JP2003042246A - 牽引手段用引っ張り装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のベルト引っ張り装置よりコスト的に有
効に製造され得るように基礎が置かれるベルト引っ張り
装置の設計および製造技術を簡単化することにある。 【解決手段】 受容および取り付けハウジングと、受容
および取り付けハウジングに枢動可能に接続されるロー
ラキャリヤと、受容および取り付けハウジングに対して
ローラキャリヤを半径方向にかつ軸方向に支持するベア
リングと、引っ張り力を印加するためにローラキャリヤ
と受容および取り付けハウジングとの間に配置されるば
ねと、減衰装置とを備えた牽引手段用引っ張り装置であ
って、減衰ブッシュ（９）へ摩擦力を印加するために、
平らなベルトばね（１０）が設けられ、平らなベルトば
ねの第１端（１１）によって、平らなベルトばね（１
０）が受容および取り付けハウジング（１）に固定さ
れ、かつ、平らなベルトばねの第２端（１２）によっ
て、減衰ブッシュ（９）に回転可能に固定されている牽
引手段用引っ張り装置。

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【発明の属する技術分野】本発明は、受容および取り付
けハウジングを有し、前記受容および取り付けハウジン
グに枢動可能に接続されるローラキャリヤを有し、前記
受容および取り付けハウジングに対して前記ローラキャ
リヤを半径方向にかつ軸方向に支持するベアリングを有
し、引っ張り力を印加するために前記ローラキャリヤと
前記受容および取り付けハウジングとの間に配置される
ばねを有し、そして、減衰装置を有し、この減衰装置が
減衰ブッシュを含みそして摩擦により、減衰作用が減少
引っ張り力の方向におけるより増大する引っ張り力の方
向において大きいように前記ローラキャリヤと前記受容
および取り付けハウジングとの間の運動を減衰する、牽
引手段用引っ張り装置、とくにベルト引っ張り装置に関
する。 【０００２】 【従来の技術】自動車において、車両エンジンは、ジェ
ネレータ、水冷による車両エンジン用の水ポンプ、操縦
補助を備えた自動車用のサーボパワー用ポンプおよび空
調装置用のコンプレッサのごとき種々の補助ユニットを
駆動する。前記補助ユニットは車両エンジンのクランク
シャフト上に位置決めされた主ベルトプーリによって、
かつ一方で、主ベルトプーリを介してかつ、他方で、補
助ユニットの駆動軸上に配置された補助ベルトプーリを
介して動く無限駆動ベルトによって駆動される。補助ユ
ニットの作用効率および駆動ベルトの寿命は駆動ベルト
の一定のベルト緊張の設定および維持に非常に依存す
る。補助ユニットの作用効率を改善しかつ駆動ベルトの
寿命を延長するために、一般に、減衰装置からなり、そ
の結果スリップおよび振動が補償されかつ減少され得る
ばね負荷のベルト引っ張り装置を使用することが慣例で
ある。 【０００３】本発明が牽引手段用引っ張り装置に関する
ことは上述されている。上記では、牽引手段用引っ張り
装置、すなわち、ベルト引っ張り装置の詳細が示されて
いる。以下で、本発明によって取り扱われる牽引手段用
引っ張り装置はつねにベルト引っ張り装置に言及されか
つ説明される。このことは、記載された牽引手段用引っ
張り装置がまた他の用途に使用され得る、すなわち、の
みではないという事実を変更しない。 【０００４】すなわち、受容および取り付けハウジング
を含み、前記受容および取り付けハウジングに枢動可能
に接続されるローラキャリヤ、前記受容および取り付け
ハウジングに対して前記ローラキャリヤを半径方向にか
つ軸方向に支持するベアリング、引っ張り力を印加しか
つ前記ローラキャリヤと前記受容および取り付けハウジ
ングとの間に配置されるばね、ならびに、減衰装置を有
しているベルト引っ張り装置の最初に記載した基本的な
設計は一般に知られている。 【０００５】その範囲で、ドイツ連邦共和国特許公開第
３７２８１５８号、同第４１２４６３６号、同第４１３
４３５４号、同第４３２６４６７号、同第４３４５１５
０号、同第４４２７６８３号、同第１９５４０７０６号
および同第１９６０３５５８号が、ドイツ連邦共和国特
許明細書第４３００１７８号および同第４３２５４２４
号が、ヨーロッパ特許公開第０２９４９１９号および同
第０８５８５６３号が、ならびに、アメリカ合衆国特許
第４，６９８，０４９号および同第４，４７２，１６２
号が参照される。実質的な差異は、とくに、減衰装置に
言及している。 【０００６】ドイツ連邦共和国特許公開第１９５４０７
０６号および同第１９６０３５５８号およびヨーロッパ
特許公開第０８５８５６３号から知られるベルト引っ張
り装置の場合において、ベアリングの機能および減衰装
置の機能が１つの構体に結合され、前記構体はばね力に
よって印加され、そして一方で、受容および取り付けハ
ウジングに対してローラキャリヤを半径方向にかつ軸方
向に支持し、かつ、他方で、摩擦によって、ローラキャ
リヤと受容および取り付けハウジングとの間の運動を減
衰する円錐型の摩擦ベアリングである。 【０００７】前記従来のベルト引っ張り装置の欠点は、
一方で、円錐型の摩擦ベアリングの回避し得ない磨耗に
より、ローラキャリヤが受容および取り付けハウジング
に対して軸方向に動き、かつ他方で、負荷の印加の方向
における、すなわち、増加する引っ張り力の方向におけ
る減衰作用が負荷緩和の方向における、すなわち、減少
する引っ張り力の方向における減衰作用と同一であると
いうことである。 【０００８】本発明に最も近い従来技術の状態はヨーロ
ッパ特許公開第０２９４９１９号から知られるベルト引
っ張り装置である。この従来のベルト引っ張り装置にお
いて、ドイツ連邦共和国特許公開第１９５４０７０６号
および同第１９６０３５５８号およびヨーロッパ特許公
開第０２９４９１９号から知られるベルト引っ張り装置
に固有である上述した２つの欠点を回避することができ
た。 【０００９】ヨーロッパ特許公開第０２９４９１９号か
ら知られるベルト引っ張り装置は円錐型の摩擦ベアリン
グを含まないので、かかる円錐型の摩擦ベアリングに関
する欠点、すなわち、ローラキャリヤが受容および取り
付けハウジングに対して軸方向に動く欠点は回避され
た。ヨーロッパ特許公開第０２９４９１９号から知られ
るベルト引っ張り装置において、減衰装置は増大する引
っ張り力の方向における減衰作用が減少する引っ張り力
の方向におけるよりも大きいように設計されている。 【００１０】詳細に関するかぎり、ヨーロッパ特許公開
第０２９４９１９号によるベルト引っ張り装置に使用さ
れた減衰装置は減衰ブッシュおよびこの減衰ブッシュの
まわりに位置決めされ、その第１端が受容および取り付
けハウジングに堅固に接続されかつその他端がばね力に
従わされる帯体を含んでいる。帯体をひるためのばね力
は受容および取り付けハウジング上の追加の螺旋ばねに
よってまたは引っ張り力を印加するのに主として役立つ
ばねによって印加去れ；図示実施例においては、脚部ば
ねの形のコイルばねである。 【００１１】 【発明が解決しようとする課題】第1の変形例は、かな
りの追加の手段の要求、とくに追加的に要求される螺旋
ばねがあるという不都合がある。第２の変形例は、引っ
張り力を印加するのに役立つばねの設計が、また、ベル
ト引っ張り装置の減衰特性を決定するので不都合であ
る。減衰特性に望ましい自由度がかくして失われてい
る。 【００１２】本発明の目的は、本発明が、とくに、従来
のベルト引っ張り装置よりコスト的に有効に製造され得
るように基礎が置かれるベルト引っ張り装置の設計およ
び製造技術を簡単化することにある。 【００１３】上述した目的を達成する本発明のベルト引
っ張り装置は、最初にかつ主として、減衰ブッシュに摩
擦力を印加するために、平らなベルトばねが設けられ、
そしてその第１端によって、前記平らなベルトばねが回
転固定方法において受容および取り付けハウジングにま
たはローラキャリヤに固定されかつその第２端によっ
て、減衰ブッシュ固定されることによって特徴付けられ
る。 【００１４】ここで、一般的に言及され型のベルト引っ
張り装置において、スリップおよび振動を補償または減
少する減衰作用はローラキャリヤおよび受容および取り
付けハウジングとの間の運動の場合に発生する摩擦によ
って達成される。一方で、これは互いに対応する同中心
的に延びる摩擦面を必要とし、かかる摩擦面は一方で減
衰ブッシュの内方または外方筒状面でありそして他方
で、ローラキャリヤにおいてまたは受容および取り付け
ハウジングにおいて対応する摩擦面である。他方で、通
常の力の形において、互いに対応する摩擦面との間の摩
擦面が必要とされる。 【００１５】ヨーロッパ特許公開第０２９４９１９号か
ら知られるベルト引っ張り装置において、摩擦のために
役立つ摩擦力は、２つの要素によって、すなわち、減衰
ブッシュのまわりに位置決めされた帯体によっておよび
減衰ブッシュのまわりに位置決めされた帯体がそれによ
って引っ張られるばねによって発生される。他方で、本
発明によるベルト引っ張り装置に関しては摩擦のために
役立つ摩擦力は、受容および取り付けハウジングまたは
ローラキャリヤに、かつ他方で、減衰ブッシュに固定さ
れる１つの要素によって、すなわち、を部分的にまたは
全体的に取り囲みかつ一方で平らなベルトばねによって
発生される。 【００１６】前記平らなベルトばねは、例えば、関連の
ホース端で、締め付けベルトのように減衰ブッシュに作
用するが、平らなベルトばねが一方で受容および取り付
けハウジングまたはローラキャリヤにかつ他方で減衰ブ
ッシュに固定されるということがとくに重要である。 【００１７】本発明によるベルト引っ張り装置は、受容
および取り付けハウジングまたはローラキャリヤに、か
つ他方で、減衰ブッシュに固定される１つの要素によっ
て、すなわち、を部分的にまたは全体的に取り囲みかつ
一方で平らなベルトばねからなるため、減衰ブッシュ
は、ローラキャリヤと受容および取り付けハウジングと
の間の運動が互いに関連する摩擦面間の摩擦を発生しか
つしたがって減衰作用を生じるように実質上回転可能に
固定される。 【００１８】本発明のベルト引っ張り装置により、減衰
ブッシュは実質上回転可能に固定される、すなわち、実
質上回転に対して固定され、「実質上」はローラキャリ
ヤと受容および取り付けハウジングとの間の運動が減衰
ブッシュの最小の回転運動を導くことを示している。か
かる減衰ブッシュの最小の回転運動は、相互に対応する
摩擦面間の摩擦力が減衰ブッシュに作用するトルクを引
き起こすという事実による。 【００１９】減衰ブッシュは実際には堅固に固定され
ず、しかも平らなベルトばねによって弾力的に固定され
るので、に作用するトルクは、また、減衰ブッシュの回
転運動を結果として生じる。減衰ブッシュの前記最小の
回転運動は、部分的にまたは全体的に、減衰ブッシュを
取り囲む平らなベルトばねの直径の最小の変化を引き起
こし、その結果として平らなベルトばねから生じる摩擦
力のかつしたがってまた減衰作用の変化を生じる。 【００２０】上記説明は、負荷の印加の方向、すなわ
ち、増大する引っ張り力の方向の減衰作用が、負荷自体
の方向におけるよりも、すなわち、実際に、望ましくな
い、減少する引っ張り力の方向におけるよりも大きいこ
とを保証するのに望まれる装置提供する。 【００２１】詳細に関する限り、本発明によるベルト引
っ張り装置を設計しかつさらに改善する複数の可能性が
存在する。このために、請求項１および図面に関連して
好適な実施例の説明に言及される従属の請求項が参照さ
れる。 【００２２】このために、請求項１および図面に関連し
て好適な実施例の説明に言及される従属の請求項が参照
される。 【００２３】 【発明の実施の形態】図は牽引手段用引っ張り装置、す
なわち、ベルト引っ張り装置（ベルト張力装置あるい
は、ベルトテンショナーともいう）を示している。前記
ベルト引っ張り装置は受容および取り付けハウジング
１、受容および取り付けハウジング１に枢動可能に接続
されるローラキャリヤ２、前記受容および取り付けハウ
ジング１に対してローラキャリヤ２を半径方向にかつ軸
方向に支持するベアリング３、引っ張り力（テンション
あるいは張力ともいう）を印加しかつ記ローラキャリヤ
２と受容および取り付けハウジング１との間に配置され
るばねを含んでおり、そのばねは、図示実施例におい
て、脚部ばねの形の螺旋ばね４であり、そしてベルト引
っ張り装置は、さらに、減衰装置５を含んでいる。 【００２４】図１に示されるように、実施例に示される
受容および取り付けハウジング１は２つの固定耳片６，
７を備えている。固定耳片６，７および取り付けネジ
（図示せず）によって、受容および取り付けハウジング
１を、かつしたがって、ベルト引っ張り装置を全体とし
て、例えば、車両エンジン（図示せず）上に固定するこ
とができる。引っ張りプーリ８が、好ましくは、詳細な
説明を必要としない転動接触ベアリングを介して、ロー
ラキャリヤ２に回転可能に支持される。 【００２５】本発明のベルト引っ張り装置に取り付けら
れるとき、引っ張りプーリ８は駆動ベルト（図示せず）
に作用する。引っ張りプーリ８によって、駆動ベルト
（図示せず）は駆動ベルトによって駆動される補助ユニ
ットの作用効率および駆動ベルトの寿命にとくに重要で
ある一定のベルト緊張を備えている。本発明のベルト引
っ張り装置に同様に設けられる減衰装置５は、とくに、
スリップまたは振動を補償または減少するのに役立つ。 【００２６】図２、図３および図４に示されるように、
本発明のベルト引っ張り装置の減衰装置５は減衰ブッシ
ュ９および平らなベルトばね１０を含んでいる。その第
１端１１によって、平らなベルトばね１０は受容および
取り付けハウジング１に回転固定の方法において接続さ
れそして、をその第２端１２によって、回転固定方法に
おいて減衰ブッシュ９に固定される。 【００２７】ここで一般的に言及される型のベルト引っ
張り装置において、すなわち、また、本発明によるベル
ト引っ張り装置において、スリップまたは振動を補償ま
たは減少する 減衰作用はローラキャリヤ２と受容および取り付けハウ
ジング１との間の運動の結果として発生する摩擦によっ
て達成される。 【００２８】一方で、互いに対応する同中心に延びる摩
擦面を設けることが必要であり；図示実施例において、
前記摩擦面は一方で減衰ブッシュ９の内方筒状面１３お
よび他方でローラキャリヤ２での対応する摩擦面１４で
ある。他方で、１対の摩擦面間に、すなわち、減衰ブッ
シュ９の内方筒状面１３とローラキャリヤ２での対応す
る摩擦面１４間に、摩擦力の形の正常な力を設ける必要
がある。 【００２９】本発明のベルト引っ張り装置に関して、摩
擦のために必要とされる摩擦力が単一の構成要素によっ
て、すなわち、減衰ブッシュ９を部分的にまたは全体的
に取り囲みかつ一方で受容および取り付けハウジング１
にかつ他方で減衰ブッシュ９に固定される平らなベルト
ばね１０によって発生される。前記平らなベルトばね１
０は、例えば、帯片クランプが関連のホース端に作用す
る同一の方法において減衰ブッシュ９に作用し、そして
平らなベルトばね１０が一方で受容および取り付けハウ
ジング１にかつ他方で減衰ブッシュ９に固定されること
がとくに重要である。 【００３０】本発明によるベルト引っ張り装置が一方で
受容および取り付けハウジング１にかつ他方で減衰ブッ
シュ９に固定される平らなベルトばね１０を備えるた
め、減衰ブッシュ９は実質上回転固定され、その結果ロ
ーラキャリヤ２と受容および取り付けハウジング１との
間の運動が摩擦を、かつしたがって関連の摩擦面の、す
なわち、減衰ブッシュ９の内方筒状面１３とローラキャ
リヤ２での対応する摩擦面１４との間の減衰作用を発生
する。 【００３１】本発明のベルト引っ張り装置において、減
衰ブッシュ９は実質上回転固定される、すなわち、実質
上回転を阻止される。しかしながら、実際上、ローラキ
ャリヤ２と受容および取り付けハウジング１との間の運
動は減衰ブッシュ９の最小の回転運動を導く。前記減衰
ブッシュ９の最小の回転運動は互いに対応する摩擦面間
の、すなわち、減衰ブッシュ９の内方筒状面１３とロー
ラキャリヤ２での対応する摩擦面１４との間の摩擦力が
減衰ブッシュ９に作用するトルクを導くという事実によ
る。 【００３２】減衰ブッシュ９は実際には堅固に固定され
ず、平らなベルトばね１０によって弾力的に固定され
る。それゆえ、減衰ブッシュ９に作用するトルクは、ま
た、減衰ブッシュ９の回転運動を生じる。前記減衰ブッ
シュ９の最小の回転運動の作用は、減衰ブッシュ９を部
分的にまたは全体的に取り囲む平らなベルトばね１０の
直径が、平らなベルトばね１０から結果として生じる摩
擦力かつしたがって減衰力が、また、変化することを意
味する、最小の変化を請ける。 【００３３】これは、負荷の印加の方向、すなわち、増
大する引っ張り力の方向における減衰作用が負荷それ自
体の方向、すなわち、減少する引っ張り力の方向におけ
るよりも大きいことを保証する所望の装置を提供する。
このために、平らなベルトばね１０は、ローラキャリヤ
２が負荷の印加の方向に、すなわち、増大する引っ張り
力の方向に動くとき、減衰ブッシュ９を取り囲む平らな
ベルトばね１０の直径が最小量に減少するように取り付
けられる。 【００３４】上記から生じることは、減衰ブッシュ９が
それに作用する摩擦力の結果としてその直径を変化可能
でなければならないことである。これは、十分に弾力の
ある材料から減衰ブッシュを製造することによって達成
される。しかしながら、好適な実施例において、減衰ブ
ッシュ９にスロットが設けられ、すなわち、前記減衰ブ
ッシュが直径減少に適するスロット１５を含んでいるこ
とによって達成される。 【００３５】減衰装置５と連係する平らなベルトばね
が、その第１端１１によって、回転固定の方法において
受容および取り付けハウジング１（またはローラキャリ
ヤ２）に接続されるそしてその第２端１２によって、前
記平らなベルトばね１０が回転固定方法において減衰ブ
ッシュ９に接続されることは本発明の１部分を牽引す
る。これは、種々の方法において達成されることができ
る。 【００３６】平らなベルトばね１０は、好ましくは、そ
の第１端１１によって、受容および取り付けハウジング
1に、すなわち、実施例に示されるように、形状嵌合に
おいて固定され、その第１端１１によって、平らなベル
トばね１０は受容および取り付けハウジング１に設けら
れた取り付けスロット１６内に保持される。 【００３７】その第１端１１によって、平らなベルトば
ね１０を固定することに関連して上述されたことは、ま
た、その第２端１２によって、平らなベルトばね１０を
固定することに適用される、すなわち、平らなベルトば
ね１０は、その第２端１２によって、減衰ブッシュ９に
形状嵌合または材料錠止方法において固定され得る。と
くに、平らなベルトばね１０は、その第２端１２によっ
て、減衰ブッシュ９に設けられた固定スロット１７内に
保持され得る。減衰ブッシュ９の直径減少用スロット１
５内にその第２端１２によって平らなベルトばね１０を
保持する可能性は図示されない。 【００３８】本発明のベルト引っ張り装置に関連してす
でに述べられたように、受容および取り付けハウジング
１に対してローラキャリヤ２を半径方向にかつ軸方向に
保持するベアリング３が設けられる。図に示した実施例
において、受容および取り付けハウジング１に対してロ
ーラキャリヤ２を支持するベアリング３はローラキャリ
ヤ２に接続されたベアリングブッシュ１８および受容お
よび取り付けハウジング１に接続されたベアリングピン
１９からなっている。ベアリングブッシュ１８は、順
次、半径方向の支持を設けるのに役立つベアリングスリ
ーブ２０と軸方向の支持を設けるのに役立つベアリング
カラー２１とからなっている。 【００３９】本発明のベルト引っ張り装置において、ロ
ーラキャリヤ２と受容および取り付けハウジング１との
間に引っ張り力を設けるのに役立つばねは平らな螺旋ば
ねの形においても受けられ得る。しかしながら、図示実
施例において、ローラキャリヤ２と受容および取り付け
ハウジング１との間に引っ張り力を印加するのに必要と
されるばねは脚部ばねの形の螺旋ばね４の形において設
けられる。そしてそれは、また、引っ張り負荷を受ける
螺旋ばね４が、また、ローラキャリヤ２を受容および取
り付けハウジング１に接続しかつローラキャリヤ２を受
容および取り付けハウジング１に対してベアリング３を
介して軸方向に固定する図示実施例にも適用される。 【００４０】この設計においてベアリングブッシュ１８
のベアリングカラー２１と受容および取り付けハウジン
グ１との間に発生する摩擦は、運動がローラキャリヤ２
と受容および取り付けハウジング１との間に引き起こさ
れるならば、減衰装置５の領域においてゆっくりと発生
される摩擦に対して無視し得るように小さい。 【００４１】説示された実施例に関するかぎり、減衰ブ
ッシュ９は平らなベルトばね１０を介して受容および取
り付けハウジング１に回転固定方法において固定されて
いる。また、減衰ブッシュ９を平らなベルトばね１０を
介してローラキャリヤ２に回転固定方法において固定し
得ることは言うまでもない。 【００４２】最後に、指摘されるべきことは、本発明に
よるベルト引っ張り装置の図示された実施例によれば、
引っ張りブッシュ２２が引っ張りピン２３を備えている
ということである。引っ張りブッシュ２２はローラキャ
リヤ２と受容および取り付けハウジング１との間の考え
得る運動を制限するためのストッパとして役立ってい
る。引っ張りブッシュ２２を通して挿入され得る引っ張
りピン２３は本発明のベルト引っ張り装置を取り付け位
置に取り付けるのに使用できる。 【００４３】本発明の実施の形態を以下に要約列挙す
る。 【００４４】＜１＞ 受容および取り付けハウジングを
有し、前記受容および取り付けハウジングに枢動可能に
接続されるローラキャリヤを有し、前記受容および取り
付けハウジングに対して前記ローラキャリヤを半径方向
にかつ軸方向に支持するベアリングを有し、引っ張り力
を印加するために前記ローラキャリヤと前記受容および
取り付けハウジングとの間に配置されるばねを有し、そ
して、減衰装置を有し、この減衰装置が減衰ブッシュを
含みそして摩擦により、減衰作用が減少引っ張り力の方
向におけるより増大する引っ張り力の方向において大き
いように前記ローラキャリヤと前記受容および取り付け
ハウジングとの間の運動を減衰する、 牽引手段用引っ
張り装置、とくにベルト引っ張り装置において、前記減
衰ブッシュ（９）へ摩擦力を印加するために、平らなベ
ルトばね（１０）が設けられ、そしてその第１端（１
１）によって、前記平らなベルトばね（１０）が前記受
容および取り付けハウジング（１）に固定されかつその
第２端（１２）によって、回転固定方法において前記減
衰ブッシュ（９）に固定された牽引手段用引っ張り装
置、とくにベルト引っ張り装置。 【００４５】＜２＞ 前記減衰ブッシュ（９）が弾性材
料である上記＜１＞に記載の牽引手段用引っ張り装置、
とくにベルト引っ張り装置。 【００４６】＜３＞ 前記減衰ブッシュ（９）にスロッ
トが設けられ、すなわち、前記減衰ブッシュ（９）が直
径減少用のスロット（１５）を含んでいることである上
記＜１＞に記載の牽引手段用引っ張り装置、とくにベル
ト引っ張り装置。 【００４７】＜４＞ その第１端（１１）によって、前
記平らなベルトばね（１０）が形状嵌合または材料錠止
方法において前記受容および取り付けハウジング（１）
に固定されることである上記＜１＞ないし＜３＞に記載
の牽引手段用引っ張り装置、とくにベルト引っ張り装
置。 【００４８】＜５＞ 前その第１端（１１）によって、
前記平らなベルトばね（１０）が前記受容および取り付
けハウジング（１）に設けられた取り付けスロット（１
６）内に保持されることである上記＜４＞に記載の牽引
手段用引っ張り装置、とくにベルト引っ張り装置。 【００４９】＜６＞ その第２端（１２）によって、前
記平らなベルトばね（１０）が形状嵌合または材料錠止
方法において前記減衰ブッシュ（９）に固定されること
である上記＜１＞ないし＜５＞のいずれか１項に記載の
牽引手段用引っ張り装置、とくにベルト引っ張り装置。 【００５０】＜７＞ その第２端（１２）によって、前
記平らなベルトばね（１０）が前記減衰ブッシュ（９）
に設けられた固定スロット（１７）内に保持されること
である上記＜６＞に記載の牽引手段用引っ張り装置、と
くにベルト引っ張り装置。 【００５１】＜８＞ その第２端（１２）によって、前
記平らなベルトばね（１０）が前記減衰ブッシュ（９）
の直径減少用スロット（１５）内に保持されることであ
る＜３＞ないし＜５＞のいずれか１つに記載の牽引手段
用引っ張り装置、とくにベルト引っ張り装置。 【００５２】＜９＞ 前記受容および取り付けハウジン
グ（１）に対して前記ローラキャリヤ（２）を半径方向
にかつ軸方向に支持するベアリング（３）が前記ローラ
キャリヤ（２）に接続されたベアリングブッシュ（１
８）および前記受容および取り付けハウジング（１）に
接続されるベアリングピン（１９）からなっていること
である上記＜１＞ないし＜８＞のいずれか１つに記載の
牽引手段用引っ張り装置、とくにベルト引っ張り装置。 【００５３】＜１０＞ 前記ベアリングブッシュ（１
８）が半径方向の支持体を設けるのに役立っているベア
リングスリーブ（２０）および軸方向の支持体を設ける
のに役立っているベアリングカラー（２１）からなって
いる上記＜９＞に記載の牽引手段用引っ張り装置、とく
にベルト引っ張り装置。 【００５４】＜１１＞ 前記ローラキャリヤと前記受容
および取り付けハウジングとの間に設けられかつ引っ張
り力を設けるのに役立っている前記ばねが平らなベルト
ばねの形状に設けられることである上記＜１＞ないし＜
１０＞のいずれか１つに記載の牽引手段用引っ張り装
置、とくにベルト引っ張り装置。 【００５５】＜１２＞ 前記ローラキャリヤ（２）との
間に設けられたばねが螺旋ばね（４）であることである
＜１＞ないし＜１０＞のいずれか１つに記載の牽引手段
用引っ張り装置、とくにベルト引っ張り装置。 【００５６】＜１３＞ 前記螺旋ばね（４）が、引っ張
り負荷を受けるとき、また、 前記ローラキャリヤ
（２）を前記受容および取り付けハウジング（１）に接
続しかつ、前記受容および取り付けハウジング（１）に
対して、前記ベアリング（３）を介して、前記ローラキ
ャリヤ（２）を軸方向に固定することである上記＜１２
＞に記載の牽引手段用引っ張り装置、とくにベルト引っ
張り装置。 【００５７】 【発明の効果】叙上のごとく、本発明は、受容および取
り付けハウジングを有し、前記受容および取り付けハウ
ジングに枢動可能に接続されるローラキャリヤを有し、
前記受容および取り付けハウジングに対して前記ローラ
キャリヤを半径方向にかつ軸方向に支持するベアリング
を有し、引っ張り力を印加するために前記ローラキャリ
ヤと前記受容および取り付けハウジングとの間に配置さ
れるばねを有し、そして、減衰装置を有し、この減衰装
置が減衰ブッシュを含みそして摩擦により、減衰作用が
減少引っ張り力の方向におけるより増大する引っ張り力
の方向において大きいように前記ローラキャリヤと前記
受容および取り付けハウジングとの間の運動を減衰す
る、牽引手段用引っ張り装置、とくにベルト引っ張り装
置において、減衰ブッシュへ摩擦力を印加するために、
平らなベルトばねが設けられ、そしてその第１端によっ
て、前記平らなベルトばねが回転固定方法において前記
受容および取り付けハウジングに固定されかつその第２
端によって、回転固定方法において前記減衰ブッシュに
固定される構成としたので、従来のベルト引っ張り装置
よりコスト的に有効に製造され得るように基礎が置かれ
るベルト引っ張り装置の設計および製造技術を簡単化し
得る牽引手段用引っ張り装置、とくにベルト引っ張り装
置を提供する。

【図面の簡単な説明】 【図１】本発明のベルト引っ張り装置の好適な実施例を
示す平面図である。 【図２】線ＩＩ−ＩＩに沿う図１によるベルト引っ張り
装置の断面図である。 【図３】線ＩＩＩ−ＩＩＩに沿う図１によるベルト引っ
張り装置の断面図である。 【図４】おおよそ、線ＩＩ−ＩＩに沿う図２によるベル
ト引っ張り装置の断面図による、本発明のベルト引っ張
り装置に関連してさらに説明にする概略図である。 【符号の説明】 １ 受容および取り付けハウジング ２ ローラキャリヤ２ ３ ベアリング３ ４ 螺旋ばね ５ 減衰装置 ９ 減衰ブッシュ １０ 平らなベルトばね １１ 平らなベルトばねの第１端 １２ 平らなベルトばねの第２端 １３ 減衰ブッシュの内方筒状面 １４ 摩擦面

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 トーマス ベルンドット ドイツ連邦共和国 デー−56472 ホッフ、 ガ ルテンシュトラーセ ４ (72)発明者 ヨアキム ユッド ドイツ連邦共和国 デー−57567 ダアデ ン、 アム ジルバーベルグ ８ (72)発明者 ルドルフ ボンゼ ドイツ連邦共和国 デー−57439 アテン ドル ン、バルデンブルガー ベーグ 10 Ｆターム(参考） 3J049 AA01 BB05 BB08 BB10 BB15 BB25 BH02 CA01

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】 受容および取り付けハウジングと、前記
   受容および取り付けハウジングに枢動可能に接続される
   ローラキャリヤと、前記受容および取り付けハウジング
   に対して前記ローラキャリヤを半径方向にかつ軸方向に
   支持するベアリングと、引っ張り力を印加するために前
   記ローラキャリヤと前記受容および取り付けハウジング
   との間に配置されるばねと、減衰装置とを備えた牽引手
   段用引っ張り装置において、 前記減衰装置が減衰ブッシュを含み、前記減衰装置は、
   摩擦により、減衰作用が引っ張り力の減少している方向
   よりも、引っ張り力の増加している方向に大きくなるよ
   うに、前記ローラキャリヤと前記受容および取り付けハ
   ウジングとの間の運動を減衰し、 前記減衰ブッシュ（９）へ摩擦力を印加するために、平
   らなベルトばね（１０）が設けられ、前記平らなベルト
   ばねの第１端（１１）によって、前記平らなベルトばね
   （１０）が前記受容および取り付けハウジング（１）に
   固定され、かつ、前記平らなベルトばねの第２端（１
   ２）によって、前記減衰ブッシュ（９）に回転可能に固
   定されることを特徴とする牽引手段用引っ張り装置。