JP2003042340A - 埋設取付管用更生管 - Google Patents

埋設取付管用更生管

Info

Publication number
JP2003042340A
JP2003042340A JP2001231922A JP2001231922A JP2003042340A JP 2003042340 A JP2003042340 A JP 2003042340A JP 2001231922 A JP2001231922 A JP 2001231922A JP 2001231922 A JP2001231922 A JP 2001231922A JP 2003042340 A JP2003042340 A JP 2003042340A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
rehabilitation
rehabilitating
mounting
tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001231922A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirohide Nakagawa
裕英 中川
Yukihiro Takano
幸弘 高野
Michihiko Watanabe
充彦 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP2001231922A priority Critical patent/JP2003042340A/ja
Publication of JP2003042340A publication Critical patent/JP2003042340A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pipe Accessories (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】迅速かつ容易に更生管を桝や取付管内に導入で
きると共に、更生管を短時間にかつ経済的に、しかも均
一な厚さで取付管の内面に施工できる埋設取付管用更生
管を提供することである。 【解決手段】埋設取付管用更生管3は、地下に埋設され
た本管から枝分かれして設置されている取付管10の内
面に、加熱ガスを送り込んで加熱、加圧し取付管10の
内面に密着した状態となるまで拡径し、さらに更生管3
の端部部分を切除することによってライニングし、更生
管3の側周壁が、その管軸に沿った2以上の襞状部3A
を有するように折曲部3B及び3Cを有してなることを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地下に埋設された
本管に枝分かれして設けられている取付管に対する更生
管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、地下には下水用等の管路が多々埋
設されている。これらの管路は、本管のほか、マンホー
ルと取付管(枝管)とからなっているのが一般的であ
る。このような管路のうち、特に、取付管は、地面付近
に設置された桝と本管との間に渡るように設けられてい
る。また、取付管は本管やマンホールと異なり、管径が
小さく、しかも簡易的に構成されることが多い。このた
め、取付管の老朽化に伴って取付管の内面が破損等が生
じたりすることが多く、また当初は堅固に取り付けられ
ていた本管と取付管との接続部が地盤変動などの影響で
弛んで、その接続部分から雨水や湧き水が流入するとい
う障害が発生することもある。
【0003】このような取付管の内面における破損は取
付管としての正常な機能を損なうことになるし、また本
管と取付管との接続部から流入水が本管内に侵入してし
まうと、本管における許容水量を超えてしまうおそれが
ある。
【0004】従来、このような取付管における障害や流
入水の侵入による弊害を解消するため、取付管の内面に
樹脂をライニングを施すことによって、取付管に対する
更生が図られている。
【0005】この取付管の従来の更生管のライニング方
法としては、特開平1−204724号公報に開示され
ている。この従来の方法では、硬質チューブの内側に耐
熱性チューブを挿入し、これを取付管の基端にまで導入
して、耐熱性チューブの内部から加熱加圧して膨張させ
る。そして、硬質チューブの冷却固化後に、耐熱性チュ
ーブを回収することによって、硬質チューブを取付管に
ライニングする方法である。
【0006】しかし、上記した硬質チューブを取付管に
ライニングする方法は、耐熱性チューブを利用する方法
であるため、硬質チューブ内側への耐熱性チューブの挿
入や硬質チューブのライニング後の回収等の作業が必要
となる。このため、迅速性に欠けるのに加え、耐熱性チ
ューブが別に必要となり、経済的な負担が大きくなると
いう欠点がある。また、耐熱性チューブとして、耐熱性
であるほか、硬質チューブよりも加熱加圧時の熱可塑性
(熱変形性)に富む材質のものを選択しなければなら
ず、そのための制約がある。耐熱性チューブの熱可塑性
が小さい材質のものである場合、硬質チューブに対する
膨張作用が不十分かつ不均一となり、硬質チューブによ
る取付管内面のライニング構成が不完全となる。また、
本管と取付管との接合部に対するシール構成は、単に取
付管内面に更生管をライニングするだけでは、十分では
ない。特開昭63−167193号公報に開示されてい
るように、樹脂やゴム材等の補強パッドを形成する方法
があるが、作業が煩雑で迅速な施工を行なうことができ
ない、という欠点がある。
【0007】これに対し、最近ワイヤー等をマンホール
側に渡して更生管の先端に係止し、桝側から取付管内に
更生管を導入して、更生管の先端を本管内に延出した状
態とした後、この更生管内に桝側から加熱ガスを送り込
んで加圧することによって、更生管が取付管の内面に密
着した状態となるまで拡径し、さらに更生管の本管内に
延出した端部部分を切除するライニング方法も開発され
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記した最近の更生管
のライニング方法においては、更生管を桝側から取付管
内に導入する際に、取付管の内径に合わせて更生管の横
幅を予め小さくしておくことが必要となる。更生管はそ
の管内に加熱ガスを導入することによって拡径するか
ら、当初、更生管の外径は桝や取付管の内径よりは小さ
く形成されており、そのままでも取付管内に導入するこ
とが可能である。
【0009】しかし、更生管を桝や取付管内に導入する
のを容易にするために、更生管の外径があまり小さい
と、更生管として壁厚を大きくする必要があることか
ら、更生管を加熱ガスにより拡径するのに際し、更生管
を取付管の内壁面に密着状態とするまで長時間を要した
り、その拡径後の更生管の厚さが不均一になる等の欠点
がある。また反対に、更生管の拡径速度を迅速かつ均一
に実行するために、更生管の外径を大きくすると、更生
管を桝や取付管内に導入するのが困難となる。特に、取
付管が傾斜して埋設され、又は取付管自体が屈曲して埋
設されている場合にはその影響が大きい。
【0010】そこで、本発明は、迅速かつ容易に更生管
を桝や取付管内に導入できると共に、更生管を短時間に
かつ経済的に、しかも均一な厚さで取付管の内面に施工
できる埋設取付管用更生管を提供することを目的とし
た。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明の埋設取付管用更生管は、地下に埋設され
た本管から枝分かれして設置されている取付管の内面
に、加熱ガスを送り込んで加熱及び加圧し前記取付管の
内面に密着した状態となるまで拡径しさらにこの更生管
の端部部分を切除することによってライニングする更生
管であって、この更生管の側周壁が、その管軸に沿った
2以上の襞状部を有するように折曲されてなることを特
徴とする。
【0012】上記した本発明の更生管においては、その
側周壁がその管軸に沿った2以上の襞状部を有するよう
に折曲されてなるから、更生管の横幅が襞状部の数に応
じて小さくなるから、桝及び取付管内への更生管の導入
する際の操作が容易となる。また、桝及び取付管内への
導入後において、更生管内へ送り込んだ加熱ガスによ
り、襞状部を形成している折曲部を元の形状にまで回復
させると同時に、更生管を拡径させて、取付管の内面に
更生管を速やかに密着状態にすることができる。
【0013】折曲されてなる襞状部としては、先ず、2
以上の襞状部が、更生管の管軸に対して反対称形あるい
は対称形の断面形状をなすように成形されているものと
することができる。このように襞状部が反対称形ないし
対称形のものであると、更生管の管径ないし管壁を重層
させた場合の横幅を半減させることができる点で、桝な
いし取付管内に導入する際に有利である。更生管の断面
形が反対称形のものとしては、その断面形がU字形やZ
字形等の種々の形状のものを挙げることができる。ま
た、2以上の襞状部が対称形の断面形状をなすように形
成されたものとしては、X字形や星形等の種々の形状の
ものを挙げることができる。
【0014】これらの更生管については、その2以上の
襞状部の全てあるいはいずれかが相互に重層されている
ものを含む。襞状部が重層されていると、更生管の全体
がより縮小されたものとなり、取付管内への導入作業が
さらに容易となる。
【0015】取付管内に導入した後の更生管に対して
は、他端側から加熱ガスを吹き込んで、更生管を加熱し
ながら加熱ガスの加圧力により拡径させる。このため、
更生管の先端は、予めピンチ部材により閉じられる。
【0016】従って、更生管の断面形がU字形である場
合のように、襞状部を形成している折曲部間の長さが大
きいと、加熱ガスの吹き込み時に更生管が十分に拡径す
るに至までに比較的に長い時間が必要となる。このた
め、更生管の断面形が反対称形状のものについては、そ
の断面形が、U字形のものよりZ字形のものであること
が好ましく、さらに好ましくはZ字形のものより、X字
形や星形等の対称形状のものである。これらのものは、
いずれもその2以上の襞状部における折曲部間の長さが
比較的に短いので、各襞状部分について加熱ガスの吹き
込みより、断面形がU字状の場合と比べて、より速やか
に拡径させることができるからである。このような更生
管における拡径の迅速化は、更生管の各襞状部が重層さ
れている場合でも同様に発揮される。
【0017】取付管内に導入した後の更生管について
は、更生管先端のスリーブ部分が切除される。この切除
されるスリーブ部分は、襞状部が拡径により解消した部
分に限られる。即ち、その後の更生作業は、先端部分の
切除後のスリーブ部分を取付管の端部から本管内に延出
させるようにし、本管と取付管との接続部をカバーする
ために、パッカー等により、更生管のスリーブ部分で続
部を覆うようにフランジ状に成形するように進めるから
である。従って、更生管の先端をその折曲形状を維持す
るようにピンチされている先端部分を切除して排除する
ことが必要である。
【0018】更生管のスリーブ部分に対する屈曲作業
は、例えば、パッカーの先頭部を下方から押し上げて、
その先頭部を更生管のスリーブ部分に押し込むことによ
って実行される。この場合、パッカーの先頭部の押し込
みを適正に行なう必要があるために、更生管のスリーブ
部分は加熱ガスの吹き込み終了時に取付管の内面に密着
した状態で十分に拡径させておく必要がある。また、更
生管の断面形が反対称形状のものにあっては、断面形状
がU字形のものより、Z字形のものであることが好まし
く、さらに好ましくはZ字形のものより、X字形や星形
等の対称形状のものである。これらのものは、前記した
ように、いずれもその2以上の襞状部における折曲部間
の長さが比較的に短いので、各襞状部分について加熱ガ
スの吹き込み時に、各襞状部により形成される断面形が
U字状のものの場合と比べて、ピンチされている先端か
らの切断部までの距離が短くて済むからである。
【0019】このような更生管におけるピンチされてい
る先端からの切断部までの長さの短縮化は、更生管の襞
状部が重層されている場合でも同様である。このため、
前記した更生管に対する切除部分の長さはより少なくす
ることにより、高価な更生管の使用量を節約することが
できるから、更生管をより経済的に利用することができ
る。
【0020】本発明において、更生管の形成材は、加熱
ガスの加熱によって変形し得るポリ塩化ビニル等の熱可
塑性樹脂であることが必要である。また、加熱ガスは、
更生管の形成材に損傷を与えるものでない限り、その種
類は問わないが、強力な圧力を得ることができると共
に、加熱温度が安定していてる点から、水蒸気ガスであ
ることが好ましい。前記した更生管のスリーブ部分の切
除は、例えば、本管内に搬入された切除ロボットに搭載
されているグラインダー等で切断することにより実行す
ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図に基づい
て説明する。第一の実施の形態に係る埋設取付管用更生
管1は、図1に示すように、塩化ビニル樹脂製で、各襞
状部1AによりU字形の断面形状をなすように形成し、
これを重層したものである。襞状部1Aはその断面形に
おける折曲部1B及び1Cによって形成されている。従
って、更生管1の幅P1 は元の重層幅に対して半減され
るので、取付管10の管内への導入作業を容易に実行す
ることができる。
【0022】図2に示すように、取付管10の管内への
導入に際して、更生管1の先端1aはその重層状態を維
持するようにピンチされ状態で2枚の引込み治具11の
間で固定されている。12は引込み治具11の間を固定
している固定ボルトである。各引込み治具11の端部付
近には係止孔11aが設けられており、係止孔11aに
はワイヤー13の端部に設けられている係止部材14が
係止されている。従って、ワイヤー13を引張すること
により、更生管1を取付管10の管内へ導入することが
できる。
【0023】図3に示すように、取付管10は、地面1
5からの複数のマンホール17に連絡された本管18に
枝状に取付けられている。更生管10は桝15側から取
付管10内に導入される。この更生管1の導入は、更生
管1の先端1aに係止したワイヤー13を最寄りのマン
ホール17、本管18及び取付管10を通じて桝16に
まで導き、このワイヤー13の端部側を地面15に設け
たウィンチ20で引張することにより実行される。19
は本管18の内底部に設けられている引込み用リング治
具であって、ワイヤー13が本管18と取付管10及び
マンホール17との接続部10a、17aと衝突するの
を防止するように所定の向きへ誘導している。
【0024】取付管10の付近の地面15には、水蒸気
発生加熱機21が設置されており、水蒸気発生加熱機2
1の供給ホース22及び排気ホース23はソケット24
を介して更生管1の内部に他端側から接続されている。
給気ホース22から更生管1の内部へ水蒸気の吹き込み
を実行することができる。吹き込まれた水蒸気は更生管
1を加熱しながら膨張させる。この際、更生管1は、図
2に示す態様で、襞状部1Aが解消されるように膨張し
て拡径される。なお、排気ホース23は、過剰の水蒸気
を排出するためのものである。
【0025】更生管1は、図1に示す態様で、各襞状部
1Aが拡径される。即ち、更生管1は、送り込んだ水蒸
気の加熱及び加圧作用によって拡径される。この際、図
2に示すように、更生管1の先端1aから切断端1bの
間隔Q1 までのスリーブ1cの部分は襞状部1Aの折曲
部1Bが解消されずに残り、切断端1bを越えた更生管
1の端部側の部分が、図1に示すように、取付管10の
内面に密着した状態となる。間隔Q1 は襞状部1Aの長
さに比例している。また、襞状部1Aの長さは更生管1
が取付管10の内面と密着する状態にまで十分に拡径す
るまでの時間と比例している。
【0026】図2には、更生管1の切断端1bを示す。
更生管1について、襞状部1Aが解消されない境界の位
置を示している。従って、更生管1に対する切断により
切除するのは切断端1b以下の端部側の部分である。
【0027】図4には、更生管1側のスリーブ1cの切
断端1bを示した。切断後のスリーブ1cの部分に対し
ては、本管18の内部に設置したパッカーの先頭部を上
動させて押し込むことにより、スリーブ1cの部分をフ
ランジ状の成形部1dとして成形する。この成形部1d
によってスリーブ1cの端部部分は、本管18と取付管
10との接続部10aを覆う形態で、取付管10の内面
に更生管1をコーティング状態にすることができる。
【0028】図示はしないが、更生管2における襞状部
2Aの数をより多くして重層した構成のものとすること
ができる。このような構成の更生管によれば、上記した
作用及び効果をより高めることが可能である。
【0029】第二の実施の形態に係る埋設取付管用更生
管2は、図5に示すように、塩化ビニル樹脂製で、襞状
部2Aが断面形における折曲部2B及び2Cによって形
成されたものである。各襞状部2Aによって形成される
断面形状がZ字形の重層されている。従って、更生管2
の幅P2 は元の重層幅に対して約3分の1に減縮されて
いるので、取付管10の管内へ容易に導入することがで
きる。
【0030】更生管2の先端2aに引込み治具11を設
けてピンチし、引込み治具11を介してワイヤー13に
より桝側から取付管10内へ誘導する手段、及び水蒸気
を供給して更生管2を拡径する手段については、前記し
た更生管1の場合と同じである。
【0031】更生管2は、図5に示す態様で、各襞状部
2Aが拡径する。即ち、更生管2は、送り込んだ水蒸気
の加熱及び加圧作用によって拡径される。この際、図6
に示すように、更生管2の先端2aから切断面端2bの
間隔Q2 までの端部側の部分は襞状部2Aの折曲部2B
が解消されずに残り、切断面端2bを越えた更生管2の
部分が、図5に示すように、取付管10の内面に密着し
た状態となる。
【0032】間隔Q2 は襞状部2Aの長さは前記したよ
うに比例している。また、襞状部2Aの長さは襞状部1
Aと比べてより短くなっており、間隔Q2 は更生管1の
間隔Q1 より短い。また、襞状部2Aの長さは、更生管
2が拡張して取付管10の内面と密着する状態となるま
での時間と比例しているから、更生管2の場合は、前記
した更生管1の場合と比較して、その拡径のための時間
は、より短くて済む。従って、更生管2によれば、より
短時間で十分に拡径し、しかも更生管2のスリーブ2c
の切断すべき長さは、より短くて済む。
【0033】第三の実施の形態に係る埋設取付管用更生
管3は、図7に示すように、塩化ビニル樹脂製で、襞状
部3Aが断面形における折曲部3Bによって形成されて
いる。更生管3は、断面形状がX字形で重層されたもの
である。従って、更生管3の幅P3 は元の重層幅に対し
て約4分の1に減縮されているので、取付管10の管内
へより容易に導入することができる。
【0034】更生管3の先端3aに引込み治具11を設
けてピンチし、引込み治具11を介してワイヤー13に
より桝側から取付管10内へ誘導する手段、及び水蒸気
を供給して更生管2を拡径する手段については、前記し
た更生管1の場合と同じである。
【0035】更生管3は、図7に示す態様で、各襞状部
3Aが拡径する。即ち、更生管3は、送り込んだ水蒸気
の加熱及び加圧作用によって拡径する。この際、図8に
示すように、更生管3の先端3aから切断面端3bの間
隔Q3 までの端部側の部分は襞状部3Aの折曲部3Bが
解消されずに残り、切断面端3bを越えた更生管3の部
分が、図7に示すように、取付管10の内面に密着した
状態となる。
【0036】間隔Q3 は襞状部3Aの長さは前記したよ
うに比例している。また、襞状部3Aの長さは襞状部1
Aや襞状部2Aと比べてより短くなっており、間隔Q3
は更生管1や更生管2の間隔Q1 、間隔Q2 より短い。
また、襞状部3Aの長さは、更生管3が拡張して取付管
10の内面と密着する状態となるまでの時間と比例して
いるから、更生管3の場合は、前記した更生管1や更生
管2の場合と比較して、その拡径のための時間は、より
短くて済む。従って、更生管3によれば、より短時間で
十分に拡径し、しかも更生管3のスリーブ3cの切断す
べき長さは、より短くて済む。
【0037】図示はしないが、更生管3における襞状部
3Aの数をより多くして重層した構成のものとすること
ができる。このような構成の更生管によれば、上記した
作用及び効果をより高めることが可能である。
【0038】第四の実施の形態に係る埋設取付管用更生
管4は、図9に示すように、塩化ビニル樹脂製で、襞状
部4Aが断面形において、折曲部4B及び4Cによって
形成されたものである。更生管4は、断面形状が星形管
状のものである。従って、更生管4の幅P4 は元の管の
外径に対して半減されているので、取付管10の管内へ
容易に導入することができる。
【0039】更生管4の先端4aに引込み治具11を設
け、引込み治具11を介してワイヤー13により桝側か
ら取付管10内へ誘導する手段、及び水蒸気を供給して
更生管2を拡径する手段については、前記した更生管1
の場合と同じである。
【0040】更生管4は、図9に示す態様で、各襞状部
4Aが拡径する。即ち、更生管4は、送り込んだ水蒸気
の加熱及び加圧作用によって拡径される。この際、図1
0に示すように、更生管4の先端4aから切断端4bの
間隔Q4 までのスリーブ4cの部分は襞状部4Aの折曲
部4Bが解消されずに残り、切断面端4bを越えた更生
管4の部分が、図9に示すように、取付管10の内面に
密着した状態となる。
【0041】間隔Q4 は襞状部4Aの長さは前記したよ
うに比例している。また、襞状部4Aの長さは、襞状部
1Aや襞状部2Aと比べてより短くなっており、間隔Q
4 は更生管1や更生管2の間隔Q1 、間隔Q2 より短
い。また、襞状部4Aの長さは、更生管4が拡張して取
付管10の内面と密着する状態となるまでの時間と比例
しているから、更生管4の場合は、前記した更生管1や
更生管2の場合と比較して、その拡径のための時間は、
より短くて済む。従って、更生管4によれば、より短時
間で十分に拡径し、しかも更生管4のスリーブ4cの切
断すべき長さは、より短くてよい。
【0042】図示はしないが、更生管4における襞状部
4Aの数をより多くしたものとすることができる。この
ような構成の更生管によれば、上記した作用及び効果を
より高めることが可能である。
【0043】
【発明の効果】上述したように本発明は構成されるか
ら、次のような効果が発揮される。本発明の埋設取付管
用更生管は、その側周壁がその管軸に沿った2以上の襞
状部を有するように折曲されてなるから、その外周壁の
横幅を減縮した状態で取り扱うことができる。従って、
更生管を取付管内へ迅速に導入することができると共
に、導入後の更生管を均一厚さで拡径し、しかも取付管
を容易にかつ経済的に更生することができる。この場
合、襞状部の間を重層して構成されるとき、特に、導入
時の作業を高めることができる。
【0044】特に、本発明の埋設取付管用更生管におい
ては、襞状部により形成される断面形状がZ字形に形成
されている場合には、上記した取付管内への導入時の迅
速性、加工性及び経済性についての効果が効果的発揮さ
れ、また、その断面形状がX字形や星形である場合に
は、そのような効果をより有効に発揮させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第一の実施の形態の埋設取付管用
更生管の拡径状態を示す横断平面図である。
【図2】本発明に係る第一実施例の埋設取付管用更生管
の拡径状態を説明する部分斜視図である。
【図3】本発明に係る第一の実施の形態の埋設取付管用
更生管の取付管に対する導入過程を説明する縦断面図で
ある。
【図4】本発明に係る第一の実施の形態の埋設取付管用
の更生管のスリーブ部に対する切断態様及び成形状態を
説明する部分縦断面図である。
【図5】本発明に係る第二の実施の形態の埋設取付管用
更生管の拡径状態を示す横断平面図である。
【図6】本発明の埋設取付管用更生管の拡径状態を説明
する部分斜視図である。
【図7】本発明に係る第三の実施の形態の埋設取付管用
更生管の拡径状態を示す横断平面図である。
【図8】本発明に係る第三の実施の形態の埋設取付管用
更生管の拡径状態を説明する部分斜視図である。
【図9】本発明に係る第四の実施の形態の埋設取付管用
更生管の拡径状態を示す横断平面図である。
【図10】本発明に係る第四の実施の形態の埋設取付管
用更生管の拡径状態を説明する部分斜視図である。
【符号の説明】
1 更生管 1A 襞状部 1B、1C 折曲部 1a 先端 1b 切断端 2 更生管 2A 襞状部 2B、2C 折曲部 2a 先端 2b 切断端 3 更生管 3A 襞状部 3B 折曲部 3a 先端 3b 切断端 4 更生管 4A 襞状部 4B、4C 折曲部 4a 先端 4b 切断端 10 取付管 10a 接続部 11 引込み治具 11a 係止孔 13 ワイヤー 14 係止部材 15 地面 16 桝 17 マンホール 18 本管 20 ウィンチ 21 水蒸気発生加熱機 22 給気ホース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29L 9:00 B29L 23:00 23:00 F16L 1/02 B Fターム(参考) 3H025 AA12 AB03 DA02 DB14 DB17 DC02 DD12 EA01 EB05 EB14 EB23 EC04 ED02 EE04 4F211 AD12 AD14 AD25 AG03 AG08 AH43 SA13 SC03 SD04 SD18 SH06 SH18 SJ01 SJ13 SJ29 SP15 SW23 SW26 SW40

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地下に埋設された本管から枝分かれして設
    置されている取付管の内面に、加熱ガスを送り込んで加
    熱及び加圧し前記取付管の内面に密着した状態となるま
    で拡径しさらにこの更生管の端部部分を切除することに
    よってライニングする更生管であって、この更生管の側
    周壁が、その管軸に沿った2以上の襞状部を有するよう
    に折曲されてなることを特徴とする埋設取付管用更生
    管。
  2. 【請求項2】2以上の襞状部が、更生管の管軸に対して
    反対称の断面形状をなすように成形されている請求項1
    に記載された埋設取付管用更生管。
  3. 【請求項3】2以上の襞状部が、Z字状の断面形状をな
    すように成形されている請求項2に記載された埋設取付
    管用更生管。
  4. 【請求項4】2以上の襞状部が、更生管の管軸に対して
    対称の断面形状をなすように成形されている請求項1に
    記載された埋設取付管用更生管。
  5. 【請求項5】2以上の襞状部が、X字状の断面形状をな
    すように成形されている請求項3に記載された埋設取付
    管用更生管。
  6. 【請求項6】2以上の襞状部が、重層されてなる請求項
    1、2、3、4又は5記載された埋設取付管用更生管。
JP2001231922A 2001-07-31 2001-07-31 埋設取付管用更生管 Pending JP2003042340A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001231922A JP2003042340A (ja) 2001-07-31 2001-07-31 埋設取付管用更生管

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001231922A JP2003042340A (ja) 2001-07-31 2001-07-31 埋設取付管用更生管

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003042340A true JP2003042340A (ja) 2003-02-13

Family

ID=19063914

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001231922A Pending JP2003042340A (ja) 2001-07-31 2001-07-31 埋設取付管用更生管

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003042340A (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62266287A (ja) * 1986-05-14 1987-11-19 日本鋼管株式会社 既設配管の内面補修工法
JPH01204724A (ja) * 1988-02-09 1989-08-17 Osaka Bosui Constr Co Ltd 埋設管枝管部内面の硬質チューブライニング工法
JPH0243024A (ja) * 1988-04-13 1990-02-13 Nu Pipe Inc 既存のパイプラインに挿入される熱可塑性の補修用のパイプ製品、パイプ製品を除去する方法及びパイプ製品の製造装置
JPH0852800A (ja) * 1994-08-10 1996-02-27 Toa Gurauto Kogyo Kk 既設管渠の更生工法及び更生管渠
JP2001124243A (ja) * 1999-10-21 2001-05-11 Sekisui Chem Co Ltd 管路の分岐部の補修方法及びその補修装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62266287A (ja) * 1986-05-14 1987-11-19 日本鋼管株式会社 既設配管の内面補修工法
JPH01204724A (ja) * 1988-02-09 1989-08-17 Osaka Bosui Constr Co Ltd 埋設管枝管部内面の硬質チューブライニング工法
JPH0243024A (ja) * 1988-04-13 1990-02-13 Nu Pipe Inc 既存のパイプラインに挿入される熱可塑性の補修用のパイプ製品、パイプ製品を除去する方法及びパイプ製品の製造装置
JPH0852800A (ja) * 1994-08-10 1996-02-27 Toa Gurauto Kogyo Kk 既設管渠の更生工法及び更生管渠
JP2001124243A (ja) * 1999-10-21 2001-05-11 Sekisui Chem Co Ltd 管路の分岐部の補修方法及びその補修装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2123796C (en) Rehabilitation of pipelines and passageways with a flexible liner using an inflatable bladder
CA2173622C (en) Improvements in pipe lining
JP2008105267A (ja) 既設管の更生方法
WO2004104469A1 (en) A lining device for renovating the branch lines of pipelines by way of eversion
JP2003042340A (ja) 埋設取付管用更生管
KR101935403B1 (ko) 튜브형 관로 보수 장치 및 이를 이용한 관로 보수 방법
JP2008183840A (ja) 管路更生工法、および管路更生用ライナー
JP4070575B2 (ja) 既設管の補修工法
JP2003011223A (ja) 埋設取付管に対する更生管のライニング方法
JP2008254367A (ja) 管路更生工法
KR100648981B1 (ko) 도수관 보수용 슬리브
JP4898339B2 (ja) 既設管路のライニング工法
JP4540430B2 (ja) 管路の分割内張り方法
JP2004239403A (ja) 更生管の管路更生方法
JP2003291216A (ja) 既設管更生方法及びその方法に使用される更生管引込部材
WO2005110637A1 (en) Manufacture of multi-walled pipes
JP3888957B2 (ja) 既設管の補修工法
JP3386788B2 (ja) 熱可塑性樹脂製筒体の管内への内装工法
JP6863766B2 (ja) 既設管の更生方法
JP3539641B2 (ja) 懸吊体敷設方法
JP2002264217A (ja) 埋設取付管に対する更生管のライニング方法及びそのライニング更生管
JP2001310388A (ja) 熱可塑性樹脂製筒体の管内内装工法と拡径用ピグ
JPH03177698A (ja) 止水用被覆体
JP2003127230A (ja) 更生管の挿入方法及び更生管挿入用治具
JP2003159750A (ja) 更生管の鍔返し方法及び鍔返し装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050804

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050824

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051017

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060426