JP2003037271A - 半導体装置およびその作製方法 - Google Patents
半導体装置およびその作製方法Info
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- JP2003037271A JP2003037271A JP2002142027A JP2002142027A JP2003037271A JP 2003037271 A JP2003037271 A JP 2003037271A JP 2002142027 A JP2002142027 A JP 2002142027A JP 2002142027 A JP2002142027 A JP 2002142027A JP 2003037271 A JP2003037271 A JP 2003037271A
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Abstract
精細な表示を行うことができ、さらに、信頼性の高いア
クティブマトリクス型液晶表示装置を実現することを課
題とする。 【解決手段】 本発明は、ゲート電極、ソース配線およ
びドレイン配線を同一工程で形成し、これらの配線を覆
って第1の絶縁膜を形成し、前記第1の絶縁膜上に上部
遮光膜を形成し、該上部遮光膜上に第2の絶縁膜を形成
し、前記第1の絶縁膜および前記第2の絶縁膜を部分的
にエッチングして前記ドレイン配線に達するコンタクト
ホールを形成し、前記第2の絶縁膜上に前記ドレイン配
線に接続する画素電極を形成することを特徴としてい
る。また、前記上部遮光膜、前記第2の絶縁膜および前
記画素電極により保持容量を形成していることを特徴と
している。
Description
(以下、TFTという)で構成された回路を有する半導
体装置およびその作製方法に関する。特に、液晶表示パ
ネルに代表される電気光学装置およびその様な電気光学
装置を部品として搭載した電子機器に関する。なお、本
明細書中において半導体装置とは、半導体特性を利用す
ることで機能しうる装置全般を指し、電気光学装置、半
導体回路および電子機器は全て半導体装置である。
れた薄膜(厚さ数〜数百nm程度)を用いてTFTを構
成し、このTFTで形成した大面積集積回路を有する半
導体装置の開発が進んでいる。その代表例として、アク
ティブマトリクス型の液晶表示装置が知られている。特
に、結晶質珪素膜を活性領域として用いるTFTは電界
効果移動度が高いことから、いろいろな機能回路を形成
することも可能である。
示装置には、機能ブロックごとに画像表示を行う画素回
路や、CMOS回路を基本としたシフトレジスタ回路、
レベルシフタ回路、バッファ回路、サンプリング回路な
どの画素回路を制御するための駆動回路が一枚の基板上
に形成される。
化珪素膜や酸化窒化珪素膜等からなる絶縁膜と、各種金
属材料等からなる配線と、画素電極とを有している。前
記配線には、ソース配線やゲート配線(ゲート電極を含
む)などがあり、ソース配線と、ソース領域に接続する
ソース電極は他の配線を介して接続する場合が多い。
装置のなかでも、小型の液晶パネルを用いる液晶プロジ
ェクタの普及が急速に進んでおり、使用される場がます
ます広がっている。それに伴い、便利性が求められ、小
型化、高輝度化、高精細化ならびに低価格化などを進め
るための開発が続けられている。
いられるアクティブマトリクス型液晶表示装置の画素部
は数百万個の画素により構成されている。各画素にはT
FTが形成されており、各画素のTFTには画素電極が
設けられている。液晶を挟んだ対向基板側には対向電極
が設けられ、液晶を誘電体とした一種のコンデンサを形
成している。そして、各画素に印加する電位をTFTの
スイッチング機能により制御して、このコンデンサへの
電荷を制御することで液晶を駆動して透過光量を制御し
て画像を表示する仕組みになっている。
その容量が減少するため、透過光量が変化して画像表示
のコントラストを低下させる原因となっていた。そこ
で、従来では容量配線を設けて、液晶を誘電体とするコ
ンデンサとは別のコンデンサ(保持容量)を並列に設け
てあった。この保持容量は、液晶を誘電体とするコンデ
ンサが損失する容量を補う働きをしている。
に容量配線を用いた保持容量を形成して十分な容量を確
保しようとすると、開口率を犠牲にしなければならな
い。特に、液晶プロジェクタに用いられるような小型の
高精細な液晶表示装置において、小型化と同時に高精細
化が求められる限り、画素サイズの縮小化が続くことは
十分予想される。例えば、対角0.7インチ型の液晶表
示装置で、XGA(1024×768画素)という高精
細な表示を実現するためには、画素のひとつひとつのサ
イズが、14μm×14μmと言う極めて小さな面積と
なっている。また、コンタクトホールの面積を1μm角
とする場合でも、コンタクトの一辺は、カバレッジの問
題等を考慮すると、少なくともコンタクトホールの一辺
を1μmずつ延長して、3μm角の面積を確保しなけれ
ばならない。1画素の一辺が14μmの場合、3μm角
のコンタクトを1つ形成すると、開口率は少なくとも
4.6%低下することになる。コンタクト数は、画素サ
イズが小型化し続ける中で非常に重要な問題となってい
る。
また高精細化のためには画素数を増やして対応してきて
いるが、画素サイズが小型化し続けるなかで、開口率の
向上および画素数の向上を同時に満たし、かつ十分な容
量を確保する画素構造の設計をすることは、極めて難し
い問題である。このような画素構造を実現しようとすれ
ば、当然工程数が増え、工程も複雑になるため、歩留ま
りが悪くなり、半導体装置の製造コストがあがってしま
うという問題がある。
が形成されていない面(以下、基板裏面という)側から
の光や、上面から入射した光が基板中を乱反射した光に
よって、光リーク電流が増えてしまいオフ電流(TFT
がオフ状態にある時に流れるドレイン電流値)が高くな
ってしまう場合がある。リーク電流が高くなれば、補償
するための保持容量を大きくしなければならず、画素部
における開口率の低下が問題になる。
技術であり、TFTと保持容量の構成に関し、従来より
工程数を削減し、開口率が高く、高精細な表示を行うこ
とができ、さらに、信頼性の高いアクティブマトリクス
型液晶表示装置を実現することを課題としている。ま
た、十数μm角という非常に小さな画素サイズで設計さ
れた液晶表示装置および該液晶表示装置を表示部に用い
た電子装置においても明るい高精細な画像表示を実現す
ることを課題とする。
ソース配線およびドレイン配線を同一工程で形成し、ゲ
ート電極、ソース配線およびドレイン配線を覆って第1
の絶縁膜を形成し、前記第1の絶縁膜上に上部遮光膜を
形成し、該上部遮光膜上に第2の絶縁膜を形成し、前記
第1の絶縁膜および前記第2の絶縁膜を部分的にエッチ
ングして前記ドレイン配線に達するコンタクトホールを
形成して、前記第2の絶縁膜上に前記ドレイン配線に接
続する画素電極を形成することを特徴としている。ま
た、前記ドレイン配線、前記第1の絶縁膜および前記上
部遮光膜、並びに前記上部遮光膜、前記第2の絶縁膜お
よび前記画素電極により保持容量を形成していることを
特徴としている。
ス領域およびドレイン領域を含む半導体膜、ゲート絶縁
膜およびゲート電極を有し、ゲート電極は半導体膜より
下層(基板側)に形成された下部遮光膜をかねるゲート
配線に接続されている。
びドレイン配線を同一の工程で形成しているため、工程
数を削減することを可能としている。具体的には、TF
Tの作製に要するフォトマスクの枚数を削減している。
フォトマスクはフォトリソグラフィの技術において、エ
ッチング工程の際に、マスクとするレジストパターンを
基板上に形成するために用いる。従って、フォトマスク
を1枚使用することは、その前後の工程において、被膜
の成膜およびエッチングなどの工程の他に、レジスト剥
離、洗浄や乾燥工程などが付加され、フォトリソグラフ
ィの工程においても、レジスト塗布、プレベーク、露
光、現像、ポストベークなどの煩雑な工程が行われるこ
とを意味する。
イン配線を同一の工程で形成することにより、従来より
積層の数を削減することが可能となる。そのため、半導
体膜と遮光膜との物理的な距離が縮まり、光漏れや光の
回折などによるリーク電流の発生を防ぐことが可能とな
る。
することで、コンタクトの数を削減し、開口率を向上さ
せることを可能としている。画素のサイズが小型化し続
ける中で開口率を向上させるために、コンタクトの数を
少しでも削減することは非常に有用である。
上部遮光膜、並びに上部遮光膜、第2の絶縁膜および画
素電極により保持容量を形成することで、十分な保持容
量の確保することを可能としている。また、前記第1の
絶縁膜および前記第2の絶縁膜を誘電率の高い膜とした
り、できるだけ薄く形成することで、保持容量をさらに
十分なものとすることができる。
絶縁表面上に第1の遮光膜を形成し、該第1の遮光膜上
に下地絶縁膜を形成し、該下地絶縁膜を介して前記第1
の遮光膜上に半導体膜を形成し、該半導体膜に選択的に
不純物元素を導入して、ソース領域およびドレイン領域
を形成し、前記半導体膜上に第1の絶縁膜を形成し、該
第1の絶縁膜を部分的にエッチングして前記第1の遮光
膜、前記ソース領域およびドレイン領域の一部を露呈さ
せ、前記第1の絶縁膜上に導電膜を形成し、該導電膜を
エッチングして、ゲート電極、ソース配線およびドレイ
ン配線を形成し、前記第1の絶縁膜、前記ゲート電極、
前記ソース配線および前記ドレイン配線に接して第2の
絶縁膜を形成し、該第2の絶縁膜上に前記第1の遮光膜
と重なる第2の遮光膜を形成し、該第2の遮光膜を覆っ
て第3の絶縁膜を形成し、該第3の絶縁膜を部分的にエ
ッチングして前記ドレイン配線の一部を露呈させて画素
電極を形成することを特徴としている。
材料としては、耐熱性導電性材料を用い、代表的にはT
a、W、Ti、Mo、Cu、Cr、Ndから選ばれた元
素、または前記元素を主成分とする合金材料若しくは化
合物材料で形成してもよい。また、リン等の不純物元素
を導入した結晶質珪素膜に代表される半導体膜を用いて
もよい。また、AgPdCu合金を用いてもよい。ま
た、導電膜は単層ではなく、2層以上の積層構造として
も良いし、耐熱性の低い導電性材料を耐熱性の高い導電
性材料で挟む構造としてもよい。
元素は、n型を付与する不純物元素およびp型を付与す
る不純物元素から選ばれた一種または複数種の元素とす
る。
体装置は、半導体膜上に第1の絶縁膜を介して形成され
ているゲート電極と、前記半導体膜に接続するソース配
線およびドレイン配線は、同一導電材料により形成され
ており、前記ゲート電極、前記ソース配線および前記ド
レイン配線上に第2の絶縁膜を介して形成された遮光膜
と、該遮光膜上に形成された第3の絶縁膜と、該第3の
絶縁膜上に形成され、かつ、前記ドレイン配線と電気的
に接続する画素電極とにより保持容量が形成されている
ことを特徴とする半導体装置である。
半導体装置は、半導体膜上に第1の絶縁膜を介して形成
されているゲート電極と、前記半導体膜に接続するソー
ス配線およびドレイン配線は、同一導電材料により形成
されており、前記ゲート電極、前記ソース配線および前
記ドレイン配線上に第2の絶縁膜を介して形成された遮
光膜と、該遮光膜上に形成された第3の絶縁膜と、該第
3の絶縁膜上に形成され、かつ、前記ドレイン配線と電
気的に接続する画素電極とにより第1の保持容量が形成
され、前記ドレイン配線と、前記第2の絶縁膜と、前記
遮光膜とにより第2の保持容量が形成されていることを
特徴とする半導体装置である。
する材料としては、耐熱性導電性材料を用い、代表的に
はTa、W、Ti、Mo、Cu、Cr、Ndから選ばれ
た元素、または前記元素を主成分とする合金材料若しく
は化合物材料で形成されている。また、リン等の不純物
元素を導入した結晶質珪素膜に代表される半導体膜を用
いてもよい。また、AgPdCu合金を用いてもよい。
また、導電膜は単層ではなく、2層以上の積層構造とし
ても良いし、耐熱性の低い導電性材料を耐熱性の高い導
電性材料で挟む構造としてもよい。
ス配線およびドレイン配線を同一の工程で形成すること
により、従来より工程数を削減することが可能となり、
歩留まりが向上し、半導体装置の製造コストが低減され
る。また、積層の数を削減することが可能となるため、
半導体膜と上部遮光膜との物理的な距離が縮まり、光漏
れや光の回折などによるリーク電流の発生を防ぐことが
可能となる。さらに、ソース配線とソース領域を直接接
続することで、コンタクトの数を削減し、開口率を向上
させることを可能としている。また、ドレイン配線、層
間絶縁膜および上部遮光膜、並びに上部遮光膜、第1の
絶縁膜および画素電極により保持容量を形成すること
で、十分な保持容量を確保することを可能としている。
画素部と駆動回路とを有する半導体装置であって、前記
画素部のTFTにおいて、第1の半導体膜上に第1の絶
縁膜を介して形成されている第1のゲート電極と、前記
半導体膜に接続する第1のソース配線および第1のドレ
イン配線は、同一導電材料により形成されており、前記
第1のゲート電極は、前記半導体膜の下方に形成されて
いる導電材料からなる下部遮光膜に接続しており、前記
第1のゲート電極、前記第1のソース配線および前記第
1のドレイン配線上に第2の絶縁膜を介して形成された
上部遮光膜と、該上部遮光膜上に形成された第3の絶縁
膜と、該第3の絶縁膜上に形成され、かつ、前記ドレイ
ン配線と電気的に接続する画素電極とにより保持容量が
形成され、前記駆動回路のTFTにおいて、第2の半導
体膜上に第1の絶縁膜を介して形成されている第2のゲ
ート電極と、前記半導体膜に接続する第2のソース配線
および第2のドレイン配線は、同一導電材料により形成
されており、前記下部遮光膜と同一材料からなる配線が
前記第2のゲート電極と接続していることを特徴とする
半導体装置である。
に形成するTFTは全てnチャネル型TFTまたはpチ
ャネル型TFTとしてもよい。また、上記構成におい
て、前記下部遮光膜は、画素TFTの第1の半導体膜の
下方とし、駆動回路に設けられる前記下部遮光膜と同一
材料からなる配線は、第2のソース配線や第2のドレイ
ン配線と交差しないようにする引き回し配線(第2のゲ
ート電極と接続するゲート配線)であることを特徴とし
ている。
画素構造について説明する。
る下部遮光膜502、503が形成されている。ゲート
配線503上には下地絶縁膜504、半導体層511、
ゲート絶縁膜525の順に形成されている。前記ゲート
絶縁膜525上のゲート電極538はゲート配線503
と接続されている。ソース配線537およびドレイン配
線540は半導体層511の不純物領域にそれぞれ接続
されている。ゲート電極538、ソース配線537およ
びドレイン配線540上には第1層間絶縁膜541、第
2層間絶縁膜542が積層されており、前記第2層間絶
縁膜542上にTFT(特にチャネル形成領域)の上部
遮光膜543が形成されている。前記上部遮光膜543
上には第3の層間絶縁膜544が形成されている。前記
第3層間絶縁膜544上には、画素電極546が形成さ
れる。
びドレイン配線540は同一工程において形成されてい
る点に特徴がある。これにより、工程数を削減すること
を実現している。また、ソース配線とソース領域とを直
接接続することでコンタクトホールの数を減らし、液晶
表示装置を作製したときの開口率を向上させることを可
能としている。
(ゲート配線)502、503および上部遮光膜543
を有し、また、積層構造を少なくすることで上部遮光膜
543と半導体層との物理的な距離を縮め、半導体層に
あたる可能性があった基板裏面側の光や、上面から入射
した光が基板中を乱反射した光を遮ることを可能とす
る。
保持容量は、上部遮光膜543と画素電極546を電極
とし、第3の層間絶縁膜544を誘電体とする容量54
7と、ドレイン配線540と上部遮光膜543を電極と
し、第3の層間絶縁膜544を誘電体とする容量548
とがあり、工程数を増やすことなく、十分な容量を確保
することができる。
示す実施例によりさらに詳細な説明を行うこととする。
クス基板の作製方法について図1〜図8を用いて説明す
る。本明細書ではCMOS回路、及び駆動回路と、画素
TFT、保持容量とを有する画素部を同一基板上に形成
された基板を、便宜上アクティブマトリクス基板と呼
ぶ。
9ガラスや1737ガラスなどに代表されるバリウムホ
ウケイ酸ガラス、またはアルミノホウケイ酸ガラスなど
のガラスからなる基板501を用いる。なお、基板50
1としては、石英基板や単結晶シリコン基板、金属基板
またはステンレス基板の表面に絶縁膜を形成したものを
用いても良い。また、本実施例の処理温度に耐えうる耐
熱性が有するプラスチック基板を用いてもよい。本実施
例では石英ガラス基板を用いる。
形成する。まず、酸化珪素膜、窒化珪素膜または酸化窒
化珪素膜などの絶縁膜から成る膜厚10〜150nm
(好ましくは50〜100nm)の下地膜を形成する。
そして、本実施例の処理温度に耐え得るTa、W、C
r、Mo等の導電性材料およびその積層構造により30
0nm程度の膜厚で下部遮光膜を形成する。前記下部遮光
膜は画素部または駆動回路のゲート配線、または引き回
し配線としての機能も有する。本実施例では膜厚75n
mの結晶質珪素膜502を形成し、続いて膜厚150n
mのWSix(x=2.0〜2.8)を成膜した後、不
要な部分をエッチングして下部遮光膜503を形成す
る。なお、本実施例では、下部遮光膜として積層構造を
用いるが、前記下部遮光膜として単層構造を用いても良
い。また、図では画素部のみに下部遮光膜を示している
が、駆動回路においても下部遮光膜と同じ材料で配線を
形成し、ゲート配線、または引き回し配線の一部として
形成する。
上に酸化珪素膜、窒化珪素膜または酸化窒化珪素膜など
の絶縁膜から成る膜厚10〜650nm(好ましくは5
0〜600nm)の下地膜504を形成する。本実施例
では下地膜504として単層構造を用いるが、前記絶縁
膜を2層以上積層させた構造を用いても良い。本実施例
では、下地膜504としては、プラズマCVD法を用
い、SiH4、NH3、及びN2Oを反応ガスとして成膜
される膜厚580nmの酸化窒化珪素膜504(組成比
Si=32%、O=27%、N=24%、H=17%)
を350℃にて形成する。
を形成する。(図1(A))半導体膜505は、非晶質
構造を有する半導体膜を公知の手段(スパッタ法、LP
CVD法、またはプラズマCVD法等)により、25〜
80nm(好ましくは30〜60nm)の厚さで形成す
る。半導体膜の材料に限定はないが、好ましくは珪素ま
たは珪素ゲルマニウム(SiGe)合金などで形成する
と良い。
晶化法を行って、半導体膜を結晶化する。(図1
(B))また、ニッケルなどの触媒を用いた熱結晶化法
の他に、公知の結晶化処理(レーザ結晶化法、熱結晶化
法等)を組み合わせて行ってもよい。本実施例では、酢
酸ニッケル溶液(重量換算濃度10ppm、体積5m
l)をスピンコートにより膜上全面に塗布して金属含有
層506を形成し、温度600度の窒素雰囲気中に12
時間曝す。
は、パルス発振型または連続発振型のエキシマレーザや
YAGレーザ、YVO4レーザ等を用いることができ
る。これらのレーザを用いる場合には、レーザ発振器か
ら放射されたレーザ光を光学系で線状に集光し半導体膜
に照射する方法を用いると良い。結晶化の条件は実施者
が適宣選択するものであるが、エキシマレーザを用いる
場合はパルス発振周波数300Hzとし、レーザーエネ
ルギー密度を100〜800mJ/cm2(代表的には200
〜700mJ/cm2)とする。また、YAGレーザを用いる
場合にはその第2高調波を用いパルス発振周波数1〜3
00Hzとし、レーザーエネルギー密度を300〜10
00mJ/cm2(代表的には350〜800mJ/cm2)とすると
良い。そして幅100〜1000μm、例えば400μ
mで線状に集光したレーザ光を基板全面に渡って照射
し、この時の線状ビームの重ね合わせ率(オーバーラッ
プ率)を50〜98%として行ってもよい。
晶化を助長するために用いた金属元素を除去または低減
するために、ゲッタリングを行う。ゲッタリングについ
ては特開平10−270363号公報に開示している方
法を適用すればよい。或いは、半導体膜上にエッチング
ストッハ゜ーとなる極薄い酸化層を形成した後、該酸化層上に
ゲッタリングサイトとしてリンまたは希ガスを含むアモ
ルファスシリコン膜を積層した後、熱処理を行ってゲッ
タリングを行い、活性領域となる半導体層から金属元素
を除去または低減させた後、ゲッタリングサイトを除去
すればよい。本実施例では、上記公報に記載の技術を用
い、マスクとして、膜厚50nmの酸化珪素膜を形成
し、パターニングを行って、所望の形状の酸化珪素膜5
07a〜507cを得る。そして、半導体膜に選択的に
15族に属する元素(代表的にはP(リン))を導入し
て不純物領域508a〜508eを形成する。なお、不
純物元素の導入の方法は、プラズマドーピング法、イオ
ン注入法、イオンシャワードーピング法から選ばれた一
種または複数種の方法により導入すればよい。そして、
第2の熱処理を行うことで、活性領域となる半導体層か
ら不純物領域508a〜508eへ金属元素を移動さ
せ、前記半導体層から前記金属元素を除去または半導体
特性に影響しない程度にまで低減することができる。
(図1(C))このようにして作製した活性領域を有す
るTFTはオフ電流値が下がり、結晶性が良いことから
高い電界効果移動度が得られ、良好な特性を達成するこ
とができる。
マスクとして結晶質半導体膜にエッチングを行った後、酸
化珪素膜507a〜507cを除去して半導体層509
〜511を形成する。(図2(A))
性を向上させるために熱処理を行って、半導体層の上部
を熱酸化させるのが望ましい。例えば、減圧CVD装置
で20nmの酸化珪素膜を成膜した後、ファーネスアニ
ール炉で熱処理を行う。この処理により、半導体層の上
部は酸化される。そして、酸化珪素膜および半導体層の
酸化した部分をエッチングすると、結晶性の向上した半
導体層が得られる。
後、TFTのしきい値を制御するために微量な不純物元
素(ボロンまたはリン)を導入してもよい。
〜512cを形成し、第2の不純物元素の導入(第2の
ドーピング処理)を行って、半導体層にn型を付与する
不純物元素を導入する。(図2(B))不純物元素を導
入するときの条件は1×10 13〜5×1014/cm2とし、
加速電圧を5〜80keVとして行う。本実施例ではド
ーズ量を1.5×1013/cm2とし、加速電圧を10ke
Vとして行う。n型を付与する不純物元素として15族
に属する元素、典型的にはリン(P)または砒素(A
s)を用いるが、ここではリン(P)を用いる。このと
き、マスク512a、512cが形成されているため、
選択的に低濃度不純物領域513、514が形成され
る。低濃度不純物領域513、514には1×1018〜
1×1020/cm3の濃度範囲でn型を付与する不純物元素
を添加する。ここで、pチャネル型TFTを形成する半
導体層にはレジストによるマスク512bが形成されて
おり、n型を付与する不純物元素は導入されない。
し、新たにマスク515a〜515cを形成して、図2
(C)に示すように、第3の不純物元素の導入(第3の
ドーピング処理)を行う。不純物元素を導入するときの
条件はドーズ量を1×1013〜1×1015/cm2とし、加
速電圧を5〜80keVとして行う。このとき、pチャ
ネル型TFTを形成する半導体層にn型を付与する不純
物元素を導入しないためにマスク515bを形成し、ま
た、nチャネル型TFTを形成するための半導体層に選
択的に高濃度不純物領域を形成するためにマスク515
a、515cを形成する。本実施例ではドーズ量を2×
1015/cm2とし、加速電圧を30keVとして行う。
こうして、高濃度不純物領域516、518と低濃度不
純物領域517、519が形成される。なお、第2のド
ーピング処理と第3のドーピング処理の順序は特に限定
されず、高濃度不純物領域を形成した後、低濃度不純物
領域を形成してもよい。
た後、新たにレジストからなるマスク520a〜520
cを形成して、図3(A)に示すように、第4の不純物
元素の導入(第4のドーピング処理)を行う。この第4
の不純物元素の導入により、pチャネル型TFTの活性
層となる半導体層に前記一導電型とは逆の導電型を付与
する不純物元素が添加される。このとき、マスク520
bが形成されているため、選択的に低濃度不純物領域5
21が形成される。本実施例では、低濃度不純物領域5
21はジボラン(B2H6)を用いたイオンシャワードー
ピング法で形成する。イオンシャワードーピング法の条
件はドーズ量を1×1013〜1×1014/cm2とし、加速
電圧を5〜80keVとして行う。この第4の不純物元
素の導入の際には、nチャネル型TFTを形成する半導
体層はレジストからなるマスク520a、520cで覆
われているため、p型を付与する不純物元素は導入され
ない。
し、新たにマスク522a〜522cを形成して、図3
(B)に示すように、第5の不純物元素の導入(第5の
ドーピング処理)を行う。不純物元素を導入するときの
条件はドーズ量を1×1013〜1×1015/cm2とし、加
速電圧を5〜80keVとして行う。このとき、nチャ
ネル型TFTを形成する半導体層にp型を付与する不純
物元素を導入しないためにマスク522a、522cを
形成し、また、pチャネル型TFTを形成するための半
導体層に選択的に高濃度不純物領域を形成するためにマ
スク522bを形成する。本実施例ではドーズ量を1×
1015/cm2とし、加速電圧を20keVとして行う。
こうして、高濃度不純物領域523と低濃度不純物領域
524が形成される。なお、第4のドーピング処理と第
5のドーピング処理の順序は特に限定されず、高濃度不
純物領域を形成した後、低濃度不純物領域を形成しても
よい。
を形成するための半導体層に2度のp型を付与する不純
物元素のドーピングを行い、低濃度不純物領域と高濃度
不純物領域を形成した例を示したが、特に限定されず、
高濃度不純物領域のみとしてもよい。また、第2乃至5
のドーピング処理の順序は特に限定されない。
高濃度不純物領域および低濃度不純物領域が形成され
る。
縁膜525を形成する。絶縁膜525はプラズマCVD
法またはスパッタ法を用い、厚さを20〜150nmと
して珪素を含む絶縁膜で形成する。本実施例では、プラ
ズマCVD法により35nmの厚さで酸化窒化珪素膜
(組成比Si=32%、O=59%、N=7%、H=2
%)で形成した。もちろん、ゲート絶縁膜は酸化窒化珪
素膜に限定されるものでなく、他の珪素を含む絶縁膜を
用いても良い。
ズマCVD法でTEOS(Tetraethyl Ortho Silicat
e)とO2とを混合し、反応圧力40Pa、基板温度300
〜400℃とし、高周波(13.56MHz)電力密度
0.5〜0.8W/cm2で放電させて形成することができ
る。このようにして作製される酸化珪素膜は、その後4
00〜500℃の熱アニールによりゲート絶縁膜として
良好な特性を得ることができる。
乃至第5の不純物元素の導入を行って、高濃度不純物領
域および低濃度不純物領域を形成してもよい。
26〜529および下部遮光膜503と接続するコンタ
クト530を形成した後、膜厚100〜500nmの耐
熱性を有する導電膜531を形成する。本実施例では、
Wのターゲットを用いたスパッタ法で膜厚400nmの
W膜を形成する。その他に6フッ化タングステン(WF
6)を用いる熱CVD法で形成することもできる。
しているが、特に限定されず、Ta、W、Ti、Mo、
Cu、Cr、Ndから選ばれた元素、または前記元素を
主成分とする合金材料若しくは化合物材料で形成しても
よい。また、リン等の不純物元素を導入した結晶質珪素
膜に代表される半導体膜を用いてもよい。また、AgP
dCu合金を用いてもよい。また、本実施例では単層構
造としたが、導電膜を2層以上積層して形成してもよ
い。また、Al等の耐熱性の低い導電膜を耐熱性の高い
導電膜で挟んだ3層構造としてもよい。
ストからなるマスク(図示せず)を形成し、電極及び配
線を形成するためのエッチング処理を行う。本実施例で
はエッチング条件として、ICP(Inductively Couple
d Plasma:誘導結合型プラズマ)エッチング法を用い、
エッチング用ガスにCF4とCl2とO2とを用い、それ
ぞれのガス流量比を25:25:10(sccm)と
し、1Paの圧力でコイル型の電極に500WのRF
(13.56MHz)電力を投入してプラズマを生成してエッチ
ングを行った。基板側(試料ステージ)にも150Wの
RF(13.56MHz)電力を投入し、実質的に負の自己バイ
アス電圧を印加する。こうしてゲート電極533、53
5、538、ソース配線532、537、ドレイン配線
536、540、nチャネル型TFTとpチャネル型T
FTを接続する配線534を形成する。
示す。なお、図1(A)〜図4(A)に対応する部分に
は同じ符号を用いている。図4(A)中の鎖線A−A’
は図6中の鎖線A―A’で切断した断面図に対応してい
る。
覆って、第1の層間絶縁膜541を形成する。この第1
の層間絶縁膜541としては、プラズマCVD法または
スパッタ法を用い、厚さを100〜200nmとして珪
素を含む絶縁膜で形成する。本実施例では、プラズマC
VD法により膜厚150nmの酸化窒化珪素膜を形成す
る。もちろん、第1の層間絶縁膜538は酸化窒化珪素
膜に限定されるものでなく、他の珪素を含む絶縁膜を単
層または積層構造として用いても良い。
性の回復、それぞれの半導体層に添加された不純物元素
の活性化を行う。この熱処理はファーネスアニール炉を
用いる熱アニール法で行う。熱アニール法としては、酸
素濃度が1ppm以下、好ましくは0.1ppm以下の
窒素雰囲気中で400〜700℃、代表的には500〜
550℃で行えばよく、本実施例では550℃、4時間
の熱処理で活性化処理を行った。なお、熱アニール法の
他に、YAGレーザ等を用いたレーザアニール法、また
はラピッドサーマルアニール法(RTA法)を適用する
ことができる。
処理を行っても良い。ただし、用いた配線材料が熱に弱
い場合には、本実施例のように配線等を保護するため第
1の層間絶縁膜を形成した後で熱処理を行うことが好ま
しい。
12時間の熱処理)を行って、水素化処理を行う。この
工程は第1の層間絶縁膜541に含まれる水素により半
導体層のダングリングボンドを終端する工程である。も
ちろん、第1の層間絶縁膜の存在に関係なく半導体層を
水素化することもできる。水素化の他の手段として、プ
ラズマ水素化(プラズマにより励起された水素を用い
る)や、3〜100%の水素を含む雰囲気中で300〜
450℃で1〜12時間の熱処理を行っても良い。
絶縁膜材料または有機絶縁物材料から成る第2の層間絶
縁膜542を形成する。保持容量の一方の電極と他方の
電極との距離が場所により異なるよりも均一である方
が、容量が大きくなる場合が多い。つまり、ドレイン配
線と、後工程で形成される上部遮光膜とが平行に形成さ
れる方が望ましい。そのため、前記第2の層間絶縁膜5
42は表面が平坦化する膜を用いるのが望ましい。ま
た、表面の平坦性を向上させる公知の技術、例えばCM
P(ケミカルメカニカルポリッシング)と呼ばれる研磨
工程を用いてもよい。さらに、保持容量の一方の電極と
他方の電極との距離が近い方が、容量を大きくすること
ができる。そのため、平坦性を有する絶縁膜を形成した
後、さらにエッチバックや研磨工程等を行って、前記第
2の絶縁膜の表面と、前記ドレイン配線との距離とをで
きるだけ近付けることが望ましい。このとき、ドレイン
配線上に形成されている第1の層間絶縁膜541を露呈
させるのが望ましい。また、容量は誘電体の誘電率にも
比例して大きくなる。そのため、第1の層間絶縁膜が第
2の層間絶縁膜より高い誘電率を有する膜により形成さ
れていれば、ドレイン配線、層間絶縁膜および上部遮光
膜により形成される保持容量をさらに大きくすることが
可能である。本実施例では、第2の層間絶縁膜542と
して膜厚1μmのアクリル樹脂膜を形成し、エッチング
を行って、ゲート電極、ソース配線およびドレイン配線
上に形成されている前記第1の層間絶縁膜541の一部
を露呈させ、前記第1の層間絶縁膜および前記第2の層
間絶縁膜とにより表面が平坦化している。(図4
(B))
よび第2の層間絶縁膜を形成しているが、もちろん、単
層構造としてもよい。この場合においても、表面が平坦
化する膜を用いるのが望ましい。
l、Ti、W、Cr、または黒色樹脂等の高い遮光性を
持つ膜を所望の形状にパターニングして上部遮光膜54
3を形成する。この遮光膜543は画素の開口部以外を
遮光するように網目状に配置する。
示す。なお、図1〜図4(B)に対応する部分には同じ
符号を用いている。図4(B)中の鎖線A−A’は図7
中の鎖線A―A’で切断した断面図に対応している。
に第3の層間絶縁膜544を無機絶縁材料や有機絶縁材
料により形成する。上部遮光膜と、第3の層間絶縁膜
と、後工程で形成される画素電極とにより構成される保
持容量を十分なものとするため、前記第3の層間絶縁膜
544は表面が平坦化する膜を用いるのが望ましい。ま
た、絶縁膜を形成した後エッチバックや研磨工程を行っ
て表面を平坦化させて第3の層間絶縁膜544を形成し
てもよい。さらに、容量を大きくするため、誘電率の高
い膜を用いたり、できるだけ薄く形成するのが望まし
い。
タクトホール545を形成し、ITO等の透明導電膜を
100nm厚形成し、所望の形状にパターニングすること
で画素電極546を形成する。
素電極546を電極とし、第3の層間絶縁膜544を誘
電体とする容量547と、ドレイン配線540と画素電
極546を電極とし、第3の層間絶縁膜544を誘電体
とする容量548とがあり、工程数を増やすことなく、
十分な容量を確保することができる。
示す。なお、図1〜図4に対応する部分には同じ符号を
用いている。図5中の鎖線A−A’は図8中の鎖線A―
A’で切断した断面図に対応している。
通じるコンタクトホール745をドレイン領域とドレイ
ン配線を接続するコンタクトホール上に作製すれば、さ
らに開口率を向上させることが可能となる。なお、図9
(A)中の鎖線B−B’は図9(B)中の鎖線B−B’
で切断した断面図に対応している。このとき、保持容量
は上部遮光膜543と画素電極746を電極とし、第3
の層間絶縁膜744を誘電体とする容量747となる。
1とpチャネル型TFT552を有する駆動回路555
と、画素TFT553、保持容量546、547とを有
する画素部556が同一基板上に形成されたアクティブ
マトリクス基板が完成する。
リクス基板はゲート電極、ソース配線およびドレイン配
線が同一工程で形成されているため、従来よりも工程数
を削減することを可能としている。そのため、歩留まり
が向上し、コストの低減も実現できる。また、上部遮光
膜と半導体膜との物理的な距離が短縮されるため、光漏
れや光の回折などによるリーク電流の発生を防ぐことが
可能となる。さらに、ソース配線が直接半導体膜と接続
することでコンタクトホールの数を最小限に留め、液晶
表示装置を作製したときの開口率を向上させることが可
能となる。
る保持容量を実施例1とは異なる方法で作製する方法に
ついて説明する。なお、実施例1の図4(B)で示す第
2の層間絶縁膜の形成までは同一であるので、説明は省
略する。
成する。本実施例では上部遮光膜としてチタンを主成分
とする膜643aとアルミニウムを主成分とする膜64
3bとを積層して用いる。そして、上部遮光膜の表面に
陽極酸化法またはプラズマ酸化法を行うと、アルミニウ
ムを主成分とする膜643bとがチタンを主成分とする
膜643aの一部が陽極酸化され、酸化絶縁膜644b
として酸化アルミニウム膜(アルミナ膜)が形成され
る。この酸化絶縁膜644bを保持容量の誘電体として
用いる。なお、タンタル(Ta)またはチタン(Ti)
を陽極酸化して得られる酸化絶縁膜も誘電率が高いた
め、保持容量の誘電体として好適に用いることができ
る。また、酸化絶縁膜は20〜100nm(好ましくは
30〜50nm)の厚さであるのが望ましい。(図10
(A))
ルカリイオン濃度の小さい酒石酸エチレングリコール溶
液を作製する。これは15%の酒石酸アンモニウム水溶
液とエチレングリコールとを2:8で混合した溶液であ
り、これにアンモニア水を加え、pHが7±0.5とな
るように調節する。そして、この溶液中に陰極となる白
金電極を設け、遮光膜122が形成されている基板を溶
液に浸し、遮光膜122を陽極として、一定(数mA〜
数十mA)の直流電流を流す。本実施例では1枚の基板
に200mAの電流を流す。
化物の成長に従い時間と共に変化するが、定電流のまま
一定の昇圧レートで電圧を上昇させて、到達電圧45V
に達したところで陽極酸化処理を終了させる。このよう
にして上部遮光膜の表面には厚さ約50nmの酸化絶縁
膜645を形成することができる。なお、ここで示した
陽極酸化法に係わる数値は一例にすぎず、作製する素子
の大きさ等によって当然最適値は変化しうるものであ
る。
表面のみに絶縁膜を設ける構成としたが、絶縁膜をプラ
ズマCVD法、熱CVD法またはスパッタ法などの気相
法によって形成する膜や、DLC(Diamond Like Carbo
n)膜、酸化タンタル膜、有機絶縁膜から選ばれた一種
または複数種の膜とを組み合わせた積層膜を用いても良
い。
る。第3層間絶縁膜646は、向き絶縁材料や有機絶縁
膜を用いて形成する。本実施例ではポリイミドを膜厚
1.5μmで形成する。続いて、保持容量となる領域の
層間絶縁膜はエッチングして除去し、酸化絶縁膜644
bを露出させる。
を作製すれば、図10(C)で示すアクティブマトリク
ス型基板が完成する。
素電極546を電極とし、酸化絶縁膜645を誘電体と
する容量649と、ドレイン配線540と上部遮光膜6
43を電極とし、第3の層間絶縁膜647を誘電体とす
る容量650とがあり、工程数を増やすことなく、十分
な容量を確保することができる。
リクス基板はゲート電極、ソース配線およびドレイン配
線が同一工程で形成されているため、従来よりも工程数
を削減することを可能としている。そのため、歩留まり
が向上し、コストの低減も実現できる。また、上部遮光
膜と半導体膜との物理的な距離が短縮されるため、光漏
れや光の回折などによるリーク電流の発生を防ぐことが
可能となる。さらに、ソース配線が直接半導体膜と接続
することでコンタクトホールの数を最小限に留め、液晶
表示装置を作製したときの開口率を向上させることが可
能となる。
て形成されたGOLD構造のTFTを有するアクティブ
マトリクス基板の作製方法について、説明する。なお、
実施例1の図3(C)で示す導電膜の形成までは同一で
あるので、説明は省略する。
ジストからなるマスク(図示せず)を形成し、電極及び
配線を形成するためのエッチング処理を行う。このと
き、低濃度不純物領域の一部がゲート電極と重なるよう
にして、エッチング処理を行う。こうしてゲート電極6
33、635、638、ソース配線632、637、ド
レイン配線636、640、nチャネル型TFTとpチ
ャネル型TFTを接続する配線634を形成する。(図
11(A))
まで形成すれば、アクティブマトリクス型基板が完成す
る。(図11(B))
リクス基板はゲート電極、ソース配線およびドレイン配
線が同一工程で形成されているため、従来よりも工程数
を削減することを可能としている。そのため、歩留まり
が向上し、コストの低減も実現できる。また、上部遮光
膜と半導体膜との物理的な距離が短縮されるため、光漏
れや光の回折などによるリーク電流の発生を防ぐことが
可能となる。さらに、ソース配線が直接半導体膜と接続
することでコンタクトホールの数を最小限に留め、液晶
表示装置を作製したときの開口率を向上させることが可
能となる。また、TFTをGOLD構造としたことで、
オフ電流を低減することが可能となり、TFTの信頼性
を向上させることが出来る。
動回路のTFTの両方をGOLD構造とした例を示した
が、特に限定されず、駆動回路のTFT(nチャネル型
TFTまたはpチャネル型TFT)のみをGOLD構造
としてもよいし、駆動回路の一部のnチャネル型TFT
のみをGOLD構造としてもよい。
製したアクティブマトリクス基板から、透過型液晶表示
装置を作製する工程を以下に説明する。説明には図12
を用いる。
ティブマトリクス基板を得た後、前記アクティブマトリ
クス基板上、少なくとも画素電極547上に配向膜56
7を形成しラビング処理を行う。なお、本実施例では配
向膜567を形成する前に、アクリル樹脂膜等の有機樹
脂膜をパターニングすることによって基板間隔を保持す
るための柱状のスペーサ(図示せず)を所望の位置に形
成する。また、柱状のスペーサに代えて、球状のスペー
サを基板全面に散布してもよい。
で、対向基板569上に着色層570、平坦化膜573
を形成する。
らなる対向電極576を少なくとも画素部に形成し、対
向基板の全面に配向膜574を形成し、ラビング処理を
施す。
クティブマトリクス基板と対向基板とをシール材568
で貼り合わせる。シール材568にはフィラーが混入さ
れていて、このフィラーと柱状スペーサによって均一な
間隔を持って2枚の基板が貼り合わせられる。その後、
両基板の間に液晶材料575を注入し、封止剤(図示せ
ず)によって完全に封止する。液晶材料575には公知
の液晶材料を用いれば良い。このようにして図12に示
す反射型液晶表示装置が完成する。そして、必要があれ
ば、アクティブマトリクス基板または対向基板を所望の
形状に分断する。さらに、対向基板のみに偏光板(図示
しない)を貼りつけた。そして、公知の技術を用いてF
PCを貼りつけた。
は、上部遮光膜と半導体膜との物理的な距離が短縮され
るため、光漏れや光の回折などによるリーク電流の発生
を防ぐことが可能となる。さらに、ソース配線が直接半
導体膜と接続することでコンタクトホールの数を最小限
に留めてあるので、開口率が向上することを可能とす
る。また、ドレイン配線、層間絶縁膜および遮光膜、並
びに遮光膜、第1の絶縁膜および画素電極により保持容
量を形成することで、十分な保持容量の確保することを
可能とする。このように、液晶表示装置の信頼性を向上
させ、高精細な表示を実現することが可能となる。そし
て、このような液晶表示装置は各種電子機器の表示部と
して用いることができる。
か一と自由に組み合わせることが可能である。
CMOS回路や画素部は様々な電気光学装置(アクティ
ブマトリクス型液晶表示装置、アクティブマトリクス型
EC表示装置)に用いることが出来る。即ち、それら電
気光学装置を表示部に組み込んだ電子機器全てに本発明
を実施出来る。
などが挙げられる。例として、図13に示す。
あり、投射装置3601、スクリーン3602等を含
む。本発明は投射装置3601の一部を構成する液晶表
示装置3808やその他の駆動回路に適用することがで
きる。
り、本体3701、投射装置3702、ミラー370
3、スクリーン3704等を含む。本発明は投射装置2
702の一部を構成する液晶表示装置3808やその他
の駆動回路に適用することができる。
図13(B)中における投射装置3601、3702の
構造の一例を示した図である。投射装置3601、37
02は、光源光学系3801、ミラー3802、380
4〜3806、ダイクロイックミラー3803、プリズ
ム3807、液晶表示装置3808、位相差板380
9、投射光学系3810で構成される。投射光学系28
10は、投射レンズを含む光学系で構成される。本実施
例は三板式の例を示したが、特に限定されず、例えば単
板式であってもよい。また、図13(C)中において矢
印で示した光路に実施者が適宜、光学レンズや、偏光機
能を有するフィルムや、位相差を調節するためのフィル
ム、IRフィルム等の光学系を設けてもよい。
おける光源光学系3801の構造の一例を示した図であ
る。本実施例では、光源光学系3801は、リフレクタ
ー3811、光源3812、レンズアレイ3813、3
814、偏光変換素子3815、集光レンズ3816で
構成される。なお、図13(D)に示した光源光学系は
一例であって特に限定されない。例えば、光源光学系に
実施者が適宜、光学レンズや、偏光機能を有するフィル
ムや、位相差を調節するフィルム、IRフィルム等の光
学系を設けてもよい。
晶質半導体膜を用いてゲッタリングする例を図14に示
す。
じ工程で半導体膜を結晶化する。(図14(A))な
お、図14(A)は、図1(B)と同一であるのでここ
では詳細な説明は省略する。
て合計1〜5nmの酸化膜からなるバリア層を形成す
る。本実施例ではオゾン水を用いてバリア層1401を
形成したが、酸素雰囲気下の紫外線の照射で結晶構造を
有する半導体膜の表面を酸化する方法や酸素プラズマ処
理により結晶構造を有する半導体膜の表面を酸化する方
法やプラズマCVD法やスパッタ法や蒸着法などで1〜
10nm程度の酸化膜を堆積してバリア層を形成しても
よい。
工程において金属元素が通過可能な膜質または膜厚を有
し、且つ、ゲッタリングサイトとなる層の除去工程にお
いてエッチングストッパーとなる層を指している。
マCVD法またはスパッタ法でゲッタリングサイトとな
るアルゴン元素を含む非晶質シリコン膜1402を50
nm〜400nm、ここでは膜厚150nmで形成す
る。(図14(B))本実施例では、スパッタ法でシリ
コンターゲットを用い、アルゴン雰囲気下、圧力0.3
Paで成膜する。本実施例では安価なガスであるアルゴ
ンを用いたが、特に限定されず、希ガス元素を含む非晶
質シリコン膜をゲッタリングサイトとしてもよい。
3分の熱処理を行いゲッタリングして、結晶構造を有す
る半導体膜505中のニッケル濃度を低減する。炉に代
えてランプアニール装置を用いてもよい。
トッパーとして、ゲッタリングサイトであるアルゴン元
素を含む非晶質シリコン膜1402を選択的に除去した
後、バリア層を希フッ酸で選択的に除去する。なお、ゲ
ッタリングの際、ニッケルは酸素濃度の高い領域に移動
しやすい傾向があるため、酸化膜からなるバリア層をゲ
ッタリング後に除去することが望ましい。
ン膜(ポリシリコン膜とも呼ばれる)の表面にオゾン水
で薄い酸化膜を形成した後、レジストからなるマスクを
形成し、所望の形状にエッチング処理して島状に分離さ
れた半導体層509、510、511を形成する。半導
体層を形成した後、レジストからなるマスクを除去す
る。
なる。以降の工程は、実施例1に従えばよい。
晶構造を有するシリコン膜とゲッタリングサイトとなる
領域との距離が1〜10nm程度と短いため、実施例1
に示したゲッタリング方法よりも効率よく半導体膜中の
金属元素を除去または低減することができる。
れか一と自由に組み合わせることができる。
FTのみで駆動回路を形成する例を図15に示す。ま
た、実施例1とはドーピング順序を変えて自己整合的に
低濃度不純物領域を形成する例を示す。なお、図15に
おいて、実施例1と同じ部分には同一の符号を用いる。
じ状態を得る。図2(A)と同じ状態を得るためには、
下部遮光膜を形成する第1マスク、酸化膜を形成する第2マ
スクを用いる。
理を行わず、本実施例の第2のドーピング処理として、
実施例1の第3のドーピング処理と同じマスクを行い、高
濃度不純物領域を形成する。ここで第2のドーピング処
理として第3マスクを用いる。
る。この絶縁膜はプラズマCVD法またはスパッタ法を
用い、厚さを20〜150nmとして珪素を含む絶縁膜
で形成する。
にエッチングして半導体層または下部遮光膜に達する開
口(コンタクトホール)を形成した後、膜厚100〜5
00nmの耐熱性を有する導電膜を形成する。本実施例
では、Wのターゲットを用いたスパッタ法で膜厚400
nmのW膜を形成する。その他に6フッ化タングステン
(WF6)を用いる熱CVD法で形成することもでき
る。
形成するためのエッチング処理を行う。こうして電極1
500と接続するゲート電極533、下部遮光膜503
と接続するゲート電極538、ソース配線532、53
7、ドレイン配線1534、540を形成する。また、
本実施例において、駆動回路にはnチャネルTFTのみ
で構成し、駆動回路におけるゲート電極と接続する配線
1500を図示している。駆動回路において、この配線
1500を用いてゲート配線とソース配線とドレイン配線
とが互いに交差しないようにする。
の第3のドーピング処理は、マスクを用いず、自己整合的
に低濃度不純物領域を形成する。(図15(A))ここ
でのドーピング条件は、実施例1での第2のドーピング
処理と同じ条件とすればよい。自己整合的に低濃度不純
物領域を形成することは、マスクの合わせ精度によらない
ため、さらなる微細化にも対応することができる。
線を覆って、第1の層間絶縁膜541を形成する。
(B)に示すnチャネル型TFT1551を有する駆動
回路1555、画素TFT1553が形成されたアクテ
ィブマトリクス基板を形成すればよい。図5(B)と同
じ状態を得るためには、黒色樹脂等の高い遮光性を持つ
膜からなる上部遮光膜を形成する第6マスク、ドレイン配
線に達するコンタクトホールを形成する第7マスク、透明
導電膜からなる画素電極546を形成する第8マスクを用
いる。
し、低濃度不純物領域を自己整合的に形成することによ
ってトータルのマスクを8枚とすることができる。
れか一と自由に組み合わせることができる。
下に示すような基本的有意性を得ることが出来る。
能とする。
の数が従来より削減されて上部遮光膜と半導体膜との物
理的な距離が縮まり、前記半導体膜に対する遮光性が向
上する。
続するため、コンタクトホールの数を削減することが可
能となり、開口率が向上する。
された絶縁膜および該絶縁膜上に形成された画素電極に
より保持容量を形成することで十分な容量が確保でき
る。さらに、ドレイン配線、該ドレイン配線上に形成さ
れた絶縁膜および上部遮光膜により保持容量を形成する
こともできる。さらに、絶縁膜を薄く形成したり、誘電
率の高い膜により形成すれば、容量をさらに十分なもの
とすることができる。
配線とを同一材料、且つ、同一マスクで形成することによ
って、これらの電極および配線のアライメントマージン
が少なくてすむため、微細化に適している。
で、アクティブマトリクス型の液晶表示装置に代表され
る半導体装置において、半導体装置の動作特性および信
頼性を向上させ、歩留まりの向上を実現することができ
る。さらに、半導体装置の製造コストを低減することを
実現することができる。
示す断面図。
示す断面図。
示す断面図。
示す断面図。
示す断面図。
面図。
を示す断面図。
を示す断面図。
製工程を示す断面図。
Claims (26)
- 【請求項1】 絶縁表面上に第1の遮光膜を形成する工
程と、前記第1の遮光膜上に下地絶縁膜を形成する工程
と、前記下地絶縁膜を介して前記第1の遮光膜上に半導
体膜を形成する工程と、前記半導体膜に選択的に不純物
元素を導入して、ソース領域およびドレイン領域を形成
する工程と、前記半導体膜上に第1の絶縁膜を形成する
工程と、前記第1の絶縁膜を部分的にエッチングして前
記第1の遮光膜、前記ソース領域およびドレイン領域の
一部を露呈させる工程と、前記第1の絶縁膜上に導電膜
を形成する工程と、前記導電膜をエッチングして、ゲー
ト電極、ソース配線およびドレイン配線を形成する工程
と、前記第1の絶縁膜、前記ゲート電極、前記ソース配
線および前記ドレイン配線を覆って第2の絶縁膜を形成
する工程と、前記第2の絶縁膜上に前記第1の遮光膜と
重なる第2の遮光膜を形成する工程と、前記第2の絶縁
膜および前記第2の遮光膜を覆って第3の絶縁膜を形成
する工程と、前記第2の絶縁膜および前記第3の絶縁膜
を部分的にエッチングして、前記ドレイン配線の一部を
露呈させる工程と、前記第3の絶縁膜上に画素電極を形
成する工程と、を有することを特徴とする半導体装置の
作製方法。 - 【請求項2】 絶縁表面上に第1の遮光膜を形成する工
程と、前記第1の遮光膜上に下地絶縁膜を形成する工程
と、前記下地絶縁膜を介して前記第1の遮光膜上に半導
体膜を形成する工程と、前記半導体膜に選択的に不純物
元素を導入して、ソース領域およびドレイン領域を形成
する工程と、前記半導体膜上に第1の絶縁膜を形成する
工程と、前記第1の絶縁膜を部分的にエッチングして、
前記第1の遮光膜、前記ソース領域およびドレイン領域
の一部を露呈させる工程と、前記第1の絶縁膜上に導電
膜を形成する工程と、前記導電膜をエッチングして、ゲ
ート電極、ソース配線およびドレイン配線を形成する工
程と、前記第1の絶縁膜、前記ゲート電極、前記ソース
配線および前記ドレイン配線を覆って第2の絶縁膜を形
成する工程と、前記第2の絶縁膜を覆って、第3の絶縁
膜を形成する工程と、前記第3の絶縁膜を部分的にエッ
チングして、前記ドレイン配線上に形成されている前記
第2の絶縁膜の一部を露呈させる工程と、前記第2の絶
縁膜および前記第3の絶縁膜上に前記第1の遮光膜と重
なる第2の遮光膜を形成する工程と、前記第2の絶縁
膜、前記第3の絶縁膜および前記第2の遮光膜を覆って
第4の絶縁膜を形成する工程と、前記第2の絶縁膜、前
記第3の絶縁膜および前記第4の絶縁膜を部分的にエッ
チングして、前記ドレイン配線の一部を露呈させる工程
と、前記第4の絶縁膜上に画素電極を形成する工程と、
を有することを特徴とする半導体装置の作製方法。 - 【請求項3】 絶縁表面上に第1の遮光膜を形成する工
程と、前記第1の遮光膜上に下地絶縁膜を形成する工程
と、前記下地絶縁膜を介して前記第1の遮光膜上に半導
体膜を形成する工程と、前記半導体膜に選択的に不純物
元素を導入して、ソース領域およびドレイン領域を形成
する工程と、前記半導体膜上に第1の絶縁膜を形成する
工程と、前記第1の絶縁膜を部分的にエッチングして、
前記第1の遮光膜、前記ソース領域およびドレイン領域
の一部を露呈させる工程と、前記第1の絶縁膜上に導電
膜を形成する工程と、前記導電膜をエッチングして、ゲ
ート電極、ソース配線およびドレイン配線を形成する工
程と、前記第1の絶縁膜、前記ゲート電極、前記ソース
配線および前記ドレイン配線を覆って第2の絶縁膜を形
成する工程と、前記第2の絶縁膜を覆って、第3の絶縁
膜を形成する工程と、前記第3の絶縁膜を部分的にエッ
チングして、前記ゲート電極、前記ソース電極および前
記ドレイン配線上に形成されている前記第2の絶縁膜の
一部を露呈させ、前記第2の絶縁膜および前記第3の絶
縁膜による表面を平坦化させる工程と、前記第2の絶縁
膜および前記第3の絶縁膜上に前記第1の遮光膜と重な
る第2の遮光膜を形成する工程と、前記第2の絶縁膜、
前記第3の絶縁膜および前記第2の遮光膜を覆って第4
の絶縁膜を形成する工程と、前記第2の絶縁膜、前記第
3の絶縁膜および前記第4の絶縁膜を部分的にエッチン
グして、前記ドレイン配線の一部を露呈させる工程と、
前記第4の絶縁膜上に画素電極を形成する工程と、を有
することを特徴とする半導体装置の作製方法。 - 【請求項4】 絶縁表面上に第1の遮光膜を形成する工
程と、前記第1の遮光膜上に下地絶縁膜を形成する工程
と、前記下地絶縁膜を介して前記第1の遮光膜上に半導
体膜を形成する工程と、前記半導体膜に選択的に不純物
元素を導入して、ソース領域およびドレイン領域を形成
する工程と、前記半導体膜上に第1の絶縁膜を形成する
工程と、前記第1の絶縁膜を部分的にエッチングして前
記第1の遮光膜、前記ソース領域およびドレイン領域の
一部を露呈させる工程と、前記第1の絶縁膜上に導電膜
を形成する工程と、前記導電膜をエッチングして、ゲー
ト電極、ソース配線およびドレイン配線を形成する工程
と、前記第1の絶縁膜、前記ゲート電極、前記ソース配
線および前記ドレイン配線を覆って第2の絶縁膜を形成
する工程と、前記第2の絶縁膜上に前記第1の遮光膜と
重なる第2の遮光膜を形成する工程と、前記第2の遮光
膜の一部を酸化させる工程と、前記第2の絶縁膜および
前記第2の遮光膜を覆って第3の絶縁膜を形成する工程
と、前記第2の絶縁膜および前記第3の絶縁膜を部分的
にエッチングして、前記ドレイン配線の一部と、前記第
2の遮光膜の一部とを露呈させる工程と、前記第2の遮
光膜および前記第3の絶縁膜上に画素電極を形成する工
程と、を有することを特徴とする半導体装置の作製方
法。 - 【請求項5】 絶縁表面上に第1の遮光膜を形成する工
程と、前記第1の遮光膜上に下地絶縁膜を形成する工程
と、前記下地絶縁膜を介して前記第1の遮光膜上に半導
体膜を形成する工程と、前記半導体膜に選択的に不純物
元素を導入して、ソース領域およびドレイン領域を形成
する工程と、前記半導体膜上に第1の絶縁膜を形成する
工程と、前記第1の絶縁膜を部分的にエッチングして、
前記第1の遮光膜、前記ソース領域およびドレイン領域
の一部を露呈させる工程と、前記第1の絶縁膜上に導電
膜を形成する工程と、前記導電膜をエッチングして、ゲ
ート電極、ソース配線およびドレイン配線を形成する工
程と、前記第1の絶縁膜、前記ゲート電極、前記ソース
配線および前記ドレイン配線を覆って第2の絶縁膜を形
成する工程と、前記第2の絶縁膜を覆って、第3の絶縁
膜を形成する工程と、前記第3の絶縁膜を部分的にエッ
チングして、前記ドレイン配線上に形成されている前記
第2の絶縁膜の一部を露呈させる工程と、前記第2の絶
縁膜および前記第3の絶縁膜上に前記第1の遮光膜と重
なる第2の遮光膜を形成する工程と、前記第2の遮光膜
の一部を酸化させる工程と、前記第2の絶縁膜、前記第
3の絶縁膜および前記第2の遮光膜を覆って第4の絶縁
膜を形成する工程と、前記第2の絶縁膜、前記第3の絶
縁膜および前記第4の絶縁膜を部分的にエッチングし
て、前記ドレイン配線の一部と、前記第2の遮光膜の一
部とを露呈させる工程と、前記第2の遮光膜および前記
第4の絶縁膜上に画素電極を形成する工程と、を有する
ことを特徴とする半導体装置の作製方法。 - 【請求項6】 絶縁表面上に第1の遮光膜を形成する工
程と、前記第1の遮光膜上に下地絶縁膜を形成する工程
と、前記下地絶縁膜を介して前記第1の遮光膜上に半導
体膜を形成する工程と、前記半導体膜に選択的に不純物
元素を導入して、ソース領域およびドレイン領域を形成
する工程と、前記半導体膜上に第1の絶縁膜を形成する
工程と、前記第1の絶縁膜を部分的にエッチングして、
前記第1の遮光膜、前記ソース領域およびドレイン領域
の一部を露呈させる工程と、前記第1の絶縁膜上に導電
膜を形成する工程と、前記導電膜をエッチングして、ゲ
ート電極、ソース配線およびドレイン配線を形成する工
程と、前記第1の絶縁膜、前記ゲート電極、前記ソース
配線および前記ドレイン配線を覆って第2の絶縁膜を形
成する工程と、前記第2の絶縁膜を覆って、第3の絶縁
膜を形成する工程と、前記第3の絶縁膜を部分的にエッ
チングして、前記ゲート電極、前記ソース電極および前
記ドレイン配線上に形成されている前記第2の絶縁膜の
一部を露呈させ、前記第2の絶縁膜および前記第3の絶
縁膜による表面を平坦化させる工程と、前記第2の遮光
膜の一部を酸化させる工程と、前記第2の絶縁膜、前記
第3の絶縁膜および前記第2の遮光膜を覆って第4の絶
縁膜を形成する工程と、前記第2の絶縁膜、前記第3の
絶縁膜および前記第4の絶縁膜を部分的にエッチングし
て、前記ドレイン配線の一部と、前記第2の遮光膜の一
部とを露呈させる工程と、前記第2の遮光膜および前記
第4の絶縁膜上に画素電極を形成する工程と、を有する
ことを特徴とする半導体装置の作製方法。 - 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか一項におい
て、前記導電膜は、Ta、W、Ti、Mo、Cu、C
r、Nd、Alから選ばれた元素、または前記元素を主
成分とする合金材料若しくは化合物材料により形成され
ることを特徴とする半導体装置の作製方法。 - 【請求項8】 請求項1乃至6のいずれか一項におい
て、前記導電膜は、不純物元素を導入した半導体膜によ
り形成されることを特徴とする半導体装置の作製方法。 - 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれか一項におい
て、前記導電膜は積層構造とすることを特徴とする半導
体装置の作製方法。 - 【請求項10】 請求項1乃至6および請求項8のいず
れか一項において、前記不純物元素は、n型を付与する
不純物元素およびp型を付与する不純物元素から選ばれ
た一種または複数種の元素であることを特徴とする半導
体装置の作製方法。 - 【請求項11】 半導体膜上に第1の絶縁膜を介して形
成されているゲート電極と、前記半導体膜に接続するソ
ース配線およびドレイン配線は、同一導電材料により形
成されており、前記ゲート電極、前記ソース配線および
前記ドレイン配線上に第2の絶縁膜を介して形成された
遮光膜と、該遮光膜上に形成された第3の絶縁膜と、該
第3の絶縁膜上に形成され、かつ、前記ドレイン配線と
電気的に接続する画素電極とにより保持容量が形成され
ていることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項12】 半導体膜上に第1の絶縁膜を介して形
成されているゲート電極と、前記半導体膜に接続するソ
ース配線およびドレイン配線は、同一導電材料により形
成されており、前記ゲート電極、前記ソース配線および
前記ドレイン配線上に第2の絶縁膜を介して形成された
遮光膜と、該遮光膜上に形成された第3の絶縁膜と、該
第3の絶縁膜上に形成され、かつ、前記ドレイン配線と
電気的に接続する画素電極とにより第1の保持容量が形
成され、前記ドレイン配線と、前記第2の絶縁膜と、前
記遮光膜とにより第2の保持容量が形成されていること
を特徴とする半導体装置。 - 【請求項13】 半導体膜上に第1の絶縁膜を介して形
成されているゲート電極と、前記半導体膜に接続するソ
ース配線およびドレイン配線は、同一導電材料により形
成されており、前記ゲート電極は、前記半導体膜の下方
に形成されているゲート配線に接続しており、前記ゲー
ト電極、前記ソース配線および前記ドレイン配線上に第
2の絶縁膜を介して形成された遮光膜と、該遮光膜上に
形成された第3の絶縁膜と、該第3の絶縁膜上に形成さ
れ、かつ、前記ドレイン配線と電気的に接続する画素電
極とにより保持容量が形成されていることを特徴とする
半導体装置。 - 【請求項14】 半導体膜上に第1の絶縁膜を介して形
成されているゲート電極と、前記半導体膜に接続するソ
ース配線およびドレイン配線は、同一導電材料により形
成されており、前記ゲート電極は、前記半導体膜の下方
に形成されているゲート配線に接続しており、前記ゲー
ト電極、前記ソース配線および前記ドレイン配線上に第
2の絶縁膜を介して形成された遮光膜と、該遮光膜上に
形成された第3の絶縁膜と、該第3の絶縁膜上に形成さ
れ、かつ、前記ドレイン配線と電気的に接続する画素電
極とにより第1の保持容量が形成され、前記ドレイン配
線と、前記第2の絶縁膜と、前記遮光膜とにより第2の
保持容量が形成されていることを特徴とする半導体装
置。 - 【請求項15】 半導体膜上に第1の絶縁膜を介して形
成されているゲート電極と、前記半導体膜に接続するソ
ース配線およびドレイン配線は、同一導電材料により形
成されており、前記ゲート電極、前記ソース配線および
前記ドレイン配線上に形成された第2の絶縁膜および第
3の絶縁膜に接する遮光膜と、該遮光膜上に形成された
第4の絶縁膜と、該第4の絶縁膜上に形成され、かつ、
前記ドレイン配線と電気的に接続する画素電極とにより
保持容量が形成されていることを特徴とする半導体装
置。 - 【請求項16】 半導体膜上に第1の絶縁膜を介して形
成されているゲート電極と、前記半導体膜に接続するソ
ース配線およびドレイン配線は、同一導電材料により形
成されており、前記ゲート電極、前記ソース配線および
前記ドレイン配線上に第2の絶縁膜および第3の絶縁膜
に接する遮光膜と、該遮光膜上に形成された第4の絶縁
膜と、該第4の絶縁膜上に形成され、かつ、前記ドレイ
ン配線と電気的に接続する画素電極とにより第1の保持
容量が形成され、前記ドレイン配線と、前記第2の絶縁
膜と、前記遮光膜とにより第2の保持容量が形成されて
いることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項17】 半導体膜上に第1の絶縁膜を介して形
成されているゲート電極と、前記半導体膜に接続するソ
ース配線およびドレイン配線は、同一導電材料により形
成されており、前記ゲート電極は、前記半導体膜の下方
に形成されているゲート配線に接続しており、前記ゲー
ト電極、前記ソース配線および前記ドレイン配線上に形
成された第2の絶縁膜および第3の絶縁膜に接する遮光
膜と、該遮光膜上に形成された第4の絶縁膜と、該第4
の絶縁膜上に形成され、かつ、前記ドレイン配線と電気
的に接続する画素電極とにより保持容量が形成されてい
ることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項18】 半導体膜上に第1の絶縁膜を介して形
成されているゲート電極と、前記半導体膜に接続するソ
ース配線およびドレイン配線は、同一導電材料により形
成されており、前記ゲート電極は、前記半導体膜の下方
に形成されているゲート配線に接続しており、前記ゲー
ト電極、前記ソース配線および前記ドレイン配線上に第
2の絶縁膜および第3の絶縁膜に接する遮光膜と、該遮
光膜上に形成された第4の絶縁膜と、該第4の絶縁膜上
に形成され、かつ、前記ドレイン配線と電気的に接続す
る画素電極とにより第1の保持容量が形成され、前記ド
レイン配線と、前記第2の絶縁膜と、前記遮光膜とによ
り第2の保持容量が形成されていることを特徴とする半
導体装置。 - 【請求項19】 請求項11乃至18のいずれか一項に
おいて、前記ゲート電極、前記ソース配線および前記ド
レイン配線は、Ta、W、Ti、Mo、Cu、Cr、N
d、Alから選ばれた元素、または前記元素を主成分と
する合金材料若しくは化合物材料により形成されている
ことを特徴とする半導体装置。 - 【請求項20】 請求項11乃至18のいずれか一項に
おいて、前記ゲート電極、前記ソース配線および前記ド
レイン配線は、不純物元素を導入した半導体膜により形
成されることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項21】 請求項20において、前記不純物元素
は、n型を付与する不純物元素およびp型を付与する不
純物元素から選ばれた一種または複数種の元素であるこ
とを特徴とする半導体装置。 - 【請求項22】 請求項11乃至20のいずれか一項に
おいて、前記ゲート電極、前記ソース配線および前記ド
レイン配線は、積層構造であることを特徴とする半導体
装置。 - 【請求項23】 請求項11乃至14のいずれか一項に
おいて、前記第3の絶縁膜は、前記遮光膜の酸化物であ
ることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項24】 請求項15乃至18のいずれか一項に
おいて、前記第4の絶縁膜は、前記遮光膜の酸化物であ
ることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項25】 絶縁表面上に画素部と駆動回路とを有
する半導体装置であって、 前記画素部のTFTにおいて、第1の半導体膜上に第1
の絶縁膜を介して形成されている第1のゲート電極と、
前記半導体膜に接続する第1のソース配線および第1の
ドレイン配線は、同一導電材料により形成されており、 前記第1のゲート電極は、前記半導体膜の下方に形成さ
れている導電材料からなる下部遮光膜に接続しており、 前記第1のゲート電極、前記第1のソース配線および前
記第1のドレイン配線上に第2の絶縁膜を介して形成さ
れた上部遮光膜と、該上部遮光膜上に形成された第3の
絶縁膜と、該第3の絶縁膜上に形成され、かつ、前記ド
レイン配線と電気的に接続する画素電極とにより保持容
量が形成され、 前記駆動回路のTFTにおいて、第2の半導体膜上に第
1の絶縁膜を介して形成されている第2のゲート電極
と、前記半導体膜に接続する第2のソース配線および第
2のドレイン配線は、同一導電材料により形成されてお
り、前記下部遮光膜と同一材料からなる配線が前記第2
のゲート電極と接続していることを特徴とする半導体装
置。 - 【請求項26】 請求項11乃至25のいずれか一項に
おいて、前記半導体装置は、液晶表示装置であることを
特徴とする半導体装置。
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