JP2003042259A - ボールねじ - Google Patents

ボールねじ

Info

Publication number
JP2003042259A
JP2003042259A JP2001226238A JP2001226238A JP2003042259A JP 2003042259 A JP2003042259 A JP 2003042259A JP 2001226238 A JP2001226238 A JP 2001226238A JP 2001226238 A JP2001226238 A JP 2001226238A JP 2003042259 A JP2003042259 A JP 2003042259A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
tongue
ball
circulation
circulation tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001226238A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Kokubu
秀樹 国分
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2001226238A priority Critical patent/JP2003042259A/ja
Publication of JP2003042259A publication Critical patent/JP2003042259A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H25/00Gearings comprising primarily only cams, cam-followers and screw-and-nut mechanisms
    • F16H25/18Gearings comprising primarily only cams, cam-followers and screw-and-nut mechanisms for conveying or interconverting oscillating or reciprocating motions
    • F16H25/20Screw mechanisms
    • F16H25/22Screw mechanisms with balls, rollers, or similar members between the co-operating parts; Elements essential to the use of such members
    • F16H25/2204Screw mechanisms with balls, rollers, or similar members between the co-operating parts; Elements essential to the use of such members with balls
    • F16H25/2214Screw mechanisms with balls, rollers, or similar members between the co-operating parts; Elements essential to the use of such members with balls with elements for guiding the circulating balls

Landscapes

  • Transmission Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 設計変更や材料変更の必要がなく、安価であ
りながらも長寿命のチューブ循環式ボールねじを提供す
る。 【解決手段】 端部にボール掬い用のタングが一体に形
成され、ボールを導いて循環させる循環チューブを備え
るチューブ循環式のボールねじにおいて、少なくとも循
環チューブとタングとの境界部の表面に窒化層が形成さ
れていることを特徴とするボールねじ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、端部にボール掬い
用のタングが一体に形成され、ボールを導いて循環させ
る循環チューブを備えるチューブ循環式のボールねじに
関し、特にタングと循環チューブとの境界の耐久性を高
め、ボールねじの寿命を改善する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、マシニングセンターの高速送り
ねじ等の高速回転条件で使用されるチューブ循環式のボ
ールねじは、図1及び図2に示されるように構成されて
いる。即ち、ねじ軸1の外周面には、断面円弧状の螺旋
溝2が設けられている。また、ボールナット3は、ねじ
軸1の螺旋溝2に対応する螺旋溝4を内面に有する円筒
状の部材で、外周の一部に形成された平面部5に螺旋溝
4に開口する2つの孔6が形成されている。このボール
ナット3の孔6には、ボール循環路として機能する循環
チューブ7の端部がそれぞれ嵌挿されている。この循環
チューブ7は、ボールナット3の平面部5に固定ねじ8
によって固定された取付板9により固定されている。
【0003】また、ボールナット3の内孔に挿通された
ねじ軸1は、その螺旋溝2がボールナット3の螺旋溝4
と対向するように形成され、ボールナット3に設けた循
環チューブ7からなるボール循環路と、この循環路端と
の間の螺旋溝4には、多数のボール10が転動自在に配
されている。このボール10は、ボールナット3の螺旋
溝4とねじ軸1の螺旋溝2に隙間なく嵌合し、ボールナ
ット3とねじ軸1とは半径方向の相対移動を不能とされ
ているが、軸方向にはボール10の転動を介して相対螺
旋運動可能とされている。
【0004】そして、ボールナット3とねじ軸1との相
対螺旋運動に際して、ボール10は螺旋溝2,4に沿っ
て転動し、循環チューブ7の端部に形成されたタング1
1により掬い上げられて循環チューブ7の内部に入り、
その内部を通って反対側端より螺旋溝2,4の間に入る
という循環を繰り返す。
【0005】尚、循環チューブ7として、図3に示すよ
うに、側面形状が略U字状の本体の両端に、ボール10
を掬い上げるためのタング11,11が一体に設けられ
ている「一体型循環チューブ」や、図4に示すように、
管軸方向の対象軸で2分割された分割管部材12,12
を接合して循環路を形成する「分割型潤滑チューブ」が
一般的である。分割型循環チューブ7では、各分割管部
12の端部にタング11が一体に設けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のように構成され
るボールねじでは、ボールナット3とねじ軸1との相対
螺旋運動により、ボール10は螺旋溝2,4に沿って移
動し、タング11により掬い上げられて循環チューブ7
の内部に入るようになっているが、螺旋溝2,4の内部
においてはボール10が円周方向に沿って走行するが、
タング11で掬い上げられたボール10は直線方向に方
向変換される。そのため、走行中のボール10の掬い上
げに際し、循環チューブ7の端部とタング11との境界
部11aにはボール10による繰り返し衝撃力による応
力が継続的に加わり、あるd・N値(d:軸径、N:回
転数)を超えると、蓄積疲労により循環チューブ7の端
部とタング11との境界部11aにクラックが発生した
り、破断して、走行不能となる。
【0007】このように、ボールねじの寿命には、循環
チューブ7の端部とタング11との境界部11aに加わ
る応力が大きく影響するため、従来では、d・N値を高
めて長寿命を実現するために、(1)タング11の形状
を境界部11aに応力集中が起こらないような最適形状
にする、(2)循環チューブ7及びタング11を形成す
る材料を高強度にする等の対応がなされている。
【0008】形状については、有限要素法等により最適
形状の設計は比較的容易であるが、更なる高速運転を実
現するには、循環チューブ7及びタング11の形成材料
による増強は必須である。形成材料による増強は、板厚
を厚くする方法が一般的であるが、ボール10の径、そ
れに伴う螺旋溝2,4、更にはボールナット3等との取
付構造等を変更しなければならず、材料コストに加え
て、設計変更に要するコストも増加するという問題があ
る。
【0009】本発明はこのような状況に鑑みなされたも
のであり、設計変更や材料変更の必要がなく、安価であ
りながらも長寿命のチューブ循環式ボールねじを提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、端部にボール掬い用のタングが一体に形
成され、ボールを導いて循環させる循環チューブを備え
るチューブ循環式のボールねじにおいて、少なくとも循
環チューブとタングとの境界部の表面に窒化層が形成さ
れていることを特徴とするボールねじを提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に関して詳細に説明
する。
【0012】本発明では、タングが一体化された循環チ
ューブを備えるボールねじであれば、その構造には何ら
制限はなく、例えば図1及び図2に示したボールねじ、
並びに図3及び図4に示した循環チューブ7を例示する
ことができる。
【0013】但し、本発明のボールねじは、少なくとも
循環チューブ7とタング11との境界部11a、好まし
くは循環チューブ7及びタング11の全面が窒化処理さ
れていることを特徴とする。この窒化処理により,循環
チューブ7及びタング11の形成材料の強度が格段に高
まり、同時に循環チューブ7とタング11との接合部1
1aも増強される。
【0014】窒化処理により形成される窒化層の深さ
は、形成材料の板厚に対して0.5%以上3.6%以下
であることが好ましい。窒化層の深さが形成材料の板厚
の3.6%を超える場合には、形成材料の脆化が進んで
寿命の改善効果が小さくなり、過度に深くまで形成する
と、窒化層を形成しない場合よりも寿命が短くなるおそ
れがある。
【0015】尚、循環チューブ7及びタング11の形成
材料には制限がなく、従来より広く用いられている軟
鋼、オーステナイト系ステンレス鋼、フェライト系ステ
ンレス鋼、析出硬化型ステンレス鋼等を挙げることがで
きる。
【0016】また、窒化処理の方法も制限されるもので
はないが、例えば、前処理として150℃〜350℃に
てフッ化処理を行い、その後300℃〜600℃にて窒
化処理を行うNV窒化処理を行うことができる。このと
き、形成材料の種類に応じて窒化処理の時間を調整し、
窒化層の深さを上記の範囲に制御する。また、窒化処理
の後は、表面に生成した酸化スケールをショットブラス
トバレル等により除去する必要がある。
【0017】
【実施例】以下、実施例及び比較例を挙げて本発明をさ
らに説明するが、本発明はこれにより何ら制限されるも
のではない。
【0018】(実施例1〜4.比較例1)表1に示す各
種鋼材(板厚は何れも1.4mm)を用いて図3に示し
たタングを有する循環チューブを作製し、更に実施例1
〜4では、循環チューブ及びタングの全表面に窒化処理
を施して深さ20μmの窒化層を形成した。尚、窒化処
理は、150℃〜350℃にてフッ化処理を行った後、
300℃〜600℃にてNV窒化処理を行った。
【0019】そして、作製した各循環チューブを図1に
示すボールねじ(軸径:55mm)に組み込み、回転数
4000rpm(d・N=22万)で連続運転し、寿命
に至るまでの時間を測定した。結果を表1に記すが、比
較例1の寿命を1とする寿命比で示してある。
【0020】
【表1】
【0021】表1から明らかなように、窒化処理を程し
た循環チューブ(実施例)を用いることにより、未処理
の循環チューブを用いた場合(比較例1)に比べてボー
ルねじの寿命が大幅(20倍以上;都合により、寿命比
が20倍になった時点で試験を中止)に延びることがわ
かる。また、実施例同士を比較すると、鋼材の種類に関
わらずほぼ同様の結果が得られており、このことから既
存の循環チューブをそのまま使用することができ、設計
変更や材料変更が不要で、コスト的にも有利となること
がわかる。
【0022】(実施例5)実施例1に従い、循環チュー
ブを作製した。その際、窒化処理条件を変えて、窒化層
の深さが異なるようにした。そして、同様の寿命試験を
行い、窒化層深さと寿命との関係を調べた。結果を、窒
化層深さが鋼材板厚の10%としたときの寿命を1とし
た寿命比にて図5に示すが、窒化層が鋼材板厚の3.6
%を超えると寿命の改善効果が小さくなることがわか
る。これは、鋼材の脆化が過度に進むことによるものと
推察される。
【0023】以上本発明に関して詳細に説明したが、図
3に示す一体型循環チューブ及び図4に示す分割型循環
チューブの何れにおいても同等の効果が得られる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の循環チュ
ーブ式ボールねじは、少なくとも循環チューブとタング
との境界部に窒化層を形成して増強したため、従来に比
べて格段に長寿命となっている。しかも、循環チューブ
やタングの形成材料の板厚を厚くする必要もなく、また
形成材料の種類にもよらず、ほぼ同様に長寿命化される
ため、従来の循環チューブをそのまま使用でき、コスト
的にも有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】チューブ循環式ボールねじの一例を示す上面図
である。
【図2】図1のチューブ循環式ボールねじのねじ軸長手
方向と直交する面における断面図である。
【図3】循環チューブの一例(一体型)を示す側面図で
ある。
【図4】循環チューブの他の例(分割型)を示す側面図
である。
【図5】実施例で得られた、窒化層深さと寿命比との関
係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 ねじ軸 3 ボールナット 7 循環チューブ 10 ボール 11 タング 11a 境界部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端部にボール掬い用のタングが一体に形
    成され、ボールを導いて循環させる循環チューブを備え
    るチューブ循環式のボールねじにおいて、少なくとも循
    環チューブとタングとの境界部の表面に窒化層が形成さ
    れていることを特徴とするボールねじ。
  2. 【請求項2】 窒化層の深さが、循環チューブ及びタン
    グの形成材料の板厚に対して0.5%以上3.6%以下
    であることを特徴とする請求項1記載のボールねじ。
JP2001226238A 2001-07-26 2001-07-26 ボールねじ Pending JP2003042259A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001226238A JP2003042259A (ja) 2001-07-26 2001-07-26 ボールねじ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001226238A JP2003042259A (ja) 2001-07-26 2001-07-26 ボールねじ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003042259A true JP2003042259A (ja) 2003-02-13

Family

ID=19059090

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001226238A Pending JP2003042259A (ja) 2001-07-26 2001-07-26 ボールねじ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003042259A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104791446A (zh) * 2014-01-22 2015-07-22 全球传动科技股份有限公司 回流元件加工方法、直线运动模块及滚珠螺杆的组装方法
EP4417838A1 (en) * 2023-02-17 2024-08-21 Shuton, S.A. Ball screw device and method for designing the joint element of said device

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104791446A (zh) * 2014-01-22 2015-07-22 全球传动科技股份有限公司 回流元件加工方法、直线运动模块及滚珠螺杆的组装方法
EP4417838A1 (en) * 2023-02-17 2024-08-21 Shuton, S.A. Ball screw device and method for designing the joint element of said device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008267402A (ja) 転がり軸受
US20120192663A1 (en) Ball screw assembly with enhanced radial load capacity and method of construction thereof
JP2013099840A (ja) ねじ軸及びその製造方法並びにボールねじユニット
EP3045748A1 (en) Hollow drive shaft and method for manufacturing same
JP2008202672A (ja) ボールねじ及びその製造方法
JP2003042259A (ja) ボールねじ
CN101617137A (zh) 轴瓦
US20070137350A1 (en) Ball screw nut and method of producing the same
WO2006126452A1 (ja) ボールねじ、運動案内装置
JP2008151236A (ja) 転がり軸受
JP2006083988A (ja) ボールねじ
JP6044744B2 (ja) ボールねじ装置
JP2007016848A (ja) ボールねじナットおよびその製造方法
JP2005232543A (ja) ボールねじ
JP2006233288A (ja) 転動溝付き機械部品およびその製造方法
JP2008298237A (ja) ボールねじ
JP2007071279A (ja) ボールねじ
JP2007303502A (ja) トリポード部材及びトリポード型等速自在継手
JP2008064158A (ja) トリポード型等速自在継手
JP2004293783A (ja) 直動案内軸受装置
JP4993705B2 (ja) ボールねじおよびそのねじ溝加工方法
JP2006002249A (ja) ボールねじ
JP2010180985A (ja) ボールねじ及び射出成形機
JP3506853B2 (ja) ボールねじ
JP3997743B2 (ja) ボールねじ装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060324

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20071127