JP2003043206A - 防曇反射防止光学物品 - Google Patents

防曇反射防止光学物品

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JP2003043206A
JP2003043206A JP2001236533A JP2001236533A JP2003043206A JP 2003043206 A JP2003043206 A JP 2003043206A JP 2001236533 A JP2001236533 A JP 2001236533A JP 2001236533 A JP2001236533 A JP 2001236533A JP 2003043206 A JP2003043206 A JP 2003043206A
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absorbing
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Hideo Ukuta
秀雄 宇久田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 防曇効果と反射防止性を兼ね備えた防曇反射
防止光学物品を提供すること。 【構成】 光学物品の基材上に吸水性高分子を主成分と
する第1の吸水膜と、その外層に位置する高屈折層と、
吸水性高分子を主成分とする第2の吸水膜を有し、前記
高屈折層が、金属アルコキシド溶液に吸水膜のついた基
材を浸潰し、コートした後、焼成することにより形成さ
れ、前記吸水膜の金属アルコキシド溶液への浸潰により
高屈折層の構成が金属酸化物の層と金属酸化物と吸水層
の混在層により成る防曇反射防止光学物品において、前
記金属酸化物の層と金属酸化物と吸水層の混在層の1組
を1単位の高屈折層とし、n単位(nは2以上の整数)
積層する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ、フィルタ
ー、ミラー等の防曇反射防止光学物品に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、レンズ、フィルター、ミラー等の
曇り防止方法としては、表面に界面活性剤を塗布する方
法が一般的である。又、最近では、界面活性剤に代わっ
て吸水性の物質をレンズ、フィルター、ミラー等の基材
に塗布成膜することにより、曇り防止を行うことも知ら
れている。従来、吸水性の物質としては、天然高分子類
としてデンプン−アクリロニトリルグラフト重合体加水
分解物等のデンプン系、セルロース−アクリロニトリル
グラフト重合体等のセルロース系、合成高分子類として
ポリビニルアルコール架橋重合体等のポリビニルアルコ
ール系、ポリアクリル酸ナトリウム架橋体等のアクリル
系、ポリエチレングリコール・ジアクリレート架橋重合
体等のポリエーテル系等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の防曇性光学物品には次のような課題がある。
【0004】即ち、曇り防止として界面活性剤を用いた
場合、その効果の持続力は極めて短く、数時間若しくは
数日で再び界面活性剤を塗布しなければ、その効果を持
続することはできない。又、水等で光学物品の表面の汚
れを拭いた場合、界面活性剤の膜が取れてしまい、その
効果がなくなってしまう。
【0005】又、曇り防止として種々の吸水性物質を塗
布成膜して防曇膜とした場合、その効果の持続性は界面
活性剤の場合と比較して格段に向上する。
【0006】しかしながら、発明者等の検討によれば、
前記吸水性の物質を防曇膜として用いる場合、その膜上
に低屈折率物質層を反射防止効果を得るためにコートし
た場合、そのものの防曇性は損なわれる傾向にある。
又、前記吸水性層を薄膜化し、その光学膜厚を反射防止
対象波長の1/4の奇数倍に調整して反射防止膜とした
場合、吸水性膜の厚みが薄過ぎ、十分な防曇性を得られ
なくなる傾向にある。
【0007】上記課題を解決するために、発明者等は吸
水性膜上に屈折率の異なる膜を形成し反射防止膜を形成
することを提案している。
【0008】上記反射防止膜は高屈折率層と薄い吸水膜
層を組み合わすことにより反射防止効果を持たせる反射
防止効果を高くするためには、高屈折層を適切な厚みま
で厚くする必要がある。しかし、実際は高屈折層の膜厚
を厚くするに従い下層の吸水層への水分の透過が悪くな
る傾向にある。そして、その膜厚が8nm以上になると
急激に透水性を失って防曇性は消失する。
【0009】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、防曇効果と反射防止性を兼ね
備えた防曇反射防止光学物品を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、光学物品の基材上に吸水性高分子を主成
分とする第1の吸水膜と、その外層に位置する高屈折層
と、吸水性高分子を主成分とする第2の吸水膜を有し、
前記高屈折層が、金属アルコキシド溶液に吸水膜のつい
た基材を浸潰し、コートした後、焼成することにより形
成され、前記吸水膜の金属アルコキシド溶液への浸潰に
より高屈折層の構成が金属酸化物の層と金属酸化物と吸
水層の混在層により成る防曇反射防止光学物品におい
て、前記金属酸化物の層と金属酸化物と吸水層の混在層
の1組を1単位の高屈折層とし、n単位(nは2以上の
整数)積層することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0012】高屈折層の膜厚を厚くする際、金属酸化膜
だけでなく、金属酸化物と吸水層の混在層を間に挟むこ
とにより、透水性を失われず、高屈折層の膜厚を厚く積
層することができる(構成は表1の実施例1の構成図に
示す)。
【0013】本発明の吸水性膜の原料となる吸水性高分
子としては、以下に示す従来公知の各種高分子が利用可
能である。
【0014】即ち、天然高分子の誘導体としてはデンプ
ン−アクリルニトリルグラフト重合体加水分解物等のデ
ンプン系、セルロース−アクリルニトリルグラフト重合
体加水分解物等のセルロース系があり、合成高分子類と
してはポリビニールアルコール架橋重合体等のポリビニ
ールアルコール系、ポリアクリル酸ナトリウム架橋体等
のアクリル系、ポリエチレングリコール・ジアクリレー
ト架橋重合体等のポリエーテル系等がある。中でもポリ
アクリル酸類やポリビニールアルコール等の高吸水性物
質が好適に用いられる。
【0015】本発明に用いられるポリアクリル酸類とし
ては、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリ
ルアミド、これらの塩類(ポリアクリル酸カリウム、ポ
リアクリル酸ナトリウム等)が挙げられ、好ましくはポ
リアクリル酸及びポリメタクリル酸が用いられる。
【0016】ここで、第1の吸水膜の膜厚は吸水量を多
くし、防曇性を高める点で1μm以上が好ましい。又、
過度の吸水で吸水性膜の膨張が大きくなり過ぎないよ
う、20μm以下の膜厚が好ましい。
【0017】又、上記金属アルコキシドとしては次式
(II),(III )で示される化合物が挙げられる。
【0018】 M(OR)a …(II) 及びM(OR)n (X)a-n …(III ) ここでのMは、Si,Al,Ti,Zr,Ca,Fe,
V,Sn,Li,Be,B及びPから成る群から選択さ
れる原子であり、Rはアルキル基であり、アルキル基、
官能基を有すアルキル基又はハロゲンであり、aはMの
原子価であり、nは1〜aまでの整数である。
【0019】上記Xとしてはカルボニル基、カルボキシ
ル基、アミノ基、ビニル基又はエポキシ基を有するアル
キル基が好適である。
【0020】特に好適な無機アルコキシドとしては、S
i(OC254 ,Al(O−iso−C37
3 ,Ti(O−iso−C374 ,Zr(O−t−
4 94 ,Zr(O−n−C494 ,Ca(O
252 ,Fe(OC2 5 3,V(O−iso−
374 ,Sn(O−t−C494 ,Li(O
25 ),Be(OC252 ,B(OC25
3 ,P(OC252,P(OCH33 等が挙げら
れるが、防曇反射防止光学物品の反射率を低減するため
には、高屈折率薄膜の屈折率が1.68以上であること
が好ましく、そのためには、特にAl(O−iso−C
373 ,Ti(O−iso−C374 ,Zr
(O−t−C494 ,Zr(O−n−C49
4 ,Sn(O−t−C494 が好適である。
【0021】又、高屈折層は上記金属アルコキシドが溶
質の主成分とする溶液に吸水膜を含む基材を浸漬して引
き上げることにより溶液をコーティングした後、焼成す
ることにより得られるが、金属酸化物の層以外に金属ア
ルコキシドの吸水層への染み込みにより金属酸化物と吸
水膜の混在層を形成する。
【0022】浸漬時間の影響を発明者等が観察したとこ
ろ、先ず、25℃において浸漬により60秒以内に金属
アルコキシドが吸水層内15nmに達し、焼成後の金属
酸化膜換算でおよそ金属酸化物:吸水膜=1:9の割合
になる。その後、浸漬時間15分まで混合比が殆ど変化
せず、吸水層内45nmまで浸透する。
【0023】そして、浸漬時間15分以上は吸水腹内へ
膜厚方向の浸透は小さくなり、混合比が上昇する。そし
て、浸漬時間30分で焼成後の金属酸化膜換算でおよそ
金属酸化物:吸水膜=1:4の割合(膜厚は55nm)
に達し、それを超えると急激に透水性が失われて防曇性
がなくなる。
【0024】高屈折層を厚くするために、金属酸化物の
層と吸水層の構成を1単位としてn≧2単位で構成する
ように金属アルコキシド溶液と防曇性塗膜溶液を交互に
コートする(構成:表1の実施例1)。
【0025】そのため、吸水層中に金属アルコキシドが
染み込み、焼成することにより、金属酸化膜と吸水膜の
混在層を形成するが、上記染み込みの挙動は、金属アル
コキシドの溶液を浸潰しコートする際における最外の吸
水層の膜厚により膜厚方向への金属アルコキシドの染み
込みを制限される以外は、ぼぼ同一の挙動を示す。
【0026】従って、金属酸化物と吸水膜の割合が1:
4以下と制限される。混合腹中の金属酸化物の割合が多
い程、高屈折膜としての性能は向上するが、上記のよう
に金属酸化物と吸水膜の割合が上記のように1:4を超
えると急激に透水性がなくなって防曇特性が低下する。
【0027】金属酸化物の層と金属酸化物と吸水膜の混
在層の構成を1単位としてn≧2単位で構成する際、積
層された高屈折層においてn≧k>1の整数をkとした
場合、(k−1)番目の金属酸化物の層とk番目の金属
酸化物の層と金属酸化物と吸水層の混在層の膜厚が5n
m〜55nmであることが望ましい。なぜならば、金属
酸化物と吸水層の混在層の膜厚が55nmを超えると、
高屈折層として膜厚を厚くする効果が殆どなくなり、反
射特性に与える影響が高屈折層1単位と殆ど変わらな
い。又、5nm以下の場合は透水性を失い、防曇特性が
低下する。
【0028】又、上記金属酸化物の層は8nmを超えた
ところで透水性が急激に悪くなることから、その膜厚が
8nm以下であることが望ましい。
【0029】又、溶液の安定性を考慮した場合、用いる
金属アルコキシドが特にチタンテトライソプロポキシド
Ti(O−iso−C374 であることが望まし
い。
【0030】又、高屈折層は上記チタンテトライソプロ
ポキシドが溶質の主成分とする溶液に吸水膜を含む基材
を浸漬して引き上げることにより、溶液をコーティング
した後、焼成して得られるが、酸化チタンの層以外にチ
タンテトライソプロポキシドの吸水屑への染み込みによ
る金属酸化物と吸水膜の混在層を形成する。
【0031】浸漬時間の影響を発明者等が観察したとこ
ろ、先ず、25℃において浸漬により60秒以内にチタ
ンテトライソプロポキシドが吸水層内15nmに達し、
焼成後の金属酸化膜換算でおよそ金属酸化物:吸水膜=
1:9の割合になる。その後、浸漬時間15分まで混合
比が殆ど変化せず、吸水屑内45nmまで浸透する。
【0032】そして、浸漬時間15分以上は吸水膜内へ
膜厚方向の浸透は小さくなり、混合比が上昇する。そし
て、浸漬時間30分で焼成後の金属酸化膜換算でおよそ
金属酸化物:吸水膜=1:4の割合(膜厚は55nm)
に達し、それを超えると急激に透水性が失われて防曇性
がなくなる。
【0033】高屈折層を厚くするために、酸化チタンの
層と吸水層の構成を1単位としてn≧2単位で構成する
ようにチタンテトライソプロポキシド溶液と防曇性塗膜
溶液を交互にコートする(構成:表2の実施例3)。
【0034】そのため、吸水屑中にチタンテトライソプ
ロポキシドが染み込み、焼成することにより、酸化チタ
ンと吸水膜の混在層を形成するが、上記染み込みの挙動
は、チタンテトライソプロポキシドの溶液を浸潰しコー
トする際における最外の吸水層の膜厚により膜厚方向へ
のチタンテトライソプロポキシドの染み込みを制限され
る以外は、ぼぼ同一の挙動を示す。
【0035】従って、酸化チタンと吸水膜の割合が1:
4以下と制限される。混合膜中の酸化チタンの割合が多
い程、高屈折膜としての性能は向上するが、上記のよう
に酸化チタンと吸水膜の割合が上記のように1:4を超
えると急激に透水性がなくなり、防曇特性が低下する。
【0036】酸化チタンの層と酸化チタンと吸水膜の混
在層の構成を1単位としてn≧2単位で構成する際、積
層された高屈折層においてn≧k>1の整数をkとした
場合、(k−1)番目の酸化チタンの層とk番目の酸化
チタンの層と酸化チタンと吸水層の混在層の膜厚が5n
m〜55nmであることが望ましい。なぜならば、酸化
チタンと吸水層の混在層の膜厚が55nmを超えると、
高屈折層として膜厚を厚くする効果が殆どなくなり、反
射特性に与える影響が高屈折層1単位と殆ど変わらな
い。又、5nm以下の場合は透水性を失い、防曇特性が
低下する。
【0037】又、上記酸化チタンの層は8nmを超えた
ところで透水性が急激に悪くなることから、その膜厚が
8nm以下であることが望ましい。
【0038】このような手法を用いて作製した防曇反射
防止光学物品は防曇性を有し、且つ、反射防止性が向上
した。
【0039】又、本発明における防曇反射防止光学物品
は防曇性と優れた光透過性を備えたものであり、水分の
結露により曇りの発生する様々な光学物品に対してその
適用が可能となるものである. [実施例1]ポリビニールアルコール(数平均重合度2
000、けん化度88mol%)10重量部を水100
重量部に加熱溶解し、それにヘキサメトキシメチロール
メラニン0.5重量部、パラトルエンスルホン酸アンモ
ニウム0.05重量部、2,’4,4’−テトラヒドロ
キシベンゾフェノン0.3重量部をメタノール100重
量部に溶解した溶液を加え、室温で30分撹拌した防曇
性塗膜溶液をディップコート法により厚さ1mmのガラ
ス(白板ガラス)のフィルターに塗装し、150℃で1
5分間、乾燥・硬化させた。
【0040】膜厚4μmを吸収層を両面に形成した後、
8.4gのテトラnブチルオルトネイテイドジリコニウ
ム[Zr(O−n−Bu)4 Bu:C49 ]を酢酸イ
ソブチル130gに溶かした溶液に、2N HCl0.
50gと水0.25gを10gのi−プロパノール中に
溶かし、溶液を更に100gの酢酸イソブチルに混ぜた
溶液を加えて室温で24時間撹拌し、加水分解率を0.
75に調整した高屈折層形成溶液に上記吸水層を360
秒間浸漬した後、デップコート法により引き上げ速度3
0mm/minでコートした後、150℃で5分間で焼
成し、第1の高屈折層を形成した。そして、上記防曇性
塗膜溶液をメタノール・水を1:1の割合で混ぜた溶液
で希釈し、粘度4cpに調整した溶液を上記第1の高屈
折層上にデップコート法により塗布した後、150℃で
5分間で焼成し、10nmの膜厚に調整し、又、高屈折
層形成溶液に上記吸水層を360秒間浸漬した後、デッ
プコート法により引き上げ速度30mm/minでコー
トした後、150℃で5分間で焼成して第2の高屈折層
を形成した。
【0041】そして、トップ層は上記防曇性塗膜溶液を
メタノール・水を1:1の割合で混ぜた溶液で希釈し、
粘度14cpに調整した溶液を上記高屈折層上にデップ
コート法により塗布した後、150℃で5分間で焼成し
て115nmの膜厚に調整した。
【0042】膜構成の解析結果を1番目と2番目のZr
2 層が2.3nmでZrO2 と1番目の吸水膜の混在
層の膜厚は25nm、2番目の吸水膜の混在層の膜厚は
10nmとなり、混在比は両方ともZrO2 :吸水膜=
10:90となっている(表1)。
【0043】防曇特性は、 1.防曇特性は室温(30℃、80%)の雰囲気中で息
をかけて曇りを見る。 2.5℃から室温(30℃、80%)に出しても曇りを
見る。 で評価した。
【0044】上記サンプルは防曇特性は室温(30℃、
80%)の雰囲気中で息をかけて特に変化はない。5℃
から室温(30℃、80%)に出しても特に変化はな
い。
【0045】反射防止性能は反射率が最低となる500
nmの波長付近の光に対して反射率が0.034程にな
り、0.9%程度の反射防止特性を有する。
【0046】[実施例2]ポリビニールアルコール(数
平均重合度2000、けん化度88mol%)10重量
部を水100重量部に加熱溶解し、それにヘキサメトキ
シメチロールメラニン0.5重量部、パラトルエンスル
ホン酸アンモニウム0.05重量部、2,2’,4,
4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン0.3重量部を
メタノール100重量部に溶解した溶液を加え、室温で
30分撹拌した防曇性塗膜溶液をディップコート法によ
り厚さ1mmのガラス(白板ガラス)のフィルターに塗
装し、150℃で15分間、乾燥・硬化させた。
【0047】膜厚4μmを吸収層を両面に形成した後、
8.4gのテトラnブチルオルトネイテイドジリコニウ
ム[Zr(O−n−Bu)4 Bu:C49 ]を酢酸イ
ソプチル130gに溶かした溶液に、2N HCl0.
50gと水0.25gを10gのトプロパノール中に溶
かし、溶液を更に100gの酢酸イソブチルに混ぜた溶
液を加えて室温で24時間撹絆し、加水分解率を0.7
5に調整した高屈折層形成溶液に上記吸水層を360秒
間浸漬した後、デップコート法により引き上げ速度30
mm/minでコートした後、150℃で5分間で焼成
して第1の高屈折層を形成した。そして、上記防曇性塗
膜溶液をメタノール・水を1:1の割合で混ぜた溶液で
希釈し、粘度4cpに調整した溶液を上記第1の高屈折
層上にデップコート法により塗布した後、150℃で5
分間で焼成して10nmの膜厚に調整し、又、高屈折層
形成溶液に上記吸水層を360秒間浸漬した後、デップ
コート法により引き上げ速度30mm/minでコート
した後、150℃で5分間で焼成して第2の高屈折層を
形成した。
【0048】そして、上記防曇性塗膜溶液をメタノール
・水を1:1の割合で混ぜた溶液で希釈し、粘度4cp
に調整した溶液を上記第2の高屈折層上にデップコート
法により塗布した後、150℃で5分間で焼成して10
nmの膜厚に調整し、又、高屈折層形成溶液に上記吸水
層を360秒間浸漬した後、デップコート法により引き
上げ速度30mm/minでコートした後、150℃で
5分間で焼成して第3の高屈折層を形成した。
【0049】そして、トップ層は上記防曇性塗膜溶液を
メタノール・水を1:1の割合で混ぜた溶液で希釈し、
粘度14cpに調整した溶液を上記高屈折層上にデップ
コート法により塗布した後、150℃で5分間で焼成し
て105nmの膜厚に調整した。
【0050】膜構成の解析結果を1 番目と2番目と3番
目のZrO2 層が2.3nmでZrO2 と1番目の吸水
膜の混在層の膜厚は25nm、2番目、3番目の吸水膜
の混在層の膜厚は10nmとなり、混在比は両方ともZ
rO2 :吸水膜=10:90となっている(表1)。
【0051】防曇特性は、 1.防曇特性は室温(30℃、80%)の雰囲気中で息
をかけて曇りを見る。 2.5℃から室温(30℃、80%)に出しても曇りを
見る。 で評価した。
【0052】上記サンプルは防曇特性は室温(30℃、
80%)の雰囲気中で息をかけて特に変化はない。5℃
から室温(30℃、80%)に出しても特に変化はな
い。
【0053】反射防止性能は反射率が最低となる500
nmの波長付近の光に対して反射率が0.026程にな
り、1.4%程度の反射防止特性を有する。
【0054】<比較例1>ポリビニールアルコール(数
平均重合度2000、けん化度88mol%)10重量
部を水100重量部に加熱溶解し、それにヘキサメトキ
シメチロールメラニン0.5重量部、パラトルエンスル
ホン酸アンモニウム0.05重量部、2,2’4,4’
−テトラヒドロキシベンゾフェノン0.3重量部をメタ
ノール100重量部に溶解した溶液を加え、室温30分
撹拌した防曇性塗膜溶液をディップコート法により厚さ
1mmのガラス(白板ガラス)のフィルターに塗装し、
150℃で15分間、乾燥・硬化させた。
【0055】膜厚4μmを吸収層を両面に形成した後、
実施例1と異なり、高屈折層形成溶液への浸漬時間を3
60秒を45分とした。
【0056】引き上げ速度30mm/minでコートし
た後、150℃で5分間で焼成して第2の高屈折層を形
成した。
【0057】そして、トップ層は上記防曇性塗膜溶液を
メタノール・水を1:1の割合で混ぜた溶液で希釈し、
粘度14cpに調整した溶液を上記高屈折層上にデップ
コート法により塗布した後、150℃で5分間で焼成し
て105nmの膜厚に調整した。
【0058】膜構成の解析結果を1番目と2番目のZr
2 層が9nmでZrO2 と1番目の吸水膜の混在層の
膜厚は30nm、2番目の吸水膜の混在層の膜厚は10
nmとなり、混在比は両方ともZrO2 :吸水膜=1
1:89となっている(表1)。
【0059】防曇特性は、 1.防曇特性は室温(30℃、80%)の雰囲気中で息
をかけて曇りを見る。 2.5℃から室温(30℃、80%)に出しても曇りを
見る。 で評価した。
【0060】上記サンプルは防曇特性は室温(30℃、
80%)の雰囲気中で息をかけて曇る。5℃から室温
(30℃、80%)に出しても3秒後に曇る。
【0061】反射防止性能は反射率が最低となる500
nmの波長付近の光に対して反射率が0.014程にな
り、2.6%程度の反射防止特性を有する。 [実施例3]ポリビニールアルコール(数平均重合度2
000、けん化度88mol%)10重量部を水100
重量部に加熱溶解し、それにヘキサメトキシメチロール
メラニン0.5重量部、パラトルエンスルホン酸アンモ
ニウム0.05重量部、2,2’,4,4’−テトラヒ
ドロキシベンゾフェノン0.3重量部をメタノール10
0重量部に溶解した溶液を加え、室温で30分撹拌した
防曇性塗膜溶液をディップコート法により厚さ1mmの
ガラス(白板ガラス)のフィルターに塗装し、150℃
で15分間、乾燥・硬化させた。
【0062】膜厚4μmを吸収層を両面に形成した後、
7.5gのチタンテトライソプロポキシド[Ti(O−
iso−Pr)4 Pr:C37 ]を酢酸イソプチル1
30gに溶かした溶液に、2N HCl0.50gと水
0.25gを10gのi−プロパノール中に溶かし、溶
液を更に100gの酢酸イソブチルに混ぜた溶液を加え
て室温で24時間撹絆し、加水分解率を0.75に調整
した高屈折層形成溶液に上記吸水層を360秒間浸漬し
た後、デップコート法により引き上げ速度30mm/m
inでコートした後、150℃で5分間で焼成して第1
の高屈折層を形成した。そして、上記防曇性塗膜溶液を
メタノール・水を1:1の割合で混ぜた溶液で希釈し、
粘度4cpに調整した溶液を上記第1の高屈折層上にデ
ップコート法により塗布した後、150℃で5分間で焼
成して10nmの膜厚に調整し、又、高屈折層形成溶液
に上記吸水層を360秒間浸漬した後、デップコート法
により引き上げ速度30mm/minでコートした後、
150℃で5分間で焼成して第2の高屈折層を形成し
た。
【0063】そして、トップ層は上記防曇性塗膜溶液を
メタノール・水を1:1の割合で混ぜた溶液で希釈し、
粘度14cpに調整した溶液を上記高屈折層上にデップ
コート法により塗布した後、150℃で5分間で焼成し
て115nmの膜厚に調整した。
【0064】膜構成の解析結果を1 番目と2番目の酸化
チタン層が3.3nmで酸化チタンと1番目の吸水膜の
混在層の膜厚は20nm、2番目の吸水膜の混在層の膜
厚は10nmとなり、混在比は両方とも酸化チタン:吸
水膜=10:90となっている(表2)。
【0065】防曇特性は、 1.防曇特性は室温(30℃、80%)の雰囲気中で息
をかけて曇りを見る。 2.5℃から室温(30℃、80%)に出しても曇りを
見る。 で評価した。
【0066】上記サンプルは防曇特性は室温(30℃、
80%)の雰囲気中で息をかけて特に変化はない。5℃
から室温(30℃、80%)に出しても特に変化はな
い。
【0067】反射防止性能は反射率が最低となる500
nmの波長付近の光に対して反射率が0.024程にな
り、1.6%程度の反射防止特性を有する。
【0068】チタンテトライソプロポキシド[Ti(O
−iso−Pr)4 Pr:C37]/酢酸イソブチル
溶液は使用後、7日過ぎた後も溶液の劣化(白濁、黄変
等)はなかった。
【0069】[実施例4]ポリビニールアルコール(数
平均重合度2000、けん化度88mol%)10重量
部を水100重量部に加熱溶解し、それにヘキサメトキ
シメチロールメラニン0.5重量部、パラトルエンスル
ホン酸アンモニウム0.05重量部、2,2’,4,
4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン0.3重量部を
メタノール100重量部に溶解した溶液を加え、室温で
30分撹拌した防曇性塗膜溶液をディップコート法によ
り厚さ1mmのガラス(白板ガラス)のフィルターに塗
装し、150℃で15分間、乾燥・硬化させた。
【0070】膜厚4μmを吸収層を両面に形成した後、
7.5gのチタンテトライソプロポキシド[Ti(O−
iso−Pr)4 Pr:C37 ]を酢酸イソプチル1
30gに溶かした溶液に、2N HCl0.50gと水
0.25gを10gのi−プロパノール中に溶かし、溶
液を更に100gの酢酸イソブチルに混ぜた溶液を加え
て室温で24時間撹絆し、加水分解率を0.75に調整
した高屈折層形成溶液に上記吸水層を360秒間浸漬し
た後、デップコート法により引き上げ速度30mm/m
inでコートした後、150℃で5分間で焼成して第1
の高屈折層を形成した。そして、上記防曇性塗膜溶液を
メタノール・水を1:1の割合で混ぜた溶液で希釈し、
粘度4cpに調整した溶液を上記第1の高屈折層上にデ
ップコート法により塗布した後、150℃で5分間で焼
成して10nmの膜厚に調整し、又、高屈折層形成溶液
に上記吸水層を360秒間浸漬した後、デップコート法
により引き上げ速度30mm/minでコートした後、
150℃で5分間で焼成して第2の高屈折層を形成し
た。
【0071】そして、上記防曇性塗膜溶液をメタノール
・水を1:1の割合で混ぜた溶液で希釈し、粘度4cp
に調整した溶液を上記第2の高屈折層上にデップコート
法により塗布した後、150℃で5分間で焼成して10
nmの膜厚に調整し、又、高屈折層形成溶液に上記吸水
層を8.4gのテトラnブチルオルトネイティドジリコ
ニウム[Zr(O−n−Bu)4 Bu:C49 ]を酢
酸イソブチル130gに溶かした溶液に、2N Hcl
0.5gと水0.25gを10gのトプロパノール中に
溶かし、溶液を更に100gの酢酸イソブチルに混ぜた
溶液を加えて室温で24時間撹拌し、加水分解率を0.
75に調整した高屈折層形成溶液に上記吸水層を45分
間浸漬した後、デップコート法により引き上げ速度30
mm/minでコートした後、150℃で5分間で焼成
し、第1の高屈折層を形成した。そして、上記防曇性塗
膜溶液をメタノール・水を1:1の割合で混ぜた溶液で
希釈し粘度4cpに調整した溶液を上記第1の高屈折層
上にデップコート法により塗布した後、150℃で5分
間で焼成し、10nmの膜厚に調整し、又、高屈折層形
成溶液に上記吸水層を45分間浸漬した後、デップコー
ト法により引き上げ速度30mm/minでコートした
後、150℃で5分間で焼成し、第2の高屈折層を形成
した。
【0072】そして、トップ層は上記防曇性塗膜溶液を
メタノール・水を1:1の割合で混ぜた溶液で希釈し、
粘度14cpに調整した溶液を上記高屈折層上にデップ
コート法により塗布した後、150℃で5分間で焼成し
て90nmの膜厚に調整した。
【0073】膜構成の解析結果を1番目と2番目のZr
2 層が2.3nmでZrO2 と1番目の吸水膜の混在
層の膜厚は58nm、2番目の吸水膜の混在層の膜厚は
10nmとなり、混在比は両方ともZrO2 :吸水膜=
25:75となっている(表1)。
【0074】防曇特性は、 1.防曇特性は室温(30℃、80%)の雰囲気中で息
をかけて曇りを見る。 2.5℃から室温(30℃、80%)に出しても曇りを
見る。 で評価した。
【0075】上記サンプルは防曇特性は室温(30℃、
80%)の雰囲気中で息をかけて曇り、5℃から室温
(30℃、80%)に出しても5秒後に曇り始めた。
【0076】反射防止性能は反射率が最低となる500
nmの波長付近の光に対して反射率が0.022程にな
り、108%程度の反射防止特性を有する。
【0077】<比較例2>ポリビニールアルコール(数
平均重合度2000、けん化度88mol%)10重量
部を水100重量部に加熱溶解し、それにヘキサメトキ
シメチロールメラニン0.5重量部、パラトルエンスル
ホン酸アンモニウム0.05重量部、2,2’,4,
4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン0.3重量部を
メタノール100重量部に溶解した溶液を加え、室温3
0分撹拌した防曇性塗膜溶液をディップコート法により
厚さ1mmのガラス(白板ガラス)のフィルターに塗装
し、150℃で15分間、乾燥・硬化させた。
【0078】膜厚4μmを吸収層を両面に形成した後、
8.4gのテトラnブチルオルトネイテイドジリコニウ
ム[Zr(O−n−Bu)4 Bu:C49 ]を酢酸イ
ソブチル130gに溶かした溶液に、2n HCl0.
5gと水0.25gを10gのトプロパノール中に溶か
し、溶液を更に100gの酢酸イソブチルに混ぜた溶液
を加えて室温でで24時間撹拌し、加水分解率を0.7
5に調整した高屈折層形成溶液に上記吸水層を360秒
間浸漬した後、デップコ−ト法により引き上げ速度30
mm/minでコートした後、150℃で5分間で焼成
して第1の高屈折層を形成した。そして、上記防曇性塗
膜溶液をメタノール・水を1:1の割合で混ぜた溶液で
希釈し、粘度6cpに調整した溶液を上記第1の高屈折
屑上にディップコート法により塗布した後、150℃で
5分間で焼成し、実施例1とは異なる60nmの膜厚に
調整し、又、高屈折層形成溶液に上記吸水層を360秒
間浸漬した後、デップコート法により引き上げ速度30
mm/minでコートした後、150℃で5分間で焼成
して第2の高屈折層を形成した。
【0079】そして、トップ層は上記防曇性塗膜溶液を
メタノール・水を1:1の割合で混ぜた溶液で希釈し、
粘度14cpに調整した溶液を上記高屈折層上にデップ
コート法により塗布した後、150℃で5分間で焼成し
て80nmの膜厚に調整した。
【0080】膜構成の解析結果を1番目と2番目のZr
2 層が2.3nmでZrO2 と1番目の吸水膜の混在
層の膜厚は25nm、混在比ZrO2 :吸水膜=10:
90、2番目の吸水膜の混在層の膜厚は60nm表面に
近い25nmの混在比はZrO2 :吸水膜=10:9
0、残りの35nmの混在比はZrO2 :吸水膜=1:
100となっている(表1)。
【0081】防曇特性は、 1.防曇特性は室温(30℃、80%)の雰囲気中で息
をかけて曇りを見る。 2.5℃から室温(30℃、80%)に出しても曇りを
見る。 で評価した。
【0082】上記サンプルは防曇特性は室温(30℃、
80%)の雰囲気中で息をかけて特に変化はない。5℃
から室温(30℃、80%)に出しても特に変化はな
い。
【0083】反射防止性能は反射率が最低となる500
nmの波長付近の光に対して反射率が0.036程にな
り、0.4%程度の反射防止特性となり、高屈折層が1
単位である場合と特性が殆ど変わらない。
【0084】<比較例3>ポリビニールアルコール(数
平均重合度2000、けん化度88mol%)10重量
部を水100重量部に加熱溶解し、それにヘキサメトキ
シメチロールメラニン0.5重量部、パラトルエンスル
ホン酸アンモニウム0.05重量部、2,2’4,4’
−テトラヒドロキシベンゾフェノン0.3重量部をメタ
ノール100重量部に溶解した溶液を加え、室温で30
分撹拌した防曇性塗膜溶液をディップコート法により厚
さ1mmのガラス(白板ガラス)のフィルターに塗装
し、150℃で15分間、乾燥・硬化させた。
【0085】膜厚4μmを吸収層を両面に形成した後、
8.4gのテトラnブチルオルトネイテイドジリコニウ
ム[Zr(O−n−Bu)4 Bu:C49 ]を酢酸イ
ソブチル130gに溶かした溶液に、2N HCl0.
50gと水0.25gを10gのi−トプロパノール中
に溶かし、溶液を更に100gの酢酸イソブチルに混ぜ
た溶液を加えて室温で24時間撹拌し、加水分解率を
0.75に調整した高屈折層形成溶液に上記吸水層を3
60秒間浸漬した後、ディップコート法により引き上げ
速度30mm/minでコートした後、150℃で5分
間で焼成して第1の高屈折層を形成した。そして、上記
防曇性塗膜溶液をメタノール・水を1:1の割合で混ぜ
た溶液で希釈し、粘度4cpに調整した溶液を上記第1
の高屈折層上にディップコート法により塗布した後、1
50℃で5分間で焼成して実施例1と異なり3nmの膜
厚に調整し、又、高屈折層形成溶液に上記吸水層を36
0秒間浸漬した後、ディップコート法により引き上げ速
度30mm/minでコートした後、150℃で5分間
で焼成して第2の高屈折層を形成した。
【0086】そして、トップ層は上記防曇性塗膜溶液を
メタノール・水を1:1の割合で混ぜた溶液で希釈し、
粘度14cpに調整した溶液を上記高屈折層上にディッ
プコート法により塗布した後、150℃で5分間で焼成
して120nmの膜厚に調整した。
【0087】膜構成の解析結果を1番目と2番目のZr
2 層が2.3nmでZrO2 と1番目の吸水膜の混在
層の膜厚は25nm、2番目の吸水膜の混在層の膜厚は
3nmとなり、混在比は両方ともZrO2 :吸水膜=1
0:90となっている(表1)。
【0088】防曇特性は、 1.防曇特性は室温(30℃、80%)の雰囲気中で息
をかけて曇りを見る。 2.5℃から室温(30℃、80%)に出しても曇りを
見る。 で評価した。
【0089】上記サンプルは防曇特性は室温(30℃、
80%)の雰囲気中で息をかけて曇る。5℃から室温
(30℃、80%)に出しても6秒後に曇り始めた。
【0090】反射防止性能は反射率が最低となる500
nmの波長付近の光に対して反射率が0.031程にな
り、0.9%程度の反射防止特性を有する。
【0091】<比較例4>ポリビニールアルコール(数
平均重合度2000、けん化度88mol%)10重量
部を水100重量部に加熱溶解し、それにヘキサメトキ
シメチロールメラニン0.5重量部、パラトルエンスル
ホン酸アンモニウム0.05重量部、2,2’,4,
4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン0.3重量部を
メタノール100重量部に溶解した溶液を加え、室温で
30分撹拌した防曇性塗膜溶液をディップコート法によ
り厚さ1mmのガラス(白板ガラス)のフィルターに塗
装し、150℃で15分間、乾燥・硬化させた。
【0092】膜厚4μmを吸収層を両面に形成した後、
実施例1と異なり、25.5gのテトラnブチルオルト
ネイテイドジリコニウム[Zr(O−n−Bu)4
u:C 49 ]を酢酸イソブチル130gに溶かした溶
液に、2N HCl0.50gと水1.75gを10g
のトプロパノール中に溶かし、溶液を更に100gの酢
酸イソブチルに混ぜた溶液を加えて室温で24時間撹拌
し、加水分解率を0.75に調整した高屈折層形成溶液
に上記吸水層を360秒間浸漬した後、ディップコート
法により引き上げ速度30mm/minでコートした
後、150℃で5分間で焼成して第1の高屈折層を形成
した。そして、上記防曇性塗膜溶液をメタノール・水を
1:1の割合で混ぜた溶液で希釈し、粘度4cpに調整
した溶液を上記第1の高屈折層上にディップコート法に
より塗布した後、150℃で5分間で焼成し、10nm
の膜厚に調整し、又、高屈折層形成溶液に上記吸水層を
360秒間浸漬した後、ディップコート法により引き上
げ速度30mm/minでコートした後、150℃で5
分間で焼成して第2の高屈折層を形成した。
【0093】そして、トップ層は上記防曇性塗膜溶液を
メタノール・水を1:1の割合で混ぜた溶液で希釈し、
粘度14cpに調整した溶液を上記高屈折層上にディッ
プコート法により塗布した後、150℃で5分間で焼成
して105nmの膜厚に調整した。
【0094】膜構成の解析結果を1番目と2番目のZr
2 層が9nmでZrO2 と1番目の吸水膜の混在層の
膜厚は30nm、2番目の吸水膜の混在層の膜厚は10
nmとなり、混在比は両方ともZrO2 Zr:吸水膜=1
1:89となっている(表1)。
【0095】防曇特性は、1.防曇特性は室温(30
℃、80%)の雰囲気中で息をかけて曇りを見る。2.
5℃から室温(30℃、80%)に出しても曇りを見
る。で評価した。
【0096】上記サンプルは防曇特性は室温(30℃、
80%)の雰囲気中で息をかけて曇る。5℃から室温
(30℃、80%)に出しても3秒後に曇る。
【0097】反射防止性能は反射率が最低となる500
nmの波長付近の光に対して反射率が0.014程にな
り、2.6%程度の反射防止特性を有する。
【0098】<比較例5>ポリビニールアルコール(数
平均重合度2000、けん化度88mol%)10重量
部を水100重量部に加熱溶解し、それにヘキサメトキ
シメチロールメラニン0.5重量部、パラトルエンスル
ホン酸アンモニウム0.05重量部、2,2’,4,
4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン0.3重量部を
メタノール100重量部に溶解した溶液を加え、室温3
0分撹拌した防曇性塗膜溶液をディップコート法により
厚さ1mmのガラス(白板ガラス)のフィルターに塗装
し、150℃で15分間、乾燥・硬化させた。
【0099】膜厚4μmを吸収層を両面に形成した後、
実施例3と異なり、高屈折層形成溶液への浸漬時間を3
60秒を45分とした。
【0100】7.5gのチタンテトライソプロポキシド
[Ti(O−iso−Pr)4 Pr:C37 ]を酢酸
イソブチル130gに溶かした溶液に、2N HCl
0.50gと水0.25gを10gのトプロパノール中
に溶かし、溶液を更に100gの酢酸イソブチルに混ぜ
た溶液を加えて室温で24時間撹拌し、加水分解率を
0.75に調整した高屈折層形成溶液に上記吸水層を4
5分間浸漬した後、ディップコート法により引き上げ速
度30mm/minでコートした後、150℃で5分間
で焼成して第1の高屈折層を形成した。そして、上記防
曇性塗膜溶液をメタノール・水を1:1の割合で混ぜた
溶液で希釈し、粘度4cpに調整した溶液を上記第1の
高屈折層上にディップコート法により塗布した後、15
0℃で5分間で焼成して10nmの膜厚に調整し、又、
高屈折層形成溶液に上記吸水層を45分間浸漬した後、
ディップコート法により引き上げ速度30mm/min
でコートした後、150℃で5分間で焼成して第2の高
屈折層を形成した。
【0101】そして、トップ層は上記防曇性塗膜溶液を
メタノール・水を1:1の割合で混ぜた溶液で希釈し、
粘度14cpに調整した溶液を上記高屈折層上にディッ
プコート法により塗布した後、150℃で5分間で焼成
して110nmの膜厚に調整した。
【0102】膜構成の解析結果を1番目と2番目の酸化
チタン層が3.3nmで、酸化チタンと1番目の吸水膜
の混在層の膜厚は25nm、2番目の吸水膜の混在層の
膜厚は10nmとなり、混在比は両方とも酸化チタン:
吸水膜=26:74となっている(表2)。
【0103】防曇特性は、 1.防曇特性は室温(30℃、80%)の雰囲気中で息
をかけて曇りを見る。 2.5℃から室温(30℃、80%)に出しても曇りを
見る。 で評価した。
【0104】上記サンプルは防曇特性は室温(30℃、
80%)の雰囲気中で息をかけて曇り、5℃から室温
(30℃、80%)に出しても5秒後に曇り始めた。
【0105】反射防止性能は反射率が最低となる500
nmの波長付近の光に対して反射率が0.017程にな
り、2.3%程度の反射防止特性を有する。
【0106】チタンテトライソプロポキシド[Ti(O
−iso−Pr)4 Pr:C37]/酢酸イソブチル
溶液は使用後、7日過ぎた後も溶液の劣化(白濁、黄変
等)はなかった。
【0107】<比較例6>ポリビニールアルコール(数
平均重合度2000、けん化度88mol%)10重量
部を水100重量部に加熱溶解し、それにヘキサメトキ
シメチロールメラニン0.5重量部、パラトルエンスル
ホン酸アンモニウム0.05重量部、2,2’,4,
4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン0.3重量部を
メタノール100重量部に溶解した溶液を加え、室温3
0分撹拌した防曇性塗膜溶液をディップコート法により
厚さ1mmのガラス(白板ガラス)のフィルターに塗装
し、150℃で15分間、乾燥・硬化させた。
【0108】膜厚4μmを吸収層を両面に形成した後、
7.5gのチタンテトライソプロポキシド[Ti(O−
iso−Pr)4 Pr:C37 ]を酢酸イソブチル1
30gに溶かした溶液に、2N HCl0.50gと水
0.24gを10gのi−プロパノール中に溶かし、溶
液を更に100gの酢酸イソブチルに混ぜた溶液を加え
て室温で24時間撹拌し、加水分解率を0.75に調整
した高屈折層形成溶液に上記吸水層を360秒間浸漬し
た後、ディップコート法により引き上げ速度30mm/
minでコートした後、150℃で5分間で焼成して第
1の高屈折層を形成した。そして、上記防曇性塗膜溶液
をメタノール・水を1:1の割合で混ぜた溶液で希釈
し、6cpに調整した溶液を上記第1の高屈折層上にデ
ィップコート法により塗布した後、150℃で5分間で
焼成し、実施例3とは異なる55nmの膜厚に調整し、
又、高屈折層形成溶液に上記吸水層を360秒間浸漬し
た後ディップコート法により引き上げ速度30mm/m
inでコートした後、150℃で5分間で焼成して第2
の高屈折層を形成した。
【0109】そして、トップ層は上記防曇性塗膜溶液を
メタノール・水を1:1の割合で混ぜた溶液で希釈し、
粘度14cpに調整した溶液を上記高屈折層上にディッ
プコート法により塗布した後、150℃で5分間で焼成
して80nmの膜厚に調整した。
【0110】膜構成の解析結果を1番目と2番目の酸化
チタン層が3.3nmで酸化チタンと1番目の吸水膜の
混在層の膜厚は20nm混在比酸化チタン:吸水膜=1
0:90、2番目の吸水膜の混在層の膜厚は60nmと
なり、混在比は表面に近い方から20nmが酸化チタ
ン:吸水膜=10:90、残り40nmの混在比は酸化
チタン:吸水膜=0:100の混在比となっている(表
2)。
【0111】防曇特性は、 1.防曇特性は室温(30℃、80%)の雰囲気中で息
をかけて曇りを見る。 2.5℃から室温(30℃、80%)に出しても曇りを
見る。 で評価した。
【0112】上記サンプルは防曇特性は室温(30℃、
80%)の雰囲気中で息をかけて特に変化はない。5℃
から室温(30℃、80%)に出しても特に変化はな
い。
【0113】反射防止性能は反射率が最低となる500
nmの波長付近の光に対して反射率が0.033程にな
り、0.6%程度の反射防止特性となり、高屈折層が1
単位である場合と特性が殆ど変わらない。
【0114】チタンテトライソプロポキシド[Ti(O
−iso−Pr)4 Pr:C37]/酢酸イソブチル
溶液は使用後、7日過ぎた後も溶液の劣化(白濁、黄変
等)はなかった。
【0115】<比較例7>ポリビニールアルコール(数
平均重合度2000、けん化度88mol%)10重量
部を水100重量部に加熱溶解し、それにヘキサメトキ
シメチロールメラニン0.5重量部、パラトルエンスル
ホン酸アンモニウム0.05重量部、2,2’,4,
4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン0.3重量部を
メタノール100重量部に溶解した溶液を加え、室温で
30分撹拌した防曇性塗膜溶液をディップコート法によ
り厚さ1mmのガラス(白板ガラス)のフィルターに塗
装し、150℃で15分間、乾燥・硬化させた。
【0116】膜厚4μmを吸収層を両面に形成した後、
7.5gのチタンテトライソプロポキシド[Ti(O−
iso−Pr)4 Pr:C37 ]を酢酸イソブチル1
30gに溶かした溶液に、2N HCl0.50gと水
0.25gを10gのi−プロパノール中に溶かし、溶
液を更に100gの酢酸イソブチルに混ぜた溶液を加え
て室温で24時間撹拌し、加水分解率を0.75に調整
した高屈折層形成溶液に上記吸水層を360秒間浸漬し
た後、ディップコート法により引き上げ速度30mm/
minでコートした後、150℃で5分間で焼成して第
1の高屈折層を形成した。そして、上記防曇性塗膜溶液
をメタノール・水を1:1の割合で混ぜた溶液で希釈
し、粘度4cpに調整した溶液を上記第1の高屈折層上
にディップコート法により塗布した後、150℃で5分
間で焼成し、実施例3と異なり3nmの膜厚に調整し、
又、高屈折層形成溶液に上記吸水層を360秒間浸漬し
た後ディップコート法により引き上げ速度30mm/m
inでコートした後、150℃で5分間で焼成して第2
の高屈折層を形成した。
【0117】そして、トップ層は上記防曇性塗膜溶液を
メタノール・水を1:1の割合で混ぜた溶液で希釈し、
粘度14cpに調整した溶液を上記高屈折層上にディッ
プコート法により塗布した後、150℃で5分間で焼成
して120nmの膜厚に調整した。
【0118】膜構成の解析結果を1番目と2番目の酸化
チタン層が3.3nmで酸化チタンと1番目の吸水膜の
混在層の膜厚は20nm、2番目の吸水膜の混在層の膜
厚は3nmとなり、混在比は両方とも酸化チタン:吸水
膜=10:90となっている(表2)。
【0119】防曇特性は、 1.防曇特性は室温(30℃、80%)の雰囲気中で息
をかけて曇りを見る。 2.5℃から室温(30℃、80%)に出しても曇りを
見る。 で評価した。
【0120】上記サンプルは防曇特性は室温(30℃、
80%)の雰囲気中で息をかけて曇る。5℃から室温
(30℃、80%)に出しても6秒後に曇り始めた。
【0121】反射防止性能は反射率が最低となる500
nmの波長付近の光に対して反射率が0.024程にな
り、1.6%程度の反射防止特性を有する。
【0122】<比較例8>ポリビニールアルコール(数
平均重合度2000、けん化度88mol%)10重量
部を水100重量部に加熱溶解し、それにヘキサメトキ
シメチロールメラニン0.5重量部、パラトルエンスル
ホン酸アンモニウム0.05重量部、2,2’,4,
4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン0.3重量部を
メタノール100重量部に溶解した溶液を加え、室温で
30分撹拌した防曇性塗膜溶液をディップコート法によ
り厚さ1mmのガラス(白板ガラス)のフィルターに塗
装し、150℃で15分間、乾燥・硬化させた。
【0123】膜厚4μmを吸収層を両面に形成した後、
実施例3と異なり、22.5gのチタンテトライソプロ
ポキシド[Ti(O−iso−Pr)4 Pr:C3
7 ]を酢酸イソブチル130gに溶かした溶液に、2N
HCl0.50gと水1.75gを10gのi−プロ
パノール中に溶かし、溶液を更に100gの酢酸イソブ
チルに混ぜた溶液を加えて室温で24時間撹拌し、加水
分解率を0.75に調整した高屈折層形成溶液に上記吸
水層を360秒間浸漬した後、ディップコート法により
引き上げ速度30mm/minでコートした後、150
℃で5分間で焼成して第1の高屈折層を形成した。
【0124】そして、上記防曇性塗膜溶液をメタノール
・水を1:1の割合で混ぜた溶液で希釈し、粘度4cp
に調整した溶液を上記第1の高屈折層上にディップコー
ト法により塗布した後、150℃で5分間で焼成して1
0nmの膜厚に調整し、又、高屈折層形成溶液に上記吸
水層を360秒間浸漬した後、ディップコート法により
引き上げ速度30mm/minでコートした後、150
℃で5分間で焼成して第2の高屈折層を形成した。
【0125】そして、トップ層は上記防曇性塗膜溶液を
メタノール・水を1:1の割合で混ぜた溶液で希釈し、
粘度14cpに調整した溶液を上記高屈折層上にディッ
プコート法により塗布した後、150℃で5分間で焼成
して105nmの膜厚に調整した。
【0126】膜構成の解析結果を1番目と2番目の酸化
チタン層が10nmで酸化チタンと1番目の吸水膜の混
在層の膜厚は20nm、2番目の吸水膜の混在層の膜厚
は10nmとなり、混在比は両方とも酸化チタン:吸水
膜=11:89となっている(表2)。
【0127】防曇特性は、 1.防曇特性は室温(30℃、80%)の雰囲気中で息
をかけて曇りを見る。 2.5℃から室温(30℃、80%)に出しても曇りを
見る。 で評価した。
【0128】上記サンプルは防曇特性は室温(30℃、
80%)の雰囲気中で息をかけて曇る。5℃から室温
(30℃、80%)に出しても3秒後に曇る。
【0129】反射防止性能は反射率が最低となる500
nmの波長付近の光に対して反射率が0.007程にな
り、303%程度の反射防止特性を有する。
【0130】チタンテトライソプロポキシド[Ti(O
−iso−Pr)4 Pr:C37]/酢酸イソブチル
溶液は使用後、7日過ぎた後も溶液の劣化(白濁、黄変
等)はなかった。
【0131】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、光学物品の基材上に吸水性高分子を主成分とす
る第1の吸水膜と、その外層に位置する高屈折層と、吸
水性高分子を主成分とする第2の吸水膜を有し、前記高
屈折層が、金属アルコキシド溶液に吸水膜のついた基材
を浸漬し、コートした後、焼成することにより形成さ
れ、前記吸水膜の金属アルコキシド溶液への浸漬により
高屈折層の構成が金属酸化物の層と金属酸化物と吸水層
との混在層により成る防曇反射防止光学物品において、
前記金属酸化物の層と金属酸化物と吸水層の混在層の1
組を1単位の高屈折層とし、n単位(nは2以上の整
数)積層するようにしたため、防曇効果と反射防止効果
を兼ね備えた防曇反射防止光学物品を得ることができ
る。
【表1】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2K009 AA03 BB02 CC03 CC22 DD02 DD06 EE02 4F100 AA17C AA17D AA21C AA21D AA27 AG00 AK01B AK01E AK21 AR00B AR00E AT00A BA05 BA07 BA10A BA10E BA13 EH46 EJ48 GB56 GB90 JA20C JA20D JD15B JD15D JD15E JN06 JN18C JN18D JN30 YY00C YY00D 4G059 AA11 AC21 EA01 EA04 EA18 EB07 FA13 FA25 FA28 FB06 GA02 GA04 GA16

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学物品の基材上に吸水性高分子を主成
    分とする第1の吸水膜と、その外層に位置する高屈折層
    と、吸水性高分子を主成分とする第2の吸水膜を有し、
    前記高屈折層が、金属アルコキシド溶液に吸水膜のつい
    た基材を浸潰し、コートした後、焼成することにより形
    成され、前記吸水膜の金属アルコキシド溶液への浸潰に
    より高屈折層の構成が金属酸化物の層と金属酸化物と吸
    水層の混在層により成る防曇反射防止光学物品におい
    て、 前記金属酸化物の層と金属酸化物と吸水層の混在層の1
    組を1単位の高屈折層とし、n単位(nは2以上の整
    数)積層することを特徴とする防曇反射防止光学物品。
  2. 【請求項2】 前記高屈折層においてn≧k>1の整数
    をkとした場合、(k−1)番目の金属酸化物の層とk
    番目の金属酸化物の層と金属酸化物と吸水屑の混在屑の
    膜厚が5nm〜55nmであることを特徴とする請求項
    1記載の防曇反射防止光学物品。
  3. 【請求項3】 前記金属酸化物と吸水層の混在層にお
    いて金属酸化物と吸水屑の混合比率が1:4以下である
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の防曇反射防止光
    学物品。
  4. 【請求項4】 前記金属酸化物の層の膜厚が2nm〜8
    nmであることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記
    載の防曇反射防止光学物品。
  5. 【請求項5】 前記金属アルコキシドがチタンテトライ
    ソプロポキシドであり、金属酸化物が酸化チタンである
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の防曇反
    射防止光学物品。
  6. 【請求項6】 前記高屈折層においてn≧k>1の整数
    をkとした場合、(k−1)番目の酸化チタンの層とk
    番目の酸化チタンの層と酸化チタンと吸水層の混在層の
    膜厚が5nm〜55nmであることを特徴とする請求項
    5記載の防曇反射防止光学物品。
  7. 【請求項7】 前記酸化チタンと吸水層の混在層におい
    て酸化チタンと吸水層の混合比率が1:4以下であるこ
    とを特徴とする請求項5又は6記載の防曇反射防止光学
    物品。
  8. 【請求項8】 前記酸化チタンの層の膜厚が2nm〜8
    nmであることを特徴とする請求項5〜7の何れかに記
    載の防曇反射防止光学物品。
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