二の鏡との間に備え、 入力側から導入された通信光外の光が前記第三の鏡で反
    射されて当たる位置に第一の光位置センサを備え、 出力側から導入された通信光外の光が前記第三の鏡で反
    射されて当たる位置に第二の光位置センサを備えたこと
    を特徴とする光マトリクススイッチ。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか一項に記載
    の光マトリクススイッチにおいて、 前記出力側から導入された前記通信光外の所定の波長を
    減衰させるフィルタを前記入力光ファイバの前記光結合
    器よりも遠くに備え、 前記入力側から導入された前記通信光外の所定の波長を
    減衰させるフィルタを前記出力光ファイバの前記光結合
    器よりも遠くに備えたことを特徴とする光マトリクスス
    イッチ。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか一項に記載
    の光マトリクススイッチにおいて、 前記通信光外の光の光源が、可視光の光源であることを
    特徴とする光マトリクススイッチ。
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