JP2003043254A - 偏光分離素子及び光ピックアップ装置 - Google Patents

偏光分離素子及び光ピックアップ装置

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JP2003043254A
JP2003043254A JP2001231790A JP2001231790A JP2003043254A JP 2003043254 A JP2003043254 A JP 2003043254A JP 2001231790 A JP2001231790 A JP 2001231790A JP 2001231790 A JP2001231790 A JP 2001231790A JP 2003043254 A JP2003043254 A JP 2003043254A
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separation element
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JP2001231790A
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English (en)
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Takeshi Suzudo
剛 鈴土
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光ピックアップ装置等の光学システムに用いら
れる偏光分離素子であって、多機能化を実現した構成の
偏光分離素子を提供する。 【解決手段】本発明の偏光分離素子10は、光学的異方
性材料(有機複屈折膜)3の表面に凹凸状周期構造(偏
光性回折格子)7,8を形成し、その溝内に光学的に透
明な等方性材料4を埋め込んでなる偏光分離素子(偏光
ホログラム素子)と、光学的等方性材料1の表面に凹凸
状周期構造を形成した偏光性の無い回折格子9とが、光
の通過方向に一体化されている構成であり、これによ
り、偏光分離素子の多機能化を実現することができる。
また、この多機能な偏光分離素子10を用いることによ
り、光ピックアップ装置等の光学システムの低コスト化
や小型化が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入射する光の偏光
状態によってその偏光を分離するための偏光分離素子に
関するものであり、例えばCD(Compact Disk)系の光
ディスクやDVD(Digital Versatile Disk)系の光デ
ィスク等の異なる記録密度を持った光記録媒体に対して
情報の記録または再生を行うことが可能な光ピックアッ
プ装置等の光学システムに用いられる偏光分離素子に関
するものである。また、本発明は、その偏光分離素子を
備えた光ピックアップ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、様々な光記録媒体に対応する光ピ
ックアップ装置が研究開発されている。その一例として
は、光源として波長780nmのレーザー光を用いるC
D,CD−R,CD−RW等のCD系光ディスクの読み
取り用、書き込み用の光ピックアップ装置であり、ま
た、別の例としては、光源として波長660nm程度の
レーザー光を用いるDVD,S−DVD等のDVD系光
ディスクの読み取り用、書き込み用の光ピックアップ装
置である。また、将来の高密度光ディスクとして、青色
レーザー光を用いた光ディスク用ピックアップも研究開
発が盛んに行われている。上記に示した光ピックアップ
装置は、個別の技術課題はあるものの、ピックアップ部
分の小型化や、低コスト化等の共通の課題を持ってお
り、これらの課題に対する研究・開発が盛んに行なわれ
ている。
【0003】光ピックアップ装置の小型化や低コスト化
に対して有効な構成として、偏光分離素子として偏光ホ
ログラム素子を利用した光学系が採用されている。これ
は、偏光を利用してレーザー光の往路、復路の分離を行
うための素子であり、従来は偏光ビームスプリッター等
の光学部材を使用していたため光学系が大型化していた
部分を解決するものであるが、これだけではなく、偏光
ホログラム素子を用いることにより、光源である半導体
レーザー(LD)と同一面に信号検出素子を配置するこ
とができるようになるため、光路の設計が容易になり、
かつ、部品点数も低減できると言うメリットを持ってい
る。また、記録密度の異なる複数種類の光記録媒体の書
き込み、読み取りを一つの光ピックアップ装置で行う場
合においても、光路を共通化することが可能であること
から有効な光学系である。
【0004】偏光ホログラム素子(偏光分離素子)の一
例として、特開2000−193812号公報記載の回
折素子や、特開2000−75130号公報記載の偏光
分離素子が提案されている。これらの素子は入射光の偏
光方向によって、回折効率が異なる偏光分離素子であ
り、主に光ピックアップ装置の光学系に用いることを目
的として創案されている。また、構成材料としては、有
機材料を用いて偏光分離素子を形成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような偏光ホロ
グラム素子を使用した光ピックアップ装置においても、
光ディスクのチルト(傾き)検出に関しては、特開20
00−311371号公報記載の光ピックアップ装置に
用いられているような、専用のチルト検出素子を使用し
ている。しかしながら、偏光分離素子として偏光ホログ
ラムを使用した光ピックアップ装置の更なる小型化、低
コスト化を行うためには、チルト検出素子を取り外すこ
とが、その候補の一つである。そのため、光ピックアッ
プ装置の光路中に、レーザー光の一部を使用したチルト
検出機能を持たせることが望まれており、特別な素子を
用いることなく、偏光分離素子にその光路設定機能を持
たせることが望まれている。
【0006】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
り、多機能化を図ることができる構成の偏光分離素子を
提供することを目的としており、さらには、偏光分離素
子の多機能化による、光ピックアップ装置等の光学シス
テムの低コスト化や小型化をを目的としている(請求項
1)。また、本発明では、製作の容易な素子構造とする
ことで、偏光分離素子の低コスト化を目的としている
(請求項2)。さらに本発明では、偏光分離素子の回折
効率の高効率化(請求項3)、安価な材料や工法を用い
ることでの低コスト化を目的としている(請求項4,
5,6)。さらにまた、本発明では、偏光分離素子の特
性の安定化(請求項7)と、材料共通化による低コスト
化(請求項8)、及び偏光分離素子の高機能化(請求項
9)を目的としている。さらに本発明では、多機能で低
コストな偏光分離素子を用いた、低コストで小型な光ピ
ックアップ装置を提供することを目的としている(請求
項10)。
【0007】
【課題を解決するための手段】以下、本発明の構成、動
作及び作用について説明する。請求項1の発明による偏
光分離素子は、光学的異方性材料の表面に凹凸状周期構
造を形成し、その溝内に光学的に透明な等方性材料を埋
め込んでなる偏光分離素子(偏光ホログラム素子)と、
光学的等方性材料の表面に凹凸状周期構造を形成した偏
光性の無い回折格子とが、光の通過方向に一体化されて
いる構成としたものである。ここで、その偏光分離素子
の動作について説明する。上記の構成の偏光分離素子に
レーザー光が入射した場合に、偏光性の無い回折格子を
通過する際には、レーザー光は回折を受ける。しかしな
がら、偏光性を持つ回折格子に対しては、偏光方向によ
って回折効率が異なり、偏光方向を選択することによっ
て、偏光性の回折格子を回折させずに通過させることに
なる。そして、偏光分離素子を通過した光が情報を記録
してある光記録媒体(光ディスク等)に入射され、情報
の読み取りもしくは書き込みを行う訳であるが、その光
記録媒体からの反射光によって、書き込みや読み取りの
情報を得ることになる。ここで、その光路中に1/4波
長板(λ/4板)などの位相差板を配置することによ
り、その反射光の偏光状態を90°回転させることが可
能であり、これにより、反射光は偏光性の回折格子によ
って回折が行われる。この際に無偏光回折格子を通過し
ないように素子を設計することにより、反射の光路によ
る回折ロスを低減することができる。すなわち、偏光分
離素子と、λ/4板等の位相差板を組み合わせることに
よって、レーザー光の往復光路をそれぞれに任意に規定
できる動作を行うことができる。
【0008】次に請求項2の発明による偏光分離素子
は、請求項1記載の偏光分離素子において、前記光学的
異方性材料は光学的な等方性基板上に形成された光学的
異方性膜であり、かつ、光学的等方性材料を前記光学的
等方性基板で構成したものである。この請求項2の偏光
分離素子の動作は請求項1と同様である。また、請求項
3の発明による偏光分離素子は、請求項1または2記載
の偏光分離素子において、凹凸状周期構造の凹部に埋め
込む光学的に透明な等方性材料は、光学的異方性材料の
常光線方向もしくは異常光線方向の屈折率とほぼ同様の
屈折率で構成したものである。この請求項3の偏光分離
素子の動作は請求項1と同様である。
【0009】請求項4の発明による偏光分離素子は、請
求項1,2または3記載の偏光分離素子において、光学
的異方性膜を有機材料で構成したものである。この請求
項4の偏光分離素子の動作は請求項1と同様である。ま
た、請求項5の発明による偏光分離素子は、請求項4記
載の偏光分離素子において、光学的異方性膜は延伸され
た有機材料で構成したものである。この請求項5の偏光
分離素子の動作は請求項1と同様である。
【0010】請求項6の発明による偏光分離素子は、請
求項1〜5の何れか一つに記載の偏光分離素子におい
て、光学的異方性材料は光学的に透明な等方性基板上
に、接着層を介して形成されている構成としたものであ
る。この請求項6の偏光分離素子の動作は請求項1と同
様である。また、請求項7の発明による偏光分離素子
は、請求項1〜6の何れか一つに記載の偏光分離素子に
おいて、凹凸状周期構造を形成した面の上部に光学的に
透明な等方性基板を、接着層を介して形成している構成
としたものである。この請求項7の偏光分離素子の動作
は請求項1と同様である。
【0011】請求項8の発明による偏光分離素子は、請
求項7記載の偏光分離素子において、前記接着層は、周
期構造の凹部に充填される光学的に透明な等方性材料で
構成したものである。この請求項8の偏光分離素子の動
作は請求項1と同様である。また、請求項9の発明によ
る偏光分離素子は、請求項1〜8の何れか一つに記載の
偏光分離素子において、入射光の偏光状態を変化させる
位相差板が、光の通過方向に一体で形成されている構成
としたものである。この請求項9の偏光分離素子の動作
は、請求項1とほぼ同様であるが、偏光分離素子自体
が、位相差板(1/4波長板等)の機能を持っているた
め、偏光の回転機能も行うことになる。
【0012】さらに請求項10の発明は、光源からの光
を対物レンズにより光記録媒体上に集光して情報の記録
または再生を行う光ピックアップ装置において、前記光
源から対物レンズに至る光学系に、請求項1〜9の何れ
か一つに記載の偏光分離素子を備えた構成としたもので
ある。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図示の実施例に基づいて本
発明の具体的な構成、動作及び作用を詳細に説明する。
図1は本発明の一実施例を示す偏光分離素子の概略断面
図である。この実施例による偏光分離素子10は、波長
660nmと780nmの二波長に対応可能な偏光分離
素子である。ここで、図1の下面をレーザー光入射面、
上面をレーザー光出射面と定義する。
【0014】本実施例の構成では、光学的な等方性基板
1として厚み0.5mmのBK7基板を用い、このBK
7基板1の上に、接着層2としてアクリル系の厚み40
μmの紫外線硬化樹脂、光学的異方性材料である有機複
屈折膜3として厚み100μm程度の延伸されたポリエ
チレンテレフタレート(PET)膜(常光線方向の屈折
率:1.58、異常光線方向の屈折率:1.677)、
接着層を兼ねたオーバーコート層4として厚み40μm
の屈折率を調整したエポキシ樹脂系の紫外線硬化樹脂
(屈折率1.58)、1/4波長板(λ/4板)5とし
て厚みが100μm程度の延伸されたPET膜(二波長
に対応するために、中間波長720nmのλ/4板とし
ている)を積層形成し、さらにその上に、オーバーコー
トガラスとして、厚み0.5mmのBK7基板6を積層
した構成としている。また、有機複屈折膜3の表面側に
は、凹凸状周期構造の偏光性回折格子7,8が形成して
あり、BK7基板1のレーザー光入射面には無偏光の回
折格子9が形成してある。また、偏光分離素子10のレ
ーザー光入射面と出射面には、それぞれ上記二波長に対
応する反射防止コートが施してある。各回折格子の形状
については、偏光性回折格子7はピッチが約2.0μ
m、深さ4.0μm、Dutyが0.5の凹凸状周期構造の
矩形回折格子となっている。また、偏光性回折格子8は
ピッチが1.5〜3.0μm、深さ4.0μm、Dutyが
0.5の凹凸状周期構造の矩形回折格子となっている。
また、無偏光性の回折格子9はピッチが4.0〜50μ
m、深さ0.6μm、Dutyが0.5の凹凸状周期構造の
矩形回折格子となっている。
【0015】ここで、本実施例による偏光分離素子10
の製造方法について簡単に説明しておく。始めにBK7
基板1の表面に無偏光性の回折格子9を形成する。これ
は、フォトレジストパターンをマスクとして用いた、フ
ッ素系ガスによるドライエッチングによって形成してい
る。このドライエッチング工程後、回折格子形成面に二
波長に対応する無反射コーティングを行う。このコーテ
ィング工程は蒸着によって行った。次に回折格子9を形
成したBK7基板1上に紫外線硬化樹脂からなる接着層
2を用いて延伸PET膜からなる有機複屈折膜3を貼り
付ける。その後、フォトリソ工程からドライエッチング
工程を行い、偏光性の回折格子7,8を形成する。この
フォトリソ工程の際には、その下面の回折格子との位置
合わせを行う必要がある。有機複屈折膜3の延伸PET
面に回折格子7,8を形成した後、その上面に接着層を
兼ねたオーバーコート層4として、屈折率を調整した紫
外線硬化樹脂をボッティングし、予め無反射コーティン
グと1/4波長板(λ/4板)5を形成しておいたBK
7基板6を接着する。その後、ダイシング等によりチッ
プの分割を行い、偏光分離素子10が完成する。
【0016】次に、本実施例の偏光分離素子と、その偏
光分離素子を光学系に備えた光ディスク用の光ピックア
ップ装置の動作について説明する。図2は本発明の一実
施例を示す光ピックアップ装置の概略構成図であり、こ
の光ピックアップ装置は、光源である半導体レーザー1
3からのレーザー光をカップリングレンズ14を介して
略平行光とした後、対物レンズ15により光記録媒体で
ある光ディスク16上に集光して情報の記録または再生
を行う構成であり、光源から対物レンズに至る光学系
に、上述した構成の偏光分離素子10を備えている。
尚、図2では、半導体レーザー13は一つしか図示して
いないが、二波長対応の構成では、例えば波長660n
mの半導体レーザーと、波長780nmの半導体レーザ
ーが近接して並設される。
【0017】本実施例の偏光分離素子10は、光ディス
ク16からの反射光を検出するための光路分岐機能と光
ディスク16のチルト検出を行う機能を持った多機能な
偏光分離素子である。半導体レーザー13から出射され
たレーザー光は、偏光分離素子10を通過し、カップリ
ングレンズ14により略平行光にコリメートされて光書
き込み/検出用の光路11を辿り、対物レンズ15を通
過して集光され、光ディスク16上に照射される。そし
て、その光ディスク16からの反射光は、光ディスク1
6の読み取りまたは書き込みの情報を持っている。その
反射光の情報を読み取るために、再度偏光分離素子10
を通過する際には、偏光分離素子10に内蔵されている
1/4波長板5の効果によって、偏光方向がおおよそ9
0°回転され、回折を受けることになる。そのため、光
路を約40%の回折効率で分岐することが可能になり、
その分岐された光束が図中の受光素子(例えば、多分割
フォトダイオード(PD))17によって検出される。
【0018】ここで、本実施例においては、半導体レー
ザー光の本来使用されない領域の光(有効径以外のレー
ザー光)を用いてチルト検出を行う。そのチルト検出動
作としては、偏光分離素子10を図1の様な構成にする
ことによって、偏光分離素子10に入射した有効径以外
のレーザー光は、まず無偏光性の回折格子9によって回
折を受ける。ここでは素子の設計を最適化しており、そ
の回折効率は約40%となっている。回折されたレーザ
ー光は偏光性回折格子8を全透過し、図2の符号12で
示す光路を進み、光ディスク16に照射される。そし
て、光ディスク16からの反射光は、偏光性の回折格子
8によって回折されることにより、無偏光性の回折格子
9を再度通過することなく、受光素子17に入射させる
ことができる。これによって光ディスク16のチルト検
出を行なうことができる。このように、本発明の偏光分
離素子10を使用することにより、チルト検出用の専用
素子を取り付けることが必要なくなり、従来のチルト検
出素子を用いた光ピックアップ装置と比較して、小型で
安価な光ピックアップ装置を実現することができる。
【0019】すなわち、本発明の偏光分離素子10のよ
うに、偏光性回折格子8と無偏光性回折格子9を光の通
過方向に一体化することにより、光路を任意に設計可能
な素子を提供できる。そして、このような偏光分離素子
の多機能化により、光学システム(光ピックアップ装
置)の低コスト化や小型化が達成できる(請求項1)。
さらに本発明では、有機異方性膜は光学的等方性基板1
上に形成し、その基板に無偏光性回折格子9を形成する
ことにより、別途に作製するよりも容易に作製すること
ができる(請求項2)。また、偏光性回折格子7,8部
分の充填樹脂の屈折率を、複屈折膜3の一方の軸の屈折
率と合わせることにより、高効率化が実現できる(請求
項3)。
【0020】さらに本発明では、複屈折膜3に延伸され
た有機膜(PET膜等)を用い、基板1に接着層2を用
いて接着しており、安価な材料や工法を用いることでの
低コスト化を行った(請求項4,5,6)。また、偏光
性回折格子7,8を形成した面に接着層を介して、光学
的に透明な等方性基板であるBK7基板6を接着するこ
とにより、凹凸などによる波面収差特性の悪化が解消さ
れ、素子特性が安定した(請求項7)。また、その接着
層を、格子の凹部に充填される光学的に透明な等方性オ
ーバーコート層4と共通化することによって、低コスト
化が可能になっている(請求項8)。さらにまた、1/
4波長板5等の位相差板を素子に一体化することによっ
て偏光分離素子の高機能化が達成できた(請求項9)。
そして本発明では、図2に示すように、光ピックアップ
光学系に多機能で安価な偏光分離素子を用いたことによ
り、低コストで小型な光ピックアップ装置を実現でき
た。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明では、光学的異方性材料の表面に凹凸状周期構造を形
成し、その溝内に光学的に透明な等方性材料を埋め込ん
でなる偏光分離素子と、光学的等方性材料の表面に凹凸
状周期構造を形成した偏光性の無い回折格子とが、光の
通過方向に一体化されている構成であることにより、偏
光分離素子の多機能化を実現することができ、偏光分離
素子の多機能化による光学システム(光ピックアップ装
置等)の低コスト化や小型化が可能となる。
【0022】請求項2に係る発明では、請求項1記載の
偏光分離素子において、光学的異方性材料は光学的な等
方性基板上に形成された光学的異方性膜であり、かつ、
光学的等方性材料を前記光学的等方性基板で構成したこ
とにより、製作の容易な構造とすることができ、低コス
ト化を達成することができる。また、請求項3に係る発
明では、請求項1または2記載の偏光分離素子におい
て、凹凸状周期構造の凹部に埋め込む光学的に透明な等
方性材料を、光学的異方性材料の常光線方向もしくは異
常光線方向の屈折率とほぼ同様の屈折率で構成したこと
により、偏光分離素子の高効率化が可能となる。
【0023】請求項4に係る発明では、請求項1,2ま
たは3記載の偏光分離素子において、光学的異方性膜は
有機材料で構成したことにより、安価な材料や工法を用
いることでの低コスト化を達成することができる。ま
た、請求項5に係る発明では、請求項4記載の偏光分離
素子において、光学的異方性膜は延伸された有機材料で
構成したことにより、安価な材料や工法を用いることで
の低コスト化を達成することができる。さらに請求項6
に係る発明では、請求項1〜5の何れか一つに記載の偏
光分離素子において、光学的異方性材料は光学的に透明
な等方性基板上に、接着層を介して形成されている構成
としていることにより、安価な材料や工法を用いること
での低コスト化を達成することができる。
【0024】請求項7に係る発明では、請求項1〜6の
何れか一つに記載の偏光分離素子において、凹凸状周期
構造を形成した面の上部に光学的に透明な等方性基板
を、接着層を介して形成している構成としたことによ
り、素子特性の安定化が可能となる。また、請求項8に
係る発明では、請求項7記載の偏光分離素子において、
前記接着層は、周期構造の凹部に充填される光学的に透
明な等方性材料で構成したことにより、材料の共通化に
よる低コスト化が可能となる。さらに、請求項9に係る
発明では、請求項1〜8の何れか一つに記載の偏光分離
素子において、入射光の偏光状態を変化させる位相差板
が、光の通過方向に一体で形成されている構成としたこ
とにより、偏光分離素子の高機能化が可能となる。
【0025】請求項10に係る発明では、光源からの光
を対物レンズにより光記録媒体上に集光して情報の記録
または再生を行う光ピックアップ装置において、前記光
源から対物レンズに至る光学系に、請求項1〜9の何れ
か一つに記載の偏光分離素子を備えた構成としたことに
より、多機能で低コストな偏光分離素子を用いた、低コ
ストで小型な光ピックアップ装置を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す偏光分離素子の概略断
面図である。
【図2】本発明の一実施例を示す光ピックアップ装置の
概略構成図である。
【符号の説明】
1,6:光学的等方性基板(BK7基板) 2:接着層(紫外線硬化樹脂) 3:有機複屈折膜(光学的異方性膜) 4:接着層を兼ねたオーバーコート層(屈折率調整型紫
外線硬化樹脂) 5:1/4波長板(位相差板) 7,8:偏光性回折格子 9:無偏光性回折格子 10:偏光分離素子 11:光書き込み/検出(読み取り)光路 12:チルト検出光路 13:半導体レーザー(光源) 14:カップリングレンズ 15:対物レンズ 16:光ディスク(光記録媒体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 7/135 G11B 7/135 A Fターム(参考) 2H049 AA02 AA03 AA12 AA13 AA25 AA33 AA37 AA45 AA57 AA66 BA05 BA07 BA42 BA45 BB03 BB44 BB51 BB65 BC05 BC08 BC14 BC21 CA05 CA09 CA20 2H099 AA05 BA17 CA11 CA17 DA05 5D118 AA01 BA01 CC15 CD04 DA20 5D119 AA01 AA40 BA01 JA12 JA14 JA15 JA16 JA32

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光学的異方性材料の表面に凹凸状周期構造
    を形成し、その溝内に光学的に透明な等方性材料を埋め
    込んでなる偏光分離素子と、光学的等方性材料の表面に
    凹凸状周期構造を形成した偏光性の無い回折格子とが、
    光の通過方向に一体化されて構成されていることを特徴
    とする偏光分離素子。
  2. 【請求項2】請求項1記載の偏光分離素子において、 前記光学的異方性材料は光学的な等方性基板上に形成さ
    れた光学的異方性膜であり、かつ、光学的等方性材料が
    前記光学的等方性基板であることを特徴とする偏光分離
    素子。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の偏光分離素子にお
    いて、 凹凸状周期構造の凹部に埋め込む光学的に透明な等方性
    材料は、光学的異方性材料の常光線方向もしくは異常光
    線方向の屈折率とほぼ同様の屈折率であることを特徴と
    する偏光分離素子。
  4. 【請求項4】請求項1,2または3記載の偏光分離素子
    において、 前記光学的異方性膜は有機材料であることを特徴とする
    偏光分離素子。
  5. 【請求項5】請求項4記載の偏光分離素子において、 前記光学的異方性膜は延伸された有機材料であることを
    特徴とする偏光分離素子。
  6. 【請求項6】請求項1〜5の何れか一つに記載の偏光分
    離素子において、 前記光学的異方性材料は、光学的に透明な等方性基板上
    に、接着層を介して形成されていることを特徴とする偏
    光分離素子。
  7. 【請求項7】請求項1〜6の何れか一つに記載の偏光分
    離素子において、 凹凸状周期構造を形成した面の上部に、光学的に透明な
    等方性基板を、接着層を介して形成していることを特徴
    とする偏光分離素子。
  8. 【請求項8】請求項7記載の偏光分離素子において、 前記接着層は、周期構造の凹部に充填される光学的に透
    明な等方性材料であることを特徴とする偏光分離素子。
  9. 【請求項9】請求項1〜8の何れか一つに記載の偏光分
    離素子において、 入射光の偏光状態を変化させる位相差板が、光の通過方
    向に一体で形成してあることを特徴とする偏光分離素
    子。
  10. 【請求項10】光源からの光を対物レンズにより光記録
    媒体上に集光して情報の記録または再生を行う光ピック
    アップ装置において、 前記光源から対物レンズに至る光学系に、請求項1〜9
    の何れか一つに記載の偏光分離素子を備えたことを特徴
    とする光ピックアップ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7577076B2 (en) 2003-03-14 2009-08-18 Ricoh Company, Ltd. Tilt sensor using diffraction grating

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