JP2003037693A - ファクシミリ送信制御装置およびそのプログラム記録媒体 - Google Patents

ファクシミリ送信制御装置およびそのプログラム記録媒体

Info

Publication number
JP2003037693A
JP2003037693A JP2002150034A JP2002150034A JP2003037693A JP 2003037693 A JP2003037693 A JP 2003037693A JP 2002150034 A JP2002150034 A JP 2002150034A JP 2002150034 A JP2002150034 A JP 2002150034A JP 2003037693 A JP2003037693 A JP 2003037693A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission
fax
data
job
port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002150034A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3598402B2 (ja
Inventor
Takayasu Watanabe
隆保 渡辺
Masaki Tsutsumi
勝紀 筒見
Koji Tamura
恒治 田村
Eiji Hatano
英二 波多野
Naoki Fukumoto
直樹 福本
Makoto Tsurumi
誠 津留見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2002150034A priority Critical patent/JP3598402B2/ja
Publication of JP2003037693A publication Critical patent/JP2003037693A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3598402B2 publication Critical patent/JP3598402B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Facsimiles In General (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 同じFAX番号ならば、複数のFAX送信要
求に対するデータを連続して送信したり、複数のFAX
送信要求に対するデータを結合して通信回線への1回の
通信接続により送信したりして、効率良くFAX送信す
ると共に、通信料金を低減できるようにする。 【解決手段】 CPU1はFAX送信要求を受け付ける
毎に、そのFAX番号に基づいて複数のFAX送信ポー
トから同一FAX番号のジョブが存在するポートを選択
し、選択ポートに今回のFAX送信要求を割り当てる
際、FAX番号が同一である複数のジョブが連続して送
信されるようにその送信順番を制御する。また、FAX
番号が同一である複数のジョブに対するデータを結合
し、結合したデータを通信回線への1回の通信接続で送
信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、FAX(ファク
シミリ)送信要求に応じて通信回線に接続すると共に、
その通信回線を通してデータ送信を行うファクシミリ送
信制御装置およびそのプログラム記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パーソナルコンピュータ等のデー
タ処理装置には、FAX通信ソフトが組み込まれてお
り、入力作成した文書を呼び出してFAXモデム(FA
X通信ポート)を通して相手先のファクシミリ機へ送信
するようにしているが、その際、1つのFAX通信ポー
トに対して複数のFAX送信ジョブが送信待ちとなって
いる場合には、1つのジョブの送信が完了した時点で、
待ち行列の次のジョブ(キューイングされている最も優
先順位の高いジョブ)から1ジョブずつ順次指定して送
信するようにしている。ここで、1つのジョブの送信完
了とは、相手先に対するデータ送信が正常に完了した場
合、または予め設定されているエラーリトライ回数を超
えてエラー終了した場合であり、このいずれの状態とな
ることで次のジョブが指定されて送信が開始される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように1つのジョブの送信が完了(正常終了/異常終
了)してから次のジョブの送信を開始するようにしてい
るため、エラーリトライ中(リトライ間隔として設定さ
れている時間、例えば180秒間)が経過するまでは、
次の待ちジョブがあってもその前の送信が完了するまで
待ち状態となり、無駄な空き時間が存在してしまい、送
信効率を悪くする要因となっていた。特に、送信ページ
数が膨大で、その送信中にエラーが発生した場合におけ
るエラーリトライ時には、その先頭ページから送信をや
り直すようにしているため、その送信が完了するまで更
に時間がかかることになる。また、複数のFAX通信ポ
ートを有するものにおいては、現在の空きポートにジョ
ブを切り替える等、現在の状況に応じたポートの切り替
えは、その都度、手作業で行うようにしている。この場
合、オペレータは現在の状況を確認し、最も効率良く送
信できるポートを選ぶ必要があるが、どのポートが最も
効率が良いかを判断することは極めて困難であると共
に、現在の状況に応じたポートの切り替えをその都度、
手作業で行うことは、オペレータに大きな負担をかける
という問題があった。更に、FAX送信要求を行った順
番にデータ送信が行われるため、同じ相手先(同一FA
X番号)に対する複数のFAX送信要求が時間的にずれ
てしまうと、通信回線を一旦切断した後、時間をあけて
再度オートダイヤルし同じ相手に回線接続を行うように
しているが、通信回線を一旦切断してしまうことは、通
信コストの増大を招くと共に、再ダイヤルまでの時間に
相手先の回線が使用されると、再ダイヤル時に接続エラ
ーとなってしまう。また、これを防止するために、ジョ
ブの待ち順を手作業で変更することもできるが、待ち行
列の中から同じFAX番号のFAX送信要求を探し出
し、それらを1つにまとめることは、待ちジョブ数が多
い場合には、極めて困難な作業となる。
【0004】この発明の課題は、一度通信回線が接続さ
れた場合は、同じFAX番号ならば、複数のFAX送信
要求に対するデータを連続して送信したり、複数のFA
X送信要求に対するデータを結合して通信回線への1回
の通信接続により送信したりすることによって、通信回
線接続時の接続エラーが発生しにくい状態を利用して効
率良くFAX送信でき、通信料金を低減できるようにす
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
FAX送信要求に応じてFAX通信ポートに通信回線を
接続すると共に、その通信回線を通してFAX送信を行
うファクシミリ送信制御装置において、FAX送信要求
を受け付ける毎に、その送信先に基づいて前記FAX通
信ポートに同一送信先の他のFAX送信要求が存在する
か否かを判別する判別手段と、前記判別手段により同一
送信先の他のFAX送信要求が存在すると判別された場
合は、今回のFAX送信要求に対するデータが前記他の
FAX送信要求に対するデータに連続して送信されるよ
うにその送信順番を制御する送信制御手段と、を具備し
たことを特徴とする。更に、コンピュータに対して、上
述した請求項1記載の発明に示した主要機能を実現させ
るためのプログラムを提供する(請求項3記載の発
明)。
【0006】請求項2記載の発明は、FAX送信要求に
応じてFAX通信ポートに通信回線を接続すると共に、
その通信回線を通してFAX送信を行うファクシミリ送
信制御装置において、送信先が同一である複数のFAX
送信要求に対するデータをFAX通信ポートから連続し
て送信する際に、当該複数のFAX送信要求に対するデ
ータを結合する結合手段と、前記結合手段により結合さ
れた複数のFAX送信要求に対するデータを前記通信回
線への1回の通信接続で送信する送信制御手段と、を具
備したことを特徴とする。更に、コンピュータに対し
て、上述した請求項2記載の発明に示した主要機能を実
現させるためのプログラムを提供する(請求項4記載の
発明)。
【0007】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、図1〜図
12を参照してこの発明の第1実施形態を説明する。図
1は、FAX通信ソフトが組み込まれているパーソナル
コンピュータ等のデータ処理装置の全体構成を示したブ
ロック図である。このデータ処理装置は、入力作成した
文書を呼び出してFAXモデム(FAX通信ポート)を
通して相手先のファクシミリ機へ送信するようにしたも
ので、FAX送信要求に応じてオートダイヤルを行い、
FAX通信ポートに通信回線を接続すると共に、その通
信回線を通してデータ送信を行う。ここで、この実施形
態においては、複数のFAX通信ポートを有し、各FA
X通信ポート毎に複数のFAX送信ジョブが送信待ちと
なっている場合に、今回受け付けたFAX送信ジョブを
どのポートに割り当てるかを決定したり、FAX送信中
に発生したエラーに応じて各種の制御を行うようにして
いる。ここで、ポートの割当を決定する際には、予めユ
ーザによって任意に指定されている割当条件を参照する
ことによって行われる。なお、このデータ処理装置にお
いては、FAX送信に限らず、当然、FAX受信も可能
であるが、以下、FAX送信のみを説明すると共に、各
種のデバイス名もFAX送信用として説明するものとす
る。
【0008】CPU1は、記憶装置2内のオペレーティ
ングシステムや各種アプリケーションソフトにしたがっ
てこのデータ処理装置の全体動作を制御する中央演算処
理装置である。記憶装置2は、オペレーティングシステ
ムや各種アプリケーションソフトの他、データベース、
文字フォント等が格納されている記憶媒体やその駆動系
を有している。記憶媒体3は固定的に設けたもの、もし
くは着脱自在に装着可能なものであり、ハードディス
ク、フロッピィデスク、光ディスク、RAMカードなど
の磁気的・光学的記録媒体、半導体メモリによって構成
されている。また、記録媒体3内のプログラムやデータ
は必要に応じてCPU1の制御によりRAM(スタティ
クRAMなど)4にロードされる。更にCPU1は通信
回線等を介して他の機器側から送信されてきたプログラ
ムやデータを受信して記録媒体3に格納したり、他の機
器側に設けられている記録媒体に格納されているプログ
ラムやデータをアクセスし、通信回線等を介して使用す
ることもできる。また、CPU1に入出力周辺デバイス
である入力装置5、表示装置6、印刷装置7、タイマ制
御部8、送信実行制御部9がバスラインを介して接続さ
れており、入出力プログラムにしたがってCPU1はそ
れらの動作を制御する。
【0009】入力装置5はキーボードやマウス等のポイ
ンティングデバイスを有し、文字列データや各種コマン
ドを入力する他、この実施形態においては今回、FAX
送信の要求があったジョブをどのポートに割り当てるか
を決定するFAX送信ポートの割当条件を入力する。こ
こで、予めユーザによって任意に入力指定されたポート
割当条件は、記憶装置2内に設定されて記憶保持される
が、その設定内容が変更されるまでの間、FAX送信要
求がある毎に、当該割当条件にしたがってポートを選択
決定する処理が行われる。なお、ポート決定方法として
は、所望するポートを直接指定する方法の他、後述する
「ジョブ数による指定」、「頁数による指定」、「同一
FAX番号の連続送信/結合送信による指定」があり、
その中から所望する決定方法を選択指定する。
【0010】表示装置6は、液晶やCRTあるいはプラ
ズマ表示装置などであり、印刷装置7は熱転写やインク
ジェットなどのノンインパクトプリンタあるいはドット
インパクトプリンタである。タイマ制御部8は一定時間
毎にCPU1に対してインタラプト信号を与えるもの
で、CPU1はこのタイマイベントにしたがって現在送
信待機中のFAXジョブを監視し、送信タイミングとな
ったジョブがあれば、送信実行制御部9に対してFAX
送信要求を行う。送信実行制御部9は複数のFAX送信
ポートPに対応して設けられているもので、CPU1か
らのFAX送信要求に応じてオートダイヤルを行い、対
応するFAX送信ポートPに通信回線を接続すると共
に、その通信回線を通してデータ送信を行うFAX送信
動作を行うと共に、CPU1に対して各種のイベントを
通知する。
【0011】図2はCPU1、タイマ制御部8、送信実
行制御部9、FAX送信ポートPとの関係を概念的に示
した図である。CPU1は一般アプリケーションからF
AX送信要求イベントを受け付けると、FAX送信要求
処理を実行し、そのFAX送信要求を割り当てるFAX
送信ポートPを決定し、また、タイマ制御部8から一定
時間毎にタイマイベントを受け付けると、待機中ジョブ
監視処理を実行し、送信タイミングとなったジョブに対
するFAX送信要求を決定ポート対応の送信実行制御部
9に与える。ここで、CPU1は送信実行制御部9にF
AX送信要求を与えると、送信実行制御部9からのイベ
ントを受付可能となる。また、複数のFAX送信ポート
Pに対応する各送信実行制御部9は、FAX送信動作に
応じて1頁送信終了イベント、エラー終了イベント、全
頁正常終了イベントを出力し、CPU1に通知する。ま
た、CPU1と送信実行制御部9との間に設けられたス
プールファイルとしての送信待機ジョブ記憶部Mは、F
AX送信ポートPに1:1に対応して設けられている。
この送信待機ジョブ記憶部Mは、各FAX送信ポートP
毎に送信待ちとなっている複数のジョブの待ち行列を記
憶するもので、その待ち行列の中から送信タイミングと
なったジョブが読み出され、そのジョブ送信データは、
対応する送信データバッファBに書き出される。この
時、送信実行制御部9は指定された送信先FAX番号に
オートダイヤルし、送信データバッファBの内容を1頁
毎に読み出して対応するFAX送信ポートPから送信さ
せる。なお、上述のようにCPU1はFAX送信の実行
を送信実行制御部9に依頼するだけであり、複数のFA
X送信要求が来てもFAX送信とは非同期でFAX送信
要求を同時に受け付けることができる。
【0012】図3は記憶装置2内に格納されているFA
Xポート管理情報Aのデータ構造を示した図で、そのヘ
ッター部には「FAX送信ポート数」が記憶され、それ
に続いて各ポート毎にFAX制御情報を記憶する構成と
なっている。ここで、1ポート分のFAX制御情報は図
示の如く、「FAX送信ポートID」、「状態識別
子」、「総ジョブ数」、「ジョブ情報へのポインタ」‥
‥とからなっている。「FAX送信ポートID」はFA
Xドライバ等の装置識別データであり、「状態識別子」
は現在のFAX送信ポートPの状態、つまり、送信中か
空き状態かを示し、また「総ジョブ数」は現在送信待ち
としてキューイングされているジョブ数を示し、更に
「ジョブ情報へのポインタ」はジョブ単位で記憶管理さ
れているジョブ制御情報Bをアクセスするためのアドレ
スポインタである。ジョブ制御情報Bはジョブ単位毎に
記憶管理されているもので、図示の如く、「ジョブI
D」、「ジョブデータ識別子」、「送信先FAX番
号」、「送信データ結合情報Cへのポインタ」、「ジョ
ブ状態識別子」、「送信開始日時」、「総頁数」、「現
在送信頁番号」、「最大リトライ回数」、「リトライ間
隔」、「現在リトライ回数」、「ジョブ名称」、「優先
順位」、‥‥とから構成されている。
【0013】ここで、「ジョブID」はFAX送信ジョ
ブを識別するデータであり、「ジョブデータ識別子」は
送信対象のデータファイル名である。「送信先FAX番
号」は送信相手先の電話番号であり、「送信データ結合
情報Cへのポインタ」は、同一FAX番号の複数ジョブ
が1つのジョブとして結合されている場合にその結合関
係を定義するジョブ制御情報Bをアクセスするためのア
ドレスポインタである。なお、複数ジョブの結合につい
ては、後述する。また、「ジョブ状態識別子」は現在の
状態として"送信中か"、"送信待ちか"、"送信完了か"の
ジョブ状態を示している。「送信開始日時」は送信開始
タイミングとして予め指定された日時を示し、この「送
信開始日時」に達するまでそのジョブは待機状態とな
る。「総頁数」は送信対象の全頁数を示し、「現在送信
頁番号」は現在どの頁まで送信が終了しているかを示し
ている。
【0014】この時、「総頁数」の送信が終了する前に
送信エラーが発生し、その送信を中断した後、その再送
を行う場合には、「現在送信頁番号」を呼び出して、途
中頁からの送信を行うようにしている。「最大リトライ
回数」は通信回線時の接続エラーやデータ送信時の送信
エラーが発生した場合に、再送信の最大回数を示してい
る。「リトライ間隔」は再送信するまでの待ち時間を示
し、通信回線時の接続エラーやデータ送信時の送信エラ
ーが発生した場合には、「送信開始日時」をこの「リト
ライ間隔」の待ち時間後に更新するようにしている。こ
の場合、そのポートに送信待ちのジョブがあれば、その
ジョブをリトライ時間の間隔を利用して送信するように
している。「現在リトライ回数」は最大リトライ回数に
達するまでの現時点までのリトライ回数を示している。
「ジョブ名称」は送信対象のジョブタイトルを示し、
「優先順位」はジョブの待ち行列の中に割り込ませる優
先順位を示している。
【0015】送信データ結合情報Cは、図示の如く結合
ジョブ数と結合関係に有る1番目からN番目までのジョ
ブIDを記憶管理する構成となっている。これによって
同一FAX番号の複数のジョブを1つのジョブとして結
合する結合関係が定義される。この場合、結合された複
数のジョブは1つのジョブとしてまとめられ、この送信
データ結合情報Cを参照することによって1回の回線接
続でFAX送信される。なお、このような送信を以下、
「結合送信」と称するが、この実施形態においては、特
殊な送信の仕方としてその他に、同一FAX番号の複数
のジョブを同一ポート内に連続させておき、ジョブ毎に
回線接続してFAX送信する送信の仕方があるが、この
ような送信を以下、「連続送信」と称する。
【0016】次に、この第1実施形態の動作を図4〜図
10に示すフローチャートを参照して説明する。ここ
で、これらのフローチャートに記述されている各機能を
実現するためのプログラムは、読み取り可能なプログラ
ムコードの形態で記憶媒体3に格納されており、CPU
1はこのプログラムコードにしたがった動作を逐次実行
する。なお、このことは、後述する他の実施形態につい
ても同様である。
【0017】図4は一般アプリケーションからFAX送
信要求イベントを受ける毎に実行開始されるフローチャ
ートである。先ず、CPU1はこのFAX送信要求情報
に基づいて新たなジョブ制御情報Bを作成すると共に
(ステップA1)、このジョブ制御情報Bの初期値とし
て「現在リトライ回数="0"」、「ジョブ状態識別子
="送信待ち"」、「現在送信頁番号="1"」、「結合情
報="無し"」をセットする(ステップA2)。そして、
複数のFAX送信ポートPのうち、今回のFAX送信要
求を割り当てるためのいずれかのポートを選択するため
にポートの決定処理を行う(ステップA1〜A12)。
すなわち、予めユーザによって任意に指定された出力ポ
ートの割当条件、つまり、ポートの決定方法を参照する
ことによってポートの決定処理を行う。ここで、ステッ
プにおいては予めユーザによって出力ポートの決定方法
が指定されているかを判別し(ステップA3)、指定さ
れていなければ、複数のFAX送信ポートPのうち最初
に検索されたポートを割当対象として選択決定する(ス
テップA4)。また、出力ポートの決定方法が指定され
ている場合、それが特定ポートを「直接指定」するもの
であれば(ステップA5)、指定ポートをそのまま割当
対象として選択決定する(ステップA6)。
【0018】一方、出力ポートの決定方法の指定が「ジ
ョブ数による指定」であれば(ステップA7)、ポート
毎のFAXポート管理情報Aを参照し、それらの「総ジ
ョブ数」を比較することによって送信待ちのジョブ数が
最も少ないポートを割当対象として選択決定する(ステ
ップA8)。また、「頁数による指定」であれば(ステ
ップA9)、未送信頁数が最も少ないポートを決定す
る。すなわち、FAXポート管理情報Aを参照し、ポー
ト毎に送信待ちとなっている各ジョブの制御情報を指定
し、各ジョブ毎にその「総頁数」を累計した値、厳密に
は「総頁数」から「現在送信頁番号」を減算した値の累
計値を求め、ポート毎に求められた累計値を比較するこ
とによって最もその値が小さいポートを割当対象として
選択決定する(ステップA10)。更に、出力ポートの
決定方法の指定が「同一FAX番号の連続送信/結合送
信の指定」であれば(ステップA11)、図5のステッ
プA12に進み、FAX送信ポートP毎に送信待ちとな
っている各ジョブの制御情報を参照し、それらの[送信
先FAX番号]と今回受け付けたFAX送信要求の「送
信先FAX番号」とを比較し、同一番号のジョブが割り
当てられているポートを割当対象として選択決定する。
【0019】このようにして今回のFAX送信要求を割
り当てるポートを決定したら、この決定ポート内におい
て、そのFAX送信要求を待ち行列内のどこに追加する
かの送信順位処理が行われる。すなわち、出力ポートの
決定方法が指定されていない場合(ステップA3)、出
力ポートの決定方法が「直接指定」の場合(ステップA
5)、「ジョブ数による指定」の場合(ステップA
7)、「頁数による指定」の場合(ステップA9)に
は、図5のステップA19に進み、今回指定のFAX送
信要求に基づいて作成されたジョブ制御情報B内に「優
先順位」が指定されているかを調べる。この結果、「優
先順位」が指定されていなければ、選択決定されたポー
トに対応する送信待機ジョブ記憶部Mをアクセスし、そ
の最後に今回のジョブを追加するが(ステップA2
0)、指定されていれば、選択決定されたポートに対応
する送信待機ジョブ記憶部M内において、同一優先順位
のジョブを検索し、その最後に今回のジョブを割り込ま
せる(ステップA21)。図11はFAX送信要求ジョ
ブのキュー(待ち行列)を示し、「優先順位」はA>B
>C‥‥の関係に有るものとすると、(B)に示すよう
に今回のFAX送信要求ジョブに「優先順位」の指定が
無ければ、FAX送信ポートP2の最後に追加される。
【0020】一方、出力ポートの決定方法が「同一FA
X番号による連続送信/結合送信の指定」の場合には
(ステップA11)、上述したように同一FAX番号の
ジョブを持つポートが1つ選択決定されるが(ステップ
A12)、この場合、このポートに対応する送信待機ジ
ョブ記憶部Mをアクセスし、同一FAX番号のジョブを
検索し、その最後に今回のジョブを割り込ませる(ステ
ップA13)。そして、この場合には、更に「結合送信
の指定」かを調べ(ステップA14)、結合指定であれ
ば、既に送信データ結合情報は記憶管理されているかを
調べる(ステップA15)。ここで、同一ポート内にお
いて2以上の同一FAX番号のジョブが存在していれ
ば、2番目のジョブを追加登録する際に、その作成が行
われるが、いま、送信データ結合情報Cが無ければ、そ
れを作成すると共に、結合元(最初)のジョブの「結合
情報へのポインタ」にアドレスを設定する(ステップA
16)。そして、既に作成あるいは今回作成した送信デ
ータ結合情報Cをアクセスし、今回のジョブIDを追加
登録する(ステップA17)。図11(A)は「連続送
信の指定」、(B)は「結合送信の指定」の場合で、
「優先順位」の指定があるか否かにかかわらず、今回の
FAX送信要求ジョブは、それらと連続/結合関係にあ
るジョブの最後に追加される。
【0021】図6はタイマ制御部8から一定時間毎に出
力されるタイマイベントにしたがって実行開始される待
機中ジョブ監視処理を示したフローチャートである。先
ず、FAXポート管理情報Aから最初のFAX制御情報
を指定して呼び出し(ステップB1)、その「状態識別
子」を参照して"使用中か"(送信中か)を調べる(ステ
ップB2)。いま、使用中であれば、ステップB13に
進み、未処理(選択)ポートは他に有るかを調べるが、
有れば、ステップB1に戻り、次のFAX制御情報を指
定して呼び出す。このようにして送信中ではない空きポ
ートを検索してゆく。この結果、空きポートが検索され
た場合には、そのポートの最初のジョブ制御情報Bを指
定して呼び出し(ステップB3)、その「ジョブ状態識
別子」は"送信待ち"かを調べる(ステップB4)。ここ
で、送信中や送信完了であれば、ステップB3に戻り、
次のジョブ制御情報Bを指定して呼び出し、その「ジョ
ブ状態識別子」を判別する。このようにして送信待ちの
ジョブを探してゆき、その「送信開始日時」を取得し、
送信タイミングに達しているかを判別し(ステップB
5)、送信タイミングに達していれば、そのジョブを送
信対象として選択する(ステップB6)。
【0022】そして、選択されたジョブに対応付けられ
ているジョブ制御情報を参照することによって、その
「現在送信頁番号」以降のデータを読み出して選択ポー
トの送信データバッファBに書き込むと共に(ステップ
B7)、選択されたジョブの「状態識別子」を"送信中"
に設定する(ステップB8)。この場合、選択されたジ
ョブが今回新規に送信するものであれば、「現在送信頁
番号」は通常、「1」にセットされているので、1頁目
から「総頁数」分の全てのデータが読み出されて選択ポ
ートの送信データバッファBに書き込まれる。一方、選
択されたジョブが前回の送信で送信エラーとなって中断
し、リトライ間隔の時間経過後にそのジョブを再送信す
る場合、そのジョブの「現在送信頁番号」には、前回、
送信エラーが発生されるまでの間に正常に送信すること
ができた頁番号がセットされているので、今回、選択ポ
ートの送信データバッファBに書き込まれるデータは、
途中頁以降のデータ、つまり、その「現在送信頁番号」
の次頁以降から「総頁数」分の全てのデータとなる。
【0023】次に、選択されたジョブの「結合情報への
ポインタ」で示される送信データ結合情報Cを参照し、
未処理の結合ジョブを選択し(ステップB9)、結合ジ
ョブがあれば(ステップB10)、そのジョブIDで示
されるジョブ制御情報Bを選択取得し(ステップB1
1)、その結合ジョブの「現在送信頁番号」以降のデー
タを選択ポートの送信データバッファBに書き込むと共
に(ステップB7)、選択されたジョブの「状態識別
子」を"送信中"に設定する(ステップB8)。以下、結
合ジョブが検出される毎に上述の動作を繰り返す。これ
によって送信データ結合情報Cに定義されている複数ジ
ョブの結合関係にしたがって選択ポートの送信データバ
ッファBには、結合関係にある複数ジョブ分の送信デー
タが連続して書き込まれる。図12はこの場合の状態を
示し、FAX送信要求ジョブのデータとFAX送信要
求ジョブのデータが1つにまとめられて選択ポートの
送信データバッファBに書き込まれた場合である。ここ
で、FAX送信要求ジョブは、前回の送信で送信エラ
ーとなって中断し、リトライ間隔の時間経過後に再送信
する時、その「現在送信頁番号」に前回、送信エラーが
発生されるまでの間に正常に送信することができた頁番
号として"2"がセットされている場合である。このよう
な場合に、FAX送信要求ジョブの3頁以降の全デー
タと、FAX送信要求ジョブの全頁分のデータとが1
つにまとめられて選択ポートの送信データバッファBに
書き込まれる。
【0024】このようにして1ポート分の送信データバ
ッファBにデータを書き込む処理が終わると、選択ポー
ト対応の送信実行制御部9にFAX送信要求を通知する
と共に(ステップB12)、選択ポートの「状態識別
子」を"使用中"に設定する(ステップB13)。そし
て、他に未処理ポートは有るかを調べ(ステップB1
4)、有れば、ステップB1に戻り、上述の動作を繰り
返す。このように送信中のポートはスキップし、空きポ
ートがあれば、それを1ポートずつ順次指定してゆき、
その空きポートの待ち行列内において、送信タイミング
となったジョブを検出し、そのジョブのデータを読み出
して当該ポートの送信データバッファBに書き込むと共
に、その送信実行制御部9にFAX送信要求を与える。
【0025】図7はCPU1からFAX送信要求を受け
付けた際に実行開始される送信実行制御部9の動作を示
したフローチャートである。先ず、送信実行制御部9は
FAX送信要求情報に含まれている送信先FAX番号を
取得し、オートダイヤルによってそのFAX番号相手の
通信回線に接続すると共に(ステップC1)、正常接続
されたかを調べる(ステップC2)。ここで、通信相手
先が通話中などの理由で、接続エラーが検出された場合
には、通信回線の接続を中断すると共に、エラー終了イ
ベントを発生してCPU1に与える(ステップC3)。
一方、正常接続されたことを確認した場合には、送信中
頁を監視するカウンタN(図示せず)の値を「1」に初
期化すると共に(ステップC4)、このカウンタNの値
で示されるNページ目のデータを、対応する送信データ
バッファBから読み出して当該FAX送信ポートPから
送信させる(ステップC5)。なお、通常と同様に送信
データバッファBから読み出されたデータは、FAX送
信ポートPを通して変調される。
【0026】そして、頁送信エラーかを調べ(ステップ
C6)、1頁分のデータ送信中に送信エラーが発生した
場合には、上述した接続エラーの場合と同様に、通信回
線の接続を中断すると共に、エラー終了イベントを発生
してCPU1に与えるが(ステップC3)、正常に1頁
分のデータを送信することができた場合には、1頁送信
終了イベントを発生してCPU1に通知すると共に(ス
テップC7)、カウンタNに「1」を加算してその値を
更新する(ステップC8)。そして、このカウンタNで
示されるN頁目のデータが送信データバッファBに有る
か、つまり、送信データバッファB内の全頁分の送信が
終わったかを調べ(ステップC9)、全頁分の送信が終
わるまでステップC5に戻り、1頁ずつ上述の動作を繰
り返す。この結果、全頁分の送信が終わった場合には、
その旨を示す全頁分送信終了イベントを発生してCPU
1に通知する(ステップC10)。
【0027】図8は送信実行制御部9から1頁送信終了
イベントを受けた際に実行開始されるCPU1の動作を
示したフローチャートである。先ず、その1頁送信終了
イベントに基づいて1頁分のデータ送信が完了したFA
X送信ポートPを特定し、そのFAX送信ポートIDを
取得すると共に(ステップD1)、1頁送信が完了した
ジョブIDを取得する(ステップD2)。そして、取得
したFAX送信ポートIDおよびジョブIDに基づいて
FAXポート管理情報Aを参照し、該当するジョブ制御
情報Bを取得する(ステップD3)。このジョブ制御情
報B内の「現在送信頁番号」と「総頁数」とを比較し
(ステップD4)、「現在送信頁番号」>「総頁数」で
なければ、つまり、そのジョブの全頁分の送信が全て終
了していなければ、この「現在送信頁番号」に"1"を加
算してその値の更新を行う(ステップD5)。一方、
「現在送信頁番号」>「総頁数」が成立し、そのジョブ
の全頁分の送信が全て終了していることが検出された場
合には(ステップD4)、その「ジョブ状態識別子」
に"完了"を設定する(ステップD6)。そして、その
「結合情報へのポインタ」で示される送信データ結合情
報Cを参照して未処理の結合ジョブを選択し(ステップ
D7)、結合ジョブがあれば(ステップD8)、その結
合ジョブIDで示されるジョブ制御情報Bを取得し(ス
テップD9)、そのジョブ制御情報B内の「現在送信頁
番号」と「総頁数」とを比較する(ステップD4)。こ
の結果、この結合ジョブの全頁を全て送信していなけれ
ば、この「現在送信頁番号」の値を更新する処理が行わ
れる(ステップD5)。
【0028】図9は送信実行制御部9からエラー終了イ
ベントを受けた際に実行開始されるCPU1の動作を示
したフローチャートである。先ず、そのエラー終了イベ
ントに基づいてエラー終了したFAX送信ポートPを特
定し、そのFAX送信ポート対応の「状態識別子」を"
空き"に設定しておく(ステップE1)。次に、そのF
AX送信ポートIDを取得すると共に(ステップE
2)、エラー終了したジョブIDを取得する(ステップ
E3)。そして、取得したFAX送信ポートIDおよび
ジョブIDに基づいてFAXポート管理情報Aを参照
し、該当するジョブ制御情報Bを取得する(ステップE
4)。このジョブ制御情報B内の「現在リトライ回数」
をプラス「1」し(ステップE5)、「現在リトライ回
数」と「最大リトライ回数」とを比較する(ステップE
6)。この結果、「現在リトライ回数」>「最大リトラ
イ回数」であれば、FAX送信ジョブエラー終了として
処理するが(ステップE9)、「現在リトライ回数」が
「最大リトライ回数」以下があれば、そのジョブの「送
信開始日時」に「リトライ間隔の時間」を加算して「送
信開始日時」の更新を行うと共に(ステップE7)、そ
の「ジョブ状態識別子」を"送信待ち"に設定する(ステ
ップE8)。
【0029】図10は送信実行制御部9から全頁正常終
了イベントを受けた際に実行開始されるCPU1の動作
を示したフローチャートである。先ず、その全頁送信終
了イベントに基づいて全頁分のデータ送信が完了したF
AX送信ポートPを特定し、そのFAX送信ポートID
を取得すると共に(ステップF1)、全頁送信が完了し
たジョブIDを取得する(ステップF2)。そして、取
得したFAX送信ポートIDおよびジョブIDに基づい
てFAXポート管理情報Aを参照し、該当するジョブ制
御情報Bを取得すると共に(ステップF3)、それに該
当するFAXポート管理情報A内の「総ジョブ数」をマ
イナス「1」する(ステップF4)。そして、その「結
合情報へのポインタ」で示される送信データ結合情報C
を参照して未処理の結合ジョブを選択し(ステップF
5)、結合ジョブがあれば(ステップF6)、その結合
ジョブIDで示されるジョブ制御情報Bを取得しながら
(ステップF7)、「総ジョブ数」をマイナス「1」す
る処理(ステップF4)を結合ジョブ数分繰り返す。こ
のようにして取得した1または2以上のジョブ制御情報
Bと共に、それにリンクされている送信データ結合情報
Cを全て削除する他(ステップF8)、そのFAX送信
ポートPの「状態識別子」を"空き"に設定しておく(ス
テップF9)。
【0030】以上のように、この第1実施形態おいて
は、通信回線時の接続エラーやデータ送信時の送信エラ
ーが検出された際に、通信回線との接続を中断させると
共に、中断されたFAX送信要求ジョブに対して一定の
リトライ時間間隔を設定しておき、また、送信待機中の
他のFAX送信要求ジョブがあれば、このジョブを割り
込ませてそのFAX送信を開始させ、その後、中断ジョ
ブに対して設定されているリトライ時間が経過した場合
には、そのジョブに対するFAX送信を再開させるよう
にしたから、エラーの発生時に中断されたジョブのリト
ライ時間中であっても送信待機中の他のジョブを割り込
ませて送信することができ、従来、無駄な空き時間とな
っていたリトライ間隔を有効に活用することが可能とな
り、それだけ通信効率を向上させることができる。
【0031】また、複数頁分のデータ送信中に送信エラ
ーが検出されて通信回線への接続を中断した際に、その
エラー発生時の送信途中頁を「現在送信頁番号」として
記憶保持しておき、中断ジョブに対するFAX送信を再
開する際に、送信途中頁からデータ送信を行うようにし
たから、同一頁の重複送信を回避することができると共
に、通信時間や通信コストの削減の他、送信相手先にお
いても用紙の無駄を省くことができると共に、同一頁の
重複送信による頁の誤認混同を防止することができる。
【0032】また、複数のFAX送信ポートのいずれか
にFAX送信要求を割り当てるための1または2以上の
割当方法を任意に指定しておくと、FAX送信要求を受
け付ける毎に、複数のFAX送信ポートの中から指定さ
れた割当方法にしたがった送信ポートを選択したり、そ
のFAX送信要求の送信順位を決定するようにしたか
ら、予め任意の割当方法を指定しておくだけで、ユーザ
の要望に合った送信ポートを選択することができ、ユー
ザの使い方に合わせた方法で複数のポートを有効に利用
することが可能となる。ここで、送信相手先のFAX番
号が同一である複数のFAX送信要求ジョブを同一のF
AX送信ポートから連続して送信すべき「連続送信」が
ユーザ指定されている場合には、FAX送信要求を受け
付ける毎に、そのFAX番号に基づいて複数のFAX送
信ポートの中から同一FAX番号のジョブが存在するポ
ートを選択し、この選択ポートに今回のFAX送信要求
を割り当てる際、FAX番号が同一である複数のジョブ
が連続して送信されるようにその送信順番を制御するよ
うにしたから、相手先のファクシミリ装置の占有率が上
がり、複数ジョブを優先的に送信することが可能とな
り、また、回線の接続エラーを減らすことができる。
【0033】また、「結合送信」がユーザ指定されてい
る場合、FAX送信要求を受け付ける毎に、そのFAX
番号に基づいて複数のFAX送信ポートの中から同一F
AX番号のジョブが存在するポートを選択し、この選択
ポートに今回のFAX送信要求を割り当てる際、FAX
番号が同一である複数のジョブが連続して送信されるよ
うにその送信順番を制御し、FAX送信時には、当該複
数のジョブに対するデータを1つにまとめると共に、複
数のジョブ毎に通信回線を遮断することなく、1つにま
とめられた全てのデータを1回の通信回線への接続で送
信するようにしたから、回線接続時のエラー発生を少な
くし、また、通信時間や通信コストの大幅な削減が可能
となる。
【0034】なお、上述した第1実施形態においては、
「エラーリトライ中の他のジョブ送信」、「送信エラー
発生頁からのリトライ送信」、「同一FAX番号を持つ
複数ジョブの連続送信」、「同一FAX番号を持つ複数
ジョブの結合による1送信」を行うようにしたが、予め
指定したジョブについては、上述したいずれかの送信を
適用しないという条件を設定するようにしてもよい。ま
た、上述したいずれかの送信を適用させるための指定
は、FAX送信要求を毎に行ってもよい。
【0035】また、上述した実施形態においては、「連
続送信」、「結合送信」を行う場合に、FAX番号が同
一であることを条件としたが、送信先相手が複数のFA
X番号を持つ場合には、そのいずれかのFAX番号に該
当すれば、「連続送信」、「結合送信」を行うようにし
てもよい。この場合、送信先相手とその相手が持つ複数
のFAX番号とを対応付けた索引テーブルを用意してお
き、この索引テーブルを参照することによって同一送信
先相手かを判別するようにしてもよい。また、「エラー
リトライ中の他のジョブ送信」を行う際、そのポートに
おける次の送信待ちのジョブを指定して送信するように
したが、そのジョブの頁数が多く、送信に時間がかかる
場合には、送信待ち順位に拘わらず、頁数が少ない他の
ジョブを指定して送信するようにしてもよい。また、
「送信エラー発生頁からのリトライ送信」を行う際に、
そのリトライ開始時に途中頁からの送信であることを示
すデータを送信するようにしてもよい。
【0036】(第2実施形態)以下、図13を参照して
この発明の第2実施形態について説明する。なお、上述
した第1実施形態は、複数のFAX送信ポートのいずれ
かにFAX送信要求を割り当てるための1または2以上
の割当方法や送信順位の制御を任意に指定するようにし
たが、この第2実施形態においては、その割当方法や送
信順位を予めユーザが指定しておかなくても、自動的に
送信効率上最適な出力ポートや送信順位を決定するよう
にしたものである。この場合、出力ポート・送信順位の
自動決定処理を指定する自動モード、上述したユーザ指
定による手動モードとを任意に切り替え指定するモード
切り替えボタン(図示せず)を有している。ここで、両
実施形態において基本的に同一のものは、同一符号を付
して示し、その説明を省略する他、以下、第2実施形態
の特徴部分を中心に説明するものとする。
【0037】図13は自動的に送信効率上最適な出力ポ
ートや送信順位を決定する自動決定処理の特徴部分を示
したフローチャートであり、その他は上述した第1実施
形態と同様であるので、その説明は省略する。ここで、
FAX送信要求を受けた際、上述した自動モードが指定
されていることを条件として図13のフローチャートが
実行開始される。先ず、FAX送信要求された相手先の
FAX番号に基づいて同一FAX番号を持つジョブが送
信待ちとなっているFAX送信ポートPを全て選択し
(ステップG1)、該当するポートが有るかを調べると
共に、(ステップG2)、有れば、選択されたポートは
1つかを調べる(ステップG3)。ここで、2以上のポ
ートが選択された場合には、各選択ポートのうち送信待
ちとなっているジョブ数が最も少ないポートを選択し
(ステップG4)、選択ポートは1つかを調べるるが
(ステップG5)、ここでも、2以上のポートが選択さ
れた場合には、更に、選択候補を絞り込むために、各選
択ポートのうち送信待ちとなっているジョブ数の「総頁
数」を累計した値が最も少ないポートを1つ選択する
(ステップG6)。このようにして選択決定された決定
ポートを割当対象とし、そのポートの同一FAX番号を
持つジョブの最後に今回のFAX送信要求ジョブを追加
する(ステップG7)。
【0038】一方、ステップG2で同一FAX番号を持
つ該当ジョブが無いことが判別された場合には、ステッ
プG8に進み、全てのポートのうち、送信待ちとなって
いるジョブ数が最も少ないポートを選択する。この結
果、1つのポートに絞り込まれたかを判別し(ステップ
G9)、該当ポートが2以上であれば、更に、選択候補
を絞り込むために、各選択ポートのうち送信待ちとなっ
ているジョブ数の「総頁数」を累計した値が最も少ない
ポートを1つ選択する(ステップG10)。このように
して選択決定された決定ポートを割当対象とするが、こ
の場合、今回のFAX送信要求に「優先順位指定」があ
るかを調べ(ステップG11)、指定されていれば、決
定ポートの待ち行列のうち、同一優先順位のジョブの最
後に今回のFAX送信要求ジョブを追加する(ステップ
G12)。また、今回のFAX送信要求に優先順位が指
定されていなければ、決定ポートの最後のジョブに今回
のFAX送信要求ジョブを追加する(ステップG1
3)。
【0039】以上のようにこの第2実施形態において
は、FAX送信要求を受け付けた際に、複数のFAX送
信ポートのいずれかにFAX送信要求を割り当てるため
の複数の割当条件と各FAX送信ポートの現状とに基づ
いて送信効率上最適なポートを選択し、選択されたポー
トに今回のFAX送信要求を割り当てると共に、そのF
AX送信要求の送信順位を決定するようにしたから、オ
ペレータが特別に意識しなくても、最適なポートが自動
選択されて当該ポートにそのFAX送信要求を割り当て
たり、その送信順位を決定することができ、送信効率の
大幅な向上を期待することが可能となる。
【0040】なお、上述した第2実施形態においては、
ポートを決定する際に、先ず、送信待ちとなっているジ
ョブ数が最も少ないポートを選択し、その結果、該当ポ
ートが2以上であれば、更に、選択候補を絞り込むため
に、各選択ポートのうち送信待ちとなっているジョブ数
の「総頁数」を累計した値が最も少ないポートを1つ選
択するようにしたが、ジョブ数による選択を行わず、頁
累計値による選択だけで1つのポートを選択するように
してもよい。また、ポートの自動割当を行う場合、上述
した第1実施形態で示したように同一FAX番号の連続
割当を行った後の送信態様、つまり、「連続送信」、
「結合送信」のいずれかを実行させるかをユーザによっ
て予め任意に指定しておく必要があることは上述した第
1実施形態と同様である。この場合、「連続送信」を行
わず、「結合送信」のみを行うようにすれば、勿論、そ
の指定は不要である。
【0041】
【発明の効果】請求項1及び請求項3記載の発明によれ
ば、一度通信回線が接続された場合は、同じFAX番号
ならば複数のFAX送信要求に対するデータを連続して
送信するようにしたので、通信回線接続時の接続エラー
が発生しにくい状態を利用して、効率よくFAX送信要
求に対するデータを送信することができる。請求項2及
び請求項4記載の発明によれば、同じFAX番号ならば
複数のFAX送信要求に対するデータを結合して通信回
線への1回の通信接続で送信するようにしたので、FA
X送信要求毎にその都度通信接続を行うことがなく、通
信料金を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】FAX送信機能を備えたデータ処理装置の全体
構成を示したブロック図。
【図2】CPU1、タイマ制御部8、送信実行制御部
9、FAX送信ポートPとの関係を概念的に示した図。
【図3】FAXポート管理情報Aと、それにリンクされ
ているジョブ制御情報B、送信データ結合情報Cのデー
タ構造を示した図。
【図4】一般アプリケーションからFAX送信要求イベ
ントを受ける毎に実行開始されるFAX送信要求処理を
示したフローチャート。
【図5】図4に続くFAX送信要求処理を示したフロー
チャート。
【図6】タイマ制御部8から一定時間毎に出力されるタ
イマイベントにしたがって実行開始される待機中ジョブ
監視処理を示したフローチャート。
【図7】図7はCPU1からFAX送信要求を受け付け
た際に実行開始される送信実行制御部9の動作を示した
フローチャート。
【図8】送信実行制御部9から1頁送信終了イベントを
受けた際に実行開始されるCPU1の動作を示したフロ
ーチャート。
【図9】送信実行制御部9からエラー終了イベントを受
けた際に実行開始されるCPU1の動作を示したフロー
チャート。
【図10】送信実行制御部9から全頁正常終了イベント
を受けた際に実行開始されるCPU1の動作を示したフ
ローチャート。
【図11】各FAX送信ポートPに対応して送信待ちと
なっているジョブの待ち行列を示し、今回のFAX送信
要求がどのポートに割り当てられるかを説明するための
図。
【図12】「結合送信」が指定された場合に、同一FA
X番号のFAX送信要求ジョブのデータが1つにまとめ
られて送信データバッファBに書き込まれることを示し
た図。
【図13】第2実施形態において、自動的に送信効率上
最適な出力ポートや送信順位を決定する自動決定処理の
特徴部分を示したフローチャート。
【符号の説明】
1 CPU 2 記憶装置 3 記憶媒体 8 タイマ制御部 9 送信実行制御部 P FAX送信ポート M 送信待機ジョブ記憶部 A FAXパート管理情報 B ジョブ制御情報 C 送信データ結合情報
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 波多野 英二 東京都東大和市桜が丘2丁目229番地 カ シオ計算機株式会社東京事業所内 (72)発明者 福本 直樹 東京都東大和市桜が丘2丁目229番地 カ シオ計算機株式会社東京事業所内 (72)発明者 津留見 誠 東京都東大和市桜が丘2丁目229番地 カ シオ計算機株式会社東京事業所内 Fターム(参考) 5C062 AA02 AC41 AC42 AC58 AF02 BA04 5K101 KK01 MM05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】FAX送信要求に応じてFAX通信ポート
    に通信回線を接続すると共に、その通信回線を通してF
    AX送信を行うファクシミリ送信制御装置において、 FAX送信要求を受け付ける毎に、その送信先に基づい
    て前記FAX通信ポートに同一送信先の他のFAX送信
    要求が存在するか否かを判別する判別手段と、 前記判別手段により同一送信先の他のFAX送信要求が
    存在すると判別された場合は、今回のFAX送信要求に
    対するデータが前記他のFAX送信要求に対するデータ
    に連続して送信されるようにその送信順番を制御する送
    信制御手段と、 を具備したことを特徴とするファクシミリ送信制御装
    置。
  2. 【請求項2】FAX送信要求に応じてFAX通信ポート
    に通信回線を接続すると共に、その通信回線を通してF
    AX送信を行うファクシミリ送信制御装置において、 送信先が同一である複数のFAX送信要求に対するデー
    タをFAX通信ポートから連続して送信する際に、当該
    複数のFAX送信要求に対するデータを結合する結合手
    段と、 前記結合手段により結合された複数のFAX送信要求に
    対するデータを前記通信回線への1回の通信接続で送信
    する送信制御手段と、 を具備したことを特徴とするファクシミリ送信制御装
    置。
  3. 【請求項3】コンピュータが読み取り可能なプログラム
    コードを有する記録媒体であって、 送信先が同一である複数のFAX送信要求に対するデー
    タをFAX通信ポートから連続して送信する場合は、F
    AX送信要求を受け付ける毎に、その送信先に基づいて
    前記FAX通信ポートに同一送信先の他のFAX送信要
    求が存在するか否かを判別させるコンピュータが読み取
    り可能なプログラムコードと、 同一送信先の他のFAX送信要求が存在すると判別され
    た場合は、今回のFAX送信要求に対するデータが前記
    他のFAX送信要求に対するデータに連続して送信され
    るようにその送信順番を制御するコンピュータが読み取
    り可能なプログラムコードと、 を有する記録媒体。
  4. 【請求項4】コンピュータが読み取り可能なプログラム
    コードを有する記録媒体であって、 送信先が同一である複数のFAX送信要求をFAX通信
    ポートから連続して送信する際に、当該複数のFAX送
    信要求に対するデータを結合させるコンピュータが読み
    取り可能なプログラムコードと、 前記結合された複数のFAX送信要求に対するデータを
    前記通信回線への1回の通信接続で送信させるコンピュ
    ータが読み取り可能なプログラムコードと、 を有する記録媒体。
JP2002150034A 2002-05-24 2002-05-24 ファクシミリ送信制御装置およびそのプログラム記録媒体 Expired - Fee Related JP3598402B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002150034A JP3598402B2 (ja) 2002-05-24 2002-05-24 ファクシミリ送信制御装置およびそのプログラム記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002150034A JP3598402B2 (ja) 2002-05-24 2002-05-24 ファクシミリ送信制御装置およびそのプログラム記録媒体

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11223934A Division JP2001053945A (ja) 1999-08-06 1999-08-06 ファクシミリ送信制御装置およびそのプログラム記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003037693A true JP2003037693A (ja) 2003-02-07
JP3598402B2 JP3598402B2 (ja) 2004-12-08

Family

ID=19194725

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002150034A Expired - Fee Related JP3598402B2 (ja) 2002-05-24 2002-05-24 ファクシミリ送信制御装置およびそのプログラム記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3598402B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008141701A (ja) * 2006-12-05 2008-06-19 Canon It Solutions Inc 情報処理装置及びその情報処理方法、並びにプログラム
US8120807B2 (en) 2007-11-13 2012-02-21 Sharp Kabushiki Kaisha Information processing apparatus, information processing method, program, and recording medium
JP2019179577A (ja) * 2019-06-27 2019-10-17 シャープ株式会社 画像形成装置、端末装置、及び画像形成システム、並びにコンピュータプログラム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008141701A (ja) * 2006-12-05 2008-06-19 Canon It Solutions Inc 情報処理装置及びその情報処理方法、並びにプログラム
JP4557958B2 (ja) * 2006-12-05 2010-10-06 キヤノンItソリューションズ株式会社 情報処理装置及びその情報処理方法、並びにプログラム
US8120807B2 (en) 2007-11-13 2012-02-21 Sharp Kabushiki Kaisha Information processing apparatus, information processing method, program, and recording medium
JP2019179577A (ja) * 2019-06-27 2019-10-17 シャープ株式会社 画像形成装置、端末装置、及び画像形成システム、並びにコンピュータプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3598402B2 (ja) 2004-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3523854B2 (ja) 画像形成システムの制御装置と制御方法
US5627658A (en) Automatic networked facsimile queuing system
JPH07200215A (ja) 印刷装置選択方法及びデータ処理ネットワーク
JPH0991102A (ja) ネットワーク・システムにおけるプリント・ジョブ実行結果の通知方法,ネットワーク・システムにおけるスキャン条件の設定方法およびネットワーク・プリンティング/スキャニング・システム
EP1650654B1 (en) Image forming device, hardware control method and hardware control program
JPH10336375A (ja) 複合端末装置
JPH09224135A (ja) 画像処理装置
JP2003037727A (ja) ファクシミリ送信制御装置およびそのプログラム記録媒体
JP2003037693A (ja) ファクシミリ送信制御装置およびそのプログラム記録媒体
JP2001053945A (ja) ファクシミリ送信制御装置およびそのプログラム記録媒体
JP3172256B2 (ja) 画像記録装置
KR20010050113A (ko) 인쇄제어장치 및 기억매체
JP2001249857A (ja) ファイル転送システム
JP2853635B2 (ja) ファイル一括送信スケジューリング方式
JP3543545B2 (ja) ファクシミリ装置及びその優先送信制御方法
JP3528298B2 (ja) 画像通信装置
JP3087462B2 (ja) プリント制御装置
JPH05284305A (ja) ファクシミリ装置
JPH07141133A (ja) プリンタ装置
JP3621978B2 (ja) 通信端末装置
GB2271208A (en) Image output control system for a computer peripheral device
JP2007305143A (ja) 情報処理装置および情報処理方法
JP2006005963A (ja) 情報処理装置および情報処理方法
JPH09311766A (ja) プリンタサーバ
JP3431602B2 (ja) 画像記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040817

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040830

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090924

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100924

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100924

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110924

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120924

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130924

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees