JP2003039665A - インクジェットヘッドおよびインクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットヘッドおよびインクジェットプリンタ

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JP2003039665A JP2001231548A JP2001231548A JP2003039665A JP 2003039665 A JP2003039665 A JP 2003039665A JP 2001231548 A JP2001231548 A JP 2001231548A JP 2001231548 A JP2001231548 A JP 2001231548A JP 2003039665 A JP2003039665 A JP 2003039665A
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】インクジェットヘッドの駆動回路を複雑化する
ことなく、インク吐出用ノズルの相互干渉を低減してイ
ンク液の迅速な供給が行えるインクジェットヘッドおよ
びこれを用いたインクジェットプリンタを提供する。 【解決手段】インクジェットヘッド52は、インク吐出
用ノズル116と、発熱抵抗体102と、一端がインク
吐出用ノズル116と接続した個別インク通路114お
よびこの個別インク通路114の他端と接続し、個別イ
ンク通路114の各々にインク液を供給する共通インク
通路115を有するインク液路とを備え、このインク液
路中に、インク液の流れに対して容量性を有する流体制
御手段を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のインク吐出
用ノズルからインク液滴を吐出して記録を行うインクジ
ェットプリンタに用いるインクジェットヘッドおよびイ
ンクジェットプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】記録紙等の記録媒体にインク液滴を吐出
して画像記録を行うインクジェットプリンタが広く普及
している。このインクジェットプリンタに用いられるイ
ンクジェットヘッドは、一方向に複数のインク吐出用ノ
ズルを隣接して配列し、このインク吐出用ノズルの各々
に個別インク通路を接続してインク液を常時供給する構
成となっている。さらに、このインク吐出用ノズルの近
傍の個別インク通路中に、インク液滴を吐出するインク
吐出手段、例えば、加熱ヒータや圧電素子PZTのダイ
ヤフラムが、インク吐出用ノズル各々に1対1に対応し
て形成される。そして、このインク吐出手段によって、
インク液を部分的に加熱して発生した気泡を膨張させる
ことによって、あるいは、機械的振動をインク液に加え
ることによって、インク液を加圧して、インク吐出用ノ
ズルからインク液滴を吐出させる。
【0003】このようなインクジェットヘッドは、イン
ク液をインク吐出手段を用いて加圧してインク液滴を吐
出させるため、インク液の加圧が隣接するインク吐出用
ノズルからのインク液滴の吐出に対して影響を与える、
いわゆるインク吐出用ノズルの相互干渉が発生すること
が知られている。そのため、インク吐出用ノズル間のイ
ンク吐出の相互干渉を低減するために、インク液滴の吐
出のためのインク吐出手段の駆動タイミングを制御した
インク吐出手段の駆動制御方法が種々提案されている。
例えば、特開平10−315451号公報では、隣接す
るインク吐出用ノズル毎にノズル対を設定し、このノズ
ル対のインク吐出用ノズルから同じタイミングでインク
液滴の吐出を行うと共に、他のノズル対のインク吐出用
ノズルから異なるタイミングでインク液滴の吐出を行う
方法を提案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報等
で提案されるように、インク吐出手段の駆動タイミング
を制御する場合、制御回路やシーケンス回路を別途設け
なければならず、インクジェットヘッドの駆動回路が複
雑化、煩雑化するといった問題があった。一方、インク
吐出用ノズルを隣接するインク吐出用ノズルと隔壁によ
って仕切って作られる個別インク通路の長さを長くする
ことによって、インク吐出用ノズルの相互干渉を低減す
ることができる。しかし、この場合、個別インク通路の
長さを長くするため、個別インク通路の管路抵抗やイン
ク液の慣性抵抗が増加し、インク吐出後のインク液の供
給が遅くなり、迅速なインク液の供給が行えないといっ
た問題があった。
【0005】そこで、本発明は、インクジェットヘッド
の駆動回路を複雑化することなく、インク吐出用ノズル
の相互干渉を低減してインク液の迅速な供給が行えるイ
ンクジェットヘッドおよびこれを用いたインクジェット
プリンタを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、インク液滴を吐出する、一方向に隣接し
て設けられた複数のインク吐出用ノズルと、このインク
吐出用ノズルの各々からインク液滴を吐出させる、前記
インク吐出用ノズルに1対1に対応して前記インク吐出
用ノズル近傍に設けられたインク吐出手段と、一端が前
記インク吐出用ノズルに接続され、前記インク吐出用ノ
ズルに1対1に対応した複数の個別インク通路、および
この個別インク通路の他端と接続し、前記個別インク通
路の各々にインク液を供給する共通インク通路を有する
インク液路とを備えるインクジェットヘッドであって、
前記インク液路に、インク液の流れに対して容量性を有
する流体制御手段を設けたことを特徴とするインクジェ
ットヘッドを提供する。
【0007】ここで、前記個別インク通路の各々は、前
記インク吐出用ノズルに対応して隔壁で仕切られ、前記
流体制御手段が、隔壁内部に気体封止空間を設けること
でインク液の圧力の変動に応じて変形する、隔壁表面に
形成された可撓性弾性壁であるのがよい。あるいは、前
記個別インク通路の各々は、前記インク吐出用ノズルに
対応して隔壁で仕切られ、前記流体制御手段が、前記個
別インク通路の隔壁に形成された袋状凹部空間に気泡が
繋留され、この気泡がインク液の圧力の変動に応じて伸
縮する気泡溜まりであるのがよい。あるいは、前記流体
制御手段が、前記共通インク通路中の、前記個別インク
通路端の開口部の両側に設けられ、内部に気体封止空間
を設けることでインク液の圧力の変動に応じて径が伸縮
する柱状弾性体であるのがよい。あるいは、前記個別イ
ンク通路の各々は、前記インク吐出用ノズルに対応して
前記共通インク通路に向けて延在する隔壁で仕切られ、
前記個別インク通路と前記共通インク通路との接続部分
の前記隔壁末端面は粗面化処理が施された粗面化処理面
とされ、前記流体制御手段が、前記粗面化処理面に繋留
され、インク液の圧力の変動に応じて伸縮する気泡であ
るのがよい。あるいは、前記インク吐出用ノズルは、前
記インク液路の壁面の一部を形成するプレートに穿孔さ
れ、このプレートの面に対して略直交あるいは一定の傾
斜角度を付けてインク液滴を吐出するノズルであって、
前記流体制御手段が、前記インク吐出用ノズルと別に前
記インク吐出用ノズルの各々に1対1に対応して、前記
プレートの、前記インク液路の壁面となっている部分に
穿孔された外気と連通したノズルであるのがよい。
【0008】また、本発明は、上記インクジェットヘッ
ドを搭載したことを特徴とするインクジェットプリンタ
を提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明のインクジェットヘ
ッドおよびインクジェットプリンタについて、添付の図
面に示される好適実施例を基に詳細に説明する。
【0010】図1(a)および(b)に、本発明のイン
クジェットヘッドを搭載するインクジェットプリンタの
一例であるプリンタ10が示されている。図1(a)は
プリンタ10の概略の構成図であり、図1(b)は、概
略斜視図である。プリンタ10は、インクジェットヘッ
ド50が、記録紙等の記録媒体Pの少なくとも1辺の長
さを超えてインクを吐出する複数のインク吐出用ノズル
が一方向に配列されたラインヘッドである。プリンタ1
0は、記録部12、供給部14、プレヒート部16およ
び排出部18を有して構成される。
【0011】供給部14は、搬送ローラ対20および2
2と、ガイド24および26とを有し、記録媒体Pは、
供給部14によって横方向から上方に搬送されプレヒー
ト部16に供給される。
【0012】プレヒート部16は、3本のローラおよび
エンドレスベルトからなるコンベア28と、コンベア2
8の外方からエンドレスベルトに押圧される圧着ローラ
30と、コンベア28の内方から圧着ローラ30に押圧
される加熱装置32と、プレヒート部16内を排気する
排気ファン34とを有する。このようなプレヒート部1
6は、インクジェットによる記録に先立ち記録媒体Pを
加熱することで、記録媒体Pに吐出されたインクの乾燥
を促進し、高速記録を実現するためのもので、供給部1
4から搬送された記録媒体Pは、コンベア28と圧着ロ
ーラ30とによって挟持搬送されつつ、加熱装置32に
よって記録面側から加熱され、記録部12に搬送され
る。
【0013】記録部12は、記録ヘッド部50と記録媒
体搬送部58とを有して構成され、記録ヘッド部50
は、Si基板からなるヘッドチップを有するインクジェ
ットヘッド52と、記録制御部54と、インクタンク5
6とを有し、インクジェットヘッド52は、記録制御部
54に接続される。インクジェットヘッド52は、プリ
ンタ10の画像記録の対象とする最大幅サイズの記録媒
体Pの少なくとも1辺を超える長さにわたって、インク
液滴を吐出するインク吐出用ノズルが複数配列されたラ
インヘッドで、インク吐出用ノズルは、図1(a)中の
紙面において垂直方向に配列される。従って、記録ヘッ
ド部50は、駆動ローラ62および搬送ローラ60a、
60bに巻回されたベルト64を有する記録媒体搬送部
58によって搬送される記録媒体P上に、図1(a)の
紙面に垂直方向に走査することなく、記録幅全体に渡っ
て、一度に記録される。記録された記録媒体Pは、ロー
ラ対72、74を有する排出部18より排出される。な
お、プリンタ10のインクジェットヘッド52は、ライ
ンヘッドに限られず、記録媒体Pの搬送方向と直交する
方向にインクジェットヘッド10が走査するシリアルタ
イプのインクジェットヘッドであってもよい。
【0014】このようなプリンタ10のインクジェット
ヘッド52には、記録媒体Pの幅方向に一列に並ぶイン
ク吐出用ノズルの各々に対応して、図2に示すようなイ
ンクジェットヘッドのヘッドチップの断面構造が設けら
れている。
【0015】すなわち、Si基板100の上にスパッタ
リングによって設けられた発熱抵抗体102と、この発
熱抵抗体102に通電するための導体電極104、10
6と、導体電極104にビアホール108を介して接続
される駆動部110とを有する。なお、発熱抵抗体10
2と導体電極104、106とによってヒータが形成さ
れる。
【0016】また、発熱抵抗体102の一部分と、導体
電極104と、ビアホール108と、駆動部110の略
全体の上方を被うように、ポリイミド等の樹脂材料によ
って形成された隔壁層112が設けられる。この隔壁層
112には、一方向に配列するヒータ(図2において紙
面に対して垂直方向)に1対1に対応して個別インク通
路114を形成するように隔壁112a(図3参照)が
配置され、個別インク通路114は、共通インク通路1
15およびSi基板100に間歇的に穿孔されたインク
供給孔119を介して、実装フレーム120に設けられ
インクタンク56と接続されたインク供給路121に接
続されるように構成される。個別インク通路114と共
通インク通路115とによって本発明におけるインク液
路が形成される。
【0017】インク吐出用ノズル116は、図2中にお
いて発熱抵抗体102の略垂直上方に位置する、個別イ
ンク通路114の壁面の一部を成すプレート118に穿
孔され、インク液滴をプレート118の面に対して略直
交にインク液滴を吐出するノズルである。インク吐出用
ノズル116は、プレート118に対して一定の傾斜角
度を付けてインク液滴を吐出するノズルであってもよ
い。
【0018】図3は、図2に示されるA−A’断面で切
断したインクジェットヘッド52の断面図である。隔壁
層112は、発熱抵抗体102に1対1に対応する個別
インク通路114が形成されるように、共通インク通路
115に向かって延在する、一定の厚みを有する複数の
隔壁112aを有し、この隔壁112aによって隣接す
る個別インク通路114と隔てられる。隔壁112aに
は、隔壁112aの内部に空洞部112bが設けられ、
空洞部112bには所定の圧力で空気が満たされ、気体
封止空間となっている。そのため、この空洞部112b
の設けられた隔壁112aの表面部分は薄膜になってお
り、インク液の圧力の変動に追従するように薄膜が変位
し、インク液に対する容量性の流体制御手段である可撓
性弾性壁が形成される。容量性を有する流体制御手段と
は流体の圧力に応じて貯留される流体の体積が変動する
流体要素をいう。
【0019】この可撓性弾性壁は、空洞部112bに満
たされた空気の弾性変形によって薄膜が変位するもので
ある。そして、発熱抵抗対102の発熱によって発生し
た気泡の膨張力によって生じるインク吐出初期の圧力の
変動に追従するように、空洞部112bの大きさが定ま
っており、空洞部112bの縦、横方向の長さが略3〜
10μmとなっている。本発明における可撓性弾性壁の
設置位置は、特に限定されず、個別インク通路114の
長さやインク液滴の吐出サイズに応じて適宜変えてもよ
い。また、可撓性弾性壁の個別インク通路方向の長さ
は、空洞部112bの図4中の横方向の長さが略3〜1
0μmの範囲にあればいずれであってもよく、図4に示
すように、個別インク通路114内の発熱抵抗体102
の配置位置を除く隔壁112aの長さ方向略全長に沿っ
て可撓性弾性壁を設けてもよい。なお、このような隔壁
112aの形状は、樹脂フィルムである隔壁112をフ
ォトリソとドライエッチングを用いて加工して形成され
る。
【0020】上記例は、発熱抵抗体102をインク吐出
手段とした例であるが、本発明では、圧電素子PZT等
やダイヤフラムを用いて、インク液に機械的振動を与え
てインク液滴を吐出させるインク吐出手段であってもよ
い。また、上記例は、インク液滴をプレート118に対
して略垂直あるいは傾斜下方向に吐出する、いわゆるト
ップシューター方式であるが、本発明においては、個別
インク通路の長さ方向にインク液滴を吐出させるサイド
シューター方式であってもよい。インクジェットヘッド
52は、以上のように構成される。
【0021】このようなインクジェットヘッド52で
は、駆動回路110からパルス信号がヒータに印加さ
れ、発熱抵抗体102が発熱すると、発熱抵抗体102
の上方に位置する、個別インク通路114内のインク液
に気泡が発生して膨張する。この気泡の膨張力によって
インク液がインク吐出用ノズル116方向に押し上げら
れて、インク液滴が、インク液から分離して吐出する。
この膨張する気泡によって生じるインク液の初期圧力
は、例えば、略100気圧であり、この圧力の増加(加
圧)は、個別インク通路114に沿ってインク液中を伝
搬する。そして、この加圧によって、隔壁112aに設
けられた可撓性弾性壁は、図5に示す変形Aのように隔
壁112aの内側に凹み、インク液の増加圧力の変動は
緩和され、個別インク通路114の共通インク通路11
5側の開口部における加圧の変動は低下する。そのた
め、隣接する個別インク通路114に伝搬する加圧の影
響は低下し、インク吐出によるノズル間の相互干渉を低
下させることができる。
【0022】一方、気泡が一定の高さに膨張した後気泡
は断熱収縮を行って最終的に消滅するが、個別インク通
路114内のインク液は表面張力、圧力換算分で、例え
ば、2000〜20000N/m2 の力の作用を受けて
インク液が供給される。すなわち、個別インク通路11
4内のインク液が減圧状態となって、インク液が個別イ
ンク通路114側から発熱抵抗体102側の方向に流動
を開始する。すなわち、インク液のリフィルが行われ
る。その際、個別インク通路114は、上記インク液の
減圧によって可撓性弾性壁が図5中に示す変形Bを受け
る。従って、図5中の変形Aによって個別インク通路1
14中に余分に蓄えていたインク液が、図5中の変形B
によって放出され、インク液の発熱抵抗体102への迅
速な供給が行われる。すなわち、インク液の加圧時およ
び減圧時、インク液の流れに対して容量性を有する流体
制御手段を形成する。従来のインクジェットヘッドで
は、個別インク通路の隔壁は剛体壁で形成されているの
で、発生した気泡の膨張、収縮および消滅に伴う個別イ
ンク通路内でのインク液の圧力の増減の変動に対して、
隔壁が変形することはなく、インク液が加圧時に一時的
に蓄えられ、減圧時に放出されることもない。従って、
インク液に対して容量性の流体制御手段を形成すること
はない。すなわち、インク液の供給は、個別インク通路
114の管路抵抗や個別インク通路中のインク液の慣性
の影響を受けて、迅速な供給が行われない。
【0023】このようなインク液の吐出に伴うインク液
の加圧および減圧は、数μ秒から数100μ秒で発生す
るので、可撓性弾性壁の変形はインク液の加圧、減圧の
変動に追随する必要がある。ここで、可撓性弾性壁の弾
性率は略インク液と同等と考えられるので、可撓性弾性
壁の変形は空洞部112bの気体封止空間内の空気の弾
性特性に依存する。そのため、上記実施例の可撓性弾性
壁を形成する空洞部112bの大きさは、空洞部112
bの空気が弾性体として振動する周波数を規定する下記
式(1)(Minneartの式)に基づき、図4中の横方向の
長さが略3〜10μmの範囲に設定されている。 F = 1/(2πr)・(3・K・P/ρ)(1/2) (1) ここで、Fは、空洞部112bの気体封止空間内の空気
がインク液の加圧および減圧の時間変動に追従して伸縮
するような弾性振動の周波数であり、例えば10kHz
〜1MHzである。Pはインク液の加圧、減圧の圧力で
あり、例えば100気圧である。Kは空気の比熱比であ
り、ρは空気の密度である。rは、弾性体である空気の
サイズ(半径)である。上記(1)式からrが算出さ
れ、これより、空洞部112bの現実的な大きさ、例え
ば空洞部112bの図4中の横方向の長さが略3〜10
μmと設定される。すなわち、インク液の減圧および加
圧の変動に追従して気体封止空間内の空気が伸縮するよ
うに空洞部112bの大きさが設定される。
【0024】このように、上記実施例では隔壁の一部分
を可撓性弾性壁で形成し、この可撓性弾性壁をインク液
の圧力の増減によって変形させるので、可撓性弾性壁は
容量性の流体制御手段となって、インク吐出時の加圧の
変動が、隣接するインク吐出用ノズルのインク液滴の吐
出に及ぼす影響は小さくなり、また、インク液のリフィ
ルも迅速に行われる。
【0025】また、本発明の容量性の流体制御手段の他
の例として、図6(a)〜(d)の例が挙げられる。図
6(a)は、隔壁層112aと発熱抵抗体102を示し
た、図2中のA−A’断面図に対応するもので、共通イ
ンク通路115中の、個別インク通路114端の開口部
の両側に共通インク通路115の空間を支持するように
柱状弾性体122が設けられる。柱状弾性体122は、
共通インク通路115の底からインク吐出用ノズル11
6の形成されたプレート118に伸びて、共通インク通
路115の空間内の柱を形成する。この柱内には、内部
に気体封止空間を設けることでインク液の圧力の変動に
応じて径が伸縮する空洞部122aを有し、所定の圧力
で空気が封入される。従って、柱状弾性体122は、空
洞部122aの弾性特性によって、径が伸縮する。この
ような柱状弾性体122の径は、上記式(1)によっ
て、径が略3〜300μmに設定され、インク液の加圧
および減圧の時間変動に追従して径が伸縮する。
【0026】柱状弾性体122は、図3に示す隔壁11
2aの可撓性弾性壁と同様に、インク液が加圧の場合、
柱状弾性体122の径は収縮し、インク液が減圧の場
合、柱状弾性体122の径は膨張し変形するので、イン
ク液に対して容量性の流体制御手段を形成する。従っ
て、インク吐出時の加圧の変動が、隣接するインク吐出
用ノズルのインク液滴の吐出に及ぼす影響は小さくな
り、また、インク液のリフィルも迅速に行われる。
【0027】図6(b)は、隔壁112aに断面が袋状
凹部空間となった気泡溜まり112cが形成された例を
示している。気泡溜まり112cには、隔壁112aに
袋状の凹部空間が柱状に形成されて、凹部空間内に略同
一サイズの気泡が常時繋留される。この気泡はインク液
の加圧、減圧の変動に追従して伸縮するように、気泡溜
まり112cの大きさが略3〜10μmに設定されてい
る。インク液が加圧の場合、気泡溜まり112c内の気
泡が収縮して気泡溜まり112c内にインク液が進入
し、インク液が負圧の場合、気泡溜まり112c内の気
泡が膨張して気泡溜まり112c内に進入していたイン
ク液が放出され発熱低抗体102の方にインク液が供給
される。従って、気泡溜まり112cは、インク液の流
れに対して容量性の流体制御手段を形成する。従って、
インク吐出時の加圧の変動が、隣接するインク吐出用ノ
ズルのインク液滴の吐出に及ぼす影響は小さくなり、ま
た、インク液のリフィルも迅速に行われる。
【0028】このような気泡溜まり112cは、隔壁1
12aの隣接する個別インク通路114の両側に設けら
れるものであるが、片側に設けられるものであってもよ
い。また、気泡溜まり112cの配置は、同じ隔壁11
2aの両側の、個別インク通路114の長さ方向の所定
の位置に互い違いに設けられるものに限定されず、個別
インク通路114の長さ方向における同じ位置に気泡溜
まり112cを設けてもよく、気泡溜まり112cの配
置位置については特に限定されない。このような気泡溜
まり112cの形状は、樹脂フィルムである隔壁112
をフォトレジストとドライエッチングを用いて加工して
形成される。
【0029】図6(c)は、個別インク通路114と共
通インク通路115との接続部分の隔壁112aの末端
面112dに粗面化処理が施され、この末端面112d
に気泡Bが繋留した例を示している。気泡Bは、インク
液に含まれている微小の空気が粗面化処理面の凹凸の表
面に繋留されて気泡Bを形成したものである。隔壁11
2aの末端面112dには、隔壁112aの厚さ分の粗
面化処理面が形成されるので、気泡Bは隔壁112aの
厚さに相当する径の気泡が形成される。ここで、粗面化
処理の施される末端面112dの幅は、略3〜10μm
に設定されるので、形成される気泡Bの径も略3〜10
μmとなる。従って、インク液が加圧の場合気泡Bが収
縮し、インク液が負圧の場合気泡Bが膨張する。従っ
て、粗面化処理面に固着した気泡Bは、インク液に対し
て容量性の流体制御手段を形成し、インク吐出時の加圧
の変動が、隣接するインク吐出用ノズルのインク液滴の
吐出に及ぼす影響は小さくなり、また、インク液のリフ
ィルも迅速に行われる。このような粗面化処理面の凹凸
形状は、隔壁112aをフォトレジストとドライエッチ
ングを用いて形成する際のフォトリソグラフィの分解能
より粗い凹凸形状であるので、隔壁112aを形成する
際のフォトリソグラフィにより同時に形成される。
【0030】図6(d)は、インク吐出用ノズル116
と別に、インク吐出用ノズル116の各々に1対1に対
応して、プレート118の、個別インク通路114ある
いは共通インク通路115の壁面となっている部分にダ
ミーノズル124が穿孔された例を示している。すなわ
ち、インク液路中にダミーノズル124が形成される例
である。ダミーノズル124は、インク吐出用ノズル1
16と同様に外気に連通するので、インク液が加圧され
た場合、インク液がダミーノズル124内に進入し、イ
ンク液が減圧された場合、ダミーノズル124内に進入
したインク液が放出される。なお、ダミーノズル124
は、このノズルからインク液が吐出しないようにノズル
の径が設定され、さらに、インク液の加圧や減圧の変動
に追従するように、上記式(1)によって、例えば、略
3〜10μmに設定される。また、共通インク通路11
5の流れは複数の個別インク通路114の流れが関与
し、個別インク通路114の流れよりも低周波の変動が
多いことから、ダミーノズル124のノズルの径を略1
0μm〜300μmに設定して低周波の流れの変動を制
御してもよい。このように、ダミーノズル124は、イ
ンク液の流れに対して容量性を有する流体制御手段を形
成する。そのため、インク吐出時の加圧の変動が、隣接
するインク吐出用ノズルのインク液滴の吐出に及ぼす影
響は小さくなり、また、インク液のリフィルも迅速に行
われる。
【0031】なお、ダミーノズル124は、間歇的にS
i基板100に穿孔されたインク供給孔119の位置と
発熱抵抗体102の位置との間の、プレート118上の
位置に穿孔されてもよいし、インク供給孔119の上方
のプレート118の位置に穿孔されてもよい。インク供
給孔119の上方のプレート118の位置に穿孔された
場合、インクタンク56から伝搬するインク液の圧力変
動を吸収緩和することもでき、共通インク通路115や
個別インク通路114に伝搬させない効果も有する。
【0032】上記実施例の容量性の流体制御手段はいず
れも、個別インク通路114の長さの長短に関わりなく
インクジェットヘッドに設けることができるが、特に個
別インク通路114の長さを長くしてインク吐出用ノズ
ルの相互干渉を低減したインクジェットヘッドの場合に
発生する、インク液の迅速な供給(リフィル)が実現で
きないといった問題を有効に解決することができる。
【0033】以上、本発明のインクジェットヘッドおよ
びインクジェットプリンタについて詳細に説明したが、
本発明は上記実施例に限定はされず、本発明の要旨を逸
脱しない範囲において、各種の改良および変更を行って
もよいのはもちろんである。
【0034】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明
は、インク液路中に、インク液の流れに対する容量性の
流体制御手段を備えるので、インクジェットヘッドの駆
動回路を複雑化することなく、インク吐出用ノズルの相
互干渉を低減してインク液の迅速な供給を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は、本発明のインクジェットプリンタ
の一例の概略構成図であり、(b)は、(a)に示すイ
ンクジェットプリンタの概略斜視図である。
【図2】 本発明のインクジェットヘッドの断面構造の
一例を示す概略断面図である。
【図3】 図2に示すA−A’断面からみたインクジェ
ットヘッドの断面図である。
【図4】 本発明のインクジェットヘッドの他の実施形
態におけるA−A’断面を示す断面図である。
【図5】 図3に示すインクジェットヘッドの作用を示
す説明図である。
【図6】 (a)〜(d)は、本発明のインクジェット
ヘッドの他の実施形態における図2に示すA−A’断面
を示す平面図である。
【符号の説明】
10 プリンタ 12 記録部 14 供給部 16 プレヒート部 18 排出部 50 記録ヘッド部 52 インクジェットヘッド 54 記録制御部 56 インクタンク 58 記録媒体搬送部 100 Si基板 102 発熱抵抗体 104,106 導体電極 108 ビアホール 110 駆動部 112 隔壁層 112a 隔壁 112b 空洞部 112c 気泡溜まり 112d 末端面 114 個別インク通路 115 共通インク通路 116 インク吐出用ノズル 118 プレート 120 実装フレーム 121 インク供給路 122 柱状弾性体 124 ダミーノズル

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インク液滴を吐出する、一方向に隣接して
    設けられた複数のインク吐出用ノズルと、 このインク吐出用ノズルの各々からインク液滴を吐出さ
    せる、前記インク吐出用ノズルに1対1に対応して前記
    インク吐出用ノズル近傍に設けられたインク吐出手段
    と、 一端が前記インク吐出用ノズルに接続され、前記インク
    吐出用ノズルに1対1に対応した複数の個別インク通
    路、およびこの個別インク通路の他端と接続し、前記個
    別インク通路の各々にインク液を供給する共通インク通
    路を有するインク液路とを備えるインクジェットヘッド
    であって、 前記インク液路に、インク液の流れに対して容量性を有
    する流体制御手段を設けたことを特徴とするインクジェ
    ットヘッド。
  2. 【請求項2】前記個別インク通路の各々は、前記インク
    吐出用ノズルに対応して隔壁で仕切られ、 前記流体制御手段が、隔壁内部に気体封止空間を設ける
    ことでインク液の圧力の変動に応じて変形する、隔壁表
    面に形成された可撓性弾性壁であることを特徴とする請
    求項1に記載のインクジェットヘッド。
  3. 【請求項3】前記個別インク通路の各々は、前記インク
    吐出用ノズルに対応して隔壁で仕切られ、 前記流体制御手段が、前記個別インク通路の隔壁に形成
    された袋状凹部空間に気泡が繋留され、この気泡がイン
    ク液の圧力の変動に応じて伸縮する気泡溜まりであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッ
    ド。
  4. 【請求項4】前記流体制御手段が、前記共通インク通路
    中の、前記個別インク通路端の開口部の両側に設けら
    れ、内部に気体封止空間を設けることでインク液の圧力
    の変動に応じて径が伸縮する柱状弾性体であることを特
    徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッド。
  5. 【請求項5】前記個別インク通路の各々は、前記インク
    吐出用ノズルに対応して前記共通インク通路に向けて延
    在する隔壁で仕切られ、 前記個別インク通路と前記共通インク通路との接続部分
    の前記隔壁末端面は粗面化処理が施された粗面化処理面
    とされ、 前記流体制御手段が、前記粗面化処理面に繋留され、イ
    ンク液の圧力の変動に応じて伸縮する気泡であることを
    特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッド。
  6. 【請求項6】前記インク吐出用ノズルは、前記インク液
    路の壁面の一部を形成するプレートに穿孔され、このプ
    レートの面に対して略直交あるいは一定の傾斜角度を付
    けてインク液滴を吐出するノズルであって、 前記流体制御手段が、前記インク吐出用ノズルと別に前
    記インク吐出用ノズルの各々に1対1に対応して、前記
    プレートの、前記インク液路の壁面となっている部分に
    穿孔された外気と連通したノズルであることを特徴とす
    る請求項1に記載のインクジェットヘッド。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれかに記載のインクジ
    ェットヘッドを搭載したことを特徴とするインクジェッ
    トプリンタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009202499A (ja) * 2008-02-28 2009-09-10 Seiko Epson Corp 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP2011110933A (ja) * 2009-11-26 2011-06-09 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd インクジェットヘッド

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