JP2007071279A - ボールねじ - Google Patents

ボールねじ Download PDF

Info

Publication number
JP2007071279A
JP2007071279A JP2005258107A JP2005258107A JP2007071279A JP 2007071279 A JP2007071279 A JP 2007071279A JP 2005258107 A JP2005258107 A JP 2005258107A JP 2005258107 A JP2005258107 A JP 2005258107A JP 2007071279 A JP2007071279 A JP 2007071279A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ball
nut
ball screw
ball rolling
rolling groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005258107A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Tateishi
康司 立石
Keisuke Kazuno
恵介 数野
Morihisa Yoshioka
守久 吉岡
Kiyohito Ishikawa
清仁 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP2005258107A priority Critical patent/JP2007071279A/ja
Publication of JP2007071279A publication Critical patent/JP2007071279A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Transmission Devices (AREA)

Abstract

【課題】
低コストで、耐摩耗性と長寿命化を図ったボールねじを提供する。
【解決手段】
外周に螺旋状のボール転走溝2aが形成されたねじ軸2と、このねじ軸2に外挿され、内周に螺旋状のボール転走溝3aが形成された円筒状のナット3と、両ボール転走溝間に転動自在に収容された多数のボール4と、ナット3の胴部に装着され、内周にボール転走溝3aを連結する連結溝5aが形成された駒部材5とを備えた自動車用のボールねじ1において、ナット3が、Si量が0.15wt%以下に規制されると共に、Moが0.3wt%以上とNiが添加された低炭素浸炭鋼で形成されると共に、ボール転走溝3aが切削面で形成され、その後、表面に浸炭焼入れによって所定の硬化層が形成されている。これにより、浸炭焼入れによって発生する粒界酸化層を抑制することができ、低コストで、耐摩耗性と長寿命化を図ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車のアクチュエータに使用され、多数のボールが転動する螺旋状のボール転走溝が形成されたボールねじに関するものである。
ボールねじは、外周に螺旋状のボール転走溝が形成されたボールねじ軸と、円筒面内に螺旋状のボール転走溝が形成されたボールねじナットと、対向する両ボール転走溝で構成されたボール転動路内に転動自在に収容された多数のボールとからなり、ボールねじ軸あるいはボールねじナットの回転を軸方向の並進運動に変換する機械要素である。
従来、このボールねじナットは、切削加工と研削加工とによって内周にボール転走溝が形成されるのが一般的である。すなわち、ドリルを用いて素材に下孔を開け、バイトでこの下穴の周面に螺旋状のボール転走溝を切削加工する。次に、浸炭焼入れ等の熱処理を行った後、円筒研削盤等で外径部の研削加工を行い、最後に砥石を用いて切削したボール転走溝の表面を研削加工する。
しかしながら、産業機械用として使用される場合は、このようにボール転走溝を研削によって形成する加工方法は、ボール転走溝の面粗さや精度に関しては申し分ないが、加工工数が嵩みコストアップとなる。したがって、自動車用としてはコスト競争力がないものとなってしまい好ましくない。
そのため、タップや切削加工によってボール転走溝を加工し、その後、熱処理を施すことによってそのままボール転走溝とする非研削タイプのボールねじナットが検討されている。本出願人は、非研削タイプのボールねじナットからなるボールねじを既に提案している。このボールねじ51は、図7に示すように、内周に螺旋状のボール転走溝52aが形成されたボールねじナット52と、このボールねじナット52に内挿され、外周に前記ボール転走溝52aに対応する螺旋状のボール転走溝53aが形成されたボールねじ軸53と、両ボール転走溝52a、53aにより構成されたボール転動路に収容された複数のボール54と、ボールねじナット52のボール転走溝52aを連結する連結溝55aが形成された駒部材55とからなる。
このボールねじナット52はSCM430等の肌焼き鋼からなり、図8に示すように、最初に、円柱状の素材の中心に所定の内径面がドリル等で形成される(P1)。その後、素材の外径面および内径面が切削バイトで仕上げ加工され(P2)、次に、ボールねじナット52の内径面にタッピング工具(図示せず)を挿入し、それぞれの位相をNC制御しながらボール転走溝52aが切削加工によって形成される(P3)。こうしたタッピング工具による切削加工後、ボールねじナット52は、浸炭焼入れ・焼戻しにより表面に54〜64HRCの範囲で硬化層が形成される(P4)。そして、熱処理後、ボール転走溝52aにショットピーニング処理が施される(P5)。これにより、熱処理によるスケールを削除でき、表面粗さの改善と共に、表面硬さおよび表面の圧縮残留応力を高めることができ、低コストで耐久性の向上を図ったボールねじ51を提供することができる。
特開2005−90570号公報
この種のSCM430等の肌焼き鋼からなるボールねじナット52において、浸炭焼入れ時、表面に粒界酸化層からなる異常層が発生することが知られている。したがって、従来のボールねじナット52の研削加工を廃止し、ショットピーニング処理によってこの粒界酸化層をある程度削除することはできるが、研削加工のように完全に削除することは難しい。粒界酸化層が表面に残存することによりボール転走溝52aの表面は脆くなり、表面硬さが不足することで摩耗を進展させる恐れがある。また、こうした早期の摩耗は内部すきまを拡大させて振動・騒音の原因になるばかりでなく、この部分を起点として剥離が生じ、短寿命となる恐れがあった。粒界酸化層は、通常の浸炭焼入れでは、炉中の酸素が影響して生じるものである。その対策として、真空浸炭が考えられるが、コストが嵩み自動車部品の熱処理方法として採用するのは難しい。
本発明は、こうした従来の問題を解決し、低コストで、耐摩耗性と長寿命化を図ったボールねじを提供することを目的とする。
係る目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、外周に螺旋状のボール転走溝が形成されたねじ軸と、このねじ軸に外挿され、内周に前記ボール転走溝に対応する螺旋状のボール転走溝が形成された円筒状のナットと、両ボール転走溝間に転動自在に収容された多数のボールと、ナットの胴部に装着され、前記ボール転走溝を連結する循環部材とを備えたボールねじにおいて、前記ねじ軸およびナットのうち少なくともナットが、Si量が0.15wt%以下に規制された低炭素浸炭鋼で形成されると共に、前記ボール転走溝が切削面で形成され、その後、表面に浸炭焼入れによって所定の硬化層が形成されている構成を採用した。
このように、自動車の電動アクチュエータ等に使用されるボールねじにおいて、ねじ軸およびナットのうち少なくともナットが、Si量が0.15wt%以下に規制された低炭素浸炭鋼で形成されると共に、ボール転走溝がタッピング工具やバイトによって切削加工され、その後、表面に浸炭焼入れによって所定の硬化層が形成されているので、浸炭焼入れによって表面に発生する粒界酸化層を抑制することができ、低コストで、耐摩耗性と長寿命化を図ったボールねじを提供することができる。
好ましくは、請求項2に記載の発明のように、前記浸炭鋼にNiが添加されていても良いし、請求項3に記載の発明のように、前記浸炭鋼にMoが0.3wt%以上添加されていても良い。これにより、焼入れ性が向上して浸炭時間を短縮することができると共に、粒界酸化層の発生を抑制することができる。
また、請求項4に記載の発明は、前記ナットのボール転走溝がタッピング工具によって切削されていれば、低コストで比較的精度の高いボール転走溝を簡便に形成することができると共に、ボール転走溝を一回の通し加工で効率良く切削加工でき、ボールねじの低コスト化を図ることができる。
また、請求項5に記載の発明は、前記循環部材が、前記ナットの両端部に装着された駒部材からなるので、ナットの外周部をコンパクト化することができ、自動車の電動アクチュエータに使用された場合、ナットに揺動リンクが係合するトラニオン軸等の形成することができ、また、このトラニオン軸と循環部材との干渉を容易に回避することができる。
本発明に係るボールねじは、外周に螺旋状のボール転走溝が形成されたねじ軸と、このねじ軸に外挿され、内周に前記ボール転走溝に対応する螺旋状のボール転走溝が形成された円筒状のナットと、両ボール転走溝間に転動自在に収容された多数のボールと、ナットの胴部に装着され、前記ボール転走溝を連結する循環部材とを備えたボールねじにおいて、前記ねじ軸およびナットのうち少なくともナットが、Si量が0.15wt%以下に規制された低炭素浸炭鋼で形成されると共に、前記ボール転走溝が切削面で形成され、その後、表面に浸炭焼入れによって所定の硬化層が形成されているので、浸炭焼入れによって表面に発生する粒界酸化層を抑制することができ、低コストで、耐摩耗性と長寿命化を図ったボールねじを提供することができる。
外周に螺旋状のボール転走溝が形成されたねじ軸と、このねじ軸に外挿され、内周に前記ボール転走溝に対応する螺旋状のボール転走溝が形成された円筒状のナットと、両ボール転走溝間に転動自在に収容された多数のボールと、ナットの胴部に装着され、内周に前記ボール転走溝を連結する連結溝が形成された駒部材とを備えた自動車用のボールねじにおいて、前記ナットが、Si量が0.15wt%以下に規制されると共に、Moが0.3wt%以上とNiが添加された低炭素浸炭鋼で形成されると共に、前記ボール転走溝が切削面で形成され、その後、表面に浸炭焼入れによって所定の硬化層が形成されている。
以下、本発明の実施の形態を図面に基いて詳細に説明する。
図1は、本発明に係るボールねじの一実施形態を示す縦断面図、図2は、図1のボールねじを使用した電動アクチュエータを示す縦断面図である。
このボールねじ1は、外周に螺旋状のボール転走溝2aが形成されたねじ軸2と、このねじ軸2に外挿され、内周にボール転走溝2aに対応する螺旋状のボール転走溝3aが形成されたナット3と、両ボール転走溝2a、3a間に転動自在に収容された多数のボール4と、ナット3の胴部の両端部に装着され、ボール転走溝3aを連結する連結溝5aが形成された駒部材5とを備えている。そして、ボール転走溝2a、3aによりボール転動路が構成され、この転動路内の内外のボール転走溝2a、3a間に介在された多数のボール4は、ボール転走溝2a、3aに沿って転動し、駒部材5の連結溝5aに案内されてねじ軸2のランド部2bを乗り越え、隣接するボール転走溝3aに戻り、再びボール転走溝2a、3aに沿って転動して無限循環することができる。
ボール転走溝2a、3aは、ボール4の半径よりも僅かに大きい曲率半径からなる一対の円弧を組み合わせたゴシックアーチ溝に形成されている。無論、ボール転走溝2a、3aは、このゴシックアーチ形状以外にも、例えば、ボール4とサーキュラコンタクトする単一円弧からなる溝形状であっても良い。
ナット3のボール転走溝3aは、ドリル等で内径面が切削加工された後、タッピング工具による切削加工によって形成されている。これにより、ボール転走溝3aを一回の通し加工で効率良く切削加工でき、低コストで比較的精度の高い溝加工ができる。
このボールねじ1が使用された電動アクチュエータを図2に示す。この電動アクチュエータは、電動モータ7と、この電動モータ7のモータ軸7aにカップリング8を介してねじ軸3が連結されたボールねじ1と、このボールねじ1のねじ軸3の両端部に装着され、ハウジング9に対してねじ軸3を回転自在に、かつ軸方向移動不可に支持する一対の転がり軸受10、11とを備えている。電動モータ7の回転トルクは、カップリング8を介してねじ軸3に伝達され、ボールねじ1によって回転運動が直線運動に変換される。ここでは、ナット3の外周面に、軸線に対し直交する一対の円柱状のトラニオン軸6が円周方向に対向する方向に突設され、揺動リンク12がこのトラニオン軸6に係合している。そして、ナット3の直線運動により揺動リンク12が揺動し、駆動シャフト13が回転方向に所定の角度回動制御される。
こうした電動アクチュエータに使用されるボールねじにおいて、従来、後加工(研削加工)が廃止されていれば、前述したように、浸炭鋼の浸炭熱処理時に発生する粒界酸化層によりナット3のボール転走溝3aが摩耗し、内部すきまが増大して振動・騒音の原因となるばかりでなく、早期剥離による短寿命等の問題があった。
浸炭焼入れを行った場合の粒界酸化層の発生メカニズムは以下の通りである。すなわち、浸炭焼入れの多くは、所謂ガス浸炭炉で行われ、浸炭時間が長く、炉中の高温な酸素原子と長時間浸されるため、鋼材の組織表層が酸化することに起因している。表層面の酸化の際には、鋼材に添加されている合金元素が選択酸化されるが、酸化されやすい元素としては、Si、Mn、Crが代表的である。特に、Siは結晶粒界に沿って内部に深く成長していく傾向があるため、粒界に沿って脆い金属組織が形成されて極表層は極小のクラックが残存している。また、選択酸化された合金元素は元々焼入れ性を向上させるために添加されているものであるが、酸化物として形態を変えてしまうため、その周辺は合金元素が減少し、焼入れ性が不足する傾向にある。したがって、表面硬さが浸炭部の内部より低下して不完全焼入れ組織となって存在する。これらのことが要因となって、摩耗の起点や転動疲労寿命の剥離起点となる。
本出願人は、粒界酸化層を低減させる材質に着目し、従来のSCM415やSCM420等の低炭素浸炭鋼に変えて特定の成分を調整することにより、通常の浸炭焼入れを行いながら、表層の粒界酸化層の発生を抑制することができた。表1に従来の材質(SCM415)と本実施形態に係る材質の成分を比較したものであるが、粒界に沿って酸化が進行するSiを低く、好ましくは0.15wt%以下に抑えると共に、NiおよびMoの添加量が調整されているのが特徴である。Ni量は1.0wt%、Mo量は0.3wt%以上が好ましい。ここで、NiおよびMoの元素は酸化され難く、焼入れ性を向上させる合金元素として作用する。
Figure 2007071279
本出願人は、まず、この二つの材質(比較例と実施例)からなる鋼材を浸炭焼入れし、粒界酸化層の発生状況を調査した。図4は、浸炭焼入れ後、鋼材断面を研削加工し、顕微鏡にて観測測定した結果を示すグラフである。なお、ここで、図3に示すように、Aは、粒界酸化層の鋼材表面からの平均深さ、Bは、最大深さを示している。
この測定結果から判るように、従来(比較例)の鋼材では、A、B共に表面から均一な深さで粒界酸化層が形成されているのに対し、本実施形態では、層の深さはゼロではないものの殆ど見られず、断続的に表層に発生している状況になっている。換言すると、面で捉えると殆ど粒界酸化層がない部位が多くあり、一部に散発的に発生している状況と言える。
本出願人は、さらに、この二つの材質からなる鋼材を使用してナットを製作し、転動寿命試験を実施した。図5は、その寿命比較試験の結果を示すワイブルチャートである。なお、ここで、寿命試験機は8連の高速寿命試験機を使用し、供試品としては、軸径16mm、リード3mm、ボール径は2.381mm、循環方式は駒部材を使用した駒式で、循環列は2列のボールねじを使用した。また、荷重はコイルばねによる定圧荷重とし、負荷荷重は700Nに設定されている。
寿命試験は、ねじ軸上に2個のナットを配置し、その両側からコイルばねで両者を一定荷重で挟持した状態で行った。この試験はばねによる荷重負荷で、外部荷重によるボールねじの剛性よりばねの方が高いため、微小な摩耗が試験中に進行してもこのばねの変位量に吸収されて、ほぼ一定の荷重をボールねじに負荷することができる。
この試験結果から、従来品(比較例)は、L10寿命で5.0×10Revに対し、本実施形態におけるボールねじでは、10.4×10Revと、2倍以上の寿命となり、耐久性向上の効果が確認された。
さらに、本出願人は、この寿命試験に加えて摩耗試験を実施した。図6はその結果を示すグラフである。ここで、摩耗試験機は保持型の摩耗試験機を使用し、荷重はアキシアル荷重が870N、ラジアル荷重が560N、荷重周波数は20Hzとした。この試験結果から明らかなように、従来品では、略20μmのすきま増加に対し、本実施形態では、殆ど内部すきまの増加、すなわち、摩耗がなく、耐摩耗性向上の効果が確認できた。なお、ここでは、ねじ軸が転造加工により形成され、高周波焼入れで表面が硬化処理されたものを使用し、ボールねじのナットに関して検証を行ったが、浸炭焼入れを適用するのであれば、ねじ軸にこの鋼材を適用しても同様の効果が得られる。
本実施形態では、少なくともナットが切削加工で形成され、浸炭焼入れ後の後加工が廃止されたボールねじにおいて、ナットが、Si量が0.15wt%以下に規制されると共に、Mo量が0.3wt%以上とNiが添加された浸炭鋼で形成されているので、熱処理による粒界酸化層の発生を抑制し、低コストで、耐摩耗性と長寿命化を図ったボールねじを提供することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
本発明に係るボールねじは、特に自動車等の車両に用いられる電動アクチュエータ等に使用され、少なくともナットが、ボール転走溝が熱処理前に仕上げられ、その後浸炭焼入れによって表面が硬化処理されたボールねじに適用することができる。
本発明に係るボールねじの一実施形態を示す縦断面図である。 図1のボールねじが使用された電動アクチュエータを示す縦断面図である。 浸炭焼入れによる発生する粒界酸化層の断面を示す模式図である。 粒界酸化層の深さを調査した結果を示すグラフである。 転動寿命試験結果を示すワイブルチャートである。 摩耗試験結果を示すグラフである。 従来のボールねじを示す縦断面図である。 従来のボールねじナットの製造方法を示す工程図である。
符号の説明
1・・・・・・・・・・・ボールねじ
2・・・・・・・・・・・ねじ軸
2a、3a・・・・・・・ボール転走溝
2b・・・・・・・・・・ランド部
3・・・・・・・・・・・ナット
4・・・・・・・・・・・ボール
5a・・・・・・・・・・連結溝
5・・・・・・・・・・・駒部材
6・・・・・・・・・・・トラニオン軸
7・・・・・・・・・・・電動モータ
7a・・・・・・・・・・モータ軸
8・・・・・・・・・・・カップリング
9・・・・・・・・・・・ハウジング
10、11・・・・・・・転がり軸受
12・・・・・・・・・・揺動リンク
13・・・・・・・・・・駆動シャフト
51・・・・・・・・・・ボールねじ
52・・・・・・・・・・ボールねじナット
52a、53a・・・・・ボール転走溝
53・・・・・・・・・・ボールねじ軸
54・・・・・・・・・・ボール
55・・・・・・・・・・駒部材
55a・・・・・・・・・連結溝

Claims (5)

  1. 外周に螺旋状のボール転走溝が形成されたねじ軸と、
    このねじ軸に外挿され、内周に前記ボール転走溝に対応する螺旋状のボール転走溝が形成された円筒状のナットと、
    両ボール転走溝間に転動自在に収容された多数のボールと、
    ナットの胴部に装着され、前記ボール転走溝を連結する循環部材とを備えたボールねじにおいて、
    前記ねじ軸およびナットのうち少なくともナットが、Si量が0.15wt%以下に規制された低炭素浸炭鋼で形成されると共に、前記ボール転走溝が切削面で形成され、その後、表面に浸炭焼入れによって所定の硬化層が形成されていることを特徴とするボールねじ。
  2. 前記浸炭鋼にNiが添加されている請求項1に記載のボールねじ。
  3. 前記浸炭鋼にMoが0.3wt%以上添加されている請求項1または2に記載のボールねじ。
  4. 前記ナットのボール転走溝がタッピング工具によって切削されている請求項1乃至3いずれかに記載のボールねじ。
  5. 前記循環部材が、前記ナットの両端部に装着された駒部材からなる請求項1乃至4いずれかに記載のボールねじ。
JP2005258107A 2005-09-06 2005-09-06 ボールねじ Pending JP2007071279A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005258107A JP2007071279A (ja) 2005-09-06 2005-09-06 ボールねじ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005258107A JP2007071279A (ja) 2005-09-06 2005-09-06 ボールねじ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007071279A true JP2007071279A (ja) 2007-03-22

Family

ID=37932914

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005258107A Pending JP2007071279A (ja) 2005-09-06 2005-09-06 ボールねじ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007071279A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008275095A (ja) * 2007-05-01 2008-11-13 Ntn Corp ボールねじおよびその製造方法
CN103075481A (zh) * 2013-01-05 2013-05-01 安顺虹特滚珠丝杠有限责任公司 一种滚珠丝杠副的滚珠循环方式
KR101814211B1 (ko) * 2009-08-10 2018-01-02 섀플러 테크놀로지스 아게 운트 코. 카게 볼 스크류 드라이브의 나사 너트를 제조하기 위한 방법

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008275095A (ja) * 2007-05-01 2008-11-13 Ntn Corp ボールねじおよびその製造方法
WO2008139702A1 (ja) * 2007-05-01 2008-11-20 Ntn Corporation ボールねじおよびその製造方法
US9289828B2 (en) 2007-05-01 2016-03-22 Ntn Corporation Ball screw and a method for manufacturing the same
DE112008001105B4 (de) * 2007-05-01 2019-05-09 Ntn Corporation Kugelumlaufspindel und Verfahren zur Herstellung derselben
KR101814211B1 (ko) * 2009-08-10 2018-01-02 섀플러 테크놀로지스 아게 운트 코. 카게 볼 스크류 드라이브의 나사 너트를 제조하기 위한 방법
CN103075481A (zh) * 2013-01-05 2013-05-01 安顺虹特滚珠丝杠有限责任公司 一种滚珠丝杠副的滚珠循环方式

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4423754B2 (ja) 転動軸の製造方法
JP2006322017A (ja) 転がり軸受
JP5163183B2 (ja) 転がり軸受
JP2004052997A (ja) 転動装置及びその製造方法
JP2007071279A (ja) ボールねじ
JP5998631B2 (ja) 転がり軸受
JP2006329265A (ja) 転がり軸受
JP4186568B2 (ja) 転がり軸受及び転がり軸受の内輪の製造方法
WO2022202922A1 (ja) 軌道輪及びシャフト
JP2008019482A (ja) 軌道部材の製造方法、動弁装置の製造方法および軌道部材
JP2023047716A (ja) 機械部品
JP4872371B2 (ja) 遊星歯車機構用ピニオンシャフト
JP2008063603A (ja) 軌道部材の製造方法、動弁装置の製造方法および軌道部材
JP5233305B2 (ja) ころ軸受及びその製造方法
JP2007239072A (ja) 転動部材の製造方法および転がり軸受の製造方法
JP2007016848A (ja) ボールねじナットおよびその製造方法
JP2000104742A (ja) ボールねじ支持用転がり軸受
JP2005337361A (ja) ころ軸受
JP2008064159A (ja) 軌道部材の製造方法、動弁装置の製造方法および軌道部材
JP7428768B2 (ja) 機械部品及び転がり軸受
JP2007321895A (ja) 関節装置用転動部材および関節装置用転がり軸受
EP3779221A1 (en) Intermediary race member of rolling bearing, race, rolling bearing and production method therefor
JP2008215422A (ja) アクチュエータ用ボールねじおよびそのねじ溝加工方法
WO2023048169A1 (ja) 機械部品及び転がり軸受
WO2024075486A1 (ja) 機械部品、転がり軸受及びボールねじ