JP2003042220A - 球面回転摩擦ダンパー - Google Patents

球面回転摩擦ダンパー

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JP2003042220A JP2001227516A JP2001227516A JP2003042220A JP 2003042220 A JP2003042220 A JP 2003042220A JP 2001227516 A JP2001227516 A JP 2001227516A JP 2001227516 A JP2001227516 A JP 2001227516A JP 2003042220 A JP2003042220 A JP 2003042220A
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rotary friction
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Kametaro Ito
亀太郎 伊藤
Masatoshi Kikuchi
昌利 菊池
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Tomoe Research and Development Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水平面の任意な方向のエネルギーを吸収する
摩擦力を調節可能した球面回転摩擦ダンパーを提供する 【解決手段】球面回転摩擦ダンパー1は球面状凹部を有
する外側部材3、外周面が球面状の内側部材2、内側部
材2のテーパー付き孔に挿入されるテーパー付きピン
4、ピン4と結合されているレバー5を備えおり、底板
6、側板7、上板8で構成され枠に保持される。内側部
材2のテーパー付き孔にはテーパー付きピン4が挿入さ
れ、外側部材3の球面状内周面3aと内側部材2の球面
状外周面2aとの間に摩擦力が発生するように係合され
ており、水平面の任意な方向のエネルギーを吸収するも
のである。またピン4を矢印F1またはF2のように、
内側部材2のテーパー付き孔を移動させることにより、
外側部材3の球面状内周面3aと内側部材2の球面状外
周面2aとの間の摩擦力を調節可能しているものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、外側部材の球面
状凹部に係合される内側部材、内側部材に取り付けられ
たレバーを有し、外側部材の内周面と内側部材の外周面
との間に摩擦力が発生するように摺動可能に係合されて
いる球面回転摩擦ダンパーに係るもので、特に地震等に
対するダンパーに関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、地震による振動から構造物を保護す
るために、ゴムと鉄板を交互に重ね合わせた積層ゴムよ
りなる免震部材を用いることは知られている。また、軸
方向に互いに摺動可能な内枠と外枠とからなる収容箱
と、内枠のダイス穴に貫通されてる外枠の嵌入棒とから
なり、ダイスの穴径を嵌入棒の外径より小さく設定し、
構造部材の中間部に接続することで地震等により構造部
材に引張、圧縮の繰返し力が作用したときに、そのエネ
ルギーを吸収することができるようにした構造部材用エ
ネルギー吸収装置が提案されている(例えば特開平10
−238579号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の積層ゴムよりな
る免震部材を設けたものは、地震による振動から建物を
保護する点では有効であるが、風圧がかかったときにも
建物が揺れるという欠点があり、本発明はかかる課題を
解決するために提案するもので、構造物の免震機能を有
するとともに、風圧等による影響に配慮し、摩擦力を調
節可能した球面回転摩擦ダンパーを提供するものであ
る。また、特開平10−238579号公報に示す構造
部材用エネルギー吸収装置は構造部材の中間部に接続し
て軸方向のエネルギーを吸収するものであり、本発明
は、水平面の任意な方向のエネルギーを吸収する摩擦力
を調節可能した球面回転摩擦ダンパーを提供するもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、球面状凹部を
有する外側部材と、前記外側部材の球面状凹部に係合さ
れる外周面が球面状の内側部材、前記内側部材に取り付
けられたレバーを有し、外側部材の球面状凹部の内周面
と内側部材の外周面との間に摩擦力が発生するように摺
動可能に係合されている球面回転摩擦ダンパーであっ
て、前記外側部材の球面状凹部は、凹部球面の直径を含
みその上部に球面の直径より小さい開口を有しており、
前記内側部材にはテーパー付き孔が設けられており、前
記内側部材のテーパー付き孔にテーパー付きピンを挿入
して内側部材を孔から外周面方向に加圧して外側部材の
球面状内周面との間に摩擦力を発生させるものであり、
かつテーパー付きピンで外側部材の球面状内周面と内側
部材外周面との間の摩擦力を調節可能していることを特
徴とする球面回転摩擦ダンパーである。また、本発明の
球面回転摩擦ダンパーは、内側部材に設けられるテーパ
ー付き孔が貫通孔であることを特徴とするものである。
また、本発明の球面回転摩擦ダンパーは、内側部材に取
り付けられるレバーがテーパー付きピンと結合されてい
ることを特徴とするものである。
【0005】また、本発明の球面回転摩擦ダンパーは、
内側部材が外側部材の球面状凹部の上部開口より圧入さ
れ、内側部材のテーパー付き孔にピンを挿入することに
より抜け止めされていることを特徴とするものである。
また、本発明の球面回転摩擦ダンパーは、球面状凹部を
有する外側部材及び前記外側部材の球面状凹部に係合さ
れる内側部材が枠で保持されており、枠を構成する底板
で基礎に固定し、前記内側部材に取り付けられたレバー
を構造物に連結することを特徴とするものである。ま
た、本発明の球面回転摩擦ダンパーは、内側部材に取り
付けられるレバーがレバーとの当接面が曲面になってい
る穴を設けた連結部材に連結されていることを特徴とす
るものである。さらに、本発明の球面回転摩擦ダンパー
は、内側部材に取り付けられたレバーが回転摺動可能に
係合され、かつレバーの軸方向に摺動可能な挿通穴を有
する筒状部材を介して連結部材に連結されていることを
特徴とするものである。
【0006】
【作用】本発明の球面回転摩擦ダンパーは、外側部材の
球面状凹部にテーパー付き孔を設けた外周面が球面状の
内側部材を係合させ、外側部材の球面状の内周面と内側
部材の外周面との間の摩擦力により水平面の任意な方向
のエネルギーを吸収するものであり、また内側部材のテ
ーパー付き孔にテーパー付きピンを挿入して内側部材を
孔から外周面方向に加圧して、内側部材外周面と外側部
材の周面との間の摩擦力を調節可能するようにしたもの
であり、このように摩擦力を調節し、ダンパーが作動す
る荷重を調整するものである。また、外側部材及びその
球面状凹部に係合される内側部材を枠で保持し、枠を構
成する底板を基礎に固定し、内側部材に取付けられたレ
バーを構造物に連結して、地震による水平面の任意方向
の振動から構造物を保護するダンパーとして有用なもの
である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
1〜図4を参照して説明する。図1は本発明の球面回転
摩擦ダンパーの断面図、図2は図1の平面図、図3は図
1の外観の斜視図であり、図4は図1の構成を分解して
示した図である。まず、図4で本発明を構成する部材を
示す。外側部材3は球面状凹部を有しており、中心Oか
ら半径Rで球面状の内周面3aが形成されている。外側
部材3の球面状凹部は、球面の直径を含みその上部に球
面の直径より小さい開口を有している。すなわち、外側
部材3の球面状凹部は、内周面の3bの位置が半径Rの
球面の直径(2R)であり、内周面の位置3bより上の
位置3cが開口になっている。位置3cは、球面の直径
(2R)の位置3bより距離εだけ上に位置しているの
で、内周面の位置3bの直径より小さい直径の開口が形
成されている。
【0008】外側部材3の球面状凹部で、その位置3c
に設けられている開口の直径は、位置3bの最大の直径
(2R)より小さいので圧入された球面状の内側部材2
は抜け出すことはない。内側部材2は、外周面2aが中
心Oから半径Rの球面で位置2bの直径は(2R)で最
大である。これは、外側部材3の球面状凹部の位置3c
の上部開口の直径より大きいが、球面状の内側部材2に
は孔が設けられているので、内側部材2を外側部材3の
球面状凹部に圧入するときに内側部材2は縮み、これに
より圧入して係合させることができる。外側部材3の球
面状凹部に内側部材2を係合した後、内側部材2のテー
パー付き孔にテーパー付きピン4を挿入することにより
内側部材2の縮みは生じなくなり、外側部材3の位置3
cの開口と内側部材2の外周面の直径(2R)より小さ
い位置2cにより抜け止めされる。
【0009】内側部材2には2dから2eにテーパーの
付いた孔が設けられている。テーパー付き孔にはテーパ
ー付きピン4が挿入される。内側部材2のテーパー付き
孔は貫通孔とし、また外側部材3の下部に穴を設け、テ
ーパー付きピン4を図1の矢印F1、F2のように、例
えばジッキで押して移動できるようすることが好まし
い。また内側部材2の上は平坦な面2fとなっている。
テーパー付きピン4には、レバー5が結合されている。
レバー5は、その連結部5bがプレート状の連結部材1
2の穴12bに挿通されている。連結部材12の穴12
bにはR付き曲面12aを設ることにより、レバー5が
水平面の任意方向に回転した場合、レバーの連結部5b
と連結部材12の当接が所定の状態に保たれるようにさ
れている。
【0010】球面状凹部を有する外側部材3及び球面状
凹部に係合される内側部材2を保持する枠は、底板6、
側板7、上板8で構成され、ボルト11で固定される。
枠には補強部材9を設けることが好ましい。また、底板
6には基礎に固定するアンカーの穴10が設けられてい
る。
【0011】図4に示した部材により、図1の断面図、
図2の平面図、図3の外観斜視図に示すような球面回転
摩擦ダンパー1が組み立てられる。球面回転摩擦ダンパ
ー1は球面状凹部を有する外側部材3、外周面が球面状
の内側部材2、内側部材2のテーパー付き孔に挿入され
るテーパー付きピン4、ピン4と結合されているレバー
5を備えおり、底板6、側板7、上板8で構成され枠に
保持される。内側部材2のテーパー付き孔にはテーパー
付きピン4が挿入され、外側部材3の球面状内周面3a
と内側部材2の球面状外周面2aとの間に摩擦力が発生
するように係合されている。また、図3の斜視図に示す
ように球面回転摩擦ダンパー1は、外側部材3、内側部
材2及びレバー5はY軸に配置され、水平面のX軸とZ
軸の任意な方向のエネルギーを吸収するものである。
【0012】テーパー付きピン4を矢印F1方向に押す
と、内側部材2のテーパー付き孔の径の大きい孔2dか
ら径の小さい孔2eの方向にピン4が移動し、加圧p1
が生ずる。この加圧p1で内側部材2は拡大して内側部
材2の球面状外周面2aでは加圧p2となる。この加圧
p2と外側部材3の球面状内周面3aの加圧p3とで、
外側部材3の球面状内周面3aと内側部材2の球面状外
周面2aとの間に摩擦力が発生する。また、テーパー付
きピン4を矢印F2方向に押すと、内側部材2のテーパ
ー付き孔の径の小さい孔2eから径の大きい孔2dの方
向にピン4が移動し、ピン4の加圧p1、内側部材2の
加圧p2は減少し、外側部材3の加圧p3との間の摩擦
力も減少することになる。このように、テーパー付きピ
ン4を矢印F1またはF2のように、内側部材2のテー
パー付き孔を移動させることにより、外側部材3の球面
状内周面3aと内側部材2の球面状外周面2aとの間の
摩擦力を調節可能しているものである。例えば、球面状
内周面を有する外側部材は鋼(熱処理鋼)、球面状外周
面を有する内側部材はリン青銅で製作する。
【0013】図5〜図8は、球面回転摩擦ダンパーの内
側部材に取り付けられたレバーと連結部材についてのも
う1つの発明の実施の形態で、レバーは回転摺動可能に
係合され、かつレバーの軸方向に摺動可能な挿通穴を有
する筒状部材を介して連結されているものである。図5
はレバーの連結部材の構成を分解して示した図、図6は
レバーとその連結部材の断面図、図7は図6の平面図、
図8は連結部材の作動を説明する図である。図5に示す
ように、筒状部材23にはレバー5が軸方向に摺動可能
な挿通穴24を有し、また筒状部材23の外周は回転摺
動可能なの凸状曲面25を有している。連結部材は凹部
21aを設けた下部材21と、その凹部21aに嵌めら
れる上部材22からなり、ネジ32で固着されるもので
ある。下部材21には筒状部材23の外周曲面25に対
応する凹状曲面27、上部材22には筒状部材23の外
周曲面25に対応する凹状曲面28が設けられている。
【0014】図6及び図7は上述した部材を組み合わせ
たもので、下部材21の凹状曲面27に筒状部材23の
外周曲面25を合わせ、上部材22の凹状曲面28を筒
状部材23の外周曲面25を合わせ、下部材21の凹部
21aに嵌め、ネジ32で固着する。筒状部材23は、
下部材21の凹状曲面27及び上部材22の凹状曲面2
8に回転摺動可能に設けられているもので、筒状部材2
3の外周曲面25と凹状曲面27、28は、半径R1の
円弧に形成する。また筒状部材23の穴24にはレバー
5が軸方向に摺動可能に設けられている。
【0015】図8で連結部材の作動を説明すると、地震
により球面回転摩擦ダンパーが作動してレバーか回転し
た場合、実線のようにレバー5か回転すると筒状部材2
3は下部材21及び上部材22のの凹状曲面を回転摺動
し、かつレバー5は穴24で軸方向に摺動する。また鎖
線のようにレバー5か回転したときにも、筒状部材23
は下部材21及び上部材22のの凹状曲面を回転摺動
し、かつレバー5は穴24で軸方向に摺動する。これに
より、地震で球面回転摩擦ダンパーが作動した場合、球
面回転摩擦ダンパーで振動のエネルギーを吸収し、その
際にレバー5の回転がこの連結部材で、回転摺動かつ軸
方向摺動により地震の振動を連結部材の上に設けられて
いる構造物に伝わらないようにしている。
【0016】
【実施例】本発明の実施例を図9(a)(b)及び図1
0を参照して説明する。実施例は、本発明の球面回転摩
擦ダンパーを基礎と建物の間に設け、地震に対するダン
パーとして用いるものである。球面回転摩擦ダンパーの
詳細な構成は図1〜図8で説明した通りであり、内側部
材2のテーパー付き孔に挿入されているテーパー付きピ
ン4により、加圧p1、加圧p2を調節して、外側部材
3の球面状内周面3aと内側部材2の球面状外周面2a
との間の摩擦力を調整するもので、基礎と建物の間に設
けてられる球面回転摩擦ダンパー1は、例えば震度5以
上の地震が発生したときに作動するように設定する。す
なわち震度4以下の地震では作動しない。また建物に少
々の風圧がかかっても、球面回転摩擦ダンパーは作動せ
ず、建物は揺れないように設定する。
【0017】図9(a)に示すように、球面回転摩擦ダ
ンパー1は基礎20と建物15の間に設けられている。
球面回転摩擦ダンパー1は、その底板6を基礎20にア
ンカーボルト21で固定されている。球面回転摩擦ダン
パー1のレバー5は、その連結部5bをプレート状の連
結部材12の穴に当接され、この連結部材12は接続部
材16、17、ボルト18で建物15に固定されてい
る。
【0018】図9(b)は、地震により基礎が実線矢印
X1、Z1、また鎖線矢印X2、Z2のように振動し、
地震が設定した値を超えたので、球面回転摩擦ダンパー
が作動した状態を示したものである。地震により実線矢
印X1、Z1の方向に振動し、基礎20aの位置になる
と、球面回転摩擦ダンパーが1aの位置になるが、球面
回転摩擦ダンパーの作用でレバー5は回転し、建物15
はそのままの位置で振動を受けない。またレバーの連結
部5bは連結部材12の穴の中で摺動することができる
ように若干の隙間を設け、またレバーの連結部5bが当
接する面は摺動し易いように曲面に形成されているの
で、球面回転摩擦ダンパー1aで振動のエネルギーを吸
収し、その際にレバー5の回転が連結部材12の穴の中
で摺動して、地震の振動が建物15に伝わらない。
【0019】また、鎖線矢印X2、Z2の方向に振動
し、基礎20bの位置になると、球面回転摩擦ダンパー
が1bの位置になり、球面回転摩擦ダンパーの作用でレ
バー5は鎖線の位置に回転し、建物15はそのままの位
置で振動を受けない。このように地震にように基礎が実
線矢印X1、Z1、また鎖線矢印X2、Z2のように振
動しても球面回転摩擦ダンパーの作用により、建物15
に地震の振動を伝えないようにしているものである。
【0020】図10は、免震構造として球面回転摩擦ダ
ンパー1が建物15の四隅に配置されているもので、建
物15に連結部材12をボルト18で固定し、連結部材
12にレバーの連結部5bで連結されている。なお図1
0に示した球面回転摩擦ダンパー1は、図1〜図4で説
明したものを連結部材12の方向から見たものであり、
それぞれの球面回転摩擦ダンパー1は、図9(a)に示
すように基礎と建物15の間に設けているものである。
球面回転摩擦ダンパー1は、矢印X、Zの方向を含む水
平面の任意な方向の力に対して球面回転摩擦ダンパーは
作動するので、地震の各方向の振動に対応して建物15
の免震をすることができる。
【0021】図9(a)(b)、図10で、地震により
球面回転摩擦ダンパーが作動する場合について説明した
が、建物15に風圧等がかかり回転摩擦ダンパーが作動
する場合もある。しかし震度4以下の地震では作動しな
いように設定すれば、建物に少々の風圧がかかっても、
球面回転摩擦ダンパーは作動せず、建物の揺れは起こら
ないものであり、建物が倒壊するような風圧がかかった
ときには、球面回転摩擦ダンパーが作動して建物の倒壊
を防ぐものである。なお、地震により球面回転摩擦ダン
パーが作動して、図9(b)の実線あるいは鎖線の位置
で停止した場合には、ジッキ等で図9(a)の状態に復
帰させ、球面回転摩擦ダンパーの摩擦力を調節して、さ
らなる地震に備えるようにするものである。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の球面回転
摩擦ダンパーによれば、外側部材の球面状内周面と内側
部材の外周面との間の摩擦力により水平面の任意な方向
のエネルギーを吸収することができるものであり、また
内側部材のテーパー付き孔にテーパー付きピンを挿入し
て、内側部材外周面と外側部材内周面との間の摩擦力を
調節可能したもので、ダンパーが作動するトルクを調整
することができるという効果を有し、また本発明の球面
回転摩擦ダンパーの底板を基礎に固定し、レバーを構造
物に連結して、地震の各方向の振動から構造物を保護す
るダンパーとして優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示す図
【図2】 本発明の実施の形態を示す図
【図3】 本発明の実施の形態を示す図
【図4】 本発明の実施の形態を示す図
【図5】 本発明のもう1つの実施の形態を示す図
【図6】 本発明のもう1つの実施の形態を示す図
【図7】 本発明のもう1つの実施の形態を示す図
【図8】 本発明のもう1つの実施の形態を示す図
【図9】 本発明の実施例を示す図
【図10】 本発明の実施例を示す図
【符号の説明】
1 球面回転摩擦ダンパー 2 内側部材 3 外側部材 4 テーパー付きピン 5 レバー

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 球面状凹部を有する外側部材と、前記外
    側部材の球面状凹部に係合される外周面が球面状の内側
    部材、前記内側部材に取り付けられたレバーを有し、外
    側部材の球面状凹部の内周面と内側部材の外周面との間
    に摩擦力が発生するように摺動可能に係合されている球
    面回転摩擦ダンパーであって、 前記外側部材の球面状凹部は、凹部球面の直径を含みそ
    の上部に球面の直径より小さい開口を有しており、前記
    内側部材にはテーパー付き孔が設けられており、前記内
    側部材のテーパー付き孔にテーパー付きピンを挿入して
    内側部材を孔から外周面方向に加圧して外側部材の球面
    状内周面との間に摩擦力を発生させるものであり、かつ
    テーパー付きピンで外側部材の球面状内周面と内側部材
    外周面との間の摩擦力を調節可能していることを特徴と
    する球面回転摩擦ダンパー。
  2. 【請求項2】 内側部材に設けられるテーパー付き孔
    が、貫通孔であることを特徴とする請求項1に記載の球
    面回転摩擦ダンパー。
  3. 【請求項3】 内側部材に取り付けられるレバーが、テ
    ーパー付きピンと結合されていることを特徴とする請求
    項1または2に記載の球面回転摩擦ダンパー。
  4. 【請求項4】 内側部材は、外側部材の球面状凹部の上
    部開口より圧入され、内側部材のテーパー付き孔にピン
    を挿入することにより抜け止めされていることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載の球面回転摩擦ダン
    パー。
  5. 【請求項5】 球面状凹部を有する外側部材及び前記外
    側部材の球面状凹部に係合される内側部材は、枠で保持
    されており、枠を構成する底板で基礎に固定し、前記内
    側部材に取り付けられたレバーを構造物に連結すること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の球面回転
    摩擦ダンパー。
  6. 【請求項6】 内側部材に取り付けられるレバーは、レ
    バーとの当接面が曲面になっている穴を設けた連結部材
    に連結されていることを特徴とする請求項1〜5のいず
    れかに記載の球面回転摩擦ダンパー。
  7. 【請求項7】 内側部材に取り付けられたレバーは、回
    転摺動可能に係合され、かつレバーの軸方向に摺動可能
    な挿通穴を有する筒状部材を介して連結部材に連結され
    ていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載
    の球面回転摩擦ダンパー。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02269276A (ja) * 1989-04-07 1990-11-02 Oiles Ind Co Ltd 構造物用エネルギー吸収装置
JPH03272345A (ja) * 1990-03-20 1991-12-04 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 三次元免震装置

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