JP2003043315A - 光学製品組立装置および組立方法 - Google Patents

光学製品組立装置および組立方法

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JP2003043315A
JP2003043315A JP2001233302A JP2001233302A JP2003043315A JP 2003043315 A JP2003043315 A JP 2003043315A JP 2001233302 A JP2001233302 A JP 2001233302A JP 2001233302 A JP2001233302 A JP 2001233302A JP 2003043315 A JP2003043315 A JP 2003043315A
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optical
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English (en)
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Eiji Suzuki
栄ニ 鈴木
Satoshi Ajino
敏 味埜
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学製品組立装置および組立方法を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】 第2マウント56上に載置された導波路
部材54を押圧部材18がボール40を介して第2マウ
ント56に押しつけている((E)参照)。この状態
で、調整ステージを駆動して第2マウント56を固定ス
テージに固定された第1マウント52まで15μmの位
置まで移動させる(図(E)〜(G)参照)。この際、
途中で導波路部材54がLD素子50に当接するが、当
接後は導波路部材54が第2マウント56上を摺動して
LD素子50と導波路部材54の破損を回避する。ま
た、この後、第2マウントを5μmだけ逆方向に移動さ
せ、第1マウント52、第2マウント56間およびLD
素子50と導波路部材54間に所定の間隔を形成し、導
波路部材54と第2マウント56、第1マウント52と
第2マウント56を接合して高い結合効率の光学製品を
組み立てることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学素子同士を精
度良く位置決め固定して組み立てる光学製品組立装置お
よび組立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光学素子同士を接合して組み立てる光学
製品は、光学素子間の光軸のずれを防止して高効率に光
結合することが重要である。したがって、光学素子同士
を接合する場合には、光学素子の端面同士を相互に平行
にして所定の間隔(以下、ギャップという)を形成する
ように配置して、接着剤の収縮に伴なう光学素子の相対
的な位置ずれを抑制して、高効率に光結合された光学製
品を組み立てている。
【0003】このような光学製品の組立工程において
は、光学素子間のギャップを精度良く形成するために、
一方の光学素子を吸着あるいは把持して移動させ他方の
光学素子に当接させることによって、一方の光学素子の
原点位置を検出している。この原点位置を基準として所
定距離離間させることにより、精度良くギャップが形成
される。したがって、このギャップに接着剤を注入する
ことによって、光学素子同士の光軸ずれがないように精
度良く光学製品を組み立てることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の光学
素子同士の接合は、光学素子同士の接合する場合である
が、光学素子同士を所定距離離間させて配置する場合も
ある。この場合には、光学素子をそれぞれマウント上に
配設して、双方のマウント同士を接合することによって
組み立てる。この場合に、上述の従来技術を適用する
と、以下の不都合があった。
【0005】この場合には、マウント同士の接合による
光学素子間の光軸のずれを抑制するために、マウント間
のギャップを精度良く形成してマウント同士を接合する
必要がある。また、光学素子同士も所定距離離間させる
ため、光学素子同士のギャップも精度良く形成しなけれ
ばならい。したがって、マウント同士および光学素子同
士をそれぞれ当接させて原点位置を検出する必要があ
る。
【0006】光学素子同士を当接させる場合には、マウ
ント上に固定された一方の光学素子に対して他方の光学
素子を把持等して当接させるが、この当接時の衝撃が過
剰になると光学素子が破損してしまうという不都合があ
った。この光学素子の破損を回避するためには緩衝機構
を設ければ良いが、装置構成が複雑になるという不都合
があった。
【0007】また、光学素子がマウントに対して接合さ
れるまでは、不安定な状態であるため一定の押圧力でマ
ウント上に押しつけておく必要がある。しかしながら、
例えば、上述の原点検出をするために移動する場合に
は、光学素子の破損を防止するため押圧状態を解除しな
ければならない。この結果、それまでに設定した光学素
子の姿勢(端面の向き等)が変化してしまうおそれがあ
った。すなわち、ギャップ形成が精度良くできない等の
不都合があった。
【0008】本発明は上記事実を考慮し、光学素子同士
を所定距離離間させて精度良く光学的に結合する光学製
品組立装置および組立方法を提供することを課題とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、第1光学素子が固定された第1保持部材と第2光学
素子が固定された第2保持部材とを接合することによっ
て第1光学素子と第2光学素子とを位置決め固定して光
学製品を組み立てる光学製品組立装置において、前記第
1光学素子が固定された第1保持部材を固定する第1固
定手段と、前記第2光学素子が固定される第2保持部材
を固定する第2固定手段と、前記第2固定手段に固定さ
れた前記第2保持部材を前記第1保持部材に対して位置
決め調整する調整手段と、前記調整手段によって第2保
持部材を第1保持部材に所定間隔まで接近させることに
より、第2保持部材上に載置された第2光学素子が第1
光学素子に当接した後、前記第2光学素子が前記第2保
持部材上を相対移動可能に当該第2光学素子を当該第2
保持部材に押圧する押圧手段と、を備えることを特徴す
る。
【0010】請求項1記載の発明の作用について説明す
る。
【0011】このような装置を用いて第1光学素子と第
2光学素子とを所定の間隔(以下、ギャップという場合
がある)に位置決めすると共に、第1保持部材と第2保
持部材のギャップを精度良く形成するには、以下のよう
に行なう。
【0012】先ず、第1光学素子が固定された第1保持
部材を固定手段に固定する。次に、第2保持部材を調整
手段に固定して調整手段により位置決め調整することに
よって、第1保持部材とギャップを精度良く形成でき
る。例えば、第2保持部材を第1保持部材に当接させて
原点位置を検出すると共に、原点位置を基準にして第2
保持部材を第1保持部材に対して所定距離離間させるこ
とにより、第1保持部材と第2保持部材の間にギャップ
を精度良く形成することができる。
【0013】次に、第2光学素子を第2保持部材上に載
置し、押圧手段によって第2保持部材に押圧する。この
状態で第2光学素子の第1光学素子に対する原点位置を
検出するために、調整手段を駆動して第2保持部材を第
1保持部材に接近させる。この結果、第2保持部材上に
載置された第2光学素子が第1保持部材上に固定された
第1光学素子に当接する。当接以後、第2保持部材がさ
らに第1保持部材に接近しても、押圧部材によって第2
保持部材に押し付けられた第2光学素子は第2保持部材
上で摺動するため、光学素子間に過度の力が作用して光
学素子が破損するおそれはない。なお、第2光学素子は
押圧手段によって第2保持部材に対して押圧されている
ため、第1光学素子に当接しても姿勢(光軸方向等)が
変化するおそれはない。
【0014】さらに、押圧手段で第2光学素子を第2保
持部材に押圧している状態で接着剤を塗布して第2光学
素子を第2保持部材に接合させるため、接着剤の固化に
伴なう収縮によって第2保持部材上で第2光学素子の姿
勢が変化することが防止される。
【0015】この状態で第1保持部材と第2保持部材の
精度良く形成されたギャップに接着剤が塗布されるた
め、接着剤の硬化に伴なって第1保持部材と第2保持部
材が光軸に垂直な方向に位置ずれすることが防止され
る。この結果、第1光学素子と第2光学素子を所定距離
離間させて位置決め固定し、かつ高効率に光結合でき
る。
【0016】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記押圧手段の第2光学素子当接部分に
は、回転自在な回転体が配設されていることを特徴とす
る。
【0017】請求項2記載の発明の作用について説明す
る。
【0018】押圧手段の第2光学素子当接部分には、回
転自在な回転体が配設されているため、第2保持部材上
を第2光学素子が相対的に摺動する場合に、押圧手段に
対する摺動抵抗が低減され、第2光学素子を第1光学素
子に当接させる際に破損することも確実に防止できる。
【0019】請求項4記載の発明は、光学素子をそれぞ
れ保持部材に保持させ、当該保持部品同士を接合するこ
とにより、光学素子同士を精度良く位置決めして光学製
品を組み立てる光学製品組立方法であって、前記第1光
学素子が固着された前記第1保持部材に対して、前記第
2保持部材を当接することによって当該第2保持部材の
当該第1保持部材に対する原点位置を検出する第1工程
と、原点位置が検出させた前記第2保持部材を前記第1
保持部材から離間させ、当該第2保持部材上に前記第2
光学素子を載置して、押圧手段によって第2光学素子を
前記第2保持部材に押圧する第2工程と、前記押圧手段
で前記第2光学素子が前記第2保持部材に押圧された状
態で、当該第2保持部材を前記第1保持部材から第1距
離まで接近させることにより、前記第2光学素子を前記
第1光学素子に当接させた後、当該第2光学素子を前記
第2保持部材上で摺動させる第3工程と、前記第2保持
部材を前記第1保持部材から第2距離まで離間させるこ
とによって、第1光学素子と第2光学素子の間に第3距
離の間隔を形成すると共に第1保持部材と第2保持部材
の間に第2距離の間隔を形成する第4工程と、を備える
ことを特徴とする。
【0020】請求項4記載の発明の作用について説明す
る。
【0021】第2保持部材を第1保持部材に当接させる
ことによって第1保持部材に対する第2保持部材の原点
位置を検出できる。次に、第2保持部材を第1保持部材
から離間させ、第2保持部材上に第2光学素子を載置す
る。この状態で第2保持部材を第1保持部材まで第1距
離となる位置まで接近させることによって第2光学素子
を第1光学素子に当接させて第2光学素子の第1光学素
子に対する原点位置を検出する。この際、第2光学素子
が第1光学素子に当接した後も第2保持部材が第1保持
部材に対して接近すると、第2光学素子が第2保持部材
上を摺動して変位する。したがって、第2保持部材の接
近動作によって光学素子間に過剰な押圧力が作用して第
2光学素子あるいは第1光学素子が破損することを確実
に回避できる。
【0022】続いて、第2保持部材が第1保持部材に対
して第1距離まで接近したら、第2距離だけ離間させ
る。この結果、第1光学素子と第2光学素子を第2距離
離間して位置決めできる。また、第1保持部材と第2保
持部材の間に第3距離(=第1距離+第2距離)のギャ
ップを精度良く形成できる。
【0023】このように形成されたギャップに接着剤を
塗布して第1保持部材と第2保持部材を接合することに
よって、光軸ずれが抑制された高効率の光学製品が組み
立てることができる。
【0024】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、前記第2工程と第3工程の間に、第2保持
部材上で第2光学素子を回転移動させて第2光学素子の
端面を第1光学素子の端面と平行にする工程を有するこ
とを特徴とする。
【0025】請求項5載の発明の作用について説明す
る。
【0026】第1光学素子と第2光学素子の当接前に、
第2光学素子を第2保持部材上で回転させて第1光学素
子の端面と平行にすることによって、当接時に双方の保
持部材の端面同士が全体で確実に当接して相互の光軸が
平行な状態となる。この結果、第2光学素子あるいは第
2保持部材を光軸に垂直な方向に移動させるだけで光軸
を合わせる(以下、調芯という場合がある)ことができ
る。なお、押圧部材によって第2光学素子を第2保持部
材に押圧しているため、一旦、平行とされた第2光学素
子の姿勢が第1光学素子に当接する際に変化することは
ない。
【0027】請求項6記載の発明は、請求項4または5
記載の発明において、前記押圧手段は、先端の回転自在
な部材を介して第2光学素子を押圧することを特徴とす
る。
【0028】請求項6載の発明の作用について説明す
る。
【0029】先端に回転自在な部材を備える押圧手段に
よって第2光学素子が第2保持部材に押圧されているた
め、第2光学素子が第2保持部材に対して相対的に摺動
する際の摺動抵抗が低減される。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態に係る光学製品
組立装置について図1〜図9を参照して説明する。
【0031】先ず、光学製品組立装置について説明し、
その組立方法について詳細に説明する。
【0032】光学製品組立装置10は、図1に示すよう
に、後述するLD素子50が固着された第1マウント5
2が載置される固定ステージ12と、後述する波長変換
素子54が固着される第2マウント56が載置される調
整ステージ14と、後述する調芯工程で用いられる出力
検出部16と、後述する押圧部材18と、接合時に紫外
線を照射する紫外線照射部材20と、位置決め状態を確
認するためのCCDカメラ22とから基本的に構成され
る。
【0033】固定ステージ12は、その上部側面に第1
マウント52の側面を挟持することによって固定ステー
ジ52をステージ上に固定させる挟持部材24を備え
る。また、固定ステージ12の近傍には、後述する調芯
工程において、図示しないLD素子50に通電する給電
装置が設けられている。
【0034】調整ステージ14は、基台26上に調整台
28が精密に微小変位可能に載置されており、波長変換
素子54が固着される第2マウント56の側面を挟持し
て調整台28上に固定する挟持部材30を備える。
【0035】調整台28は、基台26上で図示しない機
構によって三軸調整可能に構成されている。すなわち、
図1において紙面に垂直なX軸、図1における上下方向
であるY軸、固定ステージ12に対して接近・離間する
方向であるZ軸、およびX軸まわり(θx)およびY軸
まわり(θy)の調整を精度良くできる機構を備えてい
る。
【0036】また、出力検出部16は、ステージ32上
に波長変換素子54からの出射光を平行光束とするコリ
メータレンズ34と、コリメータレンズ34によって平
行光束とされた出射光の出力を検出するパワーメータ3
6を備える。なお、パワーメータ36の出力は図示しな
い制御部に入力され、その出力値が最大となるように調
整ステージ14が駆動制御されるものである。
【0037】押圧部材18は、調整台28上に設けられ
ており、先端部分18AをY軸方向およびZ軸方向に移
動可能に構成されており、後述するギャップ調整の際に
波長変換素子54を第2マウント56に対して押しつけ
るものである。また、押圧部材18の先端部分18Aに
は、回転自在なボール40が配設されており、コイルス
プリング42の弾性力によって波長変換素子54を弾性
的に押圧するものである。
【0038】次に、固定ステージ12および調整ステー
ジ14(調整台28)上に載置される第1マウント52
およびLD素子50、第2マウント56および波長変換
素子54について図2を参照して説明する。
【0039】第1マウント52は凸形状をしており、そ
の凸部の頂面にLD素子50を配設しているものであ
る。一方、第2マウント56は略矩形状でありその上面
に波長変換素子54を載置固定するものであり、第1マ
ウント52と接合される側面に接合用の凸部56Aが形
成されたものである。波長変換素子54も略矩形状であ
り、その長手方向に沿って平面状の導波路が形成されて
いるものである。
【0040】このように構成される光学製品組立装置1
0を用いて第1マウント52上に固着されたLD素子5
0と第2マウント56上に固着される波長変換素子54
を精度良く位置決めする製造工程について詳細に説明す
る。なお、説明の都合上、ステージの記載を省略してい
る。
【0041】先ず、LD素子50が固着された第1マウ
ント52を固定ステージ12上の図示しない段差部に押
し当て、挟持部材24で挟持することによって固定ステ
ージ12上の所定位置に位置決めする(図3(A)参
照)。なお、LD素子50は、第1マウント52の凸部
において、Z軸方向において調整ステージ14から最も
遠い位置に固着されており、発光面が調整ステージ14
側を向いている。
【0042】次に、第2マウント52を調整ステージ1
4上の図示しない段差部に押し当て、挟持部材30で挟
持することによって所定位置に位置決めする(図3
(A)参照)。なお、第2マウント56のZ軸方向固定
ステージ側先端には、後述する接合用の凸部56Aが形
成されている。
【0043】続いて、第1マウント52の端面と第2マ
ウント56の凸部56Aの先端面を当接させて、第1マ
ウント52の端面と第2マウント56の凸部56Aの先
端面を平行にする(以下、面合わせという場合がある)
と共に、第1マウントに対する第2マウント56の原点
位置を検出するものである。
【0044】具体的には、CCDカメラ22による映像
を図示しないモニターでオペレータが観察しながら、調
整ステージ14を駆動して第2マウント56の凸部56
Aが第1マウント52の端面に当接するまで調整台28
をZ軸方向において固定ステージ側(以下、Z1方向と
いう)に移動させる。第1マウント52と第2マウント
56の凸部56Aが当接することにより調整ステージ2
8の駆動を停止し、この調整台28のZ軸方向位置を第
2マウント56の第1マウント52に対する原点位置と
して図示しない制御部に記憶させる。この原点位置を基
準として第2マウント56を移動させることによって、
第1マウント54と第2マウント56の間隔(ギャッ
プ)を精度良く形成するものである。
【0045】さらに、この当接させた状態で調整ステー
ジ14をθx、θyに回動させて最も第2マウント56
の後端位置がZ1側になった位置に調整して面合わせ
(端面を相互に平行にすること)を行う(図3(B)、
図7(B)参照)。これは、第1マウント52の端面と
第2マウント56の凸部56Aの先端面を平行にさせる
ことによって、後述する接合の際の光軸ずれを防止する
ものである。
【0046】続いて、調整ステージ14を駆動して調整
台28(第2マウント56)をZ軸方向において固定ス
テージ12から離間させる方向(以下、Z2方向とい
う)に50μm移動させ、第2マウント56上に波長変
換素子54を搭載可能にする(図3(C)参照)。この
状態で波長変換素子54を第2マウント56上に載置す
る(図3(D)参照)。
【0047】続いて、押圧部材18の先端を波長変換素
子54上に降下し、コイルスプリング42の弾性力によ
って先端のボール40を波長変換素子54に押しつける
(図4(E)、図7(E)参照)。この結果、波長変換
素子54がコイルスプリング42の弾性力によって第2
マウント56に押しつけられる。この状態で、CCDカ
メラ22の画像に基づいて波長変換素子54に外力を作
用させる(例えば、オペレータがピンで押圧する)こと
によって第2マウント上で波長変換素子54をθy方向
に回転させ、LD素子50と面合わせを行なう。すなわ
ち、LD素子50の発光面と波長変換素子54の端面を
平行にする。この際、押圧部材18は回転自在なボール
40を介して波長変換素子54に当接しているため、波
長変換素子54がθy方向に回転可能である。
【0048】この面合わせが終了後、調整ステージ14
が駆動されて第2マウント56(波長変換素子54)を
Z1方向に移動させ、第1マウント52の端面と第2マ
ウント56の凸部56Aの先端面のギャップが15μm
となるまで接近させる(図4(G)、図7(G)参
照)。この際、波長変換素子54は、第2マウント56
と第1マウント52が所定の間隔(15μm)になる前
にLD素子50に当接する(図4(F)、図8(F)参
照)。したがって、この当接後に第2マウント56が移
動している場合には、第2マウント上で波長変換素子5
4が相対的に摺動することになる。この際、波長変換素
子54は押圧部材18の先端に設けられたコイルスプリ
ング42の弾性力によってボール40を介して第2マウ
ント56に押圧されているため、導波路部材54が一定
の姿勢のまま(波長変換素子54の端面とLD素子50
の発光面が平行のまま)第2マウント56上を摺動する
ことになる。
【0049】続いて、調整ステージ14を駆動して調整
台28(第2マウント56)を5μmだけZ2方向に移
動させる(図4(H)、図8(H)参照)。この結果、
LD素子50の発光面と波長変換素子54の端面のギャ
ップが5μmとなり、第1マウント52の端面と第2マ
ウント56の凸部56Aの先端面のギャップが20μm
となる。
【0050】この状態で、図示しない給電装置によりL
D発光素子50を発光させ、調整ステージ14を駆動し
て第2マウント56(波長変換素子54)をX軸方向、
Y軸方向に移動させる。この際、波長変換素子54から
の出射光がコリメータレンズ34を介してパワーメータ
36に入射して、その出力値が検出される。この出力値
が図示しない制御部に入力されて調整ステージ14がフ
ィードバック制御されることにより、出力値が最大にな
る位置に第2マウント56(波長変換素子54)が位置
決めされる(図5(I)、図8(I)参照)。
【0051】さらに、オペレータが第2マウント56と
波長変換素子54の間に紫外線硬化型の接着剤60を滴
下させる(図5(J)、図8(J)参照)。続いて、紫
外線照射部材20を降下させ、接着剤塗布部分に紫外線
を照射する(図5(K)参照)。この際、接着剤60の
硬化に伴なう収縮によって第2マウント上で波長変換素
子54の姿勢が変化するおそれがあるが、押圧部材18
で波長変換素子54を第2マウント56に対して押しつ
けているので、姿勢変化を防止できる。すなわち、LD
素子50の発光面と波長変換素子54の端面との平行度
およびその間隔(5μm)の変化を抑制する。ただし、
この状態のまま接着剤硬化工程を完了すると、押圧部材
18(ボール40)の下部に紫外線が照射されないこと
になるので、途中から押圧部材18を波長変換素子54
から離間させてZ2方向に退避させる(図5(K)、二
点鎖線位置→実線位置)ことにより、接着剤塗布位置に
紫外線が万遍なく照射されるようにする。
【0052】なお、ボール40を波長変換素子54の幅
よりも小さく形成することによって、鉛直方向から紫外
線照射すれば、接着剤60を効率的に硬化させることが
できる。
【0053】ここで、再び、調芯を行なう。すなわち、
給電装置によってLD素子50を発光させた状態で、調
整ステージ14を駆動して第2マウント56(波長変換
素子54)をX軸方向、Y軸方向に移動させてパワーメ
ータ36の出力が最大になる位置に第2マウント56を
移動させる(図6(L)参照)。これは、接着剤硬化に
よる波長変換素子54の光軸ずれを再調整するものであ
る。
【0054】次に、第1マウント52の端面と、第2マ
ウント56の凸部56Aの先端面との間に嫌気性の紫外
線硬化型の接着剤62を塗布する(図6(M)、図8
(M)参照)。さらに、上下から紫外線照射部材20を
接近させ、接着剤塗布部分に紫外線を照射することによ
って、迅速に硬化させることができる(図6(N)参
照)。なお、この際、第1マウント52と第2マウント
56は、それぞれのステージにおいて挟持部材24、3
0によって位置決め固定されているため、接着剤硬化に
よって相対的な位置関係が変化することはない。したが
って、LD発光素子50と波長変換素子54が所定の間
隔(5μm)で波長変換素子54から高出力となるよう
に配置することができる。なお、嫌気性の接着剤62を
使用することにより、紫外線照射量不足でも完全に硬化
させることが可能となり第1マウント52と第2マウン
ト56の相対的位置関係が変化することを抑制できる。
【0055】このように、本実施形態に係る光学製品組
立装置10を用いた組立方法では、第1マウント52と
第2マウント56が、またLD素子50と波長変換素子
54がそれぞれ単独で当接でき、それぞれ原点位置を検
出可能である。したがって、マウント同士および素子同
士でそれぞれ精度良くギャップを形成することができ
る。
【0056】また、波長変換素子54を押圧部材18で
第2マウント56に押しつけているため、調整台28
(第2マウント54)の移動などによって波長変換素子
54の姿勢(光軸方向等)が変化するおそれはない。
【0057】しかも、波長変換素子54は第2マウント
56に載置され押圧部材18(コイルスプリング42)
の弾性力によってボール40を介して第2マウント56
に押圧されているだけなので、波長変換素子54に外力
が作用するだけで第2マウント56上を摺動可能とな
る。したがって、LD素子50に対する面合わせ等が可
能となると共に、波長変換素子54の原点検出のために
波長変換素子54をLD素子50に当接させた後で調整
台28(第2マウント56)がZ1方向に移動しても、
波長変換素子54が第2マウント56上を相対的に摺動
して素子間に作用する押圧力を低減させる。したがっ
て、LD素子50あるいは波長変換素子54が当接によ
って破損することはない。
【0058】また、押圧部材18の先端に回転自在なボ
ール40を配設し、そのボール40によって波長変換素
子54を押圧する構成としたため、波長変換素子54が
第2マウント56上を摺動する場合やLD素子50に対
する面合わせ時の摺動抵抗が低減される。
【0059】さらに、波長変換素子54を第2マウント
56上に接合する場合にも押圧部材18で押圧している
ため、接着剤の硬化による収縮によっても波長変換素子
54の姿勢が変化することを防止でき、高い結合効率の
光学製品を形成することができる。
【0060】なお、第1マウント52および第2マウン
ト56は、それぞれ固定ステージ12と調整ステージ1
4(調整台28)に固定されているため、面合わせ後に
原点検出することによって精度良くギャップを形成する
ことができ、そのギャップに接着剤を塗布することによ
って精度良く一体化することができる。
【0061】なお、本実施形態では、第1マウント52
の形状が凸形状であったが、これに限定されるものでは
ない。例えば、図9(A)に示すように、側面の一部が
平面とされている略円柱状のマウント52であっても良
いし、図9(C)に示すように、矩形状のマウント52
であっても良い。
【0062】また、光学製品組立装置10を用いて第2
マウント56上で押えつけて摺動できるものであれば、
導波路部材に限定されるものではない。例えば、光ファ
イバー72(図9(A)、(B)参照)やセルフォック
レンズ74(図9(C)参照)を第2マウント上に配置
するものであっても良い。さらに、図9(C)に示すよ
うに、先球光ファイバ76や非球面レンズ78でも良
い。また、図9(D)に示すように、第1マウント52
上にLDアレイ80を載置し、第2マウント54上に光
ファイバアレイ82を載置する構成でも良い。
【0063】さらに、波長変換素子54をLD素子50
に対して面合わせする際に、波長変換素子54に外力を
作用する手段は、本実施形態のようにピンに限らず、他
の作業治具によっても良い。
【0064】また、押圧部材18の押圧力(弾性力)
は、波長変換素子54上のY軸上に設けたコイルスプリ
ング42によって付与しているが、Y軸上からオフセッ
トされていても良いし、エアシリンダー等の他の手段に
よって付与しても良い。また、本実施形態では、押圧部
材18の先端にボール40を配設したが、回転可能なも
のであれば、樽型、円柱型などでも良い。さらに、押圧
部材18の先端(ボール40)の材質は、波長変換素子
54の保護と接着剤60の付着防止のため、樹脂(PT
FE)が好ましいが、POM、ゴム、金属(真鍮、鉄、
アルミ他)等、その材質を限定するものではない。ま
た、押圧部材18が波長変換素子54を押圧可能にセッ
トするのは、自動・手動いずれでも良い。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、光学素子同士を精度良
く位置決め固定して光学製品を組み立てる場合に、双方
の光学素子を保持する保持部材同士と光学素子同士のギ
ャップを精度良く形成して接合させることができる。こ
の結果、高い効率で光結合した光学製品を組み立てるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る光学製品組立装置の
概略説明図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る光学製品の構成斜視
図である。
【図3】(A)〜(D)は、本発明の一実施形態に係る
光学製品の組立工程を示す側面図である。
【図4】(E)〜(H)は、本発明の一実施形態に係る
光学製品の組立工程を示す側面図である。
【図5】(I)〜(K)は、本発明の一実施形態に係る
光学製品の組立工程を示す側面図である。
【図6】(L)〜(N)は、本発明の一実施形態に係る
光学製品の組立工程を示す側面図である。
【図7】(B)、(E)〜(G)は、本発明の一実施形
態に係る光学製品の組立工程を示す平面図である。
【図8】(H)〜(J)、(M)は、本発明の一実施形
態に係る光学製品の組立工程を示す平面図である。
【図9】(A)〜(D)は、本発明の他の実施例を示し
たものである。
【符号の説明】
10…光学製品組立装置 12…固定ステージ(第1固定手段) 14…調整ステージ(第2固定手段、調整手段) 50…LD素子(第1光学素子) 52…第1マウント(第1保持部材) 54…波長変換素子(第2光学素子) 56…第2マウント(第2保持部材)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1光学素子が固定された第1保持部材
    と第2光学素子が固定された第2保持部材とを接合する
    ことによって第1光学素子と第2光学素子とを位置決め
    固定して光学製品を組み立てる光学製品組立装置におい
    て、 前記第1光学素子が固定された第1保持部材を固定する
    第1固定手段と、 前記第2光学素子が固定される第2保持部材を固定する
    第2固定手段と、 前記第2固定手段に固定された前記第2保持部材を前記
    第1保持部材に対して位置決め調整する調整手段と、 前記調整手段によって第2保持部材を第1保持部材に所
    定間隔まで接近させることにより、第2保持部材上に載
    置された第2光学素子が第1光学素子に当接した後、前
    記第2光学素子が前記第2保持部材上を相対移動可能に
    当該第2光学素子を当該第2保持部材に押圧する押圧手
    段と、 を備えることを特徴する光学製品組立装置。
  2. 【請求項2】 前記押圧手段の第2光学素子当接部分に
    は、回転自在な回転体が配設されていることを特徴とす
    る請求項1記載の光学素子組立装置。
  3. 【請求項3】 第1光学素子が発光素子であり、第2光
    学素子が光導波路を有する光学素子であることを特徴と
    する請求項1または2記載の光学製品組立装置。
  4. 【請求項4】 光学素子をそれぞれ保持部材に保持さ
    せ、当該保持部品同士を接合することにより、光学素子
    同士を精度良く位置決めして光学製品を組み立てる光学
    製品組立方法であって、 前記第1光学素子が固着された前記第1保持部材に対し
    て、前記第2保持部材を当接することによって当該第2
    保持部材の当該第1保持部材に対する原点位置を検出す
    る第1工程と、 原点位置が検出させた前記第2保持部材を前記第1保持
    部材から離間させ、当該第2保持部材上に前記第2光学
    素子を載置して、押圧手段によって第2光学素子を前記
    第2保持部材に押圧する第2工程と、 前記押圧手段で前記第2光学素子が前記第2保持部材に
    押圧された状態で、当該第2保持部材を前記第1保持部
    材から第1距離まで接近させることにより、前記第2光
    学素子を前記第1光学素子に当接させた後、当該第2光
    学素子を前記第2保持部材上で摺動させる第3工程と、 前記第2保持部材を前記第1保持部材から第2距離まで
    離間させることによって、第1光学素子と第2光学素子
    の間に第3距離の間隔を形成すると共に第1保持部材と
    第2保持部材の間に第2距離の間隔を形成する第4工程
    と、 を備えることを特徴とする光学製品組立方法。
  5. 【請求項5】 前記第2工程と第3工程の間に、第2保
    持部材上で第2光学素子を回転移動させて第2光学素子
    の端面を第1光学素子の端面と平行にする工程を有する
    ことを特徴とする請求項4記載の光学製品組立方法。
  6. 【請求項6】 前記押圧手段は、先端の回転自在な部材
    を介して第2光学素子を押圧することを特徴とする請求
    項4または5記載の光学製品組立方法。
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JP2007309987A (ja) * 2006-05-16 2007-11-29 Nec Corp 光モジュール及びその製造方法

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