JP2003037293A - チップ部品型発光素子とその製造方法 - Google Patents

チップ部品型発光素子とその製造方法

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JP2003037293A JP2001225064A JP2001225064A JP2003037293A JP 2003037293 A JP2003037293 A JP 2003037293A JP 2001225064 A JP2001225064 A JP 2001225064A JP 2001225064 A JP2001225064 A JP 2001225064A JP 2003037293 A JP2003037293 A JP 2003037293A
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insulating
insulating substrate
recess
flat plate
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Toshiyuki Hoshiba
俊之 星場
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Nichia Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小型で且つ高い信頼性を有する側面発光チップ
部品型発光素子及びその製造方法を提供する。 【解決手段】厚さ方向に貫通し且つ前記厚さ方向と垂直
な一方向に開口してなる凹部を有する絶縁性基板の、前
記凹部の背面側を塞ぐように絶縁部材を介して対向した
一対の電極からなる薄型平板が接合されてなるパッケー
ジと、前記凹部内にて前記一対の電極と電気的に接合さ
れた発光素子チップと、前記凹部内から前記絶縁性基板
上面にかけて設けられてなる透光性部材とを有するチッ
プ部品型発光素子であって、前記透光性部材は、上面に
遮断層を有すると共に前記絶縁性基板の開口部から一側
面が露出しており、前記一側面は隣接する前記パッケー
ジ側面とほぼ同一平面を成していることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチ内照明、
フルカラーディスプレイ、液晶バックライト等の光源と
して用いられる表面実装用のチップ部品型発光素子に関
し、特に側面方向から光を照射することが可能なチップ
型発光素子及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】スイッチ内照明、フルカラーディスプレ
イ、液晶バックライト等の光源として、従来から広くチ
ップ部品型発光素子が用いられている。液晶表示素子の
バックライト等の導光板に入射させる光源は、板上の導
光板の側面に設置され前記導光板と平行方向に発光する
必要があるため、近年、LEDチップの光を側面方向か
ら光を取り出す側面発光のチップ型発光素子が用いられ
ている。
【0003】例えば図9に示すように、ガラスエポキシ
などからなる絶縁性基板1の両端部にそれぞれ導電性被
膜からなる正及び負の一対の電極2a,2bを有し、そ
の表面にLEDチップ5が配置され、ワイヤ6等により
前記一対の電極と電気的に接続されている。更に、上記
LEDチップ5は前記絶縁性基板1上にて透光性樹脂8
等にて被覆され、該透光性樹脂8の一側面側以外の外周
は不透光性反射ケースにて被覆されている。これによ
り、一側面方向に発光することが可能な側面発光のチッ
プ型発光素子が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成のチップ型発光素子は、透光性樹脂が熱収縮を起こす
ため前記一側面である発光面が湾曲となりやすく、これ
により指向性が狭くなる傾向にある。このようなチップ
型発光素子を導光板の側面側に設置すると、導光板中に
光の入射がされない部分が生じ光が不均一となる。
【0005】また、上記構成のチップ型発光素子はLE
Dチップから発せられた熱を伝導する場所が主に前記導
電性被膜のみであるため放熱が十分に行われず、LED
チップの動作速度や周囲に存在する樹脂の劣化等を引き
起こしまい、大電流を投下することは不可能である。前
記導電性被膜の厚みを厚くすれば導電性は向上されるが
大型化してしまう。発光素子の使用環境条件が厳しくな
りつつある現在において、発光素子は更なる小型化が望
まれている。
【0006】そこで、本発明は上記問題点を解決し、小
型化で且つ高い信頼性を有する側面発光チップ部品型発
光素子を提供すると共に、該側面発光チップ部品型発光
素子を量産性良く形成することが可能な製造方法を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、本発明に係るチップ部品型発光素子は、厚さ方向
に貫通し且つ前記厚さ方向と垂直な一方向に開口してな
る凹部を有する絶縁性基板の、前記凹部の背面側を塞ぐ
ように絶縁部材を介して対向した一対の電極からなる薄
型平板が接合されてなるパッケージと、前記凹部内にて
前記一対の電極と電気的に接合された発光素子チップ
と、前記凹部内から前記絶縁性基板上面にかけて設けら
れてなる透光性部材とを有するチップ部品型発光素子で
あって、前記透光性部材は、上面に遮断層を有すると共
に前記絶縁性基板の開口部から一側面が露出しており、
前記一側面は隣接する前記パッケージ側面とほぼ同一平
面を成していることを特徴とする。
【0008】以上のように構成された上記チップ部品型
発光素子は、前記一側面が発光面となり、該発光面は平
滑面であり、隣接する前記パッケージ側面とほぼ同一平
面を成しているため、良好な指向特性を有する発光が得
られる。また、外部接続電極として薄型平板を用いてい
るため、絶縁性基板の表面に導電性被膜を形成した外部
接続電極に比べ発光素子からの熱の伝達経路が短縮され
良好な放熱性を有する。更に、上記絶縁性基板と上記薄
型平板とが接合されてなるパッケージを用いているの
で、上記絶縁性基板部分により素子の機械的強度を維持
できる。これにより、高い機械的強度を十分維持しなが
ら前記薄型平板の厚さを従来薄くすることがでる。側面
での光反射効率が向上され、高輝度に発光することが可
能なチップ部品型発光素子が得られる。
【0009】また、前記パッケージの凹部内壁におい
て、前記開口部と対向する側面は湾曲を帯びていること
を特徴とする。これにより発光面と反対方向であるパッ
ケージの奥方向へ放射される光を効率よく発光面側に取
り出すことができる。
【0010】また、前記薄型平板と前記絶縁性基板の間
に絶縁層を有し、前記絶縁性基板の凹部内壁は金属層で
覆われており、前記絶縁層の上面は前記金属層表面と交
差し前記凹部内にて露出していることを特徴とする。こ
れにより、信頼性が維持されたまま光取り出し効率を向
上させることができる。
【0011】また、前記薄型平板は、縁部において第1
の背面から一部除去されてなる第2の背面を有すること
を特徴とする。これにより、実装時における前記一対の
電極間の短絡を防止することができ、また、実装基板と
の接合強度を高めることができる。
【0012】また、前記絶縁部材は、前記一対の電極間
から隣接する前記第一の背面かけて延在しているため、
更に信頼性が向上される。
【0013】更には、前記薄型平板の一対の電極部にお
いて、各背面の一部にバンプを有し、前記絶縁部材は前
記一対の電極間から露出している前記薄型平板の背面に
それぞれ延在していることが好ましく、これによりバン
プによる実装が可能なチップ部品型発光素子とできる。
【0014】本発明に係るチップ部品型発光素子の製造
方法は、厚さ方向に貫通し且つ前記厚さ方向と垂直な一
方向に開口してなる凹部を有する絶縁性基板の、前記凹
部の背面側を塞ぐように絶縁部材を介して対向した一対
の電極からなる薄型平板が接合されてなるパッケージ
と、前記凹部内にて前記一対の電極と電気的に接合され
た発光素子チップと、前記凹部内から前記絶縁性基板上
面にかけて設けられてなる透光性部材とを有するチップ
部品型発光素子の製造方法であって、絶縁性基板母材に
おいて、厚さ方向に貫通する貫通孔を複数設ける第1の
工程と、前記薄型平板となる複数の領域を有する金属薄
板母材の上記領域において主面側から厚さ方向に溝部を
形成し該溝部内に第1の絶縁部を設ける第2の工程と、
前記金属薄板母材の背面に前記第1の絶縁部が前記貫通
孔内に位置するように上記絶縁性基板を接合する第3の
工程と、前記発光素子チップの一方の電極を前記第一の
電極に接続し、前記発光素子チップの他方の電極を前記
第二の電極に接続する第4の工程と、前記薄型平板の前
記第1の絶縁部の各領域において、背面側から前記第1
の絶縁部を露出させる溝部を形成し、該溝部に第2の絶
縁部材を設ける第5の工程と、前記絶縁性基板母材上
に、上記複数の貫通孔を一単位とした開口部を有するマ
スクを配置させ、孔版印刷にて前記貫通孔内及び前記絶
縁性基板母材上に透光性部材を流し込み前記発光素子チ
ップを封止する第6の工程と、前記透光性部材の上面に
遮断層を設ける第7の工程と、前記薄型平板の背面側か
ら、共に前記貫通孔内部を通過するラインにてダイシン
グし、前記封止部材の一側面を露出させる第7の工程と
を有することを特徴とする。本製造方法を用いることに
より、信頼性の高い側面発光チップ部品型発光素子を容
易に作製することができる。
【0015】また、上記第3の工程において、前記薄型
平板母材の上面に絶縁層を塗布し前記絶縁層の上面の一
部に前記絶縁性基板を接合した後、前記絶縁性基板の内
壁に金属層を形成することが好ましく、これにより歩留
まりが向上される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る実施の形態について説明する。 <実施の形態1.>図1は、本発明に係る実施の形態に
係るチップ部品型発光素子の構成を示す。本実施の形態
のチップ部品型発光素子は、厚さ方向に貫通し且つ一側
面方向に開口した凹部形状のパッケージ側面部となる絶
縁性基板と、該絶縁性基板の背面側に接合されたパッケ
ージ底面となる薄型平板とからなるパッケージの内部
に、発光ダイオードチップ(LEDチップ)が樹脂封止
され、該樹脂の一側面は露出され発光面となり且つ上面
は遮断層を有している。
【0017】(絶縁性基板1)詳細に説明すると、絶縁
性基板1は、例えば厚さが0.06mm〜2.0mm好
ましくは0.1mm〜2.0mmの樹脂積層品等からな
り、中央部に厚さ方向に貫通し且つ一側面方向に開口し
た凹部を有する。ここで、前記凹部の横断面形状は特に
限定されず、半楕円であってもよいし、また半楕円以外
の半円形又は方形でもよく、種々の形状の中から任意に
選定することができる。また、凹部内容積は、前記開口
部と対向した面から前記開口部に向かって広いことが好
ましい。これによりLEDチップ5から凹部の側面に向
かって出射された光を側面で反射させて前記開口部であ
る発光面方向に取り出すことができる。
【0018】(薄型平板2)また、薄型平板2は絶縁分
離部3,7において互いに分離された第1の金属薄板2
aと第2の金属薄板2bが絶縁性樹脂で接合されること
により一体化されて構成される。本実施の形態では、第
1の金属薄板2a及び第2の金属薄板2bとを直接、実
装基板の電極に接続するように構成されたものである
が、薄型平板2の背面側の第1の金属薄板2aと第2の
金属薄板2bにそれぞれバンプを形成してもよい。この
場合、第1の金属薄板2aと第2の金属薄板2bの各下
面(チップ部品型発光素子において外側に面する表面)
は、バンプの部分を除いて樹脂層で絶縁することが好ま
しい。
【0019】上記薄型平板2は、前記絶縁分離部3,7
が前記凹部内(中心)に位置するように、上記絶縁性基
板1の一方の面と接合されることにより構成される。
【0020】(LEDチップ5)上記絶縁性基板及び上
記薄型平板により構成されたパッケージの凹部の内部に
おいて、LEDチップ5を、第1の金属薄板2a上に接
合し、前記LEDチップ5の正電極と負電極のうちの一
方の電極を第1の金属薄板2aに接続し、LEDチップ
5の他方の電極を第2の金属薄板2bに接続する。尚、
本発明において、LEDチップ5は第1の金属薄板2a
に接合することは必ずしも必要ではなく、絶縁分離部
3,7上又は第2の金属薄板2b上に接合するようにし
てもよい。また、LEDチップ5の下面(第1の金属薄
板2aに接合する面)に、LEDチップ5の負電極又は
正電極が形成されている場合は、LEDチップ5の下面
を、導電性を有する材料を用いて金属薄板2a又は金属
薄板2bに接合するようにして、互いに電気的に導通さ
せるようにしてもよい。
【0021】本発明において発光素子5は特に限定され
ないが、蛍光物質を用いた場合、前記蛍光物質を励起可
能な発光波長を発光できる発光層を有する半導体発光素
子が好ましい。このような半導体発光素子としてZnS
eやGaNなど種々の半導体を挙げることができるが、
蛍光物質を効率良く励起できる短波長が発光可能な窒化
物半導体(InAlGa1−X−YN、0≦X、0
≦Y、X+Y≦1)が好適に挙げられる。半導体の構造
としては、MIS接合、PIN接合やpn接合などを有
するホモ構造、ヘテロ構造あるいはダブルへテロ構成の
ものが挙げられる。半導体層の材料やその混晶度によっ
て発光波長を種々選択することができる。また、半導体
活性層を量子効果が生ずる薄膜に形成させた単一量子井
戸構造や多重量子井戸構造とすることもできる。窒化物
半導体を使用した場合、半導体用基板にはサファイヤ、
スピネル、SiC、Si、ZnO等の材料が好適に用い
られる。結晶性の良い窒化物半導体を量産性よく形成さ
せるためにはサファイヤ基板を用いることが好ましい。
このサファイヤ基板上にMOCVD法などを用いて窒化
物半導体を形成させることができる。サファイア基板上
にGaN、AlN、GaAIN等のバッファー層を形成
しその上にpn接合を有する窒化物半導体を形成させ
る。窒化物半導体を使用したpn接合を有する発光素子
例として、バッファ層上に、n型窒化ガリウムで形成し
た第1のコンタクト層、n型窒化アルミニウム・ガリウ
ムで形成させた第1のクラッド層、窒化インジウム・ガ
リウムで形成した活性層、p型窒化アルミニウム・ガリ
ウムで形成した第2のクラッド層、p型窒化ガリウムで
形成した第2のコンタクト層を順に積層させたダブルへ
テロ構成などが挙げられる。窒化物半導体は、不純物を
ドープしない状態でn型導電性を示す。発光効率を向上
させるなど所望のn型窒化物半導体を形成させる場合
は、n型ドーパントとしてSi、Ge、Se、Te、C
等を適宜導入することが好ましい。一方、p型窒化物半
導体を形成させる場合は、p型ドーパントであるZn、
Mg、Be、Ca、Sr、Ba等をドープさせる。窒化
物半導体は、p型ドーパントをドープしただけではp型
化しにくいためp型ドーパント導入後に、炉による加熱
やプラズマ照射等により低抵抗化させることが好まし
い。電極形成後、半導体ウエハーからチップ状にカット
させることで窒化物半導体からなる発光素子を形成させ
ることができる。
【0022】本発明の発光素子5において、白色系を発
光させるには、蛍光物質からの発光波長との補色関係や
透光性樹脂の劣化等を考慮して、発光素子の発光波長は
400nm以上530nm以下が好ましく、420nm
以上490nm以下がより好ましい。発光素子と蛍光物
質との励起、発光効率をそれぞれより向上させるために
は、450nm以上475nm以下がさらに好ましい。
なお本発明では、パッケージ内壁に金属層を設ける場
合、内壁をほぼ金属のみにて構成することができるた
め、紫外線による構成部材の劣化を抑制することができ
る。よって、本発明の発光装置に400nmより短い紫
外線領域を主発光波長とする発光素子を用い、前記発光
素子からの光の一部を吸収して他の波長を発光すること
が可能な蛍光物質と組み合わせることで、色ムラの少な
い色変換型発光装置が得られる。ここで、前記蛍光物質
を発光装置にバインダーする際には、比較的紫外線に強
い樹脂や無機物であるガラス等を用いることが好まし
い。
【0023】(金属層13)前記凹部内壁に金属層13
を設けると、信頼性が向上される他、発光素子からの光
取り出し効率が向上される。この場合、絶縁性基板と薄
型平板とを接着固定させる材料に絶縁部材を使用し、こ
の絶縁層4を0.03mm〜0.1mmの厚みで設ける
ことが好ましく、これにより前記絶縁性基板表面の金属
層13と前記薄型平板の一対の電極との短絡を防止する
ことができる。また前記絶縁層4は、前記薄型平板上に
前記薄型平板の金属層13の施された絶縁性基板との接
触面積よりも幅広く設けることが好ましく、これにより
凹部内壁である前記金属層13表面と凹部底面である前
記薄型平板の電極部分表面との距離を前記絶縁層により
遠ざけるができ、前記金属層と前記電極部分との短絡を
良好に防止でき更に信頼性を高めることができる。
【0024】(透光性部材8)以上のように凹部内に設
けられたLEDチップ5は、透光性部材8にて封止8さ
れており、前記凹部内上面及び凹部端部上面である絶縁
性基板上面とに延在している。これにより、上面側に遮
断層を設ける場合、改めて凹部上面に接着剤を塗布する
必要がなく、また前記凹部内上面と前記凹部端部上面と
がほぼ同一平面を成しているため、これらの密着性が得
られ、信頼性の高いチップ部品型発光素子が得られる。
これに比べ、凹部内のみに透光性部材を設けた場合、後
に遮断層と前記絶縁性基板とを密着させるために前記凹
部端部上面に接着剤を塗布しなければならず、工程数が
増加する。また、別々に形成された前記凹部内部の透光
性部材の上面と前記凹部端部上面の接着剤層上面とを同
一平面とすることは困難であり、表面が平滑でなく段差
が生じる恐れがあり、信頼性高く遮断層を設けることが
困難である。ここで、本明細書の各構成部材において、
実装基板と接合される側の方向面を背面といい、該背面
と反対側を上面という。
【0025】前記凹部の側面開口部から露出された前記
透光性樹脂は、隣接するパッケージの側面とほぼ同一平
面を成している。詳しくは、隣接する薄型平板、絶縁性
基板、及び遮断層の各側面とほぼ同一平面を成してい
る。これにより良好な指向特性が得られ、光学特性の優
れたチップ部品型発光素子が得られる。
【0026】(遮断層9)発明で用いられる遮断層は、
透過率が低く且つ発光素子から発光された光を乱反射さ
せることが可能な部材からなることが好ましく、好まし
い材料として金属やフィラー含有樹脂等が挙げられる。
【0027】次に、図5〜図8を参照して、本実施の形
態1のチップ部品型発光素子の製造方法について説明す
る。尚、以下の製造方法の説明では、一部分のチップ部
品型発光素子に対応する各構成要素を図示しているが、
実際の製造工程においては、複数の構成要素が集合され
た状態で各工程は行われる。
【0028】(第1の工程)第1の工程では、図4に示
すように、パッケージの上部要素となる樹脂積層品から
なる絶縁性基板1に、ドリル等を用いた機械加工あるい
はレーザ光によるレーザ加工により貫通孔15を形成す
る。この時、特殊形状ドリル等を用いて貫通孔15の側
面を傾斜させることにより、上述したように反射効率を
高めることができる。また、絶縁性基板1には白色で且
つ上記した如く加工可能な材料を用いることが好まし
く、これによりパッケージ内での光反射効率を高めるこ
とができる。
【0029】(第2の工程)第2の工程では、パッケー
ジの薄型平板2となる複数の領域を有する金属薄板母材
の上記各領域において、第1の金属薄板2aと第2の金
属薄板2bとを絶縁分離するための分離スリットの一部
となる溝部16を形成し、該溝部内に第1の絶縁部3を
形成する。この絶縁部3は白色材を用いることが好まし
く、これによりパッケージ内での光反射効率を高めるこ
とができる。具体的には、白色レジストの如く形成しや
すいものがよい。
【0030】詳細には、例えばCu、りん青銅等の銅合
金又はSnメッキ銅泊などからなる金属薄板母材の各領
域において、厚さ0.1mm以上の金属薄板母材2の上
面側に第1の金属薄板2aと第2の金属薄板2bとを絶
縁分離するための分離スリットの一部となる溝部16を
形成し、該溝部16に、第1の金属薄板2aと第2の金
属薄板2bとを絶縁して保持する樹脂3を設ける。この
時、溝部16のみにマスキングをして樹脂層を形成す
る。以上の第2の工程及び第3の工程により、金属薄板
母材の各領域に薄型平板2が形成される。
【0031】ここで、前記薄型平板の背面方向から凹部
を設けバンプを接続させてもよい。この時、前記凹部の
窪み深さは約0.15mm程度の深さにすることが好ま
しく、このようにするとバンプとして用いられる導電性
材料が例えば半田であれば、その半田で形成される半田
ボールの直径が0.46mm〜0.76mmのものまで
対応可能とでき、ファインピッチ化が可能となる。ま
た、凹部を設けてバンプを形成することにより、凹部の
底面及び側面の双方を接合面として接合部の面積を大き
くできるので、はんだ付け強度を向上させることができ
る。我々の検討では、上述の深さの凹部により、はんだ
付け強度を2倍にすることができる。
【0032】(第3の工程)第3の工程では、図6
(a)に示すように、上面側から形成された溝部16に
絶縁性樹脂が充填されてなる第1の絶縁部3が絶縁性基
板1の貫通孔15内に位置するように絶縁性基板1と薄
型平板2とを絶縁層4を介して張り合わす。この時、薄
板平板2の接着側上面をケミカルエッチング法あるいは
ブラスト法により粗面化しておくことが好ましく、これ
により絶縁性基板1との密着力を向上させることができ
る。また、絶縁層4である接着フィルムの一部は、前記
貫通孔15内にて露出していることが好ましく、これに
より後の工程で側面に金属層を設けても、該金属層と前
記薄型平板の電極との短絡を防止することができる。ま
た、薄型平板2と絶縁性基板1とが張り合わされてなる
パッケージは、絶縁性基板1により十分な機械的強度を
有する。
【0033】次に、図6(b)に示すように、第1の金
属薄板2aと第2の金属薄板2bの各凹部の内表面に無
電解メッキ又は電解メッキ法によりAgあるいはAu等
からなるメッキ層12を形成する。尚、この時、第1及
び第2の金属薄板とメッキ層12との間に特に良好な電
気的接触を得るためにTiあるいはCrからなる接合層
又は金属間化合物ができるのを防ぐためNiあるいはP
dからなる拡散防止層11を構成することが好ましい。
【0034】(第4の工程)第4の工程では、図6
(c)に示すように、貫通孔15に位置する第1の金属
薄板2a上にLEDチップ5を搭載し、LEDチップ5
の正電極及び負電極のうちの一方の電極を第1の金属薄
板2aに接続し、上記LEDチップ5の他方の電極を第
2の金属薄板2bに接続する。この際、前記貫通孔内
に、前記LEDチップを複数個配置し、後の第8の工程
であるダイシングの際に、各チップ部品型発光素子にお
いて前記LEDチップが少なくとも1つずつ載置されて
いるようにダイシングすると、量産性が向上され好まし
い。
【0035】本実施の形態では、透光性基板を用いて構
成された同一面側に正電極と負電極とを有するLEDチ
ップ5を用いて、LEDチップ5の正電極と第1の金属
薄板2a及びLEDチップ5の負電極と第2の金属薄板
2bとをそれぞれ対向させて導電性材料17により接続
する方法(フリップチップ法)を用いて接続しておりワ
イヤーを用いる必要がない分薄型を実現できる。なお、
尚、このLEDチップ5の電極と第1の金属薄膜2a又
は第2の金属薄板2bとの接続は、導電性ワイヤー等を
用いて接続することもできる。
【0036】(第5の工程)第5の工程では、前記薄型
平板2の前記第1の絶縁部3の各領域において、前記薄
型平板2の背面側から前記第1の絶縁部3が露出される
溝部を形成し、該溝部に第2の絶縁部材7を設ける。こ
れにより、薄型平板2を第1の金属薄板2aと第2の金
属薄板2bとに絶縁分離することができる。このように
第1の金属薄板2aと第2の金属薄板2bを絶縁分離す
る際に、第一段階絶縁分離工程を発光素子をダイボンド
する前に行い、発光素子をダイボンドした後に第二段階
絶縁分離工程を行うことにより、歩留まり高く信頼性の
高いチップ部品型発光素子が得られる。
【0037】(第6の工程)第6の工程では、貫通孔1
5の内部に透光脂8を孔版印刷にて流し込み充填させる
ことにより、LEDチップ5を透光性樹脂8で封止す
る。本発明に用いられる封止部材8は、孔版印刷により
発光素子5が配置された貫通孔15内及び両端部の絶縁
性基板1上面に一体成形される。
【0038】本実施の形態において、封止部材8の材料
として透光性樹脂が用いられている。具体的には、脂環
式エポキシ樹脂、含窒素エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂
を好適に利用することができる。これらの樹脂にフィラ
ーを用いることもできる。例えば、これらの透光性樹脂
中に蛍光物質を分散させ、所望の波長をカットする着色
剤、所望の光を拡散させる酸化チタン、酸化アルミニウ
ムなどの無機拡散材やメラニン樹脂、CTUグアナミン
樹脂、ベンゾグアナミン樹脂などの有機拡散材、樹脂の
耐光性を高める紫外線吸収剤、酸化防止剤や有機カルボ
ン酸亜鉛、酸無水物、亜鉛キレート化合物などの硬化促
進剤を種々の添加剤の一つして含有させることもでき
る。
【0039】本発明の発光装置の封止部材8は、絶縁性
基板の上面と絶縁性基板の貫通孔内とに一体成形されて
おり、前記封止部材の上面がパッケージ底面とほぼ平行
であり、且つ前記封止部材の外周側面は前記パッケージ
の外周側面とほぼ同一面上である。このように発光装置
の上面一体を封止部材とすることで、後の工程で前記封
止部材の上面に設けられる遮断層との密着性を向上させ
ることができる。また、既に絶縁性基板の上面に樹脂層
が存在するため、遮断層を密着させるために接着剤を改
めて塗布する必要がなく、量産性に優れている。また、
前記封止部材にフィラーを含有させてもよい。
【0040】本発明に用いられるフィラーとは、光を散
乱させるものであれば特に限定されず、また2種類以上
のものを共に用いることもできる。ダイシング工程にお
いて、フィラーは大きい粒径のものを有していることが
好ましく、中心粒径が15μm〜50μm、好ましくは
20μm〜50μmのフィラーを封止部材中に含有させ
るとダイシングブレードの目詰まりを回復させることが
できドレッサー効果をもたらすことができる。
【0041】また、本発明の発光装置の封止部材8に、
前記フィラーと共に蛍光物質8を含有させてもよい。窒
化物系半導体を発光層とする半導体発光素子から発光さ
れた光を励起させて発光できるセリウムで付活されたイ
ットリウム・アルミニウム酸化物系蛍光物質をベースと
したものである。具体的なイットリウム・アルミニウム
酸化物系蛍光物質としては、YAlO:Ce、Y
12Y:Ce(YAG:Ce)やYAl
:Ce、更にはこれらの混合物などが挙げられ
る。イットリウム・アルミニウム酸化物系蛍光物質にB
a、Sr、Mg、Ca、Znの少なくとも一種が含有さ
れていてもよい。また、Siを含有させることによっ
て、結晶成長の反応を抑制し蛍光物質の粒子を揃えるこ
とができる。
【0042】本明細書において、Ceで付活されたイッ
トリウム・アルミニウム酸化物系蛍光物質は特に広義に
解釈するものとし、イットリウムの一部あるいは全体
を、Lu、Sc、La、Gd及びSmからなる群から選
ばれる少なくとも1つの元素に置換され、あるいは、ア
ルミニウムの一部あるいは全体をBa、Tl、Ga、I
nの何れが又は両方で置換され蛍光作用を有する蛍光体
を含む広い意味に使用する。更に詳しくは、一般式(Y
zGd1-z3Al512:Ce(但し、0<z≦1)で示
されるフォトルミネッセンス蛍光体や一般式(Re1-a
Sma3Re‘5 12:Ce(但し、0≦a<1、0≦
b≦1、Reは、Y、Gd、La、Scから選択される
少なくとも一種、Re’は、Al、Ga、Inから選択
される少なくとも一種である。)で示されるフォトルミ
ネッセンス蛍光体である。この蛍光物質は、ガーネット
構造のため、熱、光及び水分に強く、励起スペクトルの
ピークを450nm付近にさせることができる。また、
発光ピークも、580nm付近にあり700nmまです
そを引くブロードな発光スペクトルを持つ。
【0043】またフォトルミネセンス蛍光体は、結晶中
にGd(ガドリニウム)を含有することにより、460
nm以上の長波長域の励起発光効率を高くすることがで
きる。Gdの含有量の増加により、発光ピーク波長が長
波長に移動し全体の発光波長も長波長側にシフトする。
すなわち、赤みの強い発光色が必要な場合、Gdの置換
量を多くすることで達成できる。一方、Gdが増加する
と共に、青色光によるフォトルミネセンスの発光輝度は
低下する傾向にある。さらに、所望に応じてCeに加え
Tb、Cu、Ag、Au、Fe、Cr、Nd、Dy、C
o、Ni、Ti、Euらを含有させることもできる。し
かも、ガーネット構造を持ったイットリウム・アルミニ
ウム・ガーネット系蛍光体の組成のうち、Alの一部を
Gaで置換することで発光波長が短波長側にシフトす
る。また、組成のYの一部をGdで置換することで、発
光波長が長波長側にシフトする。Yの一部をGdで置換
する場合、Gdへの置換を1割未満にし、且つCeの含
有(置換)を0.03から1.0にすることが好まし
い。Gdへの置換が2割未満では緑色成分が大きく赤色
成分が少なくなるが、Ceの含有量を増やすことで赤色
成分を補え、輝度を低下させることなく所望の色調を得
ることができる。このような組成にすると温度特性が良
好となり発光ダイオードの信頼性を向上させることがで
きる。また、赤色成分を多く有するように調整されたフ
ォトルミネセンス蛍光体を使用すると、ピンク等の中間
色を発光することが可能な発光装置を形成することがで
きる。
【0044】このようなフォトルミネセンス蛍光体は、
Y、Gd、Al、及びCeの原料として酸化物、又は高
温で容易に酸化物になる化合物を使用し、それらを化学
量論比で十分に混合して原料を得る。又は、Y、Gd、
Ceの希土類元素を化学量論比で酸に溶解した溶解液を
蓚酸で共沈したものを焼成して得られる共沈酸化物と、
酸化アルミニウムとを混合して混合原料を得る。これに
フラックスとしてフッ化バリウムやフッ化アンモニウム
等のフッ化物を適量混合して坩堝に詰め、空気中135
0〜1450°Cの温度範囲で2〜5時間焼成して焼成
品を得、つぎに焼成品を水中でボールミルして、洗浄、
分離、乾燥、最後に篩を通すことで得ることができる。
【0045】本願発明のチップ部品型発光素子におい
て、このようなフォトルミネセンス蛍光体は、2種類以
上のセリウムで付活されたイットリウム・アルミニウム
・ガーネット蛍光体や他の蛍光体を混合させてもよい。
また、本発明で用いられる蛍光物質の粒径は10μm〜
50μmの範囲が好ましく、より好ましくは15μm〜
40μmである。15μmより小さい粒径を有する蛍光
物質は、比較的凝集体を形成しやすく、液状樹脂中にお
いて密になって沈降されるため、光の透過効率を減少さ
せてしまう。本発明では、このような蛍光物質を有しな
い蛍光物質を用いることにより蛍光物質による光の隠蔽
を抑制し発光装置の出力を向上させる。また本発明の粒
径範囲である蛍光物質は光の吸収率及び変換効率が高く
且つ励起波長の幅が広い。このように、光学的に優れた
特徴を有する大粒径蛍光物質を含有させることにより、
発光素子の主波長周辺の光をも良好に変換し発光するこ
とができ、発光装置の量産性が向上される。
【0046】ここで本発明において、粒径とは、体積基
準粒度分布曲線により得られる値である。前記体積基準
粒度分布曲線は、レーザ回折・散乱法により粒度分布を
測定し得られるもので、具体的には、気温25℃、湿度
70%の環境下において、濃度が0.05%であるヘキ
サメタリン酸ナトリウム水溶液に各物質を分散させ、レ
ーザ回折式粒度分布測定装置(SALD−2000A)
により、粒径範囲0.03μm〜700μmにて測定し
得られたものである。この体積基準粒度分布曲線におい
て積算値が50%のときの粒径値を中心粒径とし、本発
明で用いられる蛍光物質の中心粒径は15μm〜50μ
mの範囲であることが好ましい。また、この中心粒径値
を有する蛍光物質が頻度高く含有されていることが好ま
しく、頻度値は20%〜50%が好ましい。このように
粒径のバラツキが小さい蛍光物質を用いることにより色
ムラが抑制され良好な色調を有する発光装置が得られ
る。
【0047】(第7の工程)第7の工程では、前記透光
性部材の上面に遮断層を設ける。遮断層とは具体的に、
TiO2等の反射・遮断の作用を有する物質が混合さ
れたエポキシ樹脂等の接着材料を用いてこれを孔版印刷
により塗布するか、若しくはメタル箔等を真空圧着によ
り固着させて形成される。
【0048】(第8の工程)第8の工程では、ダイヤモ
ンドカッター等によりチップ部品型発光素子の個片に分
割する。この際、前記遮断層、前記封止部材、前記絶縁
性基板、及び前記薄型平板のそれぞれ一部分を共に前記
遮断層と垂直方向にダイシングし、前記封止部材の一側
面を露出させて発光面を形成する。これにより、前記発
光面は隣接する各構成部材の端面とほぼ同一平面とな
り、良好な指向特性を有するチップ部品型発光素子が得
られる。また、図7のように、各パッケージ内にLED
チップを複数個配置し、各チップ部品型発光素子にそれ
ぞれLEDチップが配置されるようにダイシングする
と、量産性が向上され好ましい。
【0049】以上のような工程により、図8に示す構造
の実施の形態1のチップ部品型発光素子が製造される。
【0050】変形例.本発明は、実施の形態で説明した
LEDチップが1つの場合に限定されるものではなく、
LEDチップの個数は任意に選択できる。例えば、赤
色、黄色の2色であってもよく、このようにすると発光
色を広げることができる。
【0051】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
るチップ部品型発光素子は、厚さ方向に貫通し且つ前記
厚さ方向と垂直な一方向に開口してなる凹部を有する絶
縁性基板の、前記凹部の背面側を塞ぐように絶縁部材を
介して対向した一対の電極からなる薄型平板が接合され
てなるパッケージと、前記凹部内にて前記一対の電極と
電気的に接合された発光素子チップと、前記凹部内から
前記絶縁性基板上面にかけて設けられてなる透光性部材
とを有するチップ部品型発光素子であって、前記透光性
部材は、上面に遮断層を有すると共に前記絶縁性基板の
開口部から一側面が露出しており、前記一側面は隣接す
る前記パッケージ側面とほぼ同一平面を成していること
を特徴とする。このように構成することで、薄型平板の
厚さを従来例の基板や樹脂層に比較して薄くしても、上
記絶縁性基板により素子の機械的強度を維持でき、全体
としてのチップ部品型発光素子の厚さを薄くすることが
できることにより金属薄型平板を薄くすることができ、
放熱性が向上される。また、発光面が発光素子チップの
側面と対向した面であり且つ隣接するパッケージ部材、
具体的には、絶縁性基板、薄型平板、及び遮断層の側面
と同一平面を成していることにより、指向特性を狭める
ことなく良好な光学特性が得られる。また、この発光面
を形成する工程を各チップにダイシングする工程と掛け
合わせ、また一つのパッケージの複数の発光素子を配置
させ、ダイシング工程の際に発光面を形成すると同時に
チップ分割することにより、作業工程が簡略化され上記
チップ部品型発光素子を容易に製造することができ、量
産性が向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る実施の形態のチップ部品型発光
素子の構成を示す模式的断面図及び平面図である。
【図2】 本発明に係る他の実施の形態のチップ部品型
発光素子の構成を示す平面図である。
【図3】 本発明に係る他の実施の形態のチップ部品型
発光素子の構成を示す模式的断面図及び平面図である。
【図4】 本発明に係るチップ部品型発光素子の製造方
法における第1の工程を説明するための模式的な断面図
である。
【図5】 本発明に係るチップ部品型発光素子の製造方
法における第2の工程を説明するための模式的な断面図
である。
【図6】 本発明に係るチップ部品型発光素子の製造方
法における第3〜第7の工程を説明するための模式的な
断面図である。
【図7】 本発明に係るチップ部品型発光素子の製造方
法における第8の工程を説明するための模式的な断面図
である。
【図8】 本発明に係る他の実施の形態のチップ部品型
発光素子の構成を示す模式的断面図である。
【図9】 従来のチップ部品型発光素子を説明する模式
的断面図である。
【符号の説明】
1・・・絶縁性基板 2・・・薄型平板 2a・・・第1の金属薄板 2b・・・第2の金属薄板 3・・・第1の絶縁部 4・・・絶縁層 5・・・発光素子 6・・・ワイヤー 7・・・第2の絶縁部 8・・・フィラー含有透光性樹脂 9・・・蛍光物質 10・・・遮断層 11・・・拡散防止層 12・・・メッキ層 13・・・金属層 14・・・ドリル 15・・・貫通孔 16・・・溝部 17・・・導電性部材 18・・・ダイヤモンドカッター

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚さ方向に貫通し且つ前記厚さ方向と垂
    直な一方向に開口してなる凹部を有する絶縁性基板の、
    前記凹部の背面側を塞ぐように絶縁部材を介して対向し
    た一対の電極からなる薄型平板が接合されてなるパッケ
    ージと、前記凹部内にて前記一対の電極と電気的に接合
    された発光素子チップと、前記凹部内から前記絶縁性基
    板上面にかけて設けられてなる透光性部材とを有するチ
    ップ部品型発光素子であって、 前記透光性部材は、上面に遮断層を有すると共に前記絶
    縁性基板の開口部から一側面が露出しており、前記一側
    面は隣接する前記パッケージ側面とほぼ同一平面を成し
    ていることを特徴とするチップ部品型発光素子。
  2. 【請求項2】 前記パッケージの凹部内壁において、前
    記開口部と対向する側面は湾曲を帯びていることを特徴
    とする請求項1に記載のチップ部品型発光素子。
  3. 【請求項3】 前記薄型平板と前記絶縁性基板の間に絶
    縁層を有し、前記絶縁性基板の凹部内壁は金属層で覆わ
    れており、前記絶縁層の上面は前記金属層表面と交差し
    前記凹部内にて露出していることを特徴とする請求項1
    又は2に記載のチップ部品型発光素子。
  4. 【請求項4】 前記薄型平板は、縁部において第1の背
    面から一部除去されてなる第2の背面を有することを特
    徴とする請求項1から3のいずれかに記載のチップ部品
    型発光素子。
  5. 【請求項5】 前記絶縁部材は、前記一対の電極間から
    前記第一の背面にかけて設けられていることを特徴とす
    る請求項1から4のいずれかに記載のチップ部品型発光
    素子。
  6. 【請求項6】 厚さ方向に貫通し且つ前記厚さ方向と垂
    直な一方向に開口してなる凹部を有する絶縁性基板の、
    前記凹部の背面側を塞ぐように絶縁部材を介して対向し
    た一対の電極からなる薄型平板が接合されてなるパッケ
    ージと、前記凹部内にて前記一対の電極と電気的に接合
    された発光素子チップと、前記凹部内から前記絶縁性基
    板上面にかけて設けられてなる透光性部材とを有するチ
    ップ部品型発光素子の製造方法であって、 絶縁性基板母材において、厚さ方向に貫通する貫通孔を
    複数設ける第1の工程と、 前記薄型平板となる複数の領域を有する金属薄板母材の
    上記領域において主面側から厚さ方向に溝部を形成し該
    溝部内に第1の絶縁部を設ける第2の工程と、前記金属
    薄板母材の背面に前記第1の絶縁部が前記貫通孔内に位
    置するように上記絶縁性基板を接合する第3の工程と、 前記発光素子チップの一方の電極を前記第一の電極に接
    続し、前記発光素子チップの他方の電極を前記第二の電
    極に接続する第4の工程と、 前記薄型平板の前記第1の絶縁部の各領域において、背
    面側から前記第1の絶縁部を露出させる溝部を形成し、
    該溝部に第2の絶縁部材を設ける第5の工程と、 前記絶縁性基板母材上に、上記複数の貫通孔を一単位と
    した開口部を有するマスクを配置させ、孔版印刷にて前
    記貫通孔内及び前記絶縁性基板母材上に透光性部材を流
    し込み前記発光素子チップを封止する第6の工程と、 前記透光性部材の上面に遮断層を設ける第7の工程と、 前記薄型平板の背面側から、共に前記貫通孔内部を通過
    するラインにてダイシングし、前記封止部材の一側面を
    露出させる第8の工程とを有することを特徴とするチッ
    プ部品型発光素子の製造方法。
  7. 【請求項7】 上記第3の工程において、前記薄型平板
    母材の上面に絶縁層を塗布し前記絶縁層の上面の一部に
    前記絶縁性基板を接合した後、前記絶縁性基板の内壁に
    金属層を形成することを特徴とする請求項7に記載のチ
    ップ部品型発光素子の製造方法。
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