JP2003038092A - ちりめん雑魚等の天日乾燥装置 - Google Patents
ちりめん雑魚等の天日乾燥装置Info
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Abstract
削減。 【解決手段】 途中に幾つかの乗せ替え部分を介して一
連の移送路を形成しており小魚を移送しながら天日乾燥
する複数のメッシュベルトコンベア2を有し、それぞれ
の乗せ替え部分に乗せ替える小魚を再分散させる小魚分
散装置4を設ける。メッシュベルトコンベアの載せ替え
部分の前側コンベア終端と後側コンベア始端とが載せ替
えコンベア3によって接続されていると共に載せ替えコ
ンベアの終端16と後側コンベアの始端との間に所要落
差寸法を備えた分散用空間を設けられ、分散装置が、分
散用空間に振動構体を設ける。
Description
製造において天日乾燥に使用する装置に関する。
風乾燥、冷風乾燥、天日乾燥等の方法がある。通常、煮
沸した魚を熱風乾燥機で乾燥して仕上げているが、高温
短時間で処理しているため、製品の変色、変質を起こ
し、商品価値が低いものとなることが多い。そこで、最
終の好ましい乾燥程度、いわゆる上干の状態が70%乾
燥であるとして、乾燥機による乾燥の程度を30〜40
%に止め、残りの70%までの乾燥を天日で行う方法が
採られている。このように最後に天日で乾燥すると、ち
りめん雑魚の雑菌を除去できて変色を防ぐことができ
る。この乾燥方法は多くのちりめん雑魚加工業者が実施
している。この場合の天日乾燥は、地面にせいろ又はネ
ットを敷き、その上にじゃこを散らして天日に干す方
法、あるいは木枠(900×600mm)にメッシュを
張った容器(せいろの類)にじゃこを散らして天日に干
す方法などが行われている。何れの方法においても均一
に干しあがるまで何回か人手によって反転させることが
行われている。
は、天日乾燥の途中にじゃこの反転のために多くの人手
を必要とする問題がある。また、人手によるから作業者
によって散らし方や扱い等にばらつきがあり、じゃこが
損傷を受けやすく、製品の品質にばらつきが生じやすい
問題や、時期が限られていることもあって作業者を確保
し難い問題もある。本発明は、これらの問題を解決でき
る装置を提供することを課題とする。
幾つかの乗せ替え部分を介して一連の移送路を形成して
おり小魚を移送しながら天日乾燥する複数のメッシュベ
ルトコンベアを有し、前記それぞれの乗せ替え部分に乗
せ替える小魚を再分散させる小魚分散装置を設けたこと
を特徴とする。
移送している間に天日で乾燥し、その乾燥の途中で小魚
分散装置により再分散が何回か行われる。1台のメッシ
ュベルトコンベアでは、上に分散して載せられた小魚を
略載せられたときの状態のままで移送するが、乗せ替え
る部分があってしかも小魚分散装置が再分散を行うか
ら、小魚の上下左右の向きがその前の状態から変更され
て次のメッシュベルトコンベアに載ることになる。従っ
て、従来のせいろを用いる天日乾燥の際に人手で行われ
ていたせいろを反転させる「返し作業」に、あるいはネ
ット上で天日乾燥する際に適当量を集めて手作業で散ら
す「散らし作業」に相当する操作が分散装置で行われ
る。
ンベアの載せ替え部分の前側コンベア終端と後側コンベ
ア始端とが載せ替えコンベアによって接続されていると
共に載せ替えコンベアの終端と後側コンベアの始端との
間に所要落差寸法を備えた分散用空間を設けられ、前記
分散装置が、前記分散用空間に振動構体を設けた構成で
あるものとするのがよい。
えにおいて、小魚はまず載せ替えコンベアに載り、次に
載せ替えコンベアから次のメッシュベルトコンベアに載
せ替えられるときに、分散空間を落下する小魚が振動構
体に接触して分散する。従って、載せ替えコンベア上で
仮に集積状態になっていたとしても確実に分散して次の
メッシュベルトコンベア上に載せられるから、小魚が均
等に乾燥される。また、この載せ替え及び分散は、人手
により集積して散らす作業よりも小魚が損傷を受けにく
い。
図3を用いて説明する。このちりめん雑魚等の天日乾燥
装置1は、複数台の、例えば6台のメッシュベルトコン
ベア2、6台の載せ替えコンベア3、6台の分散装置4
で構成されている。
ば、幅が900〜1500mm、長さ36m程度の同じ
ものであり、所定の駆動部により任意の速さで移送でき
るようになっており、少し間隔を隔てて平行に配列して
あり、列端のものの一端に設けた供給部10に天日乾燥
されるちりめん雑魚を連続的に供給されるようになって
いる。すなわち、ちりめん雑魚はメッシュベルトコンベ
ア2に供給される前の段階で、釜茹でされ、そして乾燥
機で適度に乾燥されて供給部10に供給されるようにな
っている。普通の乾燥機は釜茹でした雑魚をメッシュベ
ルトコンベアに載せて乾燥室内を移動させるようになっ
ており、所定の乾燥状態に達したものが連続的に送り出
されてくる。6台のメッシュベルトコンベア2は、最初
のコンベアの後端と隣り合う次のコンベアの始端とを載
せ替えコンベア3によって連結され、この連結を順次繰
り返して一連のものとされている。各メッシュベルトコ
ンベア2の始端部11は、低い位置から上昇して所定高
さで水平に伸延するように上昇傾斜している。図の矢印
12はそれぞれコンベアの移送方向を示す。
行方向に上昇している比較的短いベルトコンベアであ
り、図1〜図3に示すように、メッシュベルトコンベア
2の水平に進行して終端している終端部14の下側に始
端部15が配置され、平面図で進行方向をメッシュベル
トコンベア2の進行方向に対し横向きに(90度)向き
を変えて進行し、次のメッシュベルトコンベア2の低い
位置から上昇傾斜した始端部11上側に達している。載
せ替えコンベア3終端部16とその下側のメッシュベル
トコンベア2の始端部11との間には分散用空間として
必要な落差の得られる空間を設けてあり、途中に分散装
置4の振動構体17を設けてある。
せ替えコンベア3終端の下側に接近して設けられた振動
構体17と、振動構体を振動させる駆動部18とで構成
されている。振動構体17は、同図に見られるように、
細長い棒状体19の8〜10本を、メッシュベルトコン
ベア2の進行方向前方へやや広がるように水平に配列し
て後端部を回動基板20に結合し、回動基板20をメッ
シュベルトコンベア2のフレーム21(図3参照)に設
けた支持部22に水平に回動自在に軸23により支持し
てある。棒状体19は直径が4mmのSUS304で形
成してあり、それぞれの間隔はちりめん雑魚が十分に通
過可能な寸法である。回転基板20は軸23で支持され
ている位置の少し後ろ側の位置を駆動部18に結合され
ている。
ドモータ24にクランク軸25を設けて、そのクランク
軸25に連結杆26の一端を結合したものである。連結
杆26の他端はメッシュベルトコンベア2の始端部11
を上側と進行方向前側とを除いて包囲するように設けた
分散案内カバー27を貫通して前記回転基板20に結合
されている。クランク軸25の回転数は普通180r.
p.m.であり、回転基板20は30〜40度回動する
ように各部の寸法を決められている。これにより振動構
体17は水平に毎分180回の振動をする。分散案内カ
バー27は、メッシュベルトコンベア2の始端部11に
分散して落下するちりめん雑魚をそのコンベア上に確実
に落下するように案内する。
乾燥装置1は、日照条件のよい屋外の適所に設置して次
のように使用される。すなわち、通常は時間当たり生魚
の状態で1〜3トンを自動釜茹で機で順次連続的に、所
定流量で流動させる状態で煮沸し、引き続き自動乾燥機
で乾燥程度が30〜40%となるように乾燥して送り出
し、これを天日乾燥装置1の供給部10に供給する。供
給部10では、ちりめん雑魚がメッシュベルトコンベア
2の始端部11に落下する途中で分散装置4の振動構体
17に当たって適度に分散され、略コンベア幅いっぱい
に広がるように分散供給される。ちりめん雑魚はメッシ
ュベルトコンベア2の終端部14で載せ替えコンベア3
により順次後続するメッシュベルトコンベア2に載せ替
えられると共に分散装置4で再分散され、6台目のメッ
シュベルトコンベア2の終端部14から送り出されて天
日乾燥を終わる。この間全長200m余りの距離を所定
時間、例えば1時間をかけて移動させる。これにより1
時間の天日乾燥が行われ70%までの最終乾燥を終わる
ことになる。なお、この場合のメッシュベルトコンベア
2上の、ちりめん雑魚層の厚さは、従来せいろを使用し
て天日乾燥している場合の層厚さの約半分である。
めん雑魚は、魚の損傷が少なく、乾燥程度の均一性がよ
く、高品質のものである。そして、天日乾燥のために従
来のような多くの人手を要しない。また、生産時期が限
られているために作業者の確保が困難であった問題や、
不慣れな作業者による品質のばらつきの問題等が解決さ
れる。
トコンベア2を6台平行に設置した構成を示したが、台
数はこれに限らず適当に増減してもよく、その配列も設
置場所等の条件によっては全体が直線状であっても、ジ
グザグ状であっても別段差支えない。要は途中で何回か
載せ替え、その載せ替え部分で分散させることにより、
小魚の上下が反転し、また小魚同士の絡みつきが分解さ
れる機会を与えて全体で乾燥状態が均等になるようにす
ればよい。
よる天日乾燥を機械的に行うことができるので、天日乾
燥のための労力を大幅に削減して、天日乾燥による高品
質のちりめん雑魚を得ることができる効果を奏する。請
求項2に記載の発明は、均質で高品質のちりめん雑魚が
得られる効果を奏する。
る。
分を示し、(a)は概略部分拡大平面図、(b)は概略
部分拡大正面図である。
ッシュベルトコンベアの部分を示す概略部分拡大側面図
である。
Claims (2)
- 【請求項1】 途中に幾つかの乗せ替え部分を介して一
連の移送路を形成しており小魚を移送しながら天日乾燥
する複数のメッシュベルトコンベアを有し、前記それぞ
れの乗せ替え部分に乗せ替える小魚を再分散させる小魚
分散装置を設けたちりめん雑魚等の天日乾燥装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載のちりめん雑魚等の天日
乾燥装置において、前記メッシュベルトコンベアの載せ
替え部分の前側コンベア終端と後側コンベア始端とが載
せ替えコンベアによって接続されていると共に載せ替え
コンベアの終端と後側コンベアの始端との間に所要落差
寸法を備えた分散用空間を設けられ、前記分散装置が、
前記分散用空間に振動構体を設けた構成であることを特
徴とするちりめん雑魚等の天日乾燥装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001228206A JP3905335B2 (ja) | 2001-07-27 | 2001-07-27 | ちりめん雑魚等の天日乾燥装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001228206A JP3905335B2 (ja) | 2001-07-27 | 2001-07-27 | ちりめん雑魚等の天日乾燥装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003038092A true JP2003038092A (ja) | 2003-02-12 |
JP3905335B2 JP3905335B2 (ja) | 2007-04-18 |
Family
ID=19060748
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001228206A Expired - Lifetime JP3905335B2 (ja) | 2001-07-27 | 2001-07-27 | ちりめん雑魚等の天日乾燥装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3905335B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015044631A (ja) * | 2013-08-27 | 2015-03-12 | 株式会社村田製作所 | チップ部品回収装置 |
JP2015044630A (ja) * | 2013-08-27 | 2015-03-12 | 株式会社村田製作所 | チップ部品回収装置 |
-
2001
- 2001-07-27 JP JP2001228206A patent/JP3905335B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015044631A (ja) * | 2013-08-27 | 2015-03-12 | 株式会社村田製作所 | チップ部品回収装置 |
JP2015044630A (ja) * | 2013-08-27 | 2015-03-12 | 株式会社村田製作所 | チップ部品回収装置 |
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Publication number | Publication date |
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JP3905335B2 (ja) | 2007-04-18 |
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